JP5629301B2 - トイレットペーパーホルダー - Google Patents

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Description

この発明は、手が不自由であったり、視力が弱っている者でも、ロールペーパーから引き出されたペーパー先端を見つけ易くしかも掴み易くなると共に、ロールペーパーの交換作業も容易に行うことのできるトイレットペーパーホルダーに関するものである。
一般的なトイレットペーパーホルダーは、例えば、ロールペーパーの中心部分の筒状ロール芯を挿通するロール軸の両側を支持して受ける軸受けが両側に設けられ、その上方側にロールペーパーを上側から押さえ、且つその先端が切断刃になっている切断押え蓋の構造からなっている。
新しいロールペーパーをトイレットペーパーホルダーに取り付ける場合は、切断押え蓋を上側に開き、ロールペーパーを使い切って残った筒状ロール芯が装着されているロール軸を軸受けから外し、ロール軸から筒状ロール芯を取り外した後に、新しいロールペーパーの中心部分の筒状ロール芯にロール軸を挿通させ、ロールペーパーが取り付けられたロール軸の両側を本体側の軸受けで軸支させ、上に開いていた切断押え蓋を倒してロールペーパーの表面側を押さえるようにすることで、取り付け作業は終わる。
また、これ以外のトイレットペーパーホルダーとしては、ロールペーパーの中心部分のロール芯に、その両側から挟むようにしてその内部に挿入する片持ち軸受けが左右に設けられ、その上方側にロールペーパーを上側から押さえ、且つその先端が切断刃になっている切断押え蓋の構造からなっている。片持ち軸受けは水平状態から上向きに傾く構造になっている。
新しいロールペーパーをトイレットペーパーホルダーに取り付ける場合は、切断押え蓋を上側に開き、ロールペーパーを使い切って残った筒状ロール芯を上向きに押し上げると、左右の片持ち軸受けは上側に傾いて、筒状ロール芯を簡単に取り外すことができる。その後、新しいロールペーパーは下側から上向きに押し上げると、左右の片持ち軸受けを上側に開いた後、復帰バネの働きによって、元の水平状態に戻る時に、左右の片持ち軸受けはその先端側がそれぞれ左右からロールペーパーの筒状ロール芯の内部に挿入されることで、新しいロールペーパーを簡単にトイレットペーパーホルダーに取り付けることができる。
上記のような構造からなるトイレットペーパーホルダーに取り付けられたロールペーパーを使用する場合には、切断押え蓋を上向きに開いてロールペーパーから引き出されるペーパー先端をロールペーパー表面から見つけて片手で掴んだり、ロールペーパーを回転させてロールペーパー表面から引き出されたペーパー先端側を垂下させてから掴んで、所定の長さペーパーを引き出して、切断押え蓋で切断して使用している。
ところで、これらの一般的なトイレットペーパーホルダーにあっては、手が不自由なく使え、また、視力も弱っていない場合には、ロールペーパーの交換作業やロールペーパーからのペーパー引き出し動作に何ら支障はなく問題がない。しかし、手が不自由であったり、視力が弱っている場合には事情が一変する。
即ち、最初に述べた構造のトイレットペーパーホルダーにあっては、手が不自由の場合には、ロールペーパーの交換作業は非常に困難である。また、2番目の構造にあっても、復帰バネによって両片持ち軸受けは水平に常時付勢されていて、手が不自由な者にとっては特に押し上げる動作は非常に難しく、ロールペーパーを手で掴んだ状態でこれに打ち勝って押し上げるのは大変な作業となる。
また、排便のあと、ロールペーパーからペーパーを引き出す際にも、ペーパー先端を掴むのも一苦労する。ロールペーパーの表面に巻き付いているペーパー先端を見つけるが大変である。この場合、上述したように、ロールペーパーを回転させる方法があるが、ペーパー先端がロールペーパーの表面に付着したまま一緒に回転して垂れ下がらないことが往々にして起こることがある。手が不自由の場合にはロールペーパーを回転させるのも大変な動作となる。
このような不便さを解消するものとして、実用新案登録第3149796号の「トイレットペーパーホルダーとその収納ボックス」が考案されている。この考案では、ペーパー先端をロールペーパーの表面から引き離し、ロールペーパーの前方側で垂下させていて、ペーパー先端を見つけやすくしかも掴みやすいようにしている。
実用新案登録第3149796号
しかしながら、前記の実用新案登録第3149796号の考案にあっては、ペーパー先端を見つけやすくしかも掴みやすい利点はあるが、トイレットペーパーホルダーに新しいロールペーパーを取り付ける作業は、手が不自由であったり、視力が弱っている者にとっては非常に大変であると考えられる。即ち、トイレットペーパーホルダーにロールペーパーを装着した後に、ロールペーパーからペーパー先端側を引き出し、これを開口部7、8の双方或いは開口部8に通す必要があるからである。手が不自由な者にとってはこの作業は困難と考えられる。また、視力が弱っている者にとっても、便所の照明が薄暗いときにはちょっと難しく、やはり大変である。
この発明は、上記のような課題に鑑み、その課題を解決すべく創案されたものであって、その目的とするところは、ロールペーパーから引き出されたペーパー先端をロールペーパーの表面から引き離し、ロールペーパーから離れた位置で、ペーパー先端を見つけ易くしかも掴み易くなるのは勿論のこと、手が不自由であったり、視力が弱っている者でも、ロールペーパーの交換作業が容易に行うことのできるトイレットペーパーホルダーを提供することにある。
以上の課題を達成するために、請求項1の発明は、左右に側板が並置され、後部に背板が配置され、上部にその先端側にペーパー切断刃を備えた切断押え蓋が配置された構成からなる本体の内部の下部側に、ロールペーパーを回転自在に保持するロールペーパー保持部を設け、ロールペーパー保持部のロールペーパーの上側を覆う位置に配置される下部ガイドと、上記背板と前後から挟む状態でロールペーパーから引き出されたペーパーを上側に向けてガイドする縦ガイドと、上記切断押え蓋と上下から挟む状態でロールペーパーから引き出されたペーパーを前部側に向けてガイドする上部ガイドとから構成されるペーパーガイドを上記ロールペーパー保持部の上部側に設け、上記切断押え蓋の先端で切断後のロールペーパー本体側のペーパー先端が垂下して手で掴むことが可能な長さになるように、上記ペーパーガイドの上部ガイドの先端を上記切断押え蓋の先端より後方の位置に設け、引き出されたペーパーに切断時に必要な張力の一部を上記上部ガイドの上面と上下から挟んで付与する第1負荷部材と、その前方で残りの切断時に必要な張力を付与する第2負荷部材とを上記切断押え蓋の下面に設けると共に、上記下部ガイドの前部側を支点として前方に向けて上記ペーパーガイドを回動可能に設け、ペーパーガイドの前方回動時に、ロールペーパー保持部のロールペーパーの上側を覆う位置に配置される下部ガイドを開き、開いた部分からロールペーパーをロールペーパー保持部内に落とし込み自在にした手段よりなるものである。
課題を解決するための手段よりなるこの発明に係るトイレットペーパーホルダーによれば、ペーパーガイドによってロールペーパーから引き出されたペーパー先端をロールペーパーの表面から引き離し、ロールペーパーから離れた位置にある上部ガイドの先端より垂下させることができるので、ペーパー先端を見つけ易くしかも掴み易くすることができる。そして、ロールペーパーからペーパーを引き出すことができるのは勿論、所望の長さ引き出したペーパーを片手のみの使用で切断することができる。しかも、ペーパーガイドを前方に傾けることによって、ロールペーパー保持部の内部にロールペーパーを落とし込むことができるので、力を使わずにロールペーパーをセットすることができ、手が不自由な者でも片手で容易に行うことができる。さらに、ロールペーパーの先端を掴んだ状態でロールペーパーをロールペーパー保持部の内部に落とし込んで、ペーパーガイドを元に押して戻すだけで、ロールペーパーから引き出されたペーパーの先端側はペーパーガイドにガイドされて、ペーパー先端が上部ガイドの先端から垂下され、その取り付け作業も手が不自由な者でも片手で容易に行うことができる。
請求項2のように、ロールペーパー保持部の下部にロールペーパーを支える左右のロールペーパー受片を設けた場合には、ロールペーパーをロールペーパー保持部の内部で回転自在にこのロールペーパー受片で支えることができる。
請求項3のように、ペーパーガイドの前方回動時に、所定の回動位置でペーパーガイドを止めるガイドストッパーを側板の前部側内面間に設けた場合には、ペーパーガイドが必要以上に開くのを防いで、開き過ぎによって、一部が傷ついたりするのを未然に防ぐことができる。
請求項4のように、ペーパーガイドを構成する上部ガイドの先端に接触して切断押え蓋が上側に開くのを阻止するストッパー片を切断押え蓋の前部側の側面に設けた場合には、切断押え蓋の先端に備えられたペーパー切断刃でペーパーを切断する際に、切断押え蓋が上側に開いて、切断できなくなる事態になるのを防ぐことができる。
この発明を実施するための形態を示すトイレットペーパーホルダーの一部透視の全体斜視図である。 この発明を実施するための形態を示すトイレットペーパーホルダーの側断面図である。 この発明を実施するための形態を示すトイレットペーパーホルダーの正面図である。 この発明を実施するための形態を示すトイレットペーパーホルダーの一部切り欠き背面図である。 (A)はこの発明を実施するための形態を示すトイレットペーパーホルダーの一部切り欠き平面図、(B)はこの発明を実施するための形態を示すトイレットペーパーホルダーの底面図である。 この発明を実施するための形態を示すトイレットペーパーホルダーの側面図である。 この発明を実施するための形態を示すペーパーガイドの斜視図である。 この発明を実施するための形態を示すトイレットペーパーホルダーへのロールペーパーの取り付け時の説明図である。 この発明を実施するための形態を示すトイレットペーパーホルダーへのロールペーパーの取り付け終了時の説明図である。 この発明を実施するための形態を示すロールペーパーの取り付け向きを変えたときのトイレットペーパーホルダーの側断面図である。
以下、図面に記載の発明を実施するための形態に基づいて、この発明をより具体的に説明する。
図において、トイレットペーパーホルダー1は、ペーパー先端cをロールペーパーaの表面から引き離し、ロールペーパーaから離れた位置で、ペーパー先端cを見つけ易くしかも掴み易くなるのは勿論のこと、手が不自由であったり、視力が弱っている者でも、ロールペーパーaの交換作業が容易に行うことができる特徴を有しており、下部側のロールペーパー保持部2と、その上側に設けられるペーパーガイド3から基本的に構成されている。
トイレットペーパーホルダー1は、左右に並置された側板11、後部に配置された背板12、及び上部に配置された切断押え蓋13とから外枠の本体が構成されている。叉正面側の下部には、下部正面板14が配置されている。トイレットペーパーホルダー1は、上下方向が高い直方体状の箱形の形状を有していて、上記の側板11で左右の側面が塞がれ、背板12で後部の背面側が塞がれ、切断押え蓋13によりその上面側が塞がれている。
つまり、トイレットペーパーホルダー1は、正面側と底面側が開放されている。下部側の正面側は、ロールペーパーaのペーパーbを使い切ってロール芯dだけになったときに、これを手を使ってロール芯dを取り出して排出するために、手が入れられるように開放されている。
トイレットペーパーホルダー1の左右の側面を塞ぐ上記側板11は、下部側のロールペーパー保持部2のロールペーパーaが側面側から外部に逸脱したりズレたりするのを防ぐ機能を果たす。また、側板11の上端側は上記切断押え蓋13の左右側を挟むようにして塞いでいて、この部分から取り出し中のペーパーbが逸脱したりズレたりするのを防ぐ機能を果たす。
セット位置のペーパーガイド3の内側に対応する部分は、塞ぐ必然性はないため、コ字状に切り欠いて開放状態になっている。ロールペーパー保持部2の両側はロールペーパーaを使い切った後に残るロール芯dを取り出すための排出口として、コ字状に切り欠いて開放状態になっている。上下がそれぞれコ字状に切り欠かれているので、側面は全体としてはE型になっている。
トイレットペーパーホルダー1の後部の背面側を塞ぐ上記背板12は、下部側のロールペーパー保持部2のロールペーパーaが後部の背面側から外部に逸脱したりズレたりするのを防ぐ機能を果たす。また、背板12の上半分側は、ロールペーパー保持部2から上向きに引き出されたペーパーbを、ペーパーガイド3の縦ガイド32と協働して前後から僅かな隙間を有する状態で挟んで、この部分から取り出し中のペーパーbが逸脱したりズレたりするのを防ぐ機能を果たす。
トイレットペーパーホルダー1の上面側を塞ぐ切断押え蓋13は、ロールペーパー保持部2から上向きを経て水平向きに引き出されたペーパーbを、ペーパーガイド3の上部ガイド33と協働して上下から軽く挟むに際して、ペーパーbの上面側を軽く挟んで押さえて、切断押え蓋13の先端から引き出されたペーパーbにペーパーに切断時に必要な張力を付与する機能と、その先端でペーパーbを切断する機能とを有するものである。
このため、切断押え蓋13の下面には、引き出されたペーパーに切断時に必要な張力の一部を後記の上部ガイド33の上面と上下から挟んで付与する第1負荷部材15と、その前方で残りの切断時に必要な張力を付与する第2負荷部材16とが設けられている。ペーパーbの上面側に直に接する第1負荷部材15と第2負荷部材16とが設けられた切断押え蓋13の下面は例えば平坦面に形成されている。
切断押え蓋13の先端側は、正面側の側板11の前端付近に位置し、叉ペーパーbを切断し易いように少し下向きに丸み帯びており、その下向きに丸みを帯びた先端にはペーパーbを切断するために、ペーパー切断刃13aが備えられている。ペーパー切断刃13aは例えば小さな鋸刃から構成されている。鋸刃の部分はプラスチックなどの素材で構成されていて、鋸刃の部分で指などがケガしないように配慮されている。
切断押え蓋13はロールペーパーaのセット時には後端側を支点として上向きに開くような構造になっている。このため、切断押え蓋13の後端側の両側面には側方に僅かに突起する回動軸13bが形成されている。両回動軸13bは、左右の側板11の内面のこれに対応する箇所に形成された軸穴に軸支されて、上下回りに回動して、切断押え蓋13を上向きに開き、叉下向きに閉じさせる。
切断押え蓋13の前部側の両側面には、ストッパー片13cが設けられている。ストッパー片13cは、側板11の上部側の内側面の対応する箇所に形成されたストッパー受穴11aに係合して、切断押え蓋13が上側に開くのを阻止する機能を果たす。
切断押え蓋13の下面に設けられた第1負荷部材15と第2負荷部材16とは、既にふれたように、引き出されたペーパーbに切断時に必要な張力を付与するものである。ペーパーbは直接にはペーパー切断刃13aで切断されるが、ペーパーbが弛んだ状態ではペーパー切断刃13aで切断できない。ペーパーbがピーンと張った状態つまり一定の切断時に必要な張力が付与されて初めてペーパーbはペーパー切断刃13aでの切断が可能になるのである。
つまり、ペーパーbをペーパー切断刃13aで切断する場合には、ペーパーbの先端側を手で引っ張るのは勿論であるが、ペーパー切断刃13aを挟んで反対側のペーパーbはそのとき一時的に固定されていることが必要である。もし、反対側が一時的に固定されていないときには、ペーパーbはペーパー切断刃13aで切断される前に引っ張られる側に移動して切断不能となるからである。
本願の発明は、ペーパーbの反対側を一時的に固定する負荷を与えるものとして第1負荷部15と第2負荷部16を使用するのである。そして、第1負荷部15と第2負荷部16により反対側を一時的に固定することによって、ペーパーbはピーンと張った状態になり、第2負荷部16と手で引っ張る先端との間のペーパーbには、切断時に必要な張力が付与されることになる。
このペーパーbの切断時に必要な張力の大きさは、ペーパーbの材質やペーパー切断刃13aの鋭利さの度合いに影響される。ペーパーbが切れやすい材質の場合や、ペーパー切断刃13aが鋭利であるときには、ペーパーbの切断時に必要な張力は小さくてすみ、逆のときには切断時に必要な張力は大きくなる。
ペーパーbの先端側を手で引っ張ったときに、第1負荷部材15は切断時に必要な張力の例えば7割前後をペーパーbに付与し、残りはその前方の第2負荷部材16で付与する構造になっている。第1負荷部材15で切断時に必要な張力を100%付与する構造にすると、ペーパーbを引き出している最中に、ペーパーbに形成されたミシン目で短い長さで切断されて、トイレのペーパーbとして使用するには十分でない長さになることが生じるからである。また、第1負荷部材15は引き出してその前方で垂下させたペーパーbが、下側のロールペーパー保持部2に引き戻されるのを防ぐ機能も果たす。
第1負荷部材15は、後記の上部ガイド33と上下で対応する切断押え蓋13の下面に図面では平面状に設けられている。第1負荷部材15はその下側の上部ガイド33の上面と上下からペーパーbを挟むことで、ペーパーbの切断時に必要な張力の例えば7割前後を付与する。第1負荷部材15の接触面には、ペーパーbとの間で接触抵抗を生じさせ且つペーパーbを傷つけない柔らかな材料が使用される。例えば不織布などが使用される。第1負荷部材15はその厚みをペーパーbの厚みに応じて自由に変更できるように調整可能になっている。
第2負荷部材16は、残りの例えば3割前後のペーパーbの切断時に必要な張力を付与するもので、第1負荷部材15の前方の切断押え蓋13の下面に下向きに設けられている。第2負荷部材16の下部側にペーパーbが接触することで生じる接触抵抗によって、残りのペーパーbの切断時に必要な張力を付与するようになっている。ペーパーbの上面側と接触する第2負荷部材16の下部側には、ペーパーbとの間で接触抵抗を生じさせ且つペーパーbを傷つけない柔らかな材料が使用される。例えば不織布などが使用される。
トイレットペーパーホルダー1の本体の内部の下部側には、ロールペーパーaが回転自在に保持されるロールペーパー保持部2が設けられている。ロールペーパー保持部2の下部にはロールペーパーaを回転自在に保持するために、左右一対のロールペーパー受片21が設けられている。また、ロールペーパーaが左右にずれずにスムーズにロールペーパー保持部2に収納されるように、ロールペーパー保持部2の両内側にはペーパー側部ガイド片22がそれぞれ取り付けられている。両ペーパー側部ガイド片22は上部側が上向きに拡開している。
ロールペーパー受片21は、その前端が正面の下部側に配置された下部正面板14に、後端が背板12の下部側に、それぞれ取り付けられていて、ロールペーパーaを下側から回転自在に支えるようになっている。ロールペーパーaを下側から支える左右の各ロールペーパー受片21は、ロールペーパーaの最大直径よりも大きな曲率の長さ方向つまり前後方向に緩やかな凹型弧状になっている。また、その断面は上向きに凸型弧状の例えば半円弧状になっていて、ロールペーパーaの表面との接触面積が小さく、その接触抵抗を小さくしてロールペーパーaが回転しにくくなるのを防いでいる。
ロールペーパー保持部2の上部側にはペーパーガイド3が設けられている。ペーパーガイド3は、ロールペーパー保持部2のロールペーパーaの上側を覆う位置に配置される下部ガイド31と、上記背板12と前後から挟む状態でロールペーパーaから引き出されたペーパーbを上側に向けてガイドする縦ガイド32と、上記切断押え蓋13の下面に設けられた第1負荷部材15と上下から挟む状態でペーパーbを前部側に向けてガイドする上部ガイド33とから構成されている。ペーパーガイド3は側面からみて、上側が短い断面コ字状の形状をしている。
下部ガイド31は、前端面31cが正面側の側板11の前端付近に位置し、後端側が後部の背板12に向けて延設されている。ロールペーパーaに臨む側となる下部ガイド31の下面は後部の背板12に向けて、緩やかな上向きの傾斜面に形成されている。ロールペーパーaが上向きに引き出される際に、ロールペーパーaが上向きに移動するのを防ぐ役目を果たす。
また、ロールペーパーaが図10に示すような向きにロールペーパー保持部2に入れられている時には、背板12寄り側の下部ガイド31の下面が引き出されたペーパーbの表面に接して、縦ガイド32に向けて案内する役目を果たす。下部ガイド31の下面の両側端にはこれよりも少し下側に突出する下部側端溝壁31aが前端側から後端側に向けてそれぞれ形成されている。下部側端溝壁31aはペーパーbが左右にずれるのを防ぐ機能を果たす。下部側端溝壁31aは下面が後端側に向けて斜め上向きに曲がっている関係で、相対的に後端側に向けて下面からの下向きの突出高さが大きくなっている。
ところで、ペーパーガイド3はロールペーパーaの取り付け時には下部ガイド31の先端側を支点として正面側つまり手前側に向けて上向きに回動しながら開くような構造になっている。このため、下部ガイド31の前端側の両側面には側方に僅かに突起する回動支点軸31bが形成されている。両回動支点軸31bは、左右の側板11の内面のこれに対応する箇所に形成された軸穴に軸支されて、上下回りに回動して、ペーパーガイド3を上向きに開き、叉下向きに閉じさせる。
縦ガイド32は、背板12の内面側に平行に位置し、上下に向けて延設されている。縦ガイド32の下端側は下部ガイド31の後端側に続いていて、その箇所は丸みをおびている。同様に、縦ガイド32の上端側は上部ガイド33の後端側に続いていて、その箇所は丸みをおびている。縦ガイド32はロールペーパーaから引き出されたペーパーbを上向きにガイドして上部ガイド33側に案内する役目を果たす。
縦ガイド32の垂直な表面の両側端にはこれよりも後方側の背板12に向けて少し突出する縦側端溝壁32aが下端側から上端側に向けてそれぞれ形成されている。縦側端溝壁32aはペーパーbが左右にずれるのを防ぐ機能を果たす。また、縦側端溝壁32aの壁表面が後方の背板12に直に当接することで、縦ガイド32の垂直表面が背板12の内面に密接するのを防いで隙間を確保し、ペーパーbの上側への引き出しをスムーズにしている。
上部ガイド33は、前端部33bが正面側に向き側板11の中間付近に位置し、後端側が後部の背板12に向けて延設されている。上部ガイド33は、ロールペーパー保持部2から上向きを経て水平向きに引き出されたペーパーbを、前記した切断押え蓋13の下面に設けられた第1負荷部材15と上下で協働して上下から軽く挟むに際して、ペーパーbの下面側を軽く挟んで押さえて、切断押え蓋13の先端から引き出されたペーパーbに切断時に必要な張力の一部を付与する機能と、切断後のペーパーbの先端側を垂下させて手で掴み易くする機能とを有するものである。引き出されたペーパーbと接触する側となる上部ガイド33の上面は平坦面に形成されている。
上部ガイド33の上面の両側端には、これよりも上方側の切断押え蓋13の下面に向けて少し上向きに突出する上部側端溝壁33aが前端部33b側から後端側に向けてそれぞれ形成されている。上部側端溝壁33aはペーパーbが左右にずれるのを防ぐ機能を果たす。また、上部側端溝壁33aの上端面が上方の切断押え蓋13の下面に直に当接することで、上部側端溝壁33aの上面が切断押え蓋13の下面に密接するのを防いで、第1負荷部材15による切断時に必要な張力の一部を付与できる隙間を確保し、ペーパーbの引き出しと切断をスムーズにしている。
上部ガイド33の前端部33bの位置は、前記したように、側板11の中間位置で、その上方の切断押え蓋13の前端のペーパー切断刃13aまでの長さの半分程度になっている。この長さの差の部分が、ペーパーbを切断した後の垂下する長さとなる。上部ガイド33の前端部33bはペーパーbが垂下し易いように、下向きに丸み帯びていて、ペーパーbがこの前端部33bで破れないようになっている。
ペーパーガイド3の前方回動時に、所定の回動位置、例えば140度〜150度前後の開き角度でペーパーガイド3を止めるガイドストッパー34が左右の側板11の前部側内面間に設けられている。ガイドストッパー34はペーパーガイド3の一部を構成する下部ガイド31の前部上面が当接することでそれ以上手前側に傾くのを防ぐ構造になっている。
次に、上記発明を実施するための形態の構成に基づく使用方法について以下説明する。
トイレットペーパーホルダー1に新しいロールペーパーaを取り付ける場合には、図8に示すように、先ず、切断押え蓋13を上側に開く。それから、ペーパーガイド3を正面側つまり手前側に開く。ペーパーガイド3の上部ガイド33を手前側に引っ張ると、ペーパーガイド3は下部ガイド31の前端側の付近の回動支点軸31bを中心に手前側に向かって回動し始める。
ペーパーガイド3の水平な下部ガイド31は、回動支点軸31bを支点として、立ち上がる方向に回動し、90度を超えて更に手前側に回動する。図面では下部ガイド31は所定の水平位置から例えば140度〜150度前後、手前側に回動し、下部ガイド31の前端側の上面がガイドストッパー34に当たることによって、ペーパーガイド3の回動は止まる。所定の水平位置で下面となる部分が斜め上向きの例えば40度前後の傾斜状態になる(図8参照)。
ペーパーガイド3を開くと、ロールペーパー保持部2がその下側に現れる。現れたロールペーパー保持部2に向かって、斜め上向きに傾斜している下部ガイド31の下面の表面を利用して、ロールペーパーaを落とし込む。この場合、ロールペーパーaのペーパー先端cの部分を手で掴んだ状態で、ロールペーパーaを下部ガイド31の下面の傾斜面を転動させる。ロールペーパーaは自身の重さもあって、傾斜面を下向きに転がる。転がるロールペーパーaは、転がりながらペーパーb部分が相対的に引き出される(図8参照)。
下部ガイド31の下面の傾斜面を転動したロールペーパーaは、下部ガイド31の前端部分を超え、その下方のロールペーパー保持部2の内部に落ちて行く。ロールペーパー保持部2の下部側にはロールペーパー受片21が設けられており、ロールペーパー保持部2の内部に落ちたロールペーパーaはこのロールペーパー受片21によって回転自在に支えられることになる。
ロールペーパーaがロールペーパー受片21によって支えられたところで、開いていたペーパーガイド3を閉じる(図9参照)。ペーパーガイド3の上部ガイド33を背板12側に向けて押すと、ペーパーガイド3は下部ガイド31の前端側の付近の回動支点軸31bを支点として、先ほどの逆向きに回動し、斜め下向きに傾斜していた縦ガイド32の縦側端溝壁32aが垂直状態に戻って背板12の内面に当接することで、斜め上向きに傾斜していた下部ガイド31は元の水平状態に戻り、ペーパーガイド3は閉じられる。
また、この間、ペーパー先端cはロールペーパーaから相対的に引き出された状態となり、ペーパーガイド3を閉じた状態で、ペーパー先端cはペーパーガイド3の上部ガイド33の前端部33bから手で掴み易い長さで垂下する。このように、ペーパー先端cを手で調整しなくても、適宜長さで前端部33bから垂下させることができ、手が不自由な者でも、簡単容易に、ロールペーパーaをトイレットペーパーホルダー1に取り付けることが可能となる。
一方、トイレットペーパーホルダー1を使用して、ロールペーパーaからペーパーbを引き出す場合には、ペーパーガイド3の上部ガイド33の前端部33bから垂下しているペーパー先端cを手で掴む。ペーパー先端cはロールペーパーaから離れて垂下しているため、目が良く見えなくても、叉手が不自由な者でも、簡単容易にペーパー先端cを掴むことができる。
ペーパー先端cを手で掴んで、手元側に所望の長さ分だけ引き出す。このとき、第2負荷部材16には接触しないように斜め下向きに引き出す。第1負荷部材15との接触抵抗だけではペーパーbはミシン目で切れることはなく、ペーパーbを所望の長さだけ引き出すことができる。それから上向きに引き上げて、ペーパーbの途中部分を切断押え蓋13の先端のペーパー切断刃13aに下側から当てて、ペーパー先端cを上向きに引っ張ると、ペーパーbは第1負荷部材15と第2負荷部材16の接触抵抗によって、切断時に必要な張力が付与されるため、ペーパーbの途中部分は切断押え蓋13のペーパー切断刃13aにより、簡単に切断されて切り離される。
このように、片手で必要な長さのペーパーbを引き出すことができると共に、その引き出したペーパーbをそのままの片手で切断させることができる。つまり、片手が不自由な者も使用できるのである。ペーパー切断刃13aで切断された先端部分は自身の重さで、ペーパーガイド3の上部ガイド33の前端部33bを上端として下向きに垂下して、新しいペーパー先端cとなる。以後、同様な動作で、ロールペーパーaからペーパーbを所望長さだけ切り離して使用することができる。
なお、この発明は上記発明を実施するための形態に限定されるものではなく、この発明の精神を逸脱しない範囲で種々の改変をなし得ることは勿論である。
1 トイレットペーパーホルダー
11 側板
11a ストッパー受穴
12 背板
13 切断押え蓋
13a ペーパー切断刃
13b 回動軸
13c ストッパー片
14 下部正面板
15 第1負荷部材
16 第2負荷部材
2 ロールペーパー保持部
21 ロールペーパー受片
22 ペーパー側部ガイド片
3 ペーパーガイド
31 下部ガイド
31a 下部側端溝壁
31b 回動支点軸
32 縦ガイド
32a 縦側端溝壁
33 上部ガイド
33a 上部側端溝壁
33b 前端部
34 ガイドストッパー
a ロールペーパー
b ペーパー
c ペーパー先端
d ロール芯

Claims (4)

  1. 左右に側板が並置され、後部に背板が配置され、上部にその先端側にペーパー切断刃を備えた切断押え蓋が配置された構成からなる本体の内部の下部側に、ロールペーパーを回転自在に保持するロールペーパー保持部を設け、ロールペーパー保持部のロールペーパーの上側を覆う位置に配置される下部ガイドと、上記背板と前後から挟む状態でロールペーパーから引き出されたペーパーを上側に向けてガイドする縦ガイドと、上記切断押え蓋と上下から挟む状態でロールペーパーから引き出されたペーパーを前部側に向けてガイドする上部ガイドとから構成されるペーパーガイドを上記ロールペーパー保持部の上部側に設け、上記切断押え蓋の先端で切断後のロールペーパー本体側のペーパー先端が垂下して手で掴むことが可能な長さになるように、上記ペーパーガイドの上部ガイドの先端を上記切断押え蓋の先端より後方の位置に設け、引き出されたペーパーに切断時に必要な張力の一部を上記上部ガイドの上面と上下から挟んで付与する第1負荷部材と、その前方で残りの切断時に必要な張力を付与する第2負荷部材とを上記切断押え蓋の下面に設けると共に、上記下部ガイドの前部側を支点として前方に向けて上記ペーパーガイドを回動可能に設け、ペーパーガイドの前方回動時に、ロールペーパー保持部のロールペーパーの上側を覆う位置に配置される下部ガイドを開き、開いた部分からロールペーパーをロールペーパー保持部内に落とし込み自在にしたことを特徴とするトイレットペーパーホルダー。
  2. ロールペーパー保持部の下部に、長さ方向に緩やかな凹型弧状で断面が上向きに凸型弧状のロールペーパー受片を設けた請求項1記載のトイレットペーパーホルダー。
  3. ペーパーガイドの前方回動時に、所定の回動位置でペーパーガイドを止めるガイドストッパーを左右の側板の前部側内面間に設けた請求項1記載のトイレットペーパーホルダー。
  4. ペーパーガイドを構成する上部ガイドの先端に接触して切断押え蓋が上側に開くのを阻止するストッパー片を切断押え蓋の前部側の側面に設けた請求項1記載のトイレットペーパーホルダー。
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