JP5626888B2 - 補助便座 - Google Patents
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Description
しかし、従来の幼児用補助便座は例えば特許文献1に示すように中央に穴を形成した略楕円形状のものであった。
このような略楕円形状の補助便座は、幼児等を座らせた状態では、当該補助便座の後部が邪魔になり、大人の手がお尻にまわらず、幼児等が用を足した後にわざわざ幼児を便器から降ろしてお尻を拭かなければならない問題があった。
ここで前端部側とは、補助便座を洋式便器の大人用便座に載置又は装着した場合に便蓋の枢支側とは反対方向をいう。
通常、幼児等の使用者は上方に向けて便蓋を回動及び開き、この開いた便蓋側を背にして座るからである。
また、左右は、幼児等の使用者が補助便座に着座した状態での左右方向をいう。
本発明で補助便座の形状として、左座部と右座部との前端部側を連結部で連結することで、平面視略U字形状にしたのは、幼児を着座させたまま、左座部と右座部との後部側に、この幼児の臀部に大人の手を廻り込ませることができる程度の隙間を形成した開放部にするためである。
従って、開放部の左右方向寸法は約8cm以上有するのが好ましい。
この固定方法として補助便座がPVC、ABS樹脂等、弾性変形が少ない比較的剛体に近い材質で製作されている場合には、補助便座の左右の座部の裏面に偏心カム、回動バー等の回動式位置決め部材、便座の内外方向にスライドするスライド式位置決め部材等を取り付け、この位置決め部材の回動やスライド移動により、便器(便座)の開口部内側又は外側に固定したり、補助便座の裏面に粘着部材を取り付けて粘着固定する手段が例として挙げられる。
本発明は補助便座を平面視で略U字形状にした点に特徴があり、この特徴を活かして左右の座部を前端部側で連結した当該連結部に弾性変形部を設けるか、あるいは補助便座全体を比較的弾性変形しやすい樹脂材やゴム質材で製作すれば、補助便座の裏面に突出した位置決め部を設けるだけで後端部側が開放された左右の座部の近接、離間方向の弾性力を利用して便器(便座)の開口部の内側又は外側に位置決め固定することができる。
逆に大人用便座の外側に位置決め固定する場合には、補助便座の裏面側に、当該大人用便座の外側の側壁に位置するように突出した位置決め部材を設けるだけでよく、この場合に補助便座の左右の座部を外側方向に開くように弾性変形させ、便座に装着することになる。
また、左座部と右座部との後端部側が相互に近接又は/及び離間方向に弾性変形可能に製作するとその弾性力を活用し、大人用便座に容易に着脱できる。
本実施例では、連結部及び左右の座部が大人用の便座3の楕円形状に開口した開口部5の形状に沿った湾曲形状になった例となっている。
なお、ポリウレタン等弾性を有するものであれば他の樹脂材料からなる発泡体でもよく、また、連結部13に弾性材が用いられていれば左右の座部は剛体に近い材料でもよい。
また、芯材と表皮材との複合体等でもよい。
また、補助便座10の裏面には図2及び図3(c)に示すように、U字形状の内側寄りに沿って下方に向けて突出した突出部を有し、連結部13の位置に有する突出部は前後方向の位置決め部13bとして作用し、右座部11の後方側に位置する突出部及び左座部12の後方側に位置する突出部はそれぞれ左右方向の位置決め部11b,12bとして作用する。
なお、本実施例では、前後方向の位置決め部13b及び左右方向の位置決め部11b、12bを連続した略U字形状の突出部にした例になっているが、それぞれの位置決め部が分離して設けられていても良い。
その状態を裏面から見たのが図4である。
市販されている洋式便器の大人用便座3には、仕様により2点鎖線6で示す開口部形状及び2点鎖線7で示すような開口部形状等、開口部の大きさに差がある。
補助便座10の左右の座部(12,11)を内側方向にfの力で軽く弾性変形させることで、開放部の間隔W0をW1になるように狭くし、便座3の開口部5に装着すると弾性復帰し、Fの力で外側方向矢印の方向に弾性復帰力が作用する。
これにより、市販の大人用便座の開口部5の内側寸法の差を吸収し、前後方向は連結部13の位置決め部13bで固定され、左右方向は左右の座部の裏面に相互に対向するように突出し設けた位置決め部12b,11bにて固定されるので、補助便座10は上記3点にて位置決め固定される。
従って、補助便座10の左右の位置決め部12b,11bの間隔寸法D1は自由状態で便座3の開口幅寸法D0よりも大きい。
また、補助便座10の前後方向の位置決め部の寸法L1は便座10の開口部5の前後方向の内側寸法L0よりも小さく、L0の1/2以上がよい。
左右の座部の裏面に相互に対向するように突出して設けた位置決め部12b,11bが開口部5の最大開口幅より後方側の開口幅が狭くなるように徐変した内側部分に当接すると弾性復帰力Fの力が作用し、補助便座10が後方にずれるのを防止する。
(a)は大人用の便座3の外側の側面で位置決め固定する例である。
補助便座10の外側に沿って前後方向の位置決め部13e、左右方向の位置決め部12d,11dをそれぞれ突出部にて形成した例である。
この場合に(b)に示すように自由状態では開放部の間隔W0は便座3の外側寸法よりも小さい。
補助便座10を便座3に装着する場合は、(b)に示すように、間隔W0をW2のように広げるようにして装着する。
なお、連結部13の前後方向であって、下方向に対向突出した位置決め部13dと13eとの間に便座3の前湾部を挟み込むだけで、補助便座10を便座3に位置決め固定する方法でも良い。
(b)〜(d)の実施例では前部にハンドル部14を有し、(b)は左右の座部に回動バー112b,111bからなる位置決め部材を取り付けた例、(c)はスライド部材212bからなる位置決め部材を取り付けた例、(d)は裏面に粘着部材312bを取り付けた例を示す。
2 便蓋
3 便座
4 ボウル部
5 開口部
10 補助便座
11 右座部
11a 膨出部
11b 位置決め部
11c 突起部
12 左座部
12a 膨出部
12b 位置決め部
12c 突起部
13 連結部
13a 隆起部
13b 位置決め部
14 開放部
Claims (3)
- 洋式便器の便座に着脱自在の補助便座であって、
補助便座は左座部と右座部との前端部側を連結部で連結した平面視略U字形状であり、
前記補助便座は左座部と右座部との後端部側が相互に近接又は離間方向に弾性変形可能であり、
前記左座部と右座部は後方に左右方向外側に膨出部を有し、
前記膨出部は裏面側に突起部を有し、
補助便座を便座に装着する際に、
前記連結部は前後方向の位置決め部を有し、前記左座部と右座部とは左右方向の位置決め部を有することを特徴とする幼児用補助便座。 - 前記連結部は上部が隆起した隆起部にすることで内側に凹部を形成してあることを特徴とする請求項1記載の幼児用補助便座。
- 前記補助便座はエチレン・酢酸ビニル共重合体の発泡成形体であることを特徴とする請求項1又は2記載の幼児用補助便座。
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JP2010279681A JP5626888B2 (ja) | 2010-12-15 | 2010-12-15 | 補助便座 |
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