JP5630096B2 - 電動駆動車両 - Google Patents

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Description

本発明は、電動駆動車両に関するものである。
従来、電気自動車等の電動駆動車両、例えば、電気自動車は、車両駆動装置を備え、該車両駆動装置において、駆動モータを蓄電装置としてのバッテリから供給された電流によって駆動し、駆動モータのトルク、すなわち、駆動モータトルクを発生させ、駆動モータトルクを駆動輪に伝達することによって走行させられるようになっている。
ところが、前記バッテリにおいては、単位重量当たりの容量を表すエネルギー密度を十分に高くすることができないので、バッテリから供給された電流を使用して電気自動車を走行させた場合、航続距離を長くすることができない。航続距離を長くするためにはバッテリの容量を大きくする必要があるが、その場合、バッテリが大型化するだけでなく、バッテリの重量が大きくなる。その結果、電気自動車も大型化し、電気自動車の重量が大きくなってしまう。
そこで、航続距離を長くすることができるように、バッテリ及び発電装置を備えた電動駆動車両としてのハイブリッド型車両が提供されている。該ハイブリッド型車両においては、バッテリの残存容量、すなわち、バッテリ残量が、それ以上バッテリが放電することができない値である残存最小容量に到達すると、発電装置による発電が開始されるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−14407号公報
しかしながら、前記従来のハイブリッド型車両においては、バッテリの出力によって走行性能を十分に高くすることはできるが、航続距離を長くするためのエネルギーを確保するために、エネルギー容量の大きいバッテリを搭載する必要がある。
また、前記従来のハイブリッド型車両においては、発電装置の出力を負荷に応じて調整する必要があるので、制御部における制御が複雑になるとともに、発電装置が大型化してしまうだけでなく、発電効率が低くなってしまう。
本発明は、前記従来のハイブリッド型車両の問題点を解決して、蓄電装置のエネルギー容量を小さくすることができ、制御部における制御を簡素化することができ、発電装置を小型化することができるとともに、発電効率を高くすることができる電動駆動車両を提供することを目的とする。
そのために、本発明の電動駆動車両においては、蓄電装置と、発電装置と、前記蓄電装置及び発電装置と接続され、前記蓄電装置及び発電装置からの電力によって駆動される駆動モータと、出発地から目的地までの経路を設定する経路設定処理手段と、前記経路を走行する際の消費エネルギーを算出する消費エネルギー算出処理手段と、前記経路を走行する際の走行時間を算出する走行時間算出処理手段と、前記蓄電装置の現在の残存容量、残存最小容量及び蓄電容量に基づいて、蓄エネルギーを算出する蓄エネルギー算出処理手段と、前記消費エネルギーが蓄エネルギーより大きいかどうかによって、電動駆動車両が前記経路を走行する間に前記発電装置を駆動して発電を行う必要があることを表す発電条件が成立するかどうかを判断する発電条件成立判断処理手段と、前記消費エネルギーが前記蓄エネルギーより大きいかどうかによって、電動駆動車両が前記経路を走行する間に前記発電装置を駆動して発電を行う必要があることを表す発電条件が成立するかどうかを判断する発電条件成立判断処理手段と、消費エネルギーが蓄エネルギーより大きく、前記発電条件が成立する場合に、消費エネルギー及び蓄エネルギー並びに発電装置の出力に基づいて、発電装置の出力で発電を行ったときの発電時間を算出する発電時間算出処理手段と、発電条件が成立する場合に、前記発電装置によってほぼ一定の出力で発電を行う発電処理手段とを有する。
そして、該発電処理手段は、前記発電時間と前記走行時間とを比較し、発電時間が走行時間以上である場合に、前記出力の設定を変更する。
本発明によれば、電動駆動車両においては、蓄電装置と、発電装置と、前記蓄電装置及び発電装置と接続され、前記蓄電装置及び発電装置からの電力によって駆動される駆動モータと、出発地から目的地までの経路を設定する経路設定処理手段と、前記経路を走行する際の消費エネルギーを算出する消費エネルギー算出処理手段と、前記経路を走行する際の走行時間を算出する走行時間算出処理手段と、前記蓄電装置の現在の残存容量、残存最小容量及び蓄電容量に基づいて、蓄エネルギーを算出する蓄エネルギー算出処理手段と、前記消費エネルギーが蓄エネルギーより大きいかどうかによって、電動駆動車両が前記経路を走行する間に前記発電装置を駆動して発電を行う必要があることを表す発電条件が成立するかどうかを判断する発電条件成立判断処理手段と、前記消費エネルギーが前記蓄エネルギーより大きいかどうかによって、電動駆動車両が前記経路を走行する間に前記発電装置を駆動して発電を行う必要があることを表す発電条件が成立するかどうかを判断する発電条件成立判断処理手段と、消費エネルギーが蓄エネルギーより大きく、前記発電条件が成立する場合に、消費エネルギー及び蓄エネルギー並びに発電装置の出力に基づいて、発電装置の出力で発電を行ったときの発電時間を算出する発電時間算出処理手段と、発電条件が成立する場合に、前記発電装置によってほぼ一定の出力で発電を行う発電処理手段とを有する。
そして、該発電処理手段は、前記発電時間と前記走行時間とを比較し、発電時間が走行時間以上である場合に、前記出力の設定を変更する。
この場合、前記消費エネルギー及び蓄エネルギーに基づいて、発電条件が成立するかどうかが判断され、発電条件が成立する場合に、発電装置によってほぼ一定の出力で所定の発電時間にわたって発電が行われるので、負荷に応じて出力を調整する必要がなく、制御部における制御を簡素化することができるだけでなく、発電装置を小型化することができ、発電装置の発電効率を高くすることができる。また、航続距離を長くすることができる。
そして、エネルギー容量の小さい蓄電装置を利用して、電動駆動車両の走行性能を高くするための出力を確保し、発電装置をほぼ一定の出力で所定の発電時間にわたって駆動することによって、不足するエネルギーを補うことができるので、発電装置だけでなく、蓄電装置を小型化することができるとともに、航続距離を一層長くすることができる。
本発明の第1の実施の形態における車両駆動装置を示す図である。 本発明の第1の実施の形態におけるハイブリッド型車両の概念図である。 本発明の第1の実施の形態における制御部の動作を示すメインフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態における情報取得処理のサブルーチンを示す図である。 本発明の第1の実施の形態における消費エネルギー・走行時間算出処理のサブルーチンを示す図である。 本発明の第1の実施の形態における蓄電装置エネルギー算出処理のサブルーチンを示す図である。 本発明の第1の実施の形態における発電可否判断処理のサブルーチンを示す図である。 本発明の第1の実施の形態における履歴情報テーブルの例を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における走行距離とバッテリ残量との関係を表す図である。 本発明の第1の実施の形態における発電装置の出力及びバッテリ残量の推移を示す第1のタイムチャートである。 本発明の第1の実施の形態における発電装置の出力及びバッテリ残量の推移を示す第2のタイムチャートである。 本発明の第2の実施の形態におけるハイブリッド型車両の概念図である。 本発明の第2の実施の形態における車両駆動装置を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における炭酸ガスエンジンの駆動システムを示す図である。 本発明の第2の実施の形態における発電可否判断処理のサブルーチンを示す図である。 本発明の第2の実施の形態における発電装置の出力及びバッテリ残量の推移を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。この場合、電動駆動車両としてのハイブリッド型車両について説明する。
図2は本発明の第1の実施の形態におけるハイブリッド型車両の概念図である。
図において、WL、WRは駆動輪として機能する車輪、11は該車輪WL、WRと接続された駆動源としての、かつ、電動機械としての駆動モータ(M)である。該駆動モータ11を駆動することによって発生させられた回転を前記車輪WL、WRに伝達することによってハイブリッド型車両を走行させることができる。
なお、ハイブリッド型車両が前輪駆動方式の場合、前記車輪WL、WRは前輪にされ、後輪が従動輪となり、ハイブリッド型車両が後輪駆動方式の場合、前記車輪WL、WRは後輪にされ、前輪が従動輪となる。また、ハイブリッド型車両が四輪駆動方式の場合、前記駆動モータ11は前輪及び後輪の各車輪と接続される。本実施の形態においては、駆動モータ11と車輪WL、WRとが接続され、駆動モータ11を駆動することによって車輪WL、WRが回転させられるようになっているが、前輪及び後輪の各車輪に駆動モータを一体に組み込み、各駆動モータを独立に駆動してそれぞれ車輪を回転させるようにすることができる。
また、13は駆動モータ11と接続され、駆動モータ11を駆動するための駆動部としてのインバータ、14は該インバータ13と接続された第1の電源としての、かつ、蓄電装置としてのバッテリ、15はインバータ13と接続された第2の電源としての、かつ、発電装置としての燃料電池、16は前記バッテリ14と接続された接続要素としての差込プラグである。該差込プラグ16を、例えば、家庭の商用電源のコンセントに差し込むことによって、バッテリ14を充電することができる。
前記インバータ13は、電圧変換部としての図示されないDC/DCコンバータ、及び複数の、例えば、6個のスイッチング素子としての図示されないトランジスタを備える。前記DC/DCコンバータは、バッテリ14又は燃料電池15の出力電圧を所定の電圧に変更し、前記各トランジスタは、一対ずつユニット化されて各相のトランジスタモジュール(IGBT)を構成し、後述される制御部から送られる駆動信号によってオン・オフさせられ、バッテリ14又は燃料電池15から供給された直流の電流を3相の交流の電流に変換し、駆動モータ11に供給する。なお、本実施の形態において、DC/DCコンバータはインバータ13に内蔵されるようになっているが、インバータ13と独立させて配設することができる。
本実施の形態においては、バッテリ14としてリチウムイオン電池が使用される。また、本実施の形態においては、蓄電装置として、バッテリが使用されるが、バッテリに代えてキャパシタを使用することができる。
なお、駆動モータ11に電流を供給することによって目的地まで走行することができるように、また、ハイブリッド型車両の平坦路、登坂路等における走行性能、及びハイブリッド型車両の加速時における加速性能を十分に高くすることができるように、バッテリ14は十分な電力を保持し、本実施の形態においては、エネルギー密度が0.1〔kwh/kg〕以上に、出力密度が1〔kwh/kg〕以上にされる。
また、バッテリ14の重量は、ハイブリッド型車両に必要とされる最大出力及びバッテリ14の性能に基づいて、バッテリ14の許容範囲内で設定される(最大出力は、車両重量、及び走行する際にハイブリッド型車両に加わる抵抗(空気抵抗、転がり抵抗、登坂抵抗、加速抵抗等)によって算出される。
例えば、車両重量が1000〔kg〕程度のハイブリッド型車両の場合、ハイブリッド型車両の動力性能を確保するために必要となる最大出力は40〜60〔kw〕であり、バッテリ14の重量は40〜60〔kg〕にされる。従来の電気自動車においては、航続距離を300〜500〔km〕とすると、電気自動車が走行するのに必要なエネルギーは、約0.1〔kwh/kg〕であるので、バッテリ14に必要な重量は300〜500〔kg〕になる。本実施の形態においては、燃料電池15によってバッテリ14を充電することによって走行に必要なエネルギーを補うことができるので、バッテリ14の重量を電気自動車に搭載されるバッテリの重量と比べて1/8〜1/5にすることができる。
さらに、本実施の形態においては、前記燃料電池15として固体高分子型燃料電池(PEFC)が使用されるが、固体高分子型燃料電池に代えて、リン酸型燃料電池(PAFC)、固体酸化物型燃料電池(SOFC)、ヒドラジン型燃料電池、直接メタノール型燃料電池(DMFC)等を使用することができる。また、本実施の形態においては、発電装置として、燃料電池15に代えて、エンジンによって駆動される第2の電動機械としての発電機を使用することができる。
ところで、バッテリ残量が残存最小容量に到達するのに伴って燃料電池15による発電が開始されると、燃料電池15の出力を負荷に応じて調整する必要があるので、制御部における制御が複雑になるだけでなく、燃料電池15が大型化し、発電効率が低くなってしまう。
そこで、本実施の形態においては、燃料電池15を発電効率が高いところで駆動することができるように、ハイブリッド型車両が走行する際に消費されるエネルギー、すなわち、消費エネルギーとバッテリ残量との差に応じて、燃料電池15による発電が行われるようになっている。
この場合、燃料電池15を発電効率が高いところで駆動するために、燃料電池15は、燃料電池15の電流と電圧との関係を表す特性曲線、すなわち、電流対電圧特性曲線上で通常の駆動状態で駆動される際に、電流が所定値より低くされるか、又は電圧が所定値より高くされる。すなわち、例えば、燃料電池15の単位電極で見て、電流が0.2〔A〕以下にされるか、又は電圧が0.8〔V〕以上にされる。なお、燃料電池15に代えて発電機を使用する場合には、発電機は、最大効率又はその近傍の値を維持するように駆動される。
そして、本実施の形態においては、前記燃料電池15を発電効率の高いところで駆動する時間、又は発電機を最大効率又はその近傍の値を維持するように駆動する時間が発電時間とされ、制御される。
次に、ハイブリッド型車両において燃料電池による発電を行うための車両駆動装置について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態における車両駆動装置を示す図である。
図において、21はハイブリッド型車両の全体の制御を行う第1の制御ユニットとしての制御部であり、該制御部21と、前記インバータ13、バッテリ14、燃料電池15、前記バッテリ残量を検出する残存容量検出部としてのバッテリ残量センサ23、車速を検出する車速検出部としての車速センサ24、及びナビゲーション装置27とが接続され、インバータ13と駆動モータ11とが接続される。
前記制御部21は、演算装置としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用されるRAM32、制御用のプログラムのほかに、各種のデータが記録されたROM33等を備える。
また、前記ナビゲーション装置27は、ナビゲーション装置27の全体の制御を行うナビゲーション制御部34を備え、該ナビゲーション制御部34は、制御部21と同様に、CPU、RAM、ROM等を備える。
そして、前記ナビゲーション制御部34と、ハイブリッド型車両の現在位置及び方位を検出する現在地検出部としてのGPSセンサ35、地図データのほかに各種の情報が記録された情報記録部としてのデータ記録部36、操作者である運転者が操作することによって所定の入力を行うための操作部(入力部)として機能するとともに、図示されない画面によって各種の表示を行い、運転者に対して通知を行うための表示部(出力部)として機能する操作・表示部37、通信端末として機能する送受信部としての通信部38等とが接続される。
前記地図データには、交差点(分岐点を含む。)に関する交差点データ、各交差点間を結ぶ道路及び該道路を構成する道路リンクに関する道路情報としての道路データ、各種の施設に関する施設データ、経路を探索するために加工された探索データ等が記録される。
また、前記通信部38は、情報提供者としてのVICS(登録商標)センタ等の図示されない道路交通情報センタ等から送られる交通情報、一般情報等の各種の情報を受信する。なお、前記交通情報には、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況情報等が含まれ、一般情報には、ニュース、天気予報等が含まれる。なお、前記通信部38は、情報センタから交通情報、一般情報等の各種の情報を受信することもできる。
なお、制御部21、ナビゲーション制御部34、CPU31等によってコンピュータが構成され、データ記録部36、RAM32、ROM33等によって記憶装置又は記録媒体が構成される。そして、演算装置として、CPU31に代えてMPU等を使用することができる。
次に、前記ナビゲーション装置27の基本動作について説明する。
まず、運転者による操作・表示部37の操作によってナビゲーション装置27が起動されると、ナビゲーション制御部34のCPU(以下、単に「CPU」という。)のナビ情報取得処理手段は、ナビ情報取得処理を行い、前記地図データを、データ記録部36から読み出して取得するか、又は通信部38を介して情報センタ等から受信して取得する。
次に、前記CPUのマッチング処理手段は、マッチング処理を行い、GPSセンサ35から現在位置を読み込み、地図データから道路データを読み込み、現在位置及び道路データに基づいて現在位置がいずれの道路リンク上に位置するかの判断を行うことによって、現在位置を特定する。そして、前記CPUの表示処理手段は、表示処理を行い、前記操作・表示部37に地図画面を形成し、該地図画面に現在位置、現在位置の周辺の地図及び自車方位を表示する。
また、運転者が操作・表示部37を操作して所定の地点を目的地として入力すると、前記CPUの目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。
そして、運転者が操作・表示部37を操作して、経路を探索するための条件、すなわち、探索条件を入力すると、CPUの経路探索処理手段は、経路探索処理を行い、前記現在位置、目的地、探索条件等を読み込むとともに、地図データから探索データを読み込み、現在位置、目的地及び探索データに基づいて、現在位置で表される出発地から目的地までの経路を前記探索条件で探索し、探索経路を表す経路データを出力する。なお、各道路リンクごとに付与されたリンクコストの合計が最も小さい経路が探索経路とされる。
次に、前記CPUの案内処理手段は、案内処理を行い、前記経路データを読み込み、該経路データに従って前記地図画面に探索経路を表示し、必要に応じて、探索経路を音声で出力して経路案内を行う。
続いて、前記制御部21の動作について説明する。
図3は本発明の第1の実施の形態における制御部の動作を示すメインフローチャート、図4は本発明の第1の実施の形態における情報取得処理のサブルーチンを示す図、図5は本発明の第1の実施の形態における消費エネルギー・走行時間算出処理のサブルーチンを示す図、図6は本発明の第1の実施の形態における蓄電装置エネルギー算出処理のサブルーチンを示す図、図7は本発明の第1の実施の形態における発電可否判断処理のサブルーチンを示す図、図8は本発明の第1の実施の形態における履歴情報テーブルの例を示す図、図9は本発明の第1の実施の形態における走行距離とバッテリ残量との関係を表す図、図10は本発明の第1の実施の形態における発電装置の出力及びバッテリ残量の推移を示す第1のタイムチャート、図11は本発明の第1の実施の形態における発電装置の出力及びバッテリ残量の推移を示す第2のタイムチャートである。なお、図9において、横軸に走行距離(走行時間)を、縦軸にバッテリ残量SOCを採ってある。
まず、CPU31の図示されない情報取得処理手段は、情報取得処理を行い(ステップS1)、前記ナビゲーション制御部34から、目的地、現在位置、地図データ(道路データ等)、経路データ、交通情報、一般情報等を、ナビゲーション情報として読み込むことによって取得する(ステップS1−1〜S1−3)。なお、本実施の形態において、情報取得処理手段は、ナビゲーション制御部34から、現在位置、地図データ、経路データ、交通情報、一般情報等を、ナビゲーション情報として読み込むことによって取得するようになっているが、地図データについては、あらかじめ記録された地図データをROM33から読み出すことができ、経路データ、交通情報、一般情報等については、運転者による操作・表示部37の操作によって入力された現在位置、経路データ、交通情報、一般情報等を読み出すことができる。
そして、前記情報取得処理手段の経路設定処理手段としての経路取得処理手段は、経路設定処理としての経路取得処理を行い、前記経路データを読み込むことによって、出発地Psから目的地Peまでの、ハイブリッド型車両を走行させる経路Rtを取得(設定)する(ステップS1−4)。
続いて、CPU31の図示されない発電要否判断指標算出処理手段としての消費エネルギー・走行時間算出処理手段は、発電要否判断指標算出処理としての消費エネルギー・走行時間算出処理を行い、ハイブリッド型車両が経路Rtを走行する際の消費エネルギーを予測して算出するとともに、ハイブリッド型車両が走行経路Rtを走行するのに必要な時間、すなわち、走行時間を予測して算出する(ステップS2)。なお、前記消費エネルギーは、燃料電池15による発電を行う必要があるかどうかを判断するための第1の判断指標であり、前記走行時間は、走行中に燃料電池15による発電を行うことができるかどうかを判断するための第2の判断指標である。
そのために、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段の中間目的地判断処理手段は、中間目的地判断処理を行い、前記経路Rtに、運転者が立ち寄る地点(立寄地点)が中間の目的地、すなわち、中間目的地として設定されているかどうかを判断し(ステップS2−1)、中間目的地が設定されている場合に、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段のトリップ設定処理手段は、トリップ設定処理を行い、前記経路Rtを各中間目的地で分割することによって、複数のトリップTRi(i=1、2、…、n)を設定する(ステップS2−2)。この場合、トリップTR1は出発地Psから最初の中間目的地までの経路部分であり、トリップTRnは最後の中間目的地から最終の目的地、すなわち、最終目的地である目的地Peまでの経路部分である。
続いて、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段の区間設定処理手段は、区間設定処理を行い、道路データ、交通情報等を読み込み、道路の状況、渋滞等の走行環境のばらつきに基づいて、各トリップTRiを分割することによって、複数の区間kij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)を設定する(ステップS2−3)。この場合、ハイブリッド型車両が各区間kijを走行する際の平均車速を表す区間平均車速vij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)、各区間kijを走行する際の消費エネルギーを表す区間消費エネルギーEij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)、及び各区間kijを走行する際の走行時間を表す区間走行時間Tij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)を区間kijごとに予測して算出することができるので、消費エネルギー・走行時間算出処理の精度を高くすることができる。なお、走行環境にばらつきがない場合、トリップTRiを分割する必要はない。
続いて、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段の履歴情報判断処理手段は、履歴情報判断処理を行い、実際にハイブリッド型車両を走行させたときの、区間平均車速vij、区間消費エネルギーEij、区間走行時間Tij等の実測値に基づく履歴情報がRAM32に記録されているかどうかを判断する(ステップS2−4)。この場合、区間平均車速vij、区間消費エネルギーEij、区間走行時間Tij等の実測値は、ハイブリッド型車両が各区間kijを走行するたびに、車速、走行時間等の検出値に基づいて算出され、図8に示されるように、履歴情報マトリックスとして、上書きによってRAM32の履歴情報テーブルに記録される。該履歴情報テーブルには、前記区間平均車速vij、区間消費エネルギーEij及び区間走行時間Tijのほかに、ハイブリッド型車両が各トリップTRiを走行するためのバッテリ14の蓄エネルギーを表すトリップ蓄エネルギーBi(i=1、2、…、n)、及びハイブリッド型車両が各中間目的地において充電によって得ることができるバッテリ残量を表す充電見込みΔSOCi(i=1、2、…、n)が履歴情報として併せて記録される。
履歴情報が前記RAM32に記録されている場合、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段の履歴情報取得処理手段は、履歴情報取得処理を行い、前記RAM32から平均車速vij、走行時間Tij及び消費エネルギーEijを読み出す(ステップS2−5)。
そして、履歴情報がRAM32に記録されていない場合、消費エネルギー・走行時間算出処理手段の予測値算出処理手段は、予測値算出処理を行い、区間平均車速vij、区間走行時間Tij及び区間消費エネルギーEijを予測値として算出する。
そのために、前記予測値算出処理手段のパラメータ算出処理手段は、パラメータ算出処理を行い、道路データ、交通情報等を読み込み、各区間kij内の道路の状況、走行環境等に基づいて、各区間kijを走行する際の区間平均車速vijを算出するとともに、各区間kijの距離Lij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)及び区間平均車速vijに基づいて、区間走行時間Tij
Tij=Lij/vij
を算出する(ステップS2−6)。
次に、前記予測値算出処理手段のトリップ内予測値算出処理手段は、トリップ内予測値算出処理を行い、各トリップTRiを走行する際の消費エネルギーを表すトリップ消費エネルギーEi(i=1、2、…、n)、及び各トリップTRiを走行する際の走行時間を表すトリップ走行時間Ti(i=1、2、…、n)を算出する(ステップS2−7)。
そのために、前記トリップ内予測値算出処理手段は、まず、各区間kijを走行する際にハイブリッド型車両に加わる抵抗Fij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)を算出する。該抵抗Fijは、各区間kijにおける空気抵抗をFaij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)とし、各区間kijにおける転がり抵抗をFrij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)とし、各区間kijにおける登坂抵抗をFsij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)とし、各区間kijにおける加速抵抗をFvij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)としたとき、
Fij=Faij+Frij+Fsij+Fvij
で表される。
前記空気抵抗Faijは、ハイブリッド型車両が各区間kijを走行する間に、空気から受ける抵抗であり、空気密度をρとし 空気抵抗係数をCdとし、ハイブリッド型車両を前面から見たときの投影面積をAとしたとき、
Faij=(1/2)ρ・Cd・A・vij
で表すことができる。また、前記転がり抵抗Frijは、ハイブリッド型車両が各区間kijを走行する間に、タイヤと路面との摩擦によって発生する抵抗であり、各区間kijにおけるタイヤと路面との摩擦係数をμrij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)とし、ハイブリッド型車両の質量をmとし、重力加速度をgとしたとき、
Frij=μrij・m・g
で表すことができる。そして、前記登坂抵抗Fsijは、ハイブリッド型車両が各区間kijを走行する間に、登坂路を走行するのに伴って発生する抵抗であり、各区間kijにおける勾配をθij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)としたとき、
Fsij=m・g・sinθij
で表すことができる。また、加速抵抗Fvijは、ハイブリッド型車両が各区間kijを走行する間に、加速に伴って発生する抵抗であり、各区間kijにおける平均の加速度をαij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)としたとき、
Fvij=m・g・αij
で表すことができる。なお、前記摩擦係数μrij及び勾配θijは道路データとして前記データ記録部36に記録される。
このようにして、抵抗Fijが算出されると、前記トリップ内予測値算出処理手段は、トリップTRiごとに区間走行時間Tijを加算して、各トリップTRiにおけるトリップ走行時間Ti(i=1、2、…、n)を算出し、各区間kijにおける区間消費エネルギーEij(i=1、2、…、n:j=1、2、…、m)
Eij=Fij・vij・Tij
を算出し、トリップTRiごとにトリップエネルギーEijを加算して、各トリップTRiにおけるトリップ消費エネルギーEi(i=1、2、…、n)を算出する。
続いて、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段の予測値記録処理手段は、予測値記録処理を行い、区間平均車速vij、区間走行距離Tij及び区間消費エネルギーEijの予測値をRAM32に記録する(ステップS2−8)。そのために、前記RAM32には、予測値テーブルが前記履歴情報テーブルとは別に設定される。
次に、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段の消費エネルギー算出処理手段は、消費エネルギー算出処理を行い、RAM32に履歴情報が記録されている場合、履歴情報テーブルの各トリップTRiにおけるトリップ消費エネルギーEiを加算して、消費エネルギーσEを算出し、RAM32に履歴情報が記録されていない場合、予測値テーブルの各トリップTRiにおけるトリップ消費エネルギーEiを加算して、消費エネルギーσEを算出する(ステップS2−9)。
また、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段の走行時間算出処理手段は、走行時間算出処理を行い、RAM32に履歴情報が記録されている場合、履歴情報テーブルの各トリップTRiにおけるトリップ走行時間Tiを加算して、走行時間σTを算出し、RAM32に履歴情報が記録されていない場合、予測値テーブルの各トリップTRiにおけるトリップ走行時間Tiを加算して、走行時間σTを算出する(ステップS2−10)。
なお、ハイブリッド型車両の走行が開始された後において、前記履歴情報を履歴情報テーブルに更新することができる。そのために、前記CPU31の図示されない走行判断処理手段は、走行判断処理を行い、区間の走行が終了したかどうかを判断する。この場合、区間の走行が終了した場合に、前記CPU31の図示されない実測値記録処理手段は、実測値記録処理を行い、区間平均車速vij、区間消費エネルギーEij、区間走行時間Tij等の実測値をRAM32における前記履歴情報テーブルにおいて上書きすることによって記録する。また、本実施の形態において、実測値記録処理手段は、実測値を、区間の走行が終了するたびに記録するようになっているが、トリップの走行が終了するたびに記録したり、目的地に到達したときに記録したりすることができる。
さらに、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段の比較処理手段としてのずれ算出処理手段は、比較処理としてのずれ算出処理を行い、履歴情報テーブルに記録された履歴情報と、予測値テーブルに記録された予測値とを比較し、比較結果における各値のずれを算出することができる。その場合、前記消費エネルギー・走行時間算出処理手段の算出値修正処理手段は、算出値修正処理を行い、算出されたずれに基づいて、前記消費エネルギーσE及び走行時間σTを修正する。
また、前記中間目的地判断処理において、中間目的地が設定されていないと判断された場合、前記パラメータ算出処理手段は、道路データ、交通情報等を読み込み、経路Rt内の道路の状況、渋滞等に基づいて、経路Rtを走行する際の経路平均車速を算出するとともに、経路Rtの距離及び経路平均車速に基づいて、経路走行時間を算出する(ステップS2−11)。なお、この場合、前記パラメータ算出処理手段は走行時間算出処理手段として機能し、走行時間算出処理を行う。
続いて、前記消費エネルギー算出処理手段は、経路Rtを走行する際にハイブリッド型車両に加わる抵抗、前記経路平均車速及び経路走行時間に基づいて、経路Rtを走行する際の消費エネルギーσEを算出する(ステップS2−12)。
次に、CPU31の図示されない蓄電装置エネルギー算出処理手段は、蓄電装置エネルギー算出処理を行い、目的地Peに到達するまでに、バッテリ14において使用可能なエネルギー、すなわち、蓄エネルギーBを算出する(ステップS3)。この場合、前記経路Rtに中間目的地がある場合に、バッテリ14の蓄電容量W(バッテリ14の仕様、使用年数等で決まる。)を各トリップTRiごとに分けて使用することができるように蓄エネルギーBが算出される。
そのために、前記蓄電装置エネルギー算出処理手段の残存容量取得処理手段は、残存容量取得処理を行い、ハイブリッド型車両が走行を開始する前の現在のバッテリ残量SOCprをバッテリ残量センサ23から読み込むとともに、バッテリ14の仕様で決まる残存最小容量XO、及びバッテリ14の蓄電容量WをRОM33から読み出す(ステップS3−1)。
次に、前記蓄電装置エネルギー算出処理手段の中間目的地判断処理手段は、中間目的地判断処理を行い、前記経路Rtに中間目的地が設定されているかどうかを判断する(ステップS3−2)。
前記経路Rtに中間目的地が設定されている場合、前記蓄電装置エネルギー算出処理手段のバッテリ残量増分算出処理手段は、バッテリ残量増分算出処理を行い、前記施設データを参照し、各中間目的地のうちの、充電施設としての充電スポットがあり、中間目的地の設定において、運転者が充電スポットで充電を行うことを意図した中間目的地(以下「充電用中間目的地」という。)について、充電設備の充電能力を読み込み、該充電能力、中間目的地での停止時間等に基づいて、バッテリ14の許容範囲内で充電によって得られるバッテリ残量の増分ΔSOCi’(i’=1、2、…、n−1)を算出する(ステップS3−3)。なお、中間目的地に充電スポットがない場合、及び充電スポットがあっても、運転者が充電を行うことを意図していない場合、増分ΔSOCi’は零(0)にされる。
また、前記経路Rtに中間目的地が設定されている場合、最終目的地に到達したときにバッテリ残量が残存最小容量XOになるように、各トリップTRiにおける消費エネルギーEiに応じて、各トリップTRiにおける走行が終了した時点のバッテリ残量の下限値SOCmi(i=1、2、…、n)が算出される。
そのために、前記蓄電装置エネルギー算出処理手段の下限値算出処理手段は、下限値算出処理を行い、現在のバッテリ残量SOCpr、残存最小容量XO、各トリップTRiにおける消費エネルギーEi(i=1、2、…、n)、及び各充電用中間目的地において得られる増分ΔSOCi’を読み込み、各トリップTRiにおけるバッテリ残量SOCの下限値SOCmiを算出する(ステップS3−4)。なお、前記トリップTRnにおける下限値SOCmnは残存最小容量XOにされる。
ところで、各トリップTRiにおける消費エネルギーEiとバッテリ残量SOCの変化量とは比例し、消費エネルギーEiに対するバッテリ残量SOCの変化量の比γは、バッテリ14の仕様及び中間目的地において充電によって得られる増分ΔSOCi’によって決まる一定の値を採るので、
γ=E1/(SOCpr−SOCm1)
=E2/(SOCm1+ΔSOC1−SOCm2)
=E3/(SOCm2+ΔSOC2−SOCm3)

=En/(SOCm(n−1)+ΔSOC(n−1)−XO)
である。そして、現在のバッテリ残量SOCpr、残存最小容量XO、各トリップTRiにおける消費エネルギーEi及び増分ΔSOCi’が分かっているので、前記式から各トリップTRiにおける下限値SOCmiを算出することができる。
続いて、前記蓄電装置エネルギー算出処理手段のトリップ蓄エネルギー算出処理手段は、トリップ蓄エネルギー算出処理を行い、各トリップTRiで使用可能な蓄エネルギー、すなわち、トリップ蓄エネルギーBi(i=1、2、…、n)を、
B1=(SOCpr−SOCm1)・W
B2=(SOCm1+ΔSOC1−SOCm2)・W
B3=(SOCm2+ΔSOC2−SOCm3)・W

Bn=(SOCm(n−1)+ΔSOC(n−1)−SOCmn)・W
=(SOCm(n−1)+ΔSOC(n−1)−XO)・W
の各式によって算出する(ステップS3−5)。
このようにして、図9に示されるように、バッテリ残量SOCを推移させることができる。
次に、前記蓄電装置エネルギー算出処理手段の第1の蓄エネルギー算出処理手段は、第1の蓄エネルギー算出処理を行い、前記トリップ蓄エネルギーBiを加算して、ハイブリッド型車両が経路Rtを走行するのに使用可能な蓄エネルギーσBを算出する(ステップS3−6)。
そして、前記中間目的地判断処理において中間目的地がない場合、前記蓄電装置エネルギー算出処理手段の第2の蓄エネルギー算出処理手段は、第2の蓄エネルギー算出処理を行い、蓄エネルギーσB
σB=(SOCpr−XO)・W
を算出する(ステップS3−7)。
このように、本実施の形態においては、第1、第2の蓄エネルギー算出処理において、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達する時点でバッテリ残量SOCが残存最小容量XOにされるので、バッテリ14の放電効率を高くすることができる。
次に、前記CPU31の図示されない発電条件成立判断処理手段は、発電条件成立判断処理を行い、消費エネルギーσE及び蓄エネルギーσBを読み込み、消費エネルギーσEが蓄エネルギーσBより大きいかどうかによって、ハイブリッド型車両が経路Rtを走行する間に燃料電池15を駆動して発電を行う条件、すなわち、発電条件が成立するかどうかを判断する(ステップS4)。
そして、消費エネルギーσEが蓄エネルギーσBより大きく、発電条件が成立する場合、CPU31の図示されない発電可否判断処理手段は、発電可否判断処理を行い、燃料電池15を駆動して発電を行うことができるかどうかを判断する(ステップS5)。
そのために、前記発電可否判断処理手段の発電時間算出処理手段は、発電時間算出処理を行い、消費エネルギーσE、蓄エネルギーσB、及び燃料電池15を駆動する際の発電効率を高くすることができるほぼ一定の出力P(燃料電池15の仕様で決まる。)を読み込み、出力Pで発電を行ったときの発電時間τ1
τ1=(σE−σB)/P
を算出する(ステップS5−1)。
次に、発電可否判断処理手段の発電時間判断処理手段は、発電時間判断処理を行い、出力Pで燃料電池15による発電を行った場合に、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができるかどうかを、発電時間τ1が走行時間σTより短いかどうかによって判断し、発電時間τ1が走行時間σTより短い場合、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができると判断し、発電時間τ1が走行時間σT以上である場合、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができないと判断する(ステップS5−2)。
ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができる場合、発電可否判断処理手段の発電開始・終了時刻算出処理手段は、発電開始・終了時刻算出処理を行い、前記走行時間σTに基づいて、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達する時刻teを算出し、該時刻teから逆算して、発電開始時刻t1及び発電終了時刻t2を算出する(ステップS5−3)。
また、前記発電可否判断処理において、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができない場合、発電可否判断処理手段の出力設定変更処理手段は、時刻teまで効率よく発電を行うことができるように、出力設定変更処理を行う(ステップS5−4)。そして、燃料電池15を最大出力で駆動した後、低出力で駆動するように燃料電池15の出力の設定を変更する。なお、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができない場合、ナビゲーション装置27によって、経路Rt上又はその近隣の充電スポットを案内することができる。
続いて、CPU31の図示されない時刻判断処理手段は、時刻判断処理を行い、現在の時刻を読み込み、現在の時刻が、発電開始時刻t1から発電終了時刻t2までの発電時間tの範囲内の時刻であるかどうかを判断する(ステップS6)。そして、現在の時刻が発電時間tの範囲内の時刻である場合、CPU31の図示されない発電処理手段としての発電モード走行処理手段は、発電処理としての発電モード走行処理を行い、発電開始時刻t1から発電終了時刻t2までの発電時間tの間、ほぼ一定の出力(前記出力P)で燃料電池15による発電を行う(ステップS7)。
また、前記発電条件成立判断処理において発電条件が成立しない場合、及び前記時刻判断処理において現在の時刻が発電時間tの範囲内の時刻でない場合、CPU31の図示されないEVモード走行処理手段は、EVモード走行処理を行い、燃料電池15による発電を行わず、駆動モータ11を駆動してハイブリッド型車両を走行させる(ステップS8)。
なお、発電終了時刻t2と目的地Peに到達する時刻teとが等しい場合、バッテリ残量SOCは図10に示されるように推移するが、発電時間τ2が短く、発電終了時刻t2が目的地Peに到達する時刻teより早い場合、バッテリ残量SOCは図11に示されるように推移する。そして、発電終了時刻t2で発電が終了すると、前記EVモード走行処理手段は、燃料電池15による発電を行わず、駆動モータ11を駆動してハイブリッド型車両を走行させる。
このように、本実施の形態においては、ハイブリッド型車両が経路Rtを走行する際の消費エネルギーσEを算出し、バッテリ14において利用することができる蓄エネルギーσBを算出し、消費エネルギーσEと蓄エネルギーσBとの差に基づいて、燃料電池15によってほぼ一定の出力Pで所定の発電時間τ1にわたって発電が行われるので、負荷に応じて燃料電池15の出力を調整する必要がなく、制御部21における制御を簡素化することができるだけでなく、燃料電池15を小型化することができ、燃料電池15の発電効率を高くすることができる。また、バッテリ14による航続距離を長くすることができる。
さらに、目的地Peに到達するまでに発電を終了することができない場合でも、消費エネルギーσEと蓄エネルギーσBとの差に基づいて、ほぼ一定の出力Pで発電を行うときの発電時間τ1を算出することによって、時刻teまで効率よく燃料電池15の出力の設定を変更することができる。したがって、必要なエネルギー容量を提供するための燃料電池15の出力変動幅を小さくすることができ、発電効率を高くすることができる。
ところで、本実施の形態においては、発電装置として燃料電池15が使用され、燃料電池15は、発電効率が高いところで、ほぼ一定の出力で駆動されるようになっている。ところが、燃料電池15を発電効率が高いところで駆動するためには、電流対電圧特性曲線上で、電流を所定値より低くするか、又は電圧を所定値より高くする必要があり、制御が複雑になってしまう。
そこで、発電装置をほぼ一定の出力で極めて容易に駆動することができるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与し、同じ構造を有することによる発明の効果については同実施の形態の効果を援用する。
図12は本発明の第2の実施の形態におけるハイブリッド型車両の概念図、図13は本発明の第2の実施の形態における車両駆動装置を示す図である。
図において、11は、駆動源としての、かつ、第1の電動機械としての駆動モータ(M)、13は該駆動モータ11と接続され、駆動モータ11を駆動するための第1の駆動回路(駆動部)としてのインバータ、45は第2の電動機械としての発電機(G)、46は該発電機45と接続され、発電機45を駆動するための第2の駆動回路としてのインバータ、47は前記発電機45を駆動するための発電用駆動源として機能する往復ピストン型の膨張式エンジンとしての、かつ、気化式エンジンとしての炭酸ガスエンジン(CE)、48は該炭酸ガスエンジン47を駆動するための媒体、すなわち、駆動媒体としての、本実施の形態においては、二酸化炭素が収容された媒体収容部としてのタンク(Tnk)、49は該タンク48と炭酸ガスエンジン47とを連結する流路、50は該流路49に配設された弁部材としてのコントロールバルブ、51は該コントロールバルブ50を切り換えるためのドライバである。なお、前記発電機45及び炭酸ガスエンジン47によって、発電装置が構成される。
ところで、二酸化炭素は、常温の高圧下、例えば、25〔℃〕の温度及び約6〔MPa〕の圧力下に置かれると、第1の状態である液体(液相)、すなわち、液化二酸化炭素の状態になり、例えば、0〔℃〕の温度及び大気圧である約0.1〔MPa〕の圧力下に置かれると、第2の状態である気体(気相)、すなわち、炭酸ガスの状態になる。そして、液化二酸化炭素が気化(相変化)して炭酸ガスになると、二酸化炭素の容積は約362倍になる。すなわち、二酸化炭素は、気化に伴う体積膨張性が極めて高い。
そこで、本実施の形態においては、タンク48内に収容された液化二酸化炭素を炭酸ガスエンジン47内で気化させて炭酸ガスにし、気化に伴う体積膨張のエネルギーを運動エネルギーに変換するようにしている。
次に、前記炭酸ガスエンジン47の駆動システムについて説明する。
図14は本発明の第2の実施の形態における炭酸ガスエンジンの駆動システムを示す図である。
図において、47は炭酸ガスエンジンであり、該炭酸ガスエンジン47は、シリンダ55、該シリンダ55内において進退自在に配設された往復部材としてのピストン56、及び該ピストン56と連結された連結部材としてのロッド57を備える。前記ピストン56によって、シリンダ55内が区画され、ヘッド側に、密封させられ、かつ、流路49と連通させられた第1の室58が、ロッド側に、大気に開放された第2の室59が形成される。
また、61は前記ロッド57の先端において、回転自在に連結されたクランク軸であり、該クランク軸61に発電機45が連結される。前記クランク軸61は、運動方向変換部として機能し、ピストン56が進退させられると、ピストン56の直進運動を回転運動に変換して発電機45に伝達し、発電機45のロータを回転させる。
そして、50はコントロールバルブであり、該コントロールバルブ50は、弁駆動要素としてのソレノイドsd1、sd2の駆動に伴って、位置A、B及びNに置かれ、位置Aにおいて、タンク48と第1の室58とを連通させ、位置Bにおいて、第1の室58を大気に開放し、位置Nにおいて、タンク48と第1の室58との連通を遮断する。
本実施の形態においては、ドライバ51がバルブ駆動信号をソレノイドsd1、sd2に送り、ソレノイドsd1、sd2を駆動してコントロールバルブ50を位置A及びBに交互に置くと、炭酸ガスエンジン47が駆動され、発電機45が駆動されて発電が行われる。
したがって、コントロールバルブ50が位置Aに置かれると、タンク48内の液化二酸化炭素は、流路49を通り、第1の室58に進入して気化し、炭酸ガスになる。これに伴って、ピストン56はシリンダ55内を前進させられる。また、コントロールバルブ50が位置Bに置かれると、第1の室58内の炭酸ガスは大気中に排出される。このとき、クランク軸61、発電機45等の慣性によってクランク軸61は回転し続けているので、ピストン56はシリンダ55内を後退させられる。
この場合、コントロールバルブ50においては、位置A及びBへの切換えだけでなく、コントロールバルブ50の開度を調整することによって、コントロールバルブ50を流れる液化二酸化炭素の量、すなわち、流量、及びコントロールバルブ50から排出される液化二酸化炭素の圧力を調整することができる。
したがって、液化二酸化炭素の流量及び圧力を一定にすることによって、発電機45の出力を一定にすることができる。また、液化二酸化炭素の流量及び圧力を変更することによって、発電機45の出力を変更することができる。さらに、発電機45の回転速度、トルク等を制御することができる。
次に、前記発電機45によって発電を行う際の制御部21の動作について説明する。
図15は本発明の第2の実施の形態における発電可否判断処理のサブルーチンを示す図、図16は本発明の第2の実施の形態における発電装置の出力及びバッテリ残量の推移を示すタイムチャートである。
この場合、前記発電条件成立判断処理において発電条件が成立すると、前記発電可否判断処理手段は、発電機45及び炭酸ガスエンジン47を駆動して発電を行うことができるかどうかを判断する(ステップS5)。
そのために、発電可否判断処理手段の前記発電時間算出処理手段は、消費エネルギーσE、蓄エネルギーσB、並びに発電機45及び炭酸ガスエンジン47を駆動する際の発電効率を高くすることができるほぼ一定の出力Pg(発電機45及び炭酸ガスエンジン47の仕様で決まる。)を読み込み、出力Pgで発電を行ったときの発電時間τ11
τ11=(σE−σB)/Pg
を算出する(ステップS5−11)。
次に、発電可否判断処理手段の前記発電時間判断処理手段は、出力Pgで発電機45及び炭酸ガスエンジン47による発電を行った場合に、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができるかどうかを、発電時間τ11が走行時間σTより短いかどうかによって判断し、発電時間τ11が走行時間σTより短い場合、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができると判断し、発電時間τ11が走行時間σT以上である場合、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができないと判断する(ステップS5−12)。
ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができる場合、発電可否判断処理手段の前記発電開始・終了時刻算出処理手段は、前記走行時間σTに基づいて、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達する時刻teを算出し、該時刻teから逆算して、発電開始時刻t11及び発電終了時刻t12を算出する(ステップS5−13)。
また、前記発電可否判断処理において、ハイブリッド型車両が目的地Peに到達するまでに発電を終了することができない場合、発電可否判断処理手段の出力設定変更処理手段は、時刻teまで効率よく発電を行うことができるように、出力設定変更処理を行う(ステップS5−14)。
この場合、発電終了時刻t2と目的地Peに到達する時刻teとが等しい場合、バッテリ残量SOCは図16に示されるように推移する。
なお、タンク48内には、タンク48に収容された液化二酸化炭素の圧力、液位及び温度を検出するために、圧力検出部としての圧力センサ、液位検出部としての液位センサ、及び温度検出部としての温度センサが配設される。
そして、演算装置としてのCPU31の図示されないエネルギー監視処理手段は、エネルギー監視処理を行い、液化二酸化炭素の圧力、液位及び温度を読み込み、タンク48内の液化二酸化炭素の状態に基づいて、タンク48内のエネルギーを算出し、監視する。続いて、前記CPU31の図示されない補充指示処理手段は、補充指示処理を行い、ハイブリッド型車両の走行状態及びタンク48内のエネルギーに応じて、液化二酸化炭素を補充する必要があるかどうかを判断し、補充が必要である場合に、その旨を運転者に通知したり、補充スポットを運転者に通知したりする。
このように、本実施の形態においては、炭酸ガスエンジン47によって発電機45を駆動することができるので、発電機45によってほぼ一定の出力で所定の発電時間にわたって極めて容易に発電を行うことができる。
また、炭酸ガスエンジン47において、シリンダ55内にピストン56が進退自在に配設され、ロッド57にクランク軸61が連結されるようになっているので、ガソリンを燃料とするエンジンの部品を炭酸ガスエンジン47に流用することができる。したがって、ハイブリッド型車両のコストを低くすることができる。
しかも、液化二酸化炭素のエネルギー密度は、リチウムイオンバッテリのエネルギー密度の約2倍であるので、ハイブリッド型車両の航続距離を電気自動車の航続距離より長くすることができる。
そして、炭酸ガスエンジン47の駆動媒体として二酸化炭素が使用されるので、大気中に放出される炭酸ガスに対して排気処理を行う必要がない。したがって、炭酸ガスエンジン47の構造を簡素化することができるので、ハイブリッド型車両のコストを一層低くすることができる。
また、二酸化炭素は、化学プラント等からの副生ガスを使用して製造したり、大気中の炭酸ガスを抽出することによって製造したりすることができる。炭酸ガスエンジン47をハイブリッド型車両に搭載することによって、二酸化炭素の再循環利用が行われるので、地球上の二酸化炭素の排出量が少なくなり、地球の温暖化の防止に寄与することができる。さらに、二酸化炭素の再循環利用が行われるので、石油資源への依存度を低くすることができ、石油資源が枯渇するのを抑制することができる。
さらに、ガソリンを燃料とするエンジンにおいては、吸入行程、圧縮行程、燃焼膨張行程及び排気行程の4行程が必要であるのに対して、炭酸ガスエンジン47においては、吸入行程及び排気行程の2行程だけが必要になり、圧縮行程及び燃焼行程が不要になる。したがって、圧縮行程が不要になることによって、発電機45の発電効率を高くすることができるだけでなく、燃焼行程が不要になることによって、爆発による振動、音等が発生しないので、ハイブリッド型車両の走行フィーリングを高くすることができる。
本実施の形態においては、膨張式エンジンとして、かつ、気化式エンジンとして炭酸ガスエンジン47が使用され、駆動媒体として二酸化炭素が使用されるようになっているが、窒素、ヘリウム、空気、水素等を使用し、液体から気体への相変化を利用して体積膨張のエネルギーを運動エネルギーに変換することができる。
また、駆動媒体としてドライアイスを使用し、ドライアイスを昇華させ、固体から気体への相変化を利用して体積膨張のエネルギーを運動エネルギーに変換することができる。
さらに、駆動媒体として空気を使用し、圧縮空気を膨張させることによって、体積膨張のエネルギーを運動エネルギーに変換することができる。
そして、本実施の形態においては、往復ピストン型の炭酸ガスエンジン47が使用されるようになっているが、回転ピストン型、タービン型等の炭酸ガスエンジンを使用することができる。
なお、本発明は前記各実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
11 駆動モータ
14 バッテリ
15 燃料電池
21 制御部
31 CPU
45 発電機
47 炭酸ガスエンジン

Claims (10)

  1. 蓄電装置と、
    発電装置と、
    前記蓄電装置及び発電装置と接続され、前記蓄電装置及び発電装置からの電力によって駆動される駆動モータと、
    出発地から目的地までの経路を設定する経路設定処理手段と、
    前記経路を走行する際の消費エネルギーを算出する消費エネルギー算出処理手段と、
    前記経路を走行する際の走行時間を算出する走行時間算出処理手段と、
    前記蓄電装置の現在の残存容量、残存最小容量及び蓄電容量に基づいて、蓄エネルギーを算出する蓄エネルギー算出処理手段と、
    前記消費エネルギーが前記蓄エネルギーより大きいかどうかによって、電動駆動車両が前記経路を走行する間に前記発電装置を駆動して発電を行う必要があることを表す発電条件が成立するかどうかを判断する発電条件成立判断処理手段と、
    消費エネルギーが蓄エネルギーより大きく、前記発電条件が成立する場合に、消費エネルギー及び蓄エネルギー並びに発電装置の出力に基づいて、発電装置の出力で発電を行ったときの発電時間を算出する発電時間算出処理手段と、
    発電条件が成立する場合に、前記発電装置によってほぼ一定の出力で発電を行う発電処理手段とを有するとともに、
    該発電処理手段は、前記発電時間と前記走行時間とを比較し、発電時間が走行時間以上である場合に、前記出力の設定を変更することを特徴とする電動駆動車両。
  2. 前記蓄エネルギー算出処理手段は、前記蓄電装置の現在の残存容量、残存最小容量及び蓄電容量、並びに前記経路に中間目的地が設定されている場合の、中間目的地の充電設備による充電によって得られる蓄電装置の残存容量の増分に基づいて蓄エネルギーを算出する請求項1に記載の電動駆動車両。
  3. 前記消費エネルギー算出処理手段は、ナビゲーション情報、及びハイブリッド型車両に加わる抵抗に基づいて前記消費エネルギーを算出する請求項1又は2に記載の電動駆動車両。
  4. 前記走行時間算出処理手段は、ナビゲーション情報に基づいて前記走行時間を算出する請求項1又は2に記載の動駆動車両。
  5. 前記経路に中間目的地が設定されている場合に、経路を中間目的地で分割することによって複数のトリップを設定するトリップ設定処理手段を有するとともに、
    前記消費エネルギー算出処理手段は、各トリップにおける消費エネルギーに基づいて前記消費エネルギーを算出し、
    前記走行時間算出処理手段は、各トリップにおける走行時間に基づいて前記走行時間を算出する請求項1〜4のいずれか1項に記載の電動駆動車両。
  6. ハイブリッド型車両が各トリップを走行したときの蓄電装置の残存容量の下限値を算出する下限値算出処理手段を有するとともに、
    前記蓄エネルギー算出処理手段は、前記各下限値に基づいてトリップ蓄エネルギーを算出する請求項5に記載の電動駆動車両。
  7. 前記各トリップを分割することによって複数の区間を設定する区間設定処理手段を有するとともに、
    前記消費エネルギー算出処理手段は、前記各区間における消費エネルギーに基づいて前記消費エネルギーを算出し、
    前記走行時間算出処理手段は、前記各区間における走行時間に基づいて前記走行時間を算出する請求項5又は6に記載の電動駆動車両。
  8. 前記発電装置は燃料電池である請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動駆動車両。
  9. 前記発電装置は、駆動媒体の体積膨張のエネルギーを運動エネルギーに変換する膨張式エンジン、及び該膨張式エンジンによって駆動される発電機を備える請求項1〜7のいずれか1項に記載の電動駆動車両。
  10. 前記膨張式エンジンは、二酸化炭素の相変化による体積膨張のエネルギーを運動エネルギーに変換する炭酸ガスエンジンである請求項9に記載の電動駆動車両。
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