JP5619605B2 - メッシュディスペンサー - Google Patents

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Description

開示の内容
〔技術分野〕
本発明はメッシュを適用する/分配するディスペンサー装置に関する。
〔背景技術〕
現在、長い切開創を要する外科手術を行う患者では、切開創を縫合糸、ステープル及び/又は接着ストリップを用いて閉鎖する必要がある。これらの閉鎖方法はいずれも、患者の快適性、速さ(臨床医にとっての)、臨床結果(縫合に伴う感染/刺激)、回復時間及び美容的観点に関し、程度の異なる難点を有する。
従来の粘着包帯のような皮膚閉鎖ストリップは、比較的表面に近い皮膚の創傷を閉鎖するために使用される。しかしながら、こうしたストリップとともに使用される接触性接着剤は通常、1日〜2日以上粘着性を維持することはできず、例えば、汗などの水分の存在下では急速に粘着性を失ってしまう。
創傷の接近のための改良された材料及び方法は、例えば、本願と同一出願人に譲渡された米国特許出願公開第2006/0009099号において一般に知られているが、これらの改良された材料は、これらの材料の固有の特性に適合した分配装置があればより一般的に受け入れられ、より広く使用されるものと考えられる。したがって、体外から体内の使用に至るまで及び基本的に非生体分解性(その場合、材料は適用部位から除去される)から生体分解性(その場合、材料は適用部位から直接除去されずに時間とともに分解する)に到るまで、これらの材料のより広範な用途を与えるため、創傷の接近及び組織の結合に有用な材料を分配する装置及び方法が依然求められている。
〔発明の概要〕
〔課題を解決するための手段〕
創傷の接近及び組織結合に有用な材料を分配する装置及び方法を提供する。本装置は創傷の接近及び組織結合に用いられる材料の特性に適合されている。本装置を用いた組織結合の方法も開示する。
一実施形態では、メッシュ分配装置が提供される。本装置は開口部を有するハウジングを備える。供給スプールは、ハウジング内に回転可能に取り付けられ、供給スプールはメッシュ及び裏打ちフィルムのスプールを含み、メッシュはメッシュの面の少なくとも一部上に塗布された接着物質を含み、裏打ちフィルムは接着物質に分離可能に接着される。少なくとも1つの案内要素は、ハウジング内に取り付けられ、メッシュの接着面がハウジングの開口部で与えられるように、供給スプールからメッシュ及び裏打ちフィルムを受容する。巻取りスプールは、ハウジング内に回転可能に取り付けられ、巻取りスプールは裏打ちフィルムを受容するために供給スプールに回転可能に結合される。メッシュが分配される際に分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する手段が提供される。
別の実施形態では、組織結合のためのメッシュを分配する方法が提供される。本方法は、メッシュの面の少なくとも一部に塗布された感圧接着剤、メッシュ内又はメッシュ上に配される重合開始剤、並びに感圧接着剤に分離可能に接着された裏打ちフィルム、を含む、メッシュのスプールを提供する工程を、含む。分配装置が提供され、本分配装置は、開口部を有するハウジングを備え、このハウジングは開口部で1対の平行な突出部を更に含む。供給スプールは、ハウジング内に回転可能に取り付けられ、メッシュ及び裏打ちフィルムのスプールを受容する。1組の案内要素であって、1組の案内要素のうちの少なくとも1つの案内要素が1対の突出部上に回転可能に取り付けられ、供給スプールからのメッシュ及び裏打ちフィルムを協働して受容し、メッシュの感圧接着剤面をハウジングの開口部で与える。巻取りスプールは、ハウジング内に回転可能に取り付けられ、巻取りスプールは、1組の案内要素からの裏打ちフィルムを受容するために供給スプールに回転可能に結合される。分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する手段が提供される。組織表面は、1組の案内要素のうちの少なくとも1つによって与えられるメッシュの感圧接着剤面の少なくとも一部に接触される。メッシュの感圧接着剤面の一部は、組織表面と接着される。接着したメッシュが裏打ちフィルムの巻き取りスプールを1組の案内要素で駆動するように、分配装置は、装置を組織表面に沿って押すか、又は引っ張ることによって前方向に操作される。分配装置からメッシュが分配される。
別の実施形態では、組織結合の方法が提供される。本方法は、結合の必要のある組織表面を提供する工程を含む。開口部を有するハウジングを備える分配装置が提供され、このハウジングは開口部で1対の平行な突出部を更に含む。供給スプールは、ハウジング内に回転可能に取り付けられ、供給スプールはメッシュ及び裏打ちフィルムのスプールを含み、メッシュはメッシュの面の少なくとも一部上に塗布された感圧接着剤、並びに感圧接着剤に分離可能に接着された裏打ちフィルムを含む。1組の案内要素であり、1組の案内要素のうちの少なくとも1つの案内要素は1対の突出部上で回転可能に取り付けられ、1組の案内要素は供給スプールからのメッシュ及び裏打ちフィルムを協働して受容し、メッシュの感圧接着剤面をハウジングの開口部で与える。巻取りスプールはハウジング内に回転可能に取り付けられ、巻取りスプールは1組の案内要素からの裏打ちフィルムを受容するために供給スプールに回転可能に結合される。分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する手段が提供される。組織表面は接触され、ここではメッシュの感圧接着剤面の少なくとも一部は、組織表面と1組の案内要素組の組のうちの少なくとも1つとの間に配置される。メッシュの感圧接着剤面の少なくとも一部は、組織表面とともに接着される。分配装置を組織表面に沿って前方向に操作する工程により、分配装置の開口部からメッシュが分配される。
別の実施形態では、上記に述べたようなメッシュ分配装置と、重合性接着剤組成物と、を含むキットが提供される。
本明細書で開示する分配装置を使用して、硬組織(骨など)から軟組織(皮膚、臓器、粘膜など)にわたる広範な組織を結合するのに適した材料を分配することができる。組織は内部組織であっても外部組織であってもよい。
本明細書で開示するディスペンサーの実施形態の斜視図。 本明細書で開示するディスペンサーの実施形態の斜視図。 図1のディスペンサーの実施形態の異なる要素を示す分解図。 図1の実施形態の要素の組立体を示す平面図。 図1Aの実施形態の分解図。
創傷の接近及び組織の結合に有用な材料を分配する装置及び方法を提供する。本装置は、創傷の接近及び組織の結合に使用される材料、特に組織の結合に使用される複合製品の成分の特性に適合したものである。
例えば重合性接着剤組成物と合わせて使用される、接着剤で裏打ちされたメッシュのような組織結合材料からなる複合製品は、組織の結合に使用することができる。上記の材料の使用には、メッシュが例えば患者の皮膚又は組織などの基質に、正確に接近させた創傷の縁部をまたがって接着されることが必要である。次いで、メッシュが患者に適用された後に、例えばシアノアクリレート(CA)接着剤などの重合性接着剤組成物がメッシュの上に塗布され、更にメッシュを定位置に固定して創傷の閉鎖を促すことができる。接着剤で裏打ちされたメッシュは、CA接着剤の塗布に先立って、創傷の縁部を定位置に保持し、CA接着剤の硬化速度を調節する開始化学物質を支持するための基質を与え、CA接着剤に機械的な強度をもたらすこともできる。
効果的に機能するために、接着剤裏打ちメッシュは好ましくは患者の皮膚に、その全体の表面の上に緊密に接触している必要がある。メッシュの「テント化」(例えば、患者の皮膚とメッシュとの間の空気間隙)によって、CA接着剤が塗布される際に充填されない間隙が生じ、不連続な閉鎖及び/又は接着の弱い部分が生じて、切開が早期に開いてしまう可能性がある。更に、メッシュを適用しようとする表面が、その形状において、起伏がある場合がある(例えば、立体的に湾曲している)。これらの問題点を解決するため、接着剤裏打ちメッシュは一般に可撓性かつ柔軟性を有している。
ストリップの形態で与えられてもよい接着剤裏打ちメッシュは、創傷線がメッシュストリップの中心軸線に沿って位置するように、好ましくは患者の皮膚に正確に適用されることによって、メッシュストリップの適用後(例えば、創傷線の対向する側を接近させる目的で)に、創傷の両側に負荷が均一に分配されるようにする必要がある。最後に、接着剤裏打ちメッシュはCA接着剤の塗布に先立って、創傷の縁部が同一直線上となるように保持することによって所望の美容的効果を好ましくは与えるものである必要がある。
以上まとめると、簡単なストリップの形態で与えられる接着剤裏打ちメッシュの上記の属性は、接着剤裏打ちメッシュが特定の状況下で組織を適切に接着するには実用的でないものにしていることがある。メッシュを最適に展開するためには、例えば創傷が非常に長い場合(例えば、患者の全身の周囲にわたった創傷)など、臨床医が制御しなければならない点が多すぎる。
上記の問題点を解決するため、組織結合用の接着剤裏打ちメッシュ及び裏打ちフィルムと合わせて機能するように構成された分配装置を提供する。この分配装置は、所望の長さの接着剤裏打ちメッシュを低摩擦で繰り出すものである。創傷部位に適用されるのに先立って、装置はメッシュの歪みを抑制し、防止し又は除去し、使用時のくっつきを低減する又は除去する。更に、本明細書で開示する分配装置は「前方」のモード又は方向に片手で操作することによって使用時に創傷部位の視界が実質的に妨げられることがないように構成されている。「前方」のモード又は方向によって、メッシュの接着面が装置の下を通過して分配される又は提供される。例えば、メッシュは、ディスペンサーの近位の領域を始点とし、ディスペンサーを創傷の長手方向の寸法に沿って遠位の領域に向かって移動させることによって長手方向の創傷に適用される。メッシュは、ディスペンサーの下を通過して分配され、これにより、ディスペンサーが創傷の長手方向の寸法に沿って移動される際にディスペンサーによって創傷の遠位部分の視界が実質的に妨げられることのないように、近位領域を始点として遠位領域へと延びるようにして適用されたメッシュが創傷部位に残ることになる。こうした操作モードによって、前述の複合組織結合製品の外科的及び臨床的な応用が向上することが考えられる。
本明細書で開示するディスペンサーは、適用される基質に最終的に接着する接着剤裏打ちメッシュの表面を裏打ちフィルムの方向を向くようにして与える。更に、本明細書で開示するディスペンサーは、ディスペンサーからテープを繰り出すために必要とされる引張荷重を低減する又は消失させるものである。こうした引張荷重はメッシュに歪み及び/又は伸びを生じさせ、例えば望ましくないメッシュのテント化につながる可能性がある。同様な理由で、本ディスペンサーは、接着剤裏打ちメッシュに歪み又は伸びを生じさせることがある、従来の分配装置においてくっつき及び弛みを抑制する目的で用いられている、大きな摩擦を伴うクラッチ機構を省略している。更に、本明細書で開示する分配装置は、「前方」モードで操作可能であり、メッシュが適用される部位の直ぐ前方の基質の視覚化を可能にする。こうした操作モードは、起伏のある外形上に延びる不規則な形状の創傷を臨床医が辿らなければならないような外科的状況において理想的であり得る。こうした利点は、組織の結合における使用を目的としていない従来の接着テープ及び他の材料用に設計されたディスペンサーでは一括して実現されていない。
本明細書で開示する装置は、所定の表面に塗布され、固化又は硬化すると表面上に接着性構造を形成する重合性接着剤組成物を含浸させることが可能な材料と合わせて使用されるように構成されている。例えば、本明細書で開示するディスペンサーにおける使用に適した任意の接着剤裏打ちメッシュ(又は接着剤裏打ち可撓性材料)は、組織結合に適した材料を含む。好適な可撓性材料としては、例えば、本願と同一出願人に譲渡された米国特許出願公開第2006/0009099号に述べられるようなものが挙げられ、ここにその全容を参照により組み込む。メッシュは好ましくは可撓性又は柔軟性を有することによって、メッシュを所望の表面(皮膚、臓器、組織など)上に、所望の表面の形状に一致するようにして配置することが可能である。同様に、メッシュは好ましくは多孔質であることによって、続いて塗布される重合性接着剤組成物が、メッシュを通過又はメッシュに浸透して重合し、メッシュを所望の表面に接着することが可能となる。フィルムやテープのような可撓性材料をメッシュの代わりに本明細書で述べるディスペンサーで分配することもできる。
好ましくは、メッシュは、メッシュの一方の面の全体又は一部に接着性物質を含む。メッシュの下面の接着性物質の強度は、重合性接着剤組成物が塗布されるまでメッシュを定位置に保持するようなものである。
組織の結合を目的としたメッシュを分配するための装置を提供する。本明細書で開示するような装置の使用により、メッシュの歪みを生ずることなくメッシュを適用することが可能となり、起伏/湾曲した形状に対してメッシュを一致させることが可能となる。本明細書で開示するような装置の使用により、メッシュの適用時に臨床医による創傷の縁部の視覚化を低下させることなくメッシュを適用することが可能となる。
本明細書で開示する装置は、長片の接着剤裏打ちメッシュに適応させることが可能な、片手によるメッシュの配置操作を可能とする。本装置は手袋をした手で使用することが可能であり、標的の明瞭な視覚化をもたらしつつ、使用者が、例えばメッシュへの歪みを最小に抑えて起伏のある経路上の創傷の縁部を正確に接近させることを可能とする。
本明細書で開示するメッシュディスペンサーは、一般にハウジングを備える。ハウジングは、後端、前端及び前端の開口部、メッシュ及び裏打ちフィルムのスプール、供給スプール、並びに巻取りスプールを備え、供給スプール及び巻取りスプールは少なくとも1つの案内要素、並びに裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去するための手段と回転可能に結合される。
本明細書で開示するディスペンサーのハウジングは、プラスチック、金属又はそれらの組み合わせから形成することができる。ハウジングは互いに固定された複数の部分を有してもよい。ハウジングの部分は締結手段によって組立て時に固定することができる。この部分は、ディスペンサーの要素を交換する及び/又は組み立てるためのヒンジ又はラッチによって、この部分を一緒に固定することによって可逆的に固定することができる。各部分は、例えばスプールの軸及び/又は案内要素などの要素を受容する及び/又は取り付けるために協働的に配置される受容要素を含んでもよい。
ハウジングは、創傷部位へのメッシュの分配、接触及び/又は接着を容易にする1つ以上の案内要素を取り付けるための1つ以上の前方への突出部を開口部で含んでもよい。突出部は、例えば1つ以上の案内ローラーなどの1つ以上の案内要素を取り付けるように適合された、1対の平行に配置されたアームを有してもよい。
本明細書で開示するメッシュディスペンサーは、ハウジング内に回転可能に取り付けられた巻取りスプールと、供給スプールと、を備える。巻取りスプール及び供給スプールは、プラスチック、金属又はそれらの組み合わせから構成されてもよい。巻取りスプール及び供給スプールは、それらが対応する巻取り/供給取り付け軸によって受容されるような寸法となっており、軸は巻取り及び供給スプールが回転できるようにハウジングの内部に取り付けられている。巻取りスプールは、その外径の周囲に、スリーブと巻取りスプールとの間に裏打ちフィルムを受容するスリット又は間隙(例えば、「cスリーブ」)を備えてもよい。巻取りスプール及び供給スプールは、エラストマーベルトのようなクラッチ手段を協働的に受容する環状溝を含んでもよい。
巻取りスプール及び供給スプールは互いに回転可能に結合され、使用時に巻取りスプール及び供給スプールが協働的に機能して、裏打ちフィルムが付着されたメッシュを剥離し、分離した裏打ちフィルムを受容するように、反対の一方向の回転をもたらす。巻取りスプールと供給スプールとは、例えば平歯車又は摩擦によって係合した部材によって回転可能に結合することができる。例えば一方又は両方の平歯車と協働関係にある1つ以上のツメを用いることによってスプールの逆回転を防止することができる。
材料が供給スプールから繰り出されて巻取りスプール上に蓄積するに従って、2つのスプールの直径が変化し、巻取りスプールの表面速度が増大し、供給スプールの表面速度は減少する。これにより、巻取りスプールが材料を蓄積する速度が増大し、やがてシステム内の弛みがすべて取り除かれてしまうという状態が引き起こされ、巻取りスプールと供給スプールとがくっついてしまう可能性がある。短い長さのメッシュを必要とする臨床用途では、初期の巻取りスプール直径及び供給スプールの直径、並びにギア比を調節することによって、弛みが最初に形成される前、並びに弛みが使い切られるようなスプールの直径/ギア比の移行(繰り出しから蓄積への)の前にメッシュ及び裏打ちフィルムの供給が尽きるようにすることができる。しかしながら、長いメッシュを創傷部位に適用する必要のある臨床用途では、この手法はくっつきが生じるために現実的ではない。
上記のくっつきを考慮し、回転可能に結合された巻取り及び供給スプールは、メッシュディスペンサーの通常の操作において長いメッシュの分配におけるくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する手段をそれぞれ独立して含むことができる。与えられる手段によって、供給スプールからのメッシュ及び裏打ちフィルムの枯渇、並びに巻取りスプール上での裏打ちフィルムの蓄積による、スプールの直径を効果的に変化させることに起因する、弛んだ材料又は裏打ちフィルムのアプリケーター内での蓄積又は締り及び/又はくっつきという望ましくない事象が防止される。
メッシュディスペンサーの通常の操作におけるメッシュの分配でのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去するための手段は、例えば、滑りクラッチ要素又は裏打ちフィルムテンショナーを独立して含む。クラッチ要素は、摩擦部材を含んでもよい。特定の実施形態では、クラッチをスプールの直径及び/又はギア比と組み合わせて使用することによって、巻取りスプールの表面速度を供給スプールの表面速度よりも大きくすることができる。こうした構成では、裏打ちフィルムの弛みの蓄積及び裏打ちフィルムのくっつきが低減される又は除去される。
クラッチ要素は、スリーブ及び摩擦部材を含んで、スリーブと巻取りスプール又は供給スプールとの間の締り嵌めをもたらしてもよい。摩擦部材は例えばOリングであってよい。スリーブは、巻取りスプール又は供給スプールによって受容されるような寸法のスリーブ内径を含む。摩擦部材はスリーブと供給スプール又は巻取りスプールとの間に配置することができる。摩擦部材はスプール又はスリーブのいずれかの端で設けられたカウンターボアを用いて配置することができる。摩擦部材は好ましくはスリーブで配置される。巻取りスプール又は供給スプールの外径、スリーブの内径及び摩擦部材の厚さの寸法は、組立て状態において締り嵌めが得られるように調節することができる。この構成によってスリーブとスプールとの間の滑りクラッチ結合が与えられる。摩擦部材は、スリーブ又はスプールに含まれる表面要素又はスリーブ又はスプールの表面処理を有してもよい。
スリーブ又はスプールと摩擦部材との間の干渉量を調節することによって、メッシュの歪みを生じることなく弛みが取り除かれ、及び/又は使用時のくっつきが防止される又は無くなるように目標量の力を与えることができる。実施形態では、上記のクラッチ要素を滑らせるために必要とされる力の量を、メッシュに歪みを生じさせるのに要する力よりも小さくなるように調節することができる。この力は約0g(約0ポンド)〜約453g(約1ポンド)、好ましくは約181.4g(約0.4ポンド)〜約272.1g(約0.6ポンド)であってよい。
メッシュディスペンサーの通常の使用時に、くっつき若しくは弛みを低減する又は除去するためのテンショナーを使用することができる。テンショナーは、ハウジング内に取り付けられる協働的に連結されたバネ及びレバーアセンブリを有してよい。テンショナーは、独立して使用してもよくクラッチ要素と組み合わせて使用してもよい。バネ及びレバーアセンブリは、裏打ちフィルムを受容する案内ローラーと結合されることが好ましい。テンショナーは、例えば、バネ及びレバーの一端ハウジングに固定されるバネ、並びにレバーの一端でハウジングに旋回可能に固定されるレバーを含んでもよい。バネの他端及びレバーの他端には張力要素を固定することができる。張力要素は、巻取りスプールが張力要素とハウジングの開口部との間に位置するように配置され、巻取りスプールよりも先に裏打ちフィルムを受容する。バネ及びレバーのテンショナーの軸方向の荷重は、メッシュからの裏打ちフィルムの分離が最適となるように選択することができる。テンショナーは、バネ及びレバーからなるアセンブリであってもよく、それぞれがハウジング内に配置され、張力要素に旋回可能に結合される。張力要素は、巻取りスプールがハウジングの開口部と張力要素との間に位置するように配置される。裏打ちフィルムは、巻取りスプールにより受容される前に張力要素の周囲を通過することによって張力の制御を与え、並びに/又は裏打ちフィルムの経路から弛みが取り除かれる。
例として、滑りクラッチ要素は、ハウジング内に回転可能に取り付けられ、所定の巻取りスプール外径を有する巻取りスプール、所定のスリーブ内径を有するスリーブ及びスリーブ内径と巻取りスプール外径との間の締り嵌めを与えるエラストマーOリングを有してもよい。
更なる例として、滑りクラッチ要素は、ハウジング内に回転可能に取り付けられ、所定の供給スプール外径を有する供給スプール、所定の内径を有するスリーブ及びスリーブ内径と供給スプール外径との間の締り嵌めを与えるエラストマーOリングを有してもよい。
更なる例として、テンショナーアセンブリを使用することができる。テンショナーアセンブリは、バネ及びレバーを含んでよく、それぞれはハウジング内に配置され、張力要素に旋回可能に結合される。裏打ちフィルムに張力をもたらすために、裏打ちフィルムが巻取りスプールによって受容される前に、裏打ちフィルムが張力要素の周囲を通過するように、張力要素はハウジング内の巻取りスプールの後方に配置される。
更なる例として、巻取りスプール及び供給スプールを回転可能に結合する弾性駆動ベルトであって、巻取りスプールのずれをもたらす弾性ベルトが供給されてもよい。
巻取りスプール又は供給スプールのいずれかのスリーブがクラッチ要素を受容するための手段を有してもよい。例えば、スリーブはその内径にクラッチ要素を受容するための環状溝を有してよい。巻取りスプール/供給スプールの直径の比が最適になるようにどちらかのスリーブの外径を調節することができる。
本明細書で開示するメッシュディスペンサーは、ハウジング内に取り付けられた及び/又はハウジングの開口部で取り付けられた1つ以上の案内要素を備える。一部において案内要素は、メッシュ及び裏打ちフィルム又は分離された裏打ちフィルムが制御下に装置を通過し、組立て又は使用時にメッシュ及び裏打ちフィルムの弛みから誤って絡まったり詰まったりしないようにするためのものである。案内要素はプラスチック、金属又はそれらの組み合わせから形成することができる。例えば、案内要素はテフロン、ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン又はステンレス鋼で形成することができる。案内要素は、分離したメッシュ、分離した裏打ちフィルム又はメッシュ及び裏打ちフィルムが案内要素の表面に沿って滑らかに通過するように表面摩擦が低いことが好ましい。メッシュの接着面は、案内要素上を通過する際に案内要素へのメッシュの接着を防止する又は無くすように案内要素から遠ざかる方向に向けられてている。このため、メッシュ上の接着物質が案内要素に接着してそれに続く装置の動作を妨げることのないよう、案内要素は接着物質に対する接着性の低い材料で構成するか、こうした材料でコーティングすることが好ましい。実施形態では、案内要素はポリエチレンで形成される。
案内要素はハウジング内に、ハウジングの開口部で又はハウジングからの突出部間の軸上に回転可能に独立して取り付けることができる。回転可能に取り付けられた案内要素は、案内軸によって受容されてもよく、この案内軸はハウジング内又は開口部の位置で固定的に取り付けられるか、又はハウジングの突出部の間に固定的に取付けられる。案内要素は、案内要素の表面が低摩擦であるものとして、ハウジング内、開口部で又はハウジングからの突出部の間に独立して固定的に取り付けることができる。低い表面摩擦を与えるものとしては、医療用途での使用に適した潤滑剤を案内要素の表面に塗布することが挙げられる。
案内要素は互いに近接した1組以上の要素を含んでもよい。案内要素は、供給スプールからメッシュ及び裏打ちフィルムを受容し、メッシュからの裏打ちフィルムの分離を促す、1組の案内要素を含んでよい。案内要素は、創傷部位にメッシュの接着面を与え、創傷部位上にメッシュを押しつけることで患者へのメッシュの接着を促すようなものであってもよい。実施形態では、案内要素は例えばローラーのような円筒形状である。
少なくとも1つの案内ローラーは、ハウジングの開口部で、例えばハウジングからの突出部の端部の間に配置してもよい。1組の案内ローラーをハウジングの開口部で又はハウジングからの突出部の端部の間に配置してもよい。この案内ローラーの組をハウジング内の1つ以上のローラーとともに使用して分離した裏打ちフィルムを制御することができる。案内ローラーの組は互いに近接配置することによって、組織又は創傷部位に近接配置されたメッシュからの裏打ちフィルムの分離を案内ローラーの組が助けるようにしてもよい。メッシュの可撓性を考慮すると、支持されていない状態のメッシュの長さ(裏打ちフィルムの分離後のメッシュの長さ)は患者に適用されるまでの間、最小とすることが望ましい。メッシュディスペンサーを介してメッシュ及び裏打ちフィルムを供給するために必要とされる軸方向の荷重によってメッシュに歪み(例えば長さが伸びると同時に幅が縮む)が生じる可能性がある。例えば、本明細書で開示するメッシュディスペンサーを使用する際、濡れた手術野(血液、生理食塩水又は他の体液)又は大きく曲がりくねった経路の創傷部位といった、最適とはいえない状況が生じ得る。メッシュが歪んだ形状から元の形状に戻ろうとする力によって、メッシュが患者から外れ、臨床医がメッシュを交換又は配置しなおす必要が生ずる。メッシュの歪みの量は不支持部分の長さに応じて大きくなる。患者への適用点にできるだけ近い位置に案内要素を配置することによって不支持部分の長さを最小とすることができる。小径の案内要素を使用することによってメッシュと裏打ちフィルムとの間の剥離角度を大きくすることが可能であり、これによりメッシュを裏打ちフィルムから分離するのに要する力を最小とすることができる。
好ましくは、2つの案内ローラーの組をハウジングの開口部の、例えば、ハウジングからの突出部の端部の間に配置され、これにより案内ローラーの組のうちの1つがメッシュ分配装置の通常の操作時に組織又は創傷部位と接触することになる。この構成では、案内ローラーの組のうちの1つが独立してメッシュの創傷部位への接着を補助し、創傷の接近を補助し、更に、創傷線に沿った装置の前方への運動を補助することができる。実施形態では、ハウジングからの突出部の端部の間に配置された案内ローラーの組を、ハウジング内部に配置された1つ以上の案内ローラーと組み合わせて使用してメッシュ及び裏打ちフィルム、並びに分離した裏打ちフィルムを制御する。ハウジング内に配置した他の案内要素を使用してメッシュが開口部と接触することを防止することもできる。
本明細書で開示するメッシュディスペンサーは、供給スプール上に回転可能に装填された又は供給スプール内に回転可能に装填されたメッシュ及び裏打ちフィルムのスプールを含む。メッシュスプールは供給スプール又は供給スプールスリーブによって受容されるような寸法にされている。裏打ちフィルムを有するメッシュは供給スプールに巻回することができる。メッシュ及び裏打ちフィルムのスプールは、上述の滑りクラッチのスリーブを含んでもよく、このスリーブは供給スプール上に回転可能に装填されるような寸法にされる。また、裏打ちフィルムを有するメッシュをローラー上に与えて供給スプールに回転可能に装填してもよい。スプール上のメッシュの量を調節することによって使用時の供給スプール及び巻取りスプールの直径の変化を最小とすることができる。供給スプールは目的とする臨床用途で必要とされる適切な量のメッシュ及び裏打ちフィルムを有し得る。
スプールが回転し、メッシュが分配される際に、供給スプールの繰り出し速度及び巻取りスプールの巻取り速度が減少する((繰り出し速度)/(巻取り速度)時間0>(繰り出し速度)/(巻取り速度)時間>0)という事実に起因して裏打ちフィルムの緩みが蓄積できるように、適当なデッドスペースがハウジング内に与えられる。ハウジング内に配置される案内ローラーは、分離した裏打ちフィルムが装置の機構のいずれにおいても絡まることがないように、分離した裏打ちフィルムを導くように設けられる。実施形態では、巻取りスプールはクラッチ機構によって駆動ギアに連結される。この機構によって直線状の紙は張り詰めた状態に保たれることから、装置内の弛みが低減される又は除去される。装置は、ディスペンサーを前方に押すか又は引きながらメッシュが組織に展開されるように構成されている。この方法により、臨床医は組織上の創傷線を明確に視認することができ、メッシュが、適用された時の状態でこの創傷線を中心とした位置にほぼ維持されるようにすることが可能である。
メッシュは適用開始までメッシュディスペンサーの内部で保護され得る。メッシュを患者に適用する際に裏打ちフィルムからのメッシュの最初の分離を促す手段を与えることもできる。例えば、供給スプールの最外層のメッシュの始まりの部分に手掛かり(例、プラスチック、紙又は他の適当な材料)を取り付けることができる。手掛かりはディスペンサーの外部へとメッシュの分配経路を辿って、組立て時及び/又は使用前にハウジングの部分の外部に取り付けることができる。供給スプールの最外層での裏打ちフィルムの開始端(手掛かりに対応)は、装置の案内要素を通じたネジ山を設けてもよく、巻取りスプールに取り付けてもよい。
使用時には、手掛かりの外側端をハウジングから剥がしてメッシュディスペンサーの後部に向けて引っ張る。手掛かりは裏打ちフィルムからのメッシュの分離の開始点となり、分離したメッシュを、組織又は創傷部位にメッシュの接着面を与えるようにして開口部へと導く。本明細書で開示するメッシュディスペンサーは、例えば創傷の端部又は縁部近くにおいて創傷部位に配置される。ディスペンサーから最初に与えられるメッシュの部分は、ディスペンサーの近位の創傷線の領域を始点としてメッシュ上の感圧接着剤(PSA)によって創傷部位に接着され、次いでメッシュディスペンサーが創傷線に沿って創傷線の遠位領域の方向に押されるか引っ張られることにより、ディスペンサーが創傷線の近位領域から創傷線の遠位領域へと動かされるに従ってメッシュのこの部分は最初にディスペンサーの下、次いでディスペンサーの後方を通過する。メッシュ及び裏打ちフィルムは、メッシュが創傷部位に接着することと連携してメッシュ及び裏打ちフィルムの分離点をもたらすことができる案内ローラーを通過して導かれ、メッシュが装置から創傷部分へと導かれるのと同時に裏打ちフィルムが巻取りスプールに導かれてそこで回収される。
本明細書で開示する装置を使用して組織結合用のメッシュを分配するための方法を更に開示する。本方法は、メッシュの底面の少なくとも一部上に塗布された感圧接着剤、メッシュ内又はメッシュ上に配された重合開始剤、並びに感圧接着剤に分離可能に接着された裏打ちフィルムを含むメッシュのスプールを分配するのに特に有用である。実施形態では、本方法は、本明細書で開示するように、ハウジングの開口部で配置された1組の案内要素を有する分配装置を提供する工程を含む。組織表面は装置と接触され、メッシュの底面の少なくとも一部がこの表面と装置の案内ローラーの1組のうちの少なくとも1つとの間に配置される。メッシュの底面の少なくとも一部は組織表面に接着される。接着されたメッシュが供給スプールの回転を与え、案内ローラーの組で裏打ちフィルムが分離してメッシュが分配装置から供給されるように、装置は組織表面に沿って前方に押されるか、又は引っ張られる。
本明細書で開示する装置を使用して組織を結合する方法も提供される。本方法は、結合する必要のある組織表面を準備する工程を含む。分配装置を組織表面と接触させ、その際、メッシュの底面の少なくとも一部が組織表面と装置の案内要素の組のうちの少なくとも1つとの間に配置される。メッシュの底面の少なくとも一部は、組織表面に接着される。分配装置を組織表面に沿って前方向に押すか、又は引っ張ることにより、メッシュは分配装置の開口部から分配される。このようにして、メッシュを制御下に配置すると同時に組織の縁部を接近を実施することができる。
本方法は、メッシュ上に重合性接着剤組成物を塗布して、メッシュの少なくとも一部を実質的に覆う工程と、この重合性接着剤組成物をメッシュ内及びメッシュの下へ浸透させて重合させ、結合された複合構造体を組織表面に形成する工程と、を更に含んでもよい。
本明細書で開示する分配装置で使用される接着剤裏打ちメッシュは、多孔質であってよい。本明細書で「多孔質」とは、メッシュのバルクが小孔を有することにより、続いて塗布される重合性接着剤組成物がこのバルク材料によって吸い上げられる、すなわち吸収されるか、あるいは、メッシュのバルクが空間を有する(ネット又はスクリーンのように)ことにより、続いて塗布される重合性接着剤組成物が、バルク材料によって吸い上げられる、すなわち吸収されるか、又は吸収されずにバルク材料を直接通過することを意味する。例えば、織物材料の場合、「多孔質」とは、塗布された接着剤組成物が繊維間の隙間に浸透及び通過するが繊維自体には必ずしも浸透、通過しないことを意味するために一般に用いられる。
こうした多孔性(又は疎水性若しくは親水性といった他の性質)は、続いて塗布される重合性接着剤組成物の重合を開始する目的で、使用前に重合開始剤又は速度調整剤をメッシュ内又はメッシュ上に添加することを可能にするものである。好ましくは、こうした多孔性はまた、空気及び流体が、小孔自体を通じて又はバルク材料中の空間を通じてメッシュを通過することを可能にするものである。多孔度及び/又は開口の寸法に応じ、こうしたメッシュの多孔性又は空気及び流体がメッシュを通過する能力を、最終的な複合材料が形成された後まで維持されるように、あるいは複合材料から失われるように調整することができる。メッシュは更に、生体組織などにおける創傷を覆うために使用されることを目的としているため、無毒性であることが好ましい。このためメッシュは、所望の基質(組織、皮膚、臓器など)と生物学的に適合性を有さなければならず、政府機関によって認可され、所望の目的において一般に安全であるとみなされる材料であることが好ましい。例として、好適なメッシュ材料が米国特許出願公開第2006/0009099号及び同第2005/0182443号に開示されており、ここにその全容を援用するものである。
メッシュは織物又はメッシュ/ウェブ材料であってもよい。好適な織物材料は、合成又は天然材料で形成されたものでもよい。こうした織物材料は、織布又は不織布繊維若しくは材料で形成されたものでもよい。メッシュは例えば、任意の適当なポリマーフィルム、プラスチック発泡材(連続気泡のセル発泡体など)、織布、編布、不織布、これらの組み合わせなどであってもよい。したがって、特に好適なメッシュは例えば、ナイロン、ポリオレフィンフィルム(ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレンコポリマー及びエチレンブチレンコポリマー)、ポリウレタン、ポリウレタン発泡体、ポリスチレン、可塑化ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリカプロラクトン、上記のもののコポリマー混合物、並びに綿から調製することができる。好適な具体例としては、例えばナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレンコポリマー、エチレンブチレンコポリマー、ポリウレタン、ポリスチレン、可塑化ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアミド、綿、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、生体血管性材料(biovascular material)、コラーゲン、ゴアテックス(Gore−Tex)(登録商標)、ダクロン(DACRON)(登録商標)などが挙げられる。
メッシュは合成、半合成又は天然有機材料で形成することができる。したがって、例えばメッシュは合成又は天然のポリマーで形成することができるが、金属(銀、鉄など)、ガラス又はセラミックのような材料で形成することはできない。メッシュは生体分解性であっても、又は生体分解性でなくともよい。メッシュは引き裂きに強いものであることが好ましい。メッシュの厚さは、約0.000254cm(約0.1ミル)〜約0.2032cm(約80ミル)でよい。別の実施形態では、メッシュの厚さは約0.00127cm(約0.5ミル)〜約0.0508cm(約20ミル)、好ましくは約0.001778cm(約0.7ミル)〜0.0254cm(約10ミル)又は約0.00254cm(約1ミル)〜約0.0127cm(約5ミル)である。
メッシュは、長さ約10cm〜約80cm、好ましくは約30cm〜約60cmのストリップとすることができる。メッシュのストリップの幅は、約1cm〜約5cm、好ましくは約1cm〜約3cm、より好ましくは2cmとすることができる。
メッシュは弾性であっても、又はある程度の形状記憶効果を有するものを選択することができる。こうした実施形態では、メッシュの弾性によって適用部位に所定の圧力又は応力が与えられることが望ましく、これにより例えば、創傷の縁部を接近を維持することができる。同様に、適用部位でのこうした更なる圧力又は応力が望ましくない実施形態では、メッシュはほとんどあるいはまったく弾性を有さないものを選択することもできる。
メッシュは生体分解性であっても、又は生体分解性でなくともよい。「生体分解性」とは、メッシュが生体内で時間とともに生体分解することによって、所定の設定時間後にメッシュを物理的に除去する必要がないことを意味する。したがって例えば生体分解性メッシュとは、生体内環境において約1週間〜約5年の所定の時間にわたって生体分解するもののことである。非生体分解性材料とは、生体内環境において約5年以内で生体分解しないもののことである。こうした非生体分解性材料は、時間とともに徐々に劣化せず、所望の時間にメッシュを物理的に取り除く必要がある。
本明細書で開示するメッシュディスペンサーのメッシュは、重合性モノマー材料の重合及び/若しくは架橋を開始する重合開示剤、反応促進剤、速度調整剤、並びに/又は架橋剤のような物質を含んでもよい。メッシュはメッシュ内又は表面上に配される1以上の化学物質を含むことが好ましい。例えば、1以上の化学物質を、メッシュに化学的に結合させ、物理的に結合させる、吸収させる又は吸着させるなどしてメッシュの内部又は表面上に分散することができる。したがって、例えばメッシュは、好ましくは、少なくとも重合開始剤又は速度調整剤を含み、1以上の生物活性物質を場合により含んでもよい。必要に応じて1以上の化学物質を、例えば化学物質が使用時に所望の効果を奏するがメッシュから分離しないように、メッシュ内又はメッシュ上に固定されてもよい。
例えば、重合開始剤又は速度調整剤をメッシュ内又はメッシュ上に添加することにより、開始剤又は速度調整剤が続いて塗布される重合性接着剤組成物に所望の開始又は速度調整効果を与えるようにしてもよい。開始剤又は速度調整剤がメッシュから分離されずに、その残渣が得られるポリマー材料中に分散されるように、重合開始剤又は速度調整剤はメッシュ内又はメッシュ上に固定されてもよい。また、例えば重合開始剤又は速度調整剤を、続いて塗布される重合性接着剤組成物によって重合開始剤又は速度調整剤が流動化又は可溶化され、得られるポリマー材料中に分散されるようにすれば、最初にメッシュに付着させることもできる。
必要に応じて化学物質の組み合わせをメッシュ内又はメッシュ上に与えることによって複数の効果を得ることもできる。例えば、上記に述べたように、第1の化学種(例えば、重合開始剤又は速度調整剤)をメッシュ内又はメッシュ上に固定する一方で、第2の異なる化学種(例えば生物活性物質)をメッシュに分離可能に付着させることができる。他の化学種及び得られる効果の組み合わせも考えられる。
化学物質(すなわち、重合開始剤、速度調整剤及び/又は生物活性物質若しくは他の添加剤)は、メッシュ内又はメッシュ上に存在する場合、任意の適当な方法でメッシュ内又はメッシュ上に取り込ませることができる。例えば、化学物質は、化学物質を含む溶液、混合物などとメッシュを接触させることによってメッシュに添加することができる。化学物質は、例えば、浸漬法、スプレー法、ロールコーティング法、グラビアコーティング法、ブラッシング法、蒸着法などによってメッシュに添加することができる。また、化学物質は、メッシュの型成型、編み上げ/織り上げ、研磨、テント化、折り畳み又は他のプロセスの際など、メッシュの製造時にメッシュ内又はメッシュ上に取り込ませることもできる。
化学物質は任意の適当な濃度及び方法でメッシュ内又はメッシュ上に存在してよい。例えば、化学物質、メッシュ全体にわたって化学物質がほぼ均一な濃度となるようにして、メッシュに均一に塗布されてもよい。あるいは、化学物質は、メッシュ全体にわたって濃度勾配が存在するように、塗布されてもよい。例えば、より高い又はより低い濃度の化学物質がメッシュの中央又は縁部で存在するようにする、あるいは反対側の面と比較してより高い又はより低い濃度の化学物質をメッシュの一方の面上に塗布することができる。更に、化学物質はメッシュに均一に塗布されてもよく、あるいは不均一なランダム又はパターン化された形態(例えば、線、点、同心円など)で塗布してもよい。化学物質はメッシュに塗布された感圧接着剤層の表面上、下、又は内部に存在するようにしてもよい。
メッシュ内又はメッシュ上に存在してよい他の化学物質にはこれらに限定されるものではないが、複合構造体の性能を向上させる任意の好適な好ましくは適合性の添加剤が含まれる。こうした更なる化学物質は生物活性のものであっても非生物活性のものであってもよい。したがって、好適な他の化学物質としては、これらに限定されるものではないが、着色剤(インク、色素、顔料など)、香料、化学的に分離しない保護コーティング、温度感受性物質、薬剤、創傷治癒剤、抗微生物剤などが挙げられる。
メッシュ内又はメッシュ上に添加される重合開始剤又は速度調整剤は、例えば、塗布された重合性接着剤組成物の硬化又は重合時間の調整などの多くの利点を与え得る。例えば、メッシュに塗布される開始剤の種類及び/又は濃度は、重合時間がより早く又はより遅くなるように選択することができる。重合開始剤又は速度調整剤の濃度は重合時間を早めるために増大させてもよく、又はより遅い重合時間をもたらすために減少させてもよい。
重合開始剤又は速度調整剤はメッシュ内又はメッシュ上に直接添加されるため、塗布に先立って重合性接着剤組成物を重合開始剤又は速度調整剤と混合する必要はない。これにより操作時間がより長くなり、重合性モノマー組成物をより長い時間をかけてより正確かつ慎重に塗布することが可能となる。
こうした好適な開始剤は当該技術分野では周知のものであり、例えば、両方とも本明細書にそれらの全体が参照により組み込まれる米国特許第5,928,611号及び同第6,620,846号、並びにまた、本明細書にその全体が参照により組み込まれる米国特許出願公開第2002/0037310号に記載されている。重合開始剤として有用な塩化及び臭化4級アンモニウム塩は特に好適である。例として、特に臭化ドミフェン、塩化ブチリルコリン、臭化ベンザルコニウム、塩化アセチルコリンなどの第4級アンモニウム塩を使用することができる。
ベンジルトリアルキルアンモニウム塩化物のようなベンザルコニウム又はベンジルトリアルキルアンモニウムハロゲン化物を使用することができる。使用される場合、ベンザルコニウムハロゲン化物は、炭素鎖長の異なる化合物の混合物を含む未精製状態のベンザルコニウムハロゲン化物であってもよく、あるいは、C12、C13、C14、C15、C16、C17及びC18化合物を含むがこれらに限定されない約12〜約18個の炭素原子の炭素鎖長を有するもののような任意の好適な精製化合物であってもよい。例として、開始剤は、塩化ベンジルトリアルキルアンモニウム(BTAC)などの第4級アンモニウム塩化物であってよい。
当業者によれば他の開始剤又は反応促進剤を不要な実験を行わずして選択することが可能である。こうした好適な開始剤又は反応促進剤としてはこれらに限定されるものではないが、洗剤組成物;例えばポリソルベート20(例えば、ICIアメリカ社(ICI Americas)より販売されるTween 20(商標))、ポリソルベート80(例えば、ICIアメリカ社(ICI Americas)より販売されるTween 80(商標))及びポロキサマーなどの非イオン性界面活性剤、臭化テトラブチルアンモニウムなどの陽イオン性界面活性剤、テトラデシル硫酸ナトリウムなどの陰イオン性界面活性剤及び水酸化ドデシルジメチル(3−スルホプロピル)アンモニウム、分子内塩などの両性又は両性イオン性界面活性剤などの界面活性剤;イミダゾール、アルギニン及びポビジンなどのアミン類、イミン類及びアミド類;トリフェニルホスフィン及びトリエチルホスファイトなどのホスフィン類、ホスファイト類及びホスホニウム塩類;エチレングリコール、没食子酸メチルなどのアルコール類;タンニン;亜硫酸水素ナトリウム、硫酸カルシウム及びケイ酸ナトリウムなどの無機塩基及びその塩;チオ尿素及びポリスルフィドなどの硫黄化合物;モネンシン、ノナクチン、クラウンエーテル、カリキサレン及びポリマーエポキシドなどのポリマー環状エーテル類;炭酸ジエチルなどの環状及び非環状炭酸エステル類;Aliquat336などの相間移動触媒;ナフテン酸コバルト及びマンガンアセチルアセトネートなどの有機金属類;並びにジ−t−ブチルペルオキシド及びアゾビスイソブチロニトリルなどのラジカル開始剤又は反応促進剤及びラジカル類が挙げられる。
2以上、例えば3、4又はそれよりも多い開始剤又は反応促進剤の混合物を使用することができる。複数の開始剤又は反応促進剤の組み合わせは、例えば重合性モノマー種の開始剤を調整するうえで有用であり得る。例えば、モノマーの混合物を使用する場合、複数の開始剤の混合物によって単一の開始剤と比較して優れた結果が得られる。例えば、複数の開始剤の混合物は、1種類のモノマーの重合を選択的に開始する第1の開始剤と、別のモノマーの重合を選択的に開始する第2のモノマーを与えることが可能であり、又は両方のモノマー種が同じ若しくは所望の異なる速度で重合を開始されるのを確実にするのに役立つ開始速度を与えることができる。このようにして、複数の開始剤の混合物は、必要とされる開始剤の量を最小限とするのに役立つことができる。更に複数の開始剤の混合物は重合反応速度を高め得るものである。重合開始剤、反応促進剤、速度調整剤及び/又は架橋剤は、当該技術分野において既知の含浸法を用いてメッシュに取り込ませることができる。
メッシュに使用される接着物質は、例えば任意の適当な接着物質であってよい。接着物質は、アクリル系感圧接着剤(PSA)、ゴム系感圧接着剤、シリコーン感圧接着剤、これらの混合物などのような医療用水準の接着剤であることが好ましい。接着物質は上記の重合性接着剤組成物とは異なるものであることが好ましい。したがって、重合性接着剤組成物として例えば重合性モノマー接着剤組成物を使用する一方で、接着物質は、例えば感圧接着剤などの、重合性接着剤組成物ではない物質とすることが好ましい。
好適なゴム系PSAとしてはこれらに限定されるものではないが、米国特許第5,705,551号及び同第4,080,348号において教示されるものがあり、これらの開示は本明細書において参照により組み込まれる。ポリマーゴム系の例としては、スチレン−イソプレン−スチレンポリマー、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレンポリマーなどのスチレン−オレフィン−スチレンポリマー、ポリイソブチレン、スチレン−ブタジエン−スチレンポリマー、ポリイソプレン、ポリブタジエン、天然ゴム、シリコーンゴム、アクリロニトリルゴム、ニトリルゴム、ポリウレタンゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、ブロモブチルゴムなどのハロブチルゴム、ブタジエン−アクリロニトリルゴム、ポリクロロプレン及びスチレン−ブタジエンゴムの1以上のものが挙げられる。
特に有用なゴム系接着剤は熱可塑性のエラストマー成分及び樹脂成分を有するものである。熱可塑性エラストマー成分は、ブロックAがスチレンホモログから誘導され、ブロックBがイソプレンから誘導されるものとして、約55〜85部の単純なA−Bブロックコポリマーと、ブロックAがスチレン又はスチレンホモログから誘導され、ブロックBが共役ジエン又は低級アルキルから誘導されるものとして、約15〜45部の直線状又はラジカルA−B−Aブロックコポリマーと、を含有し、A−Bブロックコポリマー内のブロックAがA−Bコポリマーの約10〜18重量%を構成し、A−B及びA−B−Aコポリマーの全体が約20%未満のスチレンを含有する。樹脂成分は、エラストマー成分に対する粘着付与樹脂から基本的に構成される。一般に任意の従来の粘着付与樹脂又はこうした樹脂の混合物を使用することができる。こうした樹脂成分には、炭化水素樹脂、ロジン及びロジン誘導体、ポリテルペン、並びに他の粘着付与剤が含まれる。粘着物質は熱可塑性エラストマー成分100重量部当たり、約20〜300部の樹脂成分を含有してよい。こうしたゴム系接着物質の1つにアト・フィンドリー社(Ato Findley)からHM3210の商品名で市販されるものがある。
有用なアクリル系感圧接着剤(PSA)としてはこれらに限定されるものではないが、米国特許第5,947,917号及び同第5,164,444号(アクリルエマルジョン)、同第5,623,011号(粘着付与アクリルエマルジョン)において教示されるものがある。アクリル系感圧接着剤は、米国特許第5,686,504号(紫外線硬化アクリル系)及び同第5,232,958号(電子線硬化)において教示されるもののような、モノマーと開始剤及び他の成分との放射線硬化性の混合物であってもよい。これらの特許の開示内容をここに援用する。
メッシュ、裏打ちフィルム又は基質に対する充分な粘着性を有するとともに皮膚に対して許容可能な粘着を有する接着層を形成することが可能ないずれかのアクリル系ポリマーを使用できると考えられる。特定の実施形態では、感圧接着剤層のアクリルポリマーには少なくとも1種類のアルキルアクリレートモノマー又はメタクリレート、不飽和カルボン酸及び場合に応じてビニルラクタムの重合によって形成されるものが含まれる。好適なアルキルアクリレート又はメタクリレートエステルの例としてはこれらに限定されるものではないが、ブチルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、イソオクチルアクリレート、イソノニルアクリレート、イソデシルアクリレート、メチルアクリレート、メチルブチルアクリレート、4−メチル−2−ペンチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、エチルメタクリレート、イソデシルメタクリレート、メチルメタクリレート及びこれに類するもの、並びにそれらの混合物が挙げられる。好適なエチレン性不飽和カルボン酸の例としてはこれらに限定されるものではないが、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸、イタコン酸及びこれらに類するもの、並びにそれらの混合物が挙げられる。好ましいエチレン性不飽和カルボン酸の1つとしてアクリル酸がある。好適なビニルラクタムの例としてはこれらに限定されるものではないが、N−ビニルカプロラクタム、1−ビニル−2−ピペリドン、1−ビニル−5−メチル−2−ピロリドン、ビニルピロリドン及びこれに類するもの、並びにそれらの混合物が挙げられる。
有用なシリコーン感圧接着剤としては、ダウ・コーニング社(Dow Corning Corp.)メディカル・プロダクツ(Medical Products)より市販されるもの及びゼネラル・エレクトリック社(General Electric)より市販されるものがある。ダウ・コーニング社(Dow Corning Corp.)より市販されるシリコーン接着剤の例としては、BIO−PSA X7−3027、BIO−PSA X7−4919、BIO−PSA X7−2685、BIO−PSA X7−3122及びBIO−PSA X7−4502の商標名で販売されるものがある。シリコーン感圧接着剤の更なる例は、米国特許4,591,622号、同第4,584,355、同第4,585,836号及び同4,655,767号に記載されており、それらの開示の全体が本明細書において参照により組み込まれる。
接着物質としては、1以上の粘着付与剤、可塑化剤、抗酸化物質、ワックスなどの研磨剤及び界面活性剤も含まれる。場合に応じて接着物質層に少量(通常、エラストマー相の約25重量%未満)添加することのできる他の物質としては、pH調整剤、薬剤、殺細菌剤、増殖因子、コラーゲンなどの創傷治癒成分、抗酸化物質、脱臭剤、香料、抗微生物剤及び殺真菌剤がある。
裏打ちフィルムはメッシュの底面に塗布された接着剤物質を覆うために用いられる任意の好適な裏打ち材料又は剥離材料であってよい。こうした裏打ち材料は感圧接着剤を覆うことに関して、当該技術分野において周知のものであり、例えば紙、プラスチックなどが挙げられる。例として、裏打ちフィルムはシリコーン処理した材料であってよい。裏打ちフィルムは、メッシュが供給スプールに巻回される際にそれ自身にくっつくことを防止する又は阻止する材料で形成されることが好ましい。裏打ちフィルムは、スプール上にある場合に、メッシュ及び裏打ちフィルムの隣接する層上のPSA(メッシュの底面上の)から開始物質の大半を実質的に隔離することができる。
本明細書で開示する組織結合の方法は、メッシュが組織又は創傷部位に適用された後にメッシュ上に塗布される重合性接着剤組成物を含む。重合性接着剤組成物は、重合性モノマー接着剤を含んでもよい。実施形態では、重合性接着剤組成物は、重合性の1,1−二置換エチレン性モノマー配合物を含む。実施形態では、重合性接着剤組成物は、シアノアクリレート配合物を含む。実施形態では、ポリウレタン、ポリエチレングリコール、アクリレート、グルタルデヒドなどの合成重合性接着物質及び生物学的接着物質を使用することができる。
単独又は組み合わせで使用することが可能な好適なα−シアノアクリレートモノマーとしては、2−オクチルシアノアクリレートなどのアルキルα−シアノアクリレート;ドデシルシアノアクリレート;2−エチルヘキシルシアノアクリレート;n−ブチルシアノアクリレートなどのブチルシアノアクリレート;エチルシアノアクリレート;メチルシアノアクリレート又はメトキシエチルシアノアクリレートなどの他のα−シアノアクリレートモノマー;2−エトキシエチルシアノアクリレート;3−メトキシブチルシアノアクリレート;2−ブトキシエチルシアノアクリレート;2−イソプロポキシエチルシアノアクリレート;並びに1−メトキシ−2−プロピルシアノアクリレートが挙げられる。実施形態では、上記モノマーはエチル、n−ブチル又は2−オクチルα−シアノアクリレートである。使用することが可能な他のシアノアクリレートには、アルキルシアノアセテート又はアルキルエステルシアノアセテートをパラホルムアルデヒドとクネーフェナーゲル(Knoevenagel)反応させた後、得られたオリゴマーを熱分解及び蒸留して調製されるもののようなアルキルエステルシアノアクリレートが含まれる。
本明細書で開示するメッシュディスペンサーは、更なる成分を含むキットで、提供することができる。本キットは、本明細書で記載するような少なくとも1つのメッシュ分配装置と、重合性接着剤組成物の1以上の容器と、を含む。異なる成分又は成分群は、キット内にその成分又は成分群をパッケージングする前に、別々の容器中で滅菌した後、本明細書にその全体が参照により組み込まれる、同一出願人に譲渡された米国特許出願公開第2004/0120849号に記載のようにキットを滅菌することができる。キットは、1以上の重合性接着剤組成物を含んでもよい。
ここで図面を参照すると、図1A及び1Bは、ハウジング部分2及び3、突出部9(及び9a)、並びに開口部12(及び12a)からなるメッシュディスペンサー1及び1aそれぞれの、実施形態の斜視図である。図1Aの案内要素6及び7は、開口部12で分離した裏打ちフィルム11及びメッシュ10aを案内している状態が示されている。図1Bは、開口部12aでの突出部9aの間に案内要素7を有するディスペンサー1aを示している。任意の把持手段27及び28は、使用者による制御を提供することができる。任意の指示記号25は、前方向の表示を提供することができる。図2及び3はそれぞれ、メッシュディスペンサー1の分解図であり、装置を通じたメッシュ、裏打ちフィルム、メッシュ及び裏打ちフィルムの経路を示す目的でメッシュディスペンサー1から分離されたハウジング部分3を示す。すなわち、供給スプール軸40b上に回転可能に取り付けられ、上に装填されたメッシュ及び裏打ちフィルム10を備える供給スプール4は、巻取りスプール軸40a上に回転可能に取り付けられた巻取りスプール13と回転可能に結合されている。メッシュ及び裏打ちフィルム10は、供給スプール4から繰り出される際に案内要素5によって受容され、突出部9上の開口部12で取り付けられた案内要素6と7との間に導かれる。分離した裏打ちフィルム11は、案内要素8によって受容され、巻取りスプール13に導かれる。メッシュ10aはPSAを有するメッシュ底面21が組織又は創傷部位に与えられるようにして開口部12を通じて分配される。図2〜3に示されるように、メッシュディスペンサーは、(メッシュが、使用前にディスペンサーの内部の中で裏打ちフィルムにより保護される及び/又は保護フィルムに取り付けられることができるように)供給スプール4の外側ラップでメッシュの始点に取り付けられた手掛かり30を有する。手掛かりは、ディスペンサーの外部へとメッシュの分配経路(例えば、案内要素7の周囲)を辿って、ハウジング部分の外部に取り付けることができる。メッシュの適用を開始するには、手掛かり30の端部は、ハウジングから剥がされてメッシュディスペンサー1の後部に向けて引っ張られる。手掛かりは裏打ちフィルム11からメッシュ10aを引っ張り、PSAを有するメッシュの底面21を組織又は創傷部位に与えるようにメッシュ10aを案内要素7の周囲に導く。
図4は、巻取りスプール16を備える巻取りスプールアセンブリ13aの要素のための手段を示す、図1Aのメッシュディスペンサーの実施形態の分解図であり、巻取りスプール16は供給スプール4の供給平歯車18に結合された巻取り平歯車17を有する。巻取りスプールアセンブリ13aは、巻き取りスリーブ14及び巻取りスプール16との干渉をもたらすO−リング15を含むクラッチ要素を含む。メッシュ及び裏打ちフィルム10は、分離された際に、分離した裏打ちフィルム11、PSAを有するメッシュ底面21及びメッシュ上層22として示される。
本明細書で開示するメッシュディスペンサー装置の使用時には、メッシュの接着面が創傷部位に与えられ、装置は、創傷線に沿って、例えば印25の方向で前方に押すか、又は引っ張られる。裏打ちフィルム11からの分離後、メッシュ10aは案内要素7上を通過し、底面21は患者の皮膚に適用される。メッシュ及び裏打ちフィルム10からの分離後、分離した裏打ちフィルム11は、案内要素8を通過して巻取りスプール13へと導かれる。
本発明のメッシュディスペンサーは本発明のメッシュディスペンサーの趣旨及び範囲から逸脱することなく修正することが可能である。本明細書の特許請求の範囲に含まれる他の実施形態は、本明細書に開示される発明の仕様又は実施を考慮すれば当業者には自明であろう。本明細書は実施例と合わせて、あくまで例示的なものとして考えられるべきものであり、発明の範囲及び趣旨は特許請求の範囲によって示されるものである。
〔実施態様〕
(A) 医療用メッシュ分配装置(1、1a)であって、
近位端部と遠位端部を有し、前記遠位端部に開口部(12、12a)を有するハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた供給スプール(4)であって、前記供給スプールはメッシュ及び裏打ちフィルム(10)のスプールを含み、前記メッシュは前記裏打ちフィルムに面する面にのみ塗布された接着物質を含み、前記裏打ちフィルムは前記接着物質に分離可能に接着された、供給スプールと、
前記ハウジングに取り付けられた少なくとも1つの案内要素(6、7)であって、前記メッシュの前記接着面が前記ハウジングの前記開口部(12、12a)で与えられるように、前記少なくとも1つの案内要素が前記供給スプール(4)から前記メッシュ及び裏打ちフィルムを受容する、案内要素と、を備え、
巻取りスプール(16)が、前記ハウジング内に回転可能に取り付けられ、前記巻取りスプールは前記分離した裏打ちフィルム(11)を受容するために前記供給スプール(4)に回転可能に結合され、
前記メッシュ分配装置は、前記メッシュ(10a)が分配される際に前記分離した裏打ちフィルム(11)のくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する手段をさらに備え、
前記メッシュ分配装置は、「前方」のモードで片手で操作されるように構成されており、それによって、前記メッシュの前記接着面が、前記装置の下を通過することにより分配され、提供され、
前記「前方」のモードは、前記メッシュ分配装置の前記ハウジングの前記近位端部側から前記遠位端部側の方向への移動を示しており、
前記ハウジングが、前記遠位端部から突出する一対の突出部(9、9a)を更に含み、
前記少なくとも1つの案内要素が、1組の案内要素(6、7)を有し、前記1組の案内要素のそれぞれは前記開口部(12、12a)の外側で前記突出部に回転可能に取り付けられ、前記1組の案内要素の一方(7)は前記1組の案内要素の他方(6)より遠位側に配され、前記1組の案内要素は、前記1組の案内要素の間に、前記供給スプール(4)からの前記メッシュ及び裏打ちフィルムを協働して受容し、そのことによって、前記1組の案内要素は前記メッシュを前記裏打ちフィルムから分離するように構成されている、医療用メッシュ分配装置。
(1) 開口部を有するハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた供給スプールであって、前記供給スプールはメッシュ及び裏打ちフィルムのスプールを含み、前記メッシュは前記メッシュの面の少なくとも一部上に塗布された接着物質を含み、前記裏打ちフィルムは前記接着物質に分離可能に接着された、供給スプールと、
前記ハウジング内に取り付けられた少なくとも1つの案内要素であって、前記メッシュの前記接着面が前記ハウジングの前記開口部で与えられるように、前記少なくとも1つの案内要素が前記供給スプールから前記メッシュ及び裏打ちフィルムを受容する、案内要素と、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた巻取りスプールであって、前記巻取りスプールは前記分離した裏打ちフィルムを受容するために前記供給スプールに回転可能に結合される、巻取りスプールと、
前記メッシュが分配される際に前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する手段と、を備える、メッシュ分配装置。
(2) 前記ハウジングが、前記開口部で1対の平行な突出部を更に含む、実施態様1に記載のメッシュ分配装置。
(3) 前記少なくとも1つの案内要素が、1組の案内要素からなり、前記1組の案内要素のそれぞれは前記開口部で回転可能に取り付けられ、前記1組の案内要素は前記供給スプールから前記メッシュ及び裏打ちフィルムを協働して受容し、前記メッシュの前記接着面を前記ハウジングの前記開口部で与える、実施態様1に記載のメッシュ分配装置。
(4) 前記接着物質が感圧接着剤である、実施態様1に記載のメッシュ分配装置。
(5) 前記メッシュが重合開始剤を更に含む、実施態様1に記載のメッシュ分配装置。
(6) 前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する前記手段が、前記メッシュを変形させるのに要する力よりも小さい力で前記巻取りスプールのずれをもたらす、実施態様1に記載のメッシュ分配装置。
(7) 前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する前記手段が、滑りクラッチであり、該滑りクラッチはスリーブ内径を有するスリーブと、前記スリーブ内径と前記巻取りスプールとの間に配置された摩擦部材と、を含む、実施態様1に記載のメッシュ分配装置。
(8) 開口部を有するハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた供給スプールであって、前記供給スプールはメッシュ及び裏打ちフィルムのスプールを含み、前記メッシュは前記メッシュの面の少なくとも一部上に塗布された感圧接着剤、前記メッシュ内又は前記メッシュ上に配される重合開始剤又は速度調整剤、並びに前記感圧接着剤に分離可能に接着された裏打ちフィルムを含む、供給スプールと、
1組の案内要素であって、該1組の案内要素のうちの少なくとも1つの案内要素が前記開口部で回転可能に取り付けられ、前記1組の案内要素は前記供給スプールから前記メッシュ及び裏打ちフィルムを協働して受容し、前記メッシュの前記接着面を前記ハウジングの前記開口部で与える、案内要素と、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた巻取りスプールであって、前記巻取りスプールは前記1組の案内要素から前記裏打ちフィルムを受容するために前記供給スプールに回転可能に結合され、前記巻取りスプールは巻取りスプール外径、スリーブ内径及びスリーブ外径を有するスリーブ、並びに前記スリーブ内径と前記巻取りスプール外径との間に配置されたO−リングを有し、該O−リングは約181.4g(約0.4ポンド)〜約272.1g(約0.6ポンド)の加えられた力で前記スリーブのずれをもたらす、巻取りスプールと、を備える、メッシュ分配装置。
(9) 組織結合の方法であって、
分配装置を提供する工程であって、前記分配装置は
開口部を有するハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた供給スプールであって、前記供給スプールはメッシュ及び裏打ちフィルムのスプールを含み、前記メッシュは前記メッシュの面の少なくとも一部上に塗布された感圧接着剤、並びに前記感圧接着剤に分離可能に接着された裏打ちフィルムを備える、供給スプールと、
前記開口部で取り付けられた少なくとも1つの案内要素であって、前記少なくとも1つの案内要素は前記供給スプールから前記メッシュ及び裏打ちフィルムを受容し、前記メッシュの前記感圧接着剤面を前記開口部で与える、案内要素と、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた巻取りスプールであって、前記巻取りスプールは前記少なくとも1つの案内要素から前記裏打ちフィルムを受容するために前記供給スプールに回転可能に結合される、巻取りスプールと、
前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する手段と、
を備える、工程と、
結合する必要のある組織表面を接触させる工程であって、前記メッシュの前記感圧接着剤面の少なくとも一部は、前記組織表面と前記少なくとも1個の案内要素との間に配置される、工程と、
前記メッシュの前記感圧接着剤面の前記少なくとも一部を前記組織表面に接着する工程と、
前記分配装置を前記組織表面に沿って前方向に操作する工程と、
前記装置の前記開口部から前記メッシュを分配する工程と、
前記組織表面を結合する工程と、を含む、方法。
(10) 前記メッシュは、重合開始剤で含浸されている、実施態様9に記載の方法。
(11) 前記組織表面を結合する前記工程は、結合する必要のある前記組織表面を接近させることを更に含む、実施態様9に記載の方法。
(12) 前記メッシュ上に重合性接着剤組成物を塗布して、前記メッシュの少なくとも一部を実質的に覆う工程と、前記重合性接着剤組成物を前記メッシュ内及び前記メッシュの下へ浸透させて重合させて前記組織表面に結合された複合構造体を形成する工程と、を更に含む、実施態様9に記載の方法。
(13) 前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する前記手段が、約181.4g(約0.4ポンド)〜約272.1g(約0.6ポンド)の力で前記巻取りスプールのずれをもたらす、実施態様9に記載の方法。
(14) 前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する前記手段が、スリーブ内径を有するスリーブと、前記スリーブ内径と前記巻取りスプールとの間に配置される摩擦部材と、を備える滑りクラッチである、実施態様9に記載の方法。
(15) 実施態様1に記載の前記メッシュ分配装置と、1以上の重合性接着剤組成物と、を含む、キット。
(16) 前記1以上の重合性接着剤組成物が、オクチルシアノアクリレート;ドデシルシアノアクリレート;2−エチルヘキシルシアノアクリレート;メトキシエチルシアノアクリレート;2−エトキシエチルシアノアクリレート;ブチルシアノアクリレート;エチルシアノアクリレート;メチルシアノアクリレート;3−メトキシブチルシアノアクリレート;2−ブトキシエチルシアノアクリレート;2−イソプロポキシエチルシアノアクリレート;1−メトキシ−2−プロピルシアノアクリレート;ブチルラクトイルシアノアクリレート;ブチルグリコロイルシアノアクリレート;イソプロピルグリコロイルシアノアクリレート;エチルラクトイルシアノアクリレート;エチルグリコロイルシアノアクリレート;イソプロピオキシエチルシアノアクリレート;メトキシブチルシアノアクリレート;又はこれらの混合物からなる群から選択されるα−シアノアクリレートモノマーである、実施態様15に記載のキット。
(17) 分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する前記手段が、裏打ちフィルムテンショナーを備え、該裏打ちフィルムテンショナーは
バネであって、前記バネの一端で前記ハウジングに固定された、バネと、
レバーであって、前記レバーの一端で前記ハウジングに旋回可能に固定された、レバーと、
前記バネの反対端及び前記レバーの反対端に固定された張力要素であって、前記張力要素は前記巻取りスプールが前記張力要素と前記ハウジングの前記開口部との間に位置するように配置され、前記張力要素は前記巻取りスプールよりも先に前記裏打ちフィルムを受容する、張力要素と、を含む、実施態様1に記載の装置。
(18) 開口部を有するハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた供給スプールであって、前記供給スプールは可撓性材料及び裏打ちフィルムのスプールを含み、前記可撓性材料は前記可撓性材料の面の少なくとも一部上に塗布された接着物質を含み、前記裏打ちフィルムは前記接着物質に分離可能に接着される、供給スプールと、
前記ハウジング内に取り付けられた少なくとも1つの案内要素であって、前記可撓性材料の前記接着面が前記ハウジングの前記開口部で与えられるように、前記少なくとも1つの案内要素が前記供給スプールから前記可撓性材料及び裏打ちフィルムを受容する、案内要素と、
前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた巻取りスプールであって、前記巻取りスプールは前記分離した裏打ちフィルムを受容するために前記供給スプールに回転可能に結合される、巻取りスプールと、
前記可撓性材料が供給される際に前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する手段と、を備える、分配装置。
(19) 前記少なくとも1つの案内要素が、1組の案内要素からなり、前記1組の案内要素のそれぞれの案内要素は前記開口部で回転可能に取り付けられ、前記1組の案内要素は前記供給スプールから前記メッシュ及び裏打ちフィルムを協働して受容し、前記メッシュの前記感圧接着剤面を前記ハウジングの前記開口部で与える、実施態様9に記載の方法。
(20) 前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する前記手段は、スリーブ内径を有するスリーブと、前記スリーブ内径と前記巻取りスプールとの間に配置される摩擦部材と、を備える滑りクラッチである、実施態様19に記載の方法。

Claims (5)

  1. 医療用メッシュ分配装置(1、1a)であって、
    近位端部と遠位端部を有し、前記遠位端部に開口部(12、12a)を有するハウジングと、
    前記ハウジング内に回転可能に取り付けられた供給スプール(4)であって、前記供給スプールはメッシュ及び裏打ちフィルム(10)のスプールを含み、前記メッシュは前記裏打ちフィルムに面する面にのみ塗布された接着物質を含み、前記裏打ちフィルムは前記接着物質に分離可能に接着された、供給スプールと、
    前記ハウジングに取り付けられた少なくとも1つの案内要素(6、7)であって、前記メッシュの前記接着面が前記ハウジングの前記開口部(12、12a)で与えられるように、前記少なくとも1つの案内要素が前記供給スプール(4)から前記メッシュ及び裏打ちフィルムを受容する、案内要素と、を備え、
    巻取りスプール(16)が、前記ハウジング内に回転可能に取り付けられ、前記巻取りスプールは前記分離した裏打ちフィルム(11)を受容するために前記供給スプール(4)に回転可能に結合され、
    前記メッシュ分配装置は、前記メッシュ(10a)が分配される際に前記分離した裏打ちフィルム(11)のくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する手段をさらに備え、
    前記メッシュ分配装置は、「前方」のモードで片手で操作されるように構成されており、それによって、前記メッシュの前記接着面が、前記装置の下を通過することにより分配され、提供され、
    前記「前方」のモードは、前記メッシュ分配装置の前記ハウジングの前記近位端部側から前記遠位端部側の方向への移動を示しており、
    前記ハウジングが、前記遠位端部から突出する一対の突出部(9、9a)を更に含み、
    前記少なくとも1つの案内要素が、1組の案内要素(6、7)を有し、前記1組の案内要素のそれぞれは前記開口部(12、12a)の外側で前記突出部に回転可能に取り付けられ、前記1組の案内要素の一方(7)は前記1組の案内要素の他方(6)より遠位側に配され、前記1組の案内要素は、前記1組の案内要素の間に、前記供給スプール(4)から前記メッシュ及び裏打ちフィルムを協働して受容し、そのことによって、前記1組の案内要素は前記メッシュを前記裏打ちフィルムから分離するように構成されている、医療用メッシュ分配装置。
  2. 前記接着物質が感圧接着剤である、請求項1に記載の医療用メッシュ分配装置。
  3. 前記メッシュが重合開始剤を更に含む、請求項1に記載の医療用メッシュ分配装置。
  4. 前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する前記手段が、前記メッシュを変形させるのに要する力よりも小さい力で前記巻取りスプールのずれをもたらす、請求項1に記載の医療用メッシュ分配装置。
  5. 前記分離した裏打ちフィルムのくっつき若しくは弛みを低減する又は除去する前記手段が、滑りクラッチであり、該滑りクラッチはスリーブ内径を有するスリーブ(14)と、前記スリーブ内径と前記巻取りスプール(16)との間に配置された摩擦部材(15)と、を含む、請求項1に記載の医療用メッシュ分配装置。
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