JP5630428B2 - ディスプレイ用カバーガラス - Google Patents

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本発明は、曲面状に形成された部分を有するディスプレイ用カバーガラスに関する。
特開2004−339019号公報(特許文献1)および特開2008−247732号公報(特許文献2)に開示されるように、イオン交換法を用いてガラスの表面に圧縮応力層を形成することによって、ガラスの表面の強度(表面応力値)を向上させる技術が知られている。
携帯電話またはタブレット型のPC(Personal computer)などの電子機器は、画像表示部を有するディスプレイを備えている。圧縮応力層の形成によって表面が化学強化されたガラス板は、ディスプレイ用カバーガラスとして、ディスプレイの画像表示部を覆うように設けられる。携帯電話などの電子機器(ディスプレイ装置)に組み込まれるディスプレイ用カバーガラスとしては、薄型のものが求められる一方で、落下などによる衝撃に耐えうるように、強度のより高いものが求められている。
近年では、タッチパネル式のディスプレイを備える電子機器(ディスプレイ装置)が急速に普及している。これに伴い、ディスプレイ用カバーガラスも、従前とは異なって使用者の手指によって押圧されたり、ペンなどによって押圧されたりする機会が増加している。このような背景の下でも、ディスプレイ用カバーガラスとしては強度のより高いものが求められている。
特開2004−339019号公報 特開2008−247732号公報
曲面状に形成された部分を有するディスプレイ用カバーガラスが、携帯電話などの電子機器(ディスプレイ装置)に組み込まれたとする。タッチパネル式のディスプレイ面が使用者によって繰り返し押圧されると、ディスプレイ面に直接的に応力が作用するだけでなく、曲面状に形成された部分の湾曲の内側領域にも間接的に曲げ応力が作用する。
ディスプレイ用カバーガラスが製造される際、ガラスの組成に応じてディスプレイ面の強度が最大(ピーク値)となるように、ガラスの表面に所定の深さを有する圧縮応力層が形成されたとする。このようにして得られたディスプレイ用カバーガラスは、ディスプレイ面の強度が最大となるように設計され、ディスプレイ面としては、外部から加えられる応力に対して高い強度(剛性)を有している。
しかしながら、このようにして得られたディスプレイ用カバーガラスは、タッチパネルとしてのディスプレイ面の強度が最適な値となるように設計されているものの、曲面状に形成された部分の湾曲の内側領域については圧縮応力層の厚さが最適な値とはなっていない。化学強化されたガラスは、一定の深さのキズに対しては所定の強度を保つことができるが、一定の深さを超えるキズが形成された場合には強度が極端に弱くなる。タッチパネル式のディスプレイ面が使用者によって繰り返し押圧されると、曲面状に形成された部分の湾曲の内側領域に存在する微小なキズが応力集中により成長し、そのキズの深さが一定の値を超えると、その湾曲の内側領域にヒビ割れなどが発生してしまう。
本発明は、上記のような実情に鑑みてなされたものであって、曲面状に形成された部分の湾曲の内側領域について所定の強度を保つことが可能なディスプレイ用カバーガラスを提供することを目的とする。
本発明に基づくディスプレイ用カバーガラスは、ディスプレイの画像表示部を覆うように設けられるディスプレイ用カバーガラスであって、アルカリ金属イオンを含有し、上記アルカリ金属イオンがそのイオン半径よりも大きいイオン半径を有する化学強化塩にイオン交換されることによって、表面側および裏面側に圧縮応力層がそれぞれ形成されたガラス形成部材を備え、上記ガラス形成部材は、上記ディスプレイに取り付けられた状態で上記表面側が外部に露出するとともに、上記画像表示部側に位置する上記裏面側から上記表面側に向かって光が透過する中央側領域と、上記中央側領域の外縁に連設され、上記中央側領域から外方に向かうにつれて上記表面から遠ざかる方向に湾曲するように形成された曲面領域と、含み、上記裏面側において、上記曲面領域に形成された上記圧縮応力層の厚さは、上記中央側領域に形成された上記圧縮応力層の厚さよりも厚い。
好ましくは、上記表面側において、上記曲面領域に形成された上記圧縮応力層の厚さは、上記中央側領域に形成された上記圧縮応力層の厚さよりも厚い。好ましくは、当該ディスプレイ用カバーガラスは、全面にわたってその板厚が0.4mm以上3.0mm以下の範囲内となるように形成されている。
好ましくは、上記中央側領域における上記ガラス形成部材の厚さをT(mm)とすると、上記表面側および上記裏面側の双方において、上記ガラス形成部材の上記中央側領域に形成された上記圧縮応力層の厚さT1は、
0.4≦T<0.8の場合、T1=(−75T+110)±10(μm)であり、
0.8≦T≦3.0の場合、T1=50±10(μm)である。
好ましくは、上記中央側領域における上記ガラス形成部材の厚さをT(mm)とすると、上記表面側および上記裏面側の双方において、上記ガラス形成部材の上記曲面領域に形成された上記圧縮応力層の厚さT2は、
0.4≦T<0.8の場合、T2=(−50T+120)±10(μm)であり、
0.8≦T≦1.6の場合、T2=(−25T+100)±10(μm)であり、
1.6<T≦3.0の場合、T2=60±10(μm)である。
好ましくは、上記中央側領域は、上記外縁が略矩形状となるように形成され、上記中央側領域の対向する二辺の寸法は80mm以上250mm以下であり、上記中央側領域の対向する他の二辺の寸法は50mm以上200mm以下である。
本発明によれば、曲面状に形成された部分の湾曲の内側領域について所定の強度を保つことが可能なディスプレイ用カバーガラスを得ることができる。
実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラスを備えるディスプレイ装置の分解した状態を示す斜視図である。 図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。 実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラスを備えるディスプレイ装置の組み立てられた状態を示す断面図である。 図2中のIV線に囲まれる領域を拡大して示す断面図である。 実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラスの製造方法に用いられる貯留槽を示す斜視図である。 実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラスの製造方法に用いられるマスキング部材を示す断面図である。 実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラスに関して行なった実験の条件を示す図である。 実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラスに関して行なった実験の結果を示す図である。 実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラスに関して行なった実験の条件を示す断面図である。
本発明に基づいた実施の形態について、以下、図面を参照しながら説明する。実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。実施の形態の説明において、同一の部品、相当部品に対しては、同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
(ディスプレイ用カバーガラス10)
図1は、本実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラス10を備えるディスプレイ装置100の分解した状態を示す斜視図である。図2は、図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。図3は、ディスプレイ装置100の組み立てられた状態を示す断面図である。図4は、図2中のIV線に囲まれる領域を拡大して示す断面図である。
図1に示すように、ディスプレイ装置100は、ディスプレイ用カバーガラス10、板状に形成される外装プレート20、外装プレート20の上に配置される回路基板30、回路基板30上に実装されたディスプレイ40、および回路基板30上に実装されたスピーカー50を備える。ディスプレイ用カバーガラス10は、矢印ARに示すように外装プレート20に取り付けられることによって、回路基板30、ディスプレイ40、およびスピーカー50を外装プレート20上に封止する。
ディスプレイ用カバーガラス10は、ディスプレイ40の画像表示部42を覆うように設けられるガラス形成部材10Gと、スピーカー50に対応するように設けられる開口部10Hと、を含む。開口部10Hは、ガラス形成部材10Gをその表面11(図2参照)側から裏面12(図2参照)側に向かって貫通するように形成されている。
図1および図2に示すように、ディスプレイ用カバーガラス10のガラス形成部材10Gは、略平板状に形成された中央側領域13(図2参照)と、中央側領域13の外縁に連設された曲面領域14(図2参照)と、曲面領域14の中央側領域13とは反対側に連設された側部領域15(図2参照)と、を有する。
本実施の形態における中央側領域13の外縁は、4つの角部が丸みを帯びた略矩形状に形成される。好ましくは、中央側領域13の対向する二辺(長辺)の寸法L1(図1参照)は80mm以上250mm以下であり、中央側領域13の対向する他の二辺(短辺)の寸法L2は50mm以上200mm以下である。曲面領域14は、中央側領域13から外方に向かうにつれて中央側領域13の表面11から遠ざかるように湾曲している。側部領域15は、曲面領域14のさらに外側に位置し、全体として環状に形成されている。
本実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラス10(ガラス形成部材10G)としては、中央側領域13の厚さT、曲面領域14の厚さT14(曲面領域14の表面に対する法線方向の厚さ)、および、側部領域15の厚さT15が、それぞれ略同一の値となるように構成される。好ましくは、ディスプレイ用カバーガラス10の全面にわたって、板厚(厚さT,T14,T15)の各値が0.4mm以上3.0mm以下の範囲内となるように形成されるとよい。
図2および図3に示すように、ディスプレイ用カバーガラス10(ガラス形成部材10G)が外装プレート20(ディスプレイ40)に取り付けられた状態においては、ディスプレイ用カバーガラス10の表面11(以下、露出面という場合もある)側が、外部に露出する。ガラス形成部材10Gの画像表示部42側に位置する裏面12(以下、非露出面という場合もある)側から表面11側に向かって光L(図2参照)がガラス形成部材10Gの中央側領域13を透過することによって、画像表示部42上に表示された各種の画像情報は使用者によって認識される。中央側領域13の表面11がタッチパネル式のディスプレイ面を構成する場合、中央側領域13の表面11は使用者の手指90(図3参照)によって押圧されたり、中央側領域13の表面11はペン(図示せず)などによって押圧されたりする。
図4を参照して、ディスプレイ用カバーガラス10(ガラス形成部材10G)の強度を向上させるため、ガラス形成部材10Gの表面11側には、中央側領域13、曲面領域14、および側部領域15の全体にわたって表面側圧縮応力層17が形成される。表面側圧縮応力層17は、ガラス形成部材10Gの表面11付近に含有されるアルカリ金属イオンがそのイオン半径よりも大きいイオン半径を有する化学強化塩にイオン交換されることによって形成される。
同様に、ディスプレイ用カバーガラス10(ガラス形成部材10G)の強度を向上させるため、ガラス形成部材10Gの裏面12側には、中央側領域13、曲面領域14、および側部領域15の全体にわたって裏面側圧縮応力層19が形成される。裏面側圧縮応力層19も、ガラス形成部材10Gの裏面12付近に含有されるアルカリ金属イオンがそのイオン半径よりも大きいイオン半径を有する化学強化塩にイオン交換されることによって形成される。
上述のとおり、ガラスの表面に形成される圧縮応力層の深さが深くなるにつれて、ガラスの表面の強度も合わせて向上する。ガラスの表面に形成された圧縮応力層の深さが所定の値に到達した時点で、ガラスの表面の強度(表面応力値)は最大となる。ガラスの表面に形成される圧縮応力層の深さがさらに深くなると、最大となった時点の値をピークとして、ガラスの表面の強度は逆に減少に転じる。また、化学強化されたガラスは、一定の深さのキズに対しては所定の強度を保つことができるが、一定の深さを超えるキズが形成された場合には強度が極端に弱くなる。
表面側圧縮応力層17が形成される際には、中央側領域13、曲面領域14、および側部領域15の各々における表面11(露出面)側から徐々にイオン交換が実施され、表面11側からガラス形成部材10Gの内部に向かって徐々に表面側圧縮応力層17が形成される(矢印AR17参照)。
本実施の形態においては、曲面領域14の表面11に形成された表面側圧縮応力層17の厚さT2は、中央側領域13の表面11に形成された表面側圧縮応力層17の厚さT1よりも厚い(厚さT2>厚さT1)。さらに、曲面領域14の表面11に形成された表面側圧縮応力層17の厚さT2は、側部領域15の表面11に形成された表面側圧縮応力層17の厚さT3よりも厚い(厚さT2>厚さT3)。
同様に、裏面側圧縮応力層19が形成される際には、中央側領域13、曲面領域14、および側部領域15の各々における裏面12(非露出面)側から徐々にイオン交換が実施され、裏面12側からガラス形成部材10Gの内部に向かって徐々に裏面側圧縮応力層19が形成される(矢印AR19参照)。
曲面領域14の裏面12に形成された裏面側圧縮応力層19の厚さT2も、中央側領域13の裏面12に形成された裏面側圧縮応力層19の厚さT1より厚い(厚さT2>厚さT1)。同様に、曲面領域14の裏面12に形成された裏面側圧縮応力層19の厚さT2は、側部領域15の裏面12に形成された裏面側圧縮応力層19の厚さT3よりも厚い(厚さT2>厚さT3)。
本実施の形態においては、表面11側と裏面12側とで、中央側領域13、曲面領域14、および側部領域15に形成された圧縮応力層の厚さが略同一の値となるように構成される。表面11側と裏面12側とにおいて厚さT2>厚さT1,T3の関係が成立していれば、表面11側と裏面12側とで、中央側領域13、曲面領域14、および側部領域15に形成された圧縮応力層の厚さが略同一の値とならないように構成されていてもよい。
好ましくは、中央側領域13におけるガラス形成部材の厚さをTとすると、ガラス形成部材10Gの中央側領域13に形成された圧縮応力層の厚さT1は、
0.4≦T<0.8の場合、T1=−75T+110±10(μm)であり、
0.8≦T≦3.0の場合、T1=50±10(μm)となるように構成される。これらの式の関係は、表面11側および裏面12側のうちの一方において成立していてもよいし、表面11側および裏面12側の双方において成立していてもよい。0.4≦T<0.8の場合、中央側領域13におけるガラス形成部材の薄さに起因して、ガラス形成部材10Gの中央側領域13は外圧による変形が大きくなりキズが入り易くなる。したがって、T1=−75T+110±10(μm)が成立することによって中央側領域13の圧縮応力層が深くなり、割れの発生を効果的に抑制することが可能となる。また、0.8≦T≦3.0の場合、中央側領域13におけるガラス形成部材は材料自身の強度を有しているため、中央側領域13としてはT1=50±10(μm)が成立することによって、中央側領域13の表面応力値は概ねピーク値となる。
好ましくは、中央側領域13におけるガラス形成部材10Gの厚さをTとすると、ガラス形成部材10Gの曲面領域14に形成された圧縮応力層の厚さT2は、
0.4≦T<0.8の場合、T2=(−50T+120)±10(μm)であり、
0.8≦T≦1.6の場合、T2=(−25T+100)±10(μm)であり、
1.6<T≦3.0の場合、T2=60±10(μm)となるように構成される。これらの式の関係は、表面11側および裏面12側のうちの一方において成立していてもよいし、表面11側および裏面12側の双方において成立していてもよい。0.4≦T<0.8の場合、中央側領域13におけるガラス形成部材の薄さに起因して、ガラス形成部材10Gの中央側領域13は外圧による変形が大きくなり、曲面領域14にもキズが入り易くなる。したがって、T2=(−50T+120)±10(μm)が成立することによって曲面領域14の圧縮応力層が深くなり、割れの発生を効果的に抑制することが可能となる。0.8≦T≦1.6の場合にも、曲面領域14にキズが入り易くなるため、曲面領域14の圧縮応力層を深くすることによって、ガラス形成部材10Gの中央側領域13の厚さが薄くなることによる曲面領域14の強度低下を防ぐことが可能となる。また、1.6<T≦3.0の場合、中央側領域13におけるガラス形成部材は材料自身の強度を有しているため、曲面領域14としてはT2=60±10(μm)が成立することによって、曲面領域14の表面応力値は概ねピーク値となる。
ガラス形成部材10Gの表面11が使用者の手指90によって押圧されたり、表面11がペンなどによって押圧されたりしたとする。上述のとおり、この場合には中央側領域13(ディスプレイ面)に直接的に応力が作用するだけでなく、曲面状に形成された曲面領域14の裏面12側(湾曲の内側領域)にも間接的に曲げ応力が作用する。曲面領域14の裏面12側(曲面状に形成された部分の湾曲の内側領域)に存在する微小なキズが応力集中により成長し、そのキズの深さが一定の値を超えると、曲面領域14の裏面12側にヒビ割れなどが発生してしまう。また、曲面領域14を有するディスプレイ用カバーガラス10を備えたディスプレイ装置100(図3参照)などの電子機器を取り扱う上で、ディスプレイ用カバーガラス10の曲面領域14の表面11側(露出面側)には特に傷が入りやすい。ディスプレイ装置100(図3参照)などの電子機器が落下した場合、曲面領域14の表面11側に形成された傷が落下衝撃により成長し、ヒビ割れなどが発生してしまう。
本実施の形態のディスプレイ用カバーガラス10においては、曲面領域14に形成された圧縮応力層の厚さT2が、中央側領域13に形成された圧縮応力層の厚さT1よりも厚い。これらについては、表面11側および裏面12側の双方の構成として共通している。ディスプレイ装置100が落下したり、タッチパネル式の中央側領域13(ディスプレイ面)が使用者により繰り返し押圧されたりすることによって曲面領域14に応力が集中したとしても、曲面領域14は十分に化学強化されているため、曲面領域14にヒビ割れなどが発生するということは効果的に抑制されている。したがって、本実施の形態のディスプレイ用カバーガラス10によれば、曲面状に形成された曲面領域14についても所定の強度を保つことが可能となっている。
なお、本実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラス10は、表面11側および裏面12側の双方において、曲面領域14に形成された圧縮応力層の厚さが中央側領域13に形成された圧縮応力層の厚さよりも厚くなるように構成されるが、裏面12側においてのみ、曲面領域14に形成された圧縮応力層の厚さが中央側領域13に形成された圧縮応力層の厚さよりも厚くなるように構成されてもよい。当該構成によっても、曲面領域14(曲面状に形成された部分)の湾曲の内側領域に存在する微小なキズが応力集中により成長し、そのキズの深さが一定の値を超えてその湾曲の内側領域にヒビ割れなどが発生してしまうことは、効果的に抑制することが可能である。
(ディスプレイ用カバーガラス10の製造方法)
本実施の形態のディスプレイ用カバーガラス10は、表面11側および裏面12側の双方において、または、裏面12側のみにおいて、曲面領域14に形成された圧縮応力層の厚さT2が中央側領域13に形成された圧縮応力層の厚さT1よりも厚い。このようなディスプレイ用カバーガラス10を得るためには、まず、ディスプレイ用カバーガラス10の素材(母材)となるガラス形成部材10Gを準備する。ガラス形成部材10Gの素材としては、たとえばソーダガラスである。
素材としてのガラス形成部材10Gを得るためには、ガラス板材から削り出すことによってガラス形成部材10Gを形成してもよいし、ガラス板材からガラスゴブを形成し、そのガラスゴブを金型上で再溶融させた後にプレス加工するいわゆるリヒートプレス法によって形成してもよいし、下型上に溶融ガラスを滴下した後にその溶融ガラスを下型および上型によってプレス加工するいわゆるダイレクトプレス法によって形成してもよい。
図5を参照して、次に、化学強化塩66が貯留された貯留槽64を準備する。貯留槽64は、硝酸カリウム(純度98%)などの化学強化塩66を貯留しており、貯留槽64の化学強化塩66を貯留する内壁の寸法は、たとえば300mm×300mm×300mmである。貯留槽64の周囲に配置された加熱装置(図示せず)を用いて、化学強化塩66の温度は約400℃に設定される。
ガラス形成部材10Gは、化学強化塩66の内部に浸漬される(矢印DR1参照)。ガラス形成部材10Gの化学強化塩66への浸漬時間は、たとえば5時間である。ガラス形成部材10Gの表面11および裏面12には、全面にわたって所定の深さを有する圧縮応力層が形成される。
図6を参照して、浸漬時間が5時間を経過した後、ガラス形成部材10Gの曲面領域14を除く部分に対して、マスキング部材73を用いてマスキング処理を実施する。その後、ガラス形成部材10Gを化学強化塩66の中にたとえば1時間さらに浸漬する。曲面領域14の表面11側および曲面領域14の裏面12側においてさらにイオン交換が行なわれることにより、本実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラス10を得ることができる。なお、裏面12側においてのみ曲面領域14に形成された圧縮応力層の厚さT2を中央側領域13に形成された圧縮応力層の厚さT1よりも厚くする場合には、表面11側の曲面領域14に対して、マスキング部材73を用いてマスキング処理を実施すればよい。
マスキング部材73を用いた上記の方法の他にも、貯留槽64(図5参照)の内部を仕切り板(図示せず)によって複数の区画に仕切り、曲面領域14に連通する区画内の化学強化塩66を積極的に攪拌するように構成してもよい。あるいは、貯留槽64(図5参照)の内部を仕切り板(図示せず)によって複数の区画に仕切り、曲面領域14に連通する区画内の化学強化塩66の温度を他の区画内の化学強化塩66の温度よりも高く設定するように構成してもよい。
これらの方法によっても、曲面領域14の表面11側および曲面領域14の裏面12側においてイオン交換が積極的に実施されることによって、曲面領域14に形成された圧縮応力層の厚さT2は、表面11側および裏面12側の双方において、中央側領域13に形成された圧縮応力層の厚さT1よりも厚くなる。こうして、本実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラス10を得ることができる。裏面12側においてのみ曲面領域14に形成された圧縮応力層の厚さT2を中央側領域13に形成された圧縮応力層の厚さT1よりも厚くする場合についても同様である。
[実験例]
図7を参照して、上述の実施の形態に基づくディスプレイ用カバーガラス10の製造方法を使用して、実施例1A,1B,2,3および比較例1〜3の7種類のディスプレイ用カバーガラス10を製造した。
(実施例1A)
実施例1Aに用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、中央側領域13の厚さT(図2参照)が0.6mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.0mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.0mmである。
このような実施例1Aにおけるディスプレイ用カバーガラス10を、化学強化塩66が貯留された貯留槽64内に浸漬した。1回目の浸漬時には、マスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を8.0時間浸漬した。その後、2回目の浸漬時には、中央側領域13および曲面領域14の表面11側にマスキング処理を実施し、曲面領域14の裏面12側にマスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を4.5時間さらに浸漬した。
(実施例1B)
実施例1Bに用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、上述の実施例1Aと同様であり、中央側領域13の厚さT(図2参照)が0.6mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.0mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.0mmである。
このような実施例1Bにおけるディスプレイ用カバーガラス10を、化学強化塩66が貯留された貯留槽64内に浸漬した。1回目の浸漬時には、マスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を8.0時間浸漬した。その後、2回目の浸漬時には、中央側領域13にマスキング処理を実施し、曲面領域14にマスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を4.5時間さらに浸漬した。
(比較例1)
比較例1に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、上述の実施例1A,1Bと同様であり、中央側領域13の厚さT(図2参照)が0.6mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.0mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.0mmである。
このような比較例1におけるディスプレイ用カバーガラス10を、化学強化塩66が貯留された貯留槽64内に浸漬した。浸漬は1回のみ実施し、マスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を8.0時間浸漬した。
(実施例2)
実施例2に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、中央側領域13の厚さT(図2参照)が1.0mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.5mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.3mmである。
このような実施例2におけるディスプレイ用カバーガラス10を、化学強化塩66が貯留された貯留槽64内に浸漬した。1回目の浸漬時には、マスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を5.0時間浸漬した。その後、2回目の浸漬時には、中央側領域13にマスキング処理を実施し、曲面領域14にマスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を3.0時間さらに浸漬した。
(比較例2)
比較例2に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、上述の実施例2と同様であり、中央側領域13の厚さT(図2参照)が1.0mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.5mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.3mmである。
このような比較例2におけるディスプレイ用カバーガラス10を、化学強化塩66が貯留された貯留槽64内に浸漬した。浸漬は1回のみ実施し、マスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を5.0時間浸漬した。
(実施例3)
実施例3に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、中央側領域13の厚さT(図2参照)が1.8mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.8mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.5mmである。
このような実施例3におけるディスプレイ用カバーガラス10を、化学強化塩66が貯留された貯留槽64内に浸漬した。1回目の浸漬時には、マスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を5.0時間浸漬した。その後、2回目の浸漬時には、中央側領域13にマスキング処理を実施し、曲面領域14にマスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を2.0時間さらに浸漬した。
(比較例3)
比較例3に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、上述の実施例3と同様であり、中央側領域13の厚さT(図2参照)が1.8mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.8mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.5mmである。
このような比較例3におけるディスプレイ用カバーガラス10を、化学強化塩66が貯留された貯留槽64内に浸漬した。浸漬は1回のみ実施し、マスキング処理を実施しない状態で、ディスプレイ用カバーガラス10を5.0時間浸漬した。
図8を参照して、実施例1Aに基づく製造方法により得られたディスプレイ用カバーガラス10は、中央側領域13(表面11側および裏面12側の双方)に65μmを有する圧縮応力層が形成され、曲面領域14の表面11側に65μmを有する圧縮応力層が形成され、曲面領域14の裏面12側に80μmを有する圧縮応力層が形成された。実施例1Bに基づく製造方法により得られたディスプレイ用カバーガラス10は、中央側領域13(表面11側および裏面12側の双方)に65μmを有する圧縮応力層が形成され、曲面領域14(表面11側および裏面12側の双方)に80μmを有する圧縮応力層が形成された。圧縮応力層の形成深さの値は、神港精機株式会社製のポーラリメーターSF−IICを用いて測定されたものである(以下の実施例2,3および比較例1〜3についても同様である)。
図9を参照して、実施例1A,1Bに基づく製造方法により得られたディスプレイ用カバーガラス10に対して3点曲げ繰り返し試験を実施した。具体的には、ディスプレイ用カバーガラス10の長辺方向(DR10)に間隔を空けて対向するように支持部材82,82を配置し、その表面にディスプレイ用カバーガラス10を橋渡し状に載置した。支持部材82上にディスプレイ用カバーガラス10が載置された状態においては、支持部材82は、ディスプレイ用カバーガラス10の端部から寸法W1(ここでは5mm)だけ内側に変位したところに位置する。
支持部材82の長さは約50mmであり、支持部材82の先端部は、上記の長辺方向に沿ってのみ球面状に形成されており、その曲率半径R82は3.2mmである。支持部材82上にディスプレイ用カバーガラス10を載置した後、ディスプレイ用カバーガラス10(中央側領域13)の表面の中央部分に対して押圧部材80を当接させた。
押圧部材80の長さは約50mmであり、押圧部材80の先端部は、上記の長辺方向に沿ってのみ球面状に形成されており、その曲率半径R80は3.2mmである。押圧部材80をディスプレイ用カバーガラス10(中央側領域13)の表面に当接させた状態で、3mm/minの速度で2mmの距離だけ押圧部材80をディスプレイ用カバーガラス10に対して押し込み(下降させ)、1秒間の停止後、5mm/minの速度で2mmの距離だけ押圧部材80をディスプレイ用カバーガラス10に対して引き抜き(上昇させ)、1秒間停止させた。これらの動作を繰り返した(矢印DR参照)。
図8に示すように、実施例1A,1Bに基づく製造方法により得られたディスプレイ用カバーガラス10は、上記の3点曲げ動作を2000回繰り返した後でも、曲面領域14における破断は確認されなかった。
これに対して、比較例1に基づく製造方法により得られたディスプレイ用カバーガラス10は、中央側領域13に65μmを有する圧縮応力層が形成され、曲面領域14にも65μmを有する圧縮応力層が形成された。これらは、ガラス形成部材10Gの表面11側および裏面12側の双方において共通する値である。上述の実施例1A,1Bと同様な繰り返し試験を行なったところ、約500回目の際に、曲面領域14に破断が発生した。
実施例2に基づく製造方法により得られたディスプレイ用カバーガラス10は、中央側領域13に50μmを有する圧縮応力層が形成され、曲面領域14に75μmを有する圧縮応力層が形成された。これらは、ガラス形成部材10Gの表面11側および裏面12側の双方において共通する値である。上述の実施例1A,1Bと同様な繰り返し試験を行なったところ、3点曲げ動作を2000回繰り返した後でも、曲面領域14における破断は確認されなかった。
これに対して、比較例2に基づく製造方法により得られたディスプレイ用カバーガラス10は、中央側領域13に50μmを有する圧縮応力層が形成され、曲面領域14にも50μmを有する圧縮応力層が形成された。これらは、ガラス形成部材10Gの表面11側および裏面12側の双方において共通する値である。上述の実施例1A,1Bと同様な繰り返し試験を行なったところ、約800回目の際に、曲面領域14に破断が発生した。
実施例3に基づく製造方法により得られたディスプレイ用カバーガラス10は、中央側領域13に50μmを有する圧縮応力層が形成され、曲面領域14に60μmを有する圧縮応力層が形成された。これらは、ガラス形成部材10Gの表面11側および裏面12側の双方において共通する値である。上述の実施例1A,1Bと同様な繰り返し試験を行なったところ、3点曲げ動作を2000回繰り返した後でも、曲面領域14における破断は確認されなかった。
これに対して、比較例3に基づく製造方法により得られたディスプレイ用カバーガラス10は、中央側領域13に50μmを有する圧縮応力層が形成され、曲面領域14にも50μmを有する圧縮応力層が形成された。これらは、ガラス形成部材10Gの表面11側および裏面12側の双方において共通する値である。上述の実施例1A,1Bと同様な繰り返し試験を行なったところ、約1400回目の際に、曲面領域14に破断が発生した。
実施例1A,1B,2,3および比較例1〜3の実験結果を比較すると、実施例1A,1B,2,3に基づくディスプレイ用カバーガラス10は、曲面領域14が十分に化学強化されているためにヒビ割れなどが発生するということは効果的に抑制されていることがわかる。したがって、本実施の形態のディスプレイ用カバーガラス10によれば、曲面状に形成された曲面領域14についても所定の強度を保つことが可能となっていることがわかる。
以上、本発明に基づいた実施の形態および実験例について説明したが、今回開示された実施の形態および実験例はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ディスプレイ用カバーガラス、10G ガラス形成部材、10H 開口部、11 表面、12 裏面、13 中央側領域、14 曲面領域、15 側部領域、17 表面側圧縮応力層、19 裏面側圧縮応力層、20 外装プレート、30 回路基板、40 ディスプレイ、42 画像表示部、50 スピーカー、64 貯留槽、66 化学強化塩、73 マスキング部材、80 押圧部材、82 支持部材、90 手指、100 ディスプレイ装置、AR,AR17,AR19,DR1 矢印、L 光、L1,L2,W1 寸法、R80,R82 曲率半径、T,T1,T2,T3,T14,T15 厚さ。

Claims (6)

  1. ディスプレイの画像表示部を覆うように設けられるディスプレイ用カバーガラスであって、
    アルカリ金属イオンを含有し、前記アルカリ金属イオンがそのイオン半径よりも大きいイオン半径を有する化学強化塩にイオン交換されることによって、表面側および裏面側に圧縮応力層がそれぞれ形成されたガラス形成部材を備え、
    前記ガラス形成部材は、
    前記ディスプレイに取り付けられた状態で前記表面側が外部に露出するとともに、前記画像表示部側に位置する前記裏面側から前記表面側に向かって光が透過する中央側領域と、
    前記中央側領域の外縁に連設され、前記中央側領域から外方に向かうにつれて前記表面から遠ざかる方向に湾曲するように形成された曲面領域と、含み、
    前記裏面側において、前記曲面領域に形成された前記圧縮応力層の厚さは、前記中央側領域に形成された前記圧縮応力層の厚さよりも厚い、
    ディスプレイ用カバーガラス。
  2. 前記表面側において、前記曲面領域に形成された前記圧縮応力層の厚さは、前記中央側領域に形成された前記圧縮応力層の厚さよりも厚い、
    請求項1に記載のディスプレイ用カバーガラス。
  3. 当該ディスプレイ用カバーガラスは、全面にわたってその板厚が0.4mm以上3.0mm以下の範囲内となるように形成されている、
    請求項1または2に記載のディスプレイ用カバーガラス。
  4. 前記中央側領域における前記ガラス形成部材の厚さをT(mm)とすると、
    前記表面側および前記裏面側の双方において、前記ガラス形成部材の前記中央側領域に形成された前記圧縮応力層の厚さT1は、
    0.4≦T<0.8の場合、T1=(−75T+110)±10(μm)であり、
    0.8≦T≦3.0の場合、T1=50±10(μm)である、
    請求項1から3のいずれかに記載のディスプレイ用カバーガラス。
  5. 前記中央側領域における前記ガラス形成部材の厚さをT(mm)とすると、
    前記表面側および前記裏面側の双方において、前記ガラス形成部材の前記曲面領域に形成された前記圧縮応力層の厚さT2は、
    0.4≦T<0.8の場合、T2=(−50T+120)±10(μm)であり、
    0.8≦T≦1.6の場合、T2=(−25T+100)±10(μm)であり、
    1.6<T≦3.0の場合、T2=60±10(μm)である、
    請求項1から4のいずれかに記載のディスプレイ用カバーガラス。
  6. 前記中央側領域は、前記外縁が略矩形状となるように形成され、
    前記中央側領域の対向する二辺の寸法は80mm以上250mm以下であり、
    前記中央側領域の対向する他の二辺の寸法は50mm以上200mm以下である、
    請求項1から5のいずれかに記載のディスプレイ用カバーガラス。
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