JP5622676B2 - 電池とタブの接続方法およびタブ - Google Patents

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Description

本発明は、複数の単電池同士を電気的に接続して組電池を構成するため、又は組電池を外部電極や保護回路に電気的に接続するために、単電池(以下単に電池と記載する)と薄板状の導電材(以下タブと記載する)とを接続する方法に関し、またその接続構造に関する。
従来から電子機器のポータブル化が進んでおり、当該電子機器の電源として電池が多用されている。また、近年では二次電池が広く利用されるようになり、携帯電話やノート型パーソナルコンピュータ等ではコードレスで長時間の動作を可能とするために、二次電池が小型であって大容量であることへの要求が増し、電動工具やハイブリッド自動車等では、これに加えて高出力であることが期待される。そこで、複数の電池を並列および/又は直列に接続して所望の出力電圧と電流が得られるように、組電池として使用することが広く行われている。
組電池を得るために複数の電池を接続するには、概略図6で示すような構成が主流である。図6において符号51は電池であり、計10個の電池51が接続部材であるタブ52でこの例の場合直列に接続されている。タブ51は導電性の薄板状金属からなり、電池51の正極又は負極に対し溶接箇所52Aにおいて溶接される。そして全ての電池51をタブ52により直列に接続した端部には、その一端のみを電池に溶接した一対のタブ52Bが設けられ、これらが組電池53の外部電極に接続されるか、あるいは一対のタブ52Bそのものが外部電極とされる。
このような構成の組電池53において充放電の効率を高めるには、各電池51間を接続するタブ52および電池51とタブ52との溶接部の電気抵抗を小さくすることが望まれるのは言うまでもない。また、大電流を必要とする用途に組電池が用いられた場合、電気抵抗の大きな部分が存在すると、その部分がジュール熱により発熱し、特に組電池53が略密閉状態で容器に収納される場合には、前記発熱により内部温度が上昇して電池の劣化を早めてしまう。したがって電池51にタブ52を溶接する場合、所望の大きさのナゲットが大量生産においても安定して得られるような技術が求められている。
次に従来の溶接の様子を図7に基づいて説明する。図7は電池51の正極又は負極にタブ52が載置され、一対の溶接電極54,54がタブ52を電池51に向けて押圧しつつ溶接電極間に通電している様子を側方から見た断面図である。図中矢印で示すのが電流の流路であり、ここでは電流の方向については論じないので双方向に矢印を付してある。符号55,55はナゲットであり、電極54,54に押圧されて電池51とタブ52とが強く接触した部分に集中的に電流が流れ、接触抵抗による発熱で溶接の対象が溶融した溶融部である。
本図ではナゲット55,55が既に形成された様子を描いているが、タブ52の溶接箇所に電池51方向にプロジェクション(突起)を設け、より確実に電流を溶接箇所に集中させる場合もある。この場合は溶接によりプロジェクションが溶融してナゲットの一部となる。ここで、電流の流路を示す矢印は、途中で分岐しており、そのうちの一方である符号アで示す流路は溶接箇所55,55を通過して発熱に寄与する有効電流であるが、符号イで示す他方の流路は溶接箇所55,55を通過せずにタブ52のみに流れる無効電流となる。
そして前述したように、大電流を効率的に取り出せる組電池53を実現するために、タブ52の素材も銅又は銅合金等の低電気抵抗の金属が採用されるようになったので、低電気抵抗であるが故に前記無効電流も流れやすくなる。したがって、無効電流の有効電流に対する比率が高くなり、溶接不足の発生等で溶接品質が不安定になる。溶接品質が不安定になれば、大電流を効率的に取り出す目的に反するという問題を抱えていた。
そこで、前記無効電流を小さくするために、図8に示すような工夫がなされてきた。図8は電池51の正極又は負極を上方から見た平面図であり、これに載置されたタブ56も平面図として描かれている。図中の符号56Aはタブ56の一端から中央に向けて、タブ56の長手方向に設けられたスリットであり、このスリット56Aの両側(図を見て上下側)にプロジェクション56Bが設けられている。ここでスリット56Aを跨ぐようにプロジェクション56B上に溶接電極を押し当てて通電すると、図の矢印のように無効電流イがスリット56Aを迂回して流れる。このように無効電流の経路を長くすることで、無効電流の有効電流に対する比率を小さくしようというものである。
さらに、無効電流を削減する工夫として、図9(a)で示すような技術が特許文献1に開示されている。図9(a)も電池51の正極又は負極を上方から見た平面図であり、これに載置されたタブ57も平面図として描かれている。図中の符号57A,57Aはタブ57の両端から中央に向けて、タブ57の長手方向に設けられた一対のスリットであり、タブ57の中央には、両スリット57A,57Aに挟まれた断面積の小さな連結部57Cが設けられている。また図8で説明した従来技術と同様に、プロジェクション57Bがスリット57A,57Aの両側に設けられている。ここで、スリット57A,57Aを跨ぐように溶接電極を押し当てて通電すると、通電の初期段階で無効電流イが連結部57Cを溶断し、その後無効電流イが流れることなく、有効電流のみで溶接が行われるというものである。
さらに、図9(b)で示すような技術が特許文献2に開示されている。特許文献2においては、特許文献1で開示された図9(a)で示すようなタブ57であった場合は、めっき処理工程等でスリットに他のタブが入り込むなどして互いに絡み合ってしまい、曲がり、捻れ等の変形、破損が多発するという問題を有するとしている。これは図8に基づいて説明した、一端から中央に向けてタブの長手方向にスリット56Aが設けられたタブ56にも共通した問題である。
そこで、特許文献2が開示する技術は、図9(b)で示すように、タブ58の一端近傍から他端近傍まで、タブ58の長手方向にスリット58Aを形成し、スリット58Aの両端とタブ58の外形で、一対の断面積の小さな連結部58C,58Cを設けている。そして特許文献1と同様に、スリット58Aの両側に設けられたプロジェクション58Bに対し、スリット58Aを跨ぐように溶接電極を押し当てて通電し、通電の初期段階で一対の連結部58C,58Cを溶断するというものである。
さらに特許文献3に記載された技術では、図10で示すように独立した一対のタブ59,59を離隔させて平行に配置し、これら一対のタブ59,59を絶縁部材60で保持し、この絶縁部材60に設けた開口部に露出した一対のタブ59,59それぞれに溶接電極54,54を押し付けて電流を流すようにしている。
特開2000−106170号公報(第3頁、図1) 特開2007−194036号公報(第4頁、図1) 特開2004−171898号公報(第11頁、図1−3)
しかしながら、特許文献1に記載された図9(a)に示す技術や、特許文献2に記載された図9(b)に示す技術は、溶接電極による通電の初期段階で連結部57C又は58Cを溶断しなければならないので、この溶断を実現するための所定の電流を流す必要がある。また通電開始から連結部が完全に溶断するまでの時間にばらつきが生じる。こうした場合、溶断動作中も溶接箇所への有効電流が流れているのであるから、本来溶接すべき溶接箇所の溶接電流や溶接時間がコントロール不可能となり、溶接品質もばらついてしまう。また、特許文献3に記載された図10で示す技術においては、安定した溶接品質は得られるが、タブ59と絶縁部材60とを成形し、さらに両者を組み立てる手間がかかり、タブが高価なものとなってしまう。
そこで、本発明はこれらの課題を解決すべく、タブに、外形に連通したスリットを設けないようにすることで、取り扱い時のタブの変形や破損を招くことなく、またタブの生産が容易で安価であっても、安定した電池とタブとの溶接品質を得る溶接方法およびこの方法で使用するタブを提供する。
本発明は第1の態様として、複数の電池をタブを介して接続して組電池とするための電池とタブの接続方法であって、電池の電極である正極又は負極に薄板状のタブを載置し、一対の溶接電極の一方は、前記タブの表面であって第1の位置にその先端を当接させ、前記一対の溶接電極の他方は、前記タブに設けた第1の逃げ穴に挿通させて前記電池の電極にその先端を当接させ、前記一対の溶接電極に通電することで、前記第1の位置の裏面であって前記電池の電極との接触部を溶接し、一対の溶接電極の一方は、前記タブに設けた前記第1の逃げ穴とスリットを介して連設された第2の逃げ穴に挿通させて前記電池の電極にその先端を当接させ、前記一対の溶接電極の他方は、前記タブの表面であって前記第1の位置から見て前記スリットを跨いだ位置である第2の位置にその先端を当接させ、前記一対の溶接電極に通電することで、前記第2の位置の裏面であって前記電池の電極との接触部を溶接することを特徴とする電池とタブの接続方法を提供する。
これにより、溶接部に形成された、あるいは形成されつつあるナゲットを通って電池の電極とタブ間に流れる電流であって、溶接過程において形成してしまう、他の溶接箇所の溶接にとっての無効電流の経路が、第1および第2の逃げ穴の外側を回り込むことで長い経路となり、溶接の品質が向上する。
また本発明は第2の態様として、前記第1の位置の裏面の溶接と前記第2の位置の裏面の溶接を2対の溶接電極を用いて溶接し、溶接のための通電時間のうち少なくとも一部の時間は、前記2対の溶接電極に同時に通電することを特徴とする第1の態様として記載の電池とタブの接続方法を提供する。
これにより、溶接に要する時間が短縮でき、大量生産に好適な接続方法が得られる。
また本発明は第3の態様として、前記第1の位置にその先端を当接させる一方の溶接電極と、前記第2の逃げ穴に挿通させる一方の溶接電極とが同一の電極であり、且つ、前記第1の逃げ穴に挿通させる他方の溶接電極と、前記第2の位置にその先端を当接させる他方の溶接電極とが同一の電極であることを特徴とする第1の態様として記載の電池とタブの接続方法を提供する。
これにより、両方の先端を下方に向けて平行に設けられた一対の溶接電極を有する、一般的なシーズ溶接用の溶接ヘッドを用い、2回の溶接動作を順に行うことで、電池とタブとの接続作業が可能となる。
また本発明は第4の発明として、前記第1の位置および/又は前記第2の位置の裏面にプロジェクションを突説することを特徴とする第1乃至第3のいずれか1つの態様記載の電池とタブの接続方法を提供する。
これにより、溶接すべき位置において、より溶接電流が集中するので、溶接品質を安定させることができ、また、溶接電流を低減させることが可能となる。
また本発明は第5の発明として、複数の電池を接続して組電池とするために用いるタブであって、前記タブは平面視が略長方形又は長円形の薄板状であって導電性を有する1枚の金属からなり、前記タブにおける長手方向の少なくとも一端の近傍に、前記タブの長手方向の中心線を跨ぎ、且つその位置を長手方向にずらして設けられた2箇所の逃げ穴を有し、前記2箇所の逃げ穴がスリットを介して連結されていることを特徴とするタブを提供する。
このタブを使用することにより、第1乃至第3の態様として記載の電池とタブの接続方法が実現可能となる。
また本発明は第6の態様として、前記2箇所の逃げ穴それぞれから見て前記長手方向の中心線を跨いだ位置であって、前記スリットを跨いだ2箇所のうちの、少なくとも1箇所の裏面に、プロジェクションが突設されていることを特徴とする第5の態様として記載のタブを提供する。
このタブを使用することにより、第4の態様として記載の電池とタブの接続方法が実現可能となる。
また本発明は第7の態様として、前記タブは銅板又は銅合金板にニッケルめっきが施されていることを特徴とする第5又は第6の態様として記載のタブを提供する。
このタブを使用することにより、組電池全体としての電気抵抗が低くなり、効率の良い組電池の生産が可能となる。
本発明によれば、電池の電極とタブとを抵抗溶接する際の無効電流を少なくすることができ、電気抵抗が低い素材をタブに適用しても、溶接の品質が安定する。また、本発明に係るタブは、薄板素材を型で打ち抜けば生産可能なシンプルな形状であり、外形に連通したスリットがないので、めっき処理やその他のハンドリングで曲がり、捻れ等の変形、破損が多発する心配もなく、歩留まり良く安価に生産できる。したがって、充放電効率が良く安価で品質の安定した組電池を生産することが可能となる。
本発明の実施形態に係る電池とタブの斜視図 本発明の他の実施形態に係る電池とタブの斜視図 本発明の他の実施形態に係る電池とタブの斜視図 本発明の実施形態に係るタブの平面図 本発明の他の実施形態に係るタブの平面図 従来の技術を示す組電池の概略図 従来の技術を示す溶接部の断面図 従来の技術を示す電池とタブの平面図 従来の他の技術を示す電池とタブの平面図 従来の他の技術を示す電池とタブの斜視図
次に、添付図面を参照して、本発明に係る電池とタブの接続方法、およびこれに使用するタブの実施形態を詳細に説明する。図1は本発明に係る電池とタブの接合方法を示す斜視図である。図1において符号1は電池であり、1Aは電池1の電極である。また、符号2はタブ、3はタブ2の表面の第1の位置、4はタブ2に設けた第1の逃げ穴、5はタブ2に設けた第2の逃げ穴であり、スリット6を介して第1の逃げ穴4と連設されている。さらに符号7はタブ2の表面の第2の位置であり、この第2の位置7は第1の位置3から見てスリット6を跨いだ位置である。
そして図1(a)のように、電池1の電極1Aに薄板状のタブ2が載置される。図ではタブ2の一端のみに第1および第2の位置並びに第1および第2の逃げ穴が示してあるが、タブ2の他端も同様にすることで他の電池を同様に接続することができる。次に図1(b)で示すように、一対の溶接電極8Aおよび8Bを溶接箇所に当接させる。この一対の溶接電極8A,8Bのうち一方の溶接電極8Aは図1(a)で示したタブ2の表面の第1の位置3にその先端である下端を当接させ、他方の溶接電極8Bは図1(a)で示した第1の逃げ穴4を挿通させて電池1の電極1Aにその先端である下端を当接させる。
そしてこの状態で一対の溶接電極8A,8B間に通電すると、溶接電流は一方の溶接電極8Aから第1の位置3の裏面であって電池1の電極1Aとの接触部を通り、予め電池1の電極1Aに直接当接している他方の溶接電極8Bに流れる。あるいはこの経路をこれとは逆の方向に流れる。これにより、第1の位置3の裏面であって電池1の電極1Aとの接触部が接触抵抗により発熱し溶融することで、図1(c)に点線で示すナゲット9が形成され溶接がなされる。
次に、図1(c)で示すように一対の溶接電極8A,8Bを移動させる。ここで一方の溶接電極8Aは、図1(a)で示した第2の逃げ穴5を挿通させて電池1の電極1Aにその先端を当接させ、他方の溶接電極8Bは、図1(a)で示したタブ2の表面の第2の位置7にその先端を当接させる。そしてこの状態で一対の溶接電極8A,8B間に通電すると、溶接電流は一方の溶接電極8Aが直接当接している電池1の電極1Aを通り、第2の位置7の裏面であって電池1の電極1Aとの接触部を通り、他方の電極8Bに流れる。あるいはこの経路をこれとは逆の方向に流れる。これにより、第2の位置7の裏面であって電池1の電極1Aとの接触部が接触抵抗により発熱し溶融することで、ナゲットが形成され溶接がなされる。
ここで、電池1の電極1Aに当接している一方の溶接電極8Aと、タブ2の表面の第2の位置7に当接している他方の電極8Bとの間には、図1(b)に基づいて説明した溶接で形成された図1(c)に示すナゲット9を経由して無効電流の経路が形成されている。しかしながら、一方の溶接電極8Aから電池1の電極1Aを通り、ナゲット9を経由してタブ2に流れる電流が、スリット6を介して連設された第1の逃げ穴4および第2の逃げ穴5の外側を回り込まなければ他方の溶接電極8Bに到達しないので、この無効電流の経路が長くなり、図1(c)に基づいて説明した溶接が安定して行われる。このようにして1個の電池と1枚のタブとの接続箇所に2点の溶接部が形成されるため、1点の溶接では回転方向の外力に弱いとされるスポット状の溶接が2点となり、機械的強度も満足する。
このように、図1に基づいて説明した電池の接続方法は、一対の溶接電極8A,8Bを使用して、第1の位置3にその先端を当接させる溶接電極と第2の逃げ穴5に挿通させる溶接電極に同一の溶接電極である8Aを用い、第1の逃げ穴4に挿通させる溶接電極と第2の位置7にその先端を当接させる溶接電極に同一の溶接電極である8Bを用いる。この方法は、図2のように一対の溶接電極8A,8Bを、タブ2の長手方向に並べた場合にも同様の作用および効果を奏することは言うまでもない。つまりこの場合、第1の位置3と第2の位置7の位置が入れ替わると考えればよい。
また図3で示すように、一対の溶接電極8A,8Bに、さらに一対の溶接電極8C,8Dを加えて、2対の溶接電極で溶接作業を行うことも可能である。この場合は、2対の溶接電極に対して溶接電流を同時に通電開始し、同時に通電停止してもよいし、通電時間のうち少なくとも一部の時間だけ2対の溶接電極に同時に通電してもよい。これにより、電池1とタブ2との接続に要する時間を短縮することができる。また、図1乃至図3で説明した接続方法において、第1の位置および/又は第2の位置の裏面にプロジェクション(突起)を突設することで溶接部に溶接電流を集中させ、溶接状態の安定化あるいは溶接電流の低減化を図っても良い。
次に、本発明に係るタブについて説明する。図4は図1乃至図3に基づいて説明した電池とタブの接続方法で用いたタブ2の平面図である。ここで、タブ2は導電性を有する薄板状の金属からなり、本実施形態では銅板又は銅合金板であるりん青銅の薄板を用いる。また、組電池とした後のタブ2の腐食を防ぐため、および外部回路や外部電極とのはんだ付け性を向上させるためにニッケルめっきを施してある。図4(a)においてタブ2の一端近傍に、タブ2の長手方向の中心線10を跨ぎ、且つ長手方向に距離11だけ位置をずらして2箇所の逃げ穴4および5が設けてある。そしてこれら2箇所の逃げ穴は、スリット6を介して連結されている。したがって、第1の位置3および/又は第2の位置7に形成された、あるいは形成されつつあるナゲットを介した無効電流の経路が、スリット6に阻まれ、2箇所の逃げ穴4,5の外側を回り込まねばならない。
図1(b)は第1の位置3および第2の位置7の裏面にプロジェクションが突設されたタブ2を描いたものである。ここでプロジェクションは、2箇所の逃げ穴4および5のそれぞれから見て、長手方向の中心線10を跨いだ位置であってスリット6を跨いだ2箇所に設けられる。また、プロジェクションを2箇所の両方に設けることが必須ではなく、タブ2の素材の特性および溶接条件と結果を分析することで、片方のみに設けても良いし、図4(a)のようにまったく設けなくても良い。図4では一端のみに逃げ穴やスリット等を描いて説明したが、両端に電池の電極を溶接する場合は、他端の形状も同様の構成とすればよい(図5も同様)。
次にタブの平面図である図5に基づき、タブの形状の変形例について説明する。図5では理解を容易にするため、図4で説明した第1の位置3および第2の位置7の両方の裏面にプロジェクションが突設されているものとして描かれている。図4では主面である表面の外形形状は、四隅が丸みを帯びた略長方形となっているが、図5(a)で示すように、主面の外形形状は長円形であっても良い。また、図5(b)および(c)で示すように、逃げ穴15,16,20,21は必ずしも円形でなくとも良く、図5(b)で示すように、その一部が中心線18に係っていても良い。また、スリット17,22は必ずしも2箇所の逃げ穴の中心を結ぶ線上に設けなくとも良く、斜めに設けなくとも良い。
1 電池
2,12,14,19 タブ
3 第1の位置
4 第1の逃げ穴
5 第2の逃げ穴
6 スリット
7 第2の位置
8A,8C 一方の溶接電極
8B,8D 他方の溶接電極
9 ナゲット
10,13,18,23 長手方向の中心線
11 ずらしの距離

Claims (7)

  1. 複数の電池をタブを介して接続して組電池とするための電池とタブの接続方法であって、
    電池の電極である正極又は負極に薄板状のタブを載置し、
    一対の溶接電極の一方は、前記タブの表面であって第1の位置にその先端を当接させ、
    前記一対の溶接電極の他方は、前記タブに設けた第1の逃げ穴に挿通させて前記電池の電極にその先端を当接させ、
    前記一対の溶接電極に通電することで、前記第1の位置の裏面であって前記電池の電極との接触部を溶接し、
    一対の溶接電極の一方は、前記タブに設けた前記第1の逃げ穴とスリットを介して連設された第2の逃げ穴に挿通させて前記電池の電極にその先端を当接させ、
    前記一対の溶接電極の他方は、前記タブの表面であって前記第1の位置から見て前記スリットを跨いだ位置である第2の位置にその先端を当接させ、
    前記一対の溶接電極に通電することで、前記第2の位置の裏面であって前記電池の電極との接触部を溶接することを特徴とする電池とタブの接続方法。
  2. 前記第1の位置の裏面の溶接と前記第2の位置の裏面の溶接を2対の溶接電極を用いて溶接し、
    溶接のための通電時間のうち少なくとも一部の時間は、前記2対の溶接電極に同時に通電することを特徴とする請求項1に記載の電池とタブの接続方法。
  3. 前記第1の位置にその先端を当接させる一方の溶接電極と、前記第2の逃げ穴に挿通させる一方の溶接電極とが同一の電極であり、
    且つ、前記第1の逃げ穴に挿通させる他方の溶接電極と、前記第2の位置にその先端を当接させる他方の溶接電極とが同一の電極であることを特徴とする請求項1に記載の電池とタブの接続方法。
  4. 前記第1の位置および/又は前記第2の位置の裏面にプロジェクションを突設することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電池とタブの接続方法。

  5. 複数の電池を接続して組電池とするために用いるタブであって、
    前記タブは平面視が略長方形又は長円形の薄板状であって導電性を有する1枚の金属からなり、
    前記タブにおける長手方向の少なくとも一端の近傍に、前記タブの長手方向の中心線を跨ぎ、且つその位置を長手方向にずらして設けられた2箇所の逃げ穴を有し、
    前記2箇所の逃げ穴がスリットを介して連結されていることを特徴とするタブ。
  6. 前記2箇所の逃げ穴それぞれから見て前記長手方向の中心線を跨いだ位置であって、前記スリットを跨いだ2箇所のうちの、少なくとも1箇所の裏面に、プロジェクションが突設されていることを特徴とする請求項5に記載のタブ。
  7. 前記タブは銅板又は銅合金板にニッケルめっきが施されていることを特徴とする請求項5又は6に記載のタブ。
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