JP5630297B2 - 感光体ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に設けられる感光体ユニットに関する。
従来、電子写真方式のカラープリンタとして、イエロー、マゼンタ、シアンおよびブラックの各色に対応した感光ドラムを並列に配置した、いわゆるタンデム型のカラープリンタが知られている。
このようなカラープリンタに備えられる感光体ユニットとして、例えば、各感光ドラムを一体的に保持する左右1対の側板を備え、ドラムユニットを本体ケーシングから離脱させて机などに載置したときに、各感光ドラムが机などに接触しないように、両側板の下端部に、下側へ突出する部分が形成されたドラムユニットが提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開2007−178657号公報
しかるに、上記した特許文献1に記載のドラムユニットでは、下側へ突出する部分において、本体ケーシングの所定の部材に位置決めしようとすると、その突出する部分が机などとの当接により変形した場合に、ドラムユニットを本体ケーシングに位置決めすることが困難になる。
そこで、本発明の目的は、装置本体に装着されたときに装置本体内の所定部に当接される当接部を保護することができる感光体ユニットを提供することにある。
上記した目的を達成するため、本発明は、画像形成装置の装置本体に着脱自在に装着される感光体ユニットであって、前記感光体ユニットは、互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光体の長手方向に互いに間隔を隔てて対向配置される1対の側板を備え、両前記側板は、前記感光体ユニットの装着方向において、前記側板の前記装着方向上流側の周縁部に設けられ、前記感光体ユニットが前記装置本体に装着されたときに、前記装置本体内の所定部に当接される当接部と、前記当接部とは別に前記側板の前記装着方向上流側の周縁部に設けられ、前記感光体ユニットが前記装置本体から離脱されて所定の載置面に載置されたときに、前記載置面に接触される接触部とを備えていることを特徴としている。
この発明によれば、両側板は、感光体ユニットが装置本体に装着されたときに、装置本体内の所定部に当接される当接部と、感光体ユニットが装置本体から離脱されて所定の載置面に載置されたときに、載置面に接触される接触部とを、感光体ユニットの装着方向上流側の周縁部において別々に備えている。
そのため、感光体ユニットが装置本体から離脱されて所定の載置面に載置されたときに、当接部とは別の接触部を載置面に接触させて、当接部を保護することができる。
本発明の画像形成装置の一実施形態としてのカラープリンタを示す断面図である。 図1に示すプロセスフレームを示し、(a)は、左後側から見た斜視図であり、(b)は、側面から見た要部拡大図である。 図1に示すプロセスフレームであって、外側板を取り外した状態の左後側から見た斜視図である。 図1に示す本体ケーシングを示す左前側から見た斜視図である。 図1に示すプロセスユニットの本体ケーシングに対する位置決めを説明する説明図であって、プロセスユニットを左前側から見た様子を示す。 図1に示すプロセスユニットの本体ケーシングに対する位置決めを説明する説明図であって、プロセスユニットを左側から見た様子を示す。 図1に示すプロセスユニットの本体ケーシングに対する位置決めを説明する説明図であって、プロセスユニットを後側から見た様子を示す。 図1に示すプロセスユニットの着脱を説明する説明図であって、プロセスユニットが装着位置から前上側に移動し、内側切欠部が第1基準軸から外れるとともに、内側突条が第2基準軸から外れた状態を示す。 図1に示すプロセスユニットの着脱を説明する説明図であって、プロセスユニットが引出位置へ引き出され、プロセスユニットのころが本体側ガイドレールのストッパに後側から当接した状態を示す。 図1に示すプロセスユニットを本体ケーシングから取り外し、載置面に載置した状態を示す断面図である。 カラープリンタの変形例であって、第2基準軸が円筒形状に形成されている変形例を示す断面図である。 カラープリンタの変形例であって、第2基準軸が略U字形状に形成されている変形例を示す断面図である。 カラープリンタの変形例であって、外側板の前端部に設けられる被押圧部を、フロントカバーに設けられる押圧部材が押圧することにより、プロセスユニットが位置決めされる変形例を示す断面図である。
1.カラーレーザプリンタの全体構成
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのカラープリンタ1は、横置きタイプのダイレクトタンデム型カラーレーザプリンタである。カラープリンタ1は、装置本体の一例としての本体ケーシング2内に、用紙Pを給紙するための給紙部3と、給紙された用紙Pに画像を形成するための画像形成部4とを備えている。
(1)本体ケーシング
本体ケーシング2は、給紙部3および画像形成部4を収容する側面視略矩形状のボックス状に形成されており、その一方側壁には、後述するプロセスユニット9を着脱させるためのフロントカバー5が設けられている。フロントカバー5は、本体ケーシング2に対して下端部を支点として揺動自在に設けられている。
なお、以下の説明において、フロントカバー5が設けられる側(図1における紙面右側)を前側とし、その反対側(図1における紙面左側)を後側とする。また、カラープリンタ1を前側から見たときを左右の基準とする。すなわち、図1の紙面手前側が左側であり、紙面奥側が右側である。
(2)給紙部
給紙部3は、用紙Pを収容する給紙トレイ6を備えている。給紙トレイ6は、本体ケーシング2内の底部に着脱自在に装着されている。給紙トレイ6の前端部上側には、1対の搬送部材の一例としてのレジストローラ7が設けられている。
給紙トレイ6に収容されている用紙Pは、両レジストローラ7間に向けて1枚ずつ給紙され、所定のタイミングで、画像形成部4(感光ドラム14(後述)と搬送ベルト22(後述)との間)に向けて搬送される。
(3)画像形成部
画像形成部4は、スキャナユニット8、感光体ユニットの一例としてのプロセスユニット9、ベルトユニットの一例としての転写ユニット10、および定着ユニット11を備えている。
(3−1)スキャナユニット
スキャナユニット8は、本体ケーシング2の上部に配置されている。スキャナユニット8は、実線で示すように、4つの感光ドラム14(後述)に向けて、画像データに基づいて、レーザービームをそれぞれ出射し、感光ドラム14(後述)を露光する。
(3−2)プロセスユニット
(3−2−1)プロセスユニットの構成
プロセスユニット9は、スキャナユニット8の下側であって、転写ユニット10の上側に配置されており、1つのプロセスフレーム12と、各色に対応する4つの現像カートリッジ13とを備えている。また、プロセスユニット9は、本体ケーシング2に対して、画像形成可能に装着される装着位置(図1参照)と、本体ケーシング2から引き出される引出位置(図9参照)とに、前後方向にスライド可能に設けられている。そして、プロセスユニット9は、引出位置に配置されているときに、本体ケーシング2から離脱可能となり、新たなプロセスユニット9と交換可能に構成されている。
プロセスフレーム12は、本体ケーシング2に対して、前後方向に沿ってスライド可能であり、各色に対応する4つの感光ドラム14と、各感光ドラム14に対応する4つのスコロトロン型帯電器15を一体的に保持している。
各感光ドラム14は、左右方向(長手方向、回転軸線方向)に沿って延びる略円筒形状に形成され、前後方向に間隔を隔てて並列配置されている。具体的には、前側から後側に向かって、ブラック感光ドラム14K、イエロー感光ドラム14Y、マゼンタ感光ドラム14Mおよびシアン感光ドラム14Cが、順次配置されている。
各スコロトロン型帯電器15は、対応する感光ドラム14の後上側に、感光ドラム14と間隔を隔てて対向配置されている。
各現像カートリッジ13は、各感光ドラム14に対応するように、感光ドラム14の上側において、プロセスフレーム12に着脱自在に支持されている。具体的には、前側から後側に向かって、ブラック現像カートリッジ13K、イエロー現像カートリッジ13Y、マゼンタ現像カートリッジ13Mおよびシアン現像カートリッジ13Cが、順次配置されている。また、各現像カートリッジ13は、それぞれ、現像ローラ17を備えている。
現像ローラ17は、現像カートリッジ13の下端において、後側から露出されるように回転可能に支持されており、感光ドラム14に対して上側から対向し、接触されている。
なお、各現像カートリッジ13は、現像ローラ17にトナーを供給する供給ローラ18、現像ローラ17に供給されたトナーの厚みを規制する層厚規制ブレード19を備え、それらの上側の空間には、各色に対応するトナーが収容されている。
(3−2−2)プロセスユニットでの現像動作
現像カートリッジ13内のトナーは、供給ローラ18に供給され、さらに、現像ローラ17に供給され、供給ローラ18と現像ローラ17との間で正極性に摩擦帯電される。
現像ローラ17に供給されたトナーは、現像ローラ17の回転に伴って、層厚規制ブレード19によって厚さが規制され、一定厚さの薄層として現像ローラ17の表面に担持される。
一方、感光ドラム14の表面は、感光ドラム14の回転に伴って、スコロトロン型帯電器15により一様に正帯電された後、スキャナユニット8からのレーザービーム(図1破線参照。)の高速走査により露光される。これにより、用紙Pに形成すべき画像に対応した静電潜像が感光ドラム14の表面に形成される。
感光ドラム14がさらに回転すると、現像ローラ17の表面に担持され、かつ、正帯電されているトナーが、感光ドラム14の表面に形成されている静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム14の静電潜像は可視像化され、感光ドラム14の表面には、反転現像によるトナー像が担持される。
(3−3)転写ユニット
転写ユニット10は、本体ケーシング2内において、給紙部3の上側であって、プロセスユニット9の下側において、レジストローラ7の後側にレジストローラ7と間隔を隔てるように、前後方向に沿って配置されている。この転写ユニット10は、1対のローラ部材の一例としての駆動ローラ20および従動ローラ21と、エンドレスベルトの一例としての搬送ベルト22と、4つの転写ローラ23とを備えている。
駆動ローラ20は、搬送ベルト22の後端部に設けられている。
従動ローラ21は、駆動ローラ20に対して前後方向に間隔を隔てて対向するように、搬送ベルト22の前端部に配置されている。
搬送ベルト22は、各感光ドラム14に対して上下方向に対向し、その上側部分が各感光ドラム14と接触するように、駆動ローラ20および従動ローラ21の周りに巻回されている。また、搬送ベルト22は、駆動ローラ20の駆動により、各感光ドラム14と接触する搬送ベルト22の上側部分が前側から後側に向かって移動するように、周回移動されている。
各転写ローラ23は、各感光ドラム14と、それぞれ搬送ベルト22の上側部分を挟んで対向するように、設けられている。
そして、給紙部3から給紙された用紙Pは、搬送ベルト22によって、前側から後側に向かって、各感光ドラム14と各転写ローラ23とが対向する転写位置を順次通過するように搬送される。その搬送中に、各感光ドラム14に担持されている各色のトナー像が、用紙Pに順次転写され、カラー画像が形成される。
(3−4)定着ユニット
定着ユニット11は、転写ユニット10の後側に配置され、加熱ローラ24、および加熱ローラ24に対向する加圧ローラ25を備えている。転写ユニット10において、用紙Pに転写されたカラー画像は、用紙Pが加熱ローラ24と加圧ローラ25との間を通過する間に、加熱および加圧されることによって用紙Pに熱定着される。
(4)排紙
トナー像が定着した用紙Pは、図示しないUターンパスを通過するように搬送され、1対の排紙ローラ26によって、スキャナユニット8の上側に形成される排紙トレイ27上に排紙される。
2.プロセスフレームの詳細
図2および図3に示すように、プロセスフレーム12は、枠体31と、各感光ドラム14と、4つのドラムサブユニット30とを備えている。
(1)枠体
枠体31は、1対の側板44と、ビーム部材の一例としてのフロントビーム34と、リヤビーム35とを備えている。
両側板44は、側面視略矩形の平板形状に形成され、左右方向に互いに間隔を隔てて対向配置されている。また、両側板44は、それぞれ、プレート部材の一例としての内側板32と、外側板33とを備えている。
(1−1)内側板
両内側板32は、図3に示すように、同一のプレス型を用いた打ち抜き加工によって、前後方向に延びる側面視略矩形状に形成された板金であり、互いに左右方向に間隔を隔てて対向配置されている。また、内側板32の前端部は、前側上方に向けて延びている。また、内側板32の後端部は、後側上方に向けて傾斜し、さらに上方に向けて延びる側面視略L字状に形成されている。
両内側板32には、前端部において、内側挿通穴36と、当接部および第1当接部の一例としての内側突条37とが形成され、後端部において、第2当接部の一例としての内側切欠部38が形成されている。
また、両内側板32は、内側挿通穴36と内側切欠部38との間において、軸受部材29を介して、各感光ドラム14の左右方向両端部を支持している。
内側挿通穴36は、内側板32の前端部の上端部に貫通形成されており、挿通軸61(後述)が挿通されている。
内側突条37は、内側板32の下端縁(下側の周縁部)から下側に向かって突出するように、下辺が上辺よりも短い側面視略台形状に形成されている。
内側切欠部38は、内側板32の後端縁(後側の周縁部)から前側に向かって、後方に向かって開放される略V字形状に切り欠き形成されている。内側切欠部38は、プロセスユニット9が本体ケーシング2に装着されたときに、第1基準軸52(後述)を受け入れる(図6参照)。
(1−2)外側板
両外側板33は、図2に示すように、樹脂からなり、上下方向において内側板32よりも幅広、かつ、前後方向において内側板32とほぼ同じ長さを有する側面視略矩形状に形成されている。両外側板33は、両内側板32の左右方向外側において、互いに左右方向に間隔を隔てて対向配置されている。つまり、両側板44は、内側板32と外側板33とが組み合わされるように構成されている。
両外側板33には、前端部において、外側挿通穴39と、接触部の一例としての外側突条41とが形成され、後端部において、外側切欠部40が形成されている。
外側挿通穴39は、両内側板32の内側挿通穴36と左右方向に対向するように貫通形成されている。
外側突条41は、両内側板32の内側突条37と左右方向に対向するように配置されている。また、外側突条41は、内側突条37とほぼ同形状(下辺が上辺よりも短い側面視略台形状)に形成され、内側突条37よりも少し大きな外寸を有している。つまり、左右方向に投影したときに、外側突条41の下端縁は、内側突条37の下端縁よりも下方に配置されている(図2(b))。また、外側突条41には、その前後方向略中央において、下端縁から上側に向かって凹む凹部42が形成されている。そして、凹部42内には、左右方向に投影したときに、内側突条37が下方に露出されている(図2(b))。
外側切欠部40は、両内側板32の内側切欠部38と左右方向に対向するように配置されている。また外側切欠部40は、内側切欠部38とほぼ同じ形状(後方に向かって開放される略V字形状)で、内側切欠部38よりも大きく切り欠き形成されている。そして、外側切欠部40内には、左右方向に投影したときに、内側切欠部38の周縁部が露出されている。
また、両外側板33は、プロセス側ガイドレール46およびころ47を備えている。
プロセス側ガイドレール46は、外側板33の上端部において前後方向に沿って延びるとともに、外側板33の左右方向外面から左右方向外側へ突出する突条として形成されている。プロセス側ガイドレール46は、外側板33の前後方向ほぼ全幅にわたって形成されている。
ころ47は、プロセス側ガイドレール46の後端部の下側において、両外側板33の左右方向外面に回転自在に設けられている。
(1−3)フロントビームおよびリヤビーム
フロントビーム34は、両内側板32の前端部間に架設され、挿通軸61を備えている。
挿通軸61は、フロントビーム34に左右方向に沿って挿通されている。また、挿通軸61の左右方向両端部は、フロントビーム34から、内側板32の内側挿通穴36(図3参照)、および、外側板33の外側挿通穴39(図2参照)を貫通して左右方向外側に突出されている。つまり、挿通軸61の左右方向両端部は、内側板32よりも左右方向外側へ突出する突出部43として機能する。
また、フロントビーム34の左右方向中央部には、前側把持部62が形成されている。
リヤビーム35は、両内側板32の後端部間に架設されている。また、リヤビーム35の左右方向中央部には、後側把持部65が形成されている。
(2)ドラムサブユニット
ドラムサブユニット30は、両内側板32間において、フロントビーム34とリヤビーム35との間に、各感光ドラム14の後側に配置されるように、前後方向に互いに等間隔を隔てて4つ並列配置されている。
各ドラムサブユニット30は、左右に延びる略三角柱形状に形成されている。各ドラムサブユニット30には、左右方向に沿って、スコロトロン型帯電器15が保持されている。
3.本体ケーシングの詳細
本体ケーシング2は、図4に示すように、側壁の一例としての1対の側壁51と、第1連結部材の一例としての第1基準軸52と、第2連結部材の一例としての第2基準軸53とを備えている。
両側壁51は、金属からなる略平板形状に形成されており、互いに左右方向に間隔を隔てて対向配置されている。また、両側壁51には、支持軸挿通溝54が形成されている。また、両側壁51には、本体側ガイドレール55と、押圧機構56(図6参照)とが設けられている。
支持軸挿通溝54は、両側壁51の前端部において、その上下方向略中央に配置され、両側壁51の前端縁から後側へ向かって延び、その後端部において、後下側へ屈曲されるように、切り欠き形成されている。支持軸挿通溝54は、挿通軸61の突出部43を接触しないで受け入れるように、挿通軸61の直径よりも長い溝幅に形成されている。
本体側ガイドレール55は、本体ケーシング2の左右両側壁の上下方向略中央において、支持軸挿通溝54と第1基準軸52とにわたるように、前後方向に延びる上下1対の突条として形成されている。
上側の本体側ガイドレール55は、プロセスユニット9の装着時に、プロセス側ガイドレール46の上面を案内する。また、上側の本体側ガイドレール55の後端部は、後上側に傾斜されるように屈曲されている。
後側の本体側ガイドレール55は、プロセスユニット9の装着時に、ころ47を下側から支持する。また、本体側ガイドレール55の後端部は、後下側に傾斜されるように屈曲されている。本体側ガイドレール55の前端部には、その上面から上側に膨出するように、側面視略半円形状のストッパ73が設けられている。
押圧機構56は、図6および図7に示すように、両側壁51の前端部において、支持軸挿通溝54の左右方向外側に設けられている。各押圧機構56は、揺動軸57と、押圧部材の一例としての押圧アーム58とを備えている。
揺動軸57は、支持軸挿通溝54の下側に配置され、両側壁51の左右方向外面から左右方向外側に向かって突出するように設けられている。
押圧アーム58は、上下方向に延びる略杆形状に形成されており、下端部において、揺動軸57に揺動自在に支持されている。また、押圧アーム58は、上端部が左右方向外側から支持軸挿通溝54に臨むように配置されている。また、押圧アーム58の上端部には、その後面に圧縮ばね59が連結されている。そして、押圧アーム58は、圧縮ばね59により、揺動軸57を支点として、常には、後下側へ付勢されている。
第1基準軸52は、図4および図7に示すように、金属から、左右方向に延びる略円柱形状に形成されており、転写ユニット10の後端部の上側において、両側壁51を連結するように、両側壁51の上下方向略中央部間に架設されている。
第2基準軸53は、金属から、左右方向に延びる略円柱形状に形成されており、両レジストローラ7と従動ローラ21との間(図1参照)において、両側壁51を連結するように、両側壁51の前側下端部間に架設されている。つまり、第2基準軸53は、第1基準軸52の前側に間隔を隔てて設けられている。
4.転写ユニットおよびプロセスフレームの位置決め
転写ユニット10は、図1および図4に示すように、駆動ローラ20、従動ローラ21および各転写ローラ23の左右方向両端部を支持するベルトフレーム63を備えている。
ベルトフレーム63は、側面視略矩形状に形成され、その上側前端部において、前方に突出する用紙搬送ガイド部64を備えている。
用紙搬送ガイド部64は、前側に向かう頂部を有する側面視略直角三角形状に形成されている。詳しくは、用紙搬送ガイド部64は、その上面が、転写ユニット10の上端縁から連続して前側に向かうに従って下側に傾斜するように延び、その下面が、前後方向に延びる略直線形状に形成されている。また、用紙搬送ガイド部64の頂部(前端部)は、両レジストローラ7のニップ部に後側から対向されている。
そして、ベルトフレーム63は、用紙搬送ガイド部64の下面において、第2基準軸53に上側から当接されている。これにより、転写ユニット10の前端部は、第2基準軸53に対して位置決めされている。
プロセスユニット9は、装着位置において、図5および図6に示すように、両内側切欠部38が第1基準軸52に後側から外嵌されるとともに、両内側突条37が、用紙搬送ガイド部64の左右方向外側において第2基準軸53に上側から当接されている。
つまり、第1基準軸52の左右方向両端部の前側外周面は、両内側切欠部38の内周縁に当接される第1位置決め部71として機能する(図7参照)。また、第2基準軸53の左右方向両端部の上端縁は、両内側突条37の下端縁に当接される第2位置決め部72として機能する(図7参照)。
なお、このとき、外側切欠部40は、第1基準軸52に干渉せず、外側突条41は、第2基準軸53に干渉しない。
また、このとき、支持軸挿通溝54の後端部には、挿通軸61の突出部43が挿通されている。なお、挿通軸61は、支持軸挿通溝54の周縁部と干渉しないように、挿通されている。また、挿通軸61の突出部43は、支持軸挿通溝54を介して側壁51の左右方向外側へ突出されている。
そして、側壁51の左右方向外側へ突出されている挿通軸61の突出部43は、押圧機構56の押圧アーム58が前上側から当接されることにより、後側と下側とに分力が発生するように、後下側に向けて押圧されている(図6矢印参照)。
これにより、プロセスユニット9の前端部は、両内側切欠部38の内周縁が第1位置決め部71に押しつけられるように、第1基準軸52に対して位置決めされる。また、プロセスユニット9の後端部は、両内側突条37の下端縁が第2位置決め部72に押しつけられるように、第2基準軸53に対して位置決めされる。
5.プロセスフレームのスライド
次いで、図8および図9を参照しながら、プロセスユニット9のスライド動作を説明する。
プロセスユニット9を装着位置から引出位置へスライドさせるには、前側把持部62を把持して、プロセスユニット9を前上側へ引っ張る。
すると、図8に示すように、プロセスユニット9が、本体側ガイドレール55によって装着位置から前上側へ案内され、内側切欠部38と第1基準軸52との嵌合が解除されるとともに、内側突条37が第2基準軸53から上側へ離間される。また、各感光ドラム14が、搬送ベルト22に対して上側へ離間される。
そして、引き続き、プロセスユニット9を前側へ引っ張ると、図9に示すように、プロセスユニット9が本体側ガイドレール55によって前側へ案内され、ころ47が本体側ガイドレール55のストッパ73に後側から当接されることにより、それ以上の前側へのスライドが規制される。これにより、プロセスユニット9が引出位置に配置され、プロセスユニット9の装着位置から引出位置へのスライドが完了する。
そして、引出位置に配置されたプロセスユニット9を本体ケーシング2から取り外すには、前側把持部62を把持したまま、後側把持部65を把持し、プロセスユニット9の前端部を引き上げるように、プロセスユニット9を前上側へ引き抜く。
すると、ころ47がストッパ73の上端縁を転がるようにストッパ73を乗り越えて、プロセスユニット9が本体ケーシング2から離脱される。
なお、プロセスユニット9を本体ケーシング2に装着するには、プロセスユニット9を、上記したプロセスユニット9を本体ケーシング2から離脱させる場合と逆に操作する。
具体的には、プロセスユニット9の前端部を引き上げるように前側把持部62および後側把持部65を把持して、プロセスユニット9を傾斜させながら、ころ47がストッパ73の後上面に当接するように、プロセスユニット9の後端部を本体ケーシング2に挿入する。
すると、ころ47がストッパ73の上端縁を転がるようにストッパ73を乗り越えて、プロセスユニット9の後端部が本体ケーシング2内に挿入される。
その後、プロセスユニット9を、水平にして、後方(装着方向)に押し込むと、プロセスユニット9は、本体側ガイドレール55によって、引出位置から後方へ案内され、その後、後下側へ案内されて、装着位置に配置される。
6.離脱されたプロセスユニットの載置
図10に示すように、本体ケーシング2から離脱されたプロセスユニット9は、机などの載置面81に載置されたときには、外側突条41の下端部、および、外側板33の前側下端部で載置面81に当接され、本体ケーシング2内に装着されている状態と比べて、後端部が上側に持ち上げられるように傾斜される。
これにより、各感光ドラム14は、載置面81に当接しないように、載置面81から上側に離間されている。
このとき、内側突条37は、外側板33の凹部42内において、載置面81に対して、わずかに上側に離間されている。
7.作用効果
(1)このカラープリンタ1によれば、図6および図7に示すように、プロセスユニット9の1対の内側板32の後端縁に内側切欠部38を、両内側板32の前側の下端縁に内側突条37を設け、本体ケーシング2の両側壁51を連結する第1基準軸52に、内側切欠部38と当接する第1位置決め部71を、両側壁51を連結する第2基準軸53に、内側突条37と当接する第2位置決め部72を設けている。
そして、内側切欠部38と第1位置決め部71との当接により、プロセスユニット9の後端部を位置決めし、内側突条37と第2位置決め部72との当接により、プロセスユニット9の前端部を位置決めしている。
つまり、プロセスユニット9は、プロセスユニット9の両内側板32の周縁部(内側切欠部38および内側突条37)が、本体ケーシング2の両側壁51を連結する第1基準軸52および第2基準軸53に当接されることにより位置決めされている。
具体的には、両内側板32は、現像カートリッジの交換時など、プロセスユニット9を出し入れするときに、その周縁部において、第1基準軸52および第2基準軸53に何度も当接される。
このとき、両内側板32の周縁部は、左右方向に延びている第1基準軸52および第2基準軸53に対して当接されるので、第1基準軸52および第2基準軸53よりも変形しやすい。
言い換えれば、第1基準軸52および第2基準軸53は、両内側板32の周縁部よりも変形しにくい。つまり、第1基準軸52および第2基準軸53は、両内側板32との当接により変形することが防止されている。
そのため、本体ケーシング2の第1位置決め部71および第2位置決め部72が変形することを防止することができ、プロセスユニット9を本体ケーシング2に対して正確に位置決めすることができる。
また、両内側板32は、第1基準軸52および第2基準軸53との当接により、その周縁部における変形が徐々に大きくなる。すると、プロセスユニット9を本体ケーシング2に正確に位置決めすることが困難となる。
しかし、両内側板32の周縁部の変形が、プロセスユニット9の本体ケーシング2に対する位置決めに支障する程に大きくなる前に、例えば、感光ドラム14の劣化等の理由により、プロセスユニット9が定期的に交換される。
つまり、プロセスユニット9を定期的に(通常の頻度で)交換すれば、両内側板32の変形を抑制でき、プロセスユニット9を本体ケーシング2に対して正確に位置決めすることができる。
これにより、ユーザは、高価な本体ケーシング2を修理または買い替えることなく、消耗品であるプロセスユニット9を定期的に交換するだけで、カラープリンタ1を長期にわたって使用することができる。
(2)このカラープリンタ1によれば、図1に示すように、第2基準軸53は、従動ローラ21とレジストローラ7との間に配置されている。
そのため、プロセスユニット9の前端部を、レジストローラ7の近傍において、本体ケーシング2に対して位置決めすることができる。
その結果、レジストローラ7から、ブラック感光ドラム14Kと搬送ベルト22との間へ、用紙Pを円滑に搬送することができる。
(3)このカラープリンタ1によれば、図6に示すように、各押圧機構56の押圧アーム58は、後側と下側とに分力が発生するように、後下側へ向かって挿通軸61の突出部43を押圧する。
そのため、両内側切欠部38の内周縁を第1位置決め部71に押しつけて、プロセスユニット9の前端部を第1基準軸52に対して位置決めすると同時に、両内側突条37の下端縁が第2位置決め部72に押しつけて、プロセスユニット9の後端部を第2基準軸53に対して位置決めすることができる。
その結果、簡易な構成で、プロセスユニット9の前端部と後端部とを同時に位置決めすることができる。
(4)このカラープリンタ1によれば、図3に示すように、両内側板32は、同一の型により打ち抜き加工された同一形状の板金から形成されている。
そのため、両内側板32の形状を、互いに精度よく一致させることができる。
その結果、各感光ドラム14の前後方向間隔を、左右両側において、精度よく一致させることができる。
(5)このカラープリンタ1によれば、第1基準軸52および第2基準軸53は、金属製である。
そのため、第1基準軸52および第2基準軸53の剛性を確保することができる。
プロセスユニット9の位置決め(両内側切欠部38の第1位置決め部71に対する当接、および、両内側突条37の第2位置決め部72に対する当接)により、第1位置決め部71および第2位置決め部72が変形することを、より防止することができる。
(6)このカラープリンタ1によれば、第2基準軸53は、左右方向に延びる円柱形状に形成されている。
そのため、簡易な構成で、第2基準軸53の剛性を確保することができ、第1位置決め部71および第2位置決め部72が変形することを、より一層防止することができる。
(7)このカラープリンタ1によれば、図10に示すように、両側板44は、プロセスユニット9が本体ケーシング2に装着されたときに、本体ケーシング2内の第2基準軸53に当接される内側突条37と、プロセスユニット9が本体ケーシング2から離脱されて所定の載置面81に載置されたときに、載置面81に接触される外側突条41とを、前側の下端縁において別々に備えている。
そのため、プロセスユニット9が本体ケーシング2から離脱されて所定の載置面81に載置されたときに、内側突条37とは別の外側突条41を載置面81に接触させて、内側突条37を保護することができる。
(8)このカラープリンタ1によれば、内側突条37は、金属製の内側板32に設けられており、外側突条41は、樹脂製の外側板33に設けられている。
そのため、内側突条37の剛性を確保しながら、外側突条41が載置面81を傷つけることを抑制することができる。
その結果、内側突条37を保護することができるとともに、載置面81をも保護することができる。
(9)このカラープリンタ1によれば、図10に示すように、プロセスユニット9は、本体ケーシング2に装着された状態よりも傾斜するように、載置面81に載置される。
そのため、簡易な構成で、各感光ドラム14を、載置面81に当接しないように載置面81から上側に離間させることができ、各感光ドラム14を保護することができる。
また、プロセスユニット9は、載置面81に載置されたときに、本体ケーシング2内に装着されている状態と比べて、後端部が上側に持ち上げられるように傾斜される。
これにより、現像カートリッジ13内のトナーを、そのレベルL2(載置面81に載置されたときのレベル)が、本体ケーシング2内に装着されているときのレベルL1に対して傾斜するように、移動させることができる。
そのため、プロセスユニット9を載置面81に載置するだけで、現像カートリッジ13内のトナーを載置させることができ、トナーの流動性を確保することができる。
8.変形例
図11〜図13を参照して、カラープリンタ1の変形例を説明する。各変形例において、上記した実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
上記した実施形態では、第2基準軸53を、左右方向に延びる略円柱形状に形成したが、第2基準軸53は、例えば、図11に示すように、左右方向に延びる略円筒形状や、図12に示すように、左右方向に延び、下側に向かって開放された断面略U字形状に形成することもできる。なお、外側突条37の凹部42は、第2基準軸53の形状に対応するように形成することができる。詳しくは、外側突条37の凹部42は、外側突条37の下端縁が第2基準軸53に当接せずに、内側突条37の下端縁が第2基準軸53に当接するように、形成されている。
また、上記した実施形態では、フロントビーム34には、挿通軸61が、その左右方向両端部(突出部43)において、外側板33よりも左右方向外側に突出するように設けられており、各押圧機構56の押圧アーム58は、突出部43を押圧している。
しかし、図13に示すように、例えば、両側板44の外側板33に、その前端部から前方に突出する被押圧部91を形成し、フロントカバー5に圧縮ばね92を介して設けられる押圧部材93によって、被押圧部91を、後側と下側とに分力が発生するように後下側へ押圧することもできる。
被押圧部91は、両外側板33の前端縁から前上側へ延びる側面視略矩形状に形成されており、その前端面は、後上側と前下側とを結ぶ方向に延びている。
押圧部材93は、被押圧部91に当接された状態において、後下側と前上側とを結ぶ方向に延び、被押圧部91に当接される後下側端部が断面略半円形状に形成されている。そして、押圧部材93の前上側端部とフロントカバー5の後面との間に圧縮ばね92が介在されている。
この変形例においても、両内側切欠部38の内周縁を第1位置決め部71に押しつけて、プロセスユニット9の前端部を第1基準軸52に対して位置決めすると同時に、両内側突条37の下端縁が第2位置決め部72に押しつけて、プロセスユニット9の後端部を第2基準軸53に対して位置決めすることができる。
その結果、簡易な構成で、プロセスユニット9の前端部と後端部とを同時に位置決めすることができる。
また、上記した実施形態において、各押圧機構56を、連動機構(図示せず)を介してフロントカバー5に連動させて、フロントカバー5の開動作に連動して、押圧アーム58の突出部43に対する押圧を解除し、フロントカバー5の閉動作に連動して、押圧アーム58により突出部43を押圧するように構成することもできる。
これらの各変形例においても、上記した実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
1 カラープリンタ
2 本体ケーシング
7 レジストローラ
9 プロセスユニット
10 転写ユニット
14 感光ドラム
20 駆動ローラ
21 従動ローラ
22 搬送ベルト
32 内側板
34 フロントビーム
37 内側突条
38 内側切欠部
43 突出部
44 側板
51 側壁
52 第1基準軸
53 第2基準軸
58 押圧アーム
61 挿通軸
71 第1位置決め部
72 第2位置決め部
81 載置面
93 押圧部材

Claims (2)

  1. 1対の側壁と、前記1対の側壁を連結する連結部材とを有する画像形成装置の装置本体に着脱自在に装着される感光体ユニットであって、
    前記感光体ユニットは、互いに間隔を隔てて並列配置される複数の感光体の長手方向に互いに間隔を隔てて対向配置される1対の側板を備え、
    両前記側板は、
    前記複数の感光体を支持する金属フレームと、
    前記金属フレームに設けられた当接部であって、前金属フレームにおける前記感光体ユニットの装着方向上流側の周縁部から前記装着方向および前記長手方向と交差する下方へ突出する第1突出部に設けられ、前記感光体ユニットが前記装置本体に装着されたときに、前記連結部材に当接される当接部と、
    前記金属フレームよりも前記長手方向の外側に配置された樹脂フレームと、
    前記樹脂フレームに設けられた接触部であって、前記樹脂フレームの前記装着方向上流側の周縁部から下方へ突出する第2突出部に設けられ、前記感光体ユニットが前記装置本体から離脱されて所定の載置面に載置されたときに、前記載置面に接触される接触部と、
    前記樹脂フレームに設けられ、前記接触部の下端縁から上方に向かって凹む凹部と、を有し、
    前記当接部は、前記凹部内に配置される
    とを特徴とする、感光体ユニット。
  2. 前記装置本体に装着された状態よりも傾斜するように、前記載置面に載置されることを
    特徴とする、請求項1に記載の感光体ユニット。
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