JP5630428B2 - ディスプレイ用カバーガラス - Google Patents
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0.4≦T<0.8の場合、T1=(−75T+110)±10(μm)であり、
0.8≦T≦3.0の場合、T1=50±10(μm)である。
0.4≦T<0.8の場合、T2=(−50T+120)±10(μm)であり、
0.8≦T≦1.6の場合、T2=(−25T+100)±10(μm)であり、
1.6<T≦3.0の場合、T2=60±10(μm)である。
図1は、本実施の形態におけるディスプレイ用カバーガラス10を備えるディスプレイ装置100の分解した状態を示す斜視図である。図2は、図1中のII−II線に沿った矢視断面図である。図3は、ディスプレイ装置100の組み立てられた状態を示す断面図である。図4は、図2中のIV線に囲まれる領域を拡大して示す断面図である。
0.4≦T<0.8の場合、T1=−75T+110±10(μm)であり、
0.8≦T≦3.0の場合、T1=50±10(μm)となるように構成される。これらの式の関係は、表面11側および裏面12側のうちの一方において成立していてもよいし、表面11側および裏面12側の双方において成立していてもよい。0.4≦T<0.8の場合、中央側領域13におけるガラス形成部材の薄さに起因して、ガラス形成部材10Gの中央側領域13は外圧による変形が大きくなりキズが入り易くなる。したがって、T1=−75T+110±10(μm)が成立することによって中央側領域13の圧縮応力層が深くなり、割れの発生を効果的に抑制することが可能となる。また、0.8≦T≦3.0の場合、中央側領域13におけるガラス形成部材は材料自身の強度を有しているため、中央側領域13としてはT1=50±10(μm)が成立することによって、中央側領域13の表面応力値は概ねピーク値となる。
0.4≦T<0.8の場合、T2=(−50T+120)±10(μm)であり、
0.8≦T≦1.6の場合、T2=(−25T+100)±10(μm)であり、
1.6<T≦3.0の場合、T2=60±10(μm)となるように構成される。これらの式の関係は、表面11側および裏面12側のうちの一方において成立していてもよいし、表面11側および裏面12側の双方において成立していてもよい。0.4≦T<0.8の場合、中央側領域13におけるガラス形成部材の薄さに起因して、ガラス形成部材10Gの中央側領域13は外圧による変形が大きくなり、曲面領域14にもキズが入り易くなる。したがって、T2=(−50T+120)±10(μm)が成立することによって曲面領域14の圧縮応力層が深くなり、割れの発生を効果的に抑制することが可能となる。0.8≦T≦1.6の場合にも、曲面領域14にキズが入り易くなるため、曲面領域14の圧縮応力層を深くすることによって、ガラス形成部材10Gの中央側領域13の厚さが薄くなることによる曲面領域14の強度低下を防ぐことが可能となる。また、1.6<T≦3.0の場合、中央側領域13におけるガラス形成部材は材料自身の強度を有しているため、曲面領域14としてはT2=60±10(μm)が成立することによって、曲面領域14の表面応力値は概ねピーク値となる。
本実施の形態のディスプレイ用カバーガラス10は、表面11側および裏面12側の双方において、または、裏面12側のみにおいて、曲面領域14に形成された圧縮応力層の厚さT2が中央側領域13に形成された圧縮応力層の厚さT1よりも厚い。このようなディスプレイ用カバーガラス10を得るためには、まず、ディスプレイ用カバーガラス10の素材(母材)となるガラス形成部材10Gを準備する。ガラス形成部材10Gの素材としては、たとえばソーダガラスである。
図7を参照して、上述の実施の形態に基づくディスプレイ用カバーガラス10の製造方法を使用して、実施例1A,1B,2,3および比較例1〜3の7種類のディスプレイ用カバーガラス10を製造した。
実施例1Aに用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、中央側領域13の厚さT(図2参照)が0.6mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.0mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.0mmである。
実施例1Bに用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、上述の実施例1Aと同様であり、中央側領域13の厚さT(図2参照)が0.6mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.0mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.0mmである。
比較例1に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、上述の実施例1A,1Bと同様であり、中央側領域13の厚さT(図2参照)が0.6mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.0mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.0mmである。
実施例2に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、中央側領域13の厚さT(図2参照)が1.0mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.5mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.3mmである。
比較例2に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、上述の実施例2と同様であり、中央側領域13の厚さT(図2参照)が1.0mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.5mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.3mmである。
実施例3に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、中央側領域13の厚さT(図2参照)が1.8mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.8mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.5mmである。
比較例3に用いたディスプレイ用カバーガラス10の形状としては、上述の実施例3と同様であり、中央側領域13の厚さT(図2参照)が1.8mmであり、中央側領域13(図2参照)の寸法L1(図1参照)および寸法L2(図1参照)はそれぞれ110mm×60mmである。曲面領域14の表面11側(凸側曲面)における近似R(曲率半径)は2.8mmであり、曲面領域14の裏面12側(凹側曲面)における近似Rは3.5mmである。
Claims (6)
- ディスプレイの画像表示部を覆うように設けられるディスプレイ用カバーガラスであって、
アルカリ金属イオンを含有し、前記アルカリ金属イオンがそのイオン半径よりも大きいイオン半径を有する化学強化塩にイオン交換されることによって、表面側および裏面側に圧縮応力層がそれぞれ形成されたガラス形成部材を備え、
前記ガラス形成部材は、
前記ディスプレイに取り付けられた状態で前記表面側が外部に露出するとともに、前記画像表示部側に位置する前記裏面側から前記表面側に向かって光が透過する中央側領域と、
前記中央側領域の外縁に連設され、前記中央側領域から外方に向かうにつれて前記表面から遠ざかる方向に湾曲するように形成された曲面領域と、含み、
前記裏面側において、前記曲面領域に形成された前記圧縮応力層の厚さは、前記中央側領域に形成された前記圧縮応力層の厚さよりも厚い、
ディスプレイ用カバーガラス。 - 前記表面側において、前記曲面領域に形成された前記圧縮応力層の厚さは、前記中央側領域に形成された前記圧縮応力層の厚さよりも厚い、
請求項1に記載のディスプレイ用カバーガラス。 - 当該ディスプレイ用カバーガラスは、全面にわたってその板厚が0.4mm以上3.0mm以下の範囲内となるように形成されている、
請求項1または2に記載のディスプレイ用カバーガラス。 - 前記中央側領域における前記ガラス形成部材の厚さをT(mm)とすると、
前記表面側および前記裏面側の双方において、前記ガラス形成部材の前記中央側領域に形成された前記圧縮応力層の厚さT1は、
0.4≦T<0.8の場合、T1=(−75T+110)±10(μm)であり、
0.8≦T≦3.0の場合、T1=50±10(μm)である、
請求項1から3のいずれかに記載のディスプレイ用カバーガラス。 - 前記中央側領域における前記ガラス形成部材の厚さをT(mm)とすると、
前記表面側および前記裏面側の双方において、前記ガラス形成部材の前記曲面領域に形成された前記圧縮応力層の厚さT2は、
0.4≦T<0.8の場合、T2=(−50T+120)±10(μm)であり、
0.8≦T≦1.6の場合、T2=(−25T+100)±10(μm)であり、
1.6<T≦3.0の場合、T2=60±10(μm)である、
請求項1から4のいずれかに記載のディスプレイ用カバーガラス。 - 前記中央側領域は、前記外縁が略矩形状となるように形成され、
前記中央側領域の対向する二辺の寸法は80mm以上250mm以下であり、
前記中央側領域の対向する他の二辺の寸法は50mm以上200mm以下である、
請求項1から5のいずれかに記載のディスプレイ用カバーガラス。
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