JP5624878B2 - 作業機用エンジンの液体タンクおよび液体タンクキャップ - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明によれば、キャップが装着されているときに、第1シールリブ及び第2シールリブへ作用する圧力により、キャップのシール部材の周壁部が補給管の表面に向けて撓むことになるため、注入口とキャップの周壁部との間隔を狭めることができ、より確実に、防塵性能の向上を図ることができる。
そのため、地面等に一時的に置いたキャップを再び注入口に装着しても、嵌合部などに粉塵等が付着していないため、注入口を清潔に保つことが可能となる。
さらに、キャップを取り外している最中に、キャップの内側部分の嵌合部と注入口とが互いに外れた状態になったとしても、その時点において、補給管の周囲に縁部が長い周壁部があるため、キャップの突然の脱落を防止することができる。
また、嵌合部の外周面に雄ネジが形成されているため、キャップを補給管から取り外す際には、シール部材が雄ネジのネジ突起に引っ掛かることになり、より確実に、シール部材がキャップから外れることなく、キャップとともに移動することが可能となる。
また、注入口からキャップを取り外し、粉塵や砂利等が散乱した屋外の地面等に一時的に置いた場合であっても、嵌合部等、キャップの内側部分が粉塵等により汚れてしまうことを防止でき、地面等に一時的に置いたキャップを再び注入口に装着しても、嵌合部などに粉塵等が付着していないため、注入口を清潔に保つことが可能となる。
そして、リコイルスタータ14の下方側にはオイルフィラーパイプ40が備えられており、当該オイルフィラーパイプ40の先端部にはオイルフィラーキャップ50が装着されている。
そして、図に示すように、オイルタンク13におけるオイルフィラーパイプ40の接続部の下方側には、エンジン本体11から潤滑オイルEOを排出するためのドレン孔30が備えられており、通常はボルトにより閉栓されている。
図2は、図1中のA−A矢視断面図であり、オイルタンク13にパッキン部材60を介して固着されるとともに、注入口43を閉鎖するため、先端部41にオイルフィラーキャップ50が装着されたオイルフィラーパイプ40を示す図である。
このオイルフィラーキャップ50は、作業者が指当て部材52を回転させることによって、雄ネジ部55がオイルフィラーパイプ40の内周面に形成された雌ネジ部42に締結され、オイルフィラーパイプ40の先端部41に装着される。
そして、この装着された状態にあって、先端部41とキャップ本体51の上壁部53との間にシール部材56が挟持されることにより、隙間を塞ぐこととしている。
図に示す通り、シール部材56は、オイルフィラーパイプ40の先端部41とキャップ本体51の上壁部53との間に挟持されることにより、隙間を塞ぐこととしている。
さらに、雄ネジ部55と雌ネジ部42との締結状態が解除されつつある最中、つまり、指当て部材52の回転操作により上壁部53が先端部41から離れていく場合であっても、雄ネジ部55のネジ突起に引っ掛かることで、シール部材56がオイルフィラーキャップ50から外れることなく、当該オイルフィラーキャップ50とともに移動することとなる。
このため、オイルフィラーキャップ50が先端部41に装着されているときに、先端部41近傍であってオイルフィラーパイプ40の周囲に粉塵等が付着してしまうことを防止でき、その結果、オイル交換や補充のためオイルフィラーキャップ50が取り外された場合、オイルフィラーパイプ40の周囲に付着した粉塵等が、注入口43を通ってオイルフィラーパイプ40内へ混入するのを低減することができる。
このため、地面等に一時的に置いたオイルフィラーキャップ50を再び注入口43に装着しても、嵌合部54や雄ネジ部55などに粉塵等が付着していないため、注入口43を清潔に保つことが可能となる。
この場合においても、図中の周壁部70aを具えたことによる作用および効果は、図3における周壁部70と同様である。
また、図4においては、上壁部53と嵌合部54と周壁部70aとが一体成形されており、嵌合部54と周壁部70aとの間であって上壁部53の表面にリング状のシール部材56を具えており、先端部41と上壁部53との間を塞いでいる。
具体的には、図に示す通り、シール部材56は、オイルフィラーパイプ40の先端部41とキャップ本体51の上壁部53との間に挟持される密閉部56cと、周壁部70とで形成される。
更に、密閉部56cには、上壁部53に向けて突出する第1シールリブ56aが上壁部53との装着面80に設けられ、かつ、先端部41に向けて突出する第2シールリブ56bが先端部41との当接面90に設けられる。
そして、第1シールリブ56a及び第2シールリブ56bはシール部材56の表面において円周形状となっており、第1シールリブ56aの径は、第2シールリブ56bの径よりも大きく形成されている。
その結果、シール部材56の周壁部70がオイルフィラーパイプ40の外周表面に向けて撓むことになるため、より確実に、周壁部70とオイルフィラーパイプ40との間に粉塵等が混入してしまうことを防ぐことができ、注入口43とオイルフィラーキャップ50との密閉性を向上させることができる。
図6(a)は、オイルタンク13から先端部41に向けてオイルフィラーパイプ40の管径が細くなるテーパ加工領域44を部分的に形成した構成、および、雄ネジ部55と雌ネジ部42とが締結又は解除されている最中において、周壁部70の内周面とオイルフィラーパイプ40の外周面とが接触することのない構成を示している。
そして、図6(b)は、雄ネジ部55と雌ネジ部42との締結操作の結果、周壁部70の端部72がテーパ加工領域44の表面に当接された状態を示している。
そして、オイルフィラーパイプ40の先端部41について、図6(a)および(b)に示す通り、シール部材56の周壁部70の内径に比べて管径を細く形成することで、締結又は解除操作の際には、突起部71等の周壁部70が先端部41およびオイルフィラーパイプ40の外周面に接触することが無くなり、互いに摩擦を生じないため締結操作がスムーズに行われ、解除操作の際に、シール部材56がオイルフィラーキャップ50から外れる心配も無い。
そして、地面等に一時的に置いたオイルフィラーキャップ50を再び注入口43に装着しても、嵌合部54や雄ネジ部55などに粉塵等が付着していないため、注入口43を清潔に保つという効果を奏する。
11 エンジン本体
12 燃料キャップ
13 オイルタンク
14 リコイルスタータ
30 ドレン孔
40 オイルフィラーパイプ
41 先端部
42 雌ネジ部
43 注入口
44 テーパ加工領域
50 オイルフィラーキャップ
51 キャップ本体
52 指当て部材
53 上壁部
54 嵌合部
55 雄ネジ部
56 シール部材
60 パッキン部材
70、70a 周壁部
71 突起部
72 端部
Claims (6)
- 液体タンクの補給管の先端部に備わる注入口を開閉するためのキャップであって、
前記注入口を覆う上壁部と、
前記注入口の内面と嵌め合わせられ、前記上壁部から突出する嵌合部と、
前記キャップを前記注入口に装着した状態において前記補給管の外周を覆う周壁部と、
を具え、
前記上壁部と前記嵌合部とが一体成形されるとともに、
前記注入口を密閉するための1つのシール部材が、前記上壁部および前記嵌合部に装着され、
前記シール部材に前記周壁部が形成され、
前記シール部材は弾性部材で形成されるとともに、前記上壁部側において前記上壁部へ向けて突出する第1シールリブと、前記注入口側において前記注入口へ向けて突出する第2シールリブとが形成され、前記嵌合部に対して前記第1シールリブは、前記第2シールリブよりも外側に形成されている
作業機用エンジンの液体タンクキャップ。 - 前記周壁部が前記嵌合部よりも先に突出する、
請求項1に記載の作業機用エンジンの液体タンクキャップ。 - 前記周壁部の内周に、前記補給管に当接する突起部が形成されている
請求項1又は2に記載の作業機用エンジンの液体タンクキャップ。 - 前記嵌合部の外周面には雄ネジが形成され、前記注入口の内面に形成された雌ネジと結合できる
請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の作業機用エンジンの液体タンクキャップ。 - 前記上壁部と前記嵌合部と前記周壁部とが一体成形されており、前記注入口を密閉するためのシール部材が前記周壁部内側の前記上壁部に装着される
請求項1に記載の作業機用エンジンの液体タンクキャップ。 - 前記補給管の外周は、前記注入口に向けて管径が細くなるテーパ加工が少なくとも部分的に施されており、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の液体タンクキャップを前記注入口に装着した状態において、前記テーパ加工が施された部分に前記周壁部が当接することを特徴とする、作業機用エンジンの液体タンク。
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