JP5615942B2 - コンタクトレンズケース - Google Patents

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Description

本発明は、ソフトコンタクトレンズを殺菌作用のある保存液に浸漬させて収容するコンタクトレンズケースに関する。
ソフトタイプのコンタクトレンズを数週間や数カ月等といった所定期間に亘って繰り返し装用するに際しては、コンタクトレンズに対して定期的な殺菌処理を施すことが必要とされる。コンタクトレンズに付着した細菌やカビ等の微生物による眼感染症や眼障害を防止して、安全で快適な装用状態を維持するためである。
ところで、コンタクトレンズの殺菌処理の一種として煮沸消毒が知られているが、ソフトコンタクトレンズの場合には、レンズ自体の劣化や付着物の熱変成が問題となる場合がある。更に、煮沸消毒の処理に特別な装置が必要で且つ作業も面倒であることから、ソフトコンタクトレンズの殺菌処理には、煮沸消毒に代えて、非加熱式の消毒方法が採用されている。
かかる非加熱式の消毒方法としては、一般に、塩化ポリドロニウム等の殺菌剤の溶液中でコンタクトレンズを保存するMPS法と、過酸化水素水にコンタクトレンズを浸漬して中和させる過酸化水素法とが、知られている。例えば、特許庁標準技術集「メガネ」第320頁,第323頁(非特許文献1)に記載されているとおりである。
ところが、これらMPS法と過酸化水素法との何れの非加熱式消毒方法においても、ソフトコンタクトレンズに対して、未だ充分な殺菌作用を発揮し得るものとは言い難かったのである。
すなわち、前者のMPS法では、ソフトコンタクトレンズのケアである洗浄,すすぎ,消毒,保存を一貫して一液で行うことが出来るようにして、簡便な操作を実現するために、消毒や殺菌の作用が充分に強くない溶液が用いられている。そのために、殺菌効果が充分に発揮されるとは言い難いという問題があった。このことは、例えば独立行政法人国民生活センターの発表論文「ソフトコンタクトレンズ用消毒剤のアカントアメーバに対する消毒性能」(非特許文献2)においても言及されているところである。
一方、後者の過酸化水素法では、コンタクトレンズに付着した過酸化水素水が眼組織に悪影響を及ぼすことを避けるために、過酸化水素水へのコンタクトレンズの浸漬による殺菌処理の開始と同時に、触媒や中和液を用いて積極的に中和処理を施すようにされる。そのために、過酸化水素水が中和した後の水中にコンタクトレンズが浸漬されることによって、中和後の細菌汚染が発生するおそれがあったのである。
特許庁 標準技術集,一般,平成17年度,メガネ,第320頁(技術名称「13−2−2−1 過酸化水素法」),第323頁(技術名称「13−3−1−1 液中保存法」) 独立行政法人国民生活センター 平成21年12月16日発行 「ソフトコンタクトレンズ用消毒剤のアカントアメーバに対する消毒性能」
本発明は、上述の事情を背景に為されたものであって、その解決課題は、MPS法や過酸化水素法といった非加熱式消毒方法において従来不十分であった殺菌効果を補完し、ソフトコンタクトレンズに対して効果的な殺菌処理を実現可能とする新規な構造のコンタクトレンズケースを提供することにある。
本発明の第一の態様は、コンタクトレンズを殺菌作用のある保存液に浸漬させて収容するレンズ収容部が上方に向かって開口して設けられたコンタクトレンズケースにおいて、前記保存液の液面下に位置して上方に凸となる球面状を有しており、前記コンタクトレンズが球状凹面を重ね合わされて載置状態で保持されるレンズ載置面が、前記レンズ収容部の底部に突出して設けられていると共に、該レンズ載置面が抗菌性材料によって形成されており、更に、該レンズ載置面に載置された前記コンタクトレンズの幾何中心を該レンズ載置面の頂点から外れた位置に位置決めする傾斜載置手段が設けられているコンタクトレンズケースにある。
本態様のコンタクトレンズケースでは、抗菌性材料で形成されたレンズ載置面に対して、直接的にコンタクトレンズの球状凹面が載置される状態で、コンタクトレンズが保存液中に浸漬されてレンズ収容部に収容される。それ故、かかる収容状態下、コンタクトレンズの球状凹面には、保存液の殺菌作用に加えて、レンズケースの抗菌性材料による殺菌作用も併せて作用することとなる。
その結果、例えば保存液がMPS溶液である場合にも、MPS溶液における弱い殺菌作用が、レンズケース自体の殺菌作用で効果的に補われ、それら溶液とレンズケースの両者による協働した殺菌作用により、コンタクトレンズに対して優れた殺菌効果を与えることが可能となるのである。
特に、コンタクトレンズの装用状態下、球状凸面は、瞬目や重力作用で積極的に流動せしめられる涙液に晒されていることから、微生物の付着による悪影響が抑制され得るが、一方、球状凹面は、角膜に略密着状態とされて涙液交換も制限されるために、微生物の付着による悪影響が大きいことが懸念される。ここにおいて、本態様のコンタクトレンズケースでは、コンタクトレンズの球状凹面に対して、レンズケースによる殺菌作用を積極的に及ぼし得ることとなり、微生物の付着に起因する悪影響を一層効率的に回避せしめ得る。
特に、本態様のコンタクトレンズケースでは、コンタクトレンズの幾何中心がレンズ載置面の頂点から外れた位置にセットされることにより、コンタクトレンズが傾斜状態で載置されて、レンズエッジ(コンタクトレンズの外周縁部)が直径方向で対向位置する一方で最下部とされると共に他方で最上部とされる。これにより、球状凹面を下方に向けて載置されたコンタクトレンズとレンズ載置面との間に気泡が入った場合でも、かかる気泡がコンタクトレンズの幾何中心から上方に外れてレンズエッジの最上部から容易に排出され得る。その結果、コンタクトレンズの下側への気泡の滞留が低減されて、コンタクトレンズの球状凹面とレンズ載置面とをより接近位置させて密着性を向上させることが出来、レンズ載置面によるコンタクトレンズへの殺菌作用をより効果的に且つ安定して発揮させることが可能となるのである。
なお、コンタクトレンズケースの一つとして、コンタクトレンズの球状凹面を支持する載置面の構造単体は、特許第4474057号公報に開示されているが、この従来構造のコンタクトレンズケースは、そもそも抗菌性材料で形成されたものでなく、本態様の特徴の一つである「非加熱式の保存液による殺菌作用を、抗菌性材料のコンタクトレンズケースによる殺菌作用で補うことで優れた殺菌作用を実現する」という基本的な技術思想に関して示唆するものでない。更に、上述のようにコンタクトレンズの下側に入り込んだ気泡の排出を促進する技術に関しても、何等の示唆がない。それに加えて、かかる従来構造のコンタクトレンズケースでは、レンズ載置面が液面よりも上方にまで突出していることに加えて、凹状のキャップ内面との極めて狭い領域にコンタクトレンズが収容されるために、殺菌作用のある保存液のコンタクトレンズへの接触を充分な液量をもって確保することが難しい。また、仮に、この従来構造のコンタクトレンズケースを抗菌性材料で形成した場合でも、レンズ載置面には保存液をコンタクトレンズに接触させるために多数の貫通孔が形成されていることから、コンタクトレンズの球状凹面の全面がレンズ載置面に載置され得ず、充分な接触面積ひいては抗菌作用が確保され難い。これに対して、本態様では、レンズ収容部の液面下に設けた凸形球面状のレンズ載置面により、コンタクトレンズの球状凹面を載置状態で且つレンズ幾何中心をレンズ載置面の頂点から外した傾斜状態で支持せしめたことにより、コンタクトレンズケースによる殺菌作用をコンタクトレンズに対して極めて効果的に及ぼし得るのである。
さらに、本発明のコンタクトレンズケースでは、レンズ収容部の開口部に向かって突出する状態で設けられたレンズ載置面に対してコンタクトレンズの球状凹面が重ね合わされて載置されている。それ故、前述のMPS法と過酸化水素法との何れの殺菌法を採用する場合でも、殺菌処理の後にレンズ使用者がコンタクトレンズを取り出す際に、手指でコンタクトレンズの球状凸面を指先の腹上に載せるようにして摘んで、そのまま角膜上にコンタクトレンズを装用することが出来る。これにより、細菌汚染による装用時の悪影響が特に問題となり易いコンタクトレンズの球状凹面に対して、手指を触れることなく、レンズ収容部から取り出して角膜上に装用することが可能となり、コンタクトレンズの球状凹面に対する殺菌効果が装用状態においてより効果的に発揮され得るのである。
本発明の第二の態様は、第一の態様のコンタクトレンズケースであって、前記傾斜載置手段により前記レンズ載置面の頂点から前記コンタクトレンズの幾何中心が外れる方向と反対側に延びる半径方向線上で、該レンズ載置面の曲率半径が該コンタクトレンズの内面の曲率半径より小さくされることにより、該レンズ載置面と該コンタクトレンズの外周縁部の内面との間に隙間が生ぜしめられるようになっているものである。
本態様のコンタクトレンズケースでは、コンタクトレンズの下側に入った気泡が抜けるレンズエッジの最上部側で、コンタクトレンズの内面とレンズ載置面との間に隙間が積極的に形成されることにより、コンタクトレンズの下側から気泡が一層抜け易くなる。特に本態様では、レンズ載置面の曲率半径が小さくされることにより、コンタクトレンズにおける無理な変形を伴うことなく、気泡を抜け易くするための隙間を効果的に形成することが出来る。
本発明の第三の態様は、第一又は第二の態様に係るコンタクトレンズケースであって、前記レンズ載置面の外周縁部が周上で高さ方向に異ならされることで該レンズ載置面の幾何中心が頂点から外れた位置に設定されており、該レンズ載置面の外周縁部で前記コンタクトレンズの外周縁部の位置が規定されて、該コンタクトレンズの幾何中心が該レンズ載置面の頂点から該レンズ載置面の幾何中心側に外れた位置に位置決めされることにより、前記傾斜載置手段が構成されているものである。
本態様のコンタクトレンズケースでは、レンズ載置面自体を鉛直方向から傾斜させて形成したことにより、レンズ載置面に載置されるコンタクトレンズを鉛直方向の頂点から外れた位置に幾何中心をもって位置決めすることが出来る。換言すれば、レンズ載置面が突設されたレンズ収容部の底面が傾斜せしめられることとなり、レンズ載置面におけるコンタクトレンズの位置ずれが、レンズ載置面の外周縁部における傾斜底面に対するレンズエッジの当接によって制限されて、コンタクトレンズが傾斜状態で位置決め保持されるのである。
本発明の第四の態様は、第一〜三の何れかの態様に係るコンタクトレンズケースであって、前記レンズ載置面において、前記レンズ載置面の頂点から前記コンタクトレンズの幾何中心が外れる側とは反対の側を半径方向に延びる溝部が形成されているものである。
本態様のコンタクトレンズケースでは、コンタクトレンズの下側に入った気泡が抜ける方向に延びる溝部によって、コンタクトレンズの内面とレンズ載置面との間に隙間が積極的に形成されることにより、コンタクトレンズの下側から気泡が一層抜け易くなる。なお、溝部は、適当な数だけ設けることが可能であると共に、少なくともレンズエッジが重なる部分に形成されていれば良く、溝部におけるレンズ載置面の中央側の始点は半径方向の中央部分であっても良い。
本発明の第五の態様は、第一〜四の何れかの態様に係るコンタクトレンズケースであって、前記レンズ載置面における前記コンタクトレンズが載置される領域の全面に亘って、該コンタクトレンズの内面の曲率半径よりも該レンズ載置面の曲率半径が小さくされているものである。
本態様に係るコンタクトレンズケースでは、コンタクトレンズの球状凹面の外周部分だけがレンズ載置面に当接して中央部分がレンズ載置面から浮き上がってしまうことが防止される。それ故、レンズ載置面から浮き上がったコンタクトレンズの中央部分に溜まった気泡が抜け難くなる不具合が回避されると共に、コンタクトレンズの内面の中央部分がレンズ載置面に充分に接近位置させられて目的とする殺菌効果も一層安定して発揮され得る。
本発明の第六の態様は、第一〜五の何れかの態様に係るコンタクトレンズケースであって、前記レンズ収容部に対して、前記保存液として過酸化水素水が収容されるものである。
本態様に係るコンタクトレンズケースでは、保存液として過酸化水素水が採用されることで、コンタクトレンズに対して極めて優れた殺菌作用が発揮され得る。一方、過酸化水素法による問題点であった、中和後の細菌汚染の進行に関しては、コンタクトレンズの球状凹面に対して抗菌性材料で形成されたレンズケースのレンズ載置面が直接的に重ね合わされることで、レンズケースによる殺菌作用が継続してコンタクトレンズに作用し、細菌汚染の進行が防止され得る。これにより、過酸化水素水による殺菌作用とレンズケースによる殺菌作用とが、経時的に相互補完の関係をもって発揮され、初期において過酸化水素水で充分に殺菌されたコンタクトレンズが、使用に至るまでの間、レンズケースで殺菌状態に維持されることで、レンズ使用者は殺菌状態のコンタクトレンズを安心して装用することができることとなる。
本発明の第七の態様は、前記第六の態様に係るコンタクトレンズケースにおいて、前記過酸化水素水の分解反応に触媒作用を発揮する触媒を収容する触媒収容部の底面が、前記レンズ収容部の底面に比して、同一以上の深さで形成されていると共に、それらレンズ収容部と触媒収容部とを底部において連通する底部連通流路が設けられたものである。
本発明のコンタクトレンズケースでは、触媒収容部の底面をレンズ収容部の底面より浅くても触媒およびコンタクトレンズが何れも水面下にあれば有効な殺菌効果が発揮され得るものであるが、例えば本態様のように触媒収容部の底面をレンズ収容部の底面と同一以上の深さとすることも可能である。そして、仮に本態様の如く触媒収容部の底面をレンズ収容部の底面と同一以上の深さとした場合には、分解後の水より比重の大きい過酸化水素水が、レンズ載置面から触媒収容部に向かって、底部連通流路を通じて導かれることとなる。これにより、触媒収容部における触媒作用で過酸化水素水の中和が進行するに伴って、比重差を利用してレンズ載置面から触媒収容部に向かって、未中和の過酸化水素水が積極的に導き入れられる。その結果、触媒収容部に収容した触媒による触媒作用を、レンズ収容部に収容された過酸化水素水にも効率的に及ぼして、ケース内に収容された過酸化水素水の全体に対して効率的で且つ均一な中和の進行を安定して発現させることが出来るのである。
なお、本態様においてより好適には、底部連通流路を含む過酸化水素水の流動路において過酸化水素水の流動を促進するために、レンズ収容部の底面から触媒収容部の底面に向けて下方に傾斜等した底面が設けられる。また、レンズ収容部と触媒収容部との間には、底部連通流路に加えて、液面領域においても相互に連通する液面連通流路が設けられる。これにより、触媒収容部において触媒の周囲で発生して液面に浮上する酸素ガスが、液面付近で周囲に拡散することで発生する液体流動を利用して、液面領域では触媒収容部からレンズ収容部に向かう流体流動を積極的に発生し、これと底部におけるレンズ収容部から触媒収容部に向かう流体流動と併せて、それらレンズ収容部と触媒収容部との間に亘って全体的に循環する流体流動をより効率的に生ぜしめることが可能となる。
また、本発明の第八の態様は、第六又は第七の態様に係るコンタクトレンズケースであって、前記過酸化水素水の分解反応に触媒作用を発揮する触媒が採用されており、該触媒が、触媒本体と該触媒本体の外周を囲む枠体とを備えているものである。
本態様に係るコンタクトレンズケースでは、触媒による過酸化水素水の分解作用で発生する気泡が必要以上に周囲に拡散してしまうことを、触媒本体の外周を囲む枠体によって制限することが出来る。それ故、かかる気泡がレンズ収容部に拡散してコンタクトレンズの下側に入り込んでしまうこと等も抑えることが可能となる。なお、本態様における枠体は、例えば、過酸化水素水中で上下方向に延びる筒状を有するものが好適に採用され、より好適には、枠体の下端部が触媒本体の下端部と同じかそれ以上に下方に延び出した形状とされる。これにより、過酸化水素水の特に底部近くで発生する気泡の拡散とコンタクトレンズ下側への入り込みを一層効果的に抑制することが可能となる。
また、本発明の第九の態様は、第一〜八の何れかの態様に係るコンタクトレンズケースであって、前記レンズ収容部を覆蓋する蓋体が開閉可能に設けられていると共に、該蓋体の内面において前記レンズ収容部の前記レンズ載置面に対向位置せしめられ、前記保存液中にまで突出して該レンズ載置面からの前記コンタクトレンズの浮き上がりを制限する制限突部が設けられているものである。
本態様に係るコンタクトレンズケースでは、コンタクトレンズの球状凹面に対するレンズ載置面による殺菌効果を一層安定して発揮させることが出来る。即ち、コンタクトレンズ下側に気泡の一部が残留したりするとコンタクトレンズが浮上してコンタクトレンズの球状凹面とレンズ載置面との間に大きな隙間ができてしまい、レンズ載置面による目的とする殺菌効果が充分に発揮され難くなるおそれがある。特に、過酸化水素法では、中和過程で発生する酸素ガスがコンタクトレンズの下側に入り込んでしまうおそれがある。そこで、本態様ではコンタクトレンズを制限突部で押し下げて、レンズ載置面への接近又は接触状態に保持することが出来るのである。これにより、レンズ載置面によるコンタクトレンズへの殺菌効果を一層安定して得ることが可能となる。
本発明に従う構造とされたコンタクトレンズケースにおいては、レンズ収容部に収容されたコンタクトレンズに対して、保存液の殺菌作用と共に、レンズケースの抗菌性材料による殺菌作用が、補完的に発揮され得る。その結果、例えばMPS法では、保存液の弱い殺菌作用がレンズケースの殺菌作用で補完されて総合的に優れた殺菌効果を得ることが出来るのであり、また過酸化水素法では、分解後の殺菌状態がレンズケースの殺菌作用で維持されて総合的に優れた殺菌効果を得ることが出来るのである。特に、装用状態で涙液交換効率が低く細菌汚染が問題となり易いコンタクトレンズの球状凹面に対して、レンズ載置面を直接的に重ね合わせて設けたことで、レンズケースの抗菌性材料による殺菌作用が、コンタクトレンズの装用に伴う細菌汚染の問題に対して一層効果的に発揮され得る。
特に、本発明のコンタクトレンズケースでは、レンズ載置面上でコンタクトレンズが傾斜状態で保持されることから、コンタクトレンズの下側に気泡が入っても、かかる気泡がレンズエッジの最上部から容易に排出され得る。それ故、コンタクトレンズの球状凹面とレンズ載置面とをより接近位置させて密着性を向上させることが出来、レンズ載置面によるコンタクトレンズへの殺菌作用をより効果的に且つ安定して発揮させることが可能となる。
本発明の一実施形態としてのコンタクトレンズケースのケース本体を示す平面図。 図1におけるII−II断面図。 図1におけるIII−III断面図。 図1に示されたケース本体の斜視図。 図1〜4に示されたケース本体に蓋体を装着したコンタクトレンズケースの全体構造を、使用状態において例示する断面図。 本発明の第二の実施形態としてのコンタクトレンズケースを示す、図5に相当する断面図。 本発明の第三の実施形態としてのコンタクトレンズケースを示す、図5に相当する断面図。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1〜4にはケース本体10が示されており、このケース本体10に対して、図5に示されているように蓋体12が装着されることにより、本発明の実施形態であるコンタクトレンズケース14とされている。なお、図5は、コンタクトレンズケース14が使用状態で示されている。
より詳細には、ケース本体10は、全体として略矩形ブロック形状を有しており、その上面に矩形状に開口して液収容凹所16が形成されている。この液収容凹所16は、左右(図1中の左右)方向で中央部分に位置する触媒収容部18と、左右方向で両側部分に位置する一対のレンズ収容部20,20とから構成されている。
そして、殺菌処理に際して、図5に示されているように、液収容凹所16に対して殺菌作用のある保存液として3%濃度の過酸化水素水24が収容されて、かかる過酸化水素水24が、触媒収容部18とレンズ収容部20,20との何れにも貯留され得るようになっている。
また、触媒収容部18およびレンズ収容部20,20は、何れも、ケース本体10の上面に開口する凹所とされており、触媒収容部18に対して、過酸化水素水の中和反応に触媒作用を発揮する触媒26が収容されている。一方、レンズ収容部20,20には、ソフトタイプの左右のコンタクトレンズ28,28がそれぞれ収容されるようになっている(図5参照)。
更にまた、触媒収容部18の左右両側、即ち触媒収容部18とレンズ収容部20,20との境界部分には、それぞれ、前後(図1中の上下)方向に延びる仕切壁30が形成されている。この仕切壁30は、収容凹所16の底面から突出して、収容凹所16の開口部にまで略達している。また、仕切壁30には、前後方向に適数個(本実施形態では2個)の切欠窓32が形成されており、かかる切欠窓32が、仕切壁30の基端部から先端部にまで至る大きさとされることで、仕切壁30が前後方向で複数に分断された構造となっている。
そして、これら仕切壁30,30によって、左右のレンズ収容部20,20に収容されたコンタクトレンズ28,28が、何れもレンズ収容部20,20内に止められるようになっている。これにより、レンズ収容部20,20に収容されたコンタクトレンズ28,28が、触媒収容部18に移動したり、触媒26に接触することが防止されている。
また、各仕切壁30に形成された切欠窓32で、左右のレンズ収容部20,20が触媒収容部18に接続されている。これにより、貯留された過酸化水素水24が、左右のレンズ収容部20,20および触媒収容部18の間で、連通流路としての切欠窓32を通じて相互に流動し得るようになっている。特に本実施形態では、切欠窓32が、レンズ収容部20と触媒収容部18の各底部に至る深さとされており、それによって、レンズ収容部20と触媒収容部18とを両底部間で連通させる底部連通流路および両液面部間で連通させる液面連通流路が、何れも切欠窓32によって構成されている。
さらに、左右のレンズ収容部20,20には、それぞれ、底部の中央部分においてレンズ収容部20の開口方向である上方に向かって突出するレンズ支持部34,34が形成されている。このレンズ支持部34は、略一定の曲率半径の球体を小円で切断した部分的な球形状を有しており、レンズ収容部20の略円形の底面から上方に向かって突設されている。これにより、レンズ支持部34の表面によって、球面状のレンズ載置面36が構成されている。また、レンズ支持部34は、ケース本体10を水平支持面に載置した平置状態でレンズ載置面36の全体がレンズ収容部20における過酸化水素水24の水面下になるように、レンズ収容部20の深さ寸法よりも充分に低い高さ寸法(即ち、過酸化水素水24の液面高さより低い最大高さ寸法)で形成されている。
なお、かかるレンズ載置面36には、コンタクトレンズ28の球状凹面38が重ね合わされることにより支持されるようになっている。その際、レンズ載置面36が、コンタクトレンズ28の球状凹面38の略全面に亘って対向位置せしめられるように、レンズ載置面36には穴等が設けられていないことが望ましい。
また、レンズ載置面36は、重ね合わされたコンタクトレンズ28の球状凹面38に対して、その全面が充分に接近して重ね合わされるように、コンタクトレンズの球状凹面38の曲率半径R1と略近似した曲率半径に設定されることが望ましい。好適には、ソフトコンタクトレンズなどの含水率が高いコンタクトレンズの曲率半径の柔軟性を考慮してレンズ載置面36の曲率半径は、R1±5mmの範囲内に設定されるのが良い。より好適には、レンズ載置面36におけるコンタクトレンズ28の載置領域は、その全面に亘って、コンタクトレンズの球状凹面38の曲率半径よりも小さな曲率半径とされていることが望ましい。それによって、コンタクトレンズ28の球状凹面38とレンズ載置面36との対向面間で、コンタクトレンズ28の中央部分において隙間が発生することを効果的に防止し、かかる隙間による対向面間距離の増大や当該隙間への気泡の滞留などの問題を回避することが可能となる。
更にまた、本実施形態では、レンズ収容部20の中央部分にレンズ支持部34が突設されることで、レンズ支持部34の周囲を周方向に延びる略環状の周溝40が形成されている。また、レンズ収容部20の周壁内面が開口部に向かって拡開する傾斜面とされており、その開口部に向かう傾斜角や斜面長が周方向で異ならされること等により、かかる周溝40の深さが周方向で異ならされている。即ち、かかる周溝40の深さ寸法が、触媒収容部18側で最も深く且つ反対のケース外側で最も浅くなるように、周溝40において、触媒収容部18に向かって下方に傾斜する勾配が付されている。
そして、このレンズ収容部20の周溝40は、仕切壁30に設けられた切欠窓32を通じて、触媒収容部18の底面42に繋がっている。また、触媒収容部18の底面42は、レンズ収容部20の底面の最深部と同じかそれ以上の深さ寸法とされており、特に本実施形態では、左右のレンズ収容部20,20に連なる切欠窓32,32の形成部分の底面を含む領域において、レンズ収容部20の底面(周溝40の底面)から触媒収容部18の底面42に向かって次第に下方に傾斜する勾配が付されている。これにより、ケース本体10の液収容凹所16の底面には、レンズ収容部20,20が位置する左右の両側端部から触媒収容部18が設けられた中央部分に向かって次第に下方に傾斜する勾配が全体として付されているのである。
さらに、レンズ収容部20の底面を構成する周溝40の底部が、上述のように触媒収容部18に向かって下傾する傾斜面とされていることにより、そこから突出形成されたレンズ支持部34が全体として同じ方向に傾斜している。要するに、レンズ支持部34のレンズ載置面36は、その幾何中心(レンズ収容部20の底面に直交する方向での正面視における面積の中心点)P1が、その頂点(ケース本体10の平置状態で鉛直方向に最も高い点)P2から触媒収容部18側で下方に外れた位置に設定されている。
そして、レンズ載置面36は、コンタクトレンズ28よりも所定量だけ大きな外周形状とされており、レンズ載置面36に重ね合わされたコンタクトレンズ28は、その外周端縁(レンズエッジ)がレンズ収容部20の周壁や周溝40の底面に当接することで、レンズ載置面36の略中央に位置決め保持されるようになっている。これにより、コンタクトレンズ28は、その幾何中心(球面レンズの場合の光学中心)が、レンズ載置面36の頂点P2から幾何中心P1側に外れ、該幾何中心P1と略同じ位置に位置せしめられ、コンタクトレンズ28の全体が、触媒収容部18側に傾斜して保持されるようになっている。
また、本実施形態では、レンズ載置面36において、その頂点P2からP1と反対に向かう半径方向線上で、外周縁部から中心に向かって延びる溝部44が形成されている。即ち、この溝部44は、レンズ載置面36の頂点P2からコンタクトレンズの幾何中心が外れる下側(触媒収容部18側)と反対の上側(レンズ収容部20の底面の傾斜方向の上方)に設けられている。そして、この溝部44が形成されることにより、レンズ載置面36の全体形状が、触媒収容部18に向かって窄まった略ハート形状とされている(図4参照)。
更にまた、レンズ載置面36における溝部44が形成された上側部分は、図2及び図5に示されているように、下側部分よりも小さな曲率半径とされている。これにより、溝部44の形成領域において、レンズ載置面36とコンタクトレンズ28の内面との間に隙間46が積極的に形成されており、この隙間46が、コンタクトレンズ28の外周縁部から外方に開口せしめられている。
一方、中央の触媒収容部18に収容配置された触媒26は、過酸化水素水24に触れる表面の少なくとも一部が、過酸化水素水24の分解に対して触媒作用を発揮する材料で形成されている。かかる材料は公知のものが何れも採用可能であるが、複数回のコンタクトレンズ殺菌処理に際して安定した触媒作用を発揮し得るように、金属触媒が好適に採用される。具体的に例示すると、白金、銀、パラジウム、銅、マンガン、コバルト、アルミニウムの群からなる金属およびこれらの金属酸化物の少なくとも一種が、触媒26の材料として採用される。
特に本実施形態では、触媒26の質量や表面積、形状を適切に設定して触媒26に作用する酸素ガスの浮力を調節することで、過酸化水素水24の水和に際して、初期には触媒26が過酸化水素水24の水面に浮上する一方、水和完了時には触媒26が過酸化水素水24中に沈下するようになっている。より詳細には、魚の形状をした触媒26の略全表面が金属触媒で覆われており、魚を形作る凹部や凸部によって表面積が大きくされている一方、魚形状の背面には背びれ状の突起が設けられて浮上時に過酸化水素水24の水面上に突出することで触媒26の浮上の程度を容易に視認できるようになっている。なお、触媒収容部18の底面42には、中央部分を左右に延びる支持突条48が突出形成されている。そして、過酸化水素水24中に浸漬された触媒26の底面が支持突条48の先端に乗ることで、触媒26の底面の全体が触媒収容部18の底面42に密着することを防止するようになっている。
また、触媒26には、魚形状とされた触媒本体50の周囲を全周に亘って囲む枠体52が一体的に設けられている。この枠体52は、上下方向に延びる縦板断面で触媒本体50の周囲を全周に亘って囲む筒状とされている。また、枠体52の下端は、触媒本体50の最下端と略同じとされていると共に、枠体52の上端は、触媒本体50の最上端と略同じとされている。要するに、枠体52は、全周に亘って何れの側面視においても触媒26を覆い隠す形状と大きさで形成されている。
更にまた、触媒26の長さ方向の一端部(魚形状の尾側端部)には、枠体52において左右方向外方にそれぞれ突出する支軸部54が一体的に設けられている。一方、ケース本体10の触媒収容部18には、奥方(図1中の上方)で左右方向に対峙して一対の係止片56,56が設けられている。そして、触媒26の支軸部54の両端部が、一対の係止片56,56で係止されることにより、支軸部54が浮上を抑えられて回動可能に位置決め支持されている。
このように支軸部54で支持された触媒26は、左右方向に延びる支軸部54の中心軸回りの回動が許容されることで、酸素ガスによる浮力の大きさが過酸化水素水24の中和の進行に伴って次第に変化するのに伴って、支軸部54の中心軸回りで揺動変位せしめられる。これにより、上述のとおり、過酸化水素水24の水和の初期に触媒26が浮上(魚形状の頭側が浮上)し且つ水和完了時に触媒26が沈下する浮沈作動が発現されるようになっている。
ところで、上述の如き構造とされたケース本体10は、少なくともレンズ載置面36を構成するレンズ支持部34が、抗菌性材料で形成されており、本実施形態ではケース本体10の全体が抗菌性材料で一体成形されている。
具体的な抗菌性材料は、公知のものが適宜に採用され得るが、例えば特開平4−22361号公報,実用新案登録第2541602号公報,特許第3383083号公報,特開2001−209015号公報,特開平5−269181号公報,特開平5−341240号公報等に記載されているように銀,銅,亜鉛等の抗菌性金属を含有する高分子化合物が好適に用いられる。
そして、このケース本体10には、その上面に対して開閉可能な蓋体12が装着されることにより、液収容凹所16の開口が全体に亘って覆われるようになっている。この蓋体12は全体として略矩形板形状とされており、その下面の外周部分が、ケース本体10における液収容凹所16の開口周縁部に対する重ね合わせ面とされている。一方、蓋体12の中央部分には、左右両側に位置して一対の制限突部58,58が突出形成されている。これら制限突部58,58は、蓋体12をケース本体10に装着した際にレンズ支持部34,34に対峙する位置に設けられている。
特に本実施形態では、制限突部58,58が、レンズ支持部34,34と同様に球状凸面をもって突設されており、蓋体12をケース本体10へ装着した閉状態で、各制限突部58とレンズ支持部34との先端頂部が互いに上下方向で所定の隙間を隔てて対向位置するようになっている。即ち、蓋体12の制限突部58は、ケース本体10への装着状態において、その少なくとも先端部分がケース本体10に貯留された過酸化水素水24の水面より下方に突出する高さとされている。また、かかる状態下、制限突部58とレンズ支持部34との対向頂部間の隙間は、コンタクトレンズケース14に収容するコンタクトレンズ28の厚さ寸法よりも僅かに大きくされている。
これにより、コンタクトレンズケース14内で、レンズ収容部20に収容されてレンズ支持部34のレンズ載置面36に載置されたコンタクトレンズ28が、制限突部58によって浮上を制限されている。その結果、コンタクトレンズ28が、過酸化水素水24の水面にまで浮上することが防止され、過酸化水素水24の水中に沈められ且つレンズ載置面36への載置状態に保持されるようになっている。
上述の如き構造とされたコンタクトレンズケース14を用いて、コンタクトレンズ28,28は、例えば以下のようにして殺菌処理される。先ず、コンタクトレンズ使用者(ユーザー)が蓋体12を取り外したケース本体10をテーブル等に平置状態で載置し、その液収容凹所16に対して、予め準備したレンズ殺菌用の過酸化水素水24を注入して貯留する。
さらに、ケース本体10に対する過酸化水素水24の注入の前或いは後に、ユーザーがコンタクトレンズ28を取り外して、外したコンタクトレンズ28をケース本体10のレンズ収容部20に収容する。その際、コンタクトレンズ28は、上方に向かって凸となる状態でレンズ収容部20に収容し、レンズ載置面36に対してコンタクトレンズ28の球状凹面を重ね合わせるようにする。
その後、ケース本体10に蓋体12を被せて組み付けることにより、コンタクトレンズ28,28の殺菌処理が開始される。即ち、レンズ収容部20,20に収容したコンタクトレンズ28,28が過酸化水素水24に浸漬されていることにより、コンタクトレンズ28,28が所定時間に亘って殺菌処理される。この過酸化水素水24によるコンタクトレンズ28,28の殺菌処理は、過酸化水素水24の分解反応が進行して中和が略完了するまで続く。
なお、過酸化水素水24の分解反応に際しては、特に触媒26の周囲で酸素ガスが発生するが、触媒収容部18がレンズ収容部20,20から仕切壁30で仕切られていることから、発生した酸素ガスがレンズ収容部20,20に移動することが抑えられている。
しかも、レンズ載置面36に載置されたコンタクトレンズ28は、レンズ載置面36全体の傾斜構造や、レンズ載置面36における幾何中心点P1と頂部P2との偏倚構造、レンズ収容部20の周壁や周溝40の底面42への当接構造、或いはレンズ載置面36の各部位に設定された曲率半径の分布などの一つ或いは複数から構成される傾斜載置手段によって、レンズ支持部34上において傾斜状態で保持される。特に、本実施形態では、コンタクトレンズ28の外周縁部(レンズエッジ)が触媒収容部18側で最下部となり、その直径方向反対側で最上部となる状態で、ケース本体10の左右方向に傾斜して位置決め保持されるようになっている。特に好適には、レンズ載置面36に重ね合わされて支持されたコンタクトレンズ28の最下点が、過酸化水素水24の中和に際して浮上した触媒26の最下点よりも下方に位置することが望ましい。
このように傾斜保持されたコンタクトレンズ28では、外周縁部(レンジエッジ)のうちで最も上方に位置せしめられた部分(図5におけるケース本体10の左右両側に位置する各端部)において、コンタクトレンズ28の球状凹面38の外周縁部における外方への開口角度が小さく(水平に近く、好適には水平線に対する下方への傾斜角が10度以下)されている。換言すれば、傾斜配置されたコンタクトレンズ28では、レンズ載置面36の頂点P2からコンタクトレンズ28の外周縁部に至るまでの距離が周方向で異ならされており、図5におけるケース本体10の左右両側に位置する各端部において最も小さくなっている。
これにより、たとえコンタクトレンズ28の球状凹面38の下側に酸素ガス(気泡)が入り込んだ場合でも、コンタクトレンズ28の外周縁部のうちで最も上方に位置せしめられた部分から比較的容易に排出されることとなり、多くの気泡がコンタクトレンズ28の下側に滞留することが防止される。その結果、気泡による浮力に起因するコンタクトレンズ28の液面への浮上が回避されて、レンズ載置面36へ充分に近接した配置状態が効果的に維持され得る。
しかも、本実施形態では、コンタクトレンズ28の外周縁部が最も上方に位置せしめられた部分において、溝部44により、外周に開放された隙間46が形成されていることから、かかる溝部44による気泡の案内作用に基づいて、コンタクトレンズ28の下側からの気泡の外部への排出が一層容易に許容され得る。
また、触媒収容部18側で、コンタクトレンズ28の端縁部が最も深い位置に設定されていることにより、触媒26の周囲に発生する酸素ガスのコンタクトレンズ28の下側への入り込み自体も、効果的に防止され得るのである。
加えて、本実施形態では、殺菌処理に際して、ケース本体10のレンズ収容部20,20には、蓋体12の制限突部58,58が入り込み、過酸化水素水24の中にまで突出して、レンズ載置面36,36に載置されたコンタクトレンズ28,28の上に位置せしめられる。
これにより、酸素ガスがコンタクトレンズ28の球状凹面の下側に入り込んでコンタクトレンズ28を浮上させることが可及的に防止されていると共に、たとえコンタクトレンズ28の球状凹面の下側に酸素ガスが入り込んだ場合でも、コンタクトレンズ28の球状凸面が制限突部58で上側から押し付けられて水面への浮上が阻止される。それ故、殺菌処理の全期間に亘って、コンタクトレンズ28,28が過酸化水素水24に対して完全に埋没状態に維持されることとなり、目的とする殺菌処理が安定して施され得る。
そして、所定時間だけ放置しておくことで、過酸化水素水24によるコンタクトレンズ28,28の殺菌処理が完了する。なお、この殺菌処理の完了は、触媒26が触媒収容部18の底に沈んでいることを目視により確認することで、過酸化水素水24の分解反応が完了していることから容易に確認することができる。即ち、ユーザーは、過酸化水素水24の分解が完了して水になっていることを確認した後、液中から殺菌済みのコンタクトレンズ28,28を取り出して安全にそのまま装用することが出来る。
また、過酸化水素水24の中和完了後すぐにはコンタクトレンズ28,28を装用しないときもあり、その場合には殺菌効果が消失した液中にコンタクトレンズ28,28が浸漬されて保存されることとなるが、かかる状態下でも、コンタクトレンズ28,28には、殺菌状態への保持効果が発揮され得る。即ち、ケース本体10が抗菌性材料で形成されていることから、コンタクトレンズ28の球状内面が重ね合わされて接触又は近接せしめられたレンズ載置面36において、ケース本体10の抗菌作用がコンタクトレンズ14に対して効率的に及ぼされ得る。
これにより、過酸化水素水24の中和完了により保存液自体の抗菌性能が消失した後でも、保存液に浸漬されて保存されたコンタクトレンズ28,28における微生物の増殖が抑制乃至は防止され得、コンタクトレンズ28,28をユーザーが装用するまでの間、細菌汚染が回避された安全な状態に保持され得るのである。特に、コンタクトレンズ28の装用に際して微生物の悪影響が問題となり易いコンタクトレンズ28の球状凹面38に対して、抗菌作用を発揮するレンズ載置面36を直接に重ね合わせた状態で、コンタクトレンズ28を保存液中に保持せしめるようになっていることから、コンタクトレンズ28に対する抗菌作用が一層効果的に発揮され得るのである。特にケース本体10の全体を抗菌性樹脂で形成する等して、保存液が触れるケース内面領域の広い範囲に抗菌性を付与することにより、一層優れた抗菌性能を得ることも可能である。また、蓋体12も抗菌性樹脂で形成することも可能であるが、例えば透明性の高い材料で蓋体12を形成することにより、殺菌中のコンタクトレンズや保存液の状況を、蓋体12を外すことなくケース外部から目視確認できるようにしても良い。
さらに、レンズ載置面36が上方に凸となる球面形状とされており、そこにコンタクトレンズ28が球状凹面を重ね合わされて載置状態で支持されていることから、コンタクトレンズ28の装用時に、ユーザーは、蓋体12を取り除いて開状態とすることで現れるレンズ収容部20の開口部から指先を保存液中に差し入れ、その指先の腹にコンタクトレンズ28の球状凸面を重ね合わせた状態で摘み出すことが出来る。これにより、ユーザーは、コンタクトレンズ28において微生物汚染が問題となり易い球状凹面38側に手指を触れることなく、コンタクトレンズケース14からコンタクトレンズ28を取り出して角膜に装用することも可能となる。
また、本実施形態では、過酸化水素水24の分解反応の進行に伴って触媒26が浮沈することで過酸化水素水24に対して攪拌及び流動作用が及ぼされる。特に本実施形態では、触媒収容部18とレンズ収容部20,20との仕切壁30,30に対して下端から上端に至る切欠窓32,32が形成されて連通流路が設けられていることから、触媒26の周囲で発生して浮上し更に水面付近で周囲に拡散する酸素ガス気泡によっても、過酸化水素水24に対する攪拌及び流動作用が及ぼされる。加えて、レンズ収容部20,20と触媒収容部18との底面間には、高さの相違(傾斜又は段差)が設定されていることにより、過酸化水素水24とその分解後の水との比重差を利用して、未分解の過酸化水素水24が、レンズ収容部20,20から触媒収容部18に向かって積極的に導かれ、触媒26の付近に集められることで触媒作用が一層安定して効率的に発揮され得る。
このように、本実施形態のコンタクトレンズケース14では、触媒収容部18及びレンズ収容部20,20を含む液収容凹所16内で過酸化水素水24に対して積極的な流動作用が及ぼされることにより、過酸化水素水24の分解反応の均質化が図られる。その結果、目的とするコンタクトレンズ28の殺菌処理が、過酸化水素水24の濃度も精度良く管理されたもとで略一定の時間に亘って安定して行われ得るのである。
以上、本発明の一実施形態について詳述してきたが、本発明はかかる実施形態における具体的な記載によって限定的に解釈されるものでなく、当業者の知識に基づいて各種の変更,修正等が加えられ得る。
例えば、殺菌作用のある保存液として前述の過酸化水素水24に代えてMPS液を採用するMPS法に用いられるコンタクトレンズケースにも、本発明は適用可能である。その場合には、触媒が不要とされることから、ケース本体において触媒収容部を設ける必要もなく、例えば相互に連通された或いは非連通で独立した一対のレンズ収容部だけを備えた構造も採用可能となる。
そして、そのようなMPS法に用いられるコンタクトレンズケースに対して本発明を適用することによっても、MPS溶液における弱い殺菌作用をレンズケース自体の殺菌作用で補うことで、溶液とレンズケースの両者による協働した殺菌作用により、MPS溶液に浸漬したコンタクトレンズに対して優れた殺菌効果を与えることが出来る。特に、微生物の付着による悪影響が問題となり易いコンタクトレンズの球状凹面に対して、レンズケースによる殺菌作用が積極的に及ぼされることで、微生物の付着に起因する問題を効率的に回避せしめ得る等といった前述の実施形態と同様な効果は、MPS法においても同様に発揮され得ることとなる。
しかも、コンタクトレンズをMPS溶液に浸漬してレンズ載置面に重ね合わせる際や、コンタクトレンズをレンズ載置面に載置してからMPS溶液をレンズ収容部に注入する際などに、たとえコンタクトレンズの下側に気泡が入り込んだ場合でも、かかる気泡が、傾斜状態で保持されたコンタクトレンズの最上部の外周縁部から容易に排出され、多くの気泡がコンタクトレンズの下側に残留することが防止される。それ故、過酸化水素水法への適用例を示した前記実施形態と同様に、コンタクトレンズの球状内面がレンズ載置面に対して効果的に接近状態で重ね合わされることとなり、レンズ載置面によるコンタクトレンズへの殺菌作用が安定して且つ効果的に発揮され得るのである。
また、MPS法と過酸化水素法との何れに用いられるコンタクトレンズケースの場合でも、触媒収容部18とレンズ収容部20,20との間に設けられる仕切壁30,30は、必ずしも必要でない。尤も、過酸化水素法に用いられるコンタクトレンズケースの場合には、触媒26の金属イオン等の悪影響を回避する等の目的で、例えば触媒26が籠に入れられたりコンタクトレンズ28の移動が規制突部等で制限されたりすること等により、触媒26へのコンタクトレンズ28の接触を回避する手段が設けられることが望ましい。また、過酸化水素水24の中和反応を促進する目的で、金属触媒に代えて公知の中和促進剤等を採用することも可能であり、その場合には、レンズ収容部20,20と触媒収容部18とを仕切る仕切壁30等は設ける必要がない。
更にまた、仕切壁を設ける場合でも、仕切壁自体の具体的形状や構造は特に限定されるものでなく、仕切壁に形成されて触媒収容部18とレンズ収容部20,20とを接続する連通流路の具体的構造や数等も限定されるものでない。例えば、触媒収容部18とレンズ収容部20,20とを全体に亘って仕切る仕切壁を形成すると共に、かかる仕切壁に対して適数個の貫通孔を設けることで連通流路を構成することも可能である。
また、レンズ支持部34やレンズ載置面36の具体的形状は、前記実施形態に限定されるものでない。例えば、図6に示された本発明の第二の実施形態であるコンタクトレンズケース60のように、レンズ載置面36に溝部(44)を設けないで、コンタクトレンズ28の球状凹面の全面がレンズ載置面36に対して略均一に接近して対向位置せしめられる態様であっても良い。なお、図6のコンタクトレンズケース60では、触媒収容凹所18の底面において、その左右の両側端部から中央部分に向かって次第に下方に傾斜する勾配が全体として付されており、両側のレンズ収容部20の各周溝40の底面42の傾斜から連続した勾配が付されていることによって、過酸化水素水24が、その比重を利用して、両側のレンズ収容部20,20から触媒収容凹所18に一層効率的に集められるようになっている。
更にまた、図6に示されたレンズ載置面36の曲率半径を領域に応じて異ならせることにより、レンズ載置面36を楕円形状とすることで、レンズ載置面36とコンタクトレンズ28との間に、コンタクトレンズ28の外周側に開放される隙間を積極的に形成することも可能である。具体的には、(図示はしないが)ケース本体10の左右方向(図1中の左右方向)に延びる直径上での曲率半径を、前後方向(図1中の上下方向)に延びる直径上での曲率半径に比して小さくすることで正面視で前後方向に広がる楕円状のレンズ載置面36を形成することにより、レンズ載置面36に載置されたコンタクトレンズ28の最上部の外周縁部で開放された隙間を形成することができる。
或いは、図7に示された本発明の第三の実施形態であるコンタクトレンズケース62のように、レンズ載置面36の中央部分において、コンタクトレンズ28よりも小さな円形領域をコンタクトレンズ28の球状凹面よりも小さな曲率半径の球状凸面64をもって突出形成しても良い。この球状凸面64で、コンタクトレンズ28の球状凹面の中央部分を支持せしめることにより、傾斜状態で支持されたコンタクトレンズ28の最上部の外周縁部で開放された隙間46を積極的に形成することができる。
10:ケース本体、12:蓋体、14,60,62:コンタクトレンズケース、16:液収容凹所、18:触媒収容部、20:レンズ収容部、24:過酸化水素水、26:触媒、28:コンタクトレンズ、30:仕切壁、32:切欠窓(連通流路)、34:レンズ支持部、36:レンズ載置面、38:球状凹面、40:周溝、42:底面、44:溝部、46:隙間、48:支持突条、50:触媒本体、52:枠体54:支軸、56:係止片、58:制限突部、64:球状凸面

Claims (9)

  1. コンタクトレンズを殺菌作用のある保存液に浸漬させて収容するレンズ収容部が上方に向かって開口して設けられたコンタクトレンズケースにおいて、
    前記保存液の液面下に位置して上方に凸となる球面状を有しており、前記コンタクトレンズが球状凹面を重ね合わされて載置状態で保持されるレンズ載置面が、前記レンズ収容部の底部に突出して設けられていると共に、該レンズ載置面が抗菌性材料によって形成されており、更に、該レンズ載置面に載置された前記コンタクトレンズの幾何中心を該レンズ載置面の頂点から外れた位置に位置決めする傾斜載置手段が設けられていることを特徴とするコンタクトレンズケース。
  2. 前記傾斜載置手段により前記レンズ載置面の頂点から前記コンタクトレンズの幾何中心が外れる方向と反対側に延びる半径方向線上で、該レンズ載置面の曲率半径が該コンタクトレンズの内面の曲率半径より小さくされることにより、該レンズ載置面と該コンタクトレンズの外周縁部の内面との間に隙間が生ぜしめられるようになっている請求項1に記載のコンタクトレンズケース。
  3. 前記レンズ載置面の外周縁部が周上で高さ方向に異ならされることで該レンズ載置面の幾何中心が頂点から外れた位置に設定されており、該レンズ載置面の外周縁部で前記コンタクトレンズの外周縁部の位置が規定されて、該コンタクトレンズの幾何中心が該レンズ載置面の頂点から該レンズ載置面の幾何中心側に外れた位置に位置決めされることにより、前記傾斜載置手段が構成されている請求項1又は2に記載のコンタクトレンズケース。
  4. 前記レンズ載置面において、前記レンズ載置面の頂点から前記コンタクトレンズの幾何中心が外れる側とは反対の側を半径方向に延びる溝部が形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載のコンタクトレンズケース。
  5. 前記レンズ載置面における前記コンタクトレンズが載置される領域の全面に亘って、該コンタクトレンズの内面の曲率半径よりも該レンズ載置面の曲率半径が小さくされている請求項1〜4の何れか1項に記載のコンタクトレンズケース。
  6. 前記レンズ収容部に対して、前記保存液として過酸化水素水が収容される請求項1〜5の何れか1項に記載のコンタクトレンズケース。
  7. 前記過酸化水素水の分解反応に触媒作用を発揮する触媒を収容する触媒収容部が形成されており、該触媒収容部の底面が前記レンズ収容部の底面に比して同一以上の深さで形成されていると共に、それらレンズ収容部と触媒収容部とを底部において連通する底部連通流路が設けられている請求項6に記載のコンタクトレンズケース。
  8. 前記過酸化水素水の分解反応に触媒作用を発揮する触媒が採用されており、該触媒が、触媒本体と該触媒本体の外周を囲む枠体とを備えている請求項6又は7に記載のコンタクトレンズケース。
  9. 前記レンズ収容部を覆蓋する蓋体が開閉可能に設けられていると共に、該蓋体の内面において前記レンズ収容部の前記レンズ載置面に対向位置せしめられ、前記保存液中にまで突出して該レンズ載置面からの前記コンタクトレンズの浮き上がりを制限する制限突部が設けられている請求項1〜8の何れか1項に記載のコンタクトレンズケース。
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