JP5626499B1 - カムシャフトの製造方法及びギアシャフトの製造方法 - Google Patents

カムシャフトの製造方法及びギアシャフトの製造方法 Download PDF

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Abstract

このカムシャフトの製造方法は、割型群準備工程と、貫通孔を有するとともにカム収納部よりも小型なカム本体と前記カム本体の厚さ方向両側に設けられてリブ収納部に嵌合可能なリブとが備えられてなるカムと、中空シャフトとを用意し、前記カム収納部に前記カム本体を収納させるとともに前記リブを前記リブ収納部に嵌合させ、かつ、前記カムの前記貫通孔に前記中空シャフトを挿入させた状態とする加工準備工程と、ハイドロフォーム加工を行い、前記中空シャフトを拡管させて前記中空シャフトに前記カムを固定する加工工程と、を有する。

Description

本発明は、カムシャフトの製造方法及びギアシャフトの製造方法に関する。
本願は、2013年4月3日に、日本に出願された特願2013−078017号及び2014年3月19日に、日本に出願された特願2014−057174号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
自動車用エンジン等の吸排気弁を駆動するカムシャフトは、従来、鋳造や鍛造、あるいは丸棒鋼からなるシャフトにカムピースやジャーナルピースを溶接することによって製造されている。最近ではエンジンの軽量化を目的として、シャフトに鋼管を用いた中空カムシャフトが実用化され、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンに広く採用されている。
このような中空カムシャフトは、耐摩耗性を備えたカムに金属管を通した状態で、金属管内部に液圧をかけて拡管させることによって、金属管の外周部にカムを固定するようにしている。また、金属管に金属溶湯を注入して金属管を膨出変形させることによって、金属管の外周部にカムを固定するようにしている例もある。
たとえば特許文献1には、カムと、カムを収容することができかつカムシャフト形状に対応する形状をなすキャビティ部を備えた成形型とを製作し、カムを成形型のキャビティ部内の所定の位置に配置し、各カムの貫通孔を貫通するようにしてキャビティ部内に管部材を配置し、管部材の中空部内にアルミ合金溶湯を加圧注入して管部材を膨出変形させることで、管部材と各カムピースとを結合させるカムシャフトの製造方法が開示されている。
日本国特開平5−77026号公報
特許文献1に記載の製造方法では、カムシャフト形状に対応する形状をなすキャビティ部を備えた成形型を用いる。そのため、カムシャフトの品種ごとに、成形型を用意する必要があった。
また、成形型を設計する際には、製造後のカムシャフトを成形型から容易に取り出すために、キャビティとカムとの間に僅かにクリアランスを持たせる必要がある。このクリアランスは、シャフトに対するカムの作動角度の設計値に対し、僅かながら誤差を与える。キャビティとカムとのクリアランスは、カム毎に設定するため、製造されたカムシャフトにおいては、クリアランスによるカムの作動角度の誤差が重畳される。このため、カムシャフトのカムの作動角度の誤差が大きくなる場合があった。
更に、キャビティとカムとが接触してカムの摺動面に疵が生じる場合があり、カムシャフトの製造後に、カムの摺動面を機械加工して疵を除く必要があった。
更に、こうした技術課題は、カムシャフトに限らず、中空シャフトに各種の歯車を装着する際にも同様の問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、カムシャフトの品種毎に成形型を用意する必要がなく、シャフトに対するカムの作動角度の精度が高く、かつ、製造後のカムシャフトに対する追加の機械加工が不要なカムシャフトの製造方法を提供することを課題とする。
また、本発明は、品種毎に成形型を用意する必要がなく、シャフトに対するギアの取り付け角度の精度が高く、かつ、製造後のギアシャフトに対する追加の機械加工が不要なギアシャフトの製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の構成を採用する。
(1)本発明の第一の態様は、側面にカム収納凹部と前記カム収納凹部内に形成されたリブ収納部とが設けられてなる複数の割型を用意し、前記割型の前記側面同士を突き合わせて割型群を構成して、前記割型同士の間に、前記カム収納凹部からなる複数のカム収納部を形成する割型群準備工程と、貫通孔を有するとともに前記カム収納部よりも小型なカム本体と前記カム本体の厚さ方向両側に設けられて前記リブ収納部に嵌合可能なリブとが備えられてなるカムと、中空シャフトとを用意し、前記カム収納部に前記カム本体を収納させるとともに前記リブを前記リブ収納部に嵌合させ、かつ、前記カムの貫通孔に前記中空シャフトを挿入させた状態とする加工準備工程と、前記中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、前記中空シャフトを拡管させて前記中空シャフトに前記カムを固定する加工工程と、を有するカムシャフトの製造方法である。
(2)上記(1)に記載のカムシャフトの製造方法では、前記割型群準備工程において一対の前記割型群を用意し、前記加工準備工程において、前記カム及び前記中空シャフトを前記一対の割型群によって挟んで固定してもよい。
(3)上記(1)または(2)に記載のカムシャフトの製造方法では、前記割型の前記リブ収納部に複数のリブ受面が設けられ、前記カムの前記リブには複数の当接面が設けられ、前記カムを前記カム収納部に配置する際に、前記当接面を前記リブ受面に当接させることにより、前記カムを前記カム収納部に固定してもよい。
(4)上記(3)に記載のカムシャフトの製造方法では、前記割型の前記複数のリブ受面が、水平面と一対の垂直面とで構成され、前記リブの前記複数の当接面が、前記水平面に当接する第1当接面と、前記垂直面に当接する第2当接面とで構成されてもよい。
(5)上記(3)に記載のカムシャフトの製造方法では、前記割型の前記複数のリブ受面が、傾斜面で構成され、前記リブの前記複数の当接面が、前記傾斜面に当接する第3当接面で構成されてもよい。
(6)上記(3)に記載のカムシャフトの製造方法では、前記一対の割型群のうち、一方の割型群を構成する前記割型の前記複数のリブ受面が傾斜面で構成され、他方の割型群を構成する前記割型の前記複数のリブ受面が水平面で構成され、前記リブの前記複数の当接面が、前記傾斜面に当接する第3当接面と、前記水平面に当接する第4当接面とで構成されてもよい。
(7)上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載のカムシャフトの製造方法では、前記加工準備工程において、前記カム収納部に前記カム本体を収納させるとともに前記リブを前記リブ収納部に嵌合させるように前記カムを前記割型群に装着してから、前記カムの貫通孔に中空シャフトを挿入してもよい。
(8)上記(1)〜(6)のいずれか一項に記載のカムシャフトの製造方法では、前記加工準備工程において、前記カムの前記貫通孔に前記中空シャフトを挿入してから、前記カム収納部に前記カム本体を収納させるとともに前記リブを前記リブ収納部に嵌合させるように前記カムを前記割型群に装着してもよい。
(9)本発明の第二の態様は、側面にギア収納凹部と前記ギア収納凹部内に形成されたリブ収納部とが設けられてなる複数の割型を用意し、前記割型の前記側面同士を突き合わせて割型群を構成して、前記割型同士の間に、前記ギア収納凹部からなる複数のギア収納部を形成する割型群準備工程と、貫通孔を有するとともに前記ギア収納部よりも小型なギア本体と前記ギア本体の厚さ方向両側に設けられて前記リブ収納部に嵌合可能なリブとが備えられてなるギアと、中空シャフトとを用意し、前記ギア収納部に前記ギア本体を収納させるとともに前記リブを前記リブ収納部に嵌合させ、かつ前記ギアの貫通孔に前記中空シャフトを挿入させた状態とする加工準備工程と、前記中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、前記中空シャフトを拡管させて前記中空シャフトに前記ギアを固定する加工工程と、を有するギアシャフトの製造方法である。
上記カムシャフトの製造方法の態様によれば、カム収納部より小型なカム本体を有するカムを、割型のカム収納部に収納させるので、中空シャフトに対する作動角度が相互に異なるカムであっても、同一の割型を用いることができ、カム毎に割型を用意する必要が無い。また、カム収納部を区画するカム収納凹部の壁面にカム本体が接しないので、カムの摺動面に疵が生じる虞がなく、カムシャフト製造後の追加の機械加工が不要になる。更に、カムのリブを割型のリブ収納部に嵌合させるので、中空シャフトに対するカムの作動角度を精密に決めることができ、シャフトに対するカムの作動角度の精度が高いカムシャフトを製造できる。
また、上記カムシャフトの製造方法の態様によれば、一対の前記割型群を用意し、カム及び中空シャフトを一対の割型群によって挟んで固定するので、シャフトとカムとを確実に固定することができ、シャフトに対するカムの作動角度の精度が高いカムシャフトを製造できる。
また、上記カムシャフトの製造方法の態様によれば、リブ収納部に設けた複数のリブ受面に、カムのリブに設けた複数の当接面をそれぞれ当接させるので、シャフトに対するカム毎の作動角度を精密に決めることができる。
また、カムと割型は、割型のリブ受面とカムの当接面とにおいて接触するので、従来のようにカム全体がキャビティに接する場合に比べて、カムを割型から容易に取り出すことができる。
また、上記カムシャフトの製造方法の態様によれば、割型の複数のリブ受面が水平面と一対の垂直面とで構成され、リブの複数の当接面が水平面に当接する第1当接面と垂直面に当接する第2当接面とで構成されるので、割型群上におけるカムの位置を正確に決めることができ、シャフトに対するカムの作動角度の精度が高いカムシャフトを製造できる。また、カムシャフトを割型から取り外す際、リブ受面の垂直面と第2当接面とを摺動させながら取り外すので、カムシャフトを割型から容易に取り外すことができる。
また、上記カムシャフトの製造方法の態様によれば、割型の複数のリブ受面が傾斜面で構成され、リブの複数の当接面が傾斜面に当接する第3当接面で構成されるので、割型群上におけるカムの上下方向及び水平方向の位置を正確に決めることができ、シャフトに対するカムの作動角度の精度が高いカムシャフトを製造できる。また、割型側のリブ受面が傾斜面で構成され、カム側の当接面が傾斜面に当接する第3当接面で構成されるので、カムシャフトを割型から取り外す際、リブ受面と第3当接面とを摺動させずに取り外すことができ、カムシャフトを割型からより容易に取り外すことができる。
また、上記カムシャフトの製造方法の態様によれば、一対の割型群のうち、一方の割型群を構成する割型のリブ受面が傾斜面で構成され、他方の割型群を構成する割型のリブ受面が水平面で構成され、カム側の当接面が、前記傾斜面に当接する第3当接面と、前記水平面に当接する第4当接面とで構成される。これにより、傾斜面であるリブ受面と、このリブ受面に当接される第3当接面とによって、一方の割型群上におけるカムの位置を正確に決めることができ、シャフトに対するカムの作動角度の精度が高いカムシャフトを製造できる。また、一方の割型群に設けられた傾斜面からなるリブ受面と、他方の割型群に設けられた水平面からなるリブ受面とによって、カムを上下から挟んで固定することができ、シャフトに対するカムの作動角度の精度が高いカムシャフトを製造できる。
また、上記カムシャフトの製造方法の態様によれば、加工準備工程において、カムを割型群に装着してからカムの貫通孔に中空シャフトを挿入するので、カムを固定した状態で中空シャフトを挿入させることができ、作業性を向上できる。
また、上記カムシャフトの製造方法の態様によれば、加工準備工程において、カムに中空シャフトを挿入してから、カム及び中空シャフトを割型群に装着するので、割型群にカムを装着して直ちに次の工程に移ることができ、生産性を向上できる。
更に、上記ギアシャフトの製造方法の態様によれば、ギア収納部よりも小型なギア本体を有するギアを、割型のギア収納部に配置する際に、前記ギア収納部にギア本体を収納させるので、シャフトに対する取り付け角度が相互に異なるギアであっても、同一の割型を用いることができ、ギア毎に割型を用意する必要が無い。また、ギア収納部を区画するギア収納凹部の壁面にギア本体が接しないので、ギアに疵が生じる虞がなく、ギアシャフト製造後の追加の機械加工が不要になる。更に、ギアのリブを割型のリブ収納部に嵌合させるので、シャフトに対するギアの取り付け角度を精密に決めることができ、シャフトに対するギアの取り付け精度を高めることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法を説明する斜視図である。 図2は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法に用いられるカムを示す斜視図である。 図3は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法に用いられる割型を示す斜視図である。 図4は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法に用いられるカム及び割型を示す側面図である。 図5は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法に用いられるカム及び割型を示す正面図である。 図6は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法を説明する斜視図である。 図7は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法を説明する斜視図である。 図8は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法を説明する側面図である。 図9は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法を説明する正面図である。 図10は、本発明の第1の実施形態であるカムシャフトの製造方法を説明する斜視図である。 図11は、本発明の第1の実施形態のカムシャフトの製造方法によって製造されたカムシャフトを示す斜視図である。 図12は、本発明の第2の実施形態のギアシャフトの製造方法を説明する正面図である。 図13は、本発明の第3の実施形態であるカムシャフトの製造方法に用いられるカムを示す斜視図である。 図14は、本発明の第3の実施形態であるカムシャフトの製造方法に用いられる割型を示す斜視図である。 図15は、本発明の第3の実施形態であるカムシャフトの製造方法に用いられるカム及び割型を示す側面図である。 図16は、本発明の第3の実施形態であるカムシャフトの製造方法に用いられるカム及び割型を示す正面図である。 図17は、本発明の第3の実施形態であるカムシャフトの製造方法を説明する側面図である。 図18は、本発明の第3の実施形態であるカムシャフトの製造方法を説明する正面図である。 図19は、本発明の第4の実施形態であるカムシャフトの製造方法に用いられるカム及び割型を示す側面図である。 図20は、本発明の第4の実施形態であるカムシャフトの製造方法を説明する側面図である。
[第1の実施形態]
以下、本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、本実施形態のカムシャフトの製造方法は、複数の割型1を用意し、各割型1の側面11同士を突き合わせて割型群12を構成し、割型群12にカム3及び中空シャフト4を配置し、カム3、中空シャフト4及び割型群12を上ケース51及び下ケース52からなるケース5に収納し、中空シャフト4の中空部41に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフト4を拡管させて中空シャフト4にカム3を固定することにより、カムシャフト6を製造する方法である。
図2、図4及び図5に示すように、カム3は、カム本体32と、カム本体32の厚さ方向両側に設けられたリブ33とから構成されている。カム本体32には平面視丸形の貫通孔31が設けられており、丸形の貫通孔31を囲むように環状のリブ33が設けられている。尚、貫通孔31の平面視形状は真円でなくてもよい。リブ33の外周端面33aは一部が円筒面となっているが、他の部分は円筒面の一部が切り欠けられた4つの平坦面となっている。4つの平坦面のうち、互いに平行な面が第1当接面34とされ、別の互いに平行な面が第2当接面35とされており、第1、第2当接面34,35は相互に直交する関係になっている。各カム3を、中空シャフト4に対するそれぞれの作動角度に対応する姿勢に向けたとき、一対の第1当接面34はそれぞれ上下方向を向くように構成され、また、一対の第2当接面35はそれぞれ側方を向くように構成される。カム3自体は、鋼材料、アルミニウム材料等で構成される。
また、図1に示すように、中空シャフト4には中空部41が設けられている。中空シャフト4は鋼管、アルミニウム管等の金属管から構成される。
次に、図3、図4及び図5に示すように、割型1は、金属からなる割型本体1aの両側面11にカム収納凹部13とリブ収納部14とが設けられ、割型本体1aの上面である突き合わせ面15にシャフト受溝16が設けられて構成されている。
カム収納凹部13は、側面11に設けられるとともに、突き合わせ面15の一部を切り欠くように設けられる。カム収納凹部13は、別の割型1のカム収納凹部13と一体になってカム収納部19を構成する。カム収納凹部13が突き合わせ面15を切り欠くように設けられているため、複数の割型1が一体になって割型群12が構成されたときに、カム収納部19は突き合わせ面15に開口した凹部となる。カム収納部19は、カム3の下半分を収納可能な大きさとされている。
リブ収納部14は、カム収納凹部13の内部に設けられており、カム収納凹部13を更に切り欠けるように設けられている。また、リブ収納部14は、突き合わせ面15を切り欠くように設けられている。このため、複数の割型1が一体になって割型群12が構成されたときに、リブ収納部14は、突き合わせ面15に開口し、かつカム収納部19に連通した凹部で構成される。リブ収納部14を区画する端面14aは、一部が円筒面となっているが、他の部分は円筒面の一部が切り欠けられた複数のリブ受面17となっている。リブ受面17には、リブ収納部14の底部に設けられた水平面17aと、突き合わせ面15に接する一対の垂直面17bとがある。水平面17aと垂直面17bは相互に直交する関係になっている。
また、図1に示すように、上ケース51には、上側の割型群12を収納する割型収納部53が設けられ、割型収納部53の長手方向両側にはシャフト受け部54が設けられている。同様に、下ケース52には、下側の割型群12を収納する割型収納部55が設けられ、割型収納部55の長手方向両側にはシャフト受け部56が設けられている。
次に、カムシャフトの製造工程を順を追って説明する。本実施形態のカムシャフトの製造方法は、割型1の側面11同士を突き合わせて割型群12を構成する割型群準備工程と、カム3を割型群12のカム収納部19に配置するとともにカム3の貫通孔31に中空シャフト4を挿入する加工準備工程と、中空シャフト4の中空部41に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフト4を拡管させて中空シャフト4にカム3を固定する加工工程と、からなる。
なお、カム3及び中空シャフト4を割型群12に配置する場合は、上述のように、割型群12にカム3を配置してからカム3の貫通孔31に中空シャフト4を挿入すればよい。また、カム3の貫通孔31に中空シャフト4を挿入してカム3と中空シャフト4とを組み合わせた後、これらを割型群12に配置してもよい。
(割型群準備工程)
図6に示すように、複数の割型1を用意し、割型1の側面11同士を突き合わせ、かつ突き合わせ面15が同一面を構成するように割型1を並べて下側の割型群12aとする。下側の割型群12aは、図1に示す下ケース52の割型収納部55に収納すればよい。このとき、割型1同士の間には、各割型1のカム収納凹部13同士が一体になってカム収納部19が形成される。カム収納部19は、カム3がいかなる姿勢であっても、カム3の下半分を収納できる大きさとする。たとえば、カム収納部19の形状を半円の丸溝形状とした場合、丸溝の幅寸法をカムの長軸長さを超える寸法とする。また、リブ収納部14は、割型1の並び方向に沿ってカム収納部19の両側に位置している。そして、各カム収納部19に対応するカム3を用意する。
(加工準備工程)
次に、図7,図8及び図9に示すように、割型群12のカム収納部19にそれぞれカム3を配置する。カム3をカム収納部19に配置する際には、カム収納部19にカム本体32を収納させるとともにリブ33をリブ収納部14に嵌合させる。より詳細には、図8及び図9に示すように、カム本体32は、カム収納部19内において割型本体1aに接触せずにカム収納部19に収納される。また、リブ33をリブ収納部14に嵌合させる際には、カム3のリブ33に設けられた第1当接面34をリブ受面17の水平面17aに当接させるとともに、カム3のリブ33に設けられた第2当接面35をリブ受面17の垂直面17bに当接させる。
更に、図7に示すように、カム3の貫通孔31に中空シャフト4を挿入する。中空シャフト4は、カム3の貫通孔31に挿入されるとともに、割型1のシャフト受溝16に嵌め合わされた状態になる。
そして、図8及び図9に示すように、上側の割型群12bを、下側の割型群12aの上に重ね合わせ、突き合わせ面15同士を突き合わせる。これにより、下型の割型群12aと同様に、上型の割型群12bのカム収納部19にカム本体32が収納されるとともにリブ33がリブ収納部14に嵌合される。これにより、1つのカム3は、上側の2つの割型1と、下側の2つの割型とによって固定された状態になる。カム3は、リブ33がリブ収納部14に嵌合されることによって上下の割型群12a、12bの内部に固定される。また、カム本体32は、いずれの割型本体1aにも接触せずに浮いた状態になる。更に、図1に示した上ケース51を下ケース52に重ね合わせることで、図10に示すように、上下の割型群12a、12bをケース5内に収納する。
(加工工程)
次に、中空シャフト4の中空部41に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフト4を拡管させて、中空シャフト4にカム3を固定させる。加圧用流体としては、例えば高圧の水が用いられる。中空シャフト4に水を注入して加圧することで中空シャフト4を拡径させ、中空シャフト4の外周面をカムの貫通孔31の内面に圧着させる。これによりカム3と中空シャフト4とが固定される。このようにしてカムシャフト6を製造する。その後、上ケース51、上側の割型群12bを順次取り外して、製造されたカムシャフト6を取り出す。カムシャフト6を取り出す際は、カム3のリブ33と割型1のリブ収納部14との嵌め合わせを解除すればよく、リブ33とリブ収納部14との嵌め合わせは、水平面17a及び垂直面17bと、第1、第2当接面34、35との接触によるものなので、割型1に対してカム3を垂直方向に引き上げるだけで嵌め合わせは解除される。以上のようにして、図11に示すカムシャフトが製造される。
以上説明したように、本実施形態のカムシャフト6の製造方法によれば、カム収納部19より小型なカム本体32を有するカム3を、割型1のカム収納部19に収納させるので、中空シャフト4に対する作動角度が相互に異なるカム3であっても、同一の割型1を用いることができ、カム3毎に割型1を用意する必要が無い。また、カム収納部19を区画するカム収納凹部13の壁面にカム本体32が接しないので、カム3の摺動面に疵が生じる虞がなく、カムシャフト製造後の追加の機械加工が不要になる。更に、カム3のリブ33を割型1のリブ収納部14に嵌合させるので、中空シャフト4に対するカム3の作動角度を精密に決めることができ、中空シャフト4に対するカム3の作動角度の精度が高いカムシャフト6を製造できる。
また、本実施形態のカムシャフト6の製造方法によれば、一対の割型群12a、12bを用意し、カム3及び中空シャフト4を一対の割型群12a、12bによって挟んで固定するので、中空シャフト4とカム3とを確実に位置決めすることができ、中空シャフト4に対するカム3の作動角度の精度が高いカムシャフト6を製造できる。
また、本実施形態のカムシャフト6の製造方法によれば、リブ収納部14に設けた複数のリブ受面17に、カム3のリブ33に設けた第1、第2当接面34、35をそれぞれ当接させるので、中空シャフト4に対するカム3毎の作動角度を精密に決めることができる。
また、本実施形態のカムシャフト6の製造方法によれば、割型1の複数のリブ受面17が水平面17aと一対の垂直面17bとで構成され、リブ33の複数の当接面が水平面17aに当接する第1当接面34と垂直面17bに当接する第2当接面35とで構成されるので、中空シャフト4に対するカム3の作動角度の精度が高いカムシャフト6を製造できる。また、カムシャフト6を割型1から取り外す際、リブ受面17の垂直面17bと第2当接面35とを摺動させながら取り外すので、カムシャフト6を割型1から容易に取り外すことができる。
また、加工準備工程において、カム3を割型群に装着してからカム3の貫通孔に中空シャフト4を挿入するので、カム3を固定した状態で中空シャフト4を挿入させることができ、作業性を向上できる。
また、加工準備工程において、カム3に中空シャフト4を挿入してから、カム3及び中空シャフト4を割型群に装着する場合は、割型群にカムを装着して直ちに次の工程に移ることができ、生産性を向上できる。
[第2の実施形態]
また、本発明は、複数のギアを有するギアシャフトの製造方法にも適用できる。
第2の実施形態であるギアシャフトの製造方法について、図12を参照して説明すると、この製造方法は、上記実施形態と同様に、複数の割型60を用意し、各割型60の側面61同士を突き合わせて割型群を構成し、割型群にギア62を配置し、ギア62の貫通孔81に中空シャフトを挿入し、ギア62,中空シャフト及び割型群を上ケース及び下ケースからなるケースに収納し、中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフトを拡管させて中空シャフトにギア62を固定することにより、複数のギア62が中空シャフトに取り付けられてなるギアシャフトを製造する方法である。
図12に示すように、ギア62は、ギア本体82と、ギア本体82の厚さ方向両側に設けられたリブ83とから構成されている。ギア本体82には平面視丸形の貫通孔81が設けられており、丸形の貫通孔81を囲むように環状のリブ83が設けられている。リブ83の外周端面83aは一部が円筒面となっているが、他の部分は円筒面の一部が切り欠けられた4つの平坦面となっている。4つの平坦面のうち、互いに平行な面が第1当接面84とされ、別の互いに平坦な面が第2当接面85とされており、第1、第2当接面84,85は相互に直交する関係になっている。各ギア62を、中空シャフトに対するそれぞれの取り付け角度に対応する姿勢に向けたとき、一対の第1当接面84はそれぞれ上下方向を向くように構成され、また、一対の第2当接面85はそれぞれ側方を向くように構成される。ギア62自体は、鋼材料、アルミニウム材料等で構成される。
また、中空シャフトには中空部が設けられている。中空シャフトは鋼管、アルミニウム管等の金属管から構成される。
次に、図12に示すように、割型60は、金属からなる割型本体60aの両側面61にギア収納凹部63とリブ収納部64とが設けられ、割型本体60aの上面である突き合わせ面65にシャフト受溝66が設けられている。
ギア収納凹部63及びリブ収納部64は、側面61に設けられるとともに、突き合わせ面65の一部を切り欠くように設けられる。ギア収納凹部63は、別の割型のギア収納凹部63と一体になってギア収納部を構成する。ギア収納凹部63が突き合わせ面65を切り欠くように設けられているため、複数の割型60が一体になって割型群が構成されたときに、ギア収納部は突き合わせ面65に開口した凹部となる。ギア収納部は、ギア62の下半分を収納可能な大きさとされている。
リブ収納部64は、複数の割型が一体になって割型群が構成されたときに、突き合わせ面65に開口し、かつギア収納部に連通した凹部で構成される。リブ収納部64を区画する端面は、一部が円筒面となっているが、他の部分は円筒面の一部が切り欠けられた複数のリブ受面67となっている。リブ受面67には、リブ収納部64の底部に設けられた水平面67aと、突き合わせ面65に接する一対の垂直面67bとがある。
次に、ギアシャフトの製造工程を順を追って説明する。本実施形態のギアシャフトの製造方法は、割型60の側面61同士を突き合わせて割型群を構成する割型群準備工程と、ギア62を割型群のギア収納部に配置するとともにギア62の貫通孔81に中空シャフトを挿入する加工準備工程と、中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフトを拡管させて中空シャフトにギア62を固定する加工工程と、からなる。
(割型群準備工程)
先のカムシャフトの製造方法の実施形態と同様にして、複数の割型60同士を突き合わせて下側の割型群とする。割型60同士の間には、ギア収納凹部63同士が一体になってギア収納部が形成される。ギア収納部は、ギア62の下半分を収納できる大きさとする。更に、各ギア収納部に対応するギア62を用意する。
(加工準備工程)
次に、割型群のギア収納部にギア62を配置する。ギア62をギア収納部に配置する際には、ギア収納部にギア本体82を収納させるとともにリブ83をリブ収納部64に嵌合させる。リブ83をリブ収納部64に嵌合させる際には、リブ83に設けられた第1当接面84をリブ受面67の水平面67aに当接させるとともに、リブ83に設けられた第2当接面85をリブ受面67の垂直面67bに当接させる。
更に、ギア62の貫通孔81に中空シャフトを挿入する。中空シャフトは、ギア62の貫通孔81に挿入されるとともに、割型60のシャフト受溝66に嵌め合わされた状態になる。
そして、上側の割型群を下側の割型群の上に重ね合わせる。更に、上ケースを下ケースに重ね合わせることで、上下の割型群をケース内に収納する。
(加工工程)
次に、中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフトを拡管させて、中空シャフトにギア62を固定させる。このようにしてギアシャフトを製造する。その後、上ケース、上側の割型群を順次取り外して、製造されたギアシャフトを取り出す。ギアシャフトを取り出す際は、ギア62のリブ83と割型60のリブ収納部64との嵌め合わせを解除すればよく、割型60に対してギア62を垂直方向に引き上げるだけで嵌め合わせは解除される。以上のようにして、ギアシャフトが製造される。
上記のギアシャフトの製造方法によれば、ギア収納部よりも小型なギア本体82を有するギア62を、割型60のギア収納部に配置する際に、ギア収納部にギア本体82を収納させるので、中空シャフトに対する取り付け角度が相互に異なるギア62であっても、同一の割型を用いることができ、ギア毎に割型を用意する必要が無い。また、ギア収納部を区画するギア収納凹部63の壁面にギア本体82が接しないので、ギア62に疵が生じる虞がなく、ギアシャフト製造後の追加の機械加工が不要になる。更に、ギア62のリブ83を割型60のリブ収納部64に嵌合させるので、中空シャフトに対するギア62の取り付け角度を精密に決めることができ、中空シャフトに対するギア62の取り付け精度を高めることができる。
なお、本実施形態では、割型群にギア62を配置してからギア62の貫通孔81に中空シャフトを挿入したが、本発明はこれに限らず、ギア62の貫通孔81に中空シャフトを挿入してギア62と中空シャフトとを組み合わせた後、これらを割型群に配置してもよい。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態であるカムシャフトの製造方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態のカムシャフトの製造方法は、第1の実施形態のカムシャフトの製造方法とほぼ同じであり、第1の実施形態と相違する点は、割型側のリブ受面が傾斜面で構成され、カム側のリブの当接面が、傾斜面に当接する第3当接面で構成される点である。以下、相違点を中心に説明する。なお、第1の実施で説明した構成要素と同一の構成要素には第1の実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図13、図15及び図16に示すように、カム103は、カム本体32と、カム本体32の厚さ方向両側に設けられたリブ133とから構成されている。カム本体32には平面視丸形の貫通孔31が設けられており、丸形の貫通孔31を囲むように環状のリブ133が設けられている。リブ133の外周端面133aは8つの平坦面となっており、リブ133を平面視した場合、その外形が八角形状になっている。各カム103を、中空シャフト4に対するそれぞれの作動角度に対応する姿勢に向けたとき、外周端面133aを構成する8つの平坦面は、水平になる面と、垂直になる面と、傾斜する面とに区別されるが、このうち傾斜する面が第3当接面134とされている。カム103自体は、鋼材料、アルミニウム材料等で構成される。
次に、図14、図15及び図16に示すように、割型101は、金属からなる割型本体101aの両側面11にカム収納凹部13とリブ収納部114とが設けられ、割型本体101aの上面である突き合わせ面15にシャフト受溝16が設けられて構成されている。
カム収納凹部13は、側面11に設けられるとともに、突き合わせ面15の一部を切り欠くように設けられる。カム収納凹部13は、別の割型101のカム収納凹部13と一体になってカム収納部119を構成する。カム収納凹部13が突き合わせ面15を切り欠くように設けられているため、複数の割型101が一体になって割型群112が構成されたときに、カム収納部119は突き合わせ面15に開口した凹部となる。カム収納部119は、カム103の下半分を収納可能な大きさとされている。
リブ収納部114は、カム収納凹部13の内部に設けられており、カム収納凹部13を更に切り欠けるように設けられている。また、リブ収納部114は、突き合わせ面15を切り欠くように設けられている。このため、複数の割型101が一体になって割型群112が構成されたときに、リブ収納部114は、突き合わせ面15に開口し、かつカム収納部119に連通した凹部で構成される。リブ収納部114を区画する端面はカム103のリブ133を受けるリブ受面117となっている。リブ受面117は、一対の傾斜面117aで構成されている。各傾斜面117aは、突き合わせ面15に向けて相互に間隔が広がるようになっている。言い換えると、一対の傾斜面117aは、割型101の側面11側から見たときにV字形状になるように配置されている。
次に、カムシャフトの製造工程を順を追って説明する。本実施形態のカムシャフトの製造方法は、割型101の側面11同士を突き合わせて割型群112を構成する割型群準備工程と、カム103を割型群112のカム収納部119に配置するとともにカム103の貫通孔31に図示略の中空シャフトを挿入する加工準備工程と、中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフトを拡管させて中空シャフトにカム3を固定する加工工程と、からなる。
なお、カム103及び中空シャフトを割型群112に配置する場合は、以下に説明するように、割型群112にカム103を配置してからカム103の貫通孔31に中空シャフトを挿入すればよい。しかしながら、本発明はこれに限らず、カム103の貫通孔31に中空シャフトを挿入してカム103と中空シャフトとを組み合わせた後、これらを割型群112に配置してもよい。
(割型群準備工程)
図15及び図16に示すように、複数の割型101を用意し、割型101の側面11同士を突き合わせ、かつ突き合わせ面15が同一面を構成するように割型101を並べて下側の割型群112aとする。下側の割型群112aは、図1に示す下ケース52の割型収納部55に収納すればよい。このとき、割型101同士の間には、各割型101のカム収納凹部13同士が一体になってカム収納部119が形成される。カム収納部119は、カム103がいかなる姿勢であっても、カム103の下半分を収納できる大きさとする。たとえば、カム収納部119の形状を半円の丸溝形状とした場合、丸溝の幅寸法をカムの長軸長さを超える寸法とする。また、リブ収納部114は、割型101の並び方向に沿ってカム収納部119の両側に位置している。そして、各カム収納部119に対応するカム103を用意する。
(加工準備工程)
次に、図15及び図16に示すように、割型群112aのカム収納部119にそれぞれカム103を配置する。カム103をカム収納部119に配置する際には、カム収納部119にカム本体32を収納させるとともにリブ133をリブ収納部114に嵌合させる。より詳細には、カム本体32は、カム収納部119内において割型本体101aに接触せずにカム収納部119に収納される。また、リブ133をリブ収納部114に嵌合させる際には、カム103のリブ133に設けられた第3当接面134をリブ受面117の傾斜面117aに当接させる。
次に、カム103の貫通孔31に図示略の中空シャフトを挿入する。中空シャフトは、カム103の貫通孔31に挿入されるとともに、割型101のシャフト受溝16に嵌め合わされた状態になる。
そして、図17及び図18に示すように、上側の割型群112bを、下側の割型群112aの上に重ね合わせ、突き合わせ面15同士を突き合わせる。これにより、下型の割型群112aと同様に、上型の割型群112bのカム収納部119にカム本体32が収納されるとともにリブ133がリブ収納部114に嵌合される。これにより、1つのカム103は、上側の2つの割型101と、下側の2つの割型101とによって固定された状態になる。カム103は、リブ133がリブ収納部114に嵌合されることによって上下の割型群112a、112bの内部に固定される。また、カム本体32は、いずれの割型本体101aにも接触せずに浮いた状態になる。更に、図1に示したように上ケース51を下ケース52に重ね合わせることで、図10に示したように、上下の割型群112a、112bをケース5内に収納する。
(加工工程)
次に、中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフトを拡管させて、中空シャフトにカム103を固定させる。このようにしてカムシャフトを製造する。その後、上ケース51、上側の割型群112bを順次取り外して、製造されたカムシャフトを取り出す。カムシャフトを取り出す際は、カム103のリブ133と割型101のリブ収納部114との嵌め合わせを解除すればよい。リブ133とリブ収納部114との嵌め合わせは、傾斜面134a、177a同士の接触によるものなので、割型101に対してカム103を垂直方向に引き上げるだけで嵌め合わせは解除される。以上のようにしてカムシャフトが製造される。
以上説明したように、本実施形態のカムシャフトの製造方法によれば、第1の実施形態と同様の効果の他に、以下の効果が得られる。
カム103のリブ133を割型101のリブ収納部114に嵌合させる際に、カム103側のリブ133の第3当接面134を、リブ収納部114を区画する一対の傾斜面117aに嵌合させる。一対の傾斜面117aは、突き合わせ面15に向けて相互に離間するように構成されており、言い換えると側面11から見たときにV字状に配置されているので、水平方向と上下方向の位置決めを同時に行うことができ、中空シャフトに対するカム103の作動角度を精密に決めることができる。これにより、中空シャフトに対するカム103の作動角度の精度が高いカムシャフトを製造できる。
また、一対の傾斜面117aが、突き合わせ面15に向けて相互に離間するように配置されており、カム103側のリブ133の第3当接面134がこの傾斜面117aに当接するようになっているので、上側の割型群112bを取り除いてからカムシャフトを下側の割型群112aから取り出す際に、カム103を上に持ち上げるだけでカムシャフトを容易に取り出すことができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態であるカムシャフトの製造方法について、図面を参照して説明する。
本実施形態のカムシャフトの製造方法は、第3の実施形態のカムシャフトの製造方法とほぼ同じであり、第3の実施形態と相違する点は、下側の割型群のリブ受面が傾斜面で構成され、上側の割型群のリブ受面が水平面で構成され、カム側のリブの当接面が、傾斜面に当接する第3当接面と、水平面に当接する第4当接面で構成される点である。以下、相違点を中心に説明する。なお、第1、第3の実施で説明した構成要素と同一の構成要素には第1、第3の実施形態と同じ符号を付して、その説明を省略する。
図19に示すように、本実施形態のカム203は、カム本体32と、カム本体32の厚さ方向両側に設けられたリブ133とから構成されている。リブ133の外周端面133aは8つの平坦面となっており、リブ133を平面視した場合、その外形が八角形状になっている。各カム203を、中空シャフト4に対するそれぞれの作動角度に対応する姿勢に向けたとき、外周端面133aを構成する8つの平坦面は、水平になる面と、垂直になる面と、傾斜する面とに区別されるが、このうち傾斜する面が第3当接面134とされ、水平になる面が第4当接面234とされている。カム203自体は、鋼材料、アルミニウム材料等で構成される。
次に、図19に示すように、上側の割型201は、金属からなる割型本体201aの両側面11にカム収納凹部13とリブ収納部214とが設けられ、割型本体201aの上面である突き合わせ面15にシャフト受溝16が設けられて構成されている。
カム収納凹部13は、側面11に設けられるとともに、突き合わせ面15の一部を切り欠くように設けられる。カム収納凹部13は、別の割型1のカム収納凹部13と一体になってカム収納部219を構成する。カム収納凹部13が突き合わせ面15を切り欠くように設けられているため、複数の割型201が一体になって割型群212が構成されたときに、カム収納部219は突き合わせ面15に開口した凹部となる。カム収納部219は、カム3の上半分を収納可能な大きさとされている。
リブ収納部214は、カム収納凹部13の内部に設けられており、カム収納凹部13を更に切り欠けるように設けられている。また、リブ収納部214は、突き合わせ面15を切り欠くように設けられている。このため、複数の割型201が一体になって割型群212が構成されたときに、リブ収納部214は、突き合わせ面15に開口し、かつカム収納部219に連通した凹部で構成される。リブ収納部214を区画する端面のうちの一つがカム203のリブ233を受けるリブ受面217となっている。リブ受面217は、水平面217aで構成されている。
図19に示す下側の割型101は、第3の実施形態の割型101と同じである。
次に、カムシャフトの製造工程を順を追って説明する。本実施形態のカムシャフトの製造方法は、下側の割型101の側面11同士を突き合わせて下側の割型群112aを構成するととともに、上側の割型201の各側面11同士を突き合わせて上側の割型群212aを構成する割型群準備工程と、カム203を割型群112aのカム収納部119に配置するとともにカム203の貫通孔31に中空シャフトを挿入する加工準備工程と、中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフトを拡管させて中空シャフトにカム203を固定する加工工程と、からなる。
カム203及び中空シャフトを割型群112aに配置する場合は、以下に説明するように、割型群112aにカム203を配置してからカム203の貫通孔31に中空シャフトを挿入すればよい。しかしながら、本発明はこれに限らず、カム203の貫通孔31に中空シャフトを挿入してカム203と中空シャフトとを組み合わせた後、これらを割型群112aに配置してもよい。
(割型群準備工程)
図19に示すように、複数の割型101を用意し、割型101の側面11同士を突き合わせ、かつ突き合わせ面15が同一面を構成するように割型101を並べて下側の割型群112aとする。下側の割型群112aは、図1に示す下ケース52の割型収納部55に収納すればよい。このとき、割型101同士の間には、各割型101のカム収納凹部13同士が一体になってカム収納部119が形成される。カム収納部119は、カム203がいかなる姿勢であっても、カム203の下半分を収納できる大きさとする。たとえば、カム収納部119の形状を半円の丸溝形状とした場合、丸溝の幅寸法をカムの長軸長さを超える寸法とする。また、リブ収納部114は、割型101の並び方向に沿ってカム収納部119の両側に位置している。そして、各カム収納部119に対応するカム203を用意する。
(加工準備工程)
次に、図19に示すように、割型群112aのカム収納部119にそれぞれカム203を配置する。カム203をカム収納部119に配置する際には、カム収納部119にカム本体32を収納させるとともにリブ133をリブ収納部114に嵌合させる。より詳細には、カム本体32は、カム収納部119内において割型本体101aに接触せずにカム収納部119に収納される。また、リブ133をリブ収納部114に嵌合させる際には、カム203のリブ133に設けられた第3当接面134をリブ受面117の傾斜面117aに当接させる。
次に、カム203の貫通孔31に図示略の中空シャフトを挿入する。中空シャフトは、カム203の貫通孔31に挿入されるとともに、割型101のシャフト受溝16に嵌め合わされた状態になる。
そして、図17及び図18に示すように、上側の割型群212aを、下側の割型群112aの上に重ね合わせ、突き合わせ面15同士を突き合わせる。これにより、上側の割型群212aのカム収納部219にカム本体32が収納されるとともに、リブ収納部214にリブ133が収納される。このとき、リブ133の第4当接面234が、リブ収納部214の水平面217aに当接する。その結果、カム203の第4当接面234がリブ収納部214の水平面217aに拘束され、カム203の上下方向の位置ズレが防止される。このようにして、カム203は、上下の割型群112a、212aの内部に固定される。また、カム本体32は、いずれの割型本体101a、201aにも接触せずに浮いた状態になる。更に、図1に示したように上ケース51を下ケース52に重ね合わせることで、図10に示したように、上下の割型群112a、212aをケース5内に収納する。
(加工工程)
次に、中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、中空シャフトを拡管させて、中空シャフトにカム203を固定させる。このようにしてカムシャフトを製造する。その後、上ケース51、上側の割型群212aを順次取り外して、製造されたカムシャフトを取り出す。下側の割型群112aからカムシャフトを取り出す際は、カム203のリブ133と割型101のリブ収納部114との嵌め合わせを解除すればよい。リブ133とリブ収納部114との嵌め合わせは、傾斜面134a、177a同士の接触によるものなので、割型101に対してカム203を垂直方向に引き上げるだけで嵌め合わせは解除される。以上のようにしてカムシャフトが製造される。
以上説明したように、本実施形態のカムシャフトの製造方法によれば、第1の実施形態と同様の効果の他に、以下の効果が得られる。
カム203のリブ133を下側の割型101のリブ収納部114に嵌合させる際に、カム203側のリブ133の第3当接面134を、リブ収納部114を区画する一対の傾斜面117aに嵌合させる。一対の傾斜面117aは、突き合わせ面15に向けて相互に離間するように構成されており、言い換えると側面11から見たときにV字状に配置されているので、水平方向と上下方向の位置決めを同時に行うことができ、中空シャフトに対するカム203の作動角度を精密に決めることができる。これにより、中空シャフトに対するカム203の作動角度の精度が高いカムシャフトを製造できる。
また、一対の傾斜面117aが、突き合わせ面15に向けて相互に離間するように配置されており、カム203側のリブ133の第3当接面134がこの傾斜面117aに当接するようになっているので、上側の割型群212aを取り除いてからカムシャフトを下側の割型群112aから取り出す際に、カム203を上に持ち上げるだけでカムシャフトを容易に取り出すことができる。
更に、上側の割型201の水平面217aによってカム203の第4当接面234を拘束するので、上下方向のカム203の位置ズレを防止できる。
また、下側の割型群112aに設けられた傾斜面117aからなるリブ受面117と、上側の割型群212aに設けられた水平面217aからなるリブ受面217とによって、カム203を上下から挟んで固定することができ、シャフトに対するカム203の作動角度の精度が高いカムシャフトを製造できる。
本発明は上記の第1〜第4実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で、各種の変更を加えることが可能である。例えば、中空シャフトを拡径させてカムを固定する際に、中空シャフトとカムとの結合を強くするために、カムの貫通孔の内周面に突起を設けてもよい。
本発明によれば、
(1)カムシャフトの品種毎に成形型を用意する必要がなく、シャフトに対するカムの作動角度の精度が高く、かつ、製造後のカムシャフトに対する追加の機械加工が不要なカムシャフトの製造方法、及び、
(2)品種毎に成形型を用意する必要がなく、シャフトに対するギアの取り付け角度の精度が高く、かつ、製造後のギアシャフトに対する追加の機械加工が不要なギアシャフトの製造方法、
を提供することができる。
1、60、101、210 割型
3、103、203 カム
4 中空シャフト
11、61 側面
12、12a、12b、112,112a、112b、212a 割型群
13 カム収納凹部
14、64、114、214 リブ収納部
17、117、227 リブ受面
17a、217 水平面
17b 垂直面
19、119、219 カム収納部
31 貫通孔
32 カム本体
33、83、133 リブ
34 第1当接面(当接面)
35 第2当接面(当接面)
41 中空部
62 ギア
63 ギア収納凹部
82 ギア本体
134 第3当接面(当接面)
234 第4当接面(当接面)

Claims (9)

  1. 側面にカム収納凹部と前記カム収納凹部内に形成されたリブ収納部とが設けられてなる複数の割型を用意し、前記割型の前記側面同士を突き合わせて割型群を構成して、前記割型同士の間に、前記カム収納凹部からなる複数のカム収納部を形成する割型群準備工程と、
    貫通孔を有するとともに前記カム収納部よりも小型なカム本体と前記カム本体の厚さ方向両側に設けられて前記リブ収納部に嵌合可能なリブとが備えられてなるカムと、中空シャフトとを用意し、前記カム収納部に前記カム本体を収納させるとともに前記リブを前記リブ収納部に嵌合させ、かつ、前記カムの前記貫通孔に前記中空シャフトを挿入させた状態とする加工準備工程と、
    前記中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、前記中空シャフトを拡管させて前記中空シャフトに前記カムを固定する加工工程と、
    を有することを特徴とするカムシャフトの製造方法。
  2. 前記割型群準備工程において一対の前記割型群を用意し、
    前記加工準備工程において、前記カム及び前記中空シャフトを前記一対の割型群によって挟んで固定することを特徴とする請求項1に記載のカムシャフトの製造方法。
  3. 前記割型の前記リブ収納部に複数のリブ受面が設けられ、前記カムの前記リブには複数の当接面が設けられ、前記カムを前記カム収納部に配置する際に、前記当接面を前記リブ受面に当接させることにより、前記カムを前記カム収納部に固定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカムシャフトの製造方法。
  4. 前記割型の前記複数のリブ受面が、水平面と一対の垂直面とで構成され、前記リブの前記複数の当接面が、前記水平面に当接する第1当接面と、前記垂直面に当接する第2当接面とで構成されることを特徴とする請求項3に記載のカムシャフトの製造方法。
  5. 前記割型の前記複数のリブ受面が、傾斜面で構成され、前記リブの前記複数の当接面が、前記傾斜面に当接する第3当接面で構成されることを特徴とする請求項3に記載のカムシャフトの製造方法。
  6. 前記一対の割型群のうち、一方の割型群を構成する前記割型の前記複数のリブ受面が傾斜面で構成され、
    他方の割型群を構成する前記割型の前記複数のリブ受面が水平面で構成され、
    前記リブの前記複数の当接面が、前記傾斜面に当接する第3当接面と、前記水平面に当接する第4当接面とで構成されることを特徴とする請求項3に記載のカムシャフトの製造方法。
  7. 前記加工準備工程において、前記カム収納部に前記カム本体を収納させるとともに前記リブを前記リブ収納部に嵌合させるように前記カムを前記割型群に装着してから、前記カムの貫通孔に中空シャフトを挿入することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のカムシャフトの製造方法。
  8. 前記加工準備工程において、前記カムの前記貫通孔に前記中空シャフトを挿入してから、前記カム収納部に前記カム本体を収納させるとともに前記リブを前記リブ収納部に嵌合させるように前記カムを前記割型群に装着することを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のカムシャフトの製造方法。
  9. 側面にギア収納凹部と前記ギア収納凹部内に形成されたリブ収納部とが設けられてなる複数の割型を用意し、前記割型の前記側面同士を突き合わせて割型群を構成して、前記割型同士の間に、前記ギア収納凹部からなる複数のギア収納部を形成する割型群準備工程と、
    貫通孔を有するとともに前記ギア収納部よりも小型なギア本体と前記ギア本体の厚さ方向両側に設けられて前記リブ収納部に嵌合可能なリブとが備えられてなるギアと、中空シャフトとを用意し、前記ギア収納部に前記ギア本体を収納させるとともに前記リブを前記リブ収納部に嵌合させ、かつ、前記ギアの貫通孔に前記中空シャフトを挿入させた状態とする加工準備工程と、
    前記中空シャフトの中空部に加圧用流体を導入してハイドロフォーム加工を行い、前記中空シャフトを拡管させて前記中空シャフトに前記ギアを固定する加工工程と、
    を有することを特徴とするギアシャフトの製造方法。
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