JP5623193B2 - 飲料製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、コーヒー原料粉末に湯を加圧供給してコーヒー液を抽出する飲料製造装置、特に、コーヒー液を抽出するシリンダユニットの構造に関する。
従来よりレストラン等においては、コーヒーがソフトドリンクの必須メニューとされているが、近年では、加圧抽出式(エスプレッソ)のコーヒーも一般的に提供されている。加圧抽出式の場合、所定の粒度に粉砕されたコーヒー原料粉末を耐圧構造とされた抽出室に装填し、このコーヒー原料粉末にポンプで加圧した高圧の湯を通過させることによって挽き豆の組織内に湯が浸透し、濃いコーヒー液、即ちエスプレッソコーヒーを抽出することができる。
例えば、特許文献1に示される抽出ユニットでは、抽出室を構成するシリンダ内に底面と頂面とがそれぞれ独立して上下に移動自在に設けられている。抽出時には、底面を最低部に位置させて、頂面を上下動させながら湯を加圧供給することにより、コーヒー液を抽出する。その後、頂面がシリンダ内から後退した状態で、底面が上昇し、シリンダ上端部に上昇した状態で、周知の電動アームを駆動させることで、コーヒー滓を払出除去する。その後、再度底面を下降させて抽出準備状態とする。
特表2009−539533号公報
しかしながら、上記構成では、抽出室内を洗浄する場合には、抽出室を構成する部材を本体から取り外す必要があるが、それぞれ異なる駆動手段にて構成される頂面と、底面は、それぞれの駆動手段に固定されており、駆動手段を含め抽出室周辺の部材を分解しなければならなかった。そのため、メンテナンス作業性が困難であり、また、著しく煩雑なものとなるため、好適な洗浄作業を行うことができなかった。
そこで、シリンダユニットを上方から挿脱可能とする昇降部を備えた飲料製造装置が開発されている。この場合、シリンダの上面開口の少許上方には、コーヒー滓廃棄動作を行うワイパーが設けられている。このワイパーは、当該昇降部の昇降動作に応じて水平方向に回転する構成とされているが、シリンダユニットを上方に引き抜く際、シリンダの上面開口上方に位置する当該ワイパーが邪魔となる問題があった。
本発明は従来の技術的課題を解決するためになされたものであり、シリンダユニットを保持する昇降部の強度を保持しつつ、シリンダユニットの取外作業性を簡素化し、メンテナンス作業性を容易とする飲料製造装置を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の飲料製造装置は、コーヒー原料粉末に湯を加圧供給してコーヒー液を抽出するものであって、底部に給湯口を有し、上面が開口したシリンダ、及び、該シリンダ内に上下移動可能に設けられた通水性のピストンから成るシリンダユニットと、該シリンダユニットの上方に設けられ、下面にコーヒー液の抽出口を有したキャップと、シリンダユニットを着脱可能に保持する昇降部を有した昇降装置と、昇降部を上下移動させるための駆動手段と、昇降部に設けられ、シリンダの上面開口より少許上方において水平方向に回転するワイパーと、該ワイパーが係合され、昇降部の移動に連動して当該ワイパーを回転させるワイパー駆動機構と、駆動手段を制御する制御手段とを備え、該制御手段は、ピストンがシリンダ内底部に位置する待機位置において当該シリンダ内にコーヒー原料粉末を投入するコーヒー原料粉末投入動作と、駆動手段により昇降部を上昇させてシリンダ内にキャップを押し込み、コーヒー原料粉末を閉じ込めた状態で給湯口よりシリンダ内に湯を加圧供給し、抽出口よりコーヒー液を抽出するコーヒー液抽出動作と、駆動手段により昇降部を降下させてピストン下端を所定の壁面に押し当て、シリンダ内でピストンを上昇させてコーヒー滓をシリンダ外に押し上げ、その状態で昇降部を上昇させてワイパー駆動機構によりワイパーを回転させ、該ワイパーによりピストン上のコーヒー滓を撤去するコーヒー滓廃棄動作とを順次実行し、ワイパーは、待機状態においてシリンダの上面開口より待避した位置にあり、その状態からワイパー駆動機構により正転されてピストン上のコーヒー滓を撤去し、更に逆転されて待機状態に復帰すると共に、ワイパーを待機状態から逆転方向に回転させた場合、ワイパー駆動機構との係合が解除され、当該ワイパーを逆転可能としたことを特徴とする。
請求項2の発明は、上記発明において、制御手段は、コーヒー滓廃棄動作の終了後、駆動手段により昇降部を上昇させてシリンダ内にキャップを押し込み、シリンダ内でピストンを降下させてシリンダ内底部に移動させ、シリンダユニットを待機位置に戻すピストン位置戻し動作を実行することを特徴とする。
請求項3の発明は、上記各発明において、シリンダユニットは、昇降部に対して上方に引き抜くことで当該昇降部から取り外されることを特徴とする。
請求項4の発明は、上記発明において、昇降部に着脱自在に取り付けられ、シリンダユニットの昇降部に対する上下移動を阻止して当該シリンダユニットを昇降部に固定するための保持部材を備え、該保持部材は、昇降部に取り付けられた状態で、ワイパーの待機状態からの逆転を阻止することを特徴とする。
請求項5の発明は、上記発明において、昇降部は、シリンダユニットを着脱可能に保持する上面開口の保持孔を備え、該保持孔の待機状態にあるワイパー側の壁を構成する昇降部は、下部のみ残して上縁から削除されており、保持部材は、昇降部に取り付けられた状態で、当該削除された保持孔の壁を構成することを特徴とする。
請求項6の発明は、上記各発明において、ワイパー駆動機構は、上下方向に形成された所定形状の溝と、昇降部に回動自在に取り付けられ、溝に移動自在に係合する第1の係合部、及び、ワイパーに係合する第2の係合部を有したリンク部材とを備え、溝の内縁と第1の係合部との間のクリアランスは、ワイパーを待機状態から逆転方向に回転させて第2の係合部とワイパーとの係合を解除するために十分なリンク部材の回動を許容する寸法に設定されていることを特徴とする。
本発明によれば、制御手段は、ピストンがシリンダ内底部に位置する待機位置において当該シリンダ内にコーヒー原料粉末を投入するコーヒー原料粉末投入動作と、駆動手段により昇降部を上昇させてシリンダ内にキャップを押し込み、コーヒー原料粉末を閉じ込めた状態で給湯口よりシリンダ内に湯を加圧供給し、抽出口よりコーヒー液を抽出するコーヒー液抽出動作と、駆動手段により昇降部を降下させてピストン下端を所定の壁面に押し当て、シリンダ内でピストンを上昇させてコーヒー滓をシリンダ外に押し上げ、その状態で昇降部を上昇させてワイパー駆動機構によりワイパーを回転させ、該ワイパーによりピストン上のコーヒー滓を撤去するコーヒー滓廃棄動作とを順次実行し、ワイパーは、待機状態においてシリンダの上面開口より待避した位置にあり、その状態からワイパー駆動機構により正転されてピストン上のコーヒー滓を撤去し、更に逆転されて待機状態に復帰すると共に、ワイパーを待機状態から逆転方向に回転させた場合、ワイパー駆動機構との係合が解除され、当該ワイパーを逆転可能としたことにより、請求項3の発明の如く、シリンダユニットを昇降部に対して上方に引き抜いて当該昇降部から取り外す際に、ワイパーがシリンダの上面開口よりも大きく待避させることができ、シリンダユニットの取外作業性を容易とすることができる。
これにより、シリンダユニットの本体への着脱が容易となり、分解洗浄の作業性が改善される。そのため、シリンダの衛生状態を保持でき、好適なコーヒー飲料の提供が可能となる。
請求項2の発明によれば、上記発明において、制御手段は、コーヒー滓廃棄動作の終了後、駆動手段により昇降部を上昇させてシリンダ内にキャップを押し込み、シリンダ内でピストンを降下させてシリンダ内底部に移動させ、シリンダユニットを待機位置に戻すピストン位置戻し動作を実行することにより、ピストンのみを昇降させる駆動手段を不要とすることができ、コーヒー滓廃棄動作後にピストンを降下させるためのバネ等を不要とすることができる。
請求項4の発明によれば、上記発明に加えて、昇降部に着脱自在に取り付けられ、シリンダユニットの昇降部に対する上下移動を阻止して当該シリンダユニットを昇降部に固定するための保持部材を備え、該保持部材は、昇降部に取り付けられた状態で、ワイパーの待機状態からの逆転を阻止することにより、昇降部の駆動手段による昇降動作によって、その勢いにより、ワイパー駆動機構とワイパーとの係合が解除されてしまうことを効果的に防止することが可能となる。
請求項5の発明によれば、上記発明において、昇降部は、シリンダユニットを着脱可能に保持する上面開口の保持孔を備え、該保持孔の待機状態にあるワイパー側の壁を構成する昇降部は、下部のみ残して上縁から削除されており、保持部材は、昇降部に取り付けられた状態で、当該削除された保持孔の壁を構成することにより、湯が加圧供給されるシリンダを保持する昇降部の強度を維持しながら、当該シリンダユニットの取外作業を容易なものとすることができる。
請求項6の発明によれば、上記各発明において、ワイパー駆動機構は、上下方向に形成された所定形状の溝と、昇降部に回動自在に取り付けられ、溝に移動自在に係合する第1の係合部、及び、ワイパーに係合する第2の係合部を有したリンク部材とを備え、溝の内縁と第1の係合部との間のクリアランスは、ワイパーを待機状態から逆転方向に回転させて第2の係合部とワイパーとの係合を解除するために十分なリンク部材の回動を許容する寸法に設定されていることにより、ワイパーと第2の係合部を係合させた状態で、昇降部の昇降動作に応じてワイパーをワイパー駆動機構によって、正転及び逆転させてコーヒー滓廃棄動作を実行することができると共に、待機状態においてワイパーを待避させる際に支障なくワイパーと第2の係合部との係合解除動作を容易とすることができる。
本発明の飲料製造装置の前面ドア及び側面パネルを取り外した状態の斜視図である。 図1の側面図である。 飲料製造装置の部分概略構成図である。 コーヒー抽出機の一部縦断正面図である。 コーヒー抽出機の後方斜視図である。 昇降装置及びワイパーの斜視図である。 図6の保持部材を取り外しワイパーを待避させた状態の斜視図である。 保持部材の後方斜視図である。 シリンダユニットを昇降部から取り外した状態の斜視図である。 昇降装置及びワイパー駆動機構の側面図である。 図10の側板を取り外した状態を示す図である。 図10の部分拡大図である。 ワイパーを待避させた状態の部分拡大図である。 飲料製造装置の制御装置のブロック図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の飲料製造装置1の図示しない前面ドアや側面パネルを取り外した状態の斜視図、図2は図1の側面図、図3は飲料製造装置1の部分概略構成図をそれぞれ示している。
本実施例の飲料製造装置1は、前面にコーヒー液を排出する抽出ノズル2と、ミルクフォームやホットミルクを排出するミルクノズル3と、飲料原料となるココアパウダー等の粉末原料と湯を混合撹拌することにより得られる飲料を排出する飲料ノズル4とを有するノズルユニット5及び湯ノズル29とを備えた本体6により構成されている。そして、これらノズルユニット5と、湯ノズル29の下方には、抽出されたコーヒー液やその他の飲料を受容するカップを載置するカップ支持台7が設けられている。本体6の前面には一側に回動自在に枢支された図示しないドアが開閉可能に設けられており、当該ドアには、飲料抽出指示を行う複数の飲料選択ボタンが設けられている。
本実施例の飲料製造装置1は、本体6内に、湯タンク11と、湯タンク11の底部近傍に取り付けられた湯ポンプ(ギヤポンプ)12と、コーヒー抽出機30とを備えている。
また、本実施例では、詳細は後述する如き挽き豆からコーヒー液を抽出することにより得られるコーヒー飲料のみならず、飲料原料となる粉末原料と湯を混合撹拌することにより得られる飲料をも提供可能とする。そのため、図1に示すように本体6上部には、粉末原料を貯蔵する粉原料貯蔵容器17が詳細は後述するコーヒー豆キャニスタ70、70と並設される。そして、この粉原料貯蔵容器17から排出された所定量の粉末原料と所定量の湯とを混合撹拌して飲料を生成する粉飲料生成部18が設けられている。尚、本実施例では、当該粉末原料から生成される粉飲料の生成構造についての詳細は省略する。
上記湯タンク11は、数リットルの飲料水を貯水可能とするタンクであり、内部には、貯水された飲料水を例えば+97℃に加熱保温する図示しないヒータが設けられている。また、湯タンク11の近傍、本実施例では、湯タンク11下部前方に設けられた湯ポンプ12は、湯タンク11内の湯を加圧して排出するポンプであり、この湯ポンプ12の排出口には、フィルタ13と、流量計14と、給湯弁(電磁弁)15とが順次介設された給湯配管16が接続されており、この給湯配管16の他端は、コーヒー抽出機30を構成するシリンダ33の給湯口38に接続されている。本実施例では、給湯配管16の端部にコネクタ16Aが設けられ、給湯口38に対して容易に着脱可能とされる。
そして、この給湯配管16には、給湯弁15とコーヒー抽出機30との間に位置して当該給湯配管16から分岐する排水管19が接続されている。この排水管19には、コーヒー抽出機30や後述するコーヒー液配管39内の残液等を外部に排出を制御するための排水弁(電磁弁)20が設けられている。
一方、コーヒー抽出機30の上方には、ミル71と、当該ミル71の上方であって、本体6の上面の前部に配設されるコーヒー豆キャニスタ70が配設される。ミル71は、コーヒー豆キャニスタ70から落下するコーヒー豆を粉砕して挽き豆とする粉砕刃を有しており、粉砕された挽き豆は、挽き豆排出部に対応して設けられるシュートを介して後段のコーヒー抽出機30に案内される。
また、図1及び図2において、21はコーヒー液の抽出に使用された残滓を受容すると共に、ドアを開放した状態で、前方に引出自在に設けられた滓受け部材であり、滓受け部材21は、本体6下部に形成される滓受け部材収容部22内に収納可能とされている。
次に、図4乃至図13を参照してコーヒー抽出機30の構成について説明する。図4はコーヒー抽出機30の一部縦断正面図、図5はコーヒー抽出機30の後方斜視図、図6は昇降装置32及びワイパー54の斜視図、図7は図6の保持部材60を取り外しワイパー54を待避させた状態の斜視図、図8は保持部材60の後方斜視図、図9はシリンダユニット31を昇降部43から取り外した状態の斜視図、図10は昇降装置32及びワイパー駆動機構55の側面図、図11は図10の側板を取り外した状態を示す図、図12は、図10の部分拡大図、図13はワイパー54を待避させた状態の部分拡大図をそれぞれ示している。
コーヒー抽出機30は、ミル71からシュートを介して供給される挽き豆(コーヒー原料粉末)を湯を加圧供給することにより抽出されるコーヒー液をフィルタでろ過するものである。コーヒー抽出機30は、昇降装置32により移動可能に設けられるシリンダユニット31と、このシリンダユニット31の上方に設けられるキャップ35とを備える。シリンダユニット31は、上面が開口したシリンダ33と、このシリンダ33内に上下に移動可能に設けられた通水性のピストン34から成る。
シリンダ33の底部側面には、上述した如き給湯配管16のコネクタ16Aが挿脱可能に接続される給湯口38を有しており、当該給湯口38はシリンダ33の底部上面に形成された連通溝33Aと連通して形成される。そして、ピストン34の上端部34Aは、Oリング40を介してシリンダ33内に略きっちりと摺動自在に設けられており、このピストン34の下端部34Bは、シリンダ33の下方に向けて延在する。シリンダ33の底部とピストン34の摺動面には、Oリング87が介設されている。
また、この上端部34Aの上面から下面に渡って連通して溝34Cが形成されていると共に、当該上端部34A上面には、メッシュフィルタ42が設けられている。これにより、シリンダ33内に形成される抽出室41内とシリンダ33の底部に形成される給湯口38との間に、ピストン34の溝34C、シリンダ33の連通溝33Aから成り、給湯口38に至る通水経路が構成される。
そして、かかる構成のシリンダユニット31は、昇降装置32に着脱可能に取り付けられる。この昇降装置32は、シリンダユニット31を着脱可能に保持する昇降部43と、螺旋状の溝が形成され、当該昇降部43を昇降させる昇降軸44とから構成され、駆動手段としてのモータ36により、昇降軸44を回転駆動させて昇降部43を上下移動可能とする。本実施例では、DCモータによりモータ36が構成される。また、図中37はモータ36からの駆動力を昇降軸44に伝達するプーリーである。
本実施例では、シリンダユニット31が取り付けられる昇降装置32は、本体6に固定されるフレームFによって本体6に固定される。このフレームFは、基台45と、当該基台45上方に所定間隔を存して設けられる上保持部材46と、当該基台45、上保持部材46間を接続する複数、この場合、対向する二枚の側板47、48とから構成されている。
昇降装置32の昇降軸44は、昇降部43が取り付けられた状態で、下端が基台45に支持され、上端が上保持部材46に支持される。そして、上保持部材46には、モータ36及びプーリー37、更には、キャップ35が取り付けられる。
昇降部43は、一側に上下に貫通して軸貫通孔43Aが形成されており、当該軸貫通孔43A内壁面に形成された溝切りによって装着された昇降軸44が回転駆動されると、昇降部43が上下に移動する構成とされる。
そして、この昇降部43には、シリンダユニット31のシリンダ33を着脱可能に保持する上面開口の保持孔49が上下に貫通して形成されている。本実施例では、当該保持孔49の前側(後述する待機状態とされるワイパー54側)の壁を構成する部分の昇降部43が下部43Bを残して保持孔49上縁から大きく削除されている。そして、当該削除された部分の保持孔49の壁は、昇降部43に着脱自在に取り付けられる保持部材60にて構成される。
昇降部43の前面(待機状態とされるワイパー54側の面)には、両側部に係合孔(ネジ穴)50、50が形成されており、当該係合孔50、50を用いて着脱が容易な化粧ビス(固定部材)51、51により保持部材60が螺合によって昇降部43に固定される。尚、図8中52は、当該螺合に用いられるネジ穴である。
本実施例では、シリンダユニット31の着脱作業性を考慮し、略円筒状に形成されるシリンダ33の後側(待機状態とされるワイパー54側と反対側)断面半円外周を昇降部43に形成された保持孔49の内壁49Aにて保持し、残りの部分となるシリンダ33の前側(待機状態とされるワイパー54側)断面半円外周を保持部材60により構成される保持孔49の内壁49Bにて保持する。
そして、昇降部43及び保持部材60によって構成される保持孔49の上面開口縁部には、シリンダ33の上面開口33Bに形成された外向きのフランジ33Cを載置して保持する段差状の保持部49Cが形成されている。また、保持部材60の内壁49B下端には、保持孔49内方に向けて突出する凸部49Dが形成されていると共に、当該保持部材60が取り付けられた状態で当該凸部49Dに対応する位置のシリンダ33の外周面には、略水平に当該凸部49Dと嵌合する保持溝33Dが形成されている。
上述した如き昇降部43には、当該昇降部43が所定の高さ位置となると動作し、コーヒー滓を掃き払うワイパー54が設けられており、当該ワイパー54は、昇降部43の上面に位置してワイパー駆動機構55にて回転駆動される。昇降部43の軸貫通孔43Aが形成される側と反対側端部には、上下に貫通した図示しない軸孔が形成されており、ワイパー54の一側に形成された軸孔54Aと共に、フレームFにて支持され上下に延在する軸56に挿通された状態で取り付けられる。これにより、ワイパー54は、シリンダ33の上面開口33Bより少許上方において軸56を中心として水平方向に回転可能に取り付けられる。
ワイパー駆動機構55は、フレームFを構成する一側(軸56側)の側板47に上下方向に形成された所定形状の溝57と、昇降部43の側面に回動軸58Aを中心として回動自在に取り付けられたリンク部材58とを備える。
リンク部材58は、上記側板47の溝57に移動自在に係合する第1の係合部61と、ワイパー54の端部54Bに係合する第2の係合部62とを有している。リンク部材58の一端側に回動軸58Aが設けられ、当該回動軸58Aよりも他端側に第1の係合部61が、当該第1の係合部61よりも更に他端側に第2の係合部62が設けられている。
第1の係合部61は、昇降部43から側板47の溝57内に突出して構成されることにより、当該溝57内を移動自在に係合される。このとき、第1の係合部61と溝57の内縁との間に所定のクリアランスが形成されるように設計されている。第2の係合部62は、リンク部材58の他端側端部に形成された係合孔であり、ワイパー54の端部54Bが挿入係合される。
そのため、昇降部43の上下移動に連動して溝57内を第1の係合部61が移動することによって、溝57内縁により第1の係合部61が回動軸58Aを中心として前側(待機状態のワイパー54側)に押圧されると第2の係合部62も前側に回動し、第2の係合部62内に係合されたワイパーの端部54Bが軸56を中心として水平方向前側に回動することで、ワイパー54が待機状態からシリンダ33の上面開口33B方向に回動する。更なる移動によって、溝57内縁による押圧が解除されると、第1の係合部62は後側に回動し、第2の係合部62内に係合されたワイパーの端部54Bが水平方向後側に回動することで、ワイパー54が待機状態の方向に向けて回動する。これにより、ワイパー54は、当該ワイパー駆動機構55によって昇降部43の移動に連動してシリンダ33の上面開口33Bより少許上方において水平方向に回転可能とされる。
ここで、本実施例では、溝57の内縁と第1の係合部61との間のクリアランス63は、ワイパー54を使用者が故意に待機状態から逆転方向(この場合、前方向)に軸56を中心として回転させた際に、リンク部材58の第2の係合部62とワイパー端部54Bとの係合を解除するために十分なリンク部材58の回動を許容する寸法に設定されている。
但し、上述した如き保持部材60のワイパー54の軸56側端上部には、ワイパー54側に突出し、当該使用者による待機状態からの逆転方向への故意による回動を阻止するためのストッパー60Aが形成されている。そのため、保持部材60が昇降部43に取り付けられた状態では、当該ストッパー60Aによって、ワイパー54の待機状態からの逆転が阻止される。
一方、上述した如き上保持部材46に固定されるキャップ35は、シリンダユニット31の上方に位置して設けられる円柱状の部材である。このキャップ35は、少なくとも一部、本実施例では、下端部がシリンダ33の内径と略きっちりの外径を有しており、Oリング64を介してシリンダ33の上面開口33Bから挿脱自在とされる。
これにより、シリンダ33内にキャップ35が填め込まれた状態で、キャップ35の下面、シリンダ33の内壁、及び、ピストン34の上面に囲繞された空間内にコーヒー液の抽出室41が形成される。
そして、このキャップ35の下面には、抽出室41内にて抽出されたコーヒー液の抽出口65が形成されており、当該抽出口65は、キャップ35の下面に設けられた図示しないメッシュフィルタにて囲繞されている。また、この抽出口65は、キャップ35内を上下に貫通して形成される図示しない抽出路と連通して形成されており、当該抽出路の上端部に設けられたコーヒー液取出部66には、上述した如きコーヒー液配管39が接続されている。このコーヒー液配管39には、抽出弁(電磁弁)67が介設されていると共に、その端部には、抽出ノズル2が接続される。
これにより、モータ36が正転すると昇降軸44が回動して昇降部43が上昇して当該昇降部43に取り付けられるシリンダユニット31も上昇する。モータ36が逆転すると昇降軸44が回動して昇降部43が降下してシリンダユニット31も降下する。
また、本実施例における昇降装置32には、上から順に上限位置検出センサ72、湯投入位置検出センサ73、コーヒー原料粉末投入位置検出センサ74、及び下限位置検出センサ75がそれぞれ所定の位置に設けられている。各位置検出センサは、一対の発光素子および受光素子からなる図示しない光学センサによって構成されており、昇降部43に形成された遮蔽板76による遮光によって位置検出を行う。
ここで、図14は上記コーヒー抽出機30を含む飲料製造装置1の制御装置Cのブロック図を示す。制御手段としての制御装置Cは、汎用のマイクロコンピュータにより構成されており、記憶手段としてのメモリ26と、時限手段としてのタイマ27が内蔵されている。
制御装置Cの入力側には、流量計14、上限位置検出センサ72、湯投入位置検出センサ73、コーヒー原料粉末投入位置検出センサ74、下限位置検出センサ75、ドアに設けられた各飲料選択ボタン9・・等が接続されている。そして、出力側には、湯ポンプ12、給湯弁15、排水弁20、抽出弁67、昇降装置32の駆動手段を構成するモータ36、ミル71のミルモータ71M等が接続されている。
以上の構成により、コーヒー抽出機30におけるコーヒー液の抽出動作について説明する。前回の一連の飲料抽出動作の終了後は、制御装置Cは、コーヒー原料粉末投入位置検出センサ74の位置検出に基づき、シリンダユニット31が装着された昇降部43を当該コーヒー原料粉末投入位置とする。本実施例では、当該コーヒー原料粉末投入位置は、シリンダ33の上面開口33Bがキャップ35と離間し開放された状態とされ、且つ、ミル71からのコーヒー原料粉末(挽き豆)の排出位置に対応する。ワイパー54は、端部54Bがリンク部材58の第2の係合部62内に係合され第1の係合部61が押圧されておらず、シリンダ33の上面開口33Bより待避した位置であって、本実施例では、保持部材60側(前側)に位置する。当該位置を待機位置(原点位置)とする。また、この状態で、シリンダユニット31のピストン34は、シリンダ33の内底部に位置し、湯ポンプ12は停止、給湯弁15、排水弁20、抽出弁67のいずれも閉じた状態とする。
(a)コーヒー原料粉末投入動作
シリンダユニット31が上記待機位置とされた状態で、上記飲料選択ボタン9が操作されると、ミル71のミルモータ71Mが所定時間回転駆動され、コーヒー豆キャニスタ70内に収容されたコーヒー豆は、ミル71に送られ粉砕されて挽き豆とされ、所定量の挽き豆(コーヒー原料粉末)が順次シリンダ33内に投入される。
(b)コーヒー液抽出動作
上記コーヒー原料粉末投入動作が終了した後、制御装置Cは、コーヒー液抽出動作を実行する。このコーヒー液抽出動作では、制御装置Cは、モータ36を正転させ、昇降装置32の昇降部43を上昇させる。昇降部43に取り付けられたシリンダユニット31が上昇し、シリンダ33の上面開口33B内にキャップ35が押し込まれていく。この抽出室41内に投入された挽き豆(コーヒー原料粉末)は、内底部に位置するピストン34と、キャップ35により挟まれて閉じこめられ、圧縮される。
昇降部43の上昇によって、当該昇降部43が湯投入位置まで上昇すると、遮蔽板76が湯投入位置検出センサ73を遮蔽して当該位置を検出する。この位置より湯の投入が可能となる。制御装置Cは昇降部43を更に上昇させて挽き豆に所定の圧縮圧力を与える。そして、制御装置Cは、湯ポンプ12を運転し、給湯弁15を開いて、湯タンク11から湯を給湯口38よりシリンダ33内に加圧供給する。抽出弁67は湯ポンプ12により加圧されることで開放され、コーヒーが抽出されていく。この湯の供給量は、流量計14で検出し、所定量に達した時点で湯ポンプ12を停止し、給湯弁15を閉じる。このとき、制御装置Cは、抽出弁67を開放する。
これにより、湯が抽出室41内を通過する過程で加圧されて、挽き豆からのコーヒー成分の溶出が促進され、更に湯が加圧供給されることで、挽き豆の組織内に湯が浸透し、濃いコーヒー液、即ちエスプレッソコーヒーが得られる。このコーヒー液は、キャップ35の下面に形成された抽出口65から当該キャップ35内を通過し、コーヒー液取出部66に接続され、抽出弁67が開放されたコーヒー液配管39を介して抽出ノズル2から排出(抽出)される。カップ支持台7上に、抽出ノズル2の下方に対応してカップ等を載置することで、コーヒー液がカップ内に抽出される。
(c)コーヒー滓廃棄動作
上記コーヒー液抽出動作の終了後、制御装置Cは、コーヒー滓廃棄動作に移行する。このコーヒー滓廃棄動作では、制御装置Cは、給湯弁15を閉じた状態を維持し、排水弁20も閉じた状態を維持する。そして、モータ36を逆転させ、昇降装置32の昇降部43を降下させる。これにより、キャップ35から抽出ノズル2間の残液をシリンダ33内の滓に引き戻す。
昇降部43の降下動作によって、先ず、シリンダユニット31の最下端に位置するピストン34の下端(下端部34B)が所定の壁面、本実施例では、基台45上に当接し、更に、降下動作が継続されることで押し当てられ、シリンダ33内でピストン34を上昇させる。尚、当該昇降部43の降下動作(往動)では、昇降部43に取り付けられたリンク部材58の第1の係合部61が側板47の溝57に形成された押圧部57を乗り越えることでワイパー54がシリンダ33の上面開口33Bの少許上方を水平方向に正転及び逆転することとなるが、この時点では、コーヒー滓は、シリンダ33の上面開口33B付近に押し上げられていないため、空動作となる。
これにより、シリンダ33内に残留されたコーヒー滓は、ピストン34の上面に収集されながら上昇していく。昇降部43が更に降下し、当該昇降部43が下限位置まで降下すると、遮蔽板76が下限位置検出センサ75を遮蔽して当該位置を検出する。これにより、制御装置Cは、モータ36の駆動を停止する。この状態で、ピストン34の上面に収集されたコーヒー滓は、シリンダ33外にまで押し上げられ、シリンダ33の上面開口縁部よりも上方に位置する。
このとき、上述したようにシリンダ33内の抽出室41内と給湯口38を介して連通して構成される給湯配管16の給湯弁15及びこれと連通して構成される排水管19の排水弁20は閉じられている。そのため、かかる昇降部43の動作によって、シリンダ33内にてピストン34が上昇する際に、ピストン34の上端部34Aとシリンダ33の内底部との間は負圧となり、コーヒー滓中の水分をシリンダ33内の給湯口38側に円滑に吸引し、当該コーヒー滓と分離することができる。
その状態で、制御装置Cは、モータ36を正転させて、昇降装置32の昇降部43を上昇させる。当該昇降部43の上昇動作(復動)によって、昇降部43が所定の高さ位置となると、それまで待機状態とされシリンダ22の上面開口33Bより待避した1とされていた昇降部43に設けられたワイパー駆動機構55は、リンク部材58の第1の係合部61が側板47の溝57内縁に形成された押圧部57Aによって回動軸58Aを中心として前側(待機状態のワイパー54側。保持部材60側。)に押圧され、第2の係合部62も前側(保持部材60側。)に回動(正転)し、第2の係合部62内に係合されたワイパー54の端部54Bが軸56を中心として水平方向後側(保持部材60側の反対側)に回動(正転)する。
これにより、ワイパー54が待機状態からシリンダ33の上面開口33B方向に回動(正転)し、当該ワイパー54によりシリンダ33外にまで押し上げられたピストン34上のコーヒー滓が撤去される。尚、本実施例では、シリンダ33上端部から撤去されたコーヒー滓は、上述した如き滓受け部材21内に受容される。
その後、更に、昇降部43が上昇すると、溝57内縁の押圧部57Aを乗り越えることにより、第1の係合部62が後側(保持部材60とは反対側。)に回動(逆転)し、第2の係合部62に係合されたワイパー54の端部54Bが水平方向前側(保持部材60側)に回動(逆転)することで、ワイパー54が軸56を中心として待機状態の方向に向けて回動(逆転)し、待機状態に復帰する。
(d)ピストン位置戻し動作
そして、コーヒー滓が廃棄された後、制御装置Cは、引き続き昇降装置32の昇降部43を上昇させてピストン位置戻し動作に移行する。このピストン位置戻し動作では、制御装置Cは、遮蔽板76が上限位置検出センサ72を遮蔽して当該位置を検出するまで、モータ36を正転させる。ここで、本実施例におけるキャップ35は、シリンダ33が上限位置とされた状態で、ピストン34がシリンダ33の内底部に位置するような寸法に構成されている。
そのため、シリンダ33内において最上部にまで押し上げられたピストン34は、昇降部43の上昇過程において、先ずキャップ35の下面に当接し、更に、昇降部43が上昇することでキャップ35の下面によりシリンダ33の内底部にまで押し下げられる。
この過程において、制御装置Cは、排水弁20を開放する。これにより、上記コーヒー滓廃棄動作においてシリンダ33の内底部とピストン34の間の空間に吸引された水分は、当該ピストン位置戻し動作において、排水弁20を介して排水管19から円滑に外部に廃棄される。
そして、上述の如くピストン34の位置をシリンダ33の内底部にまで押し下げた状態とした後、制御装置Cは、遮蔽板76がコーヒー原料粉末投入位置検出センサ74を遮蔽して当該位置を検出するまで、モータ36を逆転させて、待機位置とされるコーヒー原料粉末投入位置まで昇降部43を降下させる。
これにより、コーヒー滓廃棄動作終了後に、更にシリンダユニット31を上昇させることで、シリンダ33内において上昇位置とされたピストン34をキャップ35によってシリンダ31の内底部にまで押し込み、原点位置である待機位置に戻すピストン位置戻し動作を実行することで、従来の如きピストン34のみを昇降させる駆動手段を不要とできる。また、コーヒー滓廃棄動作後にピストン34を降下させるためのバネ等を不要とすることができる。
一方、シリンダ33及びピストン34により構成されるシリンダユニット31の洗浄等のメンテナンスを行う場合には、シリンダユニット31を昇降部43から取り外す。この場合、先ず、給湯口38に取り付けられたコネクタ16Aを取り外し、昇降部43に化粧ビス51にて固定されていた保持部材60を取り外す。このとき、シリンダ33の外周面に形成された保持溝33Dと保持部材60の凸部49Dとの嵌合も解除される。
その後、ワイパー54を待機状態から逆転方向に回転させて、ワイパー54の端部54Bとワイパー駆動機構55の第2の係合部62との係合を解除させる(図7参照)。
このとき、ワイパー駆動機構55は、上述したように待機状態にある溝57の内縁と第1の係合部61との間のクリアランス63は、ワイパー54を待機状態から逆転方向(保持部材60が取り付けられていた側)に回転させて第2の係合部62とワイパー54の端部54Bとの係合を解除するために十分なリンク部材58の回動を許容する寸法に設定されているため、係る待機状態においてワイパー54をシリンダ33の上面開口33B付近から待避させる際に支障なくワイパー54と第2の係合部62との係合解除動作を容易とすることができる。
このように、ワイパー54をシリンダ33の上面開口33Bよりも大きく前方(保持部材60を取り外した側)に待避させることができるため、ワイパー54が邪魔となることなく、シリンダユニット31を昇降部43に対して上方に引き抜いて当該昇降部43から取り外すことができる。
そのため、昇降部43に保持されたシリンダユニット31は、本体6内の限られたスペース内に収容されているが、このように、シリンダ33の上面開口33B上方に設けられたワイパー54を当該上面開口33Bよりも大きく待避させることによって、当該シリンダユニット31を持ち上げる高さ寸法をより小さなものとすることができ、シリンダユニット31の取外作業性を容易とすることができる。
これにより、シリンダユニット31の本体6への着脱が容易となり、分解洗浄の作業性が改善される。そのため、シリンダ33の衛生状態を保持でき、好適なコーヒー飲料の提供が可能となる。
また、本実施例では、昇降部43の保持孔49を構成する待機状態のワイパー54側の壁は、下部43Bを残して上縁から削除され、当該削除された保持孔49の壁は、昇降部43に着脱自在に取り付けられた保持部材60にて構成されるため、下部43Bが一体に構成された昇降部43によって湯が加圧供給されるシリンダ33を保持する昇降部43の強度を維持しながら、保持部材60を取り外し可能とすることで、保持孔49を拡大させて、シリンダユニット31の取外作業を容易なものとすることができる。
更に、当該保持部材60は、昇降部43に取り付けられた状態で、待機状態とされたワイパー54側に突出するストッパー60Aが設けられているため、ワイパー54の待機状態からの逆転(保持部材60側への回動)を阻止することができる。そのため、昇降部43の昇降動作における勢いにより、ワイパー54が待機状態から保持部材60側に回動してしまい、ワイパー駆動機構55の第2の係合部62とワイパー54の端部54Bとの係合が解除されてしまうことを効果的に防止することが可能となる。これにより、安定したワイパー54によりコーヒー滓廃棄動作を実現することができる。
C 制御装置(制御手段)
F フレーム
1 飲料製造装置
2 抽出ノズル
6 本体
7 カップ支持台
9 飲料選択ボタン
11 湯タンク
12 湯ポンプ(ギヤポンプ)
15 給湯弁(電磁弁)
16 給湯配管
30 コーヒー抽出機
31 シリンダユニット
32 昇降装置
33 シリンダ
33A 連通溝
33B 上面開口
33C フランジ
34 ピストン
35 キャップ
36 モータ(駆動手段)
37 プーリー
38 給湯口
39 コーヒー液配管
41 抽出室
43 昇降部
43A 軸貫通孔
43B 下部
44 昇降軸
45 基台
46 上保持部材
47、48 側板
49 保持孔
49A、49B 内壁
49C 保持部
49D 凸部
50 係合孔(ネジ穴)
51 化粧ビス(固定部材)
52 ネジ穴
54 ワイパー
54A 軸孔
54B 端部
55 ワイパー駆動機構
56 軸
57 溝
58 リンク部材
58A 回動軸
60 保持部材
60A ストッパー
61 第1の係合部
62 第2の係合部
63 クリアランス
65 抽出口
66 コーヒー液取出部
67 抽出弁(電磁弁)

Claims (6)

  1. コーヒー原料粉末に湯を加圧供給してコーヒー液を抽出する飲料製造装置において、
    底部に給湯口を有し、上面が開口したシリンダ、及び、該シリンダ内に上下移動可能に設けられた通水性のピストンから成るシリンダユニットと、
    該シリンダユニットの上方に設けられ、下面に前記コーヒー液の抽出口を有したキャップと、
    前記シリンダユニットを着脱可能に保持する昇降部を有した昇降装置と、
    前記昇降部を上下移動させるための駆動手段と、
    前記昇降部に設けられ、前記シリンダの上面開口より少許上方において水平方向に回転するワイパーと、
    該ワイパーが係合され、前記昇降部の移動に連動して当該ワイパーを回転させるワイパー駆動機構と、
    前記駆動手段を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、前記ピストンが前記シリンダ内底部に位置する待機位置において当該シリンダ内に前記コーヒー原料粉末を投入するコーヒー原料粉末投入動作と、
    前記駆動手段により前記昇降部を上昇させて前記シリンダ内に前記キャップを押し込み、前記コーヒー原料粉末を閉じ込めた状態で前記給湯口より前記シリンダ内に湯を加圧供給し、前記抽出口より前記コーヒー液を抽出するコーヒー液抽出動作と、
    前記駆動手段により前記昇降部を降下させて前記ピストン下端を所定の壁面に押し当て、前記シリンダ内で前記ピストンを上昇させてコーヒー滓を前記シリンダ外に押し上げ、その状態で前記昇降部を上昇させて前記ワイパー駆動機構により前記ワイパーを回転させ、該ワイパーにより前記ピストン上のコーヒー滓を撤去するコーヒー滓廃棄動作とを順次実行し、
    前記ワイパーは、待機状態において前記シリンダの上面開口より待避した位置にあり、その状態から前記ワイパー駆動機構により正転されて前記ピストン上のコーヒー滓を撤去し、更に逆転されて前記待機状態に復帰すると共に、
    前記ワイパーを前記待機状態から前記逆転方向に回転させた場合、前記ワイパー駆動機構との係合が解除され、当該ワイパーを逆転可能としたことを特徴とする飲料製造装置。
  2. 前記制御手段は、前記コーヒー滓廃棄動作の終了後、前記駆動手段により前記昇降部を上昇させて前記シリンダ内に前記キャップを押し込み、前記シリンダ内で前記ピストンを降下させてシリンダ内底部に移動させ、前記シリンダユニットを前記待機位置に戻すピストン位置戻し動作を実行することを特徴とする請求項1に記載の飲料製造装置。
  3. 前記シリンダユニットは、前記昇降部に対して上方に引き抜くことで当該昇降部から取り外されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の飲料製造装置。
  4. 前記昇降部に着脱自在に取り付けられ、前記シリンダユニットの前記昇降部に対する上下移動を阻止して当該シリンダユニットを前記昇降部に固定するための保持部材を備え、
    該保持部材は、前記昇降部に取り付けられた状態で、前記ワイパーの前記待機状態からの逆転を阻止することを特徴とする請求項3に記載の飲料製造装置。
  5. 前記昇降部は、前記シリンダユニットを着脱可能に保持する上面開口の保持孔を備え、該保持孔の前記待機状態にある前記ワイパー側の壁を構成する前記昇降部は、下部のみ残して上縁から削除されており、前記保持部材は、前記昇降部に取り付けられた状態で、当該削除された前記保持孔の壁を構成することを特徴とする請求項4に記載の飲料製造装置。
  6. 前記ワイパー駆動機構は、上下方向に形成された所定形状の溝と、前記昇降部に回動自在に取り付けられ、前記溝に移動自在に係合する第1の係合部、及び、前記ワイパーに係合する第2の係合部を有したリンク部材とを備え、
    前記溝の内縁と前記第1の係合部との間のクリアランスは、前記ワイパーを前記待機状態から前記逆転方向に回転させて前記第2の係合部と前記ワイパーとの係合を解除するために十分な前記リンク部材の回動を許容する寸法に設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の飲料製造装置。
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