JP5621163B2 - 広帯域無指向性アンテナ - Google Patents

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Description

本発明は、船舶や車両及び航空機、陸上基地局等の種々のプラットフォームで利用される低姿勢の広帯域無指向性アンテナに関する。
一般的に船舶や車両及び航空機、陸上基地局等で使用する通信用アンテナとして、全ての到来方向からの電波を受信するために水平面指向性が無指向であること、構造的な設置強度等の観点から低姿勢であること、アンテナ本数を削減するために広帯域であること、が求められている。また、近年においては、艦艇及び航空機等の低RCS(Rader Cross Section)化のため、船体及び機体形状とアンテナ形状との一体化が求められており、アンテナの平面化技術についても必要とされている。
アンテナを低姿勢で広帯域かつ平面化する公知技術として、正方形に形成した導体板上に例えば4本の放射素子を放射状に設け、各放射素子の終端に板状の短絡素子を導体板上に垂直に取付け、上記放射素子の下側中心部に給電素子を介して給電することにより、低姿勢で且つ広帯域特性が得られるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1、2、3参照。)。
図15は、低姿勢で広帯域化を図った従来の広帯域無指向性アンテナの構成例を示す斜視図である。図15において、11は正方形状の接地板で形成された導体板で、その下面中央部には、図示しないが給電端子として同軸コネクタが装着される。そして、導体板11の上側には、アンテナ素子12が所定の高さに設けられる。このアンテナ素子12は、約λ/4の長さに設定された4本の放射素子13a〜13dが等角度で放射状に設けられ、放射状中心部の下側に給電点(図示せず)が設けられる。上記λは使用周波数における最低周波数の波長を示している。放射素子13a〜13dは、それぞれ下側中央部が例えば円柱状の支持部材14a〜14dにより導体板11上に所定の高さで支持される。放射素子13a〜13dは、放射状中心部の下側に設けられた給電点が給電素子(図示せず)を介して上記同軸コネクタに接続される。
また、放射素子13a〜163の各終端近傍には、板状の短絡素子15a〜15dが導体板11に対して垂直となるように設けられる。上記支持部材14a〜14d及び短絡素子15a〜15dの高さは、約λ/10〜λ/16程度に設定される。更に、導体板11には、四隅(放射素子13a〜13dの延長線上に位置する部位)に整合板16a〜16dが形成される。
図16は、上記図15に示した従来の広帯域無指向性アンテナの垂直偏波水平面指向性を示し、aは110MHz、bは250MHz、cは400MHzの周波数における指向性を示している。
上記従来の広帯域無指向性アンテナでは、低姿勢を可能としているが、水平面指向性の帯域内の偏差、特に250MHz、400MHzの周波数における偏差が5〜10dBと非常に大きくなっており、安定した無指向性が得られず、また比帯域についても十分な広帯域特性が得られないという問題がある。
特開2008−219853号公報 特開2011−239094号公報 特開2007−336296号公報
上記従来の広帯域無指向性アンテナにおいては、比帯域の多くの部分で水平面指向性の帯域内の偏差が5〜10dBと大きく、また、比帯域についても十分な広帯域特性が得られていない。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、低姿勢化を可能とすると共に水平面指向性の帯域内の偏差を小さくでき、且つ比帯域についても十分な広帯域特性が得られる広帯域無指向性アンテナを提供することを目的とする。
第1の発明に係る広帯域無指向性アンテナは、円形に形成された導体板と、前記導体板の下側中央部に設けられる給電端子と、前記導体板上に所定の高さで対向して設けられる中央に円形の空隙部を形成された円板状の円形素子部に複数の空隙を放射状に等間隔に設けて形成した複数の放射状素子を有するアンテナ素子と、前記各放射状素子の外側先端であって隣接する前記複数の空隙から最も遠方の位置と前記導体板との間を短絡接続する短絡素子と、前記円形の空隙部に配設される円形の整合板と、前記整合板の下側に設けられた略円板状の誘電体と、前記誘電体の下側に上側円形部分が接して設けられ、下部先端が前記給電端子に接続される略円錐台形状の給電素子とを具備し、前記整合板の外周と前記放射状素子とを分離するリング状の隙間により、該整合板と該放射状素子との間を容量結合させるとともに、前記整合板と前記給電素子との間に設けた前記誘電体により、該整合板と給電素子との間を容量結合させることを特徴とする。
第2の発明は、前記第1の発明に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、前記給電素子から前記各放射状素子までの距離一定に設定すると共に、前記給電素子から前記各短絡素子までの距離を一定に設定し、前記各放射状素子間及び前記各短絡素子間に給電される電流の位相差を無くしたことを特徴とする。
第3の発明は、前記第1又は第2の発明に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、前記放射状素子は、少なくとも8方向以上の多方向に設けたことを特徴とする。
第4の発明は、前記第1の発明に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、前記放射状素子を8方向に設けると共に、導体板及びアンテナ素子を八角形に形成したことを特徴とする。
本発明によれば、低姿勢化を可能とすると共に水平面指向性の帯域内の偏差を小さくでき、且つ比帯域についても十分な広帯域特性が得られる広帯域無指向性アンテナを提供することができる。
本発明の実施例1に係る広帯域無指向性アンテナの構成を示す斜視図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナの平面図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナの側面図である。 同実施例1における給電素子部分の斜視図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナのVSWR特性図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナの垂直偏波水平面指向性を示す図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、放射素子及び短絡素子の本数を4本、8本、16本に設定した場合のVSWR特性を比較して示す図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、放射素子及び短絡素子の本数を4本、8本、16本に設定した場合の垂直偏波水平面指向性を比較して示す図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、放射素子及び短絡素子の本数を4本、8本、16本に設定した場合の垂直偏波垂直面指向性を比較して示す図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、第2の容量結合部を設けたときと設けなかったときのVSWR特性を比較して示す図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、第2の容量結合部を設けたときと設けなかったときの垂直偏波水平面指向性を比較して示す図である。 同実施例1に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、第2の容量結合部を設けたときと設けなかったときの垂直偏波垂直面指向性を比較して示す図である。 本発明の実施例2に係る広帯域無指向性アンテナの構成を示す斜視図である。 実施例1に係る広帯域無指向性アンテナのVSWR特性と実施例2に係る広帯域無指向性アンテナのVSWR特性を比較して示す図である。 従来の広帯域無指向性アンテナを示す斜視図である。 従来の広帯域無指向性アンテナの垂直偏波水平面指向性を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施例1に係る広帯域無指向性アンテナの構成を示す斜視図、図2は同広帯域無指向性アンテナの上面図、図3は同広帯域無指向性アンテナ側面図である。
図1〜図3において、21は金属板により円形に形成された導体板(接地板)で、その直径D1は約0.75λ以上に設定される。λは使用周波数帯域における最低周波数の波長を示している。上記導体板11の下面中央部には、給電端子として例えばNJ型の同軸コネクタ22が装着される。この同軸コネクタ22には、図示しないが無線装置のアンテナ入力回路からの給電用同軸ケーブルが接続される。上記同軸コネクタ22は、外導体23及び中心導体24を備え、外導体23が導体板21に電気的に接続される。また、中心導体24は、導体板21の中央部に設けられた透孔(図示せず)内を通り、導体板21と絶縁した状態で上方に所定長さ(0〜数mm)突出して設けられる。
上記導体板21の上側には、厚さが約1〜2mmの導体板により形成されたアンテナ素子30が所定の高さに設けられる。上記アンテナ素子30は、直径D2が約0.75λの円板状の円形素子部31に複数例えば8つの空隙32a〜32hを放射状に等間隔で設け、8方向の放射状素子33a〜33hを形成している。また、円形素子部31には、中央に円形の空隙部が設けられている。上記各放射状素子33a〜33hは、外側先端が終端部となっており、その終端中央と導体板21との間に短絡素子34a〜34hが設けられる。この短絡素子34a〜34hの高さHは、約0.09λに設定される。
そして、上記円形素子部31の中央に設けられた空隙部に導電性部材により形成した円形の整合板35が配設される。この場合、整合板35の直径を上記円形の空隙の直径より小さく設定し、整合板35の外側にリング状の溝36を形成し、各放射状素子33a〜33hと整合板35との間を分離する。上記円形素子部31と整合板35とを同一平面上に設け、且つリング状の溝36を介して対向配置することにより第1の容量結合部を構成し、放射状素子33a〜33hと整合板35との間を容量結合させる。
また、整合板35の下側には、円板状に形成された誘電体37を介して給電素子38が設けられる。給電素子38は、図4に示すように略円錐台形状に形成され、下端よりも上端が拡幅して形成される。上記給電素子38は、上側円形部分が整合板35の下側面に接着剤等により接着され、下側先端が導体板11の上部に導出した同軸コネクタ22の中心導体24に半田付け等により接続される。上記給電素子38の上側円形部分の直径は、整合板35の直径と略同じ値に設定される。上記のように整合板35と給電素子38とを誘電体37を介して対向配置することにより第2の容量結合部を構成し、整合板35と給電素子38との間を容量結合させる。
上記円形素子部31と整合板35とを所定の間隔で対向配置して構成される第1の容量結合部、及び整合板35と給電素子38との間に誘電体37を介在して構成される第2の容量結合部は、インピーダンス整合が適切となるように容量値が設定される。上記第1の容量結合部及び第2の容量結合部の容量は、例えば整合板35の大きさや整合板35の外周に形成されるリング状の溝36の幅、あるいは誘電体37の直径や厚さ、更には給電素子38の上面の直径等によって任意に設定することが可能である。
上記のように円形の導体板21に対向して設けられた円形素子部31に複数例えば8つの空隙32a〜32hを放射状に等間隔で設け、8方向の放射状素子33a〜33hを形成し、各放射状素子33a〜33hの終端中央と導体板21との間に短絡素子34a〜34hを配置することで、各放射状素子33a〜33h間の間隔及び各短絡素子34a〜34h間の間隔を従来の素子間隔より小さくすること、及び給電素子38から円形素子部31の外周部及び各短絡素子34a〜34hまでの距離を一定にすることで、各放射状素子33a〜33h間と短絡素子34a〜34h間に給電される電流の位相差を無くして、各放射状素子33a〜33h及び各短絡素子34a〜34hから放射される電界の位相差を小さくし、比帯域100%以上の帯域において水平面指向性利得の偏差1dB以内、全帯域においては水平面指向性利得の偏差2.5dB以内とすることができる。
また、円形素子部31の中央に形成された円形の空隙部に円形の整合板35を設けると共に、その外周にリング状の溝36を形成し、各放射状素子33a〜33hと整合板35との間を第1の容量結合部により容量結合させると共に、整合板35の下側に誘電体37を介して円錐台形状の給電素子38を設け、整合板35と給電素子38との間を第2の容量結合部により容量結合させることで、2個所の容量成分を直列に設けてインピーダンス特性を向上させ、比帯域を125%まで広帯域化することができる。すなわち、第1の容量結合部のみを設けた場合、短絡素子の数を増やすほど広帯域性が失われ、特に低周波数域のVSWR特性が悪化するので、この悪化した低周波数域のVSWR特性を改善するために第2の容量結合部を設けている。
図5は上記実施例1に係る広帯域無指向性アンテナのVSWR特性を示したもので、横軸に周波数(MHz)をとり、縦軸にVSWRをとって示した。
図5の各マーカm1〜m4点における周波数とVSWRの値は、
マーカm1点の周波数110.00MHz、VSWR:1.89
マーカm2点の周波数225.00MHz、VSWR:1.16
マーカm3点の周波数400.00MHz、VSWR:1.46
マーカm4点の周波数470.00MHz、VSWR:1.78
となっている。
上記図5から明らかなように、周波数110MHz〜470MHzの範囲でVSWRが2.0以下で、比帯域125%となり、非常に広い広帯域特性が得られる。この場合、比帯域は、
比帯域=帯域幅/中心周波数×100(%)
ここで、帯域幅=最高周波数−最低周波数
中心周波数=(最高周波数−最低周波数)/2
の式により求めることができる。
上記図5に示すVSWR特性において、
帯域幅=最高周波数−最低周波数=470(MHz)−110(MHz)
=360(MHz)
中心周波数=(最高周波数−最低周波数)/2
=(470(MHz)+110(MHz))/2
=290(MHz)
であるので、比帯域は、
比帯域=360/290×100(%)≒125(%)
となる。
図6(a)〜(c)は、上記実施例1に係る広帯域無指向性アンテナの垂直偏波水平面指向性(θ=90°)を示し、(a)は110MHz(実線)と250MHz(破線)、(b)は400MHz(実線)と550MHz(破線)、(c)は800MHz(実線)と1000MHz(破線)の特性を示している。
上記実施例1に係る広帯域無指向性アンテナでは、110〜330MHzの比帯域100%の範囲では水平面指向性利得の偏差は殆ど無く、1dB以内とすることができる。また、800MHz、1000MHzの高域の周波数帯域では、水平面指向性利得の偏差が増加しているものの偏差2.5以内となっている。
上記実施例1によれば、以上の説明から明らかなように非常に広い広帯域特性を得ることができると共に良好な無指向性とすることができ、110〜330MHzの比帯域100%の範囲では水平面指向性利得の偏差を1dB以内、110〜470MHzの比帯域125%の範囲で水平面指向性利得の偏差を2.5dB以内とすることができる。
図7(a)は放射素子及び短絡素子の本数を4本に設定した場合のVSWR特性、図7(b)は放射素子及び短絡素子の本数を8本(実施例1)に設定した場合のVSWR特性、図7(c)は、放射素子及び短絡素子の本数を16本に設定した場合のVSWR特性を比較して示したものである。
図7の各マーカm1〜m4点における周波数とVSWRの値は、
[(a)放射素子及び短絡素子の本数を4本に設定した場合]
マーカm1点の周波数110.00MHz、VSWR:4.51
マーカm2点の周波数225.00MHz、VSWR:1.34
マーカm3点の周波数400.00MHz、VSWR:1.31
マーカm4点の周波数470.00MHz、VSWR:1.76
[(b)放射素子及び短絡素子の本数を8本に設定した場合]
マーカm1点の周波数110.00MHz、VSWR:1.59
マーカm2点の周波数225.00MHz、VSWR:1.62
マーカm3点の周波数400.00MHz、VSWR:1.76
マーカm4点の周波数470.00MHz、VSWR:5.32
[(c)放射素子及び短絡素子の本数を16本に設定した場合]
マーカm1点の周波数110.00MHz、VSWR:66.55
マーカm2点の周波数225.00MHz、VSWR:3.10
マーカm3点の周波数400.00MHz、VSWR:2.23
マーカm4点の周波数470.00MHz、VSWR:3.19
となっている。
放射素子及び短絡素子の本数を4本に設定した場合では、図7(a)に示すように高周波数域のVSWR特性は良好であるが、低周波数域のVSWR特性が140MHz以下において急激に悪化している。
放射素子及び短絡素子の本数を8本に設定した場合では、図7(b)に示すように高周波数域のVSWR特性が若干悪化するが、低周波数域のVSWR特性が改善され、110MHzまで2.0以下となっている。
放射素子及び短絡素子の本数を16本に設定した場合では、図7(c)に示すように全周波数域においてVSWR特性が悪化している。
図8は、放射素子及び短絡素子の本数を4本、8本、16本に設定した場合の垂直偏波水平面指向性を比較して示したものである。図8(a)は放射素子及び短絡素子の本数を4本に設定した場合、(b)は放射素子及び短絡素子の本数を8本に設定した場合、(c)は放射素子及び短絡素子の本数を16本に設定した場合で、110MHz(実線)及び250MHz(破線)における指向性を示している。
また、図8(d)は放射素子及び短絡素子の本数を4本に設定した場合、(e)は放射素子及び短絡素子の本数を8本に設定した場合、(f)は放射素子及び短絡素子の本数を16本に設定した場合で、400MHz(実線)及び470MHz(破線)における指向性を示している。
放射素子及び短絡素子の本数を8本、16本に設定した場合では、110MHz、250MHz、400MHz、470MHzのいずれの周波数においても、水平面指向性の帯域内の偏差が少ない特性となっている。しかし、放射素子及び短絡素子の本数を4本に設定した場合では、高周波数域における水平面指向の偏差が大きく、特に470MHzの周波数における偏差が10dB前後と大きくなっている。
図9は、放射素子及び短絡素子の本数を4本、8本、16本に設定した場合の垂直偏波垂直面指向性を比較して示したものである。図9(a)は放射素子及び短絡素子の本数を4本に設定した場合、(b)は放射素子及び短絡素子の本数を8本に設定した場合、(c)は放射素子及び短絡素子の本数を16本に設定した場合で、110MHz(実線)及び250MHz(破線)における指向性を示している。
また、図9(d)は放射素子及び短絡素子の本数を4本に設定した場合、(e)は放射素子及び短絡素子の本数を8本に設定した場合、(f)は放射素子及び短絡素子の本数を16本に設定した場合で、400MHz(実線)及び470MHz(破線)における指向性を示している。
上記垂直面指向性は、周波数によって特性が変化するが、放射素子及び短絡素子の設定本数を変えてもほぼ同様の特性が得られている。
図10(a)、(b)は、上記実施例1に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、第2の容量結合部を設けたときと設けなかったときのVSWR特性を比較して示したものである。
図10(a)は第2の容量結合部を設けたときのVSWR特性を示し、図5に示した実施例1におけるVSWR特性と同じである。
図10(b)は第2の容量結合部を設けなかったときのVSWR特性を示し、各マーカm1〜m4点における周波数とVSWRの値は、
マーカm1点の周波数110.00MHz、VSWR:3.88
マーカm2点の周波数225.00MHz、VSWR:1.31
マーカm3点の周波数400.00MHz、VSWR:1.50
マーカm4点の周波数470.00MHz、VSWR:2.54
となっている。
第2の容量結合部を設けなかった場合は、110.00MHzの低周波数域におけるVSWRが3.88、また、470.00MHzの高周波数域におけるVSWRが2.54であり、低周波数域及び高周波数域でVSWR特性が劣化している。
しかし、第2の容量結合部を設けた本実施例1に係る広帯域無指向性アンテナでは、110MHzの低周波数域におけるVSWRが1.89、また、470MHzの高周波数域におけるVSWRが1.78であり、低周波数域及び高周波数域でVSWR特性が改善されている。
図11は、上記のように第2の容量結合部を設けた場合と設けなかった場合の垂直偏波水平面指向性を比較して示したものである。
図11の(a)は第2の容量結合部を設けた場合における周波数110MHz(実線)と250MHz(破線)の水平面指向性を示し、(b)は第2の容量結合部を設けなかった場合における周波数110MHz(実線)と250MHz(破線)の水平面指向性を示している。
また、図11の(c)は第2の容量結合部を設けた場合における周波数400MHz(実線)と470MHz(破線)の水平面指向性を示し、(d)は第2の容量結合部を設けなかった場合における周波数400MHz(実線)と470MHz(破線)の水平面指向性を示している。
110MHzと250MHzの低い周波数域では、第2の容量結合部の有無及び周波数による指向性の変化は殆ど無く、良好な無指向性が得られている。
400MHzと470MHzの高い周波数域では、周波数が高くなるほど指向性に偏差を生じるが、470MHzの周波数でも2.5dB以内の偏差に収まっている。
図12は、上記図11と同様に第2の容量結合部を設けた場合と設けなかった場合の垂直偏波垂直面指向性を比較して示したものである。
図12の(a)は第2の容量結合部を設けた場合における周波数110MHz(実線)と250MHz(破線)の垂直面指向性を示し、(b)は第2の容量結合部を設けなかった場合における周波数110MHz(実線)と250MHz(破線)の垂直面指向性を示している。
また、図12の(c)は第2の容量結合部を設けた場合における周波数400MHz(実線)と470MHz(破線)の垂直面指向性を示し、(d)は第2の容量結合部を設けなかった場合における周波数400MHz(実線)と470MHz(破線)の垂直面指向性を示している。
上記垂直面指向性は、周波数によって特性が変化するが、第2の容量結合部の有無による特性の変化は殆どない。
次に本発明の実施例2について、図13を参照して説明する。
図13は本発明の実施例2に係る広帯域無指向性アンテナの構成を示す斜視図である。この実施例2に係る広帯域無指向性アンテナは、図1に示した実施例1に係る広帯域無指向性アンテナにおいて、導体板21及びアンテナ素子30を放射状素子33a〜33h及び短絡素子34a〜34hに合わせて多角形に形成したものである。この場合の例では、放射状素子33a〜33h及び短絡素子34a〜34hに合わせて八角形の導体板21Aを使用すると共に、アンテナ素子30を八角形状の八角形素子部31Aにより構成している。その他は実施例1に示した広帯域無指向性アンテナと同様の構成であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図14(a)は実施例1に係る広帯域無指向性アンテナ、すなわち導体板及びアンテナ素子を円形に形成した場合のVSWR特性、(b)は実施例2に係る広帯域無指向性アンテナ、すなわち導体板及びアンテナ素子を八角形に形成した場合のVSWR特性を比較して示したものである。
図14(a)は実施例1に係る広帯域無指向性アンテナのVSWR特性を示し、図5及び図10(a)に示したVSWR特性と同じである。
図14(b)は実施例2に係る広帯域無指向性アンテナのVSWR特性を示し、各マーカm1〜m4点における周波数とVSWRの値は、
マーカm1点の周波数110.00MHz、VSWR:2.04
マーカm2点の周波数225.00MHz、VSWR:1.19
マーカm3点の周波数400.00MHz、VSWR:1.23
マーカm4点の周波数470.00MHz、VSWR:1.83
となっている。
上記のように実施例2に示した広帯域無指向性アンテナにおいても、実施例1の場合とほぼ同様のVSWR特性が得られる。
また、実施例2に係る広帯域無指向性アンテナは、図示しないが、実施例1に係る広帯域無指向性アンテナと同等の垂直偏波水平面指向性、及び垂直偏波垂直面指向性を得ることができる。
なお、上記実施例1、2では、アンテナ素子30に8つの空隙32a〜32hを放射状に等間隔で設け、8方向の放射状素子33a〜33hを形成した場合について示したが、更に多数の放射状素子を形成しても良いことは勿論である。
また、本発明は、上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。
21、21A…導体板、22…同軸コネクタ、23…外導体、24…中心導体、30…アンテナ素子、31…円形素子部、31A…八角形素子部、32a〜32h…空隙、33a〜33h…放射状素子、34a〜34h…短絡素子、35…整合板、36…溝、37…誘電体、38…給電素子。

Claims (6)

  1. 円形に形成された導体板と、前記導体板の下側中央部に設けられる給電端子と、前記導体板上に所定の高さで該導電板と対向して設けられる、中央に円形の空隙部が形成された円板状の円形素子部に複数の空隙を放射状に等間隔に設けることにより形成された複数の放射状素子を有するアンテナ素子と、前記各放射状素子の外側先端であって隣接する前記複数の空隙から最も遠方の位置と前記導体板との間を短絡接続する短絡素子と、前記円形の空隙部に配設される円形の整合板と、前記整合板の下側に設けられた略円板状の誘電体と、前記誘電体の下側に上側円形部分が接して設けられ、下部先端が前記給電端子に接続される略円錐台形状の給電素子とを具備し
    前記整合板の外周と前記各放射状素子とを分離するリング状の隙間により、該整合板と該放射状素子との間を容量結合させるとともに、前記整合板と前記給電素子との間に設けた前記誘電体により、該整合板と給電素子との間を容量結合させることを特徴とする広帯域無指向性アンテナ。
  2. 前記給電素子から前記各放射状素子までの距離を一定に設定すると共に、前記給電素子から前記各短絡素子までの距離を一定に設定し、前記各放射状素子間及び前記各短絡素子間に給電される電流の位相差を無くしたことを特徴とする請求項1に記載の広帯域無指向性アンテナ。
  3. 前記放射状素子は、8方向に設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の広帯域無指向性アンテナ。
  4. 請求項1に記載の広帯域無指向性アンテナにおいて、前記放射状素子を8方向に設けると共に、導体板及びアンテナ素子を八角形に形成したことを特徴とする広帯域無指向性アンテナ。
  5. 前記整合板の直径は前記円形の空隙部の直径より小さく設定され、前記整合板は前記円形素子部と同一平面上に設けられ、前記複数の空隙は略扇形であることを特徴とする請求項1又は2に記載の広帯域無指向性アンテナ。
  6. 請求項1に記載の広帯域無指向性アンテナにおいて、前記放射状素子を多方向に設けると共に、導体板及びアンテナ素子を多角形に形成したことを特徴とする広帯域無指向性アンテナ。
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