JP5625409B2 - 遊技機 - Google Patents

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本発明は、スロットマシンその他の遊技機に関する。
例えばスロットマシンにおいては、特開2009−240836号公報等に示されるように、その正面の遊技面に表示窓を備える遊技パネル、メダル投入口、各種の操作レバーやボタン、スイッチ類を備える操作盤、メダル受け皿、その他の演出表示部などが設けられている。
表示窓の裏側には、それぞれ複数の図柄が付設された複数のリールが配置され、各リールの図柄が表示窓に臨むようになっている。
メダルを投入してスタートレバーを操作すると各リールが回転し、ストップボタンの操作により個別に回転を停止して、停止後表示窓に臨む図柄の並びに応じたボーナスによりメダルを獲得できるようになっている。
ボーナスは投入したメダルの枚数によって変化し、投入数が多いほどボーナス時の獲得メダル数も多くなる。
メダル投入口のほかに、操作盤にはクレジットされた仮想メダルを投入するための押しボタン形式のクレジット投入スイッチも設けられている。
クレジット投入スイッチは一度に3枚投入するための第1クレジット投入スイッチ、仮想メダルを一度に2 枚投入するための第2クレジット投入スイッチ、および仮想メダルを1枚投入するための第3クレジット投入スイッチからなる。
これらのクレジット投入スイッチの操作ボタンは、従来、スタートレバーやストップボタンを避けて、操作盤の左端部に配置されているが、操作盤面のスペースは狭いために、第2、第3クレジット投入スイッチの操作ボタンは第1クレジット投入スイッチに比較して小さいサイズとして、第1クレジット投入スイッチの操作ボタンの横隣に手前と奥の前後方向に位置させている。
特開2009−240836号公報
しかしながら、このようなスペースの制約の下では、その位置や形状によっては押しにくいクレジット投入スイッチを配設することになってしまうという場合があった。
このような問題は遊技者が操作するクレジット投入スイッチに限らず、管理者が操作する遊技機内の他のスイッチその他の操作部についても生じ得る。
したがって本発明は、上記の例示した問題に鑑み、複数の操作部を配置しながら操作しやすい操作装置を備えた遊技機を提供することを目的とする。
このため本発明は、異なる処理を行うため操作者により操作される複数の操作部を操作部配設部に備えた遊技機において、複数の操作部を操作部配設部に変位可能に付設された回転部材に取り付けて操作部集合体を形成し、操作部集合体を回転させることにより、各操作部を選択的に操作部配設部の操作部配設面における所定位置に移動可能とし、複数の操作部は、所定位置に移動した操作部の被操作部と他の操作部の被操作部のそれぞれの操作方向が互いに異なるように回転部材に取り付けられており、回転部材はその回転軸線上に頂点を有して円錐面をなす端面を有しており、複数の操作部はそれぞれの被操作部を端面上に回転軸線を囲んで配置されており、操作部配設面は、遊技者から見て奥が高く手前が低くなるように傾斜しており、回転部材の回転軸は、複数の操作部のうちの遊技者から見て手前側に位置する1つの操作部が、操作部配設面の傾斜方向に長い楕円状の開口で操作部配設面と同レベルに近い高さに露出すると共に、残りの操作部が、遊技者から見て開口内の奥側で1つの操作部よりも低い位置に配置されるように、操作部配設面に対して傾斜しており、回転部材を回転軸回りに回転させることにより、奥側に位置する操作部と、手前側に位置する操作部とを入れ替えて配置できるように構成した。


複数の操作部のいずれも一定の所定位置に位置づけることができるので、操作容易な位置で操作を行うことができる。
操作部の被操作部を同一形状とすれば、いずれの操作部についても同じ操作感を得ることができる。
また、操作部集合体とした場合には、複数の操作部がすべて支持部材上にあるから、各操作部の移動範囲が限定され、コンパクトに構成される。
スロットマシンの正面図である。 スロットマシンの前面扉を閉じた状態を示す斜視図である。 スロットマシンの前面扉を開いた状態を示す斜視図である。 筐体の正面図である。 リールの組立斜視図である。 リールを構成する帯状ベルトの展開図である。 バックライトまわりを示す図である。 セレクタの正面図である。 スロットマシンのブロック回路図である。 通常処理を示すフローチャートである。 抽選処理を示すフローチャートである。 リール制御処理を示すフローチャートである。 メダル払出処理を示すフローチャートである。 特別遊技状態処理を示すフローチャートである。 ボーナス図柄判定処理を示すフローチャートである。 RBゲーム初期設定処理時のカウンタ設定を示す説明図である。 BBゲームにおける初期設定処理時のカウンタ設定を示す説明図である。 第1の実施例におけるクレジット投入スイッチ装置まわりの外観斜視図である。 クレジット投入スイッチ装置の平面図である。 図19におけるA−A部断面図である。 スイッチホルダ収納部を裏面側から見た斜視図である。 分解したスイッチホルダとスイッチマウントを下方から見た斜視図である。 スイッチホルダの底壁の内面図である。 スイッチマウントへのクレジット投入スイッチの取付構造を示す斜視図である。 スイッチ集合体の回転に伴うスイッチホルダのストッパとスイッチマウントの凹部の関係変化を示す図である。 第2の実施例におけるクレジット投入スイッチ装置まわりの外観斜視図である。 スイッチホルダ収納部を裏面奥側から見た斜視図である。 スイッチホルダを下方から見た外観斜視図である。 クレジット投入スイッチ装置の断面図である。 分解したスイッチホルダとスイッチマウントを下方から見た斜視図である。 第3の実施例におけるクレジット投入スイッチ装置まわりの外観斜視図である。 スイッチマウントを下方から見た斜視図である。 クレジット投入スイッチ装置の断面図である。 ボタン位置センサを示す図である。 第4の実施例におけるクレジット投入スイッチ装置まわりの外観斜視図である。 クレジット投入スイッチ装置の縦断面図である。 スイッチ集合体の外観斜視図である。 図36におけるB−B部断面図である。 操作盤の裏面図である。 つまみを手前に引いたときの状態を示す断面図である。
遊技機としてスロットマシンに本発明を適用した実施の形態を実施例により説明する。
先ず各実施例共通の全体構成について説明する。
図1はスロットマシンの正面図、図2はスロットマシンの前面扉を閉じた状態の斜視図、図3はスロットマシンの前面扉を開いた状態の斜視図、図4は筐体の正面図である。
である。
スロットマシン10は、その外殻を形成する筐体11を備えている。
筐体11は木製で、とくに図3および図4に示すように、板状に形成された天板11a、底板11b、背板11c、左側板11dおよび右側板11eからなり、隣接する各板11a〜11eが接着等の固定手段によって固定されることにより、全体として前面を開放した箱状に形成されている。
なお、各板11a〜11eは木製のパネルによって構成する以外に、合成樹脂製パネルまたは金属製パネルによって構成してもよいし、合成樹脂材料または金属材料によって一体の箱状に形成することによって構成してもよい。
以上のように構成された筐体11は、遊技ホールへの設置の際にいわゆる島設備に対し釘を打ち付ける等して取り付けられる。
筐体11の前面側には、前面開閉扉としての前面扉12が開閉可能に取り付けられている。すなわち、筐体11の左側板11dには、図4に示すように、上下一対の支軸25a、25bが設けられている。支軸25a、25bは上方に向けて突出された先細り形状の軸部を備えている。
一方、前面扉12には、図3に示すように、各支軸25a、25bに対応して当該支軸25a、25bの軸部が挿入される挿入孔を備えた支持金具26a、26bが設けられている。
そして、各支軸25a、25bの上方に支持金具26a、26bを配置させた上で前面扉12を降下させることにより、支持金具26a、26bの挿入孔に支軸25a、25bの軸部が挿入された状態とされる。これにより、前面扉12は筐体11に対して両支軸25a、25bを結ぶ上下方向へ延びる開閉軸線を中心として回動可能に支持され、その回動によって筐体11の前面開放側を開放したり閉鎖したりすることができるように構成されている。
前面扉12は、その裏面に設けられた施錠装置によって開放不能な施錠状態とされる。
また、図1に示すように、前面扉12の右端側上部には解錠操作部であるキーシリンダ20が設けられている。キーシリンダ20は施錠装置と一体化されており、キーシリンダ20に対する所定のキー操作によって施錠状態が解除されるように構成されている。
ここで、施錠装置を含むロック機構について概略を説明する。
前面扉12の右端側、すなわち前面扉12の開閉軸の反対側には、その裏面に施錠装置が設けられている。
施錠装置は、図1および図3に示すように、上下方向に延び前面扉12に固定された基枠と、基枠の上部から前面扉12の前方に延びるように設けられたキーシリンダ20と、基枠に対して上下方向に移動可能に組み付けられた長尺状の連動杆21とを備えている。
そして、施錠装置のうちキーシリンダ20だけが前面扉12の前方に突出した状態で設けられている。キーシリンダ20が設けられる位置は前面扉12の中でも肉厚の薄い上部位置とされており、その結果、全長の短い汎用性のあるキーシリンダ20を採用することができる。
なお、キーシリンダ20としては、不正解錠防止機能の高いオムロック(登録商標)などを用いることができる。
連動杆21は、キーシリンダ20に差し込んだキーを時計回りに操作することで下方へ移動される。連動杆21には、鉤形状をなす上下一対の鉤金具22が設けられており、筐体11に対して前面扉12を閉鎖した際には、鉤金具22が筐体11側の支持金具23に係止されて施錠状態となる。
なお、鉤金具22には施錠状態を維持する側へ付勢するコイルバネ等の付勢部材が設けられている。
キーシリンダ20に対してキーが時計回りに操作されると、連動杆21が下方に移動し、付勢部材の付勢力に抗して鉤金具22が移動されることにより当該鉤金具22と支持金具23との係止状態が解除され、筐体11に対する前面扉12の施錠状態が解除される。
前面扉12の中央部上寄りには、図1および図2に示すように、遊技者に遊技状態を報知する遊技パネル30が設けられている。
遊技パネル30には、縦長の3つの表示窓31L、31M、31Rが横並びとなるように形成されている。表示窓31L、31M、31Rは透明または半透明な材質により構成されており、各表示窓31L、31M、31Rを通じてスロットマシン10の内部が視認可能な状態となっている。
なお、各表示窓31L、31M、31Rを1つにまとめて共通の表示窓としてもよい。
図3に示すように、筐体11は仕切り板40によりその内部が上下2分割されており、仕切り板40の上部には、可変表示手段を構成するリールユニット41が取り付けられている。
リールユニット41は、円筒状(円環状)にそれぞれ形成された左リール42L、中リール42M、右リール42Rを備えている。なお、各リール42L、42M、42Rは少なくとも無端状ベルトとして構成されていればよく、円筒状(円環状)に限定されるものではない。
各リール42L、42M、42Rは、その中心軸線が当該リールの回転軸線となるように回転可能に支持されている。各リール42L、42M、42Rの回転軸線は略水平方向に延びる同一軸線上に配設され、それぞれのリール42L、42M、42Rが各表示窓31L、31M、31Rと1対1で対応している。したがって、各リール42L、42M、42Rの表面の一部はそれぞれ対応する表示窓31L、31M、31Rを通じて視認可能な状態となっている。
また、リール42L、42M、42Rが正回転すると、各表示窓31L、31M、31Rを通じてリール42L、42M、42Rの表面は上から下へ向かって移動しているかのように視認される。
図5はリールの組立斜視図である。各リール42(左リール42L、中リール42M、右リール42R)は同構成である。以下、共通の構成を説明する際には適宜、左、中および右を示すL、MおよびRを省いた参照符号42を用いて記述する。他の参照符号についても同様である。
リール42は、それぞれステッピングモータ61(61L、61M、61R)に連結されており、ステッピングモータ61の駆動により各リール42が独立して回転駆動し得る構成となっている。
リール42は、円筒状のかごを形成する円筒骨格部材50と、その外周面において無端状に巻かれた帯状のベルトとを備えている。そして、その巻かれた状態を維持するように、ベルトの長辺両側に沿って形成された一対のシール部を介して円筒骨格部材50に貼付されている。各リールのベルトの外周面には、後述するように、識別情報としての図柄が等間隔に多数印刷されている。
ステッピングモータ61は、リールユニット41(図3参照)内において起立状態に配置されたモータプレート53の側面にネジ54で固定されている。モータプレート53には、発光素子55aと受光素子55bとが所定間隔をおいて保持されたリールインデックスセンサ(回転位置検出センサ)55が設置されている。
一方、リール42と一体化されたボス補強板52には、半径方向に延びるセンサカットバン56の基端部56bがねじ57で固定されている。このセンサカットバン56の先端部56aは、略直角に屈曲されてリールインデックスセンサ55の両素子55a、55bの間を通過できるように位置合わせがなされている。
そして、リール42が1回転するごとにセンサカットバン56の先端部56aの通過をリールインデックスセンサ55が検出し、その検出の都度、後述する主制御装置131に検出信号を出力する。主制御装置131はこの検出信号に基づいて各リール42の角度位置を1回転ごとに確認し補正できる。
ステッピングモータ61は、例えば504パルスの駆動信号(励磁信号あるいは励磁パルスとも言う。以下同じ)を与えることにより1回転されるように設定されており、この励磁パルスによってステッピングモータ61の回転位置、すなわちリール42の回転位置が制御される。
各リール42(42L、42M、42R)の各ベルト上には、その長辺方向(周回方向)に複数個、具体的には21個の図柄が描かれている(図6参照)。したがって、所定の固定位置において或る図柄から次の図柄へ切り替えるには24パルス(=504パルス÷21図柄)を要する。
そして、リールインデックスセンサ55の検出信号が出力された時点からのパルス数により、どの図柄が表示窓31(31L、31M、31R)から視認可能な状態となっているかを認識したり、任意の図柄を表示窓31から視認可能な状態としたりする制御を行うことができる。
各リール42に付された図柄のうち、表示窓31を介して全体を視認可能な図柄数は、主として表示窓31の上下方向の長さによって決定される所定数に限られている。ここでは各リールについて3個ずつとして、各リール42L、42M、42Rがすべて停止している状態では、3×3=9個の図柄が遊技者に視認可能な状態となる。
ここで、各リール42L、42M、42Rに付される図柄について説明する。図6には、左リール42L、中リール42M、右リール42Rのそれぞれに巻かれるベルトに描かれた図柄配列が示されている。
各リール42L、42M、42Rにはそれぞれ21個の図柄が一列に設けられている。
各リール42L、42M、42Rに対応して番号が1〜21まで付されているが、これは説明の便宜上付したものであり、リール42L、42M、42Rに実際に付されているわけではない。但し、以下の説明では当該番号を使用して説明する。
図柄としては、ビッグボーナスゲームに移行するための第1特別図柄としての「7」図柄(例えば、左ベルト第20番目)と「青年」図柄(例えば、左ベルト19番目)とがある。
また、レギュラーボーナスゲームに移行するための第2特別図柄としての「BAR」図柄(例えば、左ベルト第14番目)がある。
また、リプレイゲームに移行するための第3特別図柄としての「リプレイ」図柄(例えば、左ベルト第11番目)がある。
また、小役の払出が行われる小役図柄としての「スイカ」図柄(例えば、左ベルト第9番目)、「ベル」図柄(例えば、左ベルト第8番目)、「チェリー」図柄(例えば、左ベルト第4番目)がある。そして、各リール42L、42M、42Rに巻かれるベルトにおいて、各種図柄の数や配置順序は異ならせてある。
なお、リールユニット41の各リール42L、42M、42Rは識別情報を可変表示するもので、主表示部を構成する。
但し、可変表示の手段はこれ以外の構成であってもよい。例えば、ベルトを自転させるのではなく周回させるタイプ等の他の機械的なリール構成としてもよい。
あるいはまた、機械的なリール構成に代えて、或いはこれに加えて、液晶表示器、ドットマトリックス表示器等の電気的表示により識別情報を可変表示させるものを設けてもよく、この場合は表示形態に豊富なバリエーションをもたせることが可能となる。
また、リール42L、42M、42Rの内側には、当該各リールのベルトを内側から照らすバックライト装置が配置されている。
図7はバックライトおよびその周辺を示し、同図の(a)は斜視図、(b)は正面図である。
バックライト装置100L、100M、100Rは、各リール42L、42M、42Rと1対1に対応させて取り付けられる。
各バックライト装置100L、100M、100Rは、リールユニット41内において、前述したように、各リール42L、42M、42Rに対応させて配置された各モータプレート53L、53M、53Rの側面の遊技パネル30側に取り付けられている。そして、各バックライト装置100L、100M、100Rは、上下方向にみて同じ位置に配置されている。なお、図7の(a)は、各リール42L、42M、42Rを取り除いた状態におけるリールユニット41周辺を拡大して示している。
図7(b)に示すように、バックライト装置100(100L、100M、100R)は、前方側が開放された箱形状であって上下方向の長さおよび左右方向の長さが表示窓31(31L、31M、31R)(図1)とほぼ同じ長さであるベース101を備えている。
ベース101は、その開口領域を区切る隔壁が等間隔に上下に2個形成されていることにより、第1開口領域102、第2開口領域103および第3開口領域104が、それぞれ上段、中段および下段に並ぶ構成となっている。そして、前面扉12を閉じた状態においては、各開口領域102、103、104は、表示窓31の上段、中段および下段のそれぞれに対応した位置の後方に配置される。
具体的には、第1開口領域102は表示窓31の上段付近の後方に配置し、第2開口領域103は表示窓31の中段付近の後方に配置し、第3開口領域104は表示窓31の下段付近の後方に配置する。また、第1開口領域102の開口前面は若干上方を向いており、第3開口領域104の開口前面は若干下方を向いている。したがって、ベース101の側面は遊技パネル30側に向けて膨らんだ円弧状となっている。
これら各開口領域102、103、104には、発光ダイオードからなる4個ずつのバックライト105が前方に向けて起立するように配設されている。そして、各開口領域102、103、104におけるバックライト105は、所定間隔を隔てて上下2列に分けて2個ずつ配置されており、各列のバックライト105は所定間隔を隔てて水平となるように並んでいる。
すなわち、左バックライト装置100Lには、第1開口領域102の上の列である第1ラインL1および下の列である第2ラインL2、第2開口領域103の上の列である第3ラインL3および下の列である第4ラインL4、そして第3開口領域104の上の列である第5ラインL5および下の列である第6ラインL6というように、隔壁を挟んで上下方向に合計6列のバックライト105のラインが存在することとなる。
そして、中バックライト装置100Mおよび右バックライト装置100Rにも合計6列のバックライト105のラインが存在しており、上述したように、各バックライト装置100L、100M、100Rは、上下方向にみて同じ位置に配置されているので、各バックライト装置100L、100M、100Rの各ラインL1〜L6は、それぞれ同一ライン上に位置することとなる。
すなわち、ラインL1は、各バックライト装置100L、100M、100Rのそれぞれの第1開口領域102の上の列に配設された合計6個のバックライト105を水平に結んだラインということになる。他の各ラインL2〜L6についても同様である。また、各バックライト105は、各々のラインL1〜L6毎に制御される。したがって、各々のラインL1〜L6毎にバックライト105の点灯および消灯が行われる。
各ラインL1〜L6上のバックライト105が点灯することにより、各リール42L、42M、42Rのベルトのそれぞれ異なる位置が後方から照らされることとなる。
なお、上述したように、各ベース101が隔壁により3つの開口領域102〜104に区分されているから、第1ラインL1および第2ラインL2上のバックライト105が点灯した場合には、表示窓31L、31M、31Rの上段に対応した位置付近のベルトの内側面のみが照らされ、表示窓31L、31M、31Rの中段および下段に対応した位置付近のベルトの内側面は照らされない。これは他のラインL3〜L6上のバックライト105が点灯した場合も同様である。
上述したように、ベルトは照射された光をある程度透過することができる材質の材料により形成されているので、バックライト105によってベルトが後方から照らされると、ベルトを透過した光が表示窓31L、31M、31Rを介して遊技者に視認される。また、各リール42L、42M、42Rが回転しているときは、点灯しているバックライト105の前方を通過するベルトに付された図柄が強調されることとなる。
遊技パネル30には、図1に示すように、各表示窓31L、31M、31Rを結ぶようにして、横方向へ平行に3本、斜め方向へたすき掛けに2本、計5本の組合せラインが付されている。勿論、最大組合せライン数を6以上としてもよく、5未満としてもよく、所定条件に応じて最大組合せライン数を変更するようにしてもよい。
これら各組合せラインに対応して、表示窓31群の正面から見て左側には有効ライン表示部32、33、34が設けられている。
第1有効ライン表示部32は組合せラインのうち中央の横ライン(中央ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。
第2有効ライン表示部33は組合せラインのうち上下の横ライン(上ラインおよび下ライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。
第3有効ライン表示部34は組合せラインのうち一対の斜めライン(右下がりラインおよび右上がりライン)が有効化された場合に点灯等によって表示報知される。
そして、有効化された組合せライン、すなわち有効ライン上に図柄が所定の組合せで停止した場合に入賞となり、予め定められたメダル払出処理や特定遊技への移行処理などが実行される。
ここで、本実施の形態における入賞となった場合の各図柄に関する払出枚数について説明する。
小役図柄に関し、「スイカ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には15枚のメダル払出、「ベル」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合には8枚のメダル払出、左リール42Lの「チェリー」図柄が有効ライン上に停止した場合には2枚のメダル払出が行われる。
すなわち、中リール42Mおよび右リール42Rの「チェリー」図柄はメダル払出と無関係である。また、「チェリー」図柄に限っては、他の図柄との組合せとは無関係にメダル払出が行われるため、左リール42Lの複数の有効ラインが重なる位置(具体的には上段または下段)に「チェリー」図柄が停止した場合には、その重なった有効ラインの数を乗算した分だけのメダル払出が行われることとなり、結果として4枚のメダル払出が行われる。
また、その他の図柄に関しては、第1特別図柄(ビッグボーナス図柄)の組合せである「7」図柄または「青年」図柄が同一図柄にて有効ライン上に左・中・右と揃った場合には15枚のメダル払出、第2特別図柄(レギュラーボーナス図柄)の組合せである「BAR」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合にも15枚のメダル払出が行われる。
なお、例えば「7」図柄と「チェリー」図柄とが同時に成立する場合が生じ得るが、かかる場合におけるメダル払出は15枚である。これは、1回のメダル払出における上限枚数が15枚に設定されているためである。
さらに、第3特別図柄の組合せである「リプレイ」図柄が有効ライン上に左・中・右と揃った場合にはメダル払出は行われない。
その他の場合、すなわち有効ライン上に左リール42Lの「チェリー」図柄が停止せず、また有効ライン上に左・中・右と同一図柄が揃わない場合には、一切メダル払出は行われない。
遊技パネル30の下には、図1に示すように、上壁70aと前壁70bに遊技者が操作するための操作ボタン等を配置した操作盤70が設けられている。
すなわち、前壁70bにおける左側には、各リール42L、42M、42Rを一斉(同時である必要はない)に回転開始させるために操作されるスタートレバー71が突出して設けられている。
スタートレバー71は、遊技者がゲームを開始するときに手で押し操作するレバーであり、手が離れたあと元の位置に自動復帰する。メダルが投入されているときにこのスタートレバー71が操作されると、各リール42L、42M、42Rが一斉に回転を始める。
操作盤70の前壁70bには、スタートレバー71の右側に、回転している各リール42L、42M、42Rを個別に停止させるために操作されるボタン状のストップスイッチ72、73、74が設けられている。
ストップスイッチ72、73、74は停止対象となるリール42L、42M、42Rに対応する表示窓31L、31M、31Rの下方にそれぞれ配置されている。
各ストップスイッチ72、73、74は、リール42L、42M、42Rの回転に基づく可変表示を停止させるために操作されるもので、各リール42L、42M、42Rが定速回転となると停止させることが可能な状態となり、このような状態中には図示しないランプが点灯表示されることによって停止操作が可能であることが報知され、回転が停止すると消灯されるようになっている。
操作盤70の上壁70aにおける右側には、投資価値としてのメダルを遊技者が直接投入するためのメダル投入器180が設けられている。
メダル投入器180の詳細については後述する。
メダル投入器180から投入されたメダルは、図3に示すように、前面扉12の背面に設けられたセレクタ84によって貯留用通路81か排出用通路82のいずれかへ導かれる。
図8は、セレクタ84の内部構造を示す図である。図中の2点鎖線は、理解を容易なものとするためにメダルの通過経路を示したものである。
セレクタ84には、メダル投入器180から投入されたメダルを貯留用通路81へ導くための案内通路85が形成されている。案内通路85は、メダルが1列で通行可能なようにして、図の上端部から右下部にかけて弧を描くような曲線状に形成されている。
より詳しくは、セレクタ84を構成するセレクタボディには、図の手前側に突出する突条85aが設けられており、その突条85aに沿って案内通路85が形成されている。これにより、案内通路85に到達したメダルは、突条85a上を転がるようにして下流方向へ流れることとなる。
案内通路85の上流部には、ソレノイド(図示略)で駆動されて案内通路85に対して出没可能な通路切替片83aからなるメダル通路切替部材83が設けられている。
ソレノイドの非励磁時には案内通路85内に通路切替片83aが突出し、貯留用通路81へのメダルの流れが阻害される。これにより、メダルは突条85aを乗り越えるようにして下方に落下し、排出用通路82に導かれる。
また、ソレノイドの励磁時には案内通路85外に通路切替片83aが没する。これにより、メダルは案内通路85に沿って流れ、貯留用通路81に導かれる。
通路切替片83aの下流側には、メダルの通過を検出する第1投入メダル検出センサ86と、第2投入メダル検出センサ87とが案内通路85の上流下流に並ぶようにして近接配置されている。ここで近接配置とは、少なくとも1時期において同一メダルを同時に検出する状態が生じる程度の配置状態を言う。
メダル通路切替部材83のソレノイド非励磁時には、メダルは案内通路84の途中から下方に落下するため、各投入メダル検出センサ86、87によりメダルの通過が検出されることがない。一方、メダル通路切替部材83のソレノイド励磁時には、各投入メダル検出センサ86、87によりメダルの通過が順次検出される。
貯留用通路81に導かれたメダルは、筐体11の内部に収納されたホッパ装置91へと導かれる。
一方、排出用通路82に導かれたメダルは、前面扉12の前面下部に設けられたメダル排出口17からメダル受け皿18へと導かれ、遊技者に返還される。
ホッパ装置91は、図3および図4に示すように、メダルを貯留する貯留タンク92と、メダルを遊技者に払い出す払出装置93とより構成されている。
払出装置93は、図示しないメダル払出用回転板を回転させることにより、排出用通路82の中央右部に設けられた開口94へメダルを排出し、排出用通路82を介してメダル受け皿18へメダルを払い出すようになっている。
また、ホッパ装置91の右方には、貯留タンク92内に所定量以上のメダルが貯留されることを回避するための予備タンク95が設けられている。
ホッパ装置91の貯留タンク92内部には、この貯留タンク92から予備タンク95へとメダルを排出する誘導プレート96が設けられている。したがって、誘導プレート96が設けられた高さ以上にメダルが貯留された場合には、誘導プレート96を介してメダルが予備タンク95に貯留されることとなる。
図1に戻って、操作盤70の前壁70bにおけるメダル投入器180の下方にあたる位置には、ボタン状の返却スイッチ76が設けられている。
返却スイッチ76は、メダル投入器180に投入されたメダルがセレクタ84内に詰まった際に押されるスイッチであり、このスイッチが押されることによりセレクタ84が機械的に連動して動作され、当該セレクタ84内に詰まったメダルがメダル排出口17より返却されるようになっている。
操作盤70の上壁70aにおける左側には、投資価値としてのクレジットされた仮想メダルを投入するためのクレジット投入スイッチ装置200が設けられている。
クレジット投入スイッチ装置200は、仮想メダルを一度に3枚投入するための第1クレジット投入スイッチ77aと、仮想メダルを一度に2枚投入するための第2クレジット投入スイッチ77bと、仮想メダルを1枚投入するための第3クレジット投入スイッチ77cとを備える。
クレジット投入スイッチ装置200の機械的構造の詳細については追って説明する。
操作盤70の前壁70bの左端部、すなわちスタートレバー71の左側には、ボタン状の切換スイッチ80が設けられている。
切換スイッチ80は、1度押されるとオン状態になり、もう1度押されるとオフ状態になり、その後押下操作が行われるごとにオンオフが切り替わるトグル式に構成されている。
切換スイッチ80は、メダル投入器180に必要量より多く投入された投入メダルや、所定の遊技の結果遊技者に返還される獲得メダルの取扱形式を変更するために操作される。
切換スイッチ80がオン状態のときには、所定の最大値(例えばメダル50枚分)となるまでの余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルがクレジットメダルとして貯留記憶されるように設定された「クレジットモード」となる。
切換スイッチ80がオフ状態のときには、余剰の投入メダルや入賞時の獲得メダルを現実のメダルとして払い出すように設定された「ダイレクトモード」となる。
なお、クレジットモードからダイレクトモードに切り換えられた際にクレジットメダルがある場合には、その分のクレジットメダルが現実のメダルとして払い出される。
このように、遊技者はクレジットモードとダイレクトモードとを切り換えることにより自身の好みに応じた形式で遊技を実行することができる。
切換スイッチ80は着目する観点により、投入価値および遊技価値の取扱形式を切り換える機能、クレジットされた仮想メダルを現実のメダルとして払い出すという機能、あるいは貯留記憶された遊技価値を実際に払い出すための精算操作機能を有すると言える。
なお、切換スイッチ80の操作により「クレジットモード」と「ダイレクトモード」とを切り換えるように構成する他、常に「クレジットモード」としておき切換スイッチ80が操作されると貯留記憶された仮想メダルを払い出すだけの精算スイッチとして機能させてもよい。
遊技パネル30の表示窓31の下方には、クレジットモード時に有効化されて貯留記憶されたメダル数を表示する残数表示部35と、ビッグボーナスやレギュラーボーナス等の特別遊技状態の際に例えば残りのゲーム数等を表示するゲーム数表示部36と、獲得メダルの枚数を表示する獲得枚数表示部37とがそれぞれ設けられている。これら表示部35〜37は7セグメント表示器によって構成されているが、液晶表示器等によって代替することは当然可能である。
つぎに、メダルがベットされる手順について説明する。
ダイレクトモード、クレジットモードのいずれのモードにおいても、遊技の開始時にメダル投入器180からメダルが投入されるとベットされた状態となる。
すなわち、1枚目のメダルがメダル投入器180に投入されると、第1有効ライン表示部32が点灯し、これに対応する中央ラインが有効ラインとなり、2枚目のメダルがメダル投入器180に投入されると、さらに第2有効ライン表示部33が点灯するとともに、これに対応する上ラインおよび下ラインを含む合計3本の組合せラインがそれぞれ有効ラインとなり、3枚目のメダルがメダル投入器180に投入されると、さらに第3有効ライン表示部34が点灯し、これに対応する一対の斜めラインを含む合計5本の組合せライン全てが有効ラインとなる。
一方、4枚以上のメダルがメダル投入器180に投入されると、3枚を超える余剰メダルは、そのときのモードがダイレクトモードであればセレクタ84により排出用通路82への切替がなされてメダル排出口17からメダル受け皿18へ返却される。
他方、クレジットモードであればスロットマシン内部に貯蓄されるとともに残数表示部35に貯蓄枚数が表示される。この貯留枚数には上限枚数が決められており(例えば50枚)、それを越える枚数のメダルが投入されたときにはメダル排出口17からメダル受け皿18へ返却される。
また、クレジットモードにて遊技が行われ且つ残数表示部35に貯留枚数が表示されている場合には、第1〜第3クレジット投入スイッチ77a〜77cのいずれかの操作ボタンが押されてオン(ON)された際にも仮想メダルが投入されたこととなりベットされた状態となる。
第3クレジット投入スイッチ77cがオンされた際には、仮想メダルが1枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が1つディクリメントされ、第1有効ライン表示部32が点灯して中央ラインが有効ラインとなる。
第2クレジット投入スイッチ77bがオンされた際には、仮想メダルが2枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が2つディクリメントされ、第1有効ライン表示部32および第2有効ライン表示部33が点灯して合計3本の組合せラインが有効ラインとなる。
第1クレジット投入スイッチ77aがオンされた際には、仮想メダルが3枚投入されたこととして残数表示部35に表示されている数値が3つディクリメントされ、全ての有効ライン表示部32〜34が点灯して合計5本の組合せラインが有効ラインとなる。
なお、第1〜第3クレジット投入スイッチ77a〜77cのいずれかがオンされた際に投入されるべき仮想メダルが貯留されていない場合、例えば残数表示部35の表示が2のときに第1クレジット投入スイッチ77aがオンされた場合等には、残数表示部35の数値が全てディクリメントされて0となり、投入可能な仮想メダル分だけベットされる。
前面扉12の上部には、遊技の進行に伴い点灯したり点滅したりする上部ランプ13と、遊技の進行に伴い種々の効果音を鳴らしたり、遊技者に遊技状態を報知したりする左右一対のスピーカ14と、遊技者に各種情報を与える補助表示部15とが設けられている。
補助表示部15は、遊技の進行に伴って各種表示演出を実行するためのものであり、各リール42L、42M、42Rによる遊技を主表示部によるものと考えることができることから、補助表示部15と称している。
補助表示部15としては表示内容の多様化および表示演出の重厚化を意図して液晶表示器を用いるのが好ましいが、ドットマトリックス表示器等の他の表示器を使用してもよい。
補助表示部15の背面には上部ランプ13やスピーカ14、補助表示部15、バックライト105を駆動させるためのサブ制御装置111が設けられている。なお、上部ランプ13およびスピーカ14の位置や数は、特に以上で説明したものに限られない。
メダル受け皿18の上方には、機種名や遊技に関わるキャラクタなどが表示された下段プレート16が装着されている。また、メダル受け皿18の左方には、手前側下方に反転可能な灰皿19が設けられている。
筐体11の内部においてホッパ装置91の左方には、電源ボックス121が設けられている。電源ボックス121は、電源スイッチ122やリセットスイッチ123や設定キー挿入孔124などを備えている。電源スイッチ122は、主制御装置131を始めとする各部に電源を供給するための起動スイッチである。
リセットスイッチ123は、スロットマシン10の各種状態をリセットするためのスイッチである。スロットマシン10は各種データのバックアップ機能を有しており、万一停電が発生した際でも停電時の状態を保持し、停電からの復帰(復電)の際には停電時の状態に復帰できるようになっている。
したがって、例えば遊技ホールの営業が終了する場合のように通常手順で電源を遮断すると遮断前の状態が記憶保持されるが、リセットスイッチ123を押しながら電源スイッチ122をオンすると、バックアップデータがリセットされるようになっている。また、電源スイッチ122がオンされている状態でリセットスイッチ123を押した場合には、エラー状態がリセットされる。
設定キー挿入孔124は、ホール管理者などがメダルの出玉調整を行うためのものである。すなわち、ホール管理者等が設定キーを設定キー挿入孔124へ挿入して操作することにより、スロットマシン10の設定状態(当選確率設定処理)を「設定1」から「設定6」まで変更できるようになっている。
主制御装置131は、図4に示すように、リールユニット41の上方に配置され、筐体11の背板11cに取り付けられている。
主制御装置131は、主たる制御を司るCPU、遊技プログラムを記憶したROM、遊技の進行に応じた必要なデータを一時的に記憶するRAM、各種機器との連絡をとるポート、時間計数や同期を図る場合などに使用されるクロック回路等を含む主基板を具備しており、主基板が透明樹脂材料等よりなる基板ボックスに収容されて構成されている。
次に、スロットマシン10の電気的構成について、図9のブロック図に基づいて説明する。
主制御装置131には、演算処理手段であるCPU151を中心とするマイクロコンピュータが搭載されている。CPU151には、電源ボックス121の内部に設けられた電源装置161の他に、所定周波数の矩形波を出力するクロック回路154や、入出力ポート155などが内部バスを介して接続されている。かかる主制御装置131は、スロットマシン10に内蔵されるメイン基盤としての機能を果たすものである。
主制御装置131の入力側には、スタートレバー71の操作を検出するスタート検出センサ71a、各ストップスイッチ72、73、74の操作を個別に検出するストップ検出センサ72a、73a、74a、メダル投入器180から投入されたメダルを検出する投入メダル検出センサ75a、各クレジット投入スイッチ77a、77b、77cの操作を個別に検出するクレジット投入検出センサ77sa、77sb、77sc、切換スイッチ80の操作を検出する切換検出センサ80a、各リール42の回転位置(原点位置)を個別に検出するリールインデックスセンサ55、ホッパ装置91から払い出されるメダルを検出する払出検出センサ91a、リセットスイッチ123の操作を検出するリセット検出センサ123a、設定キー挿入孔124に設定キーが挿入されたことを検出する設定キー検出センサ124a等の各種センサが接続されており、これら各種センサからの信号は入出力ポート155を介してCPU151へ出力されるようになっている。
なお、投入メダル検出センサ75aは第1センサと第2センサとから構成されている。主制御装置131は第1センサと第2センサとがオンオフされる順序を監視し、第1および第2センサが共にオフ、第1センサのみオン、第1および第2センサが共にオン、第2センサのみオン、第1および第2センサが共にオフという順序通りになった場合で、かつ各オンオフ切換に移行する時間が所定時間内である場合にのみメダルが正常に取り込まれたと判断し、それ以外の場合はエラーとする。このようにするのは、メダルを投入メダル検出センサ75a付近で往復動させてメダル投入と誤認させる不正を防止するためである。
また、主制御装置131の入力側には、入出力ポート155を介して電源装置161が接続されている。電源装置161は、主制御装置131を始めとしてスロットマシン10の各電子機器に駆動電力を供給する電源部161aや、停電監視回路161bを含んでいる。
停電監視回路161bは電源の遮断状態を監視し、停電時はもとより、電源スイッチ122による電源遮断時に停電信号を生成するためのものである。そのため停電監視回路161bは、電源部161aから出力される直流12ボルトの安定化駆動電圧を監視し、この駆動電圧が例えば10ボルト未満まで低下したとき電源が遮断されたものと判断して停電信号が出力されるように構成されている。
停電信号はCPU151と入出力ポート155のそれぞれに供給され、CPU151ではこの停電信号を認識することにより後述する停電時処理が実行される。
電源部161aからは出力電圧が10ボルト未満まで低下した場合でも、主制御装置131などの制御系における駆動電圧として使用される5ボルトの安定化電圧が出力されるように構成されており、この安定化電圧が出力されている時間としては、主制御装置131による停電時処理を実行するに十分な時間が確保されている。
主制御装置131の出力側には、各有効ライン表示部32、33、34、残数表示部35、ゲーム数表示部36、獲得枚数表示部37、各リール42L、42M、42Rを回転させるための各ステッピングモータ61(61L、61M、61R)、セレクタ84に設けられたメダル通路切替部材83のソレノイド、ホッパ装置91、サブ制御装置111、図示しないホール管理装置などに情報を送信できる外部集中端子板171等が入出力ポート155を介して接続されている。
サブ制御装置111は、上部ランプ13やスピーカ14、補助表示部15、バックライト105を駆動させるための制御装置であり、これらを駆動させるためのCPU、ROM、RAM等が一体化された基板を備えている。そして、主制御装置131からの信号を受け取った上で、サブ制御装置111が独自に上部ランプ13、スピーカ14および補助表示部15を駆動制御する。したがって、サブ制御装置111は、遊技を統括管理するメイン基盤たる主制御装置131との関係では補助的な制御を実行するサブ基盤となっている。すなわち、間接的な遊技に関する音声やランプ、表示についてはサブ基盤を設けることにより、メイン基盤の負担軽減を図っている。
なお、各種表示部32〜37をサブ制御装置111が制御する構成としてもよい。
CPU151には、このCPU151によって実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したROM152と、このROM152内に記憶されている制御プログラムを実行するに当たって各種のデータを一時的に記憶する作業エリアを確保するためのRAM153のほかに、図示はしないが周知のように割込み回路を始めとしてタイマ回路、データ送受信回路などスロットマシン10において必要な各種の処理回路や、クレジット枚数をカウントするクレジットカウンタなどの各種カウンタが内蔵されている。
主制御装置131は、CPU151により例えば1.49msecごとのタイマ割込みで定期的に制御処理を実行する。
なお、停電の発生などによって電源が遮断されると、電源装置161の停電監視回路161bで停電信号が生成され、NMI端子を介して停電信号を受信したCPU151では、NMI割込み処理が実行されて処理中のデータが保護される。
割込み処理の詳細は特開2009−240836号公報の図10〜図13に係る段落[0124]〜[0146]の記載を引用する。
次に、主制御装置131による遊技に関わる主要な制御について、図10のフローチャートに基づき説明する。
先ずステップS501において、メダルがベットされているか否かを判定する。
メダルがベットされているときには、ステップS502でスタートレバー71が操作されたか否かを判定する。
スタートレバー71が操作されている場合には、ステップS503の抽選処理、ステップS504のリール制御処理、ステップS505のメダル払出処理、ステップS506の特別遊技状態処理を順に実行し、ステップS501に戻る。
一方、ステップS501の判定でメダルがベットされておらず、あるいはステップS502の判定でスタートレバー71が操作されていない場合には、そのままステップS501に戻る。
次に、ステップS503の抽選処理の詳細について、図11のフローチャートに基づき説明する。
ここでは、ステップS601において、スロットマシン10の現在の設定状態やベットされたメダルの枚数、小役確率の高低等に基づき、当否決定用の乱数テーブルを選択する。
スロットマシン10の設定状態は、図示しない設定キーを用いてセットされた「設定1」〜「設定6」のいずれかであり、「設定1」のときに役の当選確率が最も低い乱数テーブルが選択され、「設定6」のときに役の当選確率が最も高い乱数テーブルが選択される。
また、ベットされたメダルの枚数は1〜3枚のいずれかであり、ベット数が多いほど役の当選確率が高くなるような乱数テーブルが選択される。例えば、3枚ベットされたときの役の当選確率は、1枚ベットされたときの役の当選確率と比して3倍よりも高い確率となっている。
さらに、小役確率については高低2種類存在し、現在の出玉率が所定の期待値を下回っているときには小役当選確率が高い乱数テーブルが選択され、所定の期待値を上回っているときには小役当選確率が低い乱数テーブルが選択される。
つぎのステップS602では、前ステップで選択された乱数テーブルに、スタートレバー71が操作されたときに乱数カウンタよりラッチした乱数を照らして役の抽選を行う。
そしてステップS603において、いずれかの役に当選したか否かを判定する。
いずれの役にも当選していない場合にはそのまま本処理を終了する。
いずれかの役に当選した場合にはステップS604に進み、その役に応じた当選フラグをセットする。この際、併せて図柄を揃えるべき有効ラインも決定する。
続いてステップS605において、リール停止制御用のスベリテーブルを決定して抽選処理を終了する。このスベリテーブルはRAM153のスベリテーブル格納エリアに格納される。
ここで、スベリテーブルとは、ストップスイッチ72〜74が押されたタイミングにおける所定の有効ライン上の図柄と、その有効ライン上に停止させるべき図柄とが異なる場合に、その停止させるべき図柄を所定の有効ライン上で止まるようにリールをどれだけ滑らせるかを定めたテーブルである。
次に、ステップS504のリール制御処理の詳細について、図12のフローチャートに基づき説明する。
先ずステップS701においてウエイト処理を行う。
このウエイト処理は、前回のゲームにおいてリールの回転を開始した時点から所定時間(例えば4.1秒)が経過するまで今回のゲームにおいてリールの回転を開始せずに待機する処理である。このため、遊技者がメダルをベットしてスタートレバー71を操作したとしても、直ちに各リール42L、42M、42Rが回転しないことがある。
つぎのステップS702でリール回転処理を行い、各リール42L、42M、42Rを回転させる。
その後、ステップS703において、ストップスイッチ72〜74のいずれかが押下操作されてリールの停止指令が発生したか否かを判定する。
停止指令が発生していない場合にはステップS704に進み、予め定められた各リール42L、42M、42Rの最大回転時間(例えば40秒)を経過したか否かを判定する。
最大回転時間を経過していない場合にはステップS703に戻り、最大回転時間を経過した場合にはステップS705に進んで回転中の全てのリールを強制的に停止させる強制停止処理を行う。
一方、ステップS703の判定でストップスイッチ72〜74いずれかが押下操作されて停止指令が発生した場合には、ステップS706に進んでリール停止処理を行う。
このリール停止処理では、押下操作されたストップスイッチに対応するリールを停止させるが、役の抽選において役に当選し、当選フラグがセットされている場合にはRAM153のスベリテーブル格納エリアに格納されたスベリテーブルを参照して、可能な限り当選した役が所定の有効ライン上に並ぶように制御する。
例えば、下ライン上に「スイカ」図柄が並ぶという役に当選し、「スイカ」図柄が上ラインに停止するタイミングでストップスイッチが押下操作された場合には、下ラインに停止するように図柄2つ分だけリールを滑らせる。但し、滑らせることのできる範囲は予め決められている(例えば最大で図柄4つ分)ため、ストップスイッチを押したタイミングによっては下ライン上に「スイカ」図柄が停止しないこともある。
なお、ステップS705の強制停止処理においても、当選フラグがセットされている場合にはこれと同様の処理を行う。
続くステップS707では、今回の停止指令が第1停止指令か否か、すなわち3つのリール全てが回転しているときにストップスイッチが押下操作されたか否かを判定する。
第1停止指令の場合には、ステップS708に進み、スベリテーブル変更処理を行う。
このスベリテーブル変更処理では、例えば当選した有効ライン上で役を揃えようとしたときに役の複合が発生するか否かを判定する。役の複合が発生しないときにはそのまま次のステップに移行し、役の複合が発生するときには当選した有効ラインを別の有効ラインに変更するとともに変更後の有効ラインに合ったスベリテーブルに変更する。
ここで、役の複合とは、例えば上ライン上で「スイカ」図柄を揃えようとしたときに左リールにて「チェリー」図柄が下ライン上に現れる場合のように複数の役が同時に発生する場合をいう。
なお、スベリテーブル変更処理は役の複合を回避するとき以外にも行われることがある。
一方、ステップS707の判定で今回の停止指令が第1停止指令でないときには、ステップS709に進み、第2停止指令か否か、つまり3つのリールのうち1つのリールが停止し2つのリールが回転しているときにストップスイッチが押下操作されたか否かを判定する。
第2停止指令のときにはステップS710に進み、停止目判定・対応処理を行う。
この停止目判定・対応処理では、2つのリールが停止したときにその2つが「7」図柄等のボーナス図柄で揃っているか否かを判定し、ボーナス図柄で揃っているときにはスピーカ14から効果音等を発生させ、ボーナス図柄で揃っていないときにはそのままとする。
なお、停止目判定・対応処理ではボーナス図柄が2つ揃う以外の別の条件が成立したか否かを判定してもよいし、効果音以外に補助表示部15を用いた演出を行ってもよい。
そして、ステップS705の強制停止処理の後、ステップS708のスベリテーブル変更処理の後、ステップS709の判定で今回の停止指令が第2停止指令でなかったとき、またはステップS710の停止目判定・対応処理を行った後は、ステップS711において左、中、右リール42L、42M、42Rのすべての回転が停止したか否かを判定する。
全リールの回転が停止していない場合にはステップS703に戻り、上記フローを繰り返す。
全リールの回転が停止した場合には、、ステップS712に進んで払出判定処理を行った後、本処理を終了する。
払出判定・対応処理では、役が有効ライン上に並んでいるか否かを判定し、役が有効ライン上に並んでいないときにはRAM153の払出予定数格納エリアに0をセットし、役が有効ライン上に並んでいるときにはその役が当選した役と一致しているか否かを判定し、一致していないときには上部ランプ13等によりエラー表示を行うと共に払出予定数格納エリアに0をセットする。有効ライン上の役が当選した役と一致しているときには払出予定数格納エリアに並んだ役と対応する払出数をセットする。
次に、ステップS505のメダル払出処理の詳細について、図13のフローチャートに基づき説明する。
先ずステップS801において、払出数カウンタがカウントした払出数と、払出予定数格納エリアに格納された払出予定数とが一致しているか否かを判定する。
払出数と払出予定数とが一致していないときには、ステップS802に進み、遊技がクレジットモードで行われているか否かを判定する。クレジットモードであるときにはステップS803へ進み、クレジットカウンタのカウント値が上限(貯留されているメダル数が50枚)に達しているか否かを判定する。
上限に達していないときには、ステップS804においてクレジットカウンタのカウント値および払出数をそれぞれ1インクリメントする。これにより残数表示部35および獲得枚数表示部37の枚数がそれぞれ1インクリメントされる。
一方、ステップS802の判定で遊技がダイレクトモードにて行われているとき、またはステップS803の判定でクレジットカウンタのカウント値が上限に達しているときには、ステップS805に進んで、メダル払出用回転板を駆動してメダルをホッパ装置91からメダル排出口17を介してメダル受け皿18へ払い出す。
そして、ステップS806において、ホッパ装置91に取り付けられた払出検出センサ91aのメダル検出信号に応じて払出数を1インクリメントする。これにより獲得枚数表示部37の枚数が1インクリメントされる。
ステップS804またはステップS806のあとは再びステップS801に戻る。
ステップS801の判定で払出数と払出予定数とが一致したときには、ステップS807でホッパ装置91のメダル払出用回転板を停止させ、本処理を終了する。
なお、払出数や獲得枚数表示部37は、次回スタートレバー71が操作されたときにリセットされる。
次に、ステップS506の特別遊技状態処理の詳細について、図14のフローチャートに基づき説明する。
特別遊技状態処理の説明に先立ち、ボーナスゲームについて説明する。
レギュラーボーナス(以下「RB」という)ゲームは、12回のJACゲームで構成されている。JACゲームは、1枚ベットのみ許されるゲームであり、JAC図柄(ここではリプレイ図柄で代用)が有効ライン上に揃う確率つまりJAC図柄成立の確率が非常に高いゲームである。JACゲームでJAC図柄が成立すると最大枚数(ここでは15枚)のメダルが払い出される。そして、JAC図柄が8回成立すると、JACゲームが12回に達する前であってもRBゲームが終了する。
一方、ビッグボーナス(以下「BB」という)ゲームは、30回の小役ゲームと3回のJACインとから構成されている。
小役ゲームとは高確率で小役が当選する(有効ライン上に「ベル」図柄などが揃う)ゲームであり、JACインとは12回のJACゲームに突入することを意味し、小役ゲーム中にJAC図柄が有効ライン上に揃うとJACインが成立する。JACゲームはRBゲームの場合と同様である。
また、3回目のJACインによるJACゲームが終了すると小役ゲームが30回に達する前であってもBBゲームは終了し、30回の小役ゲームが終了するとJACインが3回に達する前であってもBBゲームは終了する。
さて、特別遊技状態処理では、先ずステップS901において遊技状態がボーナスゲーム中か否かを判定する。
ボーナスゲーム中でないときにはステップS902に進み、ボーナス図柄判定処理を行う。
このボーナス図柄判定処理では、図15に示すように、先ずステップS1001においてRB当選フラグがセットされているか否かを判定する。
RB当選フラグがセットされているときにはステップS1002に進み、今回有効ライン上にRB図柄(例えば「BAR」図柄)が揃ったか否かを判定する。
RB図柄が揃っていないときにはそのまま本処理を終了する。
一方、今回有効ライン上にRB図柄が揃ったときには、ステップS1003において、RB当選フラグをリセットし、RB設定フラグをセットしてボーナスゲームの1種であるRBゲームとし、図16に示すRBゲーム初期設定処理を実行して本処理を終了する。
また、ステップS1001の判定でRB当選フラグがセットされていないときには、ステップS1004に進んで、BB当選フラグがセットされたか否かを判定する。
BB当選フラグがセットされていないときにはそのまま本処理を終了する。
BB当選フラグがセットされているときにはステップS1005に進み、今回有効ライン上にBB図柄(例えば図柄「7」)が揃ったか否かを判定する。
BB図柄が揃っていないときにはそのまま本処理を終了する。
今回有効ライン上にBB図柄が揃ったときには、ステップS1006においてBB当選フラグをリセットし、BB設定フラグをセットしてボーナスゲームの1種であるBBゲームとし、図17の(a)に示すBBゲーム初期設定処理を実行して本処理を終了する。
なお、図16および図17に示した残小役ゲームカウンタは小役ゲームの残りゲーム数(残小役ゲーム数ともいう)を表し、残JACインカウンタはJACイン可能な残り回数(残JACイン回数ともいう)を表し、残JAC成立カウンタはJAC図柄が成立可能な残り回数(残JAC成立数ともいう)を表し、残JACゲームカウンタはJACゲームの残りゲーム数(残JACゲーム数ともいう)を表す。
残小役ゲーム数や、残JACイン回数や、残JAC成立数、残JACゲーム数は、適宜、ゲーム数表示部36に表示される。
ちなみに、役の抽選で小役またはリプレイに当選して小役当選フラグまたはリプレイ当選フラグがセットされたときには、そのゲームで小役図柄またはリプレイ図柄を有効ライン上に揃えられないとこれらの当選フラグはリセットされるが、役の抽選でRBまたはBBに当選してRB当選フラグまたはBB当選フラグがセットされたときには、そのゲームでRB図柄またはBB図柄を有効ライン上に揃えられなかったとしてもこれらの当選フラグは次回に持ち越される。
なお、BBまたはRB当選フラグを持ち越した次ゲームにおける抽選処理では、小役またはリプレイの当選可否に関する抽選は行われるが、BBまたはRBに関する抽選は行われない。また、BBまたはRB当選フラグを持ち越した状態で小役またはリプレイに当選した場合には、小役またはリプレイが優先して揃えられるようにスベリテーブルが格納される。
図14に戻り、ステップS901の判定で遊技状態がボーナスゲーム中のときには、ステップS903においてそのボーナスゲームがJACゲームか否かを判定する。
JACゲームでないときにはBBゲームの小役ゲーム中であることを意味するため、ステップS904に進み、JAC図柄が有効ライン上に揃ったか否かを判定する。
JAC図柄が有効ライン上に揃ったときには、ステップS905においてJACゲームを開始するとともに図17の(b)に示すBBゲーム中JACゲーム初期設定処理を行い、本処理を終了する。
一方、ステップS904の判定でJAC図柄が有効ライン上に揃わなかったときには、小役ゲームが1ゲーム消化されたことになるため、ステップS906において残小役ゲーム数を1ディクリメントし、ステップS907でその残小役ゲーム数が0になったか否かを判定する。
残小役ゲーム数が0でないときには本処理を終了する。
残小役ゲーム数が0のときにはステップS908に進み、各種設定フラグやBB設定フラグや各種カウンタなどを適宜リセットしたりエンディング処理を行ったりする特別遊技状態終了処理を行てから、本処理を終了する。
ステップS903の判定で遊技状態がJACゲームであるときには、ステップS909に進みJAC図柄が有効ライン上に揃ったか否かを判定する。
JAC図柄が有効ライン上に揃わなかったときには、JACゲームを1つ消化したことになるため、ステップS911で残JACゲーム数を1ディクリメントする。
JAC図柄が有効ライン上に揃ったときにはステップS910において残JAC成立数を1ディクリメントしてからステップS911へ進む。
この後、ステップS912では、残JAC成立数か残JACゲーム数のいずれかが0になったか否かを判定する。
いずれも0になっていないとき、つまりJAC図柄がまだ8回成立しておらず、JACゲームも12回消化されていないときには、そのまま本処理を終了する。
一方、残JAC成立数か残JACゲーム数のいずれかが0になっていたとき、つまりJAC図柄が8回成立したかJACゲームが12回消化されたときには、JACインが1回消化されたことになるため、ステップS913において残JACイン回数を1ディクリメントし、続くステップS914でその残JACイン回数が0か否かを判定する。
残JACイン回数が0のときにはステップS908の特別遊技状態終了処理を行い、本処理を終了する。
ちなみに、当該ボーナスゲームがRBボーナスである場合には、当初の残JACイン回数が1(図16参照)であるからステップS913で0になり、ステップS914で必ず肯定判定され、ステップS908の特別遊技状態終了処理によりRB設定フラグがリセットされる。
一方、ステップS914の判定で残JACイン回数がゼロでないとき、つまりBBゲームでJACインが3回消化されていないときには、ステップS915においてJACゲーム設定フラグをリセットするJACゲーム終了処理を行ったあと、今回JACインしたときに小役ゲームを1ゲーム消化しているためステップS906に進んで、残小役ゲーム数を1ディクリメントする。
その後は、ステップS907でその残小役ゲーム数が0になったか否かを判定し、残小役ゲーム数が0のときにはステップS908の特別遊技状態終了処理を行ってから本処理を終了し、残小役ゲーム数が0でないときにはBBボーナスにおける小役ゲームが30回に達しておらず且つJACインも3回に達していないため、そのまま本処理を終了する。
つぎに、第1の実施例におけるクレジット投入スイッチ装置について説明する。
図18は操作盤70におけるクレジット投入スイッチ装置200まわりを切り出して示す外観斜視図、図19は平面図、図20は図19におけるA−A線上で操作盤70と後述するスイッチホルダ収納部201とスイッチホルダ210を切断して示す断面図、そして図21はスイッチホルダ収納部201を裏面側から見た斜視図である。
操作盤70の前壁70bは垂直で、上壁70aは遊技者から見て奥が高く、手前が低くなるように傾斜している。
操作盤70の上壁70aの裏面側にはスイッチホルダ収納部201が上壁70aと一体に形成されている。スイッチホルダ収納部201は軸線を垂直にした有底円筒形で上壁70aに開口しており、上壁70aが傾斜しているため、その開口207は上壁70aの傾斜方向に長い楕円となっている。
スイッチホルダ収納部201内にはスイッチ集合体230を保持したスイッチホルダ210が収納され、スイッチホルダ210およびスイッチ集合体230の上部が上壁70aの開口(スイッチホルダ収納部201の開口207)に臨んでいる。
スイッチ集合体230は樹脂製のスイッチマウント231に複数のクレジット投入スイッチ77(77a、77b、77c)を取り付けて構成されている。
スイッチホルダ収納部201の底壁205には矩形穴206が設けられている。
スイッチホルダ210は、後掲の図22にも示すように、軸線を含む仮想平面で2分割した樹脂製のホルダ半部211aと211bからなり、内側にスイッチ集合体230を挟んで最中(モナカ)状に重ねた上で、スイッチホルダ収納部201に上壁70aの開口から挿入される。
ホルダ半部211aと211bを重ね合わせたスイッチホルダ210は、底壁215を有し上端が開口した円筒形状をなし、その側壁外径はスイッチホルダ収納部201の円筒壁202の内面に整合し、底壁215をスイッチホルダ収納部201の底壁205に着座させて保持される。
スイッチホルダ210の上端は内径方向に延びるフランジ部213となって、これにより上端開口径は側壁(円筒部分)212の基本内径より小径となっている。
フランジ部213は上方に行くほど小さくなるように傾斜して円錐面の内壁213aを有し、外壁213bも開口縁に向かうほど壁厚が薄くなるような円錐面をなして、開口縁が尖った断面を有している。
スイッチホルダ210の底壁215の中心には丸穴216が形成されている。
さらに底壁215の外面には、フック217が設けられている。フック217は丸穴216を挟んだ対向位置に配置され、それぞれ下方に延びる脚部218と脚部の下端から外方へ折り返されて底壁215に向かう爪219とからなっている。フック217は撓んでスイッチホルダ収納部201の矩形穴206を通過可能で、フック217を矩形穴206から下方へ貫通させてスイッチホルダ210をスイッチホルダ収納部201の底壁205に着座させたとき、爪219がスイッチホルダ収納部201の底壁205の外面に係合し、スイッチホルダ210の抜け止めとなる。
なお、フック217は、図22に示すように、スイッチホルダ210の分割線上にまたがって設けられ、それぞれホルダ半部211aと211bに半分されて形成されている。
スイッチホルダ210の底壁215の内面には、図23に示すように、丸穴216の穴縁に沿って所定角度、例えば60°の範囲に延びるストッパ220が形成されている。ストッパ220の高さは例えば底壁215の板厚程度である。
底壁215の内面にはさらに、ストッパ220を避けた領域に、丸穴216を中心とする円の周方向等間隔に3個のクリック凹部223が形成されている。各クリック凹部223は球面をなしており、ストッパ220の外周を通る円よりも半径方向外側に位置している。
なお、図23はスイッチホルダ収納部201に組み付けた状態のスイッチホルダ210を示している。図中の直線Kはスイッチホルダ210の分割線である。
スイッチ集合体230のスイッチマウント231は、図20に示すように、スイッチホルダ210の基本内径に整合してスイッチホルダに対して回転可能な基本外径を有する円筒部236を有する。円筒部236の上端はボタン配置面234につながり、下端には底壁238を備えている。
ボタン配置面234は外面が上方に突の円錐形状をしている。円筒部236とボタン配置面234の接続部は面取りされ、この面取り部235はスイッチホルダ210のフランジ部213の内壁213aにおける円錐面に対応している。また、ボタン配置面234の外面の傾斜はスイッチホルダのフランジ部213の外壁213bにおける円錐面と面一になって外観上滑らかに連なるように設定されている。
ボタン配置面234の中央、すなわち円錐頂点には上方へ延びる断面矢羽状のつまみ233が形成されている。そして、とくに図18、図19に示されるように、ボタン配置面234にはつまみ233を囲んで複数、ここでは3個のクレジット投入スイッチ77(77a、77b、77c)が取り付けられ、クレジット投入スイッチ77の操作ボタン250(250a、250b、250c)が露出している。
以下、複数部品の全体を指すとき、および共通構成について説明するときは適宜添え字を省いて説明する。
各操作ボタン250は同一形状でつまみ233を中心とする扇形を有し、その周方向長さに比較して短い間隔をおいて周方向に等分に配置される。
図24はクレジット投入スイッチの取付構造を示す。
操作ボタン250の指が触れる操作面はボタン配置面234の円錐形状に倣って曲面となっている。
クレジット投入スイッチ77は操作ボタン250とこれを支持するベース部251、およびベース部の下面から下方に延びるブロック部252を有する。各クレジット投入スイッチ77の操作ボタン250はいずれも同一形状、同一サイズである。
ブロック部252の下端からは図示省略の配線が延びる。
ベース部251は操作ボタン250の扇形外周縁よりわずかに外方へ拡大した同様の扇形を有し、その下面は円錐形状に倣った曲面となっている。
ブロック部252はその下端における周方向の端縁からベース部251方向かつ外方に向かう爪253を備えている。
スイッチマウント231のボタン配置面234にはベース部251の外形に対応する扇形の凹部240が形成されており、凹部240の深さはベース部251の厚みよりわずかに大きい。
凹部240の底壁241にはブロック部252を貫通させる矩形穴242が設けられ、矩形穴242の周方向に沿う長さはブロック部252の爪253を変形させながら通過させることができるサイズとなっている。
ベース部251を凹部240の底壁241に着座させた状態において、爪253の先端が底壁241の裏面に係合するように設定されている。
これにより、ベース部251が凹部240の底壁241に着座するまでブロック部252を矩形穴242に押し込むと、爪253によりクレジット投入スイッチ77が抜け止めされ、操作ボタン250がボタン配置面234の凹部240の中から突出しているように見える。
なお、矩形穴242は爪253を通過させるに必要な分だけブロック部252の断面よりも大きいが、ベース部251はベース部の外形に対応する凹部240に嵌まり込むためボタン配置面234内でのずれが規制される。したがって、ブロック部252が矩形穴242内で遊んで爪253の係合が外れることはない。
スイッチマウント231の下端部はその底壁238の厚みに略対応する範囲が基本外径よりわずかに小さい小径部237となっている。(図22参照)
底壁238の中央にはクレジット投入スイッチ77からの配線を引き出す穴239が設けられている。
図22に示すように、底壁238の下面(外面)には穴239を囲んで円弧状の凹部255が形成され、凹部255の周方向の端壁256a、256bはそれぞれ穴239の中心からの半径線上に沿っている。凹部255はスイッチホルダ210の底壁215に形成されたストッパ220を受容するもので、ストッパ220の高さよりも若干大きい深さを有する。
底壁238の下面にはさらに凹部255より外周側にクリック突起257が設けられている。
穴239の中心とクリック突起257間の距離はスイッチホルダ210の3個のクリック凹部223が並ぶ円の半径と同一になっており、スイッチホルダ210内に保持された状態でスイッチマウント231を回転させたとき、クリック突起257はクリック凹部223と係合可能となっている。
以上の構成になるクレジット投入スイッチ装置200は一例として以下の手順で組み立てられる。
まず、スイッチマウント231に3個のクレジット投入スイッチ77a〜77cを取り付けてスイッチ集合体230を形成し、各クレジット投入スイッチ77からの配線を底壁238の穴239から引き出しておく。
つぎに、このスイッチ集合体230に横方向からホルダ半部211aと211bを被せて、スイッチホルダ210内にスイッチ集合体230を保持した状態とする。スイッチホルダ210はホルダ半部211aと211bが重ね合わされて外観が円筒状となる。スイッチ集合体230(クレジット投入スイッチ77)からの配線はスイッチホルダ210の底壁215の丸穴216を通って延びることになる。
こうして内部にスイッチ集合体230を保持したスイッチホルダ210を、その下端を先にして、操作盤70における上壁70aの開口からスイッチホルダ収納部201に挿入する。この際、配線を底壁205の矩形穴206に通す。
スイッチホルダ210をスイッチホルダ収納部201に押し込んでいくと、フック217が撓んでスイッチホルダ収納部底壁の矩形穴206を貫通し、その後爪219が外方へ張出して抜け止めされ、組立が完了する。
スイッチホルダ210はホルダ半部211aと211bに分割されているが、スイッチホルダ収納部201の円筒壁202に囲まれているので、分離分解することはない。そしてスイッチ集合体230はそのスイッチマウント231の上端部の面取り部235にスイッチホルダ210のフランジ部213が上から被さっているので、スイッチホルダ210から抜けることはない。
これにより、スイッチ集合体230はスイッチホルダ収納部201からも抜け止めされた状態となる一方、ボタン配置面234中央のつまみ233を把持して回転させることが可能となり、操作ボタン250の位置を切り替えることができる。
つまみ233は回転方向の把持特性が高い矢羽状の断面を有しているので、スイッチ集合体230を回しやすい。
なお、スイッチマウント231の下端が基本外径よりわずかに小さい小径部237となっているので、スイッチマウント231の下端角部がスイッチホルダ210の内壁隅部に食い込むことが避けられ、スイッチホルダ210に対する滑らかな回転が確保される。
また、各クレジット投入スイッチ77からの配線はスイッチホルダ210の底壁215中央の丸穴216を通るから、スイッチマウント231を回転させたとき配線が遊技機内で変位する範囲が小さい。
つぎに、スイッチホルダ210の底壁215のストッパ220とスイッチ集合体230(スイッチマウント231)の凹部255の関係について、図25により説明する。
ここでは、ボタン配置面234上で周方向時計回りに順次、第1クレジット投入スイッチ77a、第2クレジット投入スイッチ77b、および第3クレジット投入スイッチ77cが割り付けられているものとし、したがって操作ボタン250a、250bおよび250cも同順で並んでいるものとする。前述のように、第1クレジット投入スイッチ77aは仮想メダルを一度に3枚投入(ベット)するためのもの、第2クレジット投入スイッチ77bは仮想メダルを一度に2枚投入するためのもの、第3クレジット投入スイッチ77cは仮想メダルを1枚投入するためのものである。
図25の(a)〜(c)における上段はボタン配置面234の平面図、下段はストッパ220と凹部255を重ねて示す透視図である。ここでは、遊技者から見て手前から奥方向に延びてボタン配置面234の中心を通る直線を基準線Z(図19も参照)とする。
まず(a)のように、凹部255の周方向一端(反時計方向端)の端壁256aがストッパ220の一端に当接しているとき、第1クレジット投入スイッチ77aの操作ボタン250aの中心が基準線Z上、ボタン配置面234の中心より手前側の位置(以下、「手前位置」)にある。
スイッチマウント231の底壁のクリック突起257はスイッチホルダ210のクリック凹部223aと重なる位置にあり、互いに係合している。図25ではクリック突起257の位置はハッチングで示している。
クリック突起257とクリック凹部223aの係合を脱するには抵抗が生じるので、操作ボタンの操作など軽い外力でスイッチマウント231の位置ずれがおきることはなく、各操作ボタン250の現在位置が保持される。
なお、この状態でスイッチ集合体230を時計方向に回そうとしても、凹部255の端壁256aがストッパ220に当接しているので回すことはできない。
つまみ233を手で回してスイッチ集合体230を反時計方向に120°回転させると、(b)に示すように、第2クレジット投入スイッチ77bの操作ボタン250bが基準線Z上の手前位置にきて、クリック突起257はクリック凹部223bと重なる位置にくる。
この際、回転終りのクリック突起257がクリック凹部223bと係合するときにクリック感を生じるので、位置決めが容易である。
そして、スイッチ集合体230をさらに反時計方向に120°回転させると、(c)に示すように、第3クレジット投入スイッチ77cの操作ボタン250cが基準線Z上の手前位置にくる。そしてクリック突起257はクリック凹部223cと重なる位置にくる。
この状態で、凹部255の周方向他端(時計方向端)の端壁256bがストッパ220の他端に当接する。
本実施例は以上のように構成され、それぞれ異なる役割を持った第1クレジット投入スイッチ77a、第2クレジット投入スイッチ77bおよび第3クレジット投入スイッチ77cを回転可能なスイッチマウントに取り付けてスイッチ集合体230とし、回転させることにより選択したクレジット投入スイッチ77の操作ボタン250を手前位置に移動させるものとしたので、どのクレジット投入スイッチ77も操作容易な一定の手前位置で操作することができる。
この結果、複数ゲームにわたって同じベット数でゲームを行いたい場合に、当該ベット数に対応するクレジット投入スイッチ77を手前位置に位置させることにより、連続したゲームで同じベット操作を快適に繰り返すことができる。
さらに、各クレジット投入スイッチ77の操作ボタン250が同一形状、同一サイズとなっているので、いずれも同じ操作感を得ることができる。
しかも、クレジット投入スイッチ77はスイッチマウントが1つの回転軸線まわりに回転するだけであるので、スイッチ集合体230の稼動範囲が最小限でコンパクトに構成される。
とくに、スイッチホルダ収納部201が開口する操作盤70の上壁70aは傾斜しており、図18および図20に示されるように、つまみ233の手前側、すなわち手前位置にある操作ボタン250は上壁70aの壁面と同レベルに近い高さに露出して指が触れやすい。
一方、手前位置から外れた操作ボタン250は相対的に上壁70aから離れてその開口縁部におけるスイッチホルダ収納部201の壁面とつまみ233に挟まれた低位置へ移動する。また、ボタン配置面234が円錐面であるため、手前位置の操作ボタンとはその操作面の傾斜角度が異なる。
したがって、手前位置から外れた操作ボタン250は低い位置で傾斜角度も異なることから誤操作するおそれはない。
しかし、すべての操作ボタン250は上壁70aの開口内に露出しているので、手前位置から外れていてもそのままの状態で意図的に操作することは可能である。
なお、スイッチ集合体230はスイッチホルダに保持されて、ボタン配置面234にかかるフランジ部で抜け止めされるとともに、スイッチホルダは操作盤のスイッチホルダ収納部201に収納されて底壁のフックにより抜け止めされるので、スイッチ集合体230は操作盤上に露出して回転可能でありながら、不正な取り外しが不可能である。
各クレジット投入スイッチ77からの配線は、スイッチマウントの底壁の穴239、スイッチホルダの丸穴216などを通り、したがって回転軸線上の経路をとるからスイッチ集合体230の回転によって配線が大きく振れることがない。
また、操作ボタン250aが基準線Z上手前位置にあるときスイッチ集合体230を時計方向に回そうとしても、凹部255の一端の端壁256aがストッパ220に当接しているので回転せず、操作ボタン250cが手前位置にあるときスイッチ集合体230を反時計方向に回そうとしても、凹部255の他端の端壁256bがストッパ220に当接しているので回転しない。
したがって、スイッチ集合体230の回転範囲が限定されるので、スイッチマウント231の底壁の穴239、スイッチホルダ210の底壁の丸穴216およびスイッチホルダ収納部201の底壁の矩形穴206を順次通過して引き出される配線が複雑に捻られ絡まることもない。
同じくスイッチ集合体230の回転範囲が限定されているので、操作ボタン250aを手前位置にするつもりが、回し過ぎて操作ボタン250cが手前位置へきて誤操作を招くというおそれもない。
なお、各クレジット投入スイッチ77には内部に発光素子やランプなどの発光手段を備え、それぞれに応じて操作ボタン250あるいはベース部251などが異なる発光色で点灯、あるいは点滅させるようにしてもよい。
つぎに、第2の実施例におけるクレジット投入スイッチ装置200Aについて説明する。
図26は操作盤におけるクレジット投入スイッチ装置200Aまわりを切り出して示す外観斜視図、図27はスイッチホルダ収納部を裏面奥側から見た斜視図、図28はスイッチ集合体を収納した状態のスイッチホルダを下方から見た外観斜視図、そして図29は操作盤とスイッチホルダ収納部とスイッチホルダを切断して示す図20相当の断面図である。
第1の実施例ではスイッチ集合体を回転させるためのつまみ233をスイッチマウントに直接設けたが、本実施例では図26に示すように、つまみを廃して操作ノブ264をスイッチホルダ収納部の開口207に隣接して設けている。
操作ノブ264は後述するピニオンギアを介してスイッチマウントを回転させる。以下、その構成について説明する。
とくに図27、図29に示すように、スイッチホルダ収納部201Aの円筒壁202が下端奥側において切り欠かれて開口部203となっている。開口部203は円筒壁202の周方向に所定長さ、かつ一定の高さを有し、ピニオンギア260が臨めるようになっている。
スイッチホルダ収納部201Aの円筒壁外面には、開口部203の上方に2枚の駆動部支持板204が設けてある。駆動部支持板204は互いに平行で、上下方向、すなわちスイッチホルダ収納部の軸方向にそれぞれ延びて、操作盤の上壁70aにつながっている。
スイッチホルダ210Aも、図28に示すように下端の奥側における角部が切り欠かれて開口部225となっている。開口部225は側壁212の周方向に所定長さ、かつ一定の高さを有して、スイッチホルダ収納部201Aの開口部203を経てピニオンギア260が臨めるようになっている。図28にはピニオンギア260も併せて示している。
スイッチ集合体230Aのスイッチマウント231Aは、第1の実施例におけるスイッチマウント231に対して、図29に示されるように、上端のボタン配置面234の中央につまみを有していない一方、図30に示すように、下端の小径部237Aは側面にピニオンギア260と噛合うギア歯258を有している。
ピニオンギア260の歯数はギア歯258の歯数よりも少なく、ピニオンギア260が操作盤70の裏面側で占めるスペースは小さい。
なお、本実施例では底壁238のクリック突起257は周方向等間隔に3個としてある。クリック突起257が1個の場合に比較してスイッチ集合体230Aがスイッチホルダ210A内で回転する際の倒れがなく、滑らかな回転が得られる。
ピニオンギア260は、2枚の駆動部支持板204に取り付けられた駆動部261から延びる駆動軸262に結合されており、駆動軸262はスイッチホルダ収納部201Aの軸、したがってスイッチマウント231Aの回転軸線pと平行である。
駆動部261からは切替軸263が上方へ延びて操作盤の上壁70aに形成した軸通過穴208を貫通している。上壁70aから突き出した切替軸263の先端には操作ノブ264を取り付けてある。
操作ノブ264の位置はスイッチホルダ収納部201Aの開口より奥側になる。
駆動軸262と切替軸263は駆動部261内で連結され、駆動部261はこの連結された駆動軸261と切替軸263を回転可能に支持する軸受として機能する。
これにより、スイッチマウント231Aは、そのギア歯258およびピニオンギア260、駆動軸261および切替軸263を介して操作ノブ264に連結され、操作ノブ264を指で回転させることによりスイッチマウント231Aを回転させることができる。
スイッチホルダ210Aは第1の実施例と同様にホルダ半部211a’と211b’を重ね合わせて構成される。
その他の構成は第1の実施例と同じである。
第2の実施例は以上のように構成され、操作ノブ264を指で回すことによりスイッチ集合体230Aを回転させて、複数のクレジット投入スイッチのいずれか任意の操作ボタンを操作しやすい手前位置に移動させるようにしたので、第1の実施例と同じ効果が得られる。
また、ピニオンギア260の歯数がギア歯258の歯数よりも少なく、したがってつまみ233(ピニオンギア260)の回転量に対してスイッチ集合体230Aの回転量は小さいので、操作ボタンの微調整が容易となり、手前位置の内でも遊技者の好みの位置に精確に操作ボタンを位置づけることができる。
そして、操作ノブ264がスイッチ集合体230Aから独立した位置に設置され、スイッチ集合体230Aのボタン配置面234上のつまみ233を不要としたので、手前位置から外れた操作ボタンをそのままの状態で意図的に操作する場合も邪魔なつまみがない分だけ操作の容易性が高まるという、さらなる利点を有する。
なお、実施例では操作ノブ264をスイッチホルダ収納部201Aの開口より奥側に位置させたが、開口の右または左に配置してもよい。
つぎに、第3の実施例におけるクレジット投入スイッチ装置200Bについて説明する。本実施例はモータでスイッチマウントを回転させるようにしたものである。
図31は操作盤におけるクレジット投入スイッチ装置200Bまわりを切り出して示す外観斜視図、図32はスイッチマウントを下方から見た斜視図、図33は操作盤とスイッチホルダ収納部とスイッチホルダを切断して示す図20、図29相当の断面図である。
スイッチホルダ収納部201Aの円筒壁202における下端奥側には、第2の実施例と同じく、ピニオンギア260が臨める開口部203が設けられている。
スイッチホルダ210Aも、下端の奥側における角部にスイッチホルダ収納部201Aの開口部203を経てピニオンギア260が臨める開口部225が設けられている。
スイッチホルダ収納部201Aの円筒壁202外面に設けられた2枚の駆動部支持板204にはモータ266が取り付けられ、ピニオンギア260はモータ266の出力軸267に結合されており、出力軸267はスイッチホルダ収納部201Aの軸、したがってスイッチマウント231Bの回転軸線pと平行である。なお、モータ266の配線は図示省略してある。
モータ266はその上部に図示しないスイッチ制御部を内蔵しており、スイッチ制御部に接続した切替軸263が上方へ延びて操作盤の上壁70aに形成した軸通過穴208を貫通している。上壁70aから突き出した切替軸263の先端には操作ノブ264を取り付けてある。
操作ノブ264の位置はスイッチホルダ収納部201Aの上壁の開口207より奥側になる。
スイッチマウント231Bは、第2の実施例のものと同様に上端のボタン配置面234の中央につまみを有していない一方、図32に示すように、下端小径部237Aの側面にピニオンギア260と噛合うギア歯258を有する。これにより、スイッチマウント231Bは、そのギア歯258およびピニオンギア260を介してモータ266に連結され、モータ266を駆動させることにより回転させることができる。
スイッチマウント231Bはさらに底壁238から下方に延びるセンサレバー259を有している。
センサレバー259の横断面はスイッチマウント231Bの底壁238の穴239を中心とする円弧形状で、穴239の縁から所定距離離れた位置からスイッチマウント231Bの回転軸線pと平行に延びている。
センサレバー259は、スイッチマウントの底壁238を下方から見たとき、底壁の凹部255の反時計方向(上から透視したとき時計方向)の端壁256bが延びる線上で、穴239を挟んだ反対側に位置するように設定されている。
スイッチホルダ収納部201Aの下方には一端を操作盤の前壁70bに取り付けられたセンサ支持板277が配置され、図34に示すようにセンサ支持板277にはスイッチマウント231Bの回転軸線Pと交差する点Gを中心として周方向等分の120°間隔でレバーセンサ271が取り付けてある。
レバーセンサ271は、細長のベース272の一端に検出部273を備えている。検出部273は、ここでは、長手方向に所定距離の間隔をもって対向する発光部274と受光部275からなる。
センサ支持板277にはこの検出部273を通過させる矩形穴278が設けられて、ベース272をセンサ支持板277の裏面(下面)に固定して検出部273を矩形穴278からセンサ支持板277の上面に突出させている。ベース272は点Gを中心とする放射方向に延び、したがって検出部の発光部274と受光部275はスイッチマウント231Bの回転軸線pの径方向に対向することになる。
図33に示すように、スイッチマウント231Bから延びたセンサレバー259の先端部(下端部)は接触しない範囲でセンサ支持板277におけるレバーセンサ271取付部の上面近傍に位置し、検出部273の発光部274と受光部275の間を通過可能に設定してある。
センサレバー259がいずれかの検出部273に位置すると、発光部274から受光部275への光が遮断される。これにより、センサレバー259とレバーセンサ271とで、第1クレジット投入スイッチ77a、第2クレジット投入スイッチ77bおよび第3クレジット投入スイッチ77cの操作ボタン250のいずれが手前位置に位置しているかを検出するボタン位置センサ270を構成する。
操作盤の上壁70aには、第1〜第3クレジット投入スイッチを示すスイッチ指標269が操作ノブ264に関連させて設けられ、操作ノブ264を回してスイッチ指標を選択することにより、選択したクレジット投入スイッチ77の操作ボタン250が手前位置に来るようになっている。
すなわち、操作ノブ264を指で回して任意のクレジット投入スイッチ77を選択すると、スイッチ制御部はボタン位置センサ270により現在操作ボタン250が手前位置にあるクレジット投入スイッチ77を特定し、操作ノブ264で選択されたクレジット投入スイッチ77と一致しているかどうかを判断する。そして一致していなければ、選択されたクレジット投入スイッチ77の操作ボタン250を手前位置に移動させるために必要なモータ266の回転方向を算出して、モータ266を駆動開始する。
そして、スイッチ集合体230Bが回転し、スイッチマウント231Bのセンサレバー259が選択されたクレジット投入スイッチ77に対応するレバーセンサ271の発光部274と受光部275の間に至ると、モータ266の駆動を停止して、これにより選択されたクレジット投入スイッチ77の操作ボタン250が手前位置に位置決めされる。
その他の構成は第2の実施例と同じである。
第3の実施例は以上のように構成され、スイッチ集合体230Bを回転させて、複数のクレジット投入スイッチのいずれか任意の操作ボタンを操作しやすい手前位置に移動させるようにした点は第1の実施例と同じ構成であるから、第1の実施例と同じ効果を有する。
また、スイッチ集合体230Bはモータで回転駆動され、ボタン配置面234上に邪魔なつまみがない分だけ、手前位置から外れた操作ボタンをそのままの状態で意図的に操作する場合も操作の容易性が高まるという、第2の実施例と同じ効果も有している。
さらに、同じくスイッチ集合体230Bはモータで回転駆動され、手動で直接回転させる必要がないから、遊技者の指や腕に負担をかけず、クレジット投入スイッチの選択操作がとくに楽になるという効果を有する。
そして、モータの駆動操作についても、センサレバー259とレバーセンサ271とで構成されるボタン位置センサ270を有し、操作ノブ264でスイッチ指標を選択するだけでスイッチ制御部が自動的に目的のクレジット投入スイッチの操作ボタンを手前位置へ来るように制御するから、きわめて簡便である。
また、第1、第2実施例で述べたように、各クレジット投入スイッチ77の内部に発光素子やランプなどの発光手段を備え、それぞれに応じて操作ボタン250あるいはベース部251などが異なる発光色で点灯、あるいは点滅させるようにしてもよいが、本実施例ではボタン位置センサ270を有しているので、操作ボタン250を手前位置に位置させたクレジット投入スイッチのみ内部の発光手段で点灯、または点滅させることもできる。
さらに、他の変形例として、手前位置に位置した当該クレジット投入スイッチ77で実行されるべき仮想メダルの投入数(ベット数)を補助表示部15などに表示して報知してもよい。これによって、手前位置にどのクレジット投入スイッチの操作ボタンがあるかが分かりやすくなり誤操作が防止できる。
この際、クレジットされた仮想メダルが1ゲームにつき投入できるメダル最大数に達していてスイッチ操作が有効である状況時においてのみ点灯または点滅させ、例えば、第1クレジット投入スイッチ77aでは、仮想メダル数3枚に達していない場合は消灯させてもよい。
なお、第3の実施例ではボタン位置センサ270を有して、操作ノブ264によるスイッチ指標の選択だけで、スイッチ制御部が自動的にモータの駆動および停止を行うものとしたが、より簡単な構成としては、操作ノブを時計方向に回している間スイッチ制御部がスイッチマウントを時計方向に回転駆動し、反時計方向に回している間スイッチマウントを反時計方向に回転駆動するよう出力軸の回転を制御するものとすることにより、遊技者の好みの量だけスイッチ集合体を回転させることができ、センサレバー259とレバーセンサ271とで構成されるボタン位置センサ270を省略することができる。
また、実施例では操作ノブ264をスイッチホルダ収納部201Bの開口より奥側に位置させたが、開口の右または左に配置してもよい。
つぎに、第4の実施例におけるクレジット投入スイッチ装置200Cについて説明する。本実施例は手動で操作ボタンを切り換えるが、複数の操作ボタンのうち選択した1つの操作ボタンだけを操作可能に露出させるものである。
図35は操作盤70におけるクレジット投入スイッチ装置200Cまわりを切り出して示す外観斜視図、図36は前後に延びる縦平面で切断した断面図、図37はスイッチ集合体の外観斜視図、そして図38は図36におけるB−B部断面図である。なお、図38には後述する軸支持板301の図示を省略している。
操作盤70の上壁70aに、後述するスイッチ集合体230Cにおけるクレジット投入スイッチ77Cの操作ボタン250Cを露出させる窓穴280と、これに隣接してスイッチ集合体のつまみ233Cを貫通させる前後方向(手前−奥方向)のスリット281が設けられている。ここでは、窓穴280とスリット281は連なっている。
とくに図36、図37に示すように、スイッチ集合体230Cはスイッチマウント290にクレジット投入スイッチ77C(第1クレジット投入スイッチ77Ca、第2クレジット投入スイッチ77Cb、第3クレジット投入スイッチ77Cc)を取り付けて構成されている。
スイッチマウント290は円弧の外周壁291を有する半円樽形状で、軸方向両端に半円形の端壁293a、293bを有し、外周壁291を上にして下部は開口している。
端壁293a、293bの下端縁の中央にはそれぞれ軸穴295を備える軸貫通部294が設けられており、外周壁291は軸穴295を中心とする円上にそっている。
軸貫通部294を貫通する軸296は、操作盤70の裏面に取り付けられた軸支持板300、301の軸穴302に通されて支持され、スイッチマウント290は左右方向に延びる軸296まわりに回転可能となっている。これにより、外周壁291の周方向は前後方向に沿うことになる。
なお、一方の軸支持板301はその前後辺および下辺からそれぞれ他方の平板状の軸支持板300ヘ向かって延びる前壁301a、後壁301cおよび底壁301dを備えてケース状をなし、軸支持板300と協働してスイッチ集合体230C(スイッチマウント290)を囲んでいる。
底壁301dには、軸296のほぼ直下で、かつスイッチマウント290の下部開口に対応する位置に穴303が設けてある。
外周壁291の外面は軸方向に径の異なる3領域からなり、ここでは左から右へ順次に径が縮小した第1領域292a、第2領域292bおよび第3領域292cとなっている。
スイッチ集合体230Cの上下方向位置は、第1領域292aの頂点が上壁70aの上面とほぼ同じ高さとなるように設定してある。
外周壁291の第2領域292bにおいては、周方向中央およびその両側に、等間隔にクレジット投入スイッチ77Cを取り付けるスイッチ取り付け穴298を設けてあり、各スイッチ取り付け穴298まわりの所定領域は平面部297となっている。
クレジット投入スイッチ77Cはベース部251Cから突出する操作ボタン250Cと、ベース部251Cの下面から下方に延びるブロック部252Cを有し、ブロック部252Cの下端からは図示省略の配線が延びる。各クレジット投入スイッチ77Cの操作ボタン250Cはいずれも同一形状、同一サイズである。
配線は軸支持板301の底壁301dに設けた穴303を通って外部へ引き出される。
ブロック部252Cはその下端からベース部251C方向かつ外方に向かう爪253Cを備える。
スイッチマウント290のスイッチ取り付け穴298は、爪253の基部を通過させることができるサイズに設定され、クレジット投入スイッチ77Cのブロック部252Cは、ベース部251Cに隣接して、スイッチ取り付け穴298のサイズと整合する張出し部254を有している。
クレジット投入スイッチ77Cのベース部251Cを平面部297に着座させた状態において、爪253Cの先端が外周壁291の裏面に係合するように設定されている。
これにより、ベース部251Cが平面部297に着座するまでブロック部252Cをスイッチ取り付け穴298に押し込むと、爪253Cによりクレジット投入スイッチ77Cが抜け止めされる。そして、張出し部254がスイッチ取り付け穴298に嵌まり込んでいるのでブロック部252Cがスイッチ取り付け穴298内で遊んで爪253Cによる抜け止めが外れることはない。
外周壁291の第2領域292bの頂点は上壁70aの上面より低くなるが、窓穴280に臨んだクレジット投入スイッチ77Cはベース部251Cの上面が上壁70aの上面とほぼ同じ高さとなり、操作ボタン250Cが上壁70aの上面より突出した状態となる。
スイッチマウント290が軸296を軸支持板300、301に支持されて操作盤70の裏面に配置された状態で、スイッチマウント290上の第1クレジット投入スイッチ77Caは奥側(図36において右側)、第2クレジット投入スイッチ77Cbは中央、第3クレジット投入スイッチ77Ccは手前(図36において左側)に取り付けられる。
つぎに外周壁291の第1領域292aには、径方向に延びるつまみ233Cが中央のスイッチ取り付け穴298に隣接して設けてある。つまみ233Cは断面円形の先細形状となっている。
操作盤上壁70aの窓穴280の前後方向サイズは、スイッチマウント290の外周壁291に取り付けられた第1〜第3クレジット投入スイッチ77Ca〜77Ccの操作ボタン250Cのうちの1つのみを露出させる長さに設定してある。
一方、スリット281は第1〜第3クレジット投入スイッチ77Ca〜77Ccのすべての操作ボタン250Cを順次に1回だけ窓穴280に臨ませるに必要なスイッチマウント290の回転角度に対応するつまみ233Cの移動を可能とする前後方向サイズとしてある。
操作盤上壁70aの上面には、スリット281の左辺に沿ってスイッチ指標269Cが表示してある。
図39は操作盤70の裏面図である。図では上方が手前側、下方が奥側になる。
スリット281の開口縁の左辺には、スイッチマウント290の頂点近傍における外周壁の第1領域292aと端壁293a間の角部との干渉を避けるため面取りが施され(面取り部304a)、これに倣って他の3辺にも面取りが施されている(面取り部304b、304c)。なお、スイッチマウント自体においても、第1領域292aと端壁293aの角部が面取りしてある。(図38参照)
また、窓穴280における上辺と下辺、すなわちスイッチマウント290の回転軸線と平行な辺には、スイッチマウントとともに回転するクレジット投入スイッチ77Cの操作ボタン250Cとの干渉を避けるための面取りが施され(面取り部305a)、右辺にはスイッチマウントの頂点近傍における外周壁の第2領域292bと第3領域292c間の角部との干渉を避けるための面取りが施されている(面取り部305b)。なお、スイッチマウント自体においても、第2領域292bと第3領域292c間の角部が面取りしてある。(図38参照)
以上により、スリット281から突き出たつまみ233Cをスイッチ指標269Cを参照して前後に移動させることにより、複数のクレジット投入スイッチ77Cのなかから選択した任意のクレジット投入スイッチ77Cの操作ボタン250Cを窓穴280から露出させ、他の操作ボタンを遮蔽することができる。
操作盤70の上壁70aの裏面には、さらに、スイッチマウント290の外周壁291が円弧をなしていることによりスリット281から操作盤70の内部が暴露されるのを防止するため、スリット281の左辺および上辺と下辺(前後端)の各面取り部304a、304bにそって、スイッチマウント290の外形輪郭近傍まで延びるカバー片306を設けてある。
各カバー片306におけるスリット281の上辺と下辺に沿う部位には、先端に湾曲部位308を有する舌片307が下方に延びるように取り付けられ、湾曲部位308の凸側がスイッチマウント290の外周壁の第1領域292aに弾性的に当接して、スイッチマウント290の回転振れを抑えるようになっている。
図40は以上の構成になるクレジット投入スイッチ装置200Cにおいて、つまみ233Cを手前に引いて第1クレジット投入スイッチ77Caの操作ボタン250Cを窓穴280から露出させた状態を示す。
図中、スイッチ集合体230Cの右側部分は上方へ退避して右側の舌片307はスイッチマウント290と非当接状態となるが、左側の舌片307がスイッチマウント290に当接して押圧するので、つまみ233Cから手を放してもスイッチ集合体230Cは第1クレジット投入スイッチ77Caの操作ボタン250Cが窓穴280から露出した図示の状態を保持する。
とくに図示しないが、つまみ233Cを奥端まで押して第3クレジット投入スイッチ77Ccの操作ボタン250Cを窓穴280から露出させた場合も、今度は右側の舌片307がスイッチマウント290に当接して押圧するので、つまみ233Cから手を放しても第3クレジット投入スイッチ77Ccの操作ボタン250Cが窓穴280から露出する状態を保持する。
本実施例は以上のように構成され、それぞれ異なる役割を持った第1クレジット投入スイッチ77Ca、第2クレジット投入スイッチ77Cbおよび第3クレジット投入スイッチ77Ccを回転可能なスイッチマウント290に取り付けてスイッチ集合体230Cとし、回転させることにより選択したクレジット投入スイッチ77Cの操作ボタン250Cを窓穴280に臨む位置に移動させるものとしたので、どのクレジット投入スイッチ77Cも操作容易な一定の位置で操作することができる。
この結果、複数ゲームにわたって同じベット数でゲームを行いたい場合に、当該ベット数に対応するクレジット投入スイッチ77Cを窓穴280に位置させることにより、連続したゲームで同じベット操作を快適に繰り返すことができる。
また、各クレジット投入スイッチ77Cはスイッチマウントの回転軸線を中心とする円弧上の外周壁に取り付けてあるので、いずれも窓穴に位置したときの操作ボタンと操作盤との距離、すなわち操作ボタンの露出高さが一定である。さらに、各クレジット投入スイッチ77Cの操作ボタン250Cが同一形状、同一サイズとなっている。したがって、いずれも同じ操作感を得ることができる。
しかも、クレジット投入スイッチ77Cは、スイッチマウントが1つの回転軸線まわりに回転するだけであるので、スイッチ集合体230の稼動範囲が最小限でコンパクトに構成される。
そして、窓穴280からは選択したクレジット投入スイッチ77Cの操作ボタン250Cのみが露出するので、選択していない他のクレジット投入スイッチ77Cの操作ボタン250Cを誤操作するおそれがまったくない。
なお、スイッチ集合体230Cは操作盤の裏側に配置されているので、不正な取り外しは不可能である。
各クレジット投入スイッチ77Cからの配線は、スイッチマウント291の下部開口から、軸支持板301の底壁301dに設けた穴303を通って外部へ引き出されるので、スイッチ集合体230Cの回転によって配線が大きく振れることがない。
スイッチマウント291にはつまみ233Cが取り付けられ、窓穴280に隣接して操作盤70から突き出ているので、スイッチ集合体230Cを回転させるのが容易である。
そして、スリット281にはスイッチ指標269Cが付設してあるので、窓穴280に1つの操作ボタン250Cしか露出していなくても、当該操作ボタンにかかるクレジット投入スイッチ77Cの機能、すなわちベット数を容易に把握することができる。
また、つまみ233Cが通るスリット281は、すべての操作ボタン250Cを順次に1回だけ窓穴280に臨ませるに必要なサイズに設定され、スイッチ集合体230Cの回転範囲が限定されるので、各クレジット投入スイッチ77Cからの配線が複雑に捻られ絡まることもない。
なお、各クレジット投入スイッチ77Cには内部に発光素子やランプなどの発光手段を備え、それぞれに応じて操作ボタン250Cあるいはベース部251Cなどが異なる発光色で点灯、あるいは点滅させるようにしてもよい。
あるいは、第3の実施例と同様なボタン位置センサを備えて、窓穴280に臨んだクレジット投入スイッチ77Cのみ内部の発光手段で点灯、または点滅させることもできる。
併せて、窓穴280に臨んだ当該クレジット投入スイッチ77Cで実行されるべき仮想メダルの投入数(ベット数)を補助表示部15などに表示して報知してもよい。これによって、窓穴280から露出している操作ボタンがどのクレジット投入スイッチのものであるかが分かりやすくなり、スイッチ指標269Cと協働して、有効に誤操作が防止できる。
この際、クレジットされた仮想メダルが1ゲームにつき投入できるメダル最大数に達していてスイッチ操作が有効である状況時においてのみ点灯または点滅させ、例えば、第1クレジット投入スイッチ77Caでは、仮想メダル数3枚に達していない場合は消灯させてもよい。
さらに、つまみによる手動の代わりに、第3の実施例と同様に、モータ駆動によりスイッチ集合体230Cを回転させるようにすることもできる。
なお、第4の実施例では窓穴280のサイズを選択したクレジット投入スイッチ77Cの操作ボタン250Cのみが露出するように設定したが、例えば隣接するスイッチの間では機能の相違が小さくていずれの操作ボタンを押すことも許容されるが、離間したスイッチの間での誤操作は機能の差が大きすぎて許容されない場合であれば、窓穴280のサイズを隣接する2つのスイッチの操作ボタンが露出しそれ以外のスイッチの操作ボタンは遮蔽するよう設定するなど、種々の変形が可能である。
さらには、第1〜第3の実施例ではスイッチマウントの軸方向端面であるボタン配置面234に配置した操作ボタン250a〜250cのすべてを、操作盤面である上壁70aの開口(207)に臨ませたが、第4の実施例と同様に選択したスイッチの操作ボタン以外は遮蔽するようにしてもよい。
逆に第4の実施例ではスイッチマウントの外周面に配置した操作ボタン250Ca〜250Ccのうち選択したスイッチの操作ボタンのみを窓穴280に臨ませたが、第1〜第3の実施例と同様にすべての操作ボタン250Ca〜250Ccを窓穴280から露出させて、意図すればどの操作ボタンも操作可能としてもよい。
また、各実施例では、クレジット投入スイッチの支持部材としてのスイッチマウント231、290がいずれも回転部材であるものとしたが、本発明はこれらに限定されず、支持部材はスライド式その他種々の形態を採用することができる。
各実施例では各クレジット投入スイッチをスイッチマウントに配置し、スイッチマウントを移動させることで選択したスイッチが所定位置に移動するようにしたが、各スイッチが操作部配設部に対して個別に移動可能に設置して、それぞれのスイッチを個別に所定位置へ移動させることができるようにしてもよい。
実施の形態の各実施例はスロットマシンにおけるクレジット投入スイッチに適用したものを示したが、本発明はこれに限定されず、機能の異なる複数の操作部の被操作部を配置した種々の操作装置に適用できるものである。例えば、演出用スイッチや情報表示用のスイッチでもよいし、遊技機内に設けられる設定変更スイッチや電源スイッチでもよい。
さらに、本発明は遊技機としてスロットマシンに限定されず、異なるタイプの遊技機、具体的には遊技媒体として遊技球を用いる弾球式の遊技機、いわゆるパチンコ機等に適用してもよい。例えば、特別装置の特定領域に遊技球が入ると電動役物が所定回数開放するパチンコ機や、特別装置の特定領域に遊技球が入ると権利が発生して大当たりとなるパチンコ機、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機として実施するようにしてもよい。
また、弾球式でない遊技機、例えば、外枠に開閉可能に支持された遊技機本体に貯留部および取込装置を備え、貯留部に貯留されている所定数の遊技球が取込装置により取り込まれた後にスタートレバーが操作されることによりリールの回転を開始する、パチンコ機とスロットマシンとが融合された遊技機として実施するようにしてもよい。
以下、上述した実施の形態から抽出される発明の特長を、必要に応じて効果等とともに示す。
(1)異なる処理を行うため操作者により操作される複数の操作部を操作部配設部に備えた遊技機であって、各操作部を選択的に前記操作部配設部の操作部配設面における所定位置に移動可能としたことを特徴とする遊技機。
複数の操作部のいずれも所定位置に位置づけることができるので、操作容易な位置で操作を行うことができる。
(2)前記複数の操作部の被操作部が同一形状であることを特徴とする(1)に記載の遊技機。
各操作部が所定位置に位置づけされたとき、いずれも同じ操作感を得ることができる。
(3)前記複数の操作部を操作部配設部に変位可能に付設された支持部材に取り付けて操作部集合体を形成し、
該操作部集合体を変位させることにより選択した操作部の前記被操作部を前記所定位置に移動させるものであることを特徴とする(1)または(2)に記載の遊技機。
操作部集合体を変位させることにより、すでに所定位置にあった操作部を他位置へ移動させ、選択した操作部を当該所定位置に位置させる入れ替えが一度の操作で完了する。
(4)前記支持部材が回転部材であり、該回転部材を回転させることにより前記被操作部を前記所定位置に移動させることを特徴とする(3)に記載の遊技機。
複数の操作部がすべて回転部材上にあるから、各操作部の移動範囲は一定の範囲内に収まってコンパクトに構成される。
(5)前記複数の操作部のうち前記所定位置に位置される操作部と残りの操作部の少なくとも1の操作部とが、操作部配設面の開口部に臨んでいることを特徴とする(4)に記載の遊技機。
所定位置に位置される操作部以外の操作部も露出しているので、そのままの状態で所定位置以外の操作部も操作することが可能になる。
(6)前記複数の操作部のすべての被操作部が操作部配設面の開口に臨んでいることを特徴とする(4)に記載の遊技機。
所定位置に位置する操作部だけでなく、当該所定位置から外れた操作部も開口に臨んでいるので、そのままの状態でいずれの操作部も意図的に操作することが可能である。
(7)前記複数の操作部は、前記所定位置に移動した操作部の被操作部と他の操作部の被操作部のそれぞれの操作方向が互いに異なるように前記回転部材に取り付けてあることを特徴とする(5)または(6)に記載の遊技機。
操作方向が異なることから、すべての操作部の被操作部が開口に臨んでいる場合でも、選択した操作部であるかどうかを指の感触から容易に識別できる。
(8)前記回転部材はその回転軸線上に頂点を有して円錐面をなす端面を有し、前記複数の操作部はそれぞれの被操作部を前記端面上に前記回転軸線を囲んで配置されていることを特徴とする(7)に記載の遊技機。
操作部を単純な円錐面上に配置するだけで、互いに傾斜角度が異なるから、(7)に言う互いに異なる操作方向が得られる。
(9)前記操作部集合体は回転可能に操作部ホルダに保持され、
該操作部ホルダは操作部配設部に固定されるとともに、前記操作部集合体を抜け止めしていることを特徴とする(4)から(8)のいずれか1に記載の遊技機。
操作部集合体自体に特段の抜け止め機構を設けることなく、操作部集合体が操作部配設部に抜け止め保持される。
(10)前記操作部ホルダは、前記操作部集合体を径方向から挟んで保持するホルダ半部からなるとともに、前記操作部集合体と軸方向に係合する抜け止め部とを有し、操作部配設面に開口する操作部ホルダ収納部に収納され、
前記操作部ホルダと操作部ホルダ収納部の間には、操作部ホルダの操作部ホルダ収納部への押し込みにより互いに係止する係止機構が設けてあることを特徴とする(9)に記載の遊技機。
操作部集合体を保持する操作部ホルダを、開口から操作部ホルダ収納部に押し込むだけで、簡単に操作部配設部への操作部の組み付けができるにもかかわらず、係止機構により操作部ホルダが操作部ホルダ収納部に固定され、操作部集合体は操作部ホルダに抜け止めされているから、不正に操作部集合体を取外すことができない。
(11)前記操作部集合体の配線は、前記回転部材の回転軸線上を通過するように経路設定してあることを特徴とする(4)から(10)のいずれか1に記載の遊技機。
操作部集合体を回転させた場合でも配線の振れが抑えられる。
(12)異なる処理を行うため操作者により操作される複数の操作部を操作部配設部に備えた遊技機であって、
前記複数の操作部の内の少なくとも1の操作部を遮蔽可能としたことを特徴とする遊技機。
遮蔽した操作部は誤って操作するおそれがない。
(13)異なる処理を行うため操作者により操作される複数の操作部を操作部配設部に備えた遊技機であって、
前記複数の操作部を操作部配設部に変位可能に配設し、
前記複数の操作部を変位させることにより、選択した操作部を除く他の操作部の被操作部を遮蔽可能としたことを特徴とする遊技機。
選択した操作部以外の操作部を誤って操作するおそれがない。
(14)異なる処理を行うため操作者により操作される複数の操作部を操作部配設部に備えた遊技機であって、
前記複数の操作部を操作部配設部に変位可能に付設された支持部材に取り付けて操作部集合体を形成し、
該操作部集合体を変位させることにより、選択した操作部を除く他の操作部の被操作部を遮蔽可能としたことを特徴とする遊技機。
操作部集合体を変位させることにより、遮蔽されていた選択した操作部の被操作部を露出させ、露出していた他の操作部の被操作部を遮蔽する入れ替えが一度の操作で完了する。
(15)操作部配設部の操作部配設面に開口を設け、
前記操作部集合体を変位させることにより選択した操作部を所定位置に移動させて、
該所定位置に移動した操作部の被操作部のみが操作部配設面の開口に臨むように構成したことを特徴とする(14)に記載の遊技機。
所定位置に移動した操作部の被操作部だけが開口に臨み、他の操作部の被操作部は遮蔽されているので、誤って他の操作部を操作するおそれがない。
また、被操作部が臨む操作部配設面の開口が所定位置に移動した操作部に対応するだけの小サイズであるから操作部配設面の設計の自由度が高い。
(16)前記支持部材が回転部材であり、該回転部材を回転させることにより前記被操作部を前記所定位置に移動させることを特徴とする(14)または(15)に記載の遊技機。
(17)前記回転部材が操作部配設面にそった軸まわりに回転するものであり、
前記複数の操作部の被操作部が、前記回転部材の外周面に配置されていることを特徴とする(16)に記載の遊技機。
(18)前記回転部材の外周面は当該回転部材の回転軸線を中心とする円弧上にあることを特徴とする(17)に記載の遊技機。
いずれの操作部の被操作部も、開口に対応する所定位置に移動したとき操作部配設面の開口との距離は一定であるから、安定した操作感が得られる。
(19)前記操作部集合体の回転範囲を所定範囲に規制する回転移動規制機構を有することを特徴とする(4)から(11)、(16)から(18)のいずれか1に記載の遊技機。
各スイッチからの配線の異常なねじれが防止される。
(20)前記回転移動規制機構が規制する所定範囲は、前記複数の操作部の1つが前記所定位置に位置した後、1回転して再度前記所定位置に移動することがない範囲であることを特徴とする(19)に記載の遊技機。
操作者が想定した範囲以上に操作部集合体を回転させてしまって、意図とは異なる操作部の誤操作を招くことが防止される。
(21)前記複数の操作部のうち前記所定位置に移動した操作部がどれであるかを検出する操作部センサと、
前記所定位置に移動した操作部を示す操作部特定情報を報知する報知手段とを有することを特徴とする(1)から(20)のいずれか1に記載の遊技機。
所定位置に移動した操作部を確認できるので、誤操作が防止される。
(22)前記操作部集合体につまみを設けてあることを特徴とする(3)から(21)のいずれか1に記載の遊技機。
つまみにより操作部集合体を容易に回すことができる。
(23)前記操作部集合体を駆動機構により間接的に変位させることを特徴とする(3)から(21)のいずれか1に記載の遊技機。
回転部材などの支持部材に直接つまみを設けなくても操作部集合体を回すなどすることができ、操作部集合体上の被操作部まわりが簡潔になる。
(24)前記駆動機構は、前記操作部集合体から離間した部位に設置した操作ノブの手動変位を前記操作部集合体に伝達するものであることを特徴とする(23)に記載の遊技機。
(25)前記駆動機構は、モータを備えて該モータの変位出力を前記操作部集合体に伝達するものであることを特徴とする(23)に記載の遊技機。
操作者の指や腕に負担をかけないので、操作部の選択操作がとくに楽になる。
(26)前記複数の操作部が、仮想メダルのベット数を設定するクレジット投入スイッチであることを特徴とする(1)から(25)のいずれか1に記載の遊技機。
例えばスロットマシンの複数ゲームにわたって同じベット数でゲームを行いたい場合に、当該ベット数に対応するクレジット投入スイッチを所定位置、例えば手前位置に位置させることにより、連続したゲームで同じベット操作を快適に繰り返すことができる。
(27)前記複数の操作部が、仮想メダルのベット数を設定するクレジット投入スイッチであり、
前記操作部集合体につまみを設けてあり、
操作部配設面には前記つまみが貫通するスリットが設けられ、
該スリットに沿って、各操作部を前記所定位置に位置させたときの前記つまみの位置に対応して当該操作部に設定されたベット数を示すスイッチ指標を表示してあることを特徴とする(17)に記載の遊技機。
つまみを用いて容易にスイッチを入れ替えることができるとともに、操作部配設面の開口位置へ移動させて操作可能になった被操作部にかかるスイッチの機能、すなわちベット数を容易に把握することができる。
(28)前記(1)から(27)の遊技機のいずれかにおいて、当該遊技機がパチンコ遊技機であることを特徴とする遊技機。
なかでも、パチンコ遊技機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて球を所定の遊技領域へ発射し、球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動口を通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。
また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞装置(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
(29)前記(1)から(27)の遊技機のいずれかにおいて、当該遊技機がスロットマシンであることを特徴とする遊技機。
なかでも、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
(30)前記(1)から(27)の遊技機のいずれかにおいて、当該遊技機がパチンコ遊技機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。
なかでも、融合させた遊技機の基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の変動が開始され、停止用操作手段(ストップボタン)の操作に起因して、或いは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
前述の第1の実施例においては、第1〜第3クレジット投入スイッチ77a〜77cが発明における複数の操作部に該当し、操作ボタン250a〜250cが被操作部に該当し、「手前位置」が所定位置に該当する。
そして、スイッチ集合体230が操作部集合体に、スイッチホルダ210が操作部ホルダに、スイッチホルダ収納部201が操作部ホルダ収納部にそれぞれ該当する。
操作盤70が発明における操作部配設部に該当し、その上壁70aが操作部配設面に、スイッチマウント231が支持部材ならびに回転部材に該当する。
また、スイッチホルダ210におけるスイッチマウント231の上端面取り部235に被さっているフランジ部213が抜け止め部に該当し、スイッチホルダ210のフック217がスイッチホルダ収納部の矩形穴206を貫通してフックの爪219がスイッチホルダ収納部の底壁205に係止する構造が、係止機構を構成している。
そして、スイッチホルダ210底壁のストッパ220とスイッチマウント231の凹部255とが回転移動規制機構を構成している。
第2の実施例においては、スイッチ集合体230Aが発明における操作部集合体に、スイッチホルダ210Aが操作部ホルダに、スイッチホルダ収納部201Aが操作部ホルダ収納部にそれぞれ該当する。
また、スイッチマウント231Aが発明における支持部材ならびに回転部材に該当する。
そして、スイッチホルダ210Aにおけるスイッチマウント231Aの上端面取り部235に被さっているフランジ部213が抜け止め部に該当し、スイッチホルダ210Aのフック217がスイッチホルダ収納部の矩形穴206を貫通してフックの爪219がスイッチホルダ収納部の底壁205に係止する構造が、係止機構を構成している。
スイッチホルダ210A底壁のストッパ220とスイッチマウント231の凹部255とが回転移動規制機構を構成している。
さらに、操作ノブ264の回転が、駆動部261から延びる切替軸263と駆動軸261、ピニオンギア260、ギア歯258を経てスイッチマウント231Aに伝達される構造が、発明における駆動機構を構成している。
その他は第1の実施例と同じである。
第3の実施例においては、スイッチ集合体230Bが発明における操作部集合体に、スイッチホルダ210Aが操作部ホルダに、スイッチホルダ収納部201Aが操作部ホルダ収納部にそれぞれ該当する。
また、スイッチマウント231Bが発明における支持部材ならびに回転部材に該当する。
そして、スイッチホルダ210Aにおけるスイッチマウント231Bの上端面取り部235に被さっているフランジ部213が抜け止め部に該当し、スイッチホルダ210Aのフック217がスイッチホルダ収納部の矩形穴206を貫通してフックの爪219がスイッチホルダ収納部の底壁205に係止する構造が、係止機構を構成している。
そして、スイッチホルダ210A底壁のストッパ220とスイッチマウント231Bの凹部255とが回転移動規制機構を構成している。
また、操作ノブ264から切替軸263を介した制御入力により、モータ266の回転が、出力軸267、ピニオンギア260、ギア歯258を経てスイッチマウント231Bに伝達される構造が、駆動機構を構成している。
また、センサレバー259とレバーセンサ271からなるボタン位置センサ270が、発明における操作部センサに該当している。
さらに、変形例で示した、手前位置に位置したクレジット投入スイッチ77で実行されるべき仮想メダルのベット数が操作部特定情報に該当し、補助表示部15が報知手段に該当する。
その他は第1の実施例と同じである。
第4の実施例においては、第1〜第3クレジット投入スイッチ77Ca〜77Ccが発明における複数の操作部に該当し、操作ボタン250Ca〜250Ccが被操作部に該当し、窓穴280が操作部配設面の開口に、そして操作ボタン250Cが窓穴280に臨む位置が所定位置に該当する。
スイッチ集合体230Cが発明における操作部集合体に該当し、スイッチマウント290が支持部材ならびに回転部材に該当する。
そして、スリット281がすべての操作ボタン250Cを順次に1回だけ窓穴280に臨ませるに必要なサイズに設定されて、スイッチ集合体230Cを回転させるつまみ233Cの移動範囲が限定される構造が回転移動規制機構を構成している。
さらに、変形例で示した、窓穴280に臨んだクレジット投入スイッチ77Cで実行されるべき仮想メダルのベット数が操作部特定情報に該当し、補助表示部15が報知手段に該当する。
その他は第1の実施例と同じである。
10 スロットマシン
11 筐体
12 前面扉
13 上部ランプ
14 スピーカ
15 補助表示部
16 下段プレート
17 メダル排出口
18 メダル受け皿
19 灰皿
20 キーシリンダ
21 連動杆
22 鉤金具
23 支持金具
25a、25b 支軸
26a、26b 支持金具
30 遊技パネル
31L、31M、31R 表示窓
32、33、34 有効ライン表示部
35 残数表示部
36 ゲーム数表示部
37 獲得枚数表示部
40 仕切り板
41 リールユニット
42 リール
42L 左リール
42M 中リール
42R 右リール
50 円筒骨格部材
52 ボス補強板
53、53L、53M、53R モータプレート
54 ネジ
55 リールインデックスセンサ
55a 発光素子
55b 受光素子
56 センサカットバン
56a 先端部
56b 基端部
57 ねじ
61、61L、61M、61R ステッピングモータ
70 操作盤(操作部配設部)
70a 上壁(操作部配設面)
70b 前壁
71 スタートレバー
71a スタート検出センサ
72、73、74 ストップスイッチ
72a、73a、74a ストップ検出センサ
75a 投入メダル検出センサ
76 返却スイッチ
77、77C クレジット投入スイッチ
77a、77Ca 第1クレジット投入スイッチ
77b、77Cb 第2クレジット投入スイッチ
77c、77Cc 第3クレジット投入スイッチ
77sa、77sb、77sc クレジット投入検出センサ
80 切換スイッチ
80a 切換検出センサ
81 貯留用通路
82 排出用通路
83 メダル通路切替部材
83a 通路切替片
84 セレクタ
85 案内通路
85a 突条
86 第1投入メダル検出センサ
87 第2投入メダル検出センサ
91 ホッパ装置
91a 払出検出センサ
92 貯留タンク
93 払出装置
94 開口
95 予備タンク
96 誘導プレート
100、100L、100M、100R バックライト装置
101 ベース
102 第1開口領域
103 第2開口領域
104 第3開口領域
105 バックライト
111 サブ制御装置
121 電源ボックス
122 電源スイッチ
123 リセットスイッチ
123a リセット検出センサ
124 設定キー挿入孔
124a 設定キー検出センサ
131 主制御装置
151 CPU
152 ROM
153 RAM
154 クロック回路
155 入出力ポート
161 電源装置
161a 電源部
161b 停電監視回路
171 外部集中端子板
180 メダル投入器
200、200A、200B、200C クレジット投入スイッチ装置
201、201A スイッチホルダ収納部
202 円筒壁
203 開口部
204 駆動部支持板
205 底壁
206 矩形穴
207 開口
208 軸通過穴
210、210A スイッチホルダ(操作部ホルダ)
211a、211a’、211b、211b’ ホルダ半部
212 側壁
213 フランジ部
213a 内壁
213b 外壁
215 底壁
216 丸穴
217 フック
218 脚部
219 爪
220 ストッパ
223 クリック凹部
225 開口部
230、230A、230B、230C スイッチ集合体(操作部集合体)
231、231A、231B、 スイッチマウント
233、233C つまみ
234 ボタン配置面
235 面取り部
236 円筒部
237、237A 小径部
238 底壁
239 穴
240 凹部
241 底壁
242 矩形穴
250、250a、250b、250c 操作ボタン(被操作部)
250C、250Ca、250Cb、250Cc 操作ボタン(被操作部)
251、251C ベース部
252、252C ブロック部
253、253C 爪
254 張出し部
255 凹部
256a、256b 端壁
257 クリック突起
258 ギア歯
259 センサレバー
260 ピニオンギア
261 駆動部
262 駆動軸
263 切替軸
264 操作ノブ
266 モータ
267 出力軸
269、269C スイッチ指標
270 ボタン位置センサ(操作部センサ)
271 レバーセンサ
272 ベース
273 検出部
274 発光部
275 受光部
277 センサ支持板
278 矩形穴
280 窓穴
281 スリット
290 スイッチマウント
291 外周壁
292a 第1領域
292b 第2領域
292c 第3領域
293a、293b 端壁
294 軸貫通部
295 軸穴
296 軸
297 平面部
298 スイッチ取り付け穴
300、301 軸支持板
302 軸穴
303 穴
304a、304b、304c、305a、305b 面取り部
306 カバー片
307 舌片
308 湾曲部
L1 第1ライン
L2 第2ライン
L3 第3ライン
L4 第4ライン
L5 第5ライン
L6 第6ライン
P 回転軸線

Claims (2)

  1. 異なる処理を行うため操作者により操作される複数の操作部を操作部配設部に備えた遊技機において、
    前記複数の操作部を操作部配設部に変位可能に付設された回転部材に取り付けて操作部集合体を形成し、
    前記操作部集合体を回転させることにより、各操作部を選択的に前記操作部配設部の操作部配設面の所定位置に移動可能とし、
    前記複数の操作部は、前記所定位置に移動した操作部の被操作部と他の操作部の被操作部のそれぞれの操作方向が互いに異なるように前記回転部材に取り付けられており、
    前記回転部材はその回転軸線上に頂点を有して円錐面をなす端面を有しており、前記複数の操作部はそれぞれの被操作部を前記端面上に前記回転軸線を囲んで配置されており、
    前記操作部配設面は、遊技者から見て奥が高く手前が低くなるように傾斜しており、前記回転部材の回転軸は、前記複数の操作部のうちの前記遊技者から見て手前側に位置する1つの操作部が、前記操作部配設面の傾斜方向に長い楕円状の開口で前記操作部配設面と同レベルに近い高さに露出すると共に、残りの操作部が、遊技者から見て前記開口内の奥側で前記1つの操作部よりも低い位置に配置されるように、前記操作部配設面に対して傾斜しており、
    前記回転部材を回転軸回りに回転させることにより、前記奥側に位置する操作部と、前記手前側に位置する操作部とを入れ替えて配置できるようにしたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記複数の操作部のすべての被操作部が操作部配設面の開口に臨んでいることを特徴とする請求項1に記載の遊技機
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