JP5627278B2 - 電池電圧検知装置および電池電圧検知方法 - Google Patents

電池電圧検知装置および電池電圧検知方法 Download PDF

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Description

本発明は、二次電池からなる単電池もしくは該二次電池が複数個並列に接続された単電池が複数個直列に接続されている組電池の電圧を検知する電池電圧検知装置および電池電圧検知方法に関するものである。
近年、電気自動車やハイブリッド車等に見られるように、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の二次電池を単電池とし、それを複数個直列に接続した組電池を駆動電源としてモータを駆動するようにした大型製品が実用化されている。その一つとして、冷凍車等に搭載される輸送用冷凍機においても、エンジンが停止中であって商用電源が使用できない場合に、組電池を電源として冷凍機(圧縮機、ファン等)を駆動するようにしたものが提案されている。
上記のような組電池の利用に際しては、電池の充放電に伴う電池残量の検知や異常有無の検知が極めて重要であり、そのため、単電池毎あるいは組電池毎の電圧を検知する電圧検知装置が設けられている。かかる電圧検知装置として、例えば特許文献1に示されるように、組電池を構成する電池ブロック毎にその端子電圧を検知する電圧検知手段を設けたものや、特許文献2,3に示されるように、各単電池に対応してその端子電圧を検知する複数のスイッチング素子群やスイッチ群を設け、該スイッチング素子群やスイッチ群を開閉制御することにより、単一の電圧検知手段で単電池毎の電圧を検知できるようにしたもの等が提供されている。
特許第3654058号公報 特許第4047558号公報 特開2003−240806号公報
しかしながら、特許文献1に示された電圧検知装置は、電池ブロック毎に電圧検知手段を設け、その端子電圧を検知する構成とされている。このため、電池ブロック数に対応した数の電圧検知手段が必要となるとともに、電池ブロック数プラスαのスイッチ回路が不可欠であり、構成が複雑で装置が大型化することは避けられず、搭載スペースが大きくなるとともに、コストアップとなり、しかも、電池ブロック毎の電圧検知のため、検知精度が粗くなる等の問題があった。
また、特許文献2,3に示されたものは、単一の電圧検知装置で単電池毎や電池ブロック毎の電圧が検知できるため、電圧検知装置の数は減少されるが、単電池毎や電池ブロック毎にその端子電圧を検知する構成としていることから、各単電池や電池ブロックを選択するスイッチング素子群やスイッチ群の数が単電池や電池ブロックの数より多くなることに変わりはなく、構成の複雑化やコストアップの問題を解消し得なかった。また、複数のスイッチ群の開閉制御によって単電池毎の電圧または電池ブロック毎の電圧あるいは組電池全体の電圧等を全て纏めて検知できるというものではなく、いずれか1つが検知できるに過ぎなかった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、電圧検知装置およびスイッチ回路の数を最少として構成を簡素化し、しかも単電池毎の電圧、電池ブロック毎の電圧または組電池全体の電圧のいずれかまたは全てが検知可能な電池電圧検知装置および電池電圧検知方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電池電圧検出装置および電池電圧検出方法は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる電池電圧検出装置は、二次電池からなる単電池もしくは該二次電池が複数個並列に接続された単電池が複数個直列に接続されている組電池の電圧を検知する電池電圧検知装置において、前記組電池全体の電圧を検知する電圧検知装置を備え、該電圧検知装置に前記単電池毎に対応した開閉スイッチを有するスイッチ回路が接続され、前記開閉スイッチの開閉制御により前記単電池毎の電圧、複数の単電池をパックにした電池パック毎の電圧または前記組電池全体の電圧のいずれかまたは全てが検知可能とされており、前記単電池毎、前記電池パック毎、前記組電池全体の電圧検知時、前記電池パック毎および前記組電池全体の電圧検知を行った後、前記単電池毎の電圧検知を行う構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、組電池全体の電圧を検知する電圧検知装置を備え、該電圧検知装置に単電池毎に対応した開閉スイッチを有するスイッチ回路が接続され、該開閉スイッチの開閉制御により単電池毎の電圧、複数の単電池をパックにした電池パック毎の電圧または組電池全体の電圧のいずれかまたは全てが検出可能とされており、前記単電池毎、前記電池パック毎、前記組電池全体の電圧検知時、前記電池パック毎および前記組電池全体の電圧検知を行った後、前記単電池毎の電圧検知を行う構成とされているため、単一の電圧検知装置と各単電池の数に対応した最少の開閉スイッチを有するスイッチ回路とにより、単電池毎または電池パック毎に対応した開閉スイッチを順次開閉してそれぞれの電圧を検知し、その検知電圧を演算することによって単電池毎または電池パック毎もしくは組電池全体の電圧のいずれかまたは全てを検知することができる。従って、単電池毎または電池パック毎もしくは組電池全体の電圧を精度よく検知することができるとともに、電圧検知装置およびスイッチ回路の数をそれぞれ最少の数として構成を簡素化し、低コストでかつコンパクトで搭載が容易な電池電圧検知装置を得ることができる。また、電圧検知時、電池パック毎および組電池全体の電圧検知を行った後、単電池毎の電圧検知を行うようにしていることから、まず電池の残量や異常の有無を優先的に把握し、その後、単電池毎に電圧状態や異常の有無を個々に詳しく把握することによって、適宜適切に保護停止やメンテナンス等の必要な処置を取ることができる。
さらに、本発明の電池電圧検知装置は、上記の電池電圧検知装置において、前記単電池毎の電圧または前記電池パック毎の電圧は、前記単電池または前記電池パックに対応した前記開閉スイッチを順次開閉し、検知された電圧から当該単電池または電池パック以外の単電池または電池パックの電圧を演算手段により引算することによって算出されることを特徴とする。
本発明によれば、単電池毎の電圧または電池パック毎の電圧が、単電池または電池パックに対応した開閉スイッチを順次開閉し、検知された電圧から当該単電池または電池パック以外の単電池または電池パックの電圧を演算手段により引算することによって算出されるようになっているため、単電池毎の電圧または電池パック毎の電圧を検知する際、その両端の端子電圧を検知する必要がなく、各単電池に対応した開閉スイッチを順次開閉することにより検知された電圧から他の単電池または電池パックの電圧を引算することにより算出することができる。従って、単電池または電池パックを選択するスイッチ数を単電池の数と対応した最少の数とすることができ、電池電圧検知装置の構成を簡素化し、低コスト化、コンパクト化を図ることができる。
さらに、本発明の電池電圧検知装置は、上述のいずれかの電池電圧検知装置において、前記単電池毎の電圧検知は、前記電池パック毎の電圧検知が設定回数繰り返し実施された後、少なくとも1回実施されることを特徴とする。
本発明によれば、単電池毎の電圧検知が、電池パック毎の電圧検知が設定回数繰り返し実施された後、少なくとも1回実施されるようになっているため、複数の単電池をパックにした電池パック毎の電圧を検知することにより、比較的短い時間間隔で電池残量や異常の有無を判断するための電圧検知を行うことができ、一方、電池パック毎の電圧検知を設定回数実施した後、単電池毎の電圧検知を1回実施することにより、単電池毎により詳しく電池残量や異常の有無を判断するための電圧検知を行うことができる。電池残量や異常の有無を判断するための電圧検知は、出来る限り短い時間間隔でかつ細かく実施することが望ましく、この相反する条件を電池パック毎の電圧検知と単電池毎の電圧検知の双方を実行することによって満たすことができる。
さらに、本発明の電池電圧検知装置は、上述のいずれかの電池電圧検知装置において、前記組電池全体の電圧検知は、前記単電池毎の電圧検知または前記電池パック毎の電圧検知の都度、その最後の単電池または電池パックの電圧検知時に同時に行われることを特徴とする。
本発明によれば、組電池全体の電圧検知が、単電池毎の電圧検知または電池パック毎の電圧検知の都度、その最後の単電池または電池パックの電圧検知時に同時に行われるようになっているため、組電池全体の電圧検知を単電池毎の電圧検知や電池パック毎の電圧検知とは別に独立して行う必要がなく、単電池毎の電圧検知や電池パック毎の電圧検知の際の最後の単電池や電池パックの電圧検知と同時に検知することができる。つまり、最後の単電池や電池パックの電圧検知時、それに対応した開閉スイッチを開閉したときに検知される演算前の電圧は、それぞれ組電池全体の電圧である。従って、組電池全体の電圧を単電池毎の電圧検知時や電池パック毎の電圧検知時に同時に検知することができ、別の工程で独立して行う必要がなく、組電池全体の電圧検知を簡略化することができる。
さらに、本発明にかかる電池電圧検知方法は、二次電池からなる単電池もしくは該二次電池が複数個並列に接続された単電池が複数個直列に接続されている組電池の電圧を検知する電池電圧検知方法において、二次電池からなる単電池もしくは該二次電池が複数個並列に接続された単電池が複数個直列に接続されている組電池の電圧を検知する電池電圧検知方法において、前記組電池全体の電圧を検知する電圧検知装置に接続されたスイッチ回路の前記単電池毎に対応する開閉スイッチを前記単電池毎および前記単電池をパックした電池パック毎に順次開閉し、それぞれ検知された電圧から当該単電池以外の単電池の電圧および当該電池パック以外の電池パックの電圧を引算して当該単電池の電圧および当該電池パックの電圧を個別に検知することを特徴とする。
本発明によれば、組電池全体の電圧を検知する電圧検知装置に接続されたスイッチ回路の単電池毎に対応する開閉スイッチを単電池毎および単電池をパックした電池パック毎に順次開閉し、それぞれ検知された電圧から当該単電池以外の単電池の電圧および当該電池パック以外の電池パックの電圧を引算して当該単電池の電圧および当該電池パックの電圧を個別に検知するようにしているため、各単電池に対応するスイッチ回路の開閉スイッチを単電池毎および電池パック毎に順次開閉してそれぞれ検知した電圧から、当該単電池以外の単電池の電圧および当該電池パック以外の電池パックの電圧を引算することにより、当該単電池の電圧および当該電池パックの電圧をそれぞれ個別に検知することができる。従って、単電池毎の電圧および電池パック毎の電圧を検知するに当たり、単電池毎および電池パック毎に両端の端子電圧を検知することなく、組電池全体の電圧を検知する単一の電圧検知装置と単電池および電池パックを選択する各単電池に対応した最少のスイッチ回路のスイッチング動作とによって、単電池毎の電圧および電池パック毎の電圧と組電池全体の電圧とをそれぞれ個別に簡単に精度よく検知することができる。
さらに、本発明の電池電圧検知方法は、上記の電池電圧検知方法において、前記電池パック毎の電圧検知を設定回数繰り返し実施した後、前記単電池毎の電圧検知を少なくとも1回実施することを特徴とする。
本発明によれば、電池パック毎の電圧検知を設定回数繰り返し実施した後、単電池毎の電圧検知を少なくとも1回実施するようにしているため、複数の単電池をパックにした電池パック毎の電圧を検知することにより、比較的短い時間間隔で電池残量や異常の有無を判断するための電圧検知を行うことができ、一方、電池パック毎の電圧検知を設定回数繰り返し実施した後、単電池毎の電圧検知を1回実施することにより、単電池毎により詳しく電池残量や異常の有無を判断するための電圧検知を行うことができる。これによって、電池残量や異常の有無を判断するため、出来る限り短い時間間隔でかつ細かく実施することが望ましいとされる電圧検知条件を、電池パック毎の電圧検知と単電池毎の電圧検知の双方を実施することによって満たすことができる。
さらに、本発明の電池電圧検知方法は、上記の電池電圧検知方法において、前記電池パック毎の電圧検知が設定回数繰り返されている間に、いずれかの前記電池パックの検知電圧が異常と判定された場合、前記単電池毎の電圧検知を実施した後、前記組電池を保護停止することを特徴とする。
本発明によれば、電池パック毎の電圧検知が設定回数繰り返されている間に、いずれかの電池パックの検知電圧が異常と判定された場合、単電池毎の電圧検知を実施した後、組電池を保護停止するようにしているため、電池パック毎の電圧検知時において、電池パックの電圧が異常と判定され、組電池を保護停止する際、単電池毎の電圧検知を実施後に組電池を保護停止することにより、どの単電池に異常があるのかを特定した上で保護停止することができる。従って、電圧異常による保護停止後における組電池のメンテナンスを容易化することができる。
さらに、本発明の電池電圧検知方法は、上述のいずれかの電池電圧検知方法において、前記組電池の異常有無の判定は、前記電池パック毎および前記単電池毎において、電圧の絶対値による比較と、平均値の比較とを行って判定することを特徴とする。
本発明によれば、組電池の異常有無の判定を電池パック毎および単電池毎において、電圧の絶対値による比較と、平均値の比較とを行って判定するようにしているため、組電池の電圧の異常有無を、電池パック毎および単電池毎のそれぞれで検知電圧の絶対値のみの比較からだけでなく、平均値からも比較して判定することができる。従って、組電池の異常有無の判定の信頼性を高め、製品品質を向上することができる。
さらに、本発明の電池電圧検知方法は、上述のいずれかの電池電圧検知方法において、前記単電池毎の電圧検知または前記電池パック毎の電圧検知の都度、その最後の単電池または電池パックの電圧検知時に、それぞれ前記組電池全体の電圧を同時に検知することを特徴とする。
本発明によれば、単電池毎の電圧検知または電池パック毎の電圧検知の都度、その最後の単電池または電池パックの電圧検知時に、それぞれ組電池全体の電圧を同時に検知するようにしているため、組電池全体の電圧を単電池毎の電圧検知や電池パック毎の電圧検知とは別に独立して検知する必要がなく、単電池毎の電圧検知や電池パック毎の電圧検知の際の最後の単電池や電池パックの電圧検知時に、それに対応した開閉スイッチを開閉したときに検知される演算前の電圧として検知することができる。従って、組電池全体の電圧を単電池毎の電圧検知時や電池パック毎の電圧検知時に同時に検出することができ、別工程で独立して行う必要がなく、組電池全体の電圧検知を簡略化することができる。
本発明の電池電圧検出装置によると、単一の電圧検知装置と各単電池の数に対応した最少の開閉スイッチを有するスイッチ回路とにより、単電池毎または電池パック毎に対応した開閉スイッチを順次開閉してそれぞれの電圧を検知し、その検知電圧を演算することによって単電池毎または電池パック毎もしくは組電池全体の電圧のいずれかまたは全てを検知することができるため、単電池毎または電池パック毎もしくは組電池全体の電圧を精度よく検知することができるとともに、電圧検知装置およびスイッチ回路の数をそれぞれ最少の数として構成を簡素化し、低コストでかつコンパクトで搭載が容易な電池電圧検知装置を得ることができる。また、電圧検知時、電池パック毎および組電池全体の電圧検知を行った後、単電池毎の電圧検知を行うようにしていることから、まず電池の残量や異常の有無を優先的に把握し、その後、単電池毎に電圧状態や異常の有無を個々に詳しく把握することにより、適宜適切に保護停止やメンテナンス等の必要な処置を取ることができる。
また、本発明の電池電圧検知方法によると、各単電池に対応するスイッチ回路の開閉スイッチを単電池毎および電池パック毎に順次開閉してそれぞれ検知した電圧から、当該単電池以外の単電池の電圧および当該電池パック以外の電池パックの電圧を引算することにより、当該単電池の電圧および当該電池パックの電圧を個別に検知することができる。従って、単電池毎の電圧および電池パック毎の電圧を検知するに当たり、単電池毎および電池パック毎に両端の端子電圧を検知することなく、組電池全体の電圧を検知する単一の電圧検知装置と単電池および電池パックを選択する各単電池に対応した最少のスイッチ回路のスイッチング動作とによって、単電池毎の電圧および電池パック毎の電圧と組電池全体の電圧とをそれぞれ個別に簡単に精度よく検知することができる。
本発明の第1実施形態にかかる電池電圧検知装置の概略構成図である。 図1に示す電池電圧検知装置による電圧検知方法のフロー図である。 図1に示す電池電圧検知装置による電池パックの正常/異常の電圧判定例を示す模式図である。 図1に示す電池電圧検知装置による単電池(単セル)の正常/異常の電圧判定例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態にかかる電池電圧検知装置の概略構成図である。 に示す電池電圧検知装置の変形例の概略構成図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図4を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態にかかる電池電圧検知装置の概略構成図が示されている。本実施形態の電池電圧検知装置1は、単電池(単セル)B1ないしBX毎の電圧、複数の単電池(単セル)B1ないしBXをパックにした電池パックP1ないしPX毎の電圧およびそれらを複数個直列に接続した組電池10の電圧を検知可能な単一の電圧検知装置2を備えている。
この電圧検知装置2は、後述する開閉スイッチS1ないしSXを順次開閉して検知した電圧等を記憶するための記憶手段3と、検知した電圧から他の単電池B1ないしBXまたは電池パックP1ないしPXの電圧を引算して当該単電池B1ないしBXまたは電池パックP1ないしPXの電圧を算出するとともに、各単電池B1ないしBXや各電池パックP1ないしPXの平均電圧等を演算するための演算手段4とを有している。
単一の電圧検知装置2と、組電池10を構成する複数の単電池(単セル)B1ないしBXとは、各単電池B1ないしBXに対応した開閉スイッチS1ないしSXを備えたスイッチ回路C1ないしCXを介して接続されている。この開閉スイッチS1ないしSXとしては、機械式の開閉リレーを使用してもよいが、開閉ノイズが少なく動作速度が速く、かつ省スペース化とすることができることから、例えばMOS−FETリレーを使用することが望ましい。
組電池10は、例えば冷凍車に搭載される輸送用冷凍機の電源とする場合、電圧がDC297Vの電池では、定格電圧が3.7Vの単電池を80個直列に接続(3.7V×80=296V)した構成とされるか、あるいは、組み合せによっては、3個直列に接続した定格電圧が11.1Vの電池を26個直列に接続(11.1V×26=288.6V)した構成とされる。また、単電池(単セル)B1ないしBXとしては、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等の繰り返し充放電が可能な二次電池が用いられる。ここでは、単電池B1ないしBXとして、定格電圧が3.7Vのリチウムイオン電池を用い、その単電池を80個直列に接続した組電池10が用いられているものとする。
組電池10の電圧検知は、対応する開閉スイッチS1ないしS80(SX)を順次開閉して単電池(単セル)B1ないしB80毎に個別に検知するだけではなく、例えば80個の単電池B1ないしB80を10個毎にパックにした電池パックP1ないしP8毎にも電圧検知できるようにしている。この電池パックP1ないしP8毎の電圧検知は、対応する開閉スイッチS10,S20,・・・S80(SX)を順次開閉することにより検知可能とされている。また、開閉スイッチS80(SX)を開閉することによって、組電池10全体の電圧が検知可能となっている。
上記の電池電圧検知装置1による電圧検知方法が、図2のフローチャート図に示されている。以下に、図2を参照して、電池電圧検知装置1による電圧検知方法について、詳しく説明する。なお、電圧検知装置2は、電池パックP1ないしP8の電圧と単電池(単セル)B1ないしB80の電圧を検知するだけでなく、検知した電圧に基づいて、以下の如く各電池パックP1ないしP8および各単電池(単セル)B1ないしB80の電圧が正常範囲か否かの判定を行う機能をも担っている。
電圧検知装置2が電圧検知を開始(ステップS1)すると、ステップS2に進み、カウンタが検知回数をカウントした後、ステップS3に移行する。ステップS3では、電池パックP1ないしP8毎の電圧検知が実行される。ここでの電圧検知は、最初に、開閉スイッチS10を開閉して電池パックP1(単電池(単セル)B1ないしB10をパックにしたもの)の電圧を検知する。次に、開閉スイッチS20を開閉して電池パックP2(単電池B11ないしB20をパックにしたもの)の電圧を検知し、その検知電圧から先に検知した電池パックP1の電圧を演算手段4で引算することによって、電池パックP2の電圧が算出される。
同様に、電池パックP3からP8までの電圧検知を対応する開閉スイッチS30,S40・・・S80(SX)を順次開閉して6回繰り返すことによって、電池パックP1ないしP8毎の電圧を検知することができる。なお、最後に、電池パックP8の電圧を検知するため、開閉スイッチS80(SX)を開閉して検知された演算前の電圧は、組電池10全体の電圧として検知されることになる。また、これらの電圧は、記憶手段3により記憶される。こうして電池パックP1ないしP8毎の電圧が検知されると、ステップS4に移行し、電池パックP1ないしP8の電圧が正常範囲か否かが判定される。
ここでの判定は、図3に示されるように、電池パックP1ないしP8毎の電圧が、例えば30V<正常<43.5Vの範囲か否かにより判定され、電圧が30V以下、43.5V以上の場合には異常と判定される。なお、図3には記載していないが、異常判定電圧は充放電状況および周囲温度により補正した電圧を用いるようにしてもよい。電池パックP1ないしP8のいずれかの電圧に異常があって、NOと判定されると、ステップS8に移行され、後述の単電池毎の電圧検知が実行される。正常(YES)と判定された場合、ステップS5に移行し、電池パックP1ないしP8毎の電圧から、単電池(単セル)B1ないしB80毎の平均電圧および電池パックP1ないしP8の平均電圧がそれぞれ演算手段4により演算され、記憶手段3に記憶される。
ステップS5での処理が終わると、ステップS6に移行し、電池パックP1ないしP8毎の電圧がその平均電圧に対して、例えば±1V以内か否かが判定される。ここで、NOと判定されると、ステップS8に移行され、単電池毎の電圧検知が実行される。YESと判定されると、ステップS7に移行し、カウンタが例えば10回に達しているか否かが判定され、未到達(NO)の場合は、ステップS2の戻り、カウンタを+1とした後、カウンタが10回に到達するまで同様の動作を繰り返す。
一方、カウンタが10回をカウントするか、もしくはステップS4,S6においてNOと判定された場合、ステップS8に移行し、単電池(単セル)B1ないしB80毎の個別の電圧検知が実行される。この電圧検知は、各単電池(単セル)B1ないしB80に対応した開閉スイッチS1ないしS80(SX)を順次開閉することによって80回繰り返される。つまり、最初に、開閉スイッチS1を開閉して単電池(単セル)B1の電圧を検知する。次に、開閉スイッチS2を開閉して単電池B2の電圧を検知し、その検知電圧から先に検知した単電池B1の電圧を演算手段4で引算することによって、単電池B2の電圧が算出される。以下、この動作を繰り返すことにより、単電池B1ないしB80毎の電圧および組電池10全体の電圧が検知されると、その電圧が記憶手段3に記憶される。
各電池B1ないしB80の電圧検知が完了すると、ステップS9に移行し、単電池(単セル)B1ないしB80の電圧が正常範囲か否かが判定される。この判定は、図4に示されるように、単電池B1ないしB80毎の電圧が、例えば3V<正常<4.35Vの範囲か否かにより判定され、3V以下、4.35V以上の場合には異常と判定される。なお、図3には記載していないが、異常判定電圧は充放電状況および周囲温度により補正した電圧を用いるようにしてもよい。単電池クB1ないしB80のいずれかの電圧に異常があって、NOと判定されると、ステップS10に移行される。ステップS10では、当該単電池に異常があるとの処理を行い、上位コントローラに対して異常の単電池を特定して記憶させ、それを表示した後、当該組電池10を保護停止する。
ステップS9でYES(正常範囲)と判定されると、ステップS11に移行し、単電池B1ないしB80毎の電圧が、ステップS5で演算し、記憶された単電池の平均電圧に対して、例えば±0.5V以内か否かが判定される。ここで、NOと判定されると、ステップS10に移行され、上記と同様の処理がなされる。一方、YESと判定されると、ステップS12に移行し、カウンタを0クリアしてステップS2の戻り、カウンタを+1とした後、同様の動作を繰り返す。
このように、本実施形態では、組電池10を構成する単電池B1ないしB80毎の電圧検知は、単電池B1ないしB80を10個毎にパックにした電池パックP1ないしP8毎の電圧検知を10回繰り返した後、1回実施されるようにしている。そして、この間に電池パックP1ないしP8毎の電圧が、正常範囲内から外れたり、電池パックP1ないしP8の平均電圧に対して、±1V以内の範囲を超えたりしていた場合は、単電池B1ないしB80毎の電圧検知を実行し、単電池B1ないしB80毎の電圧が、正常範囲内から外れたり、単電池B1ないしB80の平均電圧に対して、±0.5V以内の範囲を超えたりしていた場合は、上位コントローラにより異常の単電池を特定した上で組電池10を保護停止するようにしている。
かくして、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
組電池10は、DC297Vの電池として、例えば冷凍車に搭載される輸送用冷凍機の駆動電源とされる。この組電池10は、使用されている間、電池残量や異常の有無を判定するため、出来る限り短い時間間隔で電圧検知が行われるが、この電圧検知時間は、開閉スイッチS1ないしSXの動作速度だけでなく、ノイズ等の外乱を除去できる或る程度の電圧安定時間等を考慮して適宜設定される。
本実施形態では、DC297Vの組電池10を構成する80個の単電池B1ないしB80(BX)毎の電圧、単電池B1ないしB80を10個毎にパックにした電池パックP1ないしP8毎に電圧および組電池10全体の電圧を、それぞれ対応するスイッチ回路C1ないしCX(C80)の開閉スイッチS1ないしSX(S80)のみを順次開閉制御することにより、それぞれ検知することができる。この電圧検知は、通常、電池パックP1ないしP8毎の電圧検知を10回繰り返し、10回目が終了した後、単電池B1ないしB80(B80)毎の電圧検知を1回行うようにしており、それぞれの電圧検知後に毎回、組電池10全体の電圧を検知するようにしている。
そして、電池パックP1ないしP8毎の電圧検知時に、その電圧が、図3に示されるように、例えば30V<正常<43.5Vの正常範囲内から外れたり、電池パックの平均電圧に対して、±1V以内の範囲を超えたりしていた場合は、単電池B1ないしB80毎の電圧検知を実施するようにしている。また、この単電池B1ないしB80毎の電圧検知時および電池パックP1ないしP8毎の電圧検知を10回実施後の単電池B1ないしB80毎の電圧検知時に、その電圧が、図4に示されるように、例えば3V<正常<4.35Vの正常範囲内から外れたり、単電池の平均電圧に対して、±0.5V以内の範囲を超えたりしていた場合には、上位コントローラにより異常の単電池を特定した上で組電池10を保護停止するようにしている。
このように、単一の電圧検知装置2と、各単電池B1ないしBX(B80)の数に対応した最少の開閉スイッチS1ないしSX(S80)を有するスイッチ回路C1ないしCX(C80)とにより、単電池B1ないしBX(B80)毎または電池パックP1ないしP8毎に対応した開閉スイッチS1ないしSX(S80)またはS10,S20・・・S80を順次開閉してそれぞれの電圧を検知し、その検知電圧を演算することによって単電池毎B1ないしBX(B80)または電池パックP1ないしP8毎もしくは組電池10全体の電圧のいずれかまたは全てを検知することができる。このため、単電池B1ないしBX(B80)毎または電池パックP1ないしP8毎もしくは組電池10全体の電圧を精度よく検知することができるとともに、電圧検知装置2およびスイッチ回路S1ないしSXの数をそれぞれ最少の数として構成を簡素化し、低コストでかつコンパクトで搭載が容易な電池電圧検知装置1を得ることができる。
また、単電池B1ないしBX毎の電圧または電池パックP1ないしP8毎の電圧を検知する際、その両端の端子電圧を検知する必要がなく、各単電池B1ないしBXに対応した開閉スイッチS1ないしSXを順次開閉することにより検知された電圧から他の単電池B1ないしBXまたは電池パックP1ないしP8の電圧を引算することにより算出することができるため、単電池B1ないしBXまたは電池パックP1ないしP8を選択する開閉スイッチS1ないしSXの数を単電池B1ないしBXの数と対応した最少の数とすることができ、電池電圧検知装置1の構成を簡素化し、低コスト化、コンパクト化を図ることができる。
また、複数の単電池B1ないしBXをパックした電池パックP1ないしP8毎の電圧を検知することにより、比較的短い時間間隔で電池残量や異常の有無を判断するための電圧検知を行うことができ、一方、電池パックP1ないしP8毎の電圧検知を設定回数実施した後、単電池B1ないしBX毎の電圧検知を1回実施することによって、単電池B1ないしBX毎により詳しく電池残量や異常の有無を判断するための電圧検知を行うことができる。つまり、電池残量や異常の有無を判断するための電圧検知は、出来る限り短い時間間隔でかつ細かく実施することが望ましく、この相反する条件を電池パックP1ないしP8毎の電圧検知と単電池B1ないしBX毎の電圧検知の双方を実行することによって満たすことができる。
さらに、組電池10全体の電圧検知を単電池B1ないしBX毎の電圧検知や電池パックP1ないしP8毎の電圧検知とは別に独立して行う必要がなく、単電池B1ないしBX毎の電圧検知や電池パックP1ないしP8毎の電圧検知の際の最後の単電池BXや電池パックP8の電圧検知と同時に検知することができる。つまり、単電池B1ないしBX毎や電池パックP1ないしP8毎の電圧検知の際の最後の単電池BXや電池パックP8の電圧検知時、対応した開閉スイッチSXを開閉したときに検知される演算前の電圧を組電池10全体の電圧として検知することができる。従って、組電池10全体の電圧を単電池B1ないしBX毎の電圧検知時や電池パックP1ないしP8毎の電圧検知時に同時に検出することができ、別工程で独立して行う必要がなく、組電池10全体の電圧検知を簡略化することができる。
また、単電池B1ないしBX毎または電池パックP1ないしP8毎の電圧を、対応するスイッチ回路C1ないしCXの開閉スイッチS1ないしSXを順次開閉して検知し、その検知電圧から当該単電池B1ないしBXまたは電池パックP1ないしP8以外の単電池B1ないしBXまたは電池パックP1ないしP8の電圧を引算することにより当該単電池B1ないしBXまたは電池パックP1ないしP8の電圧を検知することができるため、単電池B1ないしBX毎または電池パックP1ないしP8毎の電圧を検知するに当り、単電池B1ないしBX毎または電池パックP1ないしP8毎に両端の端子電圧を検知する必要がなく、組電池10全体の電圧を検知する単一の電圧検知装置2と単電池B1ないしBXまたは電池パックP1ないしP8を選択する各単電池B1ないしBXまたは各電池パックに対応した最少のスイッチ回路C1ないしCXのスイッチング動作とによって、単電池B1ないしBX毎または電池パックP1ないしP8毎の電圧と組電池10全体の電圧とを簡単に精度よく検知することができる。
また、電池パックP1ないしP8毎の電圧検知が設定回数(10回)繰り返されている間に、いずれかの電池パックP1ないしP8の検知電圧が異常と判定された場合、単電池B1ないしBX毎の電圧検知を実施した後、組電池10を保護停止するようにしているため、電池パックP1ないしP8毎の電圧検知時において、電池パックP1ないしP8の電圧が異常と判定され、組電池10を保護停止する際、単電池B1ないしBX毎の電圧検知を実施後に組電池10を保護停止することにより、どの単電池B1ないしBXに異常があるのかを特定した上で保護停止することができる。従って、電圧異常による保護停止後における組電池10のメンテナンスを容易化することができる。
さらに、本実施形態によれば、組電池10の異常有無の判定を、電池パックP1ないしP8毎および単電池B1ないしBX毎において、電圧の絶対値による比較と、平均値の比較とを行って判定するようにしているため、組電池10の電圧の異常有無を、電池パックP1ないしP8毎および単電池B1ないしBX毎のそれぞれで検知電圧の絶対値のみの比較からだけでなく、平均値からも比較して判定することができる。従って、組電池10の異常有無の判定の信頼性を高め、電圧検知装置2の製品品質を向上することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図5および図6を用いて説明する。
本実施形態は、上記第1実施形態に対して、単電池B1’ないしBX’およびB1’’ないしBX’’の構成が異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、図5に示されるように、各単電池B1’,B2’・・・BX’を、それぞれ複数個の単セル電池を並列に接続した構成とし、これらの単電池B1’,B2’・・・BX’を複数個直列に接続することによって組電池10を構成している。そして、この単電池B1’,B2’・・・BX’毎に開閉スイッチS1,S2・・・SXを備えたスイッチ回路C1,C2・・・CXを設けることにより、各単電池B1’,B2’・・・BX’毎の電圧と、直列に接続された単電池B1’,B2’・・・BX’を複数個毎にパックにした電池パックP1’ないしPX’毎の電圧および組電池10全体の電圧をそれぞれ検知可能としている。
上記のように、複数個の電池を並列接続した構成の単電池B1’ないしBX’を複数個直列に接続することにより構成された組電池10についても、第1実施形態と同様、単電池B1’ないしBX’毎または電池パックP1’ないしPX’毎に対応した開閉スイッチS1ないしSXを順次開閉してそれぞれの電圧を検知し、その検知電圧を演算することによって単電池B1’ないしBX’毎または電池パックP1’ないしPX’毎もしくは組電池10全体の電圧のいずれかまたは全てを検知することができる。従って、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、本実施形態において、図3,図4に示される電池パック毎または単電池毎の異常判定電圧は、適宜変更してもよい。
更に、上記実施形態の変形例として、図6に示されるように、各単電池B1’’,B2’’・・・BX’’を、複数個の単セル電池を直列に接続したものを複数列並列に接続した構成とし、これらの単電池B1’’,B2’’・・・BX’’を複数個直列に接続することによって組電池10を構成してもよい。そして、この単電池B1’’,B2’’・・・BX’’毎に開閉スイッチS1,S2・・・SXを備えたスイッチ回路C1,C2・・・CXを設けることによって、各単電池B1’’,B2’’・・・BX’’毎の電圧と、それを複数個毎にパックにした電池パックP1’ないしPX’毎の電圧および組電池10全体の電圧をそれぞれ検知可能な構成としてもよく、これによっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。但し、この場合は、各単電池B1’’ないしBX’’単位での電圧検知および異常検知となるため、単セル電池毎の電圧検知および異常検知はできなくなる。また、単電池毎または電池パック毎の異常判定電圧は、当然異なることとなる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、組電池10を冷凍車に搭載される輸送用冷凍機の駆動電源とする場合の例について説明したが、電気自動車やハイブリッド車、その他の二次電池を電源として搭載している製品における電池電圧検知装置や電池電圧検知方法としても広範に適用できることは云うまでもない。
また、組電池10の電圧や単電池B1ないしBXあるいは電池パックP1ないしP8の正常/異常電圧判定の際の電圧値等は、いずれも一例を示しているに過ぎず、これらの値に限定されるものでないことはもちろんである。
1 電池電圧検知装置
2 電圧検知装置
3 記憶手段
4 演算手段
10 組電池
B1,B2,・・・BX 単電池(単セル)
B1’,B2’・・・BX’ 単電池
B1’’,B2’’・・・BX’’ 単電池
P1,P1’,P1’’・・・PX,PX’,PX’’ 電池パック
C1,C2・・・CX スイッチ回路
S1,S2・・・SX 開閉スイッチ

Claims (9)

  1. 二次電池からなる単電池もしくは該二次電池が複数個並列に接続された単電池が複数個直列に接続されている組電池の電圧を検知する電池電圧検知装置において、
    前記組電池全体の電圧を検知する電圧検知装置を備え、該電圧検知装置に前記単電池毎に対応した開閉スイッチを有するスイッチ回路が接続され、前記開閉スイッチの開閉制御により前記単電池毎の電圧、複数の単電池をパックした電池パック毎の電圧または前記組電池全体の電圧のいずれかまたは全てが検知可能とされており、
    前記単電池毎、前記電池パック毎、前記組電池全体の電圧検知時、前記電池パック毎および前記組電池全体の電圧検知を行った後、前記単電池毎の電圧検知を行う構成とされていることを特徴とする電池電圧検知装置。
  2. 前記単電池毎の電圧または前記電池パック毎の電圧は、前記単電池または前記電池パックに対応した前記開閉スイッチを順次開閉し、検知された電圧から当該単電池または電池パック以外の単電池または電池パックの電圧を演算手段により引算することによって算出されることを特徴とする請求項1に記載の電池電圧検知装置。
  3. 前記単電池毎の電圧検知は、前記電池パック毎の電圧検知が設定回数繰り返し実施された後、少なくとも1回実施されることを特徴とする請求項1または2に記載の電池電圧検知装置。
  4. 前記組電池全体の電圧検知は、前記単電池毎の電圧検知または前記電池パック毎の電圧検知の都度、その最後の単電池または電池パックの電圧検知時に同時に行われることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電池電圧検知装置。
  5. 二次電池からなる単電池もしくは該二次電池が複数個並列に接続された単電池が複数個直列に接続されている組電池の電圧を検知する電池電圧検知方法において、
    前記組電池全体の電圧を検知する電圧検知装置に接続されたスイッチ回路の前記単電池毎に対応する開閉スイッチを前記単電池毎および前記単電池をパックした電池パック毎に順次開閉し、それぞれ検知された電圧から当該単電池以外の単電池の電圧および当該電池パック以外の電池パックの電圧を引算して当該単電池の電圧および当該電池パックの電圧を個別に検知することを特徴とする電池電圧検出方法。
  6. 前記電池パック毎の電圧検知を設定回数繰り返し実施した後、前記単電池毎の電圧検知を少なくとも1回実施することを特徴とする請求項5に記載の電池電圧検知方法。
  7. 前記電池パック毎の電圧検知が設定回数繰り返されている間に、いずれかの前記電池パックの検知電圧が異常と判定された場合、前記単電池毎の電圧検知を実施した後、前記組電池を保護停止することを特徴とする請求項に記載の電池電圧検知方法。
  8. 前記組電池の異常有無の判定は、前記電池パック毎および前記単電池毎において、電圧の絶対値による比較と、平均値の比較とを行って判定することを特徴とする請求項6または7に記載の電池電圧検知方法。
  9. 前記単電池毎の電圧検知または前記電池パック毎の電圧検知の都度、その最後の単電池または電池パックの電圧検知時に、それぞれ前記組電池全体の電圧を同時に検知することを特徴とする請求項5ないしのいずれかに記載の電池電圧検知方法。
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