JP2003093481A - コンタクトレンズの殺菌消毒装置 - Google Patents

コンタクトレンズの殺菌消毒装置

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JP2003093481A
JP2003093481A JP2001291837A JP2001291837A JP2003093481A JP 2003093481 A JP2003093481 A JP 2003093481A JP 2001291837 A JP2001291837 A JP 2001291837A JP 2001291837 A JP2001291837 A JP 2001291837A JP 2003093481 A JP2003093481 A JP 2003093481A
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light
contact lens
disinfecting
lens
solution
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Application number
JP2001291837A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Suzuki
弘昭 鈴木
Kazuhiko Nakada
和彦 中田
Kotaro Sakanishi
弘太郎 阪西
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Menicon Co Ltd
Original Assignee
Menicon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンタクトレンズの浸漬された消毒液に対し
て、UV光を照射することによって、かかる消毒液に有
効な殺菌消毒作用を発現せしめて、優れた消毒効果が簡
便に且つ容易に実現され得るようにしたコンタクトレン
ズの殺菌消毒装置を、提供すること。 【解決手段】 コンタクトレンズ12を所定の消毒液中
に浸漬して殺菌消毒するための装置10を、消毒液20
中にコンタクトレンズを浸漬した状態において保持す
る、少なくとも壁部の一部がUV光透過材料にて形成さ
れたUV光透過部を有するコンタクトレンズ保持手段2
2と、該コンタクトレンズ保持手段22のUV光透過部
を通じてUV光を該コンタクトレンズ保持手段22内に
照射せしめるUV光照射手段40,46とから構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズの殺菌消毒装
置に係り、特に、コンタクトレンズが浸漬された消毒液
に対して、UV光を照射することによって、該消毒液に
有効な殺菌消毒作用を発現せしめて、コンタクトレンズ
の殺菌消毒を実施することの出来るコンタクトレンズの
殺菌消毒装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】従来より、コンタクトレンズは、非含水性
コンタクトレンズと含水性コンタクトレンズとに分類さ
れたり、また、ハードコンタクトレンズとソフトコンタ
クトレンズとに分類されたりしている。而して、それら
の何れのコンタクトレンズにあっても、それらが装用さ
れることによって、涙液や眼脂に由来する、タンパク質
や脂質、無機質等の汚れが付着するため、定期的に洗浄
することが必要とされている。また、コンタクトレンズ
を眼から外して保存している間に、かかるレンズ表面に
付着した細菌等の微生物が増殖する恐れがあるところか
ら、コンタクトレンズに対しては、その装用前において
消毒を施すことも必要とされているのであり、特に、ソ
フトコンタクトレンズの場合には、細菌等の感染の危険
性が高いために、装用前の消毒が極めて重要となってい
る。
【0003】そして、コンタクトレンズを消毒する方法
としては、これまで、煮沸消毒器を用いた熱消毒法と、
殺菌剤乃至は防腐剤を用いて行なう化学消毒法が、主と
して採用されてきている。
【0004】具体的には、前者の熱消毒法は、温度制御
手段を有するコンタクトレンズ消毒器を利用して、コン
タクトレンズを殺菌消毒する方法であって、例えば、特
許2720714号明細書には、酵素系洗浄剤を含有す
る溶液にコンタクトレンズを浸して密閉し、かかる溶液
を2段階で加熱することによって、洗浄操作と殺菌操作
とを別々に実施するコンタクトレンズの消毒器が、提案
されている。
【0005】しかしながら、かかる熱消毒法にあって
は、殺菌工程において、殺菌温度として、100℃の如
き非常に高い温度が採用されているところから、このよ
うな煮沸消毒を施さない場合に比して、レンズ寿命が短
くなるといった問題を内在するものであった。また、煮
沸直後のコンタクトレンズは高温であるために、放冷し
なければならず、殺菌工程後、レンズを扱うまでに長時
間を要すると共に、煮沸消毒時に誤って消毒器を開封す
ると、火傷をする恐れがある等といった欠点をも有する
ものであったのである。
【0006】また一方、化学消毒法としては、所定の殺
菌/防腐剤、例えば、クロルヘキシジン、塩化ベンザル
コニウム、チメロサール等を含有せしめてなる消毒液が
用いられ、それにコンタクトレンズを浸漬することによ
って、レンズの殺菌消毒を実施する手法が提案されてい
る(特開昭52−109953号公報、特開昭62−1
53217号公報、特開昭63−59960号公報等参
照)。
【0007】しかしながら、かかる化学消毒法におい
て、充分な消毒効果を得るべく、上記に例示せる如きク
ロルヘキシジン等の殺菌/防腐剤(薬品)を高濃度にお
いて含有する消毒液を用いる場合にあっては、かかるク
ロルヘキシジン等の殺菌/防腐剤が分子レベルにおいて
コンタクトレンズに吸着され易いものであることに起因
して、レンズ表面の濡れ性が低下する等、レンズ物性や
形状が変化したり、場合によっては、その装用時に、ア
レルギー反応等の眼障害が惹起される恐れがあり、また
逆に、レンズ物性及び形状の保持や眼に対する安全性を
重視して、薬品として作用する殺菌/防腐剤の使用濃度
を低く抑えると、当然、消毒作用が低下することは免れ
得ず、このため、殺菌/防腐剤の濃度等に細心の注意を
払わなければならず、それによって、消毒処理作業が著
しく面倒なものとなっているのである。
【0008】かかる状況下、それらの様々な問題を解消
するために、本願出願人にあっては、先に、特開200
1−190644号公報において、上述の如き殺菌/防
腐剤を用いる従来手法を採用するのではなく、微粒子状
の酸化チタンを水系媒体に分散せしめてなる懸濁液中
に、コンタクトレンズを浸漬せしめ、そしてその状態下
において、かかる懸濁液に光を照射せしめる消毒方法を
提案し、このように、酸化チタンの光触媒作用に基づく
殺菌機能を利用することによって、優れた消毒効果が実
現され得ることを明らかにした。更に、そのような先の
出願に係る消毒方法について、更なる検討を加えた結
果、ある特定の条件下にて光を照射することによって、
微粒子状の酸化チタンが何等分散せしめられていない、
過酸化水素又はフタロシアニン化合物を含有する消毒
液、更には、容器内壁面にコーティングされた酸化チタ
ンに接触するように収容された消毒液にあっても、消毒
効果が効果的に向上せしめられることを、知見したので
ある。
【0009】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、かかる事情を背
景にして為されたものであって、その解決課題とすると
ころは、コンタクトレンズの浸漬された消毒液に対し
て、UV光を照射することによって、かかる消毒液に有
効な殺菌消毒作用を発現せしめて、優れた殺菌消毒効果
が簡便に且つ容易に実現され得るようにしたコンタクト
レンズの殺菌消毒装置を、提供することにある。
【0010】
【解決手段】そして、本発明は、上述の如き課題を解決
するために為されたものであって、その要旨とするとこ
ろは、コンタクトレンズを所定の消毒液中に浸漬して殺
菌消毒するための装置にして、(A)前記消毒液を収容
すると共に、その収容された消毒液中に前記コンタクト
レンズを浸漬した状態において保持する、少なくとも壁
部の一部がUV光透過材料にて形成されたUV光透過部
を有するコンタクトレンズ保持手段と、(B)該コンタ
クトレンズ保持手段のUV光透過部を通じてUV光を該
コンタクトレンズ保持手段内に照射せしめ、該UV光に
て前記消毒液に有効な殺菌消毒作用を惹起せしめて、該
消毒液中に浸漬したコンタクトレンズの殺菌消毒を行な
うUV光照射手段とを、有することを特徴とするコンタ
クトレンズの殺菌消毒装置にある。
【0011】要するに、かかる本発明に従うコンタクト
レンズの殺菌消毒装置は、少なくとも壁部の一部がUV
光透過材料にて形成されたUV光透過部を有するコンタ
クトレンズ保持手段とUV光照射手段とを有し、かかる
UV光照射手段から発生されたUV光が、コンタクトレ
ンズ保持手段のUV光透過部を通じて、該コンタクトレ
ンズ保持手段内に照射せしめられ得るように構成されて
いるところから、そのようなUV光にて、消毒液に有効
な殺菌消毒作用が惹起されて、該消毒液中に浸漬された
コンタクトレンズの殺菌消毒が極めて有利に実現され得
るようになっているのである。従って、コンタクトレン
ズの殺菌消毒処理を、簡便に且つ容易に実施することが
出来るのである。
【0012】なお、このような本発明に従うコンタクト
レンズの殺菌消毒装置における一つの望ましい態様によ
れば、前記消毒液が、水分散性酸化チタン微粒子を含有
する溶液、フタロシアニン化合物微粒子を含有する溶
液、若しくは低濃度過酸化水素溶液、又はそれら溶液の
少なくとも2種を組み合わせてなる混合溶液であること
が、望ましい。
【0013】具体的には、前記消毒液として、水分散性
酸化チタン微粒子を含有する溶液を採用する場合にあっ
ては、UV光が照射せしめられることによって、酸化チ
タンの光触媒作用(酸化力)に基づくところの殺菌消毒
作用が、コンタクトレンズに対して効果的に働くことと
なるのである。しかも、そのような酸化チタン微粒子
は、それ自体が細菌等の微生物に直接的に作用するので
はなく、触媒として機能するものであるところから、か
かる消毒液の使用に従って分解されたり、消失したりす
るようなことがなく、以て、優れた殺菌消毒作用が長期
的乃至は永続的に奏され得るといった特徴を有している
のである。
【0014】また、上記消毒液として、フタロシアニン
化合物微粒子を含有する溶液を採用する場合にあって
も、光照射によってUV光を受けたフタロシアニン化合
物が、優れた殺菌消毒効果を発揮するのである。
【0015】さらに、前記消毒液として、低濃度過酸化
水素溶液を採用する場合にあっては、光照射によってU
V光を受けた過酸化水素が効果的に分解せしめられ、か
かる過酸化水素の分解時に生成されるヒドロキシラジカ
ルの強い酸化作用により、殺菌消毒を行なうことが可能
となっているのである。しかも、光照射によって、生体
にとって有害な過酸化水素が、短時間で効果的に且つ強
制的に分解されるところから、消毒液に含有される過酸
化水素濃度を低くしても、極めて優れた殺菌効力が得ら
れ、従来から過酸化水素を含む消毒液に必要とされる、
消毒後における過酸化水素の中和処理が必要とされ得な
くなるといった利点もある。
【0016】また、本発明に従うコンタクトレンズの殺
菌消毒装置の他の望ましい態様の一つによれば、前記U
V光照射手段が、240〜410nmの波長のUV光を
照射する発光ダイオード又は小型UVランプである構成
が好適に採用され得、これによって、装置全体の省電力
化や、小型化が有利に図られ得ることとなる。
【0017】さらに、本発明に従うコンタクトレンズの
殺菌消毒装置の更に別の望ましい態様の一つによれば、
前記コンタクトレンズ保持手段の前記消毒液に接触する
内壁面に、酸化チタンのコーティング層が形成されてい
ることが、望ましい。このような構成を採用するコンタ
クトレンズ保持手段にUV光の照射を行なえば、上述せ
る如き水分散性酸化チタン微粒子を含有する消毒液を採
用する場合と同様に、酸化チタンの光触媒作用(酸化
力)に基づくところの殺菌消毒作用が、コンタクトレン
ズに対して効果的に働くこととなるのである。しかも、
そのような酸化チタンは、それ自体が細菌等の微生物に
直接的に作用するのではなく、触媒として機能するもの
であるところから、使用に従って分解されたり、消失し
たりするようなことがなく、以て、優れた殺菌消毒作用
が長期的乃至は永続的に奏され得るといった特徴を有し
ている。
【0018】加えて、本発明に従う殺菌消毒装置の他の
好ましい態様の一つによれば、前記消毒液が、前記コン
タクトレンズ保持手段内において、10mmを越えない
深さにおいて収容され、且つ少なくとも該消毒液の深さ
方向にUV光が照射されることが望ましく、このような
構成を採用することによって、コンタクトレンズ保持手
段内の消毒液に、具体的には、消毒液中に含有せしめら
れている酸化チタン微粒子や、フタロシアニン化合物微
粒子、過酸化水素、更には、コンタクトレンズ保持手段
の内壁面にコーティングされている酸化チタンに、UV
光が万遍なく良好に照射され、これによって、消毒液の
殺菌消毒作用が極めて効果的に向上せしめられ、以て、
コンタクトレンズに対して、より一層優れた殺菌消毒効
果が発揮されることとなる。
【0019】また、本発明に従う殺菌消毒装置の別の望
ましい態様の一つによれば、前記コンタクトレンズ保持
手段が、右眼用及び左眼用コンタクトレンズをそれぞれ
別個に収容する、密封可能な二つのレンズ収容部を有す
るレンズケースであり、該レンズケースを装置本体に設
けた照射室内に収容し、該照射室に配した前記UV光照
射手段から照射されるUV光が該レンズケースのそれぞ
れのレンズ収容部内に導かれるようにした構成が、好適
に採用され得ることとなる。このような構成を採用すれ
ば、コンタクトレンズの殺菌消毒が有利に実現されると
共に、その取り扱いがより一層簡便となる。また、コン
タクトレンズの左右の混交も皆無ならしめられるのであ
る。
【0020】さらに、本発明に従う殺菌消毒装置の更に
別の好ましい態様の一つによれば、前記コンタクトレン
ズ保持手段が前記コンタクトレンズを浸漬せしめた前記
消毒液を収容する密封可能なレンズケースであり、且つ
該レンズケースの少なくとも一端側に前記UV光透過部
を介してその外側に前記UV光照射手段を一体的に設け
ると共に、かかるレンズケースを装置本体に設けた照射
室内に収容せしめた状態において、該UV光照射手段が
該装置本体に配した通電手段に電気的に接続せしめられ
るようにした構成が、好適に採用され得る。このような
構成を採用すれば、レンズケースを装置本体内に収容す
るだけで、簡単にコンタクトレンズの殺菌消毒を行なう
ことが出来ると共に、コンタクトレンズの左右の混交も
なくなるのである。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明に従う各種の実施の形態につい
て、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0022】先ず、図1(a)及び(b)には、本発明
に従うコンタクトレンズの殺菌消毒装置の一具体例が、
開放状態における斜視図及び閉鎖重合状態における一部
切欠き縦断面図形態において、概略的に示されている。
それらの図において、コンタクトレンズの殺菌消毒装置
10は、消毒の施されるべきコンタクトレンズ12を収
容するための装置本体14と、かかる装置本体14を覆
蓋するための蓋体16とから構成され、かかる装置本体
14の上面側に設けられた矩形状の二つのレンズ収容凹
部18,18に、右眼用及び左眼用コンタクトレンズ1
2,12が、それぞれ、消毒液20に浸漬された状態に
おいて別個に収容された後、該収容凹部18,18の開
口部が、蓋体16の閉蓋に伴って密閉せしめられて、コ
ンタクトレンズ12,12の殺菌消毒が行なわれるよう
になっている。
【0023】より具体的には、かかる装置本体14は、
上述せる如き二つの収容凹部18を有する、UV光透過
材料からなる平板状のレンズ保持部材22と、有底角筒
状を呈する上側筐体24及び下側筐体26とが、逐次
に、一体的に組み付けられることによって形成されてお
り、かかる下側筐体26の開口部が上側筐体24の底壁
部28にて閉塞されることによって形成された下側内部
空所30には、電子制御ユニット32及び充電池34が
収納されている。
【0024】また、上側筐体24の開口部は、幅方向中
央に設けられた隔壁部36にて、幅方向に2分されてお
り、そのような上側筐体24の開口部に、レンズ保持部
材22が、着脱可能に取り付けられることによって、二
つの上側内部空所38,38が形成されている。
【0025】そして、かかる上側内部空所38内には、
収容凹部18内にUV光が照射され得るように、UV光
照射手段たる複数の発光ダイオード40が、該収容凹部
18を取り囲むようにして設置されており、これによっ
て、収容凹部18内が、UV光を照射するための照射室
とされているのである。そして、発光ダイオード40か
ら発射されるUV光が、収容凹部18の底壁部42及び
側壁部44を透過して、その収容凹部18内に収容され
た消毒液20に照射され得るようになっているのであ
る。なお、本実施形態においては、二つの収容凹部1
8,18を有するレンズ保持部材22が、同一のUV光
透過材料にて形成されているところから、収容凹部18
全体が、UV光透過部とされている。
【0026】また、本実施形態の殺菌消毒装置10にあ
っては、蓋体16にも、UV光照射手段たる複数の発光
ダイオード46が設置されており、蓋体16の閉鎖重合
状態において、上方からもUV光が収容凹部18内に照
射され得るようになっている。なお、かかる発光ダイオ
ード46は、収容凹部18の上部開口部内に嵌挿され
る、UV光透過材料からなる嵌合部48にて覆われてお
り、かかる嵌合部48によって、蓋体16に設置された
発光ダイオード46や配線盤等が消毒液20の浸入を被
らないようにされている。
【0027】而して、上述せる如きコンタクトレンズの
殺菌消毒装置10を用いて、一組のコンタクトレンズ1
2,12の殺菌消毒を実施するには、先ず、装置本体1
4の上部に設けられた収容凹部18,18内に、右眼用
/左眼用のコンタクトレンズ12,12と消毒液20と
を、コンタクトレンズ12,12が消毒液20に浸漬さ
れるように、それぞれ別個に収容した後、かかる収容凹
部18の開口部を、蓋体16の嵌合部48にて覆蓋す
る。そして、蓋体16が閉鎖重合されていることを確認
した後、殺菌消毒装置10の前面下部に設けられたスタ
ートボタン50を押すことによって、発光ダイオード4
0,46に電源が供給されて、発光ダイオード40,4
6からUV光がレンズ収容凹部18,18内に照射さ
れ、コンタクトレンズ12,12の殺菌消毒が実施され
るのである。また、スタートボタン50の隣りには、動
作確認用の表示用LED52が設置されており、殺菌消
毒中、すなわち、発光ダイオード40,46の点灯中に
は、かかる表示用LED52が点灯するようになってい
る。
【0028】より詳細には、殺菌消毒装置10内に配設
された電子制御ユニット32の機能ブロック図が、図2
に示されているのであるが、電源プラグより入力された
商用電源は、ACアダプタ54にて、低電圧にされた
後、装置本体14内の電源供給回路56に供給される。
そして、かかる電源供給回路56にて、該ACアダプタ
54から供給された電源の平滑化・安定化等が行なわれ
た後、その安定化された電源が、充電回路58や、発光
ダイオード40,46、表示用LEDに供給されるよう
になっているのである。また、そのような電源供給回路
56は、ACアダプタが接続されて電源が供給されてい
る際には、充電回路58を通じて充電池34に充電を行
なう一方、ACアダプタが接続されていない場合には、
充電池34からの電源が発光ダイオード40,46、表
示用LEDに供給されるようになっている。なお、かか
る図2中、インターロック60は、蓋体16の開閉によ
って、ON/OFFされるスイッチであり、蓋体16が
閉じられた状態のみにおいて、発光ダイオード40,4
6に電源が供給される構成とされている。
【0029】ところで、本発明にあっては、上述せるよ
うにUV光を照射することによって、コンタクトレンズ
12を浸漬する消毒液20に対して、有効な殺菌消毒作
用を惹起せしめて、コンタクトレンズ12の殺菌消毒を
実現するものであるところから、そのような消毒液20
としては、UV光にて殺菌消毒効力が向上せしめられる
ものを採用することが望ましく、例えば、水系媒体中に
水分散性酸化チタン微粒子を分散、含有せしめてなる溶
液(酸化チタン分散液)や、水系媒体中にフタロシアニ
ン化合物の微粒子を分散、含有せしめてなる溶液(フタ
ロシアニン化合物分散液)、若しくは水系媒体中に低濃
度において、過酸化水素を溶解、含有せしめてなる溶液
(低濃度過酸化水素溶液)、又は、それらの溶液の少な
くとも2種を組み合わせてなる混合溶液、例えば、酸化
チタン分散液と低濃度過酸化水素溶液との混合溶液や、
フタロシアニン化合物分散液と低濃度過酸化水素溶液と
の混合溶液、酸化チタン分散液とフタロシアニン化合物
分散液と低濃度過酸化水素溶液との混合溶液等が、好適
に採用され得る。
【0030】具体的には、かかる消毒液20として、水
分散性酸化チタン微粒子を含有する溶液を採用する場合
にあっては、UV光が照射せしめられることによって、
UV光を受けた酸化チタン微粒子が、光触媒となって、
それぞれの微粒子表面において、強い酸化力を有するヒ
ドロキシラジカル等の活性酸素種が発現せしめられるこ
ととなり、そのような強い酸化力によって、消毒液20
中の有害微生物等が極めて効果的に殺菌され、コンタク
トレンズ12に対して、充分な殺菌消毒が施され得るの
である。しかも、酸化チタン微粒子は、それ自体が細菌
等の微生物に直接的に作用するのではなく、触媒として
機能するものであるところから、かかる消毒液20の使
用により、酸化チタン微粒子が分解乃至は消失するよう
なことがなく、以て、優れた殺菌消毒作用が長期的乃至
は永続的に奏され得るといった特徴を有しているのであ
る。このため、同じ消毒液20を繰り返して使用するこ
とが可能となるため、経済的負担が可及的に軽減され得
るといった効果も得られることとなる。
【0031】また、酸化チタン微粒子は、従来の化学消
毒法において使用されている殺菌/防腐剤の如き、化学
反応を惹起するような作用を為す薬品とは異なり、コン
タクトレンズには吸着され難いものであるところから、
そのような酸化チタン微粒子を含有する溶液を用いてコ
ンタクトレンズの殺菌消毒処理を実施しても、酸化チタ
ン微粒子がレンズ表面に吸着されて、それにより、レン
ズ物性や形状が変化したり、レンズ装用時に眼障害が発
生するようなことが有利に回避され得るのである。この
ため、消毒液20の取り扱いに際して種々の注意を払う
必要性がなくなり、消毒液20自体が安全で、取り扱い
易く、処理そのものが簡便なものとなり得るという利点
もある。
【0032】なお、かかる消毒液20に含有せしめられ
る酸化チタン微粒子としては、適当な水系媒体中におい
て分散し得る程度の粒子径を有するものであればよい
が、一般に、20nm以下の平均粒子径、好ましくは1
0nm以下の平均粒子径を有するものが、有利に採用さ
れることとなる。このような酸化チタン微粒子の採用に
よって、消毒液20の透明性を有利に確保することが出
来るところから、酸化チタン微粒子に対する光の照射性
が効果的に向上せしめられ得、以てコンタクトレンズの
殺菌消毒効果が有利に高められ得るのであり、また、従
来のコンタクトレンズ用の液剤と同様に、消毒液20中
でのコンタクトレンズの存在を肉眼にて確認することが
出来るようにもなる。けだし、酸化チタン微粒子の粒子
径が余りにも大きくなり過ぎると、消毒液20の透明性
を良好に保ち難くなるのであり、それによって、前記せ
る如き光照射の際に、その照射方向の手前側にある微粒
子にて光のそれ以上の進行が遮られて、後方の微粒子に
は光が当たらなくなる問題が生じ、結果的に殺菌消毒効
果の大幅な低下が惹起されることとなる他、消毒液中で
のレンズの有無を肉眼にて確認することが困難となる等
の不具合が生じるようになるからである。
【0033】また、そのような粒子径を有する酸化チタ
ン微粒子の消毒液20中における含有量としては、所期
の殺菌消毒効果が得られるように、消毒するコンタクト
レンズの種類等に応じて、適宜に設定されることとなる
が、本発明においては、酸化チタン微粒子の含有量とし
て、1〜100ppm、好適には1〜50ppmの割合
となる量が、一般に採用される。これは、酸化チタン微
粒子の余りにも少ない含有量にあっては、殺菌消毒効果
が充分に奏され得なくなるからであり、逆に、含有量が
多くなり過ぎる場合には、消毒液20の透明度が低くな
ることから、UV光照射において、微粒子に対するUV
光の照射性、ひいては殺菌消毒効果が著しく低下するよ
うになり、また、消毒液20中におけるコンタクトレン
ズの確認性が悪化するからである。
【0034】特に、かくの如く、酸化チタン微粒子を水
系媒体中に分散状態で含有せしめてなる酸化チタン分散
液にあっては、そのような酸化チタン微粒子の他に、更
に、適当な量の食塩(塩化ナトリウム)が含有せしめら
れていることが、望ましい。けだし、食塩が酸化チタン
微粒子と組み合わせられることによって、コンタクトレ
ンズ12に対する消毒効果が有利に増大せしめられ得る
からである。なお、そのような効果を生む食塩は、適宜
な量において用いられ得るものであるが、殺菌消毒処理
後において、表面に消毒液20が残留付着したレンズが
そのまま装用される場合等のように、眼内に消毒液20
が入るようなことがあっても、眼に刺激が生じないよう
にすることが望ましく、通常、食塩は、消毒液20の全
重量に対して、0.7〜1.2重量%の割合となる量に
おいて、好ましくは0.8〜1.1重量%の割合となる
ようにして、用いられることとなる。
【0035】一方、かかる消毒液20として、フタロシ
アニン化合物微粒子を含有する溶液を採用する場合にあ
っては、フタロシアニン化合物微粒子の含有量を、所期
の殺菌消毒効果が得られるように、適宜に設定すること
となる。けだし、フタロシアニン化合物微粒子の含有量
が余りにも少ない場合には、殺菌消毒効果が充分に奏さ
れ得なくなるからであり、逆に、含有量が多くなり過ぎ
る場合には、消毒液20の透明度が低くなって、UV光
が充分に透過され得なくなって、充分な殺菌効果が得ら
れなくなるからである。
【0036】また一方、かかる消毒液20として、低濃
度過酸化水素溶液を採用する場合にあっては、水系媒体
中に溶存する過酸化水素が、UV光を受けることによっ
て、効果的に分解せしめられて、活性酸素種であるヒド
ロキシラジカルが生成されることとなる。このため、か
かるヒドロキシラジカルの強い酸化力によって、消毒液
20中に存在する有害微生物等が極めて効果的に殺菌さ
れ、それによって、かかる消毒液20中に浸漬されたコ
ンタクトレンズ12の殺菌消毒が充分に施され得るので
ある。
【0037】而して、かかる過酸化水素の消毒液20中
における含有量としては、所望とする殺菌消毒効果が得
られるように、適宜に設定されることとなるが、本発明
にあっては、前述せるように、UV光の照射によって、
短時間に過酸化水素を強制的に分解し、それによって形
成されるヒドロキシラジカルの強い酸化作用によって消
毒するものであるところから、消毒液20に含有される
過酸化水素濃度を低くしても、極めて優れた殺菌効力が
得られるのであり、そのため、過酸化水素濃度として
は、一般に、1〜500ppm、好ましくは10〜30
0ppmの濃度が、好適に採用され得るのである。ま
た、このような著しく低い過酸化水素濃度を採用すれ
ば、UV光の照射によって、消毒液20中に含有せしめ
られる過酸化水素の殆どが分解せしめられて、消毒液2
0中に残存する過酸化水素の量が極めて少なくなるとこ
ろから、殺菌消毒後における過酸化水素の中和処理が不
必要となるといった利点をも享受し得るのである。
【0038】なお、上記の過酸化水素の濃度範囲におい
て、かかる過酸化水素の濃度が、1ppm未満の場合に
は、殺菌消毒効果が充分に奏され得なくなるのであり、
逆に、過酸化水素の濃度が多過ぎる場合には、充分な殺
菌消毒効果は得られるものの、消毒液20中には、光照
射によって分解されずに残存する過酸化水素が存在し、
そのような過酸化水素が付着したコンタクトレンズ12
をそのまま使用すると、眼に対して悪影響が惹起される
ところから、かかる消毒液20中に残存する過酸化水素
の中和処理を実施しなければならず、手数が掛かること
となる。
【0039】このように、上述せる如き酸化チタン分散
液や、フタロシアニン化合物分散液、過酸化水素溶液の
各種の溶液は、何れも、UV光が照射されることによっ
て、極めて優れた殺菌消毒作用が発現されるものである
ところから、本発明における消毒液20として、特に有
利に採用され得るのである。尤も、それらの溶液は、単
独で用いられることは勿論、それらの2種以上が、必要
に応じて、適宜に組み合わせて用いられても何等差し支
えないのであり、そのように2種以上を組み合わせるこ
とによって、単独では得られない相乗的な効果が実現さ
れ得ることとなるのである。
【0040】しかしながら、消毒液20としては、上述
せる如き各種の溶液が、必ずしも用いられる必要は全く
無く、例えば、消毒液20を収容する収容凹部18にお
ける、該消毒液20に接触する内壁面(底壁部42及び
/又は側壁部44)に、酸化チタンのコーティング層を
設けることによって、水分散性酸化チタン微粒子やフタ
ロシアニン化合物微粒子、過酸化水素等の殺菌消毒効果
発現成分が何等含有せしめられていない消毒液20にあ
っても、優れた殺菌消毒作用を発現することが可能とな
るのである。つまり、上例の酸化チタン分散液と同様
に、消毒液20との接触面にコーティングされた酸化チ
タンの光触媒作用によって、消毒液20中に強い酸化力
が発現され、この強い酸化力に基づくところの有効な殺
菌消毒作用が、コンタクトレンズに対して効果的に働く
こととなるのである。しかも、そのような殺菌消毒作用
は、上例の酸化チタン分散液と同様に、長期的乃至は永
続的に奏され得ることとなる。
【0041】なお、ここにおいて、上記したコーティン
グ層の膜厚としては、特に限定されるものではないもの
の、内部に収容した消毒液20にUV光を照射せしめる
べく、UV光が透過せしめられる消毒液接触面(内壁
面)に、コーティング層が設けられる場合には、一般
に、0.1〜10μmとなる範囲の膜厚が、好適に採用
されることとなる。けだし、かかる膜厚が薄過ぎる場合
には、酸化チタンによる充分な殺菌消毒効果が得られな
いからであり、逆に厚過ぎる場合にあっては、かかるコ
ーティング層にてUV光の透過が遮断せしめられ、酸化
チタンの光触媒作用が消毒液20に及ぼされ得なくなる
からである。なお、上記した膜厚範囲のコーティング層
を得るには、薄い層を複数層重ねて、所望とする膜厚に
する手法や、1つの層にて、所望とする膜厚のコーティ
ング層を形成する手法等、従来から公知の手法が採用さ
れることとなる。
【0042】このように、消毒液20との接触部位に酸
化チタンのコーティング層を形成せしめて、UV光を照
射せしめることによっても、消毒液20に有効な殺菌消
毒作用を惹起せしめることが出来るのである。そして、
このような場合には、上記した殺菌消毒効果発現成分が
含有されている溶液は勿論のこと、殺菌消毒効果発現成
分が含有されていない溶液であっても、消毒液20とし
て、有利に採用され得るのである。
【0043】因みに、本発明に採用される消毒液20に
は、必要に応じて、通常のコンタクトレンズ用液剤の調
製において使用されている公知の各種の添加成分、例え
ば、キレート化剤、緩衝剤、界面活性剤、増粘剤、防腐
剤、殺菌剤、酸化剤、及び等張化剤等が適宜に組み合わ
されて含有せしめられても、何等差し支えない。但し、
それらの各成分は、何れも、生体に対して安全なもので
あると共に、先述せる如き殺菌消毒効果を阻害しないも
のであり、また、その効果を損なわない量的範囲におい
て、それぞれ使用されることとなる。また、消毒液20
を構成する水系媒体としても、特に制限されるものでは
なく、水道水や精製水、蒸留水等の水そのものの他に
も、水を主体とする溶液であれば、例えば、生理食塩水
や、コンタクトレンズ用保存液や洗浄液等の公知の水系
液剤を利用することが可能である。
【0044】ところで、かかる本発明において、上述せ
る如き消毒液20に照射する光としては、水分散性酸化
チタン微粒子やフタロシアニン化合物微粒子、過酸化水
素等の殺菌消毒効果発現成分や、消毒液20との接触部
分にコーティングされた酸化チタンによる、殺菌消毒作
用を有利に促進せしめ得るように、一般に、240〜4
10nm、好ましくは320〜410nm、更に好まし
くは365〜385nmの波長領域にあるUV光(一
部、可視光を含む)が、好適に採用されることとなる。
けだし、240nmよりも短波長の光が照射せしめられ
ると、消毒液中に浸漬されたコンタクトレンズ12、特
にUV吸収レンズにあっては、劣化等の悪影響が惹起さ
れる恐れがあるところから、そのような240nm未満
の波長の光の使用は、出来る限り避ける方が望ましく、
また、410nmより長波長の光では、充分な消毒効果
が得られないからである。
【0045】また、上述せる如き波長の光にて、効率的
にコンタクトレンズの殺菌消毒を行なうには、特に、主
波長における光の強度が、0.01W/cm2 〜10m
W/cm2 であることが、望ましいのである。けだし、
かかる光の強度が小さくなり過ぎると、目的とする消毒
効果を充分に実現し得なくなるからであり、また逆に、
光の強度が大き過ぎると、消毒効果は得られるものの、
消毒液中に浸漬せしめられたコンタクトレンズが発熱
し、黄変等のレンズの劣化等が惹起される恐れがあるか
らである。
【0046】さらに、このようなUV光を消毒液20に
照射せしめて、目的とするコンタクトレンズ12の殺菌
消毒を行なう時間は、求められる消毒の程度に応じて、
消毒対象となるコンタクトレンズ12の種類や採用する
UV光の波長、強度等を考慮しつつ、適宜に決定される
ものであるが、所期の殺菌消毒効果を充分に得るために
は、通常、10分以上の照射時間が必要であり、また、
照射時間の上限としては、殺菌消毒作業の能率の向上を
図る上で、通常、12時間、好適には6時間程度とされ
る。なお、照射するUV光の強度を上げることで、10
分以下の照射時間でも殺菌消毒を実施することは可能で
あるが、光強度の増大によりコンタクトレンズの劣化が
促進される恐れがある。
【0047】以上のように、かかる本実施形態の殺菌消
毒装置10にあっては、壁部がUV光透過材料にて形成
されたコンタクトレンズ保持手段(22)とUV光照射
手段(40,46)とを有し、かかるUV光照射手段
(40,46)から発生されたUV光が、コンタクトレ
ンズ保持手段(22)を通じて、コンタクトレンズ12
の浸漬された消毒液20に照射せしめられ得るように構
成されているところから、そのようなUV光にて、消毒
液20に有効な殺菌消毒作用が惹起されて、コンタクト
レンズ12の殺菌消毒処理を、UV光を照射せしめるだ
けで、簡便に且つ容易に実施することが出来るのであ
る。
【0048】しかも、UV光照射手段として、240〜
410nmの波長のUV光を照射する発光ダイオードが
採用されているところから、装置全体の省電力化や、小
型化を有利に達成することが可能となっている。
【0049】ところで、本発明は、上記した実施形態の
みに限定して解釈されるものでは決してなく、本発明の
趣旨を逸脱しない限りにおいて、各種の変形を加えるこ
とが可能であり、別の異なる各種の例が、図3乃至図7
に示されている。なお、それら図3乃至図7において、
上述の実施形態と同一の構造とされた部材及び部位につ
いては、図中、それぞれ、上述せる実施形態と同一の符
号を付与することにより、その詳細な説明を、省略する
こととする。
【0050】すなわち、先ず、図3には、コンタクトレ
ンズの殺菌消毒装置の別の具体例が、概略的に示されて
いる。ここにおいて、コンタクトレンズの殺菌消毒装置
70は、前記実施形態と略同様な構造を有しているので
あるが、装置本体14の上面部には、前記実施形態にお
ける二つの収容凹部18,18に比して大きな平面面積
を有する凹部64が設けられており、本実施形態におい
ては、かかる凹部64内に、右眼用及び左眼用コンタク
トレンズ12,12が、直接、収容されるのではなく、
それら一組のコンタクトレンズ12,12が収容された
レンズケース66が収められるようになっているのであ
る。つまり、かかる凹部64は、そのようなレンズケー
ス66を収容可能な大きさの平面面積を有しているので
ある。
【0051】また、そのようなレンズケース66は、図
4に示されるように、略有底円筒状の二つのレンズ収容
部68,68を有するケース本体70と、該レンズ収容
部68,68に螺着される二つのキャップ72,72と
から構成されており、かかるレンズ収容部68,68内
に、右眼用及び左眼用コンタクトレンズ12,12がそ
れぞれ別個に収容されるようになっている。
【0052】より詳細には、ケース本体70は、長手の
平板形状を呈する基板74を有しており、かかる基板7
4の長手方向両端部において、レンズ収容部68,68
が、それぞれ、上方に向かって一体的に突出形成されて
いる。また、レンズ収容部68,68の外周面には雄ね
じ部が設けられており、かかる雄ねじ部に、キャップ7
2,72の内周面に設けられた雌ねじ部が螺合せしめら
れることによって、かかるレンズ収容部68の開口部が
覆蓋されて、レンズケース66が密封されるのである。
【0053】なお、本実施形態に係るレンズケース66
にあっては、装置本体14の凹部64内、すなわち、U
V光照射室内に収納された状態下、あらゆる方向(上
下、左右、前後方向)からUV光が照射されるところか
ら、ケース本体70及びキャップ72,72は、何れ
も、UV光透過材料から形成されて、レンズケース66
全体が光透過部とされている。
【0054】而して、本実施形態では、かかるレンズケ
ース66のレンズ収容部68内に消毒液20を充填して
コンタクトレンズ12を浸漬し、密閉した後、かかるレ
ンズケース66を、装置本体14の凹部64にセットす
ることによって、コンタクトレンズの光消毒が実施され
るようになっているのである。
【0055】つまり、レンズケース66を照射室たる凹
部64に収納し、かかる凹部64の開口部を、蓋体16
の嵌合部76にて覆蓋した後、殺菌消毒装置62の前面
下部に設けられたスタートボタン50を押すことによっ
て、前記実施形態と同様に、装置本体14及び蓋体16
に設置された複数の発光ダイオード(図示せず)に電源
が供給されて、該発光ダイオードからUV光が、凹部6
4、ひいてはレンズケース66のレンズ収容部68,6
8内に照射されて、コンタクトレンズ12,12の殺菌
消毒が実施されるのである。
【0056】このように、本実施形態によっても、コン
タクトレンズ12の殺菌消毒処理を、簡便に且つ容易に
実施することが出来るのである。しかも、UV光の照射
室(64)とコンタクトレンズ12を収容するためのコ
ンタクトレンズ保持手段(66)とが、別体とされてい
るところから、その取り扱いが極めて簡便となって、殺
菌消毒処理の作業性が良好となるのである。
【0057】なお、かかる本実施形態においても、コン
タクトレンズ保持手段(66)の消毒液20に接触する
内壁面に、酸化チタンのコーティング層が形成されてい
てもよい。
【0058】また、図5及び図6には、上記の実施形態
とは更に異なる構造を有するコンタクトレンズの殺菌消
毒装置の一つが、開放状態における斜視図及び閉鎖重合
状態における横断面図形態において、概略的に示されて
いる。そこにおいて、78は、前記殺菌消毒装置62と
同様な外観形状を有するコンタクトレンズの殺菌消毒装
置であって、UV光照射手段たる発光ダイオード80が
一体的に設置されたレンズケース82と、そのようなレ
ンズケース82を収容して、該発光ダイオード80に電
源を供給せしめ得る装置本体84とを有して構成されて
いる。
【0059】具体的には、かかるレンズケース82は、
略円筒形状を呈するケース本体86と、かかるケース本
体86の開口部を閉塞する、二つのキャップ88,88
とから構成されている。なお、かかるケース本体86
は、その軸方向中央部に一体的に設けられたUV光透過
材料からなる隔壁90にて内部が二つに画成されること
によって、二つのレンズ収容部92,92を有してお
り、そのようにして形成されたレンズ収容部92,92
内に、右眼用及び左眼用コンタクトレンズ12,12が
それぞれ別個に収容され得るようになっている。
【0060】そして、そのようなケース本体86に螺合
されるキャップ88は、一方に向かって開口する略有底
円筒形状を呈しており、その底壁94には、前述せる如
き波長のUV光を照射し得る発光ダイオード80が、内
側に向かって突出するように設けられている。なお、か
かる発光ダイオード80の接続端子96は、図5及び図
6から明らかなように、かかる底壁94に埋め込まれ
て、その端部が底壁外面に露呈している。
【0061】また、キャップ88には、その長さ方向中
間部分において、UV光透過材料からなる防水壁98が
一体的に固設されており、これによって、開口部側から
液体の浸入が極めて効果的に防止されているのである。
さらに、かかるキャップ88の開口側内壁面には、前記
したケース本体86の軸方向両端側の外周面に設けられ
た雄ねじ部に対応する形状の雌ねじ部が刻設されてお
り、それら雄ねじ部と雌ねじ部とを螺合せしめることに
よって、レンズ収容部92の開口部が覆蓋されて、レン
ズケース82が密封されるようになっているのである。
なお、これらのキャップ88には、その外周面にすべり
止め用の凹凸が付されていると共に、底壁外面に左右の
別を表示する記号(L又はR)が付されている。
【0062】また一方、上述せる如きレンズケース82
が収容される装置本体84は、全体として、筐体形状を
呈しており、その開口部が、図6に示されるように、レ
ンズケース82の軸方向長さと略同様な開口幅とされて
いる。また、その内部の下方には、図示されていない
が、前記実施形態と同様に、電子制御ユニット及び充電
池が設置されている。更に、かかる装置本体84の高さ
方向中間部には、筐体内部を上下方向に2分する厚肉板
状の仕切り板100が着脱可能に取り付けられており、
これによって、照射室102が画成されている。なお、
上記した仕切り板100の上面には、レンズケース82
の外形に対応する形状の取り付け窪み104が設けられ
ており、これによって、レンズケース82が照射室10
2内で転がることなく、位置固定的に収納され得るので
ある。
【0063】そして、かかる取り付け窪み104に、レ
ンズケース82が載置されることによって、図6に示さ
れるように、発光ダイオード80から延びる接続端子9
6が、装置本体84の内壁面に配設された通電手段たる
接点106に接触せしめられて、電気的に接続せしめら
れ得るようになっているのである。
【0064】かくして、本実施形態に係るコンタクトレ
ンズの殺菌消毒装置78を用いて、一組のコンタクトレ
ンズ12,12の殺菌消毒を実施するには、先ず、レン
ズケース82のレンズ収容部92,92内に、消毒液2
0を収容すると共に、その収容された消毒液20中にコ
ンタクトレンズ12を浸漬して、キャップ88にて密封
する。その後、かかるレンズケース82を、接続端子9
6が接点106に接触するように、装置本体84の開口
端から照射室102の取り付け窪み104にセットし、
該装置本体84の上部開口部を、蓋体16によって覆蓋
する。そして、上例と同様にして、殺菌消毒装置78に
設けられたスタートボタン50を押すことによって、発
光ダイオード80,80に電源が供給されて、かかる発
光ダイオード80,80からUV光が、UV光透過部で
ある防水壁98,98を通じて、レンズ収容部92,9
2内に照射されて、コンタクトレンズ12,12の殺菌
消毒が実施されるのである。
【0065】このように、本実施形態によっても、コン
タクトレンズ12の殺菌消毒処理を、簡便に且つ容易に
実施することが出来るのである。また、このような構成
を採用すれば、レンズケース82を装置本体84内に収
容するだけで、簡単にコンタクトレンズの殺菌消毒を行
なうことも出来るのである。
【0066】また、本実施形態においても、コンタクト
レンズ保持手段(82)の消毒液20に接触する内壁面
に、酸化チタンのコーティング層が形成されていてもよ
い。
【0067】また、図7の(a)及び(b)には、上例
のレンズケース82とは異なる構造を有するレンズケー
ス108が、斜視図及び横断面図形態において、概略的
に示されている。そこにおいて、レンズケース108
は、前記レンズケース82に比して短い長さの略円筒形
状を呈するケース本体110と、かかるケース本体11
0の開口部を閉塞する、二つのキャップ112,112
とから構成されている。
【0068】より詳細には、かかるケース本体110
は、その軸方向中央部に一体的に設けられた隔壁114
にてその内部空洞部が2分されて、二つのレンズ収容部
116,116を有しており、特に、その深さ乃至は厚
さ(図7中、d)は、10mm以下とされている。
【0069】また、キャップ112は、一方に向かって
開口する外側有底円筒体118の開口端部が、該外側有
底円筒体118と同一方向に向かって開口するUV光透
過材料からなる内側有底円筒体120に対して、着脱可
能に取り付けられることによって形成されており、該外
側有底円筒体118の底壁122には、前述せる如き波
長のUV光を照射し得る発光ダイオード124が、内側
有底円筒体120に向かって突出するように設置される
と共に、かかる発光ダイオード124から延びる接続端
子126が、上例と同様に、底壁122の外面に露呈し
ている。更に、内側有底円筒体118の内壁面には、前
記したケース本体110の外周面に設けられた雄ねじ部
に対応する形状の雌ねじ部が刻設されており、それら雄
ねじ部と雌ねじ部とを螺合せしめることによって、レン
ズ収容部116の開口部が覆蓋されて、レンズケース1
08が密封されるのである。
【0070】このように、本実施形態のレンズケース1
08にあっては、レンズケース108にコンタクトレン
ズ12及び消毒液20を収容した状態下において、UV
光の照射方向における消毒液20の厚さ(深さ)が、1
0mm以下とされているところから、UV光照射手段
(124)から発生されるUV光がUV光透過部たる内
側有底円筒体120の底壁を透過して、レンズ収容部1
16内の消毒液20に、具体的には、消毒液20中に含
有せしめられている酸化チタン微粒子や、フタロシアニ
ン化合物微粒子、過酸化水素等の殺菌消毒効果発現成分
にUV光が万遍なく良好に照射され、これによって、消
毒液20の殺菌消毒作用が極めて効果的に向上せしめら
れ、以て、コンタクトレンズに対して、より一層優れた
殺菌消毒効果が発揮されるようになっているのである。
【0071】また、本実施形態のレンズケース108に
あっても、消毒液20に接触する内壁面に、酸化チタン
のコーティング層が形成されていてもよい。
【0072】以上、本発明の代表的な実施形態について
詳述してきたが、それは、あくまでも例示に過ぎないも
のであって、本発明は、そのような実施形態に係る具体
的な記述によって、何等限定的に解釈されるものではな
いことが、理解されるべきである。
【0073】例えば、上記の実施形態では、UV光照射
手段として、発光ダイオード40,46,80,124
が例示されていたが、本発明に採用されるUV光照射手
段は、例示のものに何等限定されるものではなく、所望
とするUV光を照射し得るものであれば、何れのものを
も採用することが出来、例えば、電球や蛍光灯等を例示
することが可能であるが、本発明にあっては、その中で
も、殺菌消毒装置の小型化や、省電力化を図るべく、発
光ダイオードや小型UVランプが、特に有利に採用され
ることとなるのである。
【0074】また、前記実施形態では、UV光透過部
が、UV光透過材料にて形成されていたが、そのような
UV光透過材料としては、例えば、アクリル樹脂やポリ
カーボネート、TPX(テトラトリメチルプロペン)、
石英ガラス、ゼオネックス等のアモルファスポリオレフ
ィン等の従来から公知のUV光透過材料が、適宜に用い
られることとなる。
【0075】さらに、上例の殺菌消毒装置10,62に
おいては、照射室(18,64)を取り囲むようにして
UV光照射手段(40,46)が配設されて、上下及び
左右、前後の複数の方向から、コンタクトレンズ保持手
段(18,66)内にUV光が照射され得るようになっ
ていたが、消毒液20に有効な殺菌消毒作用を惹起せし
められ得るのであれば、そのような複数方向からの照射
は何等必要なく、少なくとも一方向からUV光を照射す
るようにすればよい。
【0076】また、コンタクトレンズ保持手段内にUV
光を導入するための光透過部も、上例のものに何等限定
されない。例えば、上例の殺菌消毒装置10,62にお
いて、上方のみからUV光を照射せしめる場合には、か
かるUV光の光路上にある嵌合部48,76やキャップ
72の一部が少なくとも光透過部とされておればよく、
UV光照射手段の配設位置やUV光の照射方向に応じ
て、光透過部を設けるようにすればよいのである。更に
また、UV光の照射される面積も特に制限されるもので
はなく、例えば、9mm×9mm〜30mm×30mm
(φ9mm〜φ30mm)等、適宜に設定することが可
能である。
【0077】さらに、上例のレンズケース82にあって
は、隔壁90がUV光透過材料からなる光透過部とされ
て、左右の発光ダイオード80,80から、UV光が照
射され得るような構成とされ、これによって、光の照射
効率が高められていたが、かかる隔壁90は必ずしも光
透過部とされる必要はない。
【0078】また、上記した実施形態では、装置本体1
4,84にインターロック60が設けられ、蓋体16が
閉じられた状態のみにおいて、発光ダイオード40,4
6,80,124に電源が供給されるようになっていた
が、このようなインターロック機能は、本発明におい
て、必ずしも必要とされるものではない。
【0079】加えて、前記実施形態では、ACアダプタ
54を介して供給される電源乃至は、充電池34から供
給される電源にて、発光ダイオード40,46,80,
124が点灯するようになっていたが、従来から公知の
各種の電池(一次電池)にて電源が供給され得るような
構成も採用可能であることは、言うまでもないところで
ある。
【0080】また、そのような電池を使用するに際して
は、それを、装置本体84内に取り付ける必要は全くな
く、例えば、レンズケース82,108のキャップ8
8,112に、直接設置される構成も有利に採用され得
るのであり、これによって、殺菌消毒装置の更なる小型
化(コンパクト化)が図られ得る。
【0081】さらに、上例では、コンタクトレンズ保持
手段の消毒液20に接触する内壁面に、酸化チタンのコ
ーティング層を形成せしめることによって、消毒液20
に有効な殺菌消毒作用を惹起せしめることが出来ること
を詳述したが、この他にも、UV光透過材料中に酸化チ
タンを含有せしめて、かかる酸化チタンが、消毒液20
との接触面に露呈せしめられるようにすることによって
も、消毒液20に有効な殺菌消毒作用を発現せしめるこ
とが可能である。
【0082】その他、一々列挙はしないが、本発明が、
当業者の知識に基づいて、種々なる変更、修正、改良等
を加えた態様において実施され得るものであり、また、
そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限
り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであること
は、言うまでもないところである。
【0083】
【実施例】以下に、本発明の代表的な実施例を示し、本
発明を更に具体的に明らかにすることとするが、本発明
が、そのような実施例の記載によって、何等の制約をも
受けるものでないことは、言うまでもないところであ
る。
【0084】−消毒液試料の調製− 実験例 1〜7 先ず、平均粒子径が5nmの微粒子状の酸化チタン(T
iO2 )を15重量%の濃度において含有する市販の酸
化チタン懸濁液(シーアイ化成株式会社製Mano T
ek)を用い、それを、別に用意した下記表1に示す濃
度のNaCl水溶液(生理食塩水)にて希釈せしめて、
酸化チタン微粒子を下記表1に示す割合において含有す
る実験例1〜7の消毒液試料を、調製,準備した。
【0085】実験例 8 また、酸化チタン懸濁液を全く含有しない、上記した実
験例1〜7の消毒液試料の調製において用いたものと同
じ0.9重量%濃度の滅菌済生理食塩水を、実験例8の
消毒液試料として、準備した。
【0086】実験例 9 さらに、上記した実験例1〜7の消毒液試料の調製にお
いて用いたものと同様な酸化チタン懸濁液を用いて、そ
れを滅菌精製水で希釈せしめることにより、酸化チタン
微粒子の含有割合が下記表1に示す値とされた実験例9
の消毒液試料を調製,準備した。
【0087】−殺菌消毒効果試験− 上記で得られた実験例1〜9に係る消毒液試料を用いて
殺菌消毒効果試験を行なった。具体的には、先ず、各試
料の適量を滅菌済のUV光透過材料(石英ガラス)から
なる容器に、それぞれ収容した後、それに、供試菌とし
てのセラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens:
ATCC 13880)を、各々約106 cfu/mLとなるよう
に接種し、前記実施形態と同様な構造の殺菌消毒装置
(62)の照射室(64)内に入れて、蓋(16)をし
た。
【0088】そして、実験例1〜9のうち、実験例1,
3,5,7,8及び9の消毒液試料の入った容器には、
更に、スタートボタン(50)を押すことで、小型UV
ランプ(HYBEC社製 TBC30−50)を点灯さ
せて、365nmにおける強度が3.3mW/cm2
UV光を、上方のみから3時間又は6時間照射した。
【0089】そして、このようにしてUV光が照射され
た消毒液試料と、照射されていない消毒液試料につい
て、それぞれ、生菌数を測定した。即ち、それぞれの試
料の一定量を取り出し、次いでその取出物を滅菌済生理
食塩水を用いて希釈することにより、希釈サンプルを調
製した後、平板塗抹法により、その得られた希釈サンプ
ル1mL中の生菌数を測定した。なお、UV光の照射さ
れていない消毒液試料については、UV光照射時間に相
当する時間だけ、常温下において保持した後に、このよ
うな生菌数の測定に係る操作を行なった。そして、上記
の測定にて得られた生菌数の値に基づいて、光照射後又
は所定時間保持した後における各消毒液試料1mL中の
生菌数を算出した後、下記の計算式に従って、対数に換
算した菌減少量(log reduction )を求め、その結果を
下記表1に併せ示した。 菌減少量=log(供試菌接種直後の試料1mL中の生
菌数)−log(光照射後又は所定時間保持後の試料1
mL中の生菌数)
【0090】
【表1】
【0091】上記表1の結果から明らかなように、本発
明に従う殺菌消毒装置にて、UV光が照射せしめられる
ことによって、有効な殺菌消毒作用が惹起せしめられた
実験例1,3,5,7,9に係る消毒液試料にあって
は、その何れにおいても、菌減少量を表わすlog reduct
ion の値が大きな値となっており、強い殺菌効力が発現
され得ていることが、認められる。また、その中でも、
実験例1,3,5,7にあっては、log reduction の値
が1以上となっており、生菌が90%以上減少している
ことが認められるのである。
【0092】また、log reduction の結果について、実
験例1と実験例3及び実験例3と実験例5の対比を行な
うことにより、酸化チタン微粒子を適度な範囲において
多くしたり、UV光の照射時間を適度に長くすることに
よって、消毒効果が有利に向上せしめられることが、分
かる。また、実験例7と実験例9を比較することによ
り、消毒液中に食塩を含有せしめることによっても、消
毒効果が増すことが分かる。更に、実験例8に係る消毒
液試料にあっては、酸化チタンが何等含有されていない
ところから、UV光が照射せしめられることによって、
有効な殺菌消毒作用が惹起され得ず、充分な消毒効果が
得られていないことが分かる。
【0093】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に従うコンタクトレンズの殺菌消毒装置にあっては、コ
ンタクトレンズ保持手段とUV光照射手段とを有し、コ
ンタクトレンズを消毒液中に浸漬せしめた状態下におい
て、UV光を照射せしめて、かかるUV光にて消毒液に
有効な殺菌消毒作用を発現せしめ得る構成とされている
ところから、優れた殺菌消毒効果が簡便に且つ容易に実
現され得て、コンタクトレンズが格別有利に殺菌消毒さ
れるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うコンタクトレンズの殺菌消毒装置
の一具体例を示す説明図であって、(a)は、開放状態
における斜視説明図であり、(b)は、閉鎖重合状態に
おける一部切欠き断面説明図である。
【図2】図1に示される電子制御ユニットの機能を示す
ブロック説明図である。
【図3】本発明に従うコンタクトレンズの殺菌消毒装置
の別の具体例を示す説明図であって、レンズケースが装
置本体に設けられた照射室内に収納される工程を示す説
明図である。
【図4】図3に示されるレンズケースの縦断面説明図で
ある。
【図5】本発明に従うコンタクトレンズの殺菌消毒装置
の更に別の具体例を示す説明図であって、レンズケース
が装置本体に設けられた照射室内に収納される工程を示
す説明図である。
【図6】図5に示されるレンズケースが装置本体に設け
られた照射室内に収納された際における、コンタクトレ
ンズの殺菌消毒装置の横断面説明図である。
【図7】本発明に従うレンズケースの更に別の具体例を
示す説明図であって、(a)は、斜視説明図であり、
(b)は、(a)のVII−VII断面説明図である。
【符号の説明】
10,62,78 コンタクトレンズの殺菌消毒装置 12 コンタクトレンズ 14,84 装置
本体 18 レンズ収容凹部(照射室) 20 消毒液 22 レンズ保持部材 64 凹部(照射
室) 40,46,80,124 発光ダイオード 66,82,108 レンズケース 68,92,116 レンズ収容部 96,126 接続端子 106 接点 102 照射室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 59/16 A01N 59/16 Z A45C 11/04 A45C 11/04 B A61L 2/18 A61L 2/18 B08B 3/08 B08B 3/08 A 7/00 7/00 G02C 13/00 G02C 13/00 (72)発明者 阪西 弘太郎 愛知県春日井市高森台五丁目1番地10 株 式会社メニコン総合研究所内 Fターム(参考) 2H006 DA08 DA09 3B116 AA46 BB01 BC01 3B201 AA46 BB01 BB95 BC01 4C058 AA09 BB06 BB07 BB09 CC02 DD14 EE12 JJ07 JJ08 KK02 KK23 4H011 AA02 BA01 BB09 BB18 BC18 DA13 DA15 DD07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンタクトレンズを所定の消毒液中に浸
    漬して殺菌消毒するための装置にして、 前記消毒液を収容すると共に、その収容された消毒液中
    に前記コンタクトレンズを浸漬した状態において保持す
    る、少なくとも壁部の一部がUV光透過材料にて形成さ
    れたUV光透過部を有するコンタクトレンズ保持手段
    と、 該コンタクトレンズ保持手段のUV光透過部を通じてU
    V光を該コンタクトレンズ保持手段内に照射せしめ、該
    UV光にて前記消毒液に有効な殺菌消毒作用を惹起せし
    めて、該消毒液中に浸漬したコンタクトレンズの殺菌消
    毒を行なうUV光照射手段とを、有することを特徴とす
    るコンタクトレンズの殺菌消毒装置。
  2. 【請求項2】 前記消毒液が、水分散性酸化チタン微粒
    子を含有する溶液、フタロシアニン化合物微粒子を含有
    する溶液、若しくは低濃度過酸化水素溶液、又はそれら
    溶液の少なくとも2種を組み合わせてなる混合溶液であ
    る請求項1に記載のコンタクトレンズの殺菌消毒装置。
  3. 【請求項3】 前記UV光照射手段が、240〜410
    nmの波長のUV光を照射する発光ダイオード又は小型
    UVランプである請求項1又は請求項2に記載のコンタ
    クトレンズの殺菌消毒装置。
  4. 【請求項4】 前記コンタクトレンズ保持手段の前記消
    毒液に接触する内壁面に、酸化チタンのコーティング層
    が形成されている請求項1乃至請求項3の何れかに記載
    のコンタクトレンズの殺菌消毒装置。
  5. 【請求項5】 前記消毒液が、前記コンタクトレンズ保
    持手段内において、10mmを越えない深さにおいて収
    容され、且つ少なくとも該消毒液の深さ方向にUV光が
    照射される請求項1乃至請求項4の何れかに記載のコン
    タクトレンズの殺菌消毒装置。
  6. 【請求項6】 前記コンタクトレンズ保持手段が、右眼
    用及び左眼用コンタクトレンズをそれぞれ別個に収容す
    る、密封可能な二つのレンズ収容部を有するレンズケー
    スであり、該レンズケースを装置本体に設けた照射室内
    に収容し、該照射室に配した前記UV光照射手段から照
    射されるUV光が該レンズケースのそれぞれのレンズ収
    容部内に導かれるようにした請求項1乃至請求項5の何
    れかに記載のコンタクトレンズの殺菌消毒装置。
  7. 【請求項7】 前記コンタクトレンズ保持手段が前記コ
    ンタクトレンズを浸漬せしめた前記消毒液を収容する密
    封可能なレンズケースであり、且つ該レンズケースの少
    なくとも一端側に前記UV光透過部を介してその外側に
    前記UV光照射手段を一体的に設けると共に、かかるレ
    ンズケースを装置本体に設けた照射室内に収容せしめた
    状態において、該UV光照射手段が該装置本体に配した
    通電手段に電気的に接続せしめられるように構成してな
    る請求項1乃至請求項5の何れかに記載のコンタクトレ
    ンズの殺菌消毒装置。
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