JP5617511B2 - 電池用シートの製造方法および製造装置 - Google Patents

電池用シートの製造方法および製造装置 Download PDF

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Description

本発明は,少なくとも一方の面上に塗工層を有する電池用シートの製造方法および製造装置に関する。さらに詳細には,塗工層の形成工程における,塗工層形成後のシートである塗工済シートの,巻取りロールへの巻き取りに関するものである。
電池は,携帯電話やパーソナルコンピュータ等の電子機器,ハイブリッド車両や電気自動車等の車両など,多岐にわたる分野で利用されている。このような電池は,正極板と負極板とを備え,正極板と負極板とを絶縁するために,これらの間にセパレータを設けることが一般的である。
また,電池に使用されるセパレータとしては,樹脂シート(基体)の少なくとも一方の面に,耐熱材を塗布することによって形成される耐熱層(Heat Resistance Layer)を有するものがある。このような耐熱層付きセパレータは,樹脂シート上に耐熱材ペーストを塗布し,その耐熱材ペーストを乾燥させることによって製造される。耐熱層の乾燥後のセパレータは,巻取りロールによって巻き取られる。
セパレータの具体的な製造方法としては,例えば特許文献1に,電池用セパレータの製造方法が開示されている。この特許文献1では,巻取りロールに巻き取られる帯状の樹脂シートに接触し,モータによって回転駆動されるコンタクトローラを設け,硫酸溶液に浸漬した後の樹脂シートを,コンタクトローラの回転によって巻取りロールに巻き取る技術が開示されている。
特開2001−222989号公報
しかしながら,前記した従来の製造方法には,次のような問題があった。すなわち,塗工層となるペースト塗材を基体に塗布する際,基体の幅方向の端部の塗工量が中央部よりも多くなる傾向にある。これは,ダイ塗工であれば,例えばシムエッジ付近の流速が中央部よりも速いことに起因する。また,グラビア塗工であれば,例えばグラビアロールの回転およびロール表面の彫刻の方向性に起因する。そして,塗工層の幅方向の端部の層厚が中央部よりも厚くなることから,巻取りロールで巻き取った後,シートの端部が巻取りロールの外径側に反った状態(いわゆる「耳立ち」。図11の点線枠に示す部分を参照)が生じる。
このような耳立ちが生じているシートの端部は,巻取りロールから巻き出すと皺が残り,電池性能を低下させるおそれがある。そのため,一般的には,端部を切断して廃棄する。しかし,せっかく塗材を塗布した部分を廃棄することは,資源の有効利用の観点から好ましくない。
本発明は,前記した従来の技術が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,塗工層の膜厚を均一化し,廃棄部分を低減する電池用シートの製造方法および製造装置を提供することにある。
この課題の解決を目的としてなされた電池用シートの製造方法は,少なくとも一方の面上に塗工層を有する電池用シートの製造方法において,塗工層の形成工程では,帯状の基体上に塗工層を形成した後のシートである塗工済シートを巻き取る巻取りロールと,塗工済シートに接触し,塗工済シートを押圧する押圧ロールとを配置し,押圧ロールが,塗工済シートの塗工層の幅方向の端部を中央部よりも強く押圧することを特徴としている。
本発明の電池用シートの製造方法では,塗工層の形成工程において,塗工層形成後のシート(塗工済シート)を,巻取りロールで回収する前に押圧ロールで押圧する。その際,シート端部を中央部よりも強く押圧する。すなわち,押圧ロールによって,塗工層の膜厚が厚いシート端部を集中的に押圧する。これにより,シート全体としての厚さが均一になり,巻取りロールに捲回した状態での塗工済シートの耳立ちが抑えられる。その結果,シート端部を切断する必要がなくなり,シート全体を利用することができる。
なお,電池用シートとしては,例えば,金属箔(基体)に,活物質層(塗工層)あるいは耐熱層(塗工層)が形成された電極板や,樹脂シート(基体)に,耐熱層(塗工層)が形成されたセパレータが該当する。
また,押圧ロールは,巻取りロールに巻き取られた状態の塗工済シートに接触し,さらに巻取りロール側に加圧するとよい。すなわち,押圧ロールを,巻取りロールに巻き取られた塗工済シートを加圧するタッチロールにするとよい。巻取りロールに巻き取られた状態の塗工済シートに接触し,さらに巻取りロール側に加圧することで,シート端部が継続的に押圧される。よって,シート端部の薄膜化がより期待できる。
また,巻取りロールに巻き取られた状態の塗工済シートに接触し,塗工済シートにシート中央部から端部に向かう張力を付与するスプレッド機能を有するタッチロールを配置しているとよい。スプレッド機能を有する補助ロールを配置することで,巻取りロールに巻き取られた塗工済シートに皺が発生することを抑制できる。なお,スプレッド機能を有する補助ロールとしては,例えば,逆クラウン形状のロールや,らせん状の溝が彫刻されたロールが該当する。
また,押圧ロールは,塗工済シートの端部と接触する箇所に凸部を有するとよい。この構成により,塗工済シートの端部を集中的に押圧できる。さらに,塗工済シートは,端部がより強く押圧されることで,シート全体が幅方向に引っ張られる(すなわち押圧ロール自体がスプレッド機能を有する)。そのため,巻取りロールに巻き取られた塗工済シートに発生する皺を低減できる。
また,電池用シートは,塗工層として耐熱層を有する耐熱層付きセパレータであるとよい。セパレータは,樹脂シートを基材としており,基体に腰がなく皺が入りやすい。そのため,本発明が有効である。
また,本発明は,少なくとも一方の面上に塗工層を有する電池用シートの製造装置であって,帯状の基体上に塗工層を形成した後のシートである塗工済シートを巻き取る巻取りロールと,塗工済シートに接触し,塗工済シートを押圧する押圧ロールとを有し,押圧ロールが,塗工済シートの塗工層の幅方向の端部を中央部よりも強く押圧することを特徴とする電池用シートの製造装置を含んでいる。
本発明によれば,塗工層の膜厚を均一化し,廃棄部分を低減する電池用シートの製造方法および製造装置が実現される。
実施形態に係るリチウムイオン二次電池の構造を示す断面図である。 実施形態に係るリチウムイオン二次電池の捲回電極体を示す斜視図である。 実施形態に係るセパレータの構造を示す断面図である。 実施形態に係るリチウムイオン二次電池における捲回電極体の捲回構造を示す展開図である。 第1の形態に係るセパレータ製造装置の構成を示す図である。 第1の形態に係るセパレータ製造装置の捲回箇所を示す図である。 第1の形態に係るタッチロールの構成を示す図である。 タッチロールの押圧箇所の概要を示す図である。 タッチロールと塗工済シートとの接触状態を示す図である。 第2の形態に係るセパレータ製造装置の捲回箇所を示す図である。 巻取り後のセパレータに耳立ちが生じた状態を示す図である。
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。本形態は,リチウムイオン二次電池のセパレータの製造方法および製造装置について,本発明を具体化したものである。
[リチウムイオン二次電池の構造]
実施の形態に係るリチウムイオン二次電池は,円筒型の電池である。図1に,実施の形態のリチウムイオン二次電池(以下,「バッテリ10」とする)の断面図を示す。バッテリ10は,図1に示すように,電池容器11および蓋12からなる電池ケースにより密閉されたものである。電池容器11内には,捲回電極体100と,正極集電板110と,負極集電板120とが内蔵されている。また,電池容器11内には,電解液が注入されている。
捲回電極体100は,電解液中で充放電を繰り返し,発電に直接寄与するものである。正極集電板110は,後述する捲回電極体100の正極芯材と接続された正極集電体である。その材質としては,例えばアルミニウムが該当する。負極集電板120は,後述する捲回電極体100の負極芯材と接続された負極集電体である。その材質としては,例えば銅が該当する。
捲回電極体100は,図2に示すように,軸芯101の回りに,正極Pと負極Nとを,これらの間にセパレータSを挟んだ状態で捲回したものである。軸芯101は,捲回電極体100を捲回する際に中心となる部材である。その材質としては,例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)が適用可能である。
セパレータSは,図3に示すように,樹脂シートである基体S1と,基体S1の両面に形成された耐熱層(Heat Resistance Layer)S2とを有している。基体S1は,ポリエチレンやポリプロピレン等の多孔性フィルムからなる。基体S1の厚みは,10〜50μm程度である。耐熱層S2は,アルミナやシリカなどを含有する層である。耐熱層S2の厚みは,2〜15μm程度である。
電池容器11の内部に注入された電解液は,有機溶媒に電解質を溶解させたものである。有機溶媒として例えば,プロピレンカーボネート(PC)やエチレンカーボネート(EC),ジメチルカーボネート(DMC),エチルメチルカーボネート(EMC)等のエステル系溶媒や,エステル系溶媒にγ−ブチラクトン(γ−BL),ジエトキシエタン(DEE)等のエーテル系溶媒等を配合した有機溶媒が挙げられる。また,電解質である塩として,過塩素酸リチウム(LiClO4 )やホウフッ化リチウム(LiBF4 ),六フッ化リン酸リチウム(LiPF6 )などのリチウム塩を用いることができる。
図4は,捲回電極体100の捲回構造を示す展開図である。捲回電極体100は,図4に示すように,内側から正極板P,セパレータS(1),負極板N,セパレータS(2)の順に積み重ねた状態で捲回されたものである。
正極板Pとしては,例えば正極芯材であるアルミ箔にリチウムイオンを吸蔵・放出可能な正極活物質を含む合材を塗布したものである。正極活物質として,ニッケル酸リチウム(LiNiO2),マンガン酸リチウム(LiMnO2),コバルト酸リチウム(LiCoO2)等のリチウム複合酸化物などが用いられる。負極板Nとしては,例えば負極芯材である銅箔にリチウムイオンを吸蔵・放出可能な負極活物質を含む合材を塗布したものである。負極活物質として,非晶質炭素,難黒鉛化炭素,易黒鉛化炭素,黒鉛等の炭素系物質が用いられる。
また,正極板Pには,正極塗工部P1と,正極非塗工部P2とがある。正極塗工部P1は,正極芯材に正極活物質等を塗工した箇所である。正極非塗工部P2は,正極芯材に正極活物質等を塗工していない箇所である。正極非塗工部P2は,正極集電板110と電気的に接続される。負極板Nには,負極塗工部N1と,負極非塗工部N2とがある。負極塗工部N1は,負極芯材に負極活物質等を塗工した箇所である。負極非塗工部N2は,負極芯材に負極活物質等を塗工していない箇所である。負極非塗工部N2は,負極集電板120と電気的に接続される。
図4中の矢印Aは,正極板P,負極板N,セパレータS(1),S(2)の幅方向を示している。図4中の矢印Bは,正極板P,負極板N,セパレータS(1),S(2)の長手方向を示している。
[セパレータ製造装置の構成]
[第1の形態]
続いて,実施の形態のセパレータSの製造装置について説明する。第1の形態の製造装置200は,図5に示すように,巻出しロール31と,巻取りロール21と,塗工装置41とを備えている。
塗工装置41は,巻出しロール31および巻取りロール21によって搬送される帯状フィルムの搬送路上に位置し,そのフィルムの両面にペースト材料を塗布するものである。塗布方法としては,一般的なものであればよく,例えば,グラビア塗工やダイ塗工が適用可能である。本形態の塗工装置41では,セパレータSの基体S1に,耐熱層S2となるペースト材料を塗布する。
巻出しロール31には,塗工前のシート,すなわち耐熱層S2が形成されていない基体S1が捲回される。巻取りロール21は,塗工後のシート,すなわち耐熱層S2が形成された基体S1を捲回する。つまり,製造装置200では,巻出しロール31および巻取りロール21の回転によって,帯状の基体S1が巻出しロール31から送り出され,塗工装置41を通過する際に耐熱層S2が形成され,耐熱層S2が形成された基体S1(以下,「塗工済シートS0」とする)が巻取りロール21に回収される。
なお,図5では,巻出しロール31に,両面に耐熱層S2を有していない基体S1を捲回し,塗工装置41によって両面に耐熱層S2を形成しているが,例えば,片面のみに耐熱層S2を形成してもよい。その場合,両面に耐熱層S2を有していない基体S1に対し,その片面のみに耐熱層S2を形成してもよいし,一方の面に耐熱層S2が形成済みの基体S1に対し,他方の面に耐熱層S2を形成してもよい。
続いて,製造装置200の,塗工済シートS0を巻取りロール21に巻き取る箇所(捲回箇所)の構成について,図6を参照しつつ詳説する。
製造装置200の捲回箇所では,図6に示すように,巻取りロール21と,巻取りロール21に巻き取られた塗工済シートS0(塗工済シートS0の捲回体)に接触して加圧するタッチロール22と,搬送ロール23とが設けられている。製造装置200は,搬送ロール23およびタッチロール22によって塗工済シートS0を張架し,搬送ロール23およびタッチロール22にて塗工済シートS0を折り返す。
タッチロール22は,図7に示すように,軸方向の2箇所に,凸部22A,22Bが設けられている。各凸部22A,22Bは,周方向全体に亘って隆起した形状をなしており,その高さは互いに同等である。この凸部22A,22Bにより,巻取りロール21に捲回された塗工済シートS0は,凸部22A,22Bと接触する箇所が,接触しない箇所と比較して強く加圧される。また,凸部22Aと凸部22Bとの間隔は,塗工済シートS0の幅よりも僅かに狭い。
製造装置200は,塗工済シートS0について,塗工済シートS0の幅方向の中心と,タッチロール22の凸部22A,22B間の中心とが一致するように搬送する。これにより,図8に示すように,タッチロール22の凸部22A,22Bは,塗工済シートS0の幅方向の両端部と接触する。
タッチロール22の凸部22A,22Bが塗工済シートS0の幅方向の両端部と接触する構成では,次のような効果が期待できる。すなわち,凸部22A,22Bが接触することで,その接触箇所では塗工済シートS0が強く押圧される。そのため,塗工済シートS0は,凸部22A,22Bと接触するその両端部が強く押圧されることになる。一方で,塗工直後の塗工済シートS0は,耐熱層S2の幅方向の端部の厚さが,中央部の厚さと比較して厚い。したがって,凸部22A,22Bによって塗工済シートS0の両端部を集中的に押圧し,耐熱層S2の端部を中央部よりも強く圧縮することで,耐熱層S2の厚さを幅方向全体で均等にすることが期待できる。そして,耐熱層S2の厚さが均一になることから,巻取りロール21で巻き取った際に,塗工済シートS0の耳立ちを抑えることが期待できる。
また,タッチロール22は,巻取りロール21方向に,塗工済シートS0の捲回体を加圧している。そのため,巻き取り後であっても,塗工済シートS0の両端部を継続して押圧している。したがって,耐熱層S2の幅方向の厚さの均一化がより促進され,その結果として,耳立ちの抑制もより期待できる。
さらに,タッチロール22の凸部22A,22Bは,スプレッド機能を有する。すなわち,図9に示すように,塗工済シートS0の両端が凸部22A,22Bに接触しながら搬送されることで,両端部が外側に反った状態で搬送される。このとき,塗工済シートS0には,幅方向の外側に向かって広げられる。これにより,巻取りロール21に巻き取られる際に,塗工済シートS0に皺が入ることを抑制できる。
また,巻取りロール21に接触するタッチロール22を配置し,塗工済シートS0の巻き取りをタッチロール22の通過後に速やかに開始することで,塗工済シートS0に皺がより入り難い。
[第2の形態]
続いて,セパレータSの製造装置の他の形態について説明する。第2の形態の製造装置201は,図10に示すように,捲回箇所において,塗工済シートS0の両端を押圧する部分押圧機能とを有する搬送ロール対24,25と,スプレッド機能を有するタッチロール26とを備えている。この点,タッチロール22が,スプレッド機能と部分押圧機能とを兼ねる第1の形態とは異なる。なお,製造装置のうち,捲回箇所以外の部分,さらに捲回箇所のうち,巻取りロール21および搬送ロール23は,第1の形態と同じである。
搬送ロール24は,第1の形態のタッチロール22と同じ形状のロールであり,軸方向の2箇所に,凸部が設けられている。そして,塗工済シートS0について,塗工済シートS0の幅方向の中心と,搬送ロール24の凸部間の中心とが一致するように搬送する。これにより,搬送ロール24は,第1の形態のタッチロール22と同様に,その凸部によって塗工済シートS0の両端部を押圧する。
タッチロール26は,巻取りロール21に巻き取られた塗工済シートS0を加圧しつつ搬送するロールである。タッチロール26は,スプレッド機能を有している。スプレッド機能を有する構造としては,例えば,第1の形態のタッチロール22のように凸部を設けてもよいし,タッチロール26全体を逆クラウン形状にしてもよい。また,タッチロール26の端部の表面に,螺旋状の溝を彫刻し,シートの幅方向外側への張力を発生させてもよい。
第2の形態では,巻取りロール21から離れた位置に配置された搬送ロール24によって,塗工済シートS0の耐熱層S2の端部の膜厚を薄くし,塗工済シートS0の捲回体の耳立ちを抑制する。そして,塗工済シートS0の捲回体に接触するタッチロール25にスプレッド機能を持たせる。これにより,塗工済シートS0の皺を防止する。
なお,第2の形態では,部分押圧機能を有する搬送ロール24を,スプレッド機能を有するタッチロール25よりも,シート搬送方向の上流側に配置しているが,下流側に配置してもよい。すなわち,搬送ロール24をタッチロールとして,タッチロール25よりも下流で塗工済シートS0の捲回体に接触させてもよい。
また,第2の形態では,搬送ロール対24,25のうち,搬送ロール24に凸部を設けているが,搬送ロール25に凸部を設けてもよい。また,両方の搬送ロール24,25に凸部を設けてもよい。
第2の形態は,耳立ちを抑制するためのロールと,皺を抑制するためのロールとを分けることで,それぞれの目的に最適な形状のロールを選択できる。例えば,部分押圧機能として,両端部の他,中央部分にも押圧したい部位がある場合には,搬送ロール24に3箇所以上の凸部を配置できる。また,例えば,スプレッド機能として,凸部よりも優れた形状を選択することができる。
一方,第1の形態では,耳立ちを抑制するためのロールと,皺を抑制するためのロールとを,1つのタッチロール22で実現できる。そのため,装置全体をコンパクトにすることができるとともに,製造装置の部品点数を削減することができる。
[セパレータ製造の実施例]
続いて,第1の形態の製造装置200の実施例について説明します。本実施例では,タッチロール22として,塗工済シートS0の端部と接触する位置に,高さ0.2mmの凸部が形成されたロールを使用し,そのロールを塗工済シートS0の捲回体に対し,0.3MPaで加圧した。
その結果,塗工済シートS0を700m巻き取った後でも,耳立ちの高さが1mmに満たなかった。一方,本形態のタッチロール22の代わりに,フラット形状のタッチロールを使用した場合,塗工済シートS0を100m巻き取った状態で,耳立ちの高さが1mm以上となった。
以上詳細に説明したように実施の形態のセパレータSの製造方法では,耐熱層S2の形成工程において,耐熱層S2形成後,タッチロール22(あるいは搬送ロール24)が塗工済シートS0を押圧する。タッチロール22(あるいは搬送ロール24)には,塗工済シートS0が通過する際に塗工済シートS0の端部が通過する位置に凸部22A,22Bが設けられている。そのため,シート端部が中央部よりも強く押圧される。すなわち,タッチロール22(あるいは搬送ロール24)が,耐熱層S2の膜厚が厚いシート端部を集中的に押圧する。これにより,シート全体としての厚さが均一化され,塗工済シートS0を巻取りロール21に捲回した状態での耳立ちが抑えられる。その結果,シート端部を切断する必要がなくなり,シート全体を利用することができる。
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,捲回電極体100を構成する電池はリチウムイオン二次電池に限るものではない。すなわち,一般的な電池であれば適用可能であり,例えばニッケル水素電池やニッケルカドミウム電池でも本発明を適用できる。また,正極,負極,セパレータおよび電解液についても実施の形態は一例であり,これら発電要素を構成する各要素についても電池に一般的に利用されるものであれば本発明に適用できる。
また,実施の形態では,電池用セパレータの製造工程として説明したが,正極あるいは負極用の電極板の製造工程であってもよい。すなわち,正極(負極)の基体となる金属箔に活物質を塗布した後のシートを巻き取る際にも利用可能である。また,例えば,正極(負極)の基体と活物質層とをプレスした後,耐熱層を形成する場合であっても適用可能である。
また,実施の形態では,基体S1の幅方向全体に耐熱層S2を形成しているが,これに限るものではない。すなわち,基体S1の幅方向端部に耐熱層S2を形成するものであればよく,例えば,基体S1の幅方向中央に切断箇所となる未塗布部を設けてもよい。また,このように未塗布部を設けると皺が入りやすくなるため,スプレッド機能を有するロールを配置する本発明は特に有効である。
10 バッテリ
21 巻取りロール(巻取りロールの一例)
22 タッチロール(押圧ロールの一例)
24 押圧ロール(押圧ロールの一例)
25 タッチロール(補助ロールの一例)
31 巻出しロール
41 塗工装置
100 捲回電極体
S セパレータ
S0 塗工済シート
S1 基体
S2 耐熱層

Claims (6)

  1. 少なくとも一方の面上に塗工層を有する電池用シートの製造方法おいて,
    前記塗工層の形成工程では,
    帯状の基体上に前記塗工層を形成した後のシートである塗工済シートを巻き取る巻取りロールと,
    前記塗工済シートに接触し,前記塗工済シートを押圧する押圧ロールと,
    を配置し,
    前記押圧ロールが,前記塗工済シートの前記塗工層の幅方向の端部を中央部よりも強く押圧することを特徴とする電池用シートの製造方法。
  2. 請求項1に記載する電池用シートの製造方法において,
    前記押圧ロールは,前記巻取りロールに巻き取られた状態の前記塗工済シートに接触し,さらに前記巻取りロール側に加圧することを特徴とする電池用シートの製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載する電池用シートの製造方法において,
    前記巻取りロールに巻き取られた状態の前記塗工済シートに接触し,前記塗工済シートにシート中央部から端部に向かう張力を付与するスプレッド機能を有する補助ロールを配置していることを特徴とする電池用シートの製造方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1つに記載する電池用シートの製造方法において,
    前記押圧ロールは,前記塗工済シートの端部と接触する箇所に凸部を有することを特徴とする電池用シートの製造方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載する電池用シートの製造方法において,
    前記電池用シートは,前記塗工層として耐熱層を有する耐熱層付きセパレータであることを特徴とする電池用シートの製造方法。
  6. 少なくとも一方の面上に塗工層を有する電池用シートの製造装置おいて,
    帯状の基体上に前記塗工層を形成した後のシートである塗工済シートを巻き取る巻取りロールと,
    前記塗工済シートに接触し,前記塗工済シートを押圧する押圧ロールと,
    を有し,
    前記押圧ロールが,前記塗工済シートの前記塗工層の幅方向の端部を中央部よりも強く押圧することを特徴とする電池用シートの製造装置。
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