JP5624513B2 - 多孔質樹脂の凝集体、シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター - Google Patents

多孔質樹脂の凝集体、シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター Download PDF

Info

Publication number
JP5624513B2
JP5624513B2 JP2011109544A JP2011109544A JP5624513B2 JP 5624513 B2 JP5624513 B2 JP 5624513B2 JP 2011109544 A JP2011109544 A JP 2011109544A JP 2011109544 A JP2011109544 A JP 2011109544A JP 5624513 B2 JP5624513 B2 JP 5624513B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aggregate
siloxanes
meth
copolymer
porous
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011109544A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012241037A (ja
Inventor
敏郎 中山
敏郎 中山
大西 久男
久男 大西
崇 中島
崇 中島
丹羽淳
淳 丹羽
文宏 花阪
文宏 花阪
弘朗 在間
弘朗 在間
淳子 大仲
淳子 大仲
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2011109544A priority Critical patent/JP5624513B2/ja
Publication of JP2012241037A publication Critical patent/JP2012241037A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5624513B2 publication Critical patent/JP5624513B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
    • B01D53/02Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols by adsorption, e.g. preparative gas chromatography
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/22Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising organic material
    • B01J20/26Synthetic macromolecular compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/02Making solutions, dispersions, lattices or gels by other methods than by solution, emulsion or suspension polymerisation techniques

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Separation Of Gases By Adsorption (AREA)
  • Processes Of Treating Macromolecular Substances (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Fluid Adsorption Or Reactions (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)

Description

本発明は、シロキサンを効率よく除去するのに有効な多孔質樹脂の凝集体、それを用いたシロキサン除去剤(又は吸着剤)及びガスセンサーなどのフィルターに関する。
揮発性有機化合物(Volatile Organic Compounds,VOC)の使用、及びVOC対策に伴う低揮発性溶媒への切り換えなどを含め、種々の化学物質の使用により、環境(住環境など)中には多様な化学物質が含まれている。特に、省エネルギー化に伴う住宅構造の高気密化などに付随して、住環境中には、多様な化学物質が含まれている。例えば、シリコーンパテ、防曇剤、艶だし剤、消臭スプレー、化粧品(整髪料など)、シャンプー、トリートメントなどに含まれるシロキサン化合物(シリコーンオイルなど)に起因して、大気中には、微量のシロキサン類(環状シロキサン類)が含まれている。
このようなシロキサン類は種々の弊害をもたらす。例えば、シロキサン類は燃焼して微粒子状の酸化ケイ素を生成し、ガスタービンやガスエンジンに付着して発電障害をもたらす。特許第3776904号公報(特許文献1)には、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体からなる樹脂吸着剤を充填した複数の吸着塔を設け、少なくとも一つの吸着塔に水分を含む被処理ガスを流通してシロキサンを吸着除去し、同時に他の少なくとも一つの吸着塔に室温以上150℃以下の再生用ガスを通気してシロキサンの脱離により樹脂吸着剤を再生して、シロキサンの吸着除去と樹脂吸着剤の再生を並行して行い、一定時間後に被処理ガスと再生用ガスの通気を切替えて前記吸着処理と前記再生処理を交換してシロキサンを連続除去するシロキサン除去方法が開示されている。この方法では、シロキサンに対するスチレン−ジビニルベンゼン共重合体(樹脂吸着剤)の吸脱着性を利用して、シロキサンを除去でき、微粒子状の酸化ケイ素の生成に伴う弊害を解消できる。
一方、シロキサン類はセンサー(ガスセンサーなど)による誤った警報の原因ともなる。すなわち、ガスセンサーの容器の上流側には、センサーの被毒成分の通過を防止し、かつ被検出成分(例えば、一酸化炭素、メタンなど)の通過を許容するフィルターが配設されており、このフィルターは活性炭などの吸着剤を含んでいる。しかし、吸着剤に対する吸着性はVOC成分よりもシロキサン類が小さいため、シロキサン類がフィルターを通過してセンサーに到達する。また、VOC成分が吸着剤に吸着されて蓄積すると、吸着剤の吸着能が低下するため、時間の経過に伴って、シロキサン類がフィルターを通過してセンサーに到達しやすくなる。そして、センサー表面ではシロキサン類がシリカ皮膜を形成し、種々のガスに対して鋭敏化するため、誤警報のケースが増大している。
特許第3776904号公報(特許請求の範囲)
従って、本発明の目的は、シロキサン類を効率よく吸着して除去するのに有用な共重合体、この共重合体で構成されたシロキサン除去剤(又は吸着剤)、並びにシロキサン類を除去するのに有用なフィルター(若しくはこのフィルターを備えたガスセンサー)を提供することにある。
本発明の他の目的は、VOC成分(例えば、低揮発性有機化合物)は吸着することなく、シロキサン類を選択的に長期間に亘り吸着する共重合体、この共重合体で構成されたシロキサン除去剤(又は吸着剤)、並びにシロキサン類を除去するのに有用なフィルター(若しくはこのフィルターを備えたガスセンサー)を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ガスセンサーにおいて、被検知成分に対する検知応答性を低下させることなく、被毒成分であるシロキサン類の通過又は透過を長期間に亘り抑制できる共重合体又はシロキサン除去剤(又は吸着剤)、並びにフィルターを提供することにある。
本発明者らは、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体はシロキサン類に対する吸着能が小さいこと、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体などの多孔質樹脂を凝集体(又は造粒物)の形態にすると、被検知成分(一酸化炭素、メタンなど)を効率よく透過させつつ、シロキサン類を効率よく吸収又は吸着することを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明の凝集体は、架橋構造を有する多孔質樹脂の凝集体で構成されている。多孔質樹脂(多孔質共重合体)は、1つの重合性基を有する単官能性単量体と、複数の重合性基を有する多官能性単量体との共重合体であってもよい。また、シロキサン類との親和性を向上させるため、単官能性単量体及び多官能性単量体のうち少なくとも一方の単量体が芳香族系単量体であってもよい。より具体的には、多孔質樹脂は、1つのビニル基を有する単官能性芳香族ビニル系単量体と、複数のビニル基を有する多官能性芳香族ビニル系単量体との共重合体(多孔質共重合体)であってもよい。単官能性芳香族ビニル系単量体と多官能性芳香族ビニル系単量体との割合は、前者/後者=95/5〜25/75(重量比)であってもよい。多孔質樹脂の一次粒子の平均粒子径はナノメーターサイズであってもよい。
多孔質樹脂(多孔質共重合体)の凝集体の比表面積は、例えば、100〜1000m/g、平均細孔径は、例えば、1〜30nm、細孔容積は、例えば、0.1〜1ml/g程度であってもよい。
前記凝集体は、シロキサン類を吸着又は吸収して除去するのに有用である。そのため、本発明のシロキサン除去剤(又は吸着剤)は、前記多孔質樹脂(多孔質共重合体)の凝集体を含んでいる。さらに、本発明は、シロキサン類を含む被処理流体(ガス)を、前記多孔質樹脂(多孔質共重合体)の凝集体と接触させ、シロキサン類を除去する方法、ガスセンサーの上流側に配設されるフィルターであって、前記多孔質樹脂(多孔質共重合体)の凝集体を含むフィルター(又は前記多孔質樹脂(多孔質共重合体)の凝集体で構成されているフィルター)も包含する。
なお、本明細書中、アクリル系単量体とメタクリル系単量体とを(メタ)アクリル系単量体と総称する。また、用語「凝集体」は、凝集により粒子状の形態を有する造粒体も含む意味に用いる。
本発明では、多孔質樹脂(多孔質共重合体)が凝集しているため、シロキサン類を効率よく吸着して被毒成分を除去できる。しかも、VOC成分(例えば、低揮発性有機化合物)は吸着することなく、シロキサン類を選択的に長期間に亘り吸着できる。さらに、ガスセンサーにおいては、被検知成分に対する検知応答性を低下させることなく、シロキサン類の通過又は透過を長期間に亘り抑制できる。そのため、多孔質樹脂(多孔質共重合体)の凝集体はシロキサン除去剤(又は吸着剤)、シロキサン類を除去するためのフィルター(若しくはこのフィルターを備えたガスセンサー)として有用である。
図1は実施例及び比較例の結果を示すグラフである。
本発明の凝集体は、架橋構造を有する多孔質樹脂で形成されている。この多孔質樹脂は、多孔質共重合体、例えば、1つの重合性基を有する単官能性単量体と、複数の重合性基を有する多官能性単量体との共重合体で構成できる。
単官能性単量体としては、例えば、芳香族ビニル系単量体[例えば、スチレン;ビニルトルエン、ビニルキシレン、p−エチルスチレン、p−t−ブチルスチレン;α−メチルスチレンなど]、(メタ)アクリル系単量体[例えば、(メタ)アクリル酸;例えば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸t−ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)アクリル酸2−エチルへキシルなどの(メタ)アクリル酸直鎖状又は分岐鎖状C1−16アルキルエステル;(メタ)アクリル酸シクロへキシル;(メタ)アクリル酸フェニル;(メタ)アクリル酸ベンジル;(メタ)アクリル酸グリシジル;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピルなどの(メタ)アクリル酸ヒドロキシC2−4アルキルエステルなど]、脂肪酸ビニルエステル系単量体(酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなど)、オレフィン類(エチレン、プロピレンなどのα−C2−6オレフィンなど)、塩化ビニルなどのハロゲン含有ビニル系単量体、不飽和多価カルボン酸又はその酸無水物(例えば、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸又はその酸無水物など)、イミド系単量体[例えば、マレイミド;N−C1−4アルキルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−フェニルマレイミドなど)などのN−置換マレイミド]などが例示できる。
これらの単官能性単量体は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい単官能性単量体は、芳香族ビニル系単量体又はスチレン系単量体(スチレン、ビニルトルエン、α−メチルスチレンなど)、(メタ)アクリル系単量体[(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸直鎖状又は分岐鎖状C1−16アルキルエステル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシC2−4アルキルエステルなど]である。これらの芳香族ビニル系単量体及び(メタ)アクリル系単量体も、それぞれ、単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。さらに、芳香族ビニル系単量体を使用する場合、マレイン酸又は無水マレイン酸などを併用してもよい。好ましい態様では、単官能性単量体は、少なくとも単官能性芳香族系単量体又は芳香族ビニル系単量体(すなわち、1つのビニル基を有する単官能性芳香族ビニル系単量体又はスチレン系単量体)を含む。
多官能性単量体としては、架橋構造を導入するとともに多孔質構造も形成できる種々の単量体、例えば、多官能性(メタ)アクリル系単量体[エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレートなどのC2−10アルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートなどのポリアルキレングリコールジ(メタ)アクリレート;3,3−ビス(4−(メタ)アクリロイルエトキシフェニル)プロパンなどのビスフェノール類にアルキレンオキサイドが付加した付加体のヒドロキシル基が(メタ)アクリル酸でエステル化されたビスフェノール系ジ(メタ)アクリレートなど]、多官能性芳香族ビニル系単量体[ジビニルベンゼン、ジビニルトルエンなど]などが例示できる。これらの多官能性単量体は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい多官能性単量体は、少なくとも多官能性芳香族ビニル系単量体(複数、特に2つのビニル基を有する多官能性芳香族ビニル系単量体)を含んでいる。
なお、必要により、グリセリンジ(メタ)アクリレート、グリセリントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレートなどの2又は3以上のアクリロイル基を有する多官能性単量体を併用してもよい。
シロキサン類との親和性を向上させるためには、単官能性単量体及び多官能性単量体のうち少なくとも一方の単量体(特に双方の単量体)が少なくとも芳香族系単量体を含むのが好ましい。すなわち、多孔質樹脂又は多孔質共重合体は、架橋構造を有する多孔質芳香族性樹脂であるのが好ましい。
単官能性ビニル系単量体(例えば、芳香族ビニル系単量体)と多官能性ビニル系単量体(例えば、芳香族ビニル系単量体)との割合(重量比)は、架橋構造及び多孔質構造を形成するとともに、シロキサン類の分子サイズに応じて、シロキサン類の吸収又は吸着効率を損なわない範囲であればよく、例えば、前者/後者=95/5〜1/99程度の範囲から選択でき、95/5〜25/75(例えば、90/10〜30/70)、好ましくは80/20〜40/60(例えば、75/25〜40/60)、さらに好ましくは70/30〜40/60(例えば、60/40〜40/60)程度であってもよい。なお、多官能性ビニル系単量体(例えば、芳香族ビニル系単量体)の使用割合が多くなると、シロキサンに対する吸着能が高くなる。そのため、前記割合は、前者/後者=2/98〜60/40、好ましくは3/97〜50/50、さらに好ましくは5/95〜40/60(例えば、10/90〜30/70)程度であってもよい。
架橋構造を有する多孔質樹脂としては、例えば、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、スチレン−(メタ)アクリル酸エステル−ジビニルベンゼン共重合体が例示できる。架橋構造を有する多孔質樹脂はカルボキシル基、スルホン酸基などの酸性基を有していてもよく、このような多孔質樹脂としては、例えば、(メタ)アクリル酸−ジビニルベンゼン共重合体、(メタ)アクリル酸−スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、スチレンスルホン酸−ジビニルベンゼン共重合体、スチレンスルホン酸−(メタ)アクリル酸−ジビニルベンゼン共重合体、スチレンスルホン酸−スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、(メタ)アクリル酸エステル−ジビニルベンゼン共重合体、スチレンスルホン酸−(メタ)アクリル酸エステル−ジビニルベンゼン共重合体などが例示できる。また、架橋した多孔質樹脂は、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体などの架橋構造を有する多孔質樹脂を、硫酸などによりスルホン化した樹脂であってもよい。これらの酸性基を有する多孔質樹脂は、例えば、スチレンスルホン酸−ジビニルベンゼン共重合体などのスルホン酸基を有する強酸型イオン交換樹脂などのように、アルカリ金属塩(リチウム、ナトリウム、カリウム塩など)、アンモニウム塩、アミン塩(トリメチルアミン塩などのアルキルアミン塩)などであってもよい。
本発明の凝集体において、多孔質樹脂(多孔質共重合体)の一次粒子の平均粒子径は、ナノメーターサイズ、例えば、1〜500nm、好ましくは5〜250nm、さらに好ましくは7〜100nm(例えば、10〜70nm)程度であり、通常、5〜75nm(例えば、10〜60nm)程度であってもよい。一次粒子の平均粒子径が小さすぎると取り扱いが困難となる場合があり、大きすぎると吸着能が低下する。また、凝集体の平均粒子径(平均サイズ)は、例えば、0.1〜100μm(例えば、1〜50μm)、好ましくは1〜30μm、さらに好ましくは5〜20μm程度である。凝集体の平均径が小さすぎても大きすぎても吸着能が低下する。なお、凝集体の一次粒子の平均粒子径は、透過型電子顕微鏡(TEM、HITACHI H-7100)で撮影した画像に基づいて、100個の一次粒子についてサイズを測定し、測定値を加算平均することにより算出できる。凝集体の平均粒子径は、光学顕微鏡に基づいて、10個の凝集体についてサイズを測定し、測定値を加算平均することにより算出できる。
本発明の多孔質樹脂(多孔質共重合体)は、多孔質構造を有し、シロキサン類が吸着可能な細孔及び細孔容積を有している。多孔質樹脂(多孔質共重合体)の凝集体の比表面積は、例えば、100〜1000m/g、好ましくは120〜750m/g、さらに好ましくは130〜500m/g、特に150〜400m/g程度であってもよい。また、凝集体の平均細孔径は、例えば、1〜30nm、好ましくは2〜20nm、さらに好ましくは2.5〜15nm、特に、2.5〜10nm(例えば、3〜8nm)程度であってもよい。さらに、凝集体の細孔容積は、0.1〜1ml/g、好ましくは0.15〜0.75ml/g、さらに好ましくは0.2〜0.5ml/g、特に0.25〜0.35ml/g程度であってもよい。比表面積又は細孔容積が小さすぎるとシロキサン類の吸着量を大きくできず、比表面積又は細孔容積が大きすぎると多孔質樹脂の調製が困難となる場合がある。また、細孔径が小さすぎるとシロキサン類の吸着サイトを形成するのが困難となり、大きすぎると種々の成分が吸着され、シロキサン類の選択的な吸着を損なう場合が多い。なお、本発明の多孔質樹脂又は多孔質共重合体は、微細な細孔が共重合体(又は樹脂)の内部にまで発達しており、均一な細孔径が形成されている。
さらに、シロキサンの吸着には、微細な細孔径が関与しているようである。例えば、1.5nm以下の細孔の割合が高いと、シロキサンの吸着量が増加するようである。そのため、1.5nm以下の細孔の割合は、20〜60%、好ましくは22〜45%(例えば、23〜40%、好ましくは23〜35%)程度であってもよい。
なお、比表面積、平均細孔径、細孔容積は、分析装置(マイクロメリティックス製ASAP−2400)を用い、100℃で真空脱気処理した試料について、窒素ガス吸着法にて測定でき、比表面積はBET法で算出できる。また、1.5nm以下の細孔の割合は、BJH法により測定できる。
本発明の多孔質樹脂又は多孔質共重合体の凝集体(又は吸着剤)は、通常、粉粒状又は顆粒状の形態である。凝集体(又は吸着剤)は、平均粒子径がナノメーターサイズの多孔質樹脂又は多孔質共重合体の一次粒子で形成されており、多孔質凝集体を形成している。このような凝集体は、乳化重合又は懸濁重合などの方法で多孔質樹脂又は多孔質共重合体の一次粒子を生成させ、生成した一次粒子を凝集剤で凝集させ、凝集体を分離して乾燥することにより得ることができる。
乳化重合は、界面活性剤の存在下、水溶性重合開始剤を用い、前記空孔形成剤を含む重合性単量体を水中で重合することにより行うことができる。懸濁重合は、上記乳化重合において水溶性重合開始剤に代えて油溶性重合開始剤を用いることにより行うことができる。なお、架橋構造を有する多孔質樹脂の細孔は、空孔形成剤を用いることにより調整できる。この空孔形成剤としては、前記単量体と混合可能であり、かつ生成した重合体から除去可能な成分、例えば、炭化水素類(オクタン、ノナン、デカン、ウンデカン、ドデカン、トリデカン、テトラデカン、ペンタデカン、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカンなどの直鎖状又は分岐鎖状のC6−24アルカンなどの脂肪族炭化水素類;シクロオクタン、メチルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサン、シクロドデカンなどのアルキル基が置換していてもよいC6−24シクロアルカンなど)などが例示できる。これらの空孔形成剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。これらの空孔形成剤のうち、シロキサンの分子サイズなどを考慮して、例えば、直鎖状又は分岐鎖状のC14−18アルカンなどを用いてもよい。空孔形成剤の使用量は、重合性単量体全体100重量部に対して、0.1〜50重量部程度の範囲から選択でき、通常、1〜25重量部、好ましくは2〜20重量部、さらに好ましくは3〜15重量部(例えば、3〜10重量部)程度であってもよい。なお、空孔形成剤は、加熱(必要により減圧下での加熱)により重合体から容易に除去できる。
界面活性剤としては、ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンラウリルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルなどのポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪族エステル、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレンブロック共重合体など)、アニオン系界面活性剤(ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ナトリウムなど)、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤などが利用できる。通常、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤が使用される。界面活性剤の使用量は、重合性単量体全体100重量部に対して、0.1〜200重量部程度の範囲から選択でき、通常、0.5〜150重量部、好ましくは1〜125重量部程度であってもよい。界面活性剤の使用量は、重合性単量体全体100重量部に対して、0.1〜100重量部程度の範囲から選択でき、通常、1〜50重量部、好ましくは5〜25重量部程度であってもよい。
重合開始剤としては、油溶性重合開始剤[アゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ化合物、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、クメンヒドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンヒドロパーオキサイドなどの過酸化物]、水溶性重合開始剤[例えば、過酸化物(例えば、過酸化水素など)、過硫酸塩(例えば、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム)、水性アゾ化合物やレドックス重合開始剤など]が使用できる。重合において、必要であれば、連鎖移動剤、例えば、メルカプタン類、チオール類などを用いてもよい。連鎖移動剤の使用量は、例えば、単量体に対して5重量%以下である。
なお、重合性単量体は、界面活性剤及び水の存在下、分散処理(又は乳化処理)した後、水中で重合してもよい。その際、重合性単量体とともに重合開始剤も分散又は乳化処理してもよい。これらの成分を含む混合液の分散又は乳化には、慣用の方法、例えば、超音波分散、ホモジナイザーによる分散などが利用できる。
重合は、通常、窒素ガス、ヘリウムガスなどの不活性雰囲気中、温度0〜100℃、好ましくは20〜80℃程度の温度で行うことができる。重合した後、凝集剤を添加することにより、重合体粒子の凝集物を生成できる。凝集剤としては、酸(塩酸、硫酸、リン酸などの無機酸、酢酸、シュウ酸などの有機酸)などが例示できる。凝集剤の使用量は、例えば、単量体100重量部に対して、1〜50重量部、好ましくは5〜40重量部(例えば、10〜40重量部)程度であってもよい。
重合液を必要により濃縮し、重合体粒子の凝集物を、遠心分離などの方法で分離し、洗浄乾燥することにより凝集体(造粒体)が得られる。
本発明の凝集体(又は吸着剤)は、シロキサン類を効率よく吸着又は吸収するため、シロキサン除去剤として有用である。前記シロキサン類(環状シロキサン類)としては、シロキサンの環状2量体(又は4員環シロキサン)[(CHSiO](D2)、環状3量体(又は6員環シロキサン)[(CHSiO](D3)、環状4量体(又は8員環シロキサン)[(CHSiO](D4)、環状5量体(又は10員環シロキサン)[(CHSiO](D5)、環状6量体(D6)などが例示される。本発明の凝集体(又は吸着剤)は、これらのシロキサン類のうち単独のシロキサン又は複数のシロキサン類を吸着又は吸収できる。なお、環境中(例えば、大気中)のシロキサン類のうち主たる成分は、環状3量体(D3)、環状4量体(D4)及び環状5量体(D5)、特に環状3量体(D3)及び環状4量体(D4)である。
シロキサン除去剤(又は吸着剤)は、前記本発明の凝集体(第一の吸着剤)を含んでいればよく、本発明の凝集体(第一の吸着剤)単独で構成してもよく、第一の吸着剤と他の吸着剤(例えば、活性炭、ゼオライト、シリカ、アルミナなど)とを併用してもよい。他の吸着剤は単独で又は二種以上組み合わせて使用できる。好ましい他の吸着剤(特に粉粒状又は顆粒状の形態の第二の吸着剤)は活性炭である。第二の吸着剤の比表面積は、例えば、500〜2500m/g(例えば、600〜2000m/g)、好ましくは700〜1750m/g(例えば、750〜1500m/g)程度であってもよい。また、平均細孔径は、例えば、1〜20nm(例えば、2〜17nm)、好ましくは3〜15nm(例えば、5〜15nm)程度であってもよく、1〜10nm(例えば、1〜5nm)程度であってもよい。さらに、細孔容積は、0.2〜5ml/g(例えば、0.3〜3ml/g)、好ましくは0.5〜2.5ml/g(例えば、0.6〜2.2ml/g)程度であってもよい。
第一の吸着剤と第二の吸着剤とは混合して使用してもよく、層状に分離した形態で使用してもよい。例えば、第一の吸着剤又は第二の吸着剤を含む層を上流側に位置させ、下流側に、第二の吸着剤又は第一の吸着剤を含む層を位置させてもよい。
第一の吸着剤と第二の吸着剤との割合は、前者/後者(重量比)=100/0〜30/70、好ましくは100/0〜40/60、さらに好ましくは100/0〜50/50程度であってもよい。
シロキサン類は、シロキサン類を含む被処理流体を、前記多孔質共重合体(又は多孔質共重合体を含む除去剤)と接触させることにより除去できる。被処理流体は、液体(水溶液、有機溶媒溶液など)であってもよいが、通常、気体(ガス)である。被処理流体中のシロキサン類の濃度は、例えば、1ppb〜20ppm、好ましくは1ppb〜1ppm、さらに好ましくは1ppb〜100ppb程度である。なお、被処理流体(特に被処理ガス)は、水分、一酸化炭素、二酸化炭素、一酸化窒素、二酸化窒素、炭化水素(メタン、エタン、プロパン、ブタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素など)、ハロゲン化炭化水素類(トリクロロエチレンなど)、エーテル類(ジメチルエーテル、ジエチルエーテルなど)などを含んでいてもよい。さらに、被処理ガスは、シロキサン類を含む空気であってもよい。
被処理流体(又は被処理ガス)は、バッチ式、セミバッチ式又は連続式で前記多孔質共重合体(又は多孔質共重合体を含む除去剤)と接触させることができる。連続式に被処理流体(又は被処理ガス)を処理する場合、被処理流体(又は被処理ガス)の流量は、前記多孔質共重合体(又は多孔質共重合体を含む除去剤)100gに対して、常温常圧(温度20〜25℃、圧力1気圧)で、100mL〜200L/分、好ましくは1〜100L/分、さらに好ましくは1〜60L/分(例えば、5〜50L/分)程度であってもよい。被処理流体(又は被処理ガス)の空間速度(SV)は、例えば、100〜50000h−1、好ましくは1000〜30000h−1、さらに好ましくは5000〜20000h−1程度であってもよい。
被処理流体(又は被処理ガス)は、加圧して前記多孔質共重合体(又は除去剤、吸着剤)と接触させてもよいが、通常、被処理流体(又は被処理ガス)の処理は常圧で行われる。吸着処理は、例えば、温度0〜100℃(好ましくは10〜50℃、さらに好ましくは15〜35℃)程度で行うことができる。
本発明の凝集体は、センサーの被毒成分又は鋭敏化成分であるシロキサン類を選択的に吸着する。そのため、凝集体(又は多孔質共重合体を含む除去剤)は、センサー(例えば、工業用又は家庭用ガス警報器のセンサー)の上流側に配設されるフィルター材料として適している。より詳細には、所定の検知成分を検知するためのセンサ(ガスセンサーなど)は、通常、流入口と排出口とを備えた中空筒体と、この筒体の上流側(流入口側)の筒体内に配設され、夾雑成分(センサの被毒成分など)を除去するためのフィルターと、このフィルターの下流側の筒体に配設されたセンサーとを備えている。センサーからの検出値は基準値と比較され、検出値が基準値を越えると、警報により有毒成分又は可燃成分の濃度が高くなったことを報知している。
このようなセンサーによる検知成分は、センサーの用途に応じて選択できるが、前記多孔質共重合体(又は除去剤)は、検知成分[一酸化炭素、VOC成分(例えば、メタンなどの低揮発性有機化合物)など]を吸着することなく、シロキサン類を選択的に効率よく吸着する。そのため、センサーのフィルターを前記多孔質共重合体(又は除去剤)で構成すると、シロキサン類の通過又は透過を長期間に亘り抑制でき、被検知成分に対する検知応答性を低下させることなく、誤警報の発生を防止できる。なお、センサーとしては、被検知成分の種類に応じて選択でき、一酸化炭素では、慣用のセンサー(例えば、接触燃焼式、半導体式、電気化学式センサー)、メタンなどの可燃性成分では、慣用のセンサー(例えば、接触燃焼式、半導体式センサー)などが利用できる。
以下に、実施例に基づいて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1〜3
表1に示す組成の重合性単量体5g及びn―ヘキサデカン0.25gの混合液に、ベンゾイルパーオキサイド(BPO(水25重量%含有))0.1gを溶解し、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(SDBS)0.5重量%水溶液100mlを添加した。この混合液を、冷却しながら超音波ホモジナイザーで合計10分間分散又は乳化した。得られた乳化液を、バイアル瓶(200ml)に入れ、容器内をアルゴン置換し、70℃のオイルバスで攪拌しながら6時間重合した。室温に冷却後、10%塩酸水を添加し、重合体粒子を凝集させ、遠心分離機で遠心分離し、凝集物を回収した。得られた凝集物をエタノールで洗浄し、さらにエタノール100mlに再分散し、加熱して1時間還流した。室温に冷却後、遠心分離で粒子を回収し、さらにメタノールで洗浄した。得られた粒子を100℃の温風乾燥器で乾燥し、多孔質樹脂の凝集体を得た。
比較例1
室温に冷却後、塩酸により重合体粒子を凝集させることなく限外濾過により重合体粒子を回収する以外、重合性単量体(スチレン50重量%及びジビニルベンゼン50重量%)を実施例1と同様にして重合し、重合体粒子を得た。なお、限外濾過には、ADVANTEC製ウルトラフィルターPO200を用いた。
比較例2
超音波ホモジナイザーで分散又は乳化することなく、実施例1と同様にして重合性単量体(スチレン50重量%及びジビニルベンゼン50重量%)を重合し、重合体粒子の凝集体を得た。
比較例3〜5
比較例3として、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体(「セパビーズSP850」三菱化学(株)製)、比較例4として、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体(「セパビーズSP825L」三菱化学(株)製)、比較例5として、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体(「セパビーズSP700」三菱化学(株)製)を用いた。
[比表面積、平均細孔径、細孔容積及び細孔の割合]
実施例及び比較例で得られた凝集体(又は樹脂粒子)の比表面積、平均細孔径、細孔容積は、分析装置(マイクロメリティックス製ASAP−2400)を用い、100℃で真空脱気処理した試料について、窒素ガス吸着法にて測定し、比表面積はBET法で算出した。また、1.5nm以下の細孔の割合は、BJH法により測定した。
比表面積、平均細孔径、細孔容積及び1.5nm以下の細孔の割合を表に示す。
[吸着試験]
得られた凝集体(又は樹脂粒子)約500mgを、アルミニウム容器に入れて精秤(小数点以下4桁まで精秤)し、シロキサン類(D4)を収容したセパラブルフラスコに入れ、密閉して、一日ごとに取り出して秤量し、熱分析(TG−DTA:N300ml/分、25℃から250℃へ10℃/分の昇温速度で昇温)により凝集体(又は樹脂粒子)の重量増加を測定した。
結果を表1及び図1に示す。なお、表中、シロキサンの重量増加率は7日後の値を示す。
Figure 0005624513
表1及び図1から明らかなように、比較例に比べ、実施例ではシロキサン類を長時間に亘り効率よく吸着する。
本発明は、シロキサン類を効率よくかつ選択的に吸着して除去又は分離する。そのため、種々に分野、例えば、工業的にシロキサン類を分離するだけでなく、環境中のシロキサン類を分離するのに有用である。また、被毒成分であるシロキサン類を分離除去して、被検知成分(一酸化炭素、メタンなど)を検知するガスセンサーのフィルターなどとして有用である。

Claims (7)

  1. 架橋構造を有する多孔質樹脂の凝集体であって、前記多孔質樹脂が、1つのビニル基を有する単官能性芳香族ビニル系単量体と、複数のビニル基を有する多官能性芳香族ビニル系単量体との共重合体であり、平均細孔径1〜30nm及び/又は細孔容積0.1〜1ml/gを有する凝集体
  2. 官能性芳香族ビニル系単量体と多官能性芳香族ビニル系単量体との割合が、前者/後者=95/5〜25/75(重量比)である請求項1記載の凝集体。
  3. 多孔質樹脂の一次粒子の平均粒子径がナノメーターサイズである請求項1又は2記載の凝集体。
  4. 比表面積100〜1000m/gを有する請求項1〜のいずれかに記載の凝集体。
  5. シロキサン類を吸着又は吸収して除去する除去剤であって、請求項1〜のいずれかに記載の凝集体を含むシロキサン除去剤。
  6. シロキサン類を含む被処理流体を、請求項1〜のいずれかに記載の凝集体と接触させ、シロキサン類を除去する方法。
  7. ガスセンサーの上流側に配設されるフィルターであって、請求項1〜のいずれかに記載の凝集体を含むフィルター。
JP2011109544A 2011-05-16 2011-05-16 多孔質樹脂の凝集体、シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター Active JP5624513B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011109544A JP5624513B2 (ja) 2011-05-16 2011-05-16 多孔質樹脂の凝集体、シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011109544A JP5624513B2 (ja) 2011-05-16 2011-05-16 多孔質樹脂の凝集体、シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012241037A JP2012241037A (ja) 2012-12-10
JP5624513B2 true JP5624513B2 (ja) 2014-11-12

Family

ID=47463108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011109544A Active JP5624513B2 (ja) 2011-05-16 2011-05-16 多孔質樹脂の凝集体、シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5624513B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015166696A (ja) * 2014-03-04 2015-09-24 理研計器株式会社 メタノール測定用シロキサン除去フィルタ
JP6396043B2 (ja) * 2014-03-13 2018-09-26 大阪瓦斯株式会社 シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター
JP7094958B2 (ja) * 2017-06-30 2022-07-04 昭和電工株式会社 液体クロマトグラフィー用充填剤及び液体クロマトグラフィー用カラム
JP7057576B2 (ja) * 2019-05-17 2022-04-20 フィガロ技研株式会社 ガス検出装置及びガス検出方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11193310A (ja) * 1997-12-27 1999-07-21 Arakawa Chem Ind Co Ltd アルキル基含有多孔質ポリマー、その製造方法及びその用途
JP3776904B2 (ja) * 2003-10-16 2006-05-24 大陽日酸株式会社 シロキサン除去方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012241037A (ja) 2012-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5690075B2 (ja) シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター
JP4150531B2 (ja) 改良された固体媒体
JP5624513B2 (ja) 多孔質樹脂の凝集体、シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター
Wang et al. The synthesis of hydrophilic molecularly imprinted polymer microspheres and their application for selective removal of bisphenol A from water
CN108144589A (zh) 一种树脂及其制备方法,以及使用该树脂处理废水的方法
WO2011084994A1 (en) Carbon molecular sieve for hydrogen storage and adsorption of other light gases
CN109762106B (zh) 一种“三明治”结构的硫化氢分子印迹聚合物的制备方法
JP6552783B2 (ja) シロキサン除去剤およびそれを用いたシロキサン除去フィルタ
WO2017003661A1 (en) Cross-linked mixed matrix membranes by in-situ polymerization
JP6396043B2 (ja) シロキサン除去剤及びそれを用いたフィルター
MXPA01004884A (es) Preocedimiento para la adsorcion de gase mediante polimeros en perlas aminometilados.
Tan et al. Synthesis of ligand-carrying polymeric nanoparticles for use in extraction and recovery of metal ions
CN105293618A (zh) 水处理方法和吸附剂以及制备吸附剂的方法
JP6970214B2 (ja) アセトアセトキシ又はアセトアセトアミド官能性ポリマービーズ
Mao et al. Fabrication of highly selective molecularly imprinted membranes for the selective adsorption of methyl salicylate from salicylic acid
CN107922217B (zh) 净化水的方法
JP2004002728A (ja) マクロレティキュラーポリマーの調製
JP2016131923A (ja) 分離材
JP2008062164A (ja) 有機化合物用吸着剤
Wenming et al. Preparation of indole surface molecularly imprinted polymer by atom transfer radical emulsion polymerization and its adsorption performance
JP2015100753A (ja) シロキサン除去剤およびそれを用いたシロキサン除去フィルタ
JP2007268351A (ja) フェノール類・カルボン酸類捕捉材及びそれを用いた分離具並びにそれを用いたフェノール類・カルボン酸類の分離方法
JP2018516214A (ja) 硫酸の処理
CA3162631A1 (en) Air filter media
JP2015231602A (ja) シロキサン除去剤およびそれを用いたシロキサン除去フィルタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131218

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140523

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140902

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5624513

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150