JP5628942B2 - 菌検出器具 - Google Patents
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Description
以下、本発明を具体化した第1実施形態について図1〜図4にしたがって説明する。なお、以下の説明において「上」及び「下」は、菌検出器具11を用いて菌を培養している状態における「上」及び「下」を示すものとする。
(菌)を採取するための綿棒(採取具)16の軸棒16aが圧入される保持部17が設けられている。なお、綿棒16の先端には、綿球(採取部)16bが形成されている。保持部17の内周面には、保持部17が伸びる方向に沿って複数本(本実施形態では、3本)のリブ17a(図2(b)に示す)が形成されており、菌検出器具11の組み立て時において綿棒16(軸棒16a)を保持部17に挿入し易くするとともに容易に脱落しないようになっている。保持部17に圧入された綿棒16は、本体部13が培養管12から着脱されることで、この本体部13と一体となって培養管12に対して挿抜可能となっている。また、綿棒16は、本体部13が培養管12に装着された状態において、綿球16bが培養管12の底方に配置されるようになっている。
象となる箇所(例えば、まな板や手指)を綿球16bで擦ってして検体(菌)を採取する。次に、円筒部14の雌ネジ部14aに培養管12を螺入させて密閉するとともに、綿棒16を培養空間12a内に配置させる。次に、培地容器A側のストッパ23のツマミ部23a(図1に示す)をつまんで引っ張り、ストッパ23を第1容器保持部18から取り外す。この際、ストッパ23の一端は固定部22aに固定されていることから、完全に本体部13から取り外すことができないようになっている。このため、取り外したストッパ23が食材などに混入することを防止できる。また、ストッパ23を取り外したことで、培地容器Aの段部28aとストッパ23との係止(規制)が解除されることで、培地容器Aの第1カッタ20側(下方)への移動が許容される。次に、培地容器Aを第1カッタ20側へ移動させることで、培地aを封止しているアルミシール材30が破断され、封入されていた培地aが案内路13aを通って培養管12の培養空間12aへ流下案内される(図4(a)の状態)。なお、培地容器Aを第1カッタ20側へ移動させたのち、さらに周方向に回転させることでアルミシール材30をより確実に破断させるとともに、培地aが流出する開口部をより大きく形成することができる。また、この状態において、培地容器Aの挿入部29に形成された突出部26(図3に示す)は、第1容器保持部18の内周面と密着されるようになっており、案内路13a内の培地が培地容器Aと第1容器保持部18との間から漏出しないようになっている。
したがって、本実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
次に、本実施形態を具体化した第2実施形態について図5に従って説明する。以下の説明では、既に説明した実施形態と同一構成について同一の符号を付すなどし、その重複する説明を省略又は簡略する。第2実施形態における菌検出器具11は、ストッパ23,24の構成が第1実施形態と異なっており、その他の構成については同一構成とされている。
(3)ストッパ35を第1容器保持部18から取り外した後でなければ、ストッパ35を規制解除位置に移動させ、殺菌剤容器Bの段部28aとストッパ24との係止(接触)を解除できないようにした。このため、誤って培地容器Aより先に殺菌剤容器Bを第2カッタ21側に移動させ、培養して検査する前に殺菌剤bを培養管12(培養空間12a)内に投入してしまうことを抑制できる。即ち、検体(菌)を培地aで培養する前に殺菌剤bで殺菌してしまうという誤操作を防止できる。
○ 第2実施形態において、ストッパ35を異なる形状に構成してもよい。例えば、図6に示すように、平面視において各容器保持部18,19を囲うように形成された略楕円状をなす帯状のストッパ36としてもよい。この場合、ストッパ36は、固定部19dに代えて固定部22aにより連結壁部22の上端部に取り外し不能に固定するとよい。このように構成しても、ストッパ36を第1容器保持部18から取り外した後でなければ、ストッパ36を第2容器保持部19から取り外すことができず、殺菌剤容器Bの段部28aとストッパ24との係止(接触)を解除できないようにできる。したがって、本別例によれば第2実施形態の効果(3)と同様の効果を有する。
○ 各実施形態において、各カッタ20,21の形状を異なる形状に構成してもよい。
り、このような培地を用いた菌検出器具11を提供できる。
○ 各実施形態において、培地容器A及び殺菌剤容器Bは、培地や殺菌剤を封入したガラスアンプルを保持する構成としてもよい。このように構成しても、各カッタ20,21によりガラスアンプルを破砕(破壊)することで、培地や殺菌剤を培養管12内に投入することができる。
○ 各実施形態において、第1容器保持部18に殺菌剤容器Bを装着し、第2容器保持部19に培地容器Aを装着してもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について以下に追記する。
Claims (2)
- 菌を培養するための培養空間をなすとともに開口部を有する培養容器と、前記培養容器の開口部に対して着脱自在に装着される本体部を備え、
前記本体部は、
菌を培養するための培養剤が封入された培養剤封入容器と、
殺菌剤が封入された殺菌剤封入容器と、
前記培養剤封入容器及び前記殺菌剤封入容器の各封入容器と各別に接触されることで各封入容器をそれぞれ破壊可能に構成された割具と、
前記割具により破壊された各封入容器内の培養剤又は殺菌剤を前記培養空間内に案内する案内路と、
前記殺菌剤封入容器の前記割具側への移動を規制する第1規制部と、
前記培養剤封入容器の前記割具側への移動を規制する第2規制部と、を有しており、
各封入容器は、前記割具へ向かう方向に対して並列であって、且つそれぞれ相互に独立して前記割具側へ移動可能となるように前記本体部に装着されており、
前記殺菌剤封入容器は、前記第1規制部による規制を解除することで前記割具側へ移動可能となるとともに、前記培養剤封入容器は、前記第2規制部による規制を解除することで前記割具側へ移動可能となることを特徴とする菌検出器具。 - 菌を培養するための培養空間をなすとともに開口部を有する培養容器と、前記培養容器の開口部に対して着脱自在に装着される本体部を備え、
前記本体部は、
菌を培養するための培養剤が封入された培養剤封入容器と、
殺菌剤が封入された殺菌剤封入容器と、
前記培養剤封入容器及び前記殺菌剤封入容器の各封入容器と各別に接触されることで各封入容器をそれぞれ破壊可能に構成された割具と、
前記割具により破壊された各封入容器内の培養剤又は殺菌剤を前記培養空間内に案内する案内路と、を有しており、
各封入容器は、前記割具へ向かう方向に移動させるように操作する操作部がそれぞれ設けられているとともに、前記割具へ向かう方向に対して並列であって、且つ前記操作部が前記割具へ向かう方向から見たときに相互に重ならないように各封入容器が前記本体部に装着されていることにより、各封入容器はそれぞれ相互に独立して前記割具側へ移動可能であることを特徴とする菌検出器具。
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