JP5618047B2 - ポジトロン断層撮影法およびポジトロン放出化合物 - Google Patents
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Description
[式中、Rはポジトロン放出能を有するC1−6アルキル基又はC1−6フルオロアルキル基を示す。]
更に、上記ポジトロン放出源として、Rが11CであるC1−6アルキル基又は18FであるC1−6フルオロアルキル基である化合物(I)を用いるポジトロン断層撮影法に関する。
また、ポジトロン放出源の分布と集積度を測定するポジトロン断層撮影法において、ポジトロン放出源として、化合物(II)を用いることを特徴とするポジトロン断層撮影法に関する。
[式中、Rはポジトロン放出能を有するC1−6アルキル基又はC1−6フルオロアルキル基を示す。]
更に、上記ポジトロン放出源として、Rが11CであるC1−6アルキル基又は18FであるC1−6フルオロアルキル基である化合物(II)を用いる請求項2に記載のポジトロン断層撮影法に関する。
また、ポジトロン放出源の分布と集積度を測定するポジトロン断層撮影法において、ポジトロン放出源として、化合物(III)を用いることを特徴とするポジトロン断層撮影法に関する。
[式中、Rはポジトロン放出能を有するC1−6アルキル基又はC1−6フルオロアルキル基を示す。]
更に、上記ポジトロン放出源として、Rが11CであるC1−6アルキル基又は18FであるC1−6フルオロアルキル基である化合物(III)を用いるポジトロン断層撮影法に関する。
並びに、上記のポジトロン断層撮影法において、上記ポジトロン放出源として、Rが11CH3である化合物(I)を用いるポジトロン断層撮影法に関する。
また、上記のポジトロン断層撮影法において、上記ポジトロン放出源として、Rが11CH3である化合物(II)を用いるポジトロン断層撮影法に関する。
また、上記のポジトロン断層撮影法において、上記ポジトロン放出源として、Rが11CH3である化合物(III)を用いるポジトロン断層撮影法に関する。
更に、本発明は、以下に記載するポジトロン放出源である化合物に関する。
ポジトロン放出源である化合物(I)
[式中、R はポジトロン放出能を有するC1−6アルキル基又はC1−6フルオロアルキル基を示す。]
ポジトロン放出源である化合物(II)
[式中、R はポジトロン放出能を有するC1−6アルキル基又はC1−6フルオロアルキル基を示す。]
ポジトロン放出源である化合物(III)
[式中、R はポジトロン放出能を有するC1−6アルキル基又はC1−6フルオロアルキル基を示す。]
また、 ポジトロン放出源である化合物(Ia)
また、ポジトロン放出源である化合物(IIa)
また、ポジトロン放出源である化合物(IIIa)
また、本発明に係るポジトロン放出化合物(I)、(II)又は(III)は、後述する実施例で示されている通り、静脈投与により血管脳関門を透過して脳へ達し、GlyT−1へ選択的に結合することによって、GlyT−1の脳内分布や集積度を測定することができた。
サイクロトロン(住友重機械工業製、HM−18)を使って18MeVに加速した陽子を、純窒素ガスを封入したターゲットへ20μAの電流値で照射して、14N(p、α)11C核反応により11CO2を得た。この11CO2を、冷却されたLiAlH4の0.1Mテトラヒドロフラン溶液(500μL)へ導入した。次いで、N2ガスによりテトラヒドロフランを留去した後、ヨウ化水素酸(0.5mL)を加えた。生成したCH3Iを蒸留し、200℃に加熱した銀トリフレートカラムを通過させ、11Cメチルトリフレートを調製した。
2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−N−[(S)−((S)−ピペリジン−2−イル)(チオフェン−3−イル)メチル]ベンズアミド(化合物(7))(1.0mg)をアセトン(0.25mL)に溶解し、製造例1で得た11Cメチルトリフレートを導入し、反応容器内の放射能が平衡に達した時点で導入を停止した。得られた反応混合液を下記条件の高速液体クロマトグラフィで精製し、目的化合物(Ia)を得た。得られた化合物(Ia)は、アスコルビン酸注射液(100mg/mL、ニプロファーマ)を含む生理食塩水(5〜10mL)に溶解し、0.22μmの滅菌フィルターを通して注射剤とした。
高速液体クロマトグラフィの条件
カラム:YMC−Pack ODS−A 10´250mm(YMC社製)
溶出液:アセトニトリル/50mM酢酸:酢酸アンモニウム(1:1)=350/650
流速:5mL/分
検出波長:270nm
得られた化合物(Ia)の特性は、表1の通りである。
2−クロロ−3−(トリフルオロメチル)−N−[(S)−フェニル((S)−ピペリジン−2−イル)メチル]ベンズアミド(化合物(8))(0.5mg)をアセトン(0.5mL)に溶解し、製造例1で得た11Cメチルトリフレートを導入し、反応容器内の放射能が平衡に達した時点で導入を停止した。得られた反応混合液を下記条件の高速液体クロマトグラフィで精製し、目的化合物(IIa)を得た。得られた化合物(IIa)は、アスコルビン酸注射液(100mg/mL、ニプロファーマ)を含む生理食塩水(5〜10mL)に溶解し、0.22μmの滅菌フィルターを通して注射剤とした。
高速液体クロマトグラフィの条件
カラム:YMC−Pack ODS−A 10´250mm(YMC社製)
溶出液:アセトニトリル/50mM酢酸:酢酸アンモニウム(1:1)=350/650
流速:5mL/分
検出波長:270nm
得られた化合物(IIa)の特性は、表2の通りである。
N−[(S)−フェニル((S)−ピペリジン−2−イル)メチル]チオフェン−2−カルボキシミド(化合物(9))(0.5mg)をアセトン(0.5mL)に溶解し、製造例1で得た11Cメチルトリフレートを導入し、反応容器内の放射能が平衡に達した時点で導入を停止した。得られた反応混合液を下記条件の高速液体クロマトグラフィで精製し、目的化合物(IIIa)を得た。得られた化合物(IIIa)は、アスコルビン酸注射液(100mg/mL、ニプロファーマ)を含む生理食塩水(5〜10mL)に溶解し、0.22μmの滅菌フィルターを通して注射剤とした。
高速液体クロマトグラフィの条件
カラム:YMC−Pack ODS−A 10´250mm(YMC社製)
溶出液:アセトニトリル/50mM酢酸:酢酸アンモニウム(1:1)=250/750
流速:5mL/分
検出波長:270nm
得られた化合物(IIIa)の特性は、表3の通りである。
測定実施日前夜から絶食させたアカゲザル(雄、体重5.9Kg)をモンキーチェアに座らせ、頭部固定装置により動物用PETカメラ(浜松ホトニクス社製、SHR−7700)のガンドリー内に頭部を固定した。呼吸補正のために、トランスミッション計測を30分間行なった。その後、上記製造例2で製造した注射剤を、1269MBq静脈より投与し、90分間のダイナミック計測を行なった。得られた画像を再構成した後、脳の各部位に関心領域(ROI)を設定し、それぞれの領域における放射能動態を求めた。化合物(Ia)の結果を図1に示す。
各化合物のGlyT−1に対する選択性を試験するために、静脈に留置したカニューレから、GlyT−1の特異的阻害薬であるALX−5407(Sigma−Aldrich、USA)を3 mg/Kgの用量で、化合物(Ia)を投与する30分前に投与し、化合物(Ia)の取込量を測定した。
測定実施日前夜から絶食させたアカゲザル(雄、体重5.5Kg)をモンキーチェアに座らせ、頭部固定装置により動物用PETカメラ(浜松ホトニクス社製、SHR−7700)のガンドリー内に頭部を固定した。呼吸補正のために、トランスミッション計測を30分間行なった。その後、上記製造例3で製造した注射剤を、1283MBq静脈より投与し、90分間のダイナミック計測を行なった。得られた画像を再構成した後、脳の各部位に関心領域(ROI)を設定し、それぞれの領域における放射能動態を求めた。化合物(IIa)の結果を図3に示す。
各化合物のGlyT−1に対する選択性を試験するために、静脈に留置したカニューレから、GlyT−1の特異的阻害薬であるALX−5407(Sigma−Aldrich、USA)を3 mg/Kgの用量で、化合物(IIa)を投与する30分前に投与し、化合物(IIa)の取込量を測定した。
測定実施日前夜から絶食させたアカゲザル(雄、体重5.2Kg)をモンキーチェアに座らせ、頭部固定装置により動物用PETカメラ(浜松ホトニクス社製、SHR−7700)のガンドリー内に頭部を固定した。呼吸補正のために、トランスミッション計測を30分間行なった。その後、上記製造例4で製造した注射剤を、1374MBq静脈より投与し、90分間のダイナミック計測を行なった。得られた画像を再構成した後、脳の各部位に関心領域(ROI)を設定し、それぞれの領域における放射能動態を求めた。化合物(IIIa)の結果を図5に示す。
各化合物のGlyT−1に対する選択性を試験するために、静脈に留置したカニューレから、GlyT−1の特異的阻害薬であるALX−5407(Sigma−Aldrich、USA)を3 mg/Kgの用量で、化合物(IIIa)を投与する30分前に投与し、化合物(IIIa)の取込量を測定した。
Claims (6)
- ポジトロン放出源の分布と集積度を測定するポジトロン断層撮影法において、ポジトロン放出源として、化合物(Ia)を用いることを特徴とするポジトロン断層撮影法。
- ポジトロン放出源の分布と集積度を測定するポジトロン断層撮影法において、ポジトロン放出源として、化合物(IIa)を用いることを特徴とするポジトロン断層撮影法。
- ポジトロン放出源の分布と集積度を測定するポジトロン断層撮影法において、ポジトロン放出源として、化合物(IIIa)を用いることを特徴とするポジトロン断層撮影法。
- ポジトロン放出源である化合物(Ia)
- ポジトロン放出源である化合物(IIa)
- ポジトロン放出源である化合物(IIIa)
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