JP5627614B2 - 嵌合構造物 - Google Patents

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本発明は、例えば配電盤等の筐体の骨組構造などとして好ましく用いることができる嵌合構造物に関するものである。
従来、六面体枠を有する構造物の組立はフレーム材の端部同士を溶接して接合する構造が多く採用されてきた。しかし、作業者が資格保有者に限定されることや溶接ひずみが大きく修正に時間がかかるなどの問題があり、その対策として、六面体枠の角部にフレーム材同士を連結する部材を追加して、ボルトやリベットで締結し、必要強度を得る構造が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2011−061981号公報(第1頁、図1)
上記特許文献1のような締結による構造物においては、溶接が不要で、角部の強度をアップできるなどの効果が得られるものの、フレーム材を連結する部材の形状が複雑であることや角パイプを使用することなどでコストが高くなる。また、ボルトやリベットによる締結箇所が多くなるため、組立工数が増えるという課題があった。
本発明は上記のような課題を解消するためになされたものであり、ボルトやリベットによる締結箇所を減らし組立が容易で、しかも必要な強度を確保できる嵌合構造物を提供することを目的としている。
本発明に係る嵌合構造物は、長手方向に直交する面の断面形状が方向の異なる複数の辺をもつ第1のフレーム材、この第1のフレーム材に接続される長手方向に直交する面の断面形状が方向の異なる複数の辺をもつ第2のフレーム材、これら第1及び第2のフレーム材の双方に係合するように設けられた断面形状が方向の異なる複数の辺をもつ固定枠、及びこの固定枠を上記第1または第2のフレーム材に固定する固定手段を備え、上記第1、第2のフレーム材、及び上記固定枠は、嵌合スリットとこの嵌合スリットに挿通される嵌合辺との組み合わせによる複数の嵌合部によって相互に嵌合されているものであって、長手方向に直交する面の断面形状が方向の異なる複数の辺をもつ第3のフレーム材を備え、上記第1、第2、及び第3のフレーム材は、6面体の角部で交わる3つの稜に対応する位置に配設されて、それら第1、第2、及び第3のフレーム材の端部同士が互いに交わる上記角部が上記嵌合部によって互いに嵌合され、かつ所定の2つのフレーム材は一方のフレーム材の上記嵌合辺が他方のフレーム材の上記辺に重合された重合部が形成されて、その重合部を貫通する固定用嵌合スリットが設けられ、上記固定枠は、上記角部の内側に配設され、かつ上記固定用嵌合スリットに挿通される固定用嵌合辺が突出されていることを特徴とするものである。
本発明においては、第1、第2、及び第3のフレーム材、並びに固定枠を、嵌合スリットとこの嵌合スリットに挿通される嵌合辺との組み合わせによる複数の嵌合部によって相互に係合させ、固定枠を第1または第2のフレーム材に固定するとともに、固定枠には、所定の2つのフレーム材の重合部に設けられた固定用嵌合スリットに挿通される固定用嵌合辺が設けられているので、組立が容易で鉛直方向の強度を高め得る嵌合構造物を提供できるものであり、作業時間を短縮できて、製品の分解も容易であり、運搬も容易となる。
本発明の実施の形態1に係る嵌合構造物としての筐体の骨組を示す斜視図。 図1に示された骨組にパネルとアイボルトを取り付けた後の筐体を示す斜視図。 図1に示された縦フレーム(第1のフレーム材)の端部を示す拡大斜視図。 図1に示された左右フレーム(第2のフレーム材)の端部を示す拡大図であり、(a)は上面図、(b)は正面図。 図1に示された前後フレーム(第3のフレーム材)の端部を右横から見た拡大図であり、(a)は上面図、(b)は側面図。 図1に示された固定枠を示す拡大斜視図。 図1に示された嵌合構造物の組立方法を説明する分解斜視図。 図7の組立が完了した状態を示す図であり、(a)は角部の内側から見た斜視図、(b)は角部の外側後方から見た斜視図。 本発明の実施の形態2に係る嵌合構造物の固定枠を示す斜視図。 本発明の実施の形態2に係る嵌合構造物の角部を内側から見た斜視図。 本発明の実施の形態3に係る嵌合構造物の固定枠を示す斜視図。 本発明の実施の形態3に係る嵌合構造物の角部を内側から見た斜視図。 本発明の実施の形態4に係る嵌合構造物の組立方法を説明する斜視図。
実施の形態1.
図1〜図8は、本発明の実施の形態1に係る嵌合構造物を説明する図であり、図1は嵌合構造物としての筐体の骨組を示す斜視図、図2は図1に示された骨組にパネルとアイボルトを取り付けた後の筐体を示す斜視図、図3から図6は上記骨組に用いる各構成材の要部を説明する図、図7は図1に示された嵌合構造物の組立方法を説明する分解斜視図、図8は図7の組立が完了した状態を示す図であり、(a)は角部の内側から見た斜視図、(b)は角部の外側後方から見た斜視図である。なお、この実施の形態1は嵌合構造物としての筐体を直方体として構成した場合である。また、以下の説明において、便宜上、上下、左右、前後等の姿勢や方向を示す用語を適宜用いているが、それらは特に断りのない限り図面上におけるものであって、実使用状態における方向とは必ずしも一致しない。
図1、2において、直方体状の筐体1は、第1のフレーム材である4本の縦フレーム10、第2のフレーム材である4本の左右フレーム20、第3のフレーム材である4本の前後フレーム30、並びに第1、第2、及び第3のフレーム材が直交する合計8つの角部Aにそれぞれ設置された固定枠40からなる骨組1Aと、骨組1Aの周囲を覆うように形成された所定数のパネル1Bとで構成され、さらにこの例では、骨組1Aの上部4か所の角部に位置する固定枠40の近傍に取り付けられた吊上げ用のアイボルト1Cが設けられている。なお、図は基本的な例を示しており、大きさや要求される強度などに応じて、例えば補強用の中間柱や横桟、内部機器取付用のフレーム部材、あるいは開閉扉などが適宜設置される。
縦フレーム10は長手方向に直交する面の断面形状がL字形の材、左右フレーム20、前後フレーム30、及び固定枠40は長手方向に直交する面の断面形状がC字形ないしはコ字形の材が用いられており、この例では何れも板金曲げ加工によって形成されている。何れの材も長手方向に直交する面の断面形状が方向の異なる複数の辺をもつものである。また、直方体状の骨組1Aにおける合計8つの角部Aの構造は、一部対称構造にした方が望ましい部分もあるが基本的に同様に構成することができるので、以下代表して図1の左上の角部Aについて説明する。
縦フレーム10は図3の拡大斜視図に示すように、断面形状がL字形で、直交する2つの辺11、12をもち、辺11の端部には嵌合辺111が、辺12の端部には嵌合辺121がそれぞれ形成されている。嵌合辺111には後述する固定手段としてのボルト9(図8(b)に図示)を挿通するための穴117が貫通され、嵌合辺121には後述する固定枠40の固定用嵌合辺413(図6に図示)を挿通するための固定用嵌合スリット124が貫通されている。嵌合辺111と嵌合辺121との間には所定の間隙Cが設けられている。
左右フレーム20は図4(a)、(b)の拡大図、及び図7に示すように、断面形状がコ字形で、互いに平行な2つの辺21、辺22と、これら2つの辺を繋ぎ、2つの辺とは直交している辺23をもち、辺21及び辺22の端部近傍の所定部には、上記縦フレーム10の嵌合辺111を上下方向に挿通するための嵌合スリット212及び嵌合スリット222が貫通されている。また、中央部の辺23には、上記固定手段としてのボルト9を挿通するための穴237が、上記縦フレーム10の辺11に設けられた穴117と組立時に同軸となるように貫通されている。また、辺21及び辺22の左端部は図4(a)に示すように45°の角度で切除されている。
前後フレーム30は図5(a)、(b)の拡大図、及び図7に示すように、断面形状がコ字形で、互いに平行な2つの辺31、辺32と、これら2つの辺を繋ぎ、2つの辺とは直交している辺33をもち、辺31及び辺32の端部近傍の所定部には、上記縦フレーム10の嵌合辺121を上下方向に挿通するための嵌合スリット312及び嵌合スリット322が貫通されている。また、中央部の辺33には、上記固定枠40の固定用嵌合辺413(図6に図示)を挿通するための固定用嵌合スリット334が貫通されている。なお、その固定用嵌合スリット334は上記嵌合辺121に設けられた固定用嵌合スリット124と組立時に同位置で貫通するように設けられている。
また、辺31及び辺32の右端部は図5(a)に示すように45°の角度で切除されている。加えて、上側の辺31の端部近傍には、固定枠40の上側の嵌合突片415(図6に図示)に係合する切欠き状の嵌合スリット316と、アイボルト1Cを取り付けるための穴Hが設けられ、下側の辺32の端部近傍には、固定枠40の下側の嵌合突片415(図6に図示)に係合する切欠き状の嵌合スリット326が設けられている。アイボルト1Cを取り付けるための穴Hは、左右フレーム20側でも良い。
固定枠40は、図6の拡大図に示すように、断面形状がコ字形状で、互いに平行な2つの辺41、辺42と、これら2つの辺を繋ぎ、2つの辺とは直交している辺43を有し、辺41の方が辺42よりも長く形成されている。そして、辺41の先端部には、上記縦フレーム10の嵌合辺121に設けられた固定用嵌合スリット124、及び上記前後フレーム30の辺33に設けられた固定用嵌合スリット334に嵌合するように延出された固定用嵌合辺413が形成されている。
また、辺41の上縁中央部及び下縁中央部には、前後フレーム30の辺31に設けられた嵌合スリット316に嵌合する上側の嵌合突片415と、前後フレーム30の辺32に設けられた嵌合スリット326に嵌合する下側の嵌合突片415が突出されている。辺42の中心部近傍にはボルト9(図8(b)に図示)固定用のタップ穴428が設けられている。なお、固定枠40の嵌合突片415を含まない高さ寸法は、コ字形の左右フレーム20及び前後フレーム30の平行な2つの辺の内側寸法に対して所定の小さいクリアランスで挿入し得る値に設定されている。
次に、図7及び図8を参照して、上記のように構成された実施の形態1に係る嵌合構造物としての筐体の骨組1Aの組立方法について説明する。まず、図7に示すように、縦フレーム10に対して、左右フレーム20、及び前後フレーム30を、それぞれ矢印D方向、及び矢印E方向に嵌め合わせる。嵌め合わせると、縦フレーム10の間隙Cの底部C1に左右フレーム20と前後フレーム30の先端部が当接するので、下方向への移動が規制される。このとき、縦フレーム10の固定用嵌合スリット124と前後フレーム30の固定用嵌合スリット334が一致する一方、縦フレーム10の穴117と左右フレーム20の穴237が一致する。
なお、縦フレーム10の嵌合辺111と、左右フレーム20の嵌合スリット212、222の嵌合部、及び縦フレーム10の嵌合辺121と、前後フレーム30の嵌合スリット312、322の嵌合部は、組立易さ向上や加工費低減のため、すきま嵌めとすることが好ましい。そのため、この時点では第1、第2、第3の3つのフレーム材の間にはガタがある。次に、固定枠40を左右フレーム20の内側に挿入させつつ、該固定枠40の辺41の先端部側を前後フレーム30の内側に挿入する。その際、左右フレーム20の辺23の内側に挿入された縦フレーム10の嵌合辺111の内面に、上記固定枠40の辺43の外側の面が当接するまで挿入する。そして、矢印F方向に横にスライドさせて、上下の嵌合突片415を前後フレーム30の上下の嵌合スリット316及び嵌合スリット326に嵌合させつつ、先端部の固定用嵌合辺413が縦フレーム10の固定用嵌合スリット124と前後フレーム30の固定用嵌合スリット334を貫通するように嵌め合わせる。
次に、振動などで固定枠40が緩まないように、左右フレーム20の外側から固定手段としてのボルト9を該左右フレーム20の穴237、及び縦フレーム10の穴117に挿入し、固定枠40のタップ穴428に締結することで、左右フレーム20と縦フレーム10を共締めし、骨組1Aの角部Aを一体的に固定し、ガタを抑制すると共に強度を確保する。なお、締結手段はボルトに限定されるものではなく、例えばリベットなどでもよい。また、直方体の他の角部についても、上記と同様に構成し、組立できることは明らかである。その後、パネル1Bとアイボルト1Cを取り付けることで筐体1が得られる。
ところで、一般に筐体は、内部に物を入れた際の荷重、及び筐体を吊り上げた際の荷重に耐えられるものでなくてはならない。これらの荷重方向は主に鉛直方向である。耐荷重を大きくするためには、フレームやボルト等にかかるせん断応力、曲げ応力を小さくする必要がある。せん断応力を小さくするためにはせん断面の面積を大きくすることが求められる(式1参照)。また、鉛直方向の力に対する曲げ応力を小さくするためには、せん断面の面積の鉛直方向の寸法を長くすることが求められる(式2参照)。
せん断応力τは、
τ=P/A ・・・・式1
但し、P:鉛直方向の力、 A:せん断面の面積
曲げ応力σは、
σ=M/Z ・・・・式2
ここで、Z=(bh)/6
但し、M:モーメント、 b:水平方向の寸法、 h:鉛直方向の寸法
しかるに、この実施の形態1では、上述のように筐体1の骨組1Aの角部Aにおけるフレーム材相互の固定に、断面形状がコ字形の固定枠を介在させ、嵌合スリットとこの嵌合スリットに挿通される嵌合辺からなる嵌合部による係合手段を用いて、各フレーム材と固定枠を相互に係合させるように構成されていることにより、嵌合スリットと嵌合辺の寸法を変更するだけで、せん断面の面積を変更できる。このため、ボルトによる固定手法よりも、せん断面の面積を広くすることが容易となり、鉛直方向の耐荷重を大きくすることが容易である。また、固定枠40の固定用嵌合辺413と、フレーム材の固定用嵌合スリット124及び固定用嵌合スリット334からなる固定枠嵌合部の鉛直方向の寸法を長くすることで、曲げ応力が小さくなり、これにより鉛直方向の耐荷重を大きくすることができる。
上記のように、実施の形態1によれば、第1、第2、及び第3のフレーム材である、縦フレーム10、左右フレーム20、及び前後フレーム30、並びに固定枠40を、嵌合スリットとこの嵌合スリットに挿通される嵌合辺との組み合わせによる複数の嵌合部によって相互に係合させ、固定枠40を固定手段としてのボルト9によって左右フレーム20及び縦フレーム10に固定するようにしたので、嵌合作業と、ボルト固定作業の2工程で1つの角部のフレームを固定することができる。このため、組立加工が容易で、作業時間も短縮できる。さらに、製品の分解も容易であり、運搬も容易となるほか、エネルギー消費の節減にもつながる。
また、何れの部材も断面形状としては長手方向の中央部から端部の嵌合辺に至るまでコ字形またはL字形で、他に曲げ部が設けられていないシンプルな形状であるため、部材の加工が容易である。しかも、組立時、角部1箇所につき締結箇所が1本のボルト9のみと少ないため組立工数を減らすことができ、筐体を安価に作ることができる。また、フレーム材に設ける嵌合スリットの加工精度を下げることができ、加工費を安くできる。また、フレーム材相互の嵌合部をすきま嵌めにできるため、組立てが容易になる。嵌合スリットと嵌合辺を利用した嵌合部による係合のため、ねじ締結に比べて緩みを生じる可能性が低くなるので緩み止めにもなる。
また、板金材料で構成できるため、加工費が安価である。また、ボルトやリベットのみの締結に比べ、嵌め合い締結の方がせん断面の面積を大きくできるため、高強度となる。固定枠40をコ字形にしたことで、左右フレーム20及び前後フレーム30の一方にかかる荷重が固定枠40を介して、他方のフレームに分散できるため、最大荷重を大きくできる、締結部品の数を減らすことができる、固定枠40が抜け止めとなるなどの効果も得られる。また、角部Aの内側に固定枠40を設けるようにしたことで、固定枠40付近の引張強度が高くなるため、その近くにアイボルト1Cを取り付けることで強い引張強度が得られる。
実施の形態2.
図9は本発明の実施の形態2に係る嵌合構造物の固定枠を示す斜視図、図10は本発明の実施の形態2に係る嵌合構造物の角部を内側から見た斜視図である。なお、この実施の形態2は、より大きな鉛直方向の耐荷重が必要な場合に用いられるように構成したものである。図において、第1、第2、第3のフレーム材、即ち縦フレーム10、左右フレーム20、前後フレーム30の構成は実施の形態1と全く同じである。相違点は固定枠40Xの構成である。即ち、図9に示すように固定枠40Xの辺41の上下縁部にそれぞれ設けられた嵌合突辺415Xは、実施の形態1の嵌合突辺415相当部分(図9の楕円で囲んだ部分)をそれぞれ上下方向にさらに延長させ、その延長部分をさらに前方側(左端部側)に突出させることでオーバーハング状に形成され、そのオーバーハング部と辺41の縁部との間に、前後フレーム30の辺31、辺32の板厚相当の隙間Gが形成されている。
上記のように構成された実施の形態2においては、図10に示すように、固定枠40Xを実施の形態1と同様に構成されたフレーム材相互の角部に嵌め込んだときに、前後フレーム30の上下の辺31、32に設けられた嵌合スリット316、326(図7に図示)の奥端より後方部の辺を固定枠40Xの嵌合突辺415Xに形設されたオーバーハング部が上下から挟み込むように覆う形で固定枠40Xが嵌合、配置される。このため、前後フレーム30における固定枠40Xの嵌合突片415Xの隙間Gに係合された箇所は鉛直方向の変位が拘束され、角形鋼管に近い強度が得られ、鉛直方向の耐荷重が向上する。固定枠40Xの取り付け箇所の付近は引張・圧縮に対する強度が高いため、近くにアイボルト9を配置すると吊り上げ時の引張強度が更に向上する。
実施の形態3.
図11は本発明の実施の形態3に係る嵌合構造物の固定枠を示す斜視図、図12は本発明の実施の形態3に係る嵌合構造物の角部を内側から見た斜視図である。なお、この実施の形態3は、より強度が必要な場合に適合するように構成したものである。図において、第1、第2、第3のフレーム材、縦フレーム10、左右フレーム20、前後フレーム30の相互の嵌合部構成は実施の形態1と全く同じである。相違点は固定枠40Yのフレーム材に対する嵌合構成である。即ち、図11に示すように固定枠40Yの辺41の先端部に設けられた固定用嵌合辺413Yは、ヘミング曲げ(あざ折)され、これに対応して図7に示された縦フレーム10の辺12の固定用嵌合スリット124、及び前後フレーム30の辺33の固定用嵌合スリット334の面積を大きくしている(図示省略)。組立後の骨組1Aの角部は図12に示す斜視図のようになる。
上記のように構成された実施の形態3においては、縦フレーム10の嵌合辺121と前後フレーム30の辺33の重合部分に設けられた固定用嵌合スリット124、334と、固定用嵌合辺413Yによる固定枠嵌合部の断面積が大きくなるようにしたため、骨組1Aの強度を実施の形態1のものよりも更に高めることができる。また、ヘミング曲げの角度を少し小さくすることで、ヘミング曲げした部分がばねのように働くため、縦フレーム10や前後フレーム30との締結力が大きくなる。なお、実施の形態2の嵌合突辺415Xをこの実施の形態3と組み合わせて使用することで、さらに強度的に強い筐体を得ることができる。
実施の形態4.
図13は本発明の実施の形態4に係る嵌合構造物の組立方法を説明する斜視図である。なお、この実施の形態4は、筐体をより安価に作るときに好ましく用いられるものであり、その特徴部分は、固定枠40Zの固定用嵌合辺413Zと、縦フレーム10の辺12の固定用嵌合スリット124Z、及び前後フレーム30の辺33の固定用嵌合スリット334Z(図示されていない)の固定枠嵌合部をすきま嵌めにすると共に、当該固定枠嵌合部に接着材を使用するようにしたことである。図13において、接着材Bは斜線で示すように固定枠40Zの固定用嵌合辺413Zの表裏全面を覆うように塗る。その他の構成、及び組立手順は実施の形態1と同様である。
上記のように構成された実施の形態4においては、互いに係合されたフレーム材と固定枠との固定枠嵌合部に接着材Bを用いるようにしたことで、該固定枠嵌合部をすきま嵌めにできるため、加工精度を下げることができ、加工費をより削減することができる。また、すきま嵌めとすることで組立し易さも向上する。
なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態の一部または全部を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。例えば、実施の形態1〜4では、第1、第2、第3のフレーム材の端部が直角に交わる直方体の角部における嵌合構造について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば第1、第2のフレーム材の角部同士が交わる部分や、第1、第2のフレーム材がT字形に交わる部分などにも上記嵌合構造を適用することができる。また、交わる角度は必ずしも直角に限定されない。
また、フレーム材として、断面形状が、L字形、コ字形もしくはC字形の場合について説明したが、これらに限定されるものではなく、例えば断面形状がエ字形もしくはI字形、あるいはT字形の材などであっても同様に構成できる。また、固定手段はボルト9やリベットなどに限定されるものではなく、例えば穴117、穴237、及び(タップ)穴428内に貫通され、板ばねなどの弾性部材によって常時上記穴の中に滞留するように保持された嵌合ピン等であっても良い。さらに、上述の直方体などの6面体の他、例えば大きさの異なる直方体を組み合わせた筐体、筐体以外の構造物などでも同様の作用効果を得ることができる。
1 筐体、 1A 骨組、 1B パネル、 1C アイボルト、 9 ボルト、 10 縦フレーム、 11、12 辺、 111、121 嵌合辺、 117 穴、 124 固定用嵌合スリット、 20 左右フレーム、 21、22、23 辺、 212、222 嵌合スリット、 237 穴、 30 前後フレーム、 31、32、33 辺、 312、322 嵌合スリット、 316、326 嵌合スリット、 334 固定用嵌合スリット、 40 固定枠、 41、42、43 辺、 413、413Z 固定用嵌合辺、 415、415X 嵌合突片、 428 タップ穴、 A 角部、 B 接着材、 C 間隙、 G 隙間、 H 穴。

Claims (6)

  1. 長手方向に直交する面の断面形状が方向の異なる複数の辺をもつ第1のフレーム材、この第1のフレーム材に接続される長手方向に直交する面の断面形状が方向の異なる複数の辺をもつ第2のフレーム材、これら第1及び第2のフレーム材の双方に係合するように設けられた断面形状が方向の異なる複数の辺をもつ固定枠、及びこの固定枠を上記第1または第2のフレーム材に固定する固定手段を備え、上記第1、第2のフレーム材及び上記固定枠は、嵌合スリットとこの嵌合スリットに挿通される嵌合辺との組み合わせによる複数の嵌合部によって相互に嵌合されているものであって、長手方向に直交する面の断面形状が方向の異なる複数の辺をもつ第3のフレーム材を備え、上記第1、第2、及び第3のフレーム材は、6面体の角部で交わる3つの稜に対応する位置に配設されて、それら第1、第2、及び第3のフレーム材の端部同士が互いに交わる上記角部が上記嵌合部によって互いに嵌合され、かつ所定の2つのフレーム材は一方のフレーム材の上記嵌合辺が他方のフレーム材の上記辺に重合された重合部が形成されて、その重合部を貫通する固定用嵌合スリットが設けられ、上記固定枠は、上記角部の内側に配設され、かつ上記固定用嵌合スリットに挿通される固定用嵌合辺が突出されていることを特徴とする嵌合構造物。
  2. 上記第1、第2、及び第3のフレーム材として、上記断面形状が、L字形、コ字形もしくはC字形、エ字形もしくはI字形、及びT字形の材から選ばれた1種類または複数種類の材を用いたことを特徴とする請求項記載の嵌合構造物。
  3. 上記固定枠として、上記断面形状がコ字形もしくはC字形の材が用いられていることを特徴とする請求項または請求項記載の嵌合構造物。
  4. 上記第1、第2、及び第3のフレーム材相互の上記嵌合部は、すきま嵌めとなるように構成されていることを特徴とする請求項から請求項の何れかに記載の嵌合構造物。
  5. 上記固定用嵌合スリットと上記固定用嵌合辺からなる固定枠嵌合部は、縦長に形成されていることを特徴とする請求項から請求項の何れかに記載の嵌合構造物。
  6. 上記第1、第2、及び第3のフレーム材をそれぞれ所定数用いて直方体の骨組が構成され、その周囲を覆うように形成された所定数のパネルを上記骨組に固定して筐体を形成すると共に、上記骨組の上端における上記固定枠の近傍に吊上げ用のアイボルトが取り付けられていることを特徴とする請求項から請求項の何れかに記載の嵌合構造物。
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