JP4607925B2 - アンテナ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、中継装置等に用いられるアンテナ装置に関する。
携帯電話やテレビ放送等の地上波を地下街等の不感地帯に再送信する中継用のアンテナは、設置場所や美観等の問題から小型軽量のアンテナが要求される。また、中継用アンテナとしては、垂直偏波水平面無指向性のものが使用される場合が多い。
また、本発明に関連する公知技術として、線状もしくは面状のインピーダンス整合素子部に対しその背面より1点給電で励振を行うようにし、かつ上記整合素子部に垂直に設けられて先端を接地するようにされた複数の線状放射素子部を有した水平偏波用双指向性アンテナ及び接地板を備え、上記接地板上に水平偏波用双指向性アンテナを配置してなる双指向性偏波アンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−205036号公報
地下街等に設けられる中継用アンテナは、一般に天井等に設けられるので、小型で低姿勢(全高が低い)であることが要求される。
しかし、上記従来のモノポールアンテナは、高さが約1/4波長以上必要であり、それ以上の低姿勢化が困難であるので、地下街等に設ける中継用アンテナとしては好ましくない。また、モノポールアンテナは、単一周波数帯においては良好な特性を得ることが可能であるが、基本的に狭帯域であり、電圧定在波比(VSWR:Voltage Standing Wave Ratio)が低い領域、例えば2以下における比帯域は一般に十数%程度であって、広帯域通信により大容量伝送を行うものには適用が困難である。
本発明は上記の課題を解決するためになされたもので、小型低姿勢かつ広帯域化を実現するアンテナ装置を提供することを目的とする。
第1の発明に係るアンテナ装置は、導体板と、前記導体板に対向して配置され、前記導体板に部分的に短絡される放射素子と、前記導体板に設けられる給電端子と、前記給電端子と前記放射素子の給電部とを接続する給電路とを具備し、前記給電路は、前記給電端子側から前記給電部側に向かって拡幅した形状とする。
上記第1の発明によれば、小型低姿勢化が可能となり、地下街等の設置スペースが狭い場所であっても容易に設置することができるようになる。また、給電路の外周面を例えば指数関数によって表わせられる曲線をなすように形成している。これにより、広い周波数帯域に亘って入力抵抗を給電同軸ケーブルの特性インピーダンスと同程度の50Ω前後に保持でき、インピーダンス変換器を用いることなく、広帯域アンテナとして使用することができる。このため部品数を減少できると共にアンテナ全体の寸法を小さくでき、且つアンテナの取付け作業を簡易化することができる。
第2の発明は、導体板と、前記導体板に対向して配置され、前記導体板に部分的に短絡される放射素子と、前記導体板の中央部に設けられる給電端子と、一端が前記給電端子と接続され、他端が前記放射素子の給電部と容量結合される給電路とを具備し、前記給電路は、前記給電端子側から前記給電部側に向かって拡幅した形状とする。
上記第2の発明では、放射素子の給電部と給電路とを容量結合させるようにする。このようにしても、直接接続した場合と同等の広帯域特性を維持し、小型低姿勢のアンテナ装置を実現することができる。また、容量結合方式の実現により、組み込み、構成を簡易に行うことができると共に、直接接続した場合よりも設定パラメータが増加するため、さらなる特性の向上(広帯域化)を図ることが可能となる。
第3の発明は、前記第2の発明に係る広帯域アンテナ装置において、前記他端が前記給電部に部分的に接続される。
上記第3の発明によれば、放射素子の給電部と給電路とを容量結合させると共に、給電路の一部をボルト等によって給電部に直接接続するようにする。このようにすることにより、容量結合による特性の向上を図りつつ、給電路の耐震性を向上させることが可能となる。
すなわち、この発明によれば、小型低姿勢かつ広帯域化を実現するアンテナ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は本発明に係るアンテナ装置の基本構成を示す斜視図である。図2は図1のA−A線矢視断面図である。
図1及び図2において、導体板11は例えば正方形状の接地板で形成され、その一辺の長さW1は約0.5λ以上(λは使用周波数帯における最低周波数の波長)に設定される。
上記導体板11の下面中央部には、給電端子として例えばNJ型の同軸コネクタ12が装着される。この同軸コネクタ12には、図示しないが無線装置のアンテナ入力回路からの給電用同軸ケーブルが接続される。上記同軸コネクタ12は、外導体13及び中心導体14を備える。外導体13は導体板11に電気的に接続される。中心導体14は、導体板11の中央部に設けられた透孔内を通り、導体板11と絶縁した状態で上方に所定長さ突出して設けられ、給電路として使用される。
そして、上記導体板11の上側にはアンテナ素子15が設けられる。このアンテナ素子15は、2本以上例えば4本の放射素子16a〜16dを有する。放射素子16a〜16dは等角度または略等角度で放射状に設けられ、放射状中心部すなわち放射素子16a〜16dの始端側に給電点18が設けられる。アンテナ素子15が4本の放射素子16a〜16dを有する場合、各素子の配置角度は90°となり、十字形状に形成される。上記放射素子16a〜16dは、例えば幅W2、長さLの板状素子を用いて形成したもので、幅W2は約0.055λに設定される。また、放射素子16a〜16dの長さLは、基本的には約λ/4に設定されるが、好ましくは約λ/4より10%程度長い0.275λ程度に設定される。
また、放射素子16a〜16dの各終端には、例えば板状の短絡素子17a〜17dが導体板11に対して垂直となるように設けられる。上記短絡素子17a〜17dは、例えば放射素子16a〜16dの終端を下方に直角に折り曲げる等の手段により形成したもので、図では放射素子16a〜16dの幅W2と同じ幅を有している。但し、これらの幅は必ずしも同一に設定する必要はない。上記短絡素子17a〜17dは、先端が導体板11に溶着あるいはネジ止め等によって接続され、その高さHは約λ/10〜λ/16程度に設定される。
上記のように放射素子16a〜16dは、導体板11と対向して、より詳しくは平行に設けられ、給電点18に上記同軸コネクタ12の中心導体14がネジ止め、あるいは半田付け等によって接続される。この場合、放射素子16a〜16dは、短絡素子17a〜17d側の先端部を例えば導体板11の各角部(四隅)に対応して設け、導体板11をなるべく小さく形成できるようにしている。
上記アンテナ素子15の具体的な寸法例としては、例えば使用周波数帯における最低周波数がUHF帯の470MHzの場合、導体板11の一辺の長さW1が300〜400mm、放射素子16a〜16dの幅W2が約35mm、高さHが約40mmに設定される。
上記のように構成されたアンテナ装置は、例えば地下街の天井に設置する場合には、アンテナ素子15を下側、同軸コネクタ12を上側にして数十mの間隔で複数設置される。この場合、アンテナ装置には、アンテナ素子15を保護する保護カバー(レドーム)が必要に応じて設けられる。
そして、地上に例えば地上波(テレビ、携帯電話)受信用の大型の屋外アンテナを設置し、この屋外アンテナで受信した地上波を中継用受信装置で受信・増幅し、同軸ケーブルにより上記アンテナ装置の給電点18に給電する。アンテナ装置は、給電点18に給電されると、給電点18から短絡素子17a〜17dの方向に給電電流が流れ、各放射素子16a〜16dから下方に向けて垂直偏波の電波が放射される。なお、各放射素子16a〜16dは等角度(または略等角度)に設けられることから、水平面指向性を無指向化することができる。
従って、地上波が直接届かない地下街等においても、上記地下街に設置されたアンテナ装置から再送信される電波を、携帯電話、テレビ受信機、あるいはテレビ受信機能を備えたモバイル機器により受信することが可能となる。
上記第1実施形態に示したアンテナ装置は、アンテナ素子15の高さが40mm程度で、保護カバーを含めても45mm〜50mm程度であり、小型で低姿勢である。従って、地下街等の設置スペースが狭い場所であっても容易に設置でき、且つ美観を保つことができる。
なお、上記第1実施形態では、アンテナ素子15として4本の放射素子16a〜16dを設けた場合について示したが、2本以上であれば任意の数に設定することが可能である。また、放射素子16a〜16dは、板状素子に限るものではなく、線状素子を用いても良い。また、放射素子16a〜16dの終端は、板状の短絡素子17a〜17dの代わりにショートピン等のピン状の短絡素子を使用して短絡しても良い。
また、上記第1実施形態では、導体板11の四隅に近接して短絡素子17a〜17dを設けた(即ち、放射素子16a〜16dを導体板11の対角線上に配置した)場合について示したが、その他の位置、例えば導体板11の各辺部に対応させて短絡素子17a〜17dを設けても良い。
また、上記第1実施形態では、各放射素子16a〜16d間に空隙を形成した場合について示したが、空隙を無くし、1枚の金属板により放射素子を形成しても良い。この場合、放射素子の給電点を中心とする円周上に等間隔で短絡素子17a〜17dを設けるようにする。これにより、放射素子には給電点18から短絡素子17a〜17dの方向に給電電流が流れるので、複数の放射素子16a〜16dを設けた場合と同等に作用し、水平面無指向性化を図ることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図3は本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置の斜視図、図4は給電路61部分の詳細を示す側面図である。
この第2実施形態は、上記第1実施形態に示したアンテナ装置において、放射素子16a〜16dの中心部に形成される給電部18aの下側に、半球状の外周面を指数関数の曲線をなすように形成した給電路61を設けている。この給電路61は、円形部を上側に位置させて上記給電部18aに接続し、下側に位置する指数関数曲線の頂部を導体板11の上部に導出した同軸コネクタ12の中心導体14に半田付け等により接続する。上記導体板11の上部に導出した同軸コネクタ12の中心導体14の高さは、0〜数mm程度に設定される。
図示の如く給電路61は、給電端子(同軸コネクタ12)側の端部(下端)61aに比して、給電部18a側の端部(上端)61bが広幅(拡幅)に形成される。また、上記給電路61の上側円形部は、放射素子16a〜16dの給電部18aに数個所でネジ止め等により固定され、電気的に接続される。この場合、給電部18aは、放射素子16a〜16dの交差中央部において、給電路61の上側円形部に対応するように形状及び大きさが設定される。上記給電路61は、例えば高さH(図4に示す)が約λ/10、上側円形部の直径Dが約λ/13となるようにその形状が設定される。なお、給電路61の上側円形部の直径Dは、λ/13程度が好ましいが、λ/13±50%の範囲で設定することが可能である。また、給電路61の高さHは、約λ/10の値が好ましいが、それ以下例えば約λ/16程度まで低くすることが可能である。
上記給電路61の外周面は、下式によって求められる母線を鉛直軸回りに回転させることによって得られる。
x=−[exp{−a(z−z)}−1]+x
但し、図4に示すように給電路61の上側における(x,z)座標位置を(x,z)、下側頂点の(x,z)座標位置を(0,z)とする。また、aは定数である。
なお、第2実施形態では、短絡素子17a〜17dの幅を狭く、例えば約λ/120に設定しているが、第1実施形態で示したように放射素子16a〜16dの幅W2と同じであっても良い。その他の構成は、第1実施形態と同様の構成であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図5は、上記第2実施形態に係るアンテナ装置の給電部18aにおける入力抵抗の周波数特性を示したもので、横軸に周波数[GHz]をとり、縦軸に抵抗[Ω]をとって示した。この入力抵抗の周波数特性は、450〜1850MHzの間で50(給電用同軸ケーブルの特性インピーダンス)±(20〜30)Ωのインピーダンスに保持されている。
図6は上記アンテナ装置の給電部18aにおける虚数部インピーダンス特性を示したもので、横軸に周波数[GHz]をとり、縦軸にリアクタンス[Ω]をとって示した。この虚数部インピーダンス特性は、図6から明らかなように、450〜1750MHzまで広い帯域に亘って、0±50Ωのリアクタンス値が得られている。
図7は、上記アンテナ装置において、導体板11の一辺の長さW1を400mmに設定した場合のVSWR特性であり、横軸に周波数[GHz]をとり、縦軸にVSWRをとって示した。このVSWR特性は、470〜1600MHzの広い帯域でVSWR≦2となり、約110%の比帯域が得られた。
図8〜図10は、上記第2実施形態におけるアンテナ装置の垂直偏波水平面指向性(X−Y面)を示したもので、図8は500MHzの周波数、図9は1GHzの周波数、図10は1.6GHzの周波数における特性である。
上記第2実施形態におけるアンテナ装置の水平面指向性は、図8〜図10からも明らかなように各周波数帯において2dB以下の偏差に抑えられた無指向性となっている。
上記第2実施形態によれば、小型低姿勢化が可能となり、地下街等の設置スペースが狭い場所であっても容易に設置でき、且つ美観を保つことができる。
また、給電路61の外周面を指数関数によって表わせられる曲線、すなわちイクスポーネンシャルを用いた曲線をなすように形成することにより、広い周波数帯域に亘って入力抵抗を給電同軸ケーブルの特性インピーダンスと同程度の50Ω前後に保持でき、インピーダンス変換器を用いることなく、広帯域アンテナとして使用することができる。このため部品数を減少できると共にアンテナ全体の寸法を小さくでき、且つアンテナの取付け作業を簡易化することができる。
尚、第2実施形態において、各放射素子16a、16b、…の長さLは、給電路61の中心線上、即ち、中心導体14の延長線上を始端として設定される。これは、以下の実施形態でも同様である。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
この第3実施形態に係るアンテナ装置は、第2実施形態における指数関数の曲線を持つ給電路61に代えて、図11に示すように半球状の外周面が略半楕円形状に形成された給電路61Aを使用したものである。図示の如く、給電路61Aは、その下端61Aaよりも上端61Abが拡幅される。その他の構成は、第2実施形態と同じであるので、詳細な説明は省略する。上記給電路61Aの楕円扁平率は、例えば約60%である。
図12は、第3実施形態に係るアンテナ装置のVSWR特性であり、横軸に周波数[GHz]をとり、縦軸にVSWRをとって示した。このVSWR特性は、500〜1450MHzの広い帯域でVSWR≦2となり、約103%の比帯域が得られた。
上記第3実施形態に係るアンテナ装置においても、第2実施形態に係るアンテナ装置と同様に広い周波数帯域に亘って入力抵抗を50Ω前後の値に保持でき、インピーダンス変換器を用いることなく、広帯域アンテナとして使用することができる。
なお、上記第2実施形態では給電路61の外周面を指数関数曲線に形成し、第3実施形態では給電路61Aの外周面を半楕円形状に形成した場合について示したが、その他、例えば図13A、13Bに示すように直径の異なる円形の金属板60a、60b、…を複数枚重ねて外周面が指数関数曲線または半楕円形状に近似した(下端61Baよりも上端61Bbを拡幅させた)形状の給電路61Bを形成しても、上記第2実施形態や第3実施形態に示したアンテナ装置と略同様の特性を得ることができる。上記図13Aは給電路61Bの斜視図、同図13Bは同側面図である。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図14は本発明の第4実施形態に係るアンテナ装置の斜視図、図15は給電路部分の詳細を示す斜視図である。
この第4実施形態に係るアンテナ装置は、第2実施形態における指数関数曲線を持つ給電路61に代えて、図14、図15に示すように外周面を指数関数の曲線に形成した、別言すれば下端61Caよりも上端61Cbを拡幅した複数枚例えば4枚の金属板62a〜62dからなる給電路61Cを使用したものである。この場合、給電路61Cを構成する金属板62a〜62dは、放射素子16a〜16dの下側に位置するよう配置する。その他の構成は、第2実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
上記のように外周面を指数関数の曲線に形成した複数枚の金属板62a、62b、…により構成した給電路61Cを使用した場合においても、第2実施形態と同様に広い周波数帯域に亘って入力抵抗を50Ω前後の値に保持でき、インピーダンス変換器を用いることなく広帯域特性を得ることができる。
なお、上記第4実施形態では、4枚の金属板62a〜62dにより給電路61Cを構成した場合について示したが、放射素子16の本数が変更された場合にはそれと同じ数の金属板62a、62b、…を用いて構成し、金属板62a、62b、…を各放射素子16a、16b、…の下側に位置するように配置する。
また、上記第4実施形態では、給電路61Cを構成する金属板62a〜62dの外周面を指数関数の曲線に形成した場合について示したが、金属板62a〜62dの外周面を半楕円形状に形成しても、略同様の特性を得ることができる。即ち、各金属板から構成される給電路61Cの幅が、下端に比して上端が拡幅されていれば、広帯域特性を実現することができる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図16は本発明の第5実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。
この第5実施形態に係るアンテナ装置は、第2実施形態における指数関数の曲線を持つ給電路61の内部を中空に形成したものである。この場合、給電路61は、図示しないが、例えば上側円形部の周囲に各放射素子16a〜16dに対応させて複数の支持片を形成し、この支持片を利用して放射素子16a〜16dにネジ止め等により固定する。その他の構成は、第2実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
上記のように給電路61の内部を中空に形成しても、第2実施形態に係るアンテナ装置と略同様の特性を得ることができる。
なお、上記図16では、給電路61の中空となっている部分に対して放射素子16a〜16dを設けていない場合について示したが、給電路61の上部開口部分に放射素子16a〜16dを位置させても良い。
また、上記第5実施形態では、指数関数の曲線を持つ給電路61の内部を中空に形成した場合について示したが、第3実施形態に示した外周面が半楕円形状に形成された給電路61Aの内部を中空に形成しても良い。
また、図13A、13Bに示したように直径の異なる円形の金属板60a、60b、…を複数枚重ねて指数関数の曲線または半楕円形状に近似した形状の給電路61Bに対して内部を中空に形成しても良い。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図17は本発明の第7実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。この第6実施形態は、上記各実施形態、例えば第2実施形態に係るアンテナ装置において、各放射素子16a〜16dを長方形以外の形状、例えば短絡素子17a〜17d側が細くなるように、即ち上面から視て略三角形状となるように形成したものである。その他の構成は第2実施形態に係るアンテナ装置と同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。
上記のように各放射素子16a〜16dを略三角形状に形成しても、第2実施形態と略同等の特性を得ることができる。
(第7実施形態)
次に、本発明の第7実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図18は本発明の第7実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。この第7実施形態は、上記各実施形態例えば第2実施形態に係るアンテナ装置において、各放射素子16a〜16dを導体板11側に傾斜させて配置し、その先端を導体板11に直接接続して短絡素子17a〜17dを省略するようにしたものである。その他の構成は第2実施形態に係るアンテナ装置と同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。
上記のように各放射素子16a〜16dを傾斜させて配置し、その先端を導体板11に直接接続しても、第2実施形態と略同等の特性を得ることができる。
(第8実施形態)
次に、本発明の第8実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図19は本発明の第9実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。この第8実施形態は、上記各実施形態例えば図14、図15に示した第4実施形態に係るアンテナ装置において、各放射素子16a〜16dの面を導体板11に対して垂直に位置するように配置したものである。この場合、給電路としては、第4実施形態で示したように放射素子16a〜16dと同数の金属板62a〜62dからなる給電路61Cを使用し、各金属板62a〜62dを放射素子16a〜16dの下側に位置するように配置することが望ましい。その他の構成は第4実施形態に係るアンテナ装置と同様の構成であるので、詳細な説明は省略する。
上記のように各放射素子16a〜16dの面を導体板11に対して垂直に位置するように配置しても、第2実施形態と略同等の特性を得ることができる。
(第9実施形態)
次に、本発明の第9実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
上記各実施形態において、放射素子16a〜16dの長さや給電路の形状等を調整することによって周波数帯域を調整することが可能である。しかし、周波数帯域を広くすると、図20のVSWR特性に示すように特定の周波数帯(図では1.1GHz付近)におけるVSWRの値が悪化してしまう場合がある。また、放射素子の長さを変えずにアンテナ高さを低くした場合も、インピーダンス実部が高くなり、同様の現象が起き得る。
このような問題を解決するため第9実施形態では、図21A、21Bに示すように放射素子16a〜16dの端部より所定距離dだけ内側に短絡素子17a〜17dを設けている。上記所定距離dは、λとVSWRが悪化した周波数に応じて適宜な値に設定される。この所定距離dを設けることで、VSWRの悪化した周波数付近のインピーダンス実部を低下させることができると共に、インピーダンス虚部の変動を小さくすることができる。これにより、VSWRを改善できる。
図21Aは、短絡素子17a〜17dの上端と下端にフランジを形成し、それぞれのフランジを、ねじ72a、72bにより放射素子16a〜16d及び導体板11に固定して放射素子16a〜16dと導体板11との間を短絡した場合の例を示している。
また、図21Bは、放射素子16a〜16dの端部に長さdの切り込み73を設け、この切り込み部分を導体板11側に折り曲げて短絡素子17a〜17dを形成し、その先端を導体板11に接続して放射素子16a〜16dと導体板11との間を短絡させた場合の例を示している。
図22は、図20のVSWR特性を示すアンテナ装置において、約λ/55〜λ/25の範囲で所定距離dを設定してインピーダンス整合した時のVSWR特性図である。上記のように放射素子16a〜16dの端部より所定距離dだけ内側に短絡素子17a〜17dを設けることにより、図22に示すように1.1GHz付近におけるVSWRの値を2以下とすることができる。なお、図22のVSWR特性は、放射素子16a〜16dの長さや給電路の形状等を調整し、470MHz〜2.1GHzを使用帯域として設定した場合を示している。また、図22に示すVSWR特性は、470MHz〜2.1GHzの帯域でVSWR≦2となり、約130%の比帯域が得られた。
(第10実施形態)
次に、本発明の第10実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図23は本発明の第10実施形態に係るアンテナ装置の斜視図、図24はアンテナ素子15の平面図、図25は同側面図である。この第10実施形態に係るアンテナ装置は、上記図13A及び13Bに示した給電路61Bを4本の放射素子16a〜16dと容量結合させるものである。なお、上記各実施形態で示した構成と同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
放射素子16a〜16dは、上記第1実施形態における幅W2よりも広く幅Wとし、端部に突出部が形成される。この突出部は、例えば、平板十字形素子の先端の角部を正方形に切り取って形成する。放射素子16a〜16dは、導体板11上に高さHの間隔で配置されている。高さHは、例えば使用周波数帯における最低周波数が470MHzの場合、およそλ/18に設定される。
給電路61Bは、下側に位置する指数関数曲線の頂部を導体板11の上部に導出した中心導体14に半田付け等により接続する。給電路61Bの上側円形部と放射素子16a〜16dは、容量結合するように、0.1Hの間隔となるように離して配置される。
具体的な寸法例としては、図24において、放射素子の端部(終端)間の長さLは315mm、短絡素子間の長さLSWは238mm、短絡素子の幅SWは9mmに設定される。また、図25において、放射素子16a〜16dの高さHは35mmに設定される。給電路61Bは、上側円形部の直径Aは60mm、中心導体14の直径は3mm、その高さFPHは6mmで形成される。また、放射素子16a〜16dと給電路61Bの上側円形部との間隔SLは3.5mmに設定される。なお、導体板11の一辺の長さW1は460mmに設定される。
さらに、図23に示すように、導体板11には、整合板31a〜31dが形成される。整合板31a〜31dは、放射素子16a〜16dの中央部と短絡箇所とを結ぶ直線の延長線上に設けられる。例えば、整合板31a〜31dは、導体板11の四隅(即ち放射素子16a〜16dの延長線上に位置する部位)を他の部分より広げて形成し、この広げた部分を上方に約90°折り曲げて形成される。上記整合板31a〜31dの一辺の長さは、導体板11の長さの約15±5%に設定する。具体的な寸法例としては、整合板31a〜31dの一辺の長さは70mm、高さは28mmに形成される。
ここで、同実施形態に係るアンテナ装置と、給電路61Bを放射素子16a〜16dに直接接続した場合との特性を比較する。図26は、同実施形態に係るアンテナ装置において、放射素子と給電路とを直接接続した場合の実数部インピーダンス特性図であり、図27は虚数部インピーダンス特性図、図28はVSWR特性図である。図29は、同実施形態に係るアンテナ装置の実数部インピーダンス特性図であり、図30は虚数部インピーダンス特性図、図31はVSWR特性図である。
図26、27と、図29、30とを比較すると、容量結合の場合には、直接接続の場合に生じている局所的な特性の悪化が抑制され、一層良好なインピーダンス特性を有することがわかる。また、図28によれば、直接接続の場合はインピーダンス特性の局所的な悪化によりVSWR値が2を超える周波数帯が存在していた。一方、容量結合の場合では上記したように局所的な悪化が抑制されることから、図31から明らかなように、450MHzから2.3GHzにわたってVSWR≦2となっており、より一層良好な結果が得られた。
上記第10実施形態では、給電路61Bと放射素子16a〜16dとを容量結合方式によって接続している。このようにすることで、直接接続した場合よりも設定パラメータを増加させ、より一層の広帯域化を実現することができる。また、容量結合方式の実現により、組み込み、構成を簡易に行うことができる。
なお、図24及び図25中の破線で示すように、給電路61Bの上部円形部の円周上又は中心部などの一部をボルト等によって給電部18aに直接接続するようにしてもよい。このようにすることにより、容量結合による特性の向上を図りつつ、給電路61Bの耐震性を向上させることができる。
(第11実施形態)
次に、本発明の第11実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図32は本発明の第11実施形態に係るアンテナ装置の斜視図である。この第11実施形態に係るアンテナ装置は、上記第10実施形態に係るアンテナ装置において、導体板11の一辺を小さくすると共に、短絡素子17a〜17dの近傍にさらに整合板81a〜81dを設けたものである。その他は、第10実施形態で示した構成と同様であるため、同一部分には同一符号を付し、詳しい説明は省略する。
図32に示すように、整合板81a〜81dは、整合板31a〜31dと短絡素子17a〜17dとの間に設けられ、上面に正方形の部材が取り付けられた形状である。整合板81a〜81dは、導体板11とは別体の部材を折り曲げ等して形成され、短絡素子17a〜17dと所定距離離間して導体板11に取付けられる。具体的な寸法例としては、整合板81a〜81dの一辺の長さは50mm、高さは28mmに形成される。なお、導体板11の一辺の長さW1を410mm(410×410mm)とする。
図33は、給電路61Bと放射素子16a〜16dとを直接接続し、整合板81a〜81dを設けていない場合の実数部インピーダンス特性図である。図34は、この場合の実数部インピーダンス特性図、図35は、VSWR特性図である。
図36は、給電路61Bと放射素子16a〜16dとを容量結合させ、整合板81a〜81dを設けていない場合の実数部インピーダンス特性図である。図37は、この場合の実数部インピーダンス特性図、図38は、VSWR特性図である。
図33〜38と上記図26〜31とを比較すると、導体板11を460mmから410mmとしたことで、直接接続、容量結合いずれの場合もインピーダンスの整合にズレが生じ、800MHz〜1GHzあたりでVSWR>2となり特性が悪化している。
図39は、給電路61Bと放射素子16a〜16dとを直接接続し、整合板81a〜81dを設けた場合の実数部インピーダンス特性図である。図40は、この場合の実数部インピーダンス特性図、図41は、VSWR特性図である。
図42は、給電路61Bと放射素子16a〜16dとを容量結合し、整合板81a〜81dを設けた場合の実数部インピーダンス特性図である。図43は、この場合の実数部インピーダンス特性図、図44は、VSWR特性図である。
図39〜44と上記図26〜31とを比較すると、導体板11が460mmの場合とほぼ同等のインピーダンス整合が得られ、450MHzから2.3GHzにわたってVSWR≦2となっており、広い帯域で良好な結果が得られた。よって、導体板11を460mmから410mmと小さくしても、整合板81a〜81dを取り付けることにより、直接接続、容量結合いずれの場合でも広帯域で所望の特性を得ることが可能となる。よって、整合板31a〜31dに加え、さらに整合板81a〜81dを取り付けることにより、所望の特性を維持しつつアンテナ装置を小型化することが可能となる。
(第12実施形態)
次に、本発明の第12実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図45本発明の第12実施形態に係るアンテナ装置の斜視図、図46は同側面図である。この第12実施形態に係るアンテナ装置は、第2実施形態に係るアンテナ装置において、2本の放射素子を直線状に配置、例えば4本の放射素子16a〜16dのうち直線状に位置する2本の放射素子16a、16cを使用すると共に、給電路61に代えて、上記図13A及び図13Bに示した給電路61Bを使用している。なお、第12実施形態では、放射素子16a、16cは、導体板11の辺に平行に配置している。その他の構成は、第2実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
上記のように2本の放射素子16a、16cを直線状に配置することにより、放射素子16a、16cに対して垂直となる座標軸Z−X面の指向性を強く、座標軸Z−Y面の指向性を弱くすることができる。このため上記アンテナ装置を例えばトンネル等の細長い通信エリアに設置することにより、短手方向への無駄な電波の放射を少なくし、長手方向に対して電波を効率よく放射することが可能になる。
図47は、上記第12実施形態に係るアンテナ装置のVSWR特性図であり、横軸に周波数[GHz]をとり、縦軸にVSWRをとって示した。このVSWR特性は、650〜2750MHzの広い帯域でVSWR≦2となり、約117%の比帯域が得られた。
図48は、上記第12実施形態に係るアンテナ装置の周波数0.7GHzにおける垂直偏波水平面指向性(図45の座標軸θ=45°X−Y面)を示し、X軸方向とY軸方向の指向性偏差は約3dBの繭形指向性となっている。
図49は、同実施形態に係るアンテナ装置の周波数1.7GHzにおける垂直偏波水平面指向性(図45の座標軸θ=45°X−Y面)を示し、X軸方向とY軸方向の指向性偏差は約4dBの繭形指向性となっている。
図50は、同実施形態に係るアンテナ装置の周波数2.7GHzにおける垂直偏波水平面指向性(図45の座標軸θ=45°X−Y面)を示し、X軸方向とY軸方向の指向性偏差は約6dBの繭形指向性となっている。
上記θ=45°の方向に最大放射角度を設定する理由としては、例えば地下街等よりも高さのあるトンネルの天井にアンテナを設置したとき、水平方向(90°)に最大放射角度を設定したのではトンネル上部でのレベルは強いが下部ではレベルが弱くなり、通信領域を確保できないためである。
図51は、同実施形態に係るアンテナ装置の周波数0.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図45の座標軸Z−X面)を示す図である。
図52は、同実施形態に係るアンテナ装置の周波数0.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図45の座標軸Z−Y面)を示す図である。
図53は、同実施形態に係るアンテナ装置の周波数1.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図45の座標軸Z−X面)を示す図である。
図54は、同実施形態に係るアンテナ装置の周波数1.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図45の座標軸Z−Y面)を示す図である。
図55は、同実施形態に係るアンテナ装置の周波数2.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図45の座標軸Z−X面)を示す図である。
図56は、同実施形態に係るアンテナ装置の周波数2.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図45の座標軸Z−Y面)を示す図である。
上記図51〜図56は、上記図45に示したアンテナ装置の座標軸Z−X面及びZ−Y面の指向性を示しており、レベルの強い座標軸Z−X面の最大放射角度は各周波数においてθ=45°となっている。これは、導体板付きアンテナの場合、導体板が反射板の役割をしてビームがはね上がるためである。
従って、上記アンテナ装置を例えばトンネルに設置する場合、トンネル内の長手方向にレベルの高い座標軸Z−X面、短手方向にレベルの低い座標軸Z−Y面になるように設置すると、天井が高く、かつ細長い通信エリアにおいても良好な通信を行うことができる。
(第13実施形態)
次に、本発明の第13実施形態に係るアンテナ装置について説明する。
図57Aは本発明の第13実施形態に係るアンテナ装置の斜視図、図57Bは要部(無給電素子部分)を示す斜視図、図58は同側面図である。この第13実施形態に係るアンテナ装置は、上記第12実施形態に係るアンテナ装置において、給電部、すなわち導体板11上に突出させた同軸コネクタ12の中心導体14を中心として、その同心円上に1個以上例えば4個の整合用の無給電素子21a〜21dをほぼ等間隔に設けたものである。
上記無給電素子21a〜21dは、例えば金属板を使用して上部を外側方向、すなわち、中心導体14とは反対方向に約90°折り返して逆L字状に形成したもので、水平部22a〜22dを備えている。この無給電素子21a〜21dは、例えば中心導体14からの間隔が約0.026λ、幅が0.019λ、高さが約0.055λ、水平部22a〜22dの長さが約0.023λに設定される。上記無給電素子21a〜21dは、同心円上であれば回転した位置に設置しても問題はなく、任意の位置に設置することができる。無給電素子21a〜21dは、その設置位置によって特性を微調整することが可能である。
上記無給電素子21a〜21dの具体的な寸法例としては、例えば使用周波数帯における最低周波数が470MHzの場合、中心導体14からの間隔が約17mm、幅が12mm、高さが約36mm、水平部の長さが約15mmに設定される。
上記第13実施形態に係るアンテナ装置では、無給電素子21a〜21dがスタブとして作用し、インピーダンス特性を広帯域に亘って安定した状態に保持することができる。
以上説明したように、本発明に係るアンテナ装置は非常に広帯域であり、且つ小型低姿勢であるので、UHF帯における地上波デジタル放送の中継装置に使用できる他、例えば800MHz、1.5GHz、1.9GHz、2.0GHzの電波を利用する携帯電話の中継装置に使用できる。また、本発明に係るアンテナ装置は、使用周波数帯に合わせた寸法とすることにより、移動体通信における中継局や無線LAN(2.4GHz帯、5GHz帯)、更にはUWB(Ultra Wide Band)等に使用して大きな効果を発揮することができる。この場合、放射素子16a〜16dの下部に形成される空間にIC等の回路素子を配置することが可能であるので、実装上有利である。また、GHz帯等の高い周波数帯では、更にアンテナを小型化できるので、モバイル機器においても使用することが可能である。また、本発明に係るアンテナ装置は、誘電体やセラミックに導電剤を塗布して製作することも可能である。
なお、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、上記第14、15、16実施形態では給電路61Bを示したが、上記第2実施形態ないし第5実施形態で示した形状の給電路を用いても良い。
また、上記実施形態で示した給電路61、61A、61B、61Cは、外周面を指数関数曲線や半楕円形状、あるいはそれらに近似させた形状としたが、給電端子(同軸コネクタ12)側の端部に比して給電部18a側の端部が拡幅された形状であれば、その他の形状であっても良い。
例えば、図59〜60に示すように、給電路を円錐状(側面視三角形状)や半球状(側面視半円状)、拡幅部と垂直部を組み合わせた形状、三角錐形状、四角錐形状などとしてもよい。また、給電路は、給電端子側の端部に比して給電部18c側の端部が拡幅された形状に形成するが、例えば下端から上端までの間の一部の幅が狭くなっていても良い。
上記図60A、60Bに示した給電路を用いた場合、3本あるいは4本の放射素子を使用する。このとき水平面指向性の対称性が良いのは、図60Aの三角錐形状の給電路を用いた場合は3本の放射素子を設けた場合であり、図60Bの四角錐形状の給電路を用いた場合は4本の放射素子を設けた場合である。その際、放射素子の幅方向の中点が、図60A、60Bに示す給電路の上端の角あるいは辺の中央に位置することが望ましい。但し、放射素子の本数と給電路の角数は、必ずしも一致させる必要はない。
すなわち、本発明は、上記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できるものである。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
本発明の第1実施形態に係るアンテナ装置の基本構成を示す斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の側面図である。 本発明の第2実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 同実施形態における給電路部分の詳細を示す側面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の給電部における実数部インピーダンス特性図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の虚数部インピーダンス特性図である。 同実施形態に係るアンテナ装置のVSWR特性図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の500MHzの周波数における垂直偏波水平面指向性(X−Y面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の1GHzの周波数における垂直偏波水平面指向性(X−Y面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の1.6GHzの周波数における垂直偏波水平面指向性(X−Y面)を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るアンテナ装置の給電路部分の詳細を示す側面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置のVSWR特性図である。 同実施形態における給電路の他の構成例を示す斜視図である。 、同実施形態における給電路の他の構成例を示す側面図である。 本発明の第4実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 同実施形態における給電路部分の詳細を示す斜視図である。 本発明の第5実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第6実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第7実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 本発明の第8実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 放射素子の長さを長くして動作周波数を低く設定した場合のVSWR特性図である。 本発明の第9実施形態に係るアンテナ装置における短絡素子の構成例を示す斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置における短絡素子の他の構成例を示す斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置のVSWR特性図である。 本発明の第12実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の放射素子の平面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の側面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、放射素子と給電路とを直接接続した場合の実数部インピーダンス特性図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、放射素子と給電路とを直接接続した場合の虚数部インピーダンス特性図である。 同実施形態に係るアンテナ装置において、放射素子と給電路とを直接接続した場合のVSWR特性図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の実数部インピーダンス特性図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の虚数部インピーダンス特性図である。 同実施形態に係るアンテナ装置のVSWR特性図である。 本発明の第11実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 上記第10実施形態に係るアンテナ装置において、導体板を410mmにし、直接接続した場合の実数部インピーダンス特性図である。 上記第10実施形態に係るアンテナ装置において、導体板を410mmにし、直接接続した場合の虚数部インピーダンス特性図である。 上記第10実施形態に係るアンテナ装置において、導体板を410mmにし、直接接続した場合のVSWR特性図である。 上記第10実施形態に係るアンテナ装置において、導体板を410mmにし、容量結合させた場合の実数部インピーダンス特性図である。 上記第10実施形態に係るアンテナ装置において、導体板を410mmにし、容量結合させた場合の虚数部インピーダンス特性図である。 上記第10実施形態に係るアンテナ装置において、導体板を410mmにし、容量結合させた場合のVSWR特性図である。 第11実施形態に係るアンテナ装置において、直接接続させた場合の実数部インピーダンス特性図である。 第11実施形態に係るアンテナ装置において、直接接続させた場合の虚数部インピーダンス特性図である。 第11実施形態に係るアンテナ装置において、直接接続させた場合のVSWR特性図である。 第11実施形態に係るアンテナ装置において、容量結合させた場合の実数部インピーダンス特性図である。 第11実施形態に係るアンテナ装置において、容量結合させた場合の虚数部インピーダンス特性図である。 第11実施形態に係るアンテナ装置において、容量結合させた場合のVSWR特性図である。 本発明の第12実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の側面図である。 同実施形態に係るアンテナ装置のVSWR特性図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の周波数0.7GHzにおける垂直偏波水平面指向性(図17の座標軸θ=45°X−Y面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の周波数1.7GHzにおける垂直偏波水平面指向性(図17の座標軸θ=45°X−Y面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の周波数2.7GHzにおける垂直偏波水平面指向性(図17の座標軸θ=45°X−Y面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の周波数0.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図17の座標軸Z−X面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の周波数0.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図17の座標軸Z−Y面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の周波数1.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図17の座標軸Z−X面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の周波数1.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図17の座標軸Z−Y面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の周波数2.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図17の座標軸Z−X面)を示す図である。 同実施形態に係るアンテナ装置の周波数2.7GHzにおける垂直偏波垂直面指向性(図17の座標軸Z−Y面)を示す図である。 本発明の第13実施形態に係るアンテナ装置の構成を示す斜視図である。 同実施形態に係る同アンテナ装置の無給電素子部分の配置構成を示す斜視図である。 同実施形態に係る同アンテナ装置の側面図である。 本発明における給電路の形状例を示す斜視図である。 本発明における給電路の形状例を示す斜視図である。 本発明における給電路の形状例を示す斜視図である。 本発明における給電路の他の形状例を示す斜視図である。 本発明における給電路の他の形状例を示す斜視図である。
符号の説明
11…導体板、12…同軸コネクタ、13…外導体、14…中心導体、15…アンテナ素子、16a〜16d…放射素子、17a〜17d…短絡素子、18…給電点、18a…給電部、21a〜21d…無給電素子、31a〜31d…整合板、61、61A、61B、61C…給電路、61a、61b、61Aa、61Ab、61Ba、61Bb、61Ca、61Cb…給電路の端部、60a〜60d…金属板、72a、72b…ねじ、73…切り込み、81a〜81d…整合板。

Claims (2)

  1. 導体板と、
    前記導体板に対向して配置され、前記導体板に部分的に短絡される放射素子と、
    前記導体板の中央部に設けられる給電端子と、
    一端が前記給電端子と接続され、他端が前記放射素子の給電部と容量結合される給電路とを具備し、
    前記給電路は、前記給電端子側から前記給電部側に向かって拡幅した形状とすることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 前記他端が前記給電部に部分的に接続されることを特徴とする請求項記載のアンテナ装置。
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