JP5631500B2 - 溶液中フリーラジカル重合により第四級アンモニウム基を含む(メタ)アクリレートコポリマーを製造する方法 - Google Patents

溶液中フリーラジカル重合により第四級アンモニウム基を含む(メタ)アクリレートコポリマーを製造する方法 Download PDF

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Description

技術的背景
米国特許第5,804,676号には、重合開始剤および連鎖移動剤の存在下で、均一溶液状態にて、75質量%以上のメタクリル酸メチルと25質量%以下のアクリル酸アルキルとを含むモノマー混合物からポリマーを製造する方法が記載されている。重合物は、5〜55質量%のモノマーと5〜65質量%の溶媒とを含んでいてもよい。揮発性物質を含む重合物は、バレル、スクリューおよび複数の通気口を有する押出機の供給口へ直接供給され、バレルの温度は170から270℃である。重合物が押出機を介して押し出されるとともに、実質的にすべての揮発性物質が押出機の第1の通気口を介して分離・回収され、残りの揮発性物質が第1の通気口の下流に配置される少なくとも1つの他の通気口を介して除去されることにより分離される。熱分解率は3.0質量%以下である。
欧州特許第0 694 565 A号には、C1〜C18アクリル酸アルキルまたはメタクリル酸エステル、N置換アクリルまたはメタクリルアミドおよびそれらの混合物からなる群から選択される50質量%超のモノマーを含む水不溶性ポリマーを実質的に非水性溶液中で均一に重合する方法が記載されている。例えば、過硫酸アンモニウムのような水溶性重合開始剤は十分な量の水に溶解するため、水の量は全溶液の25質量%を超えない。この方法により製造されるポリマーは、望ましくない開始剤分解副産物がない。
米国特許第4,737,357号には、第四級アンモニウムモノマーと非イオン性モノマーとの間に形成される、水膨潤性であるが水不溶性のポリマーの水性分散体が記載されている。記載のコポリマーは、EUDRAGIT(登録商標)RS型またはEUDRAGIT(登録商標)RL型であってもよい。これらの種類のコポリマーを、バルク重合、または有機溶媒中での溶液もしくは沈殿重合によって製造し、次いで、形成されたポリマーを溶媒から分離することができると全般的に述べられている。
国際公開第2007/082868A1号は、50〜90質量%の少なくとも1つの(メタ)アクリル酸のエステル、5〜50質量%の少なくとも1つのオレフィン性不飽和の、フリーラジカル重合可能なアニオン生成またはアニオン性化合物およびさらにフリーラジカル重合可能な化合物を共重合形態で含むポリマーを、アルコールを含む溶液中でのフリーラジカル重合によって製造する方法であって、使用する重合開始剤が少なくとも1つの水溶性開始剤である方法に関する。
国際公開第2007/113129A1号は、溶液中フリーラジカル重合によってポリマーを製造する方法であって、使用する重合開始剤がエタノール可溶性開始剤であり、溶液重合が、5〜50質量%の水を含むアルコール溶液中で行われることを特徴とする方法に関する。
中国特許第101475662A号は、膜形成温度が低く、適度な透過性を有する医薬用途のポリメタクリルアミドを製造する方法に関する。当該ポリマーは、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチルおよびメタクリル酸トリメチルアンモニウムエチルクロリドから構成され得る。重合対象モノマー組成物を、比較的少量、すなわち5〜15質量%の溶媒に溶解させる。
課題および解決手段
例えば米国特許第4,737,357号から、第四級アンモニウム基を含む(メタ)アクリレートコポリマー、特に周知のEUDRAGIT(登録商標)RS型またはEUDRAGIT(登録商標)RL型からのものは、溶液中でのラジカル重合によって製造可能なことが知られている。しかし、従来、これらの種類のコポリマーは、当局や顧客が要求する継続的な高い医薬品基準を確実に満たすために、常にバルク重合によって製造されていた。市販の製品と同じ医薬品基準を満たすコポリマー製品を提供する溶液中での重合の詳細は、これまで報告されていない。よって、本発明の目的は、特に例えば、分子量範囲、多分散指数範囲、ならびに残留溶媒濃度およびモノマー濃度に関して、最終生産物に対する実際の高い医薬品基準を満たす溶液中でのフリーラジカル重合によって、第四級アンモニウム基を含む(メタ)アクリレートコポリマーを製造する方法を提供することであった。該方法では、全く異なる種類の重合対象モノマーが採用されるため、発明者らは、医薬品要件を満たすために、多くの個別の処理工程を同時に調整し、整理しなければならなかった。よって、ここで報告および主張する方法は、当業者の常識を超えるものである。
当該課題は、
a)80質量%から99質量%のアクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステル、
b)第四級アンモニウム基をアルキル基に含む20質量%から1質量%のアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル、および
c)0%から10%のさらなる共重合性ビニルモノマー
から選択されるモノマー混合物から第四級アンモニウム基を含む(メタ)アクリレートコポリマーを製造する方法であって、
1つ以上の重合開始剤、場合により1つ以上の分子量調節剤および1つ以上の溶媒あるいは溶媒混合物をモノマー混合物に添加して、重合混合物を得て、該重合混合物を30℃から120℃で2から24時間にわたり重合する方法において、
該重合混合物について、最終的に、
50質量%から80質量%のモノマー混合物、
0.01質量%から0.5質量%の1つ以上の重合開始剤、
0質量%から2質量%の1つ以上の分子量調節剤、
モノマー混合物のモノマー、重合開始剤および分子量調節剤が溶解する50質量%から20質量%の溶媒または溶媒混合物
の成分全量の少なくとも98質量%を使用または消費し、
重合混合物を、モノマーのコポリマーへの変換率を少なくとも99質量%として重合シロップに重合し、続いて重合シロップを蒸留または押し出しによって脱ガスし、脱ガスした重合シロップを粉砕して顆粒または粉末形態のコポリマー調製物とし、
コポリマー調製物は、
分子量(Mw)が25,000から50,000であり、
多分散指数が2.0から3.2であり、
残留溶媒濃度が10,000質量ppm未満であることを特徴とする方法によって解決される。
発明の詳細
本発明は、
a)80質量%から99質量%、好ましくは88質量%から98質量%のアクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステル
b)第四級アンモニウム基をアルキル基に含む20質量%から1質量%、好ましくは12質量%から2質量%のアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル、および
c)0質量%から10質量%、好ましくは1質量%から5質量%または最大10質量%、最大5質量%、最大2質量%の、さらなる共重合性ビニルモノマーのいずれか
から選択されるモノマー混合物から第四級アンモニウム基を含む(メタ)アクリレートコポリマーを製造する方法であって、
1つ以上の重合開始剤、1つ以上の分子量調節剤および1つ以上の溶媒あるいは溶媒混合物をモノマー混合物に添加して、重合混合物を得て、
該重合混合物を30℃から120℃で2から24時間にわたり重合する方法において、
該重合混合物について最終的に、
50質量%から80質量%、好ましくは55質量%から70質量%のモノマー混合物、
0.01質量%から5質量%、好ましくは0.01質量%から0.5質量%、好ましくは0.05質量%から0.2質量%の1つ以上の重合開始剤、
0質量%から2質量%、好ましくは0.1質量%から2質量%、好ましくは0.5質量%から1.5質量%の1つ以上の分子量調節剤、
モノマー混合物のモノマー、重合開始剤および分子量調節剤が溶解する、50質量%から20質量%、好ましくは25質量%から35質量%の溶媒または溶媒混合物の成分全量の少なくとも98質量%を使用または消費し、
重合混合物を、モノマーのコポリマーへの変換率を少なくとも99質量%として重合シロップに重合し、続いて重合シロップを蒸留または押し出しによって脱ガスし、脱ガスした重合シロップを粉砕して顆粒または粉末形態のコポリマー調製物とし、
コポリマー調製物は、
分子量(Mw)が25,000から50,000、好ましくは28,000から40,000であり、
多分散指数が2.0から3.2、好ましくは2.0から3.0であり、
残留(全)溶媒濃度が10,000質量ppm未満、好ましくは8000質量ppm未満であることを特徴とする方法に関する。
モノマー混合物
モノマー混合物は、
a)80質量%から99質量%、好ましくは88質量%から98質量%のアクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステル
b)第四級アンモニウム基をアルキル基に含む20質量%から1質量%、好ましくは12質量%から2質量%のアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル、および
c)0質量%から10質量%、好ましくは1質量%から5質量%、または最大10質量%、最大5質量%、最大2質量%のさらなる共重合性ビニルモノマーのいずれかから選択され得る。
コポリマーは、好ましくは実質的または排他的に、90質量%、95質量%または99質量%から100質量%のa)およびb)に記載のモノマーを含む、または当該モノマーで構成され得る。
好ましくは、モノマー混合物は、10質量%〜40質量%のメタクリル酸メチル、10質量%〜40質量%のメタクリル酸ブチルおよび30質量%〜70質量%のメタクリル酸ジメチルアミノエチルで構成される。
モノマーa)
「アクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステル」という用語は、1つ以上の、アクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステルを指す。
アクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステルは、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピルおよびメタクリル酸ブチルである。
モノマーb)
「第四級アンモニウム基をアルキル基に含むアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル」という用語は、第四級アンモニウム基をアルキル基に含む1つ以上の、アクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステルを指す。
特に好適な第四級アミノ基を含む(メタ)アクリレートモノマーは、メタクリル酸2−トリメチルアンモニウムエチルクロリドである。
任意のモノマーc)
「さらなる共重合性ビニルモノマー」という用語は、1つ以上のさらなる共重合性ビニルモノマーを指す。
コポリマーは、好ましくは、実質的または排他的に、90質量%、95質量%または99質量%から100質量%のa)およびb)に記載のモノマーを含む、または当該モノマーで構成され得る。
しかし、場合により、実質的な特性を必ずしも損なわずに、ビニル共重合が可能である、a)およびb)に記載のモノマーと異なる0質量%から10質量%、1質量%から5質量%、または最大10質量%、最大5質量%、最大2質量%の少量のさらなる共重合性ビニルモノマーc)、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、概して官能性アミドまたは水酸基を有する(メタ)アクリル酸化合物、例えば、メタクリルアミドまたはメタクリル酸ヒロドキシエチル、ビニルピロリドン、ビニルマロン酸、スチレン、ビニルアルコール、酢酸ビニルおよび/またはそれらの誘導体がさらに存在することも可能であり得る。重合対象コポリマーには、実質的に無量、すなわち2質量%未満のさらなる共重合性ビニルモノマーが存在するか、またはさらなる共重合性モノマーが存在しないのが最も好適である。
好適なモノマー混合物
適切な(メタ)アクリレートコポリマーに対する好適なモノマー混合物は、例えば欧州特許第A 181 515号または独国特許第1 617 751号に開示されている。これらは、pHに関係なく可溶性または膨潤性のポリマーであり、医薬品コーティングに適している。
好ましくは、モノマー混合物は、85質量%から98質量%の、アクリル酸またはメタクリル酸のフリーラジカル重合C1〜C4−アルキルエステル、および第四級アミノ基をアルキル基に含む15質量%から2質量%の(メタ)アクリレートモノマーで構成され得る。
好ましくは、モノマー混合物は、65質量%のメタクリル酸メチル、30質量%のアクリル酸エチルおよび5質量%のメタクリル酸2−トリメチルアンモニウムエチルクロリド(EUDRAGIT(登録商標)RS)で構成され得る。
好ましくは、モノマー混合物は、60質量%のメタクリル酸メチル、30質量%のアクリル酸エチルおよび10質量%のメタクリル酸2−トリメチルアンモニウムエチルクロリド(EUDRAGIT(登録商標)RL)で構成され得る。
重合混合物
1つ以上の重合開始剤、場合により1つ以上の分子量調節剤および1つ以上の溶媒または溶媒混合物をモノマー混合物に添加して、重合混合物を得て、該重合混合物について、
50質量%から80質量%、好ましくは55質量%から70質量%のモノマー混合物、
0質量%から5質量%、好ましくは0.01質量%から0.5質量%、好ましくは0.05質量%から0.2質量%の1つ以上の重合開始剤、
0質量%から2質量%、好ましくは0.01質量%から2質量%、好ましくは0.5質量%から1.5質量%の1つ以上の分子量調節剤、
モノマー混合物のモノマー、重合開始剤および分子量調節剤が溶解する、50質量%から20質量%、好ましくは25質量%から35質量%の溶媒または溶媒混合物、
の成分全量の少なくとも98質量%を(それぞれ)使用または消費する(した)。
「使用される」という用語は、重合過程全体を通じて該成分が最初に使用されたことを表す。1つ以上の溶媒または溶媒混合物は、揮発性物質が除去される前の重合過程終了時に依然として存在する。しかし、指定量が最初に重合混合物に供された(使用された)実質的な量のモノマー、1つ以上の重合開始剤および1つ以上の分子量調節剤は、重合過程を通じて反応しているため、重合過程の終了後は定量的に存在しない。使用されたこれらの物質は、重合過程を通じて消費されている。
重合混合物の成分は、通常、少なくとも98質量%、好ましくは少なくとも99質量%である。この場合、最大2質量%、好ましくは最大1%の、明記された成分と異なるさらなる物質、例えば、UV吸収剤、染料または着色剤などの、何らかの種類の添加剤が存在してもよい。さらなる物質は、本発明にとって重要ではない。しかし、該成分は最大100質量%であることが最も好適である。
溶媒
重合混合物は、重合過程終了時、20質量%から40質量%、好ましくは25質量%から35質量%の1つ以上の溶媒または溶媒混合物を含み得る。
溶媒または溶媒混合物は、少なくとも95質量%超、好ましくは少なくとも98質量%超、最も好ましくは100%の、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジオキサン、アセトン、酢酸エチルまたは酢酸ブチルからなる群から選択され得る溶媒または溶媒混合物、および5質量%未満、好ましくは2質量%未満の、例えば水のような他の溶媒を含む、またはそれらで構成され得る。
溶媒または溶媒混合物は、好ましくは少なくとも98質量%のエタノールおよび/またはメタノール、2質量%未満の水および1質量%未満の脂肪族溶媒を含む、またはそれらで構成され得る。エタノールおよび/またはメタノールが溶媒として使用されるのが最も好適である。
1つ以上の溶媒または溶媒混合物は、モノマー混合物のモノマー、重合開始剤および分子量調節剤が該方法を通じて使用される濃度および条件で分散または溶解可能となるよう選ぶのが好適である。
本発明の方法で採用されるモノマー溶媒混合物は、沸騰成分、主に溶媒の蒸発および凝縮を介した冷却を可能にする。
重合開始剤
「重合開始剤」という用語は、熱活性化またはスペクトル活性化によって、ビニルモノマーのフリーラジカル重合を開始する能力のある物質を指す。
重合混合物は、1つ以上の重合開始剤を含む。重合開始剤は、使用される溶媒の沸点近くで分解するものを選ぶのが好適である。
使用され得る重合開始剤は、水溶性でないのが好適である。水溶性の開始剤は、20℃、1013mbarにて、少なくとも1g、好ましくは少なくとも10gが1リットルの水に溶解する。
本発明の意味における適切な重合開始剤は、概して過酸化物型またはアゾ型の開始剤であってもよい。本発明の意味における特定の適切な重合開始剤は、アゾビスイソブチルニトリル(AIBN)、ジメチル−2−2’−アゾビス−イソブチレート、tert−ブチルペルピバレートまたはtert−ブチルペル−2−エチルヘキサノエート、またはそれらの混合物であってもよい。
分子量調節剤
重合混合物は、場合により1つ以上の分子量調節剤(連鎖移動剤)を含み得る。
「分子量調節剤」という用語は、連鎖移動反応によるビニルモノマーのフリーラジカル重合中にポリマーの分子量を制限する能力のある物質を指す。
適切な分子量調節剤は、例えばn−ブチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、2−メルカプトエタノールまたは2−エチルヘキシルチオグリコール酸であり、ドデシルメルカプタンが最も好適である。
重合
重合混合物は、30℃から120℃、好ましくは40℃から100℃、好ましくは55℃から90℃の温度で重合され得る。
重合混合物は、2時間から24時間、好ましくは4時間から16時間、または6時間から10時間にわたって重合され得る。
重合は、以下の手順を使用して実行することができる。
重合反応器、例えば100リットルの攪拌容器を、アルゴンのような不活性ガスの添加によって不活性化する。攪拌は60から80rpm前後で行ってよい。
モノマー混合物は、好ましくは5質量%から15質量%の溶媒、好ましくはエタノールおよびメタノールの混合物を、例えば50kg前後添加したものを、反応器へ入れる。
反応器のジャケット温度を、好ましくは約50℃から90℃、好ましくは70℃前後まで上げる。
反応器の内部温度が約35℃から45℃に達したら、1つ以上の分子量調節剤(連鎖移動剤)を、例えば約0.4kgから0.8kg、添加する。
1つ以上の重合開始剤を溶媒混合物中に含む溶液を添加する。重合開始剤溶媒混合物の溶媒含有量は、溶媒の75質量%から95質量%であってよい。重合開始剤溶媒混合物(開始剤供給)の初期投与量は、例えば0.01kg/hから0.04kg/h未満であってよい。1時間後、開始剤供給を、0.04kg/hから0.1kg/h未満、そして2から4時間後に0.1kg/hから0.3kg/h増やしてよい。
1つ以上の溶媒または溶媒混合物、例えばエタノールおよびメタノールを、3時間から5時間後、2kg/hから5kg/hの投与量で添加してよい(溶媒供給)。ジャケット温度を、この時点で、約70℃超から90℃まで、好ましくは80℃前後へ上げてよい。
重合反応は、6から10時間後、または7から9時間後、重合混合物が高粘度の重合シロップとなり、モノマーからコポリマーへの変換率が少なくとも99質量%となった時点で、完了したと見なしてよい。
重合シロップ
重合混合物は最終的に重合され、モノマーからコポリマーへの変換率が少なくとも99質量%の重合シロップが得られる。
脱ガス手順
続いて重合シロップを蒸留または押し出しによって脱ガスして、揮発性物質を除去する。除去される揮発性物質は、溶媒、重合されなかった微量の残留モノマーおよび残留する開始剤または分子量調節剤の反応生成物である。
好ましくは、脱ガス手順を、1つ以上の、好ましくは少なくとも2つの脱ガスゾーンを有する2軸スクリュー押出機にて、100℃から200℃の温度で、2質量%から20質量%、好ましくは3質量%から12質量%の水を共留剤(担体)としてポリマーシロップへ添加して行う。
2軸スクリュー押出機のスクリューは、共回転型または二重反転型であってよい。
押出機スクリューの表面は、鉄が存在しない、またはごく微量存在するのが好適である。
好ましくは、押出機スクリューの表面を磨く。
好ましくは、押出機スクリューの表面をクロム酸塩処理または硝酸クロム処理または硝酸チタン処理する。
これは、ポリマー生産物の黄色度指数(420nmでの消失)が比較的低い、好ましくは0.1未満、好ましくは0.05未満であるという利点または裏付けがある。
共留剤の使用は、塊を冷却し摩擦を低減するため、有利である。よって、コポリマーの劣化は、水を共留剤として添加しない押し出しに比べて少ない。
コポリマー調製物
脱ガスした重合シロップをさらに粉砕して、顆粒または粉末形態のコポリマー調製物としてよい。「顆粒」という用語は、構造化顆粒のような多孔質、発泡体も含む。
コポリマー調製物は、既知の分析方法によって分析し、
分子量(Mw)が25,000から50,000、好ましくは25,000から40,000g/molであり、
多分散指数が2.0から2.8であり、
残留溶媒濃度が10,000質量ppm未満、好ましくは5,000質量ppm未満であり、
合計残留モノマー含有量が250質量ppm未満、好ましくは100質量ppm未満であることを特徴とし得る。
分析方法
分子量(Mw=平均分子量)を判定する分析方法は、当業者に周知である。概して、分子量Mwはゲル浸透クロマトグラフィーまたは光散乱法によって判定可能である(例えばH.F.Mark et al.,Encyclopedia of Polymer Science and Engineering,2nd Edition,Vol. 10,pages 1 ff.,J.Wiley,1989参照)。
本明細書に記載のポリマーの最も好ましい分子量(Mw=平均分子量)は、静止相としてポリステルベースのパッケージングおよび静止相としてジメチルアセトアミド(DMAC)を使用するサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって判定する。詳細はAdler et al.(2005):Molar mass characterization of hydrophilic polymers,2 Size exclusion chromatography of cationic (meth)acrylate copolymers, e−Polymers, no.057,p.1−11(http:/www.e−polymers.org, ISSN 1618−7229)に記載がある。
多分散指数(PDI)は当業者に周知であり、Mw/Mn比(重量平均分子量/数平均分子量)の計算によって判定する。多分散指数は、ゲル浸透またはサイズ排除クロマトグラフィー、光散乱測定によって、あるいはマトリックス支援レーザー脱離イオン化(MALDI)またはエレクトロスプレー質量分析法からの直接計算によって判定可能である。
残留溶媒濃度は、ガスクロマトグラフィー(GC)によって判定可能である。GCによる残留溶媒濃度判定は、当業者に周知である。
420nmでの消失(黄色度指数)は、分光法によって、イソプロピルアルコール/アセトン中の12.5質量%のポリマー溶液(60:40w/w)および1cmのキュベットを使用して判定することができる。試験は、Ph.Eur.2.2.25に従って実施することができる。
合計および個別の残留モノマー含有量は、好ましくは高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)によって判定可能である。HPLCによる合計および個別の残留モノマー含有量判定は、当業者に周知である。
アルカリ値AVを判定するためのアッセイは、Ph.Eur.2.2.20「電位差滴定」またはUSP<541>に従って実施することができる。1または2gのポリマー(メタクリル酸アンミンモノマーの量による)を75mlの氷酢酸に50℃で30分以内に溶かす。溶液を室温まで冷却した後、25mlの酢酸銅(II)溶液を添加する(氷酢酸中0.6%溶液)。0.1Nの過塩素酸(20.772mgのメタクリル酸アンモニオ単位に相当)を滴定剤として使用する。
DSでのメタクリル酸アンモニオ単位(%)=ml 0.1 N HClO4・207.72/試料質量(g)・DS(%)
AV(mg KOH/g DS)=メタクリル酸アンモニオ単位(%)・2.701
実施例
分析方法
モノマーからポリマーへの変換率を、揮発性物質が除去される前の重合過程終了時点で試料中にHPLCによって検出された残留モノマーに対する、該方法の開始時に使用されたモノマー全量を計算し判定した。
本明細書に記載のポリマーの分子量(Mw=平均分子量)を、サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)によって判定した。詳細はAdler et al.(2005) e−Polymers, no.057, p.1−11(http:/www.e−polymers.org, ISSN 1618−7229)に記載がある。
多分散指数を、Mw/Mn比(重量平均分子量/数平均分子量(SECにより判定))の計算によって判定した。
残留溶媒濃度を、ガスクロマトグラフィー(GC)によって判定した。
残留水含有量を、Karl Fishcherに従った滴定によって判定した(例えばEugen Scholz: Karl−Fischer−Titration. Springer−Verlag 1984, ISBN 3−540−12846−8またはK. Schoeffski: Die Wasserbestimmung mit Karl−Fischer−Titration, in: Chemie in unserer Zeit 2000, 34, 170−175. Abstract参照)。
420nmでの消失(黄色度指数)は、分光法によって、イソプロピルアルコール/アセトン中12.5質量%のポリマー溶液(60:40w/w)および1cmのキュベットを使用して判定可能である。試験は、Ph.Eur.2.2.25に従って実施してよい。
残留モノマー含有量を高圧液体NaClO4溶液(0.25mol/l)によって判定し、ポリマーを沈殿させ、上澄みを、較正用モノマーの標準参照調製物を使用してHMPCによって分析した。
アルカリ値AVを判定するためのアッセイを、Ph.Eur.2.2.20「電位差滴定」またはUSP<541>に従って実施した。1または2gのポリマー(メタクリル酸アンモニオモノマーの量による)を75mlの氷酢酸に50℃で30分以内に溶かす。溶液を室温まで冷却した後、25mlの酢酸銅(II)溶液を添加する(氷酢酸中0.6%溶液)。0.1Nの過塩素酸(20.772mgのメタクリル酸アンモニオ単位に相当)を滴定剤として使用する(DS=乾燥物質)。
DSでのメタクリル酸アンモニオ単位(%)=ml 0.1 N HClO4・207.72/試料質量(g)・DS(%)
AV(mg KOH/g DS)=メタクリル酸アンモニオ単位(%)・2.701
実施例1:
EUDRAGIT(登録商標)RS型の(メタ)アクリレートコポリマーを100リットル規模で製造する方法
重合方法
重合は3.6m3の容器で行ったが、以下の手順を使用して100リットルの反応器に合わせて再計算した:
重合反応器、すなわち100リットルの攪拌容器を、アルゴンの添加によって不活性化する。攪拌は70rpmで行った。
モノマー混合物を、第1表に記載の通り、反応器へ入れる。
反応器のジャケット温度を、約60℃まで上げる。
反応器の内部温度が約40℃に達したら、0.575kgの分子量調節剤ドデシルメルカプタンを添加する。
重合開始剤混合物、すなわちtert−ブチルペルピバレートおよびtert−ブチルペル−2−ヘキサノエートを第2表に記載の通り溶媒混合物中に含むものを、添加した。重合開始剤溶媒混合物(開始剤供給)の初期投与量は0.027kg/hであった。1時間後、開始剤供給を0.051kg/hへ調整し、そして3時間後、0.158kg/hへ調整する。開始剤供給を、5.5時間後に止める。
4時間後、溶媒としてエタノールを、3.4kg/hの投与量で添加する(溶媒供給)。同時に、反応器のジャケット温度を80℃まで上げる。溶媒供給を、8時間後に止める。
8時間後、重合反応は完了したと見なす。
該方法を通じてそれぞれ使用または消費される重合混合物の総体的組成が、第3表に記載されている。
脱ガス手順
結果的に得られた重合シロップを、4つの脱ガス口を有する、共回転スクリュー付き2軸スクリュー押出機(Berstorff社製ZE25、43D付き)へ供給する。4つの脱ガス口は1つの後方脱ガスゾーンと3つの前方脱ガスゾーンから成り、ゾーン2と3が一体的に1つのゾーンを形成する。押出機の内部温度は115〜135℃前後である。後方脱ガス口と前方脱ガス口1では、バキュームを加えない。脱ガス口2および3では、500mbarのバキュームを加える。共留剤として4.5質量%の水を、第1の前方脱ガスゾーンの後で、重合シロップ塊へ添加する。関連の押し出しパラメーターの要約が第4表に記載されている。
コポリマー
押し出し後、3.6m3の容器で行った重合からの溶融塊を糸状に抽出し、水槽をくぐらせて冷却し、粉砕して顆粒にした。
モノマーからコポリマーへの変換率は99.5質量%であった。
分子量(Mw)は28,400g/molであった。
多分散指数は2.2であった。
エタノールの残留溶媒濃度は3,570質量ppmであった。
メタノールの残留溶媒濃度は100質量ppmであった。
残留水含有量は1.56質量%であった。
メタクリル酸2−トリメチルアンモニウムエチルクロリド、アクリル酸エチルおよびメタクリル酸メチルの残留モノマー含有量は、4/59および14質量ppmであった。
アルカリ値AV(mgKOH/g乾燥物質)は14.7であった。
第1表〜第4表
第1表:モノマー混合物
Figure 0005631500
第2表:重合開始剤溶媒混合物(開始剤供給)
Figure 0005631500
第3表:重合混合物の合計使用量
Figure 0005631500
第4表:押し出しパラメーター
Figure 0005631500
実施例2:
EUDRAGIT(登録商標)RS型の(メタ)アクリレートコポリマーを3.6m3の規模で製造する方法
重合方法
重合を、3.6m3の反応器にて、以下の手順を使用して行った。
重合反応器、すなわち3.6m3の攪拌容器(EKATO(登録商標)社製攪拌機、2−MIG(登録商標)型、インペラ1個)を、50mbarの圧力下でアルゴンを添加することによって不活性化した。攪拌は70rpmで行った。
モノマー混合物を、第5表に記載の通り、反応器へ入れた。
攪拌は60rpmから開始した。
反応器のジャケット温度を、設定値の80℃まで上げた。
反応器の温度が約55℃に達した時点で、19.5kgの分子量調節剤、すなわちドデシルメルカプタンを、投与管を介して添加した。投与管を、30kgのエタノールで洗浄した。
続いて、重合開始剤混合物、すなわちtert−ブチルペルピバレートおよびtert−ブチルペル−2−ヘキサノエートを第6表に記載の通り溶媒混合物中に含むものを、添加した。重合開始剤溶媒混合物の初期投与量(開始剤供給)は、2.6kg/hであった。1時間後、開始剤供給を4.8kg/hへ調整し、そして3時間後、14.8kg/hへ調整した。開始剤供給を、5.5時間後に止めた。投与管を、約20kgのエタノールで洗浄した。
4.5時間後、溶媒としてエタノールを、81.6kg/hの投与量で添加した(溶媒供給)。同時に、反応器のジャケット温度を、80℃まで上げた。
溶媒供給を、8.5時間後に止めた。
8時間後、重合反応は完了したと見なされた。
該方法を通じてそれぞれ使用または消費された重合混合物の総体的組成が、第7表に記載されている。
脱ガス手順の前に、340kgのエタノールを添加して、粘度を下げた。
脱ガス手順
結果的に得られた重合シロップを、4つの脱ガス口を有する、共回転スクリュー付き2軸スクリュー押出機(Berstorff社製ZE35、43D付き)へ供給した。4つの脱ガス口は1つの後方脱ガスゾーンと3つの前方脱ガスゾーンから成り、ゾーン2と3が一体的に1つのゾーンを形成する。押出機の内部温度は115〜125℃前後であった。脱ガスゾーンでは、バキュームを加えなかった。共留剤として9.6質量%の水を、第1の前方脱ガスゾーンの後で、重合シロップ塊へ添加した。
第5表〜第7表
第5表:モノマー混合物
Figure 0005631500
第6表:重合開始剤溶媒混合物(開始剤供給)
Figure 0005631500
第7表:重合混合物の合計使用量
Figure 0005631500
コポリマー
押し出し後、溶融塊を糸状に抽出し、水槽をくぐらせて冷却し、粉砕して顆粒にした。
モノマーからコポリマーへの変換率は99.5質量%であった。
分子量(Mw)は28,600g/molであった。
多分散指数は2.3であった。
エタノールの残留溶媒濃度は4,100質量ppmであった。
メタノールの残留溶媒濃度は120質量ppmであった。
残留水含有量は0.23質量%であった。
メタクリル酸2−トリメチルアンモニウムエチルクロリド、アクリル酸エチルおよびメタクリル酸メチルの残留モノマー含有量は、5/50および12質量ppmであった。
アルカリ値AV(mgKOH/g乾燥物質)は15.0であった。
実施例3:
EUDRAGIT(登録商標)RL型の(メタ)アクリレートコポリマーを、100リットル規模で製造する方法
重合方法
重合を、100リットルの反応器にて、以下の手順を使用して行った。
重合反応器、すなわち100リットルの攪拌容器を、アルゴンの添加によって不活性化した。攪拌は70rpmで行った。
モノマー混合物を、第8表に記載の通り、反応器へ入れた。
反応器のジャケット温度を、約60℃まで上げた。
反応器の内部温度が約40℃に達した時点で、0.450kgの分子量調節剤、すなわちドデシルメルカプタンを添加した。
続いて、重合開始剤混合物、すなわちtert−ブチルペルピバレートおよびtert−ブチルペル−2−ヘキサノエートを第9表に記載の通り溶媒混合物中に含むものを、添加した。重合開始剤溶媒混合物の初期投与量(開始剤供給)は、0.069kg/hであった。1時間後、開始剤供給を0.103kg/hへ調整し、そして3時間後、0.240kg/hへ調整した。開始剤供給を、5.5時間後に止めた。
4時間後、溶媒としてエタノールを、3.3kg/hの投与量で添加した(溶媒供給)。同時に、反応器のジャケット温度を、80℃まで上げた。
溶媒供給を、8時間後に止めた。
8時間後、重合反応は完了したと見なされた。
該方法を通じてそれぞれ使用または消費された重合混合物の総体的組成が、第10表に記載されている。
脱ガス手順
結果的に得られた重合シロップを、4つの脱ガス口、1つの後方ドームおよび3つの前方ドームを有する、共回転スクリュー付き2軸スクリュー押出機(Berstorff社製ZE35、43D付き)へ供給した。押出機の内部温度は125〜130℃前後であった。前方脱ガス口1では、バキュームを加えなかった。前方脱ガス口2および3では、500mbarのバキュームを加えた。共留剤として4.5質量%の水を、第1の前方脱ガスゾーンの後で、重合シロップ塊へ添加した。関連する押し出しパラメーターの要約が第11表に記載されている。
コポリマー
押し出し後、溶融塊を糸状に抽出し、水槽をくぐらせて冷却し、粉砕して顆粒にした。
モノマーからコポリマーへの変換率は99.8質量%であった。
分子量(Mw)は32,600g/molであった。
多分散指数は2.9であった。
エタノールの残留溶媒濃度は6,725質量ppmであった。
メタノールの残留溶媒濃度は445質量ppmであった。
残留水含有量は1.4質量%であった。
メタクリル酸2−トリメチルアンモニウムエチルクロリド、アクリル酸エチルおよびメタクリル酸メチルの残留モノマー含有量は、6/25および27質量ppmであった。
アルカリ値AV(mgKOH/g乾燥物質)は27.9であった。
第8表〜第11表
第8表:モノマー混合物
Figure 0005631500
第9表:重合開始剤溶媒混合物(開始剤供給)
Figure 0005631500
第10表:重合混合物の合計使用量
Figure 0005631500
第11表:押し出しパラメーター
Figure 0005631500

Claims (10)

  1. a)80質量%から99質量%までのアクリル酸またはメタクリル酸のC1〜C4−アルキルエステル、
    b)第四級アンモニウム基をアルキル基に含む20質量%から1質量%までのアクリル酸またはメタクリル酸のアルキルエステル、および
    c)0%から10%までのさらなる共重合性ビニルモノマー
    から選択されるモノマー混合物から第四級アンモニウム基を含む(メタ)アクリレートコポリマーを製造する方法であって、
    1つ以上の重合開始剤、および1つ以上の溶媒あるいは溶媒混合物をモノマー混合物に添加して、重合混合物を得て、
    該重合混合物を30℃から120℃で2時間から24時間にわたり重合する方法において、
    該重合混合物について、最終的に、
    50質量%から80質量%までのモノマー混合物、
    0.01質量%から5質量%までの1つ以上の重合開始剤
    ノマー混合物のモノマー、重合開始剤および分子量調節剤が溶解する50質量%から20質量%までの溶媒または溶媒混合物
    の成分の全量の少なくとも98質量%が使用または消費され、
    前記重合混合物を、モノマーのコポリマーへの変換率を少なくとも99質量%として重合シロップに重合し、続いて該重合シロップを蒸留または押し出しによって脱ガスし、さらに脱ガスした重合シロップを粉砕して顆粒または粉末形態のコポリマー調製物とし、
    前記コポリマー調製物は、
    分子量(Mw)が25,000から50,000であり、
    多分散指数が2.0から3.2であり、
    残留溶媒濃度が10,000質量ppm未満である
    ことを特徴とする方法。
  2. 前記重合混合物が、さらに、1つ以上の分子量調節剤を0.1〜2質量%含む、請求項1に記載の方法。
  3. モノマー混合物が、50質量%から70質量%までのメタクリル酸メチルと、20質量%から40質量%までのアクリル酸エチルと、7質量%から2質量%までのメタクリル酸2−トリメチルアンモニウムエチルクロリドとから成り、それらのモノマーが全体で100%になる請求項1に記載の方法。
  4. モノマー混合物が、50質量%から70質量%までのメタクリル酸メチルと、20質量%から40質量%までのアクリル酸エチルと、7質量%超から15質量%までのメタクリル酸2−トリメチルアンモニウムエチルクロリドとから成り、それらのモノマーが全体で100%になる請求項1に記載の方法。
  5. 溶媒または溶媒混合物が、少なくとも95質量%超の、エタノール、メタノール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、テトラヒドロフラン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジオキサン、アセトン、酢酸エチルまたは酢酸ブチルからなる群から選択される溶媒または溶媒混合物と、5質量%未満の他の溶媒とを含む請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法。
  6. 溶媒または溶媒混合物が、少なくとも95質量%までの、エタノールまたはメタノールもしくはその両方と、5質量%未満の他の溶媒とを含む請求項に記載の方法。
  7. 溶媒混合物が、少なくとも98質量%超の、50質量%から70質量%までのエタノールおよび50質量%から30質量%までのメタノールと、5質量%未満の水と、1質量%未満の脂肪族溶媒とを含む請求項に記載の方法。
  8. 重合開始剤がtert−ブチルペルピバレートまたはtert−ブチルペル−2−エチルヘキサノエートである請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法。
  9. 分子量調節剤がドデシルメルカプタンである請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法。
  10. 脱ガス手順を、2つの脱ガスゾーンを有する2軸スクリュー押出機にて、100℃から200℃の温度で2質量%から20質量%までの水を共留剤としてポリマーシロップに添加して行う請求項1からまでのいずれか1項に記載の方法。
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