JP5614353B2 - 音響装置、音響システム及び拡声装置 - Google Patents
音響装置、音響システム及び拡声装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5614353B2 JP5614353B2 JP2011072718A JP2011072718A JP5614353B2 JP 5614353 B2 JP5614353 B2 JP 5614353B2 JP 2011072718 A JP2011072718 A JP 2011072718A JP 2011072718 A JP2011072718 A JP 2011072718A JP 5614353 B2 JP5614353 B2 JP 5614353B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- vibrating body
- acoustic
- unit
- collection unit
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Electrostatic, Electromagnetic, Magneto- Strictive, And Variable-Resistance Transducers (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Description
図1は、本発明の一実施形態に係る音響装置1の外観を模式的に示した斜視図、図2は音響装置1の断面と電気的構成を模式的に示した図である。図に示したように、この音響装置1は、発音部としての静電型スピーカ100と、静電型スピーカ100内に設けられた収音部としてのマイクロフォン200とを有する。図1及び2において、X、Y、Zは3軸の直交座標系の座標軸を意味している。互いに直交するX軸、Y軸はいずれも静電型スピーカ100の放音面と平行であり、Z軸が静電型スピーカ100の放音面に対して垂直である。
静電型スピーカ100は、振動体10、固定電極20U,20L、スペーサ30U,30L、及びクッション材40U,40Lを有している。なお、本実施形態においては、固定電極20U,20Lの構成は同じであるため、両者を区別する必要が特に無い場合は「L」および「U」の記載を省略する。また、スペーサ30Uとスペーサ30Lの構成は同じであり、クッション材40Uとクッション材40Lの構成も同じであるため、これらの部材についても両者を区別する必要が特に無い場合は「L」および「U」の記載を省略する。また、図中の振動体、固定電極等の各構成要素の寸法は、構成要素の形状を容易に理解できるように実際の寸法とは異ならせてあり、図中で「○」の中に「×」が記載されたものは図面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
図2に模式的に示すように、マイクロフォン200は、ケース201と、その内部に収容された振動体202と、振動体202に取着されたコイル203と、ケース201に固定された磁石204とを有する。外部からの音によって振動体202が振動すると、振動体202と共にコイル203が振動し、コイル203が磁石204が生成する磁場の中を移動することによってコイル203の両端に電圧が発生する。マイクロフォン200は、その電圧を外部からの音を表す信号(収音信号)として出力する。即ち、この例では、マイクロフォン200は、ムービング・コイル型のマイクロフォンである。尚、マイクロフォン200は、ムービング・コイル型に限らず、リボン型、静電型(コンデンサ型)など、様々なタイプのものであってよい。
次に、音響装置1の電気的構成について説明する。図2に示したように、音響装置1は、変圧器50と、外部から音響信号が入力される制御部60と、静電型スピーカ100の振動体10に対して直流バイアスを与えるバイアス電源70とを備えている。バイアス電源70は、振動体10と、変圧器50の出力側の中点との間に接続されており、固定電極20U,20Lはそれぞれ変圧器50の出力側の一端および他端に接続されている。この構成においては、制御部60に音響信号が入力されると、制御部60は入力された音響信号に応じた電圧を生成し、生成された電圧は変圧器50を介して固定電極20U、20Lに印加される。
次に、音響装置1の動作について説明する。制御部60に入力された音響信号に基づいて生成された電圧が変圧器50を介して対向する固定電極20U、20Lに供給され、これら固定電極の間に電位差が生じると、静電型スピーカ100の振動体10を図中のZ軸正方向またはZ軸負方向へ引き寄せる静電力が振動体10に働く。詳述すると、振動体10には、振動体10と固定電極20Uとの間の電位差に応じて振動体10を固定電極20U側に引き寄せるZ軸正方向の静電力と、振動体10と固定電極20Lとの間の電位差に応じて振動体10を固定電極20L側に引き寄せるZ軸負方向の静電力とが作用し、これらZ軸正方向の静電力とZ軸負方向の静電力の大きさの差によって、振動体10はZ軸正方向またはZ軸負方向のいずれかに引き寄せられる。
1)音響装置1が比較的狭い部屋や車室などの小空間に設置される場合、音響装置1を小空間に発生する固有の定在波の低減に用いることができる。この場合、制御部60は、静電型スピーカ100から放出される音によって小空間内に生じる定在波の音圧をマイクロフォン200からの収音信号に基づいて検出し、検出した定在波の音圧が低減されるように(即ち、検出した定在波と逆位相の音が静電型スピーカ100から放出されるように)、生成する電圧を制御する。尚、制御対象となる定在波の周波数は、小空間の特性に応じて選択される。
2)音響装置1を、いわゆる電話会議システムに用いてもよい。この場合、制御部60は、離れた場所にいる会議への参加者の音声を表す信号を電話回線やインターネット等を介して受信し、静電型スピーカ100から音声として出力させる。また、制御部60は、音響装置1が置かれた部屋にいる会議への参加者からの発言をマイクロフォン200で収音し、マイクロフォン200からの収音信号を離れた場所に設置された別の音響装置1に電話回線やインターネットを介して送信する。制御部60は、音響装置1が置かれた部屋にいる会議への参加者から発言があったことをマイクロフォン200からの収音信号により検出したときには、静電型スピーカ100の音声出力レベルを下げるように変圧器50への印加電圧を制御してもよい。
3)音響装置1を拡声器として用いてもよい。例えば、音響装置1を壁面に設置し、その壁の近傍にいる人から発せられた音声をマイクロフォン200で収音して生成された信号を制御部60で増幅し、静電型スピーカ100から出力してもよい。
4)音響装置1を残響音を生成するのに用いてもよい。例えば、音響装置1を壁面に設置し、マイクロフォン200を通じて入力された音声を制御部60で遅延して静電型スピーカ100から出力するようにすることで、部屋の中にいるユーザが感じる残響時間を調節して、所定の音場効果を得ることができる。
5)音響装置1をマスキングサウンド生成装置として用いてもよい。例えば、音響装置1が置かれた空間における会話音声をマイクロフォン200で収音し、制御部60は、会話音声が無意味化されるようにマイクロフォン200からの収音信号に所定の処理(スクランブル処理)を施してマスキングサウンド信号を生成し、生成したマスキングサウンド信号に基づいた電圧を静電型スピーカ100に印加することで、静電型スピーカ100からマスキングサウンドを放出させる。これにより、会話の内容が第三者に聞き取られにくくすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。
上述した実施形態においては、振動体10の貫通孔11及びクッション材40の貫通孔41によって形成された空間内に、静電型スピーカ100とは別に形成したマイクロフォン200を配置した。しかしながら、静電型スピーカ100の一部をマイクロフォンとして用いてもよい。
実施形態に示した音響装置1は単独での使用に限定されず、複数の音響装置1を用いてもよい。図4は、複数の音響装置1を用いた場合の一例として、複数の音響装置1を3×3のアレイ状に配置した例を示す模式図である。例えば、アレイ状に配置した音響装置1を部屋の壁に設置し、壁面の様々な位置における予め定められた周波数の音圧をマイクロフォン200で検知し、各マイクロフォン200が検知する音圧が小さくなるように、各マイクロフォン200に対応する音響装置1の静電型スピーカ100から放出される音を調節してもよい。これにより、壁面上の音圧分布に対応して個々の音響装置1の静電型スピーカ100から放出される音を制御し、部屋に生じる定在波を効果的に低減することができる。
上記実施形態では、音響装置1に一つのマイクロフォン200を設けたが、複数設けてもよい。例えば、音響装置1の振動体10及び固定電極20U、20Lを複数の領域に分割して各領域ごとに独立して振動体10の振動状態を制御できる(即ち、各領域が独立したスピーカユニットとして機能する)ようにした場合、各領域ごとにマイクロフォン200を設けてもよい。
上記実施形態では、マイクロフォン200を静電型スピーカ100の中心部に設けたが、本発明はこれに限定されない。マイクロフォン200は、静電型スピーカ100の振動体10の外周の内側であればどこに設けてもよい。
上記実施形態では、発音部が、対向する一対の固定電極20U、20Lを用いたプッシュ・プル型の静電型スピーカからなる例を示したが、本発明はこれに限らず、固定電極を一つのみ用いてプッシュ型の静電型スピーカとすることも可能である。また、本発明の発音部は必ずしも静電型スピーカに限定されず、他のタイプの平面スピーカとしてもよい。
上記実施形態では、マイクロフォン200の振動体202が静電型スピーカ100の振動体10と同一面内に設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば、制御部60におけるゲインを調整することでハウリングの発生が抑えられる場合、マイクロフォン200の振動体202と、静電型スピーカ100の振動体10とが同一面内にない(即ち、Z軸方向にずれた)構成としてもよい。
上記実施形態では、固定電極20U、20Lに、マイクロフォン200を通すことが可能な大きさの貫通孔は形成されていないが、固定電極20U、20Lの一方にそのような貫通孔を形成してもよい。それにより、固定電極20U、20L、スペーサ30U、30L、クッション材40U、40L、及び振動体10を一体に組み上げて静電型スピーカ100を形成した後で、固定電極20U、20Lの一方に設けた貫通孔を通してマイクロフォン200を、クッション材40U、40Lの貫通孔41U、41L及び振動体10の貫通孔11によって形成された空間内に挿入することができる。
Claims (5)
- 平坦面を有する振動体を振動させて平面波の音を生成する発音部と、
前記発音部の振動体の外周の内側に設けられ、外部の音に応じて振動する振動体の振動を表す信号を出力する収音部と、を有し、
前記収音部の振動体は、前記発音部の振動体の振動方向と同じ振動方向を有し、
前記発音部は、当該発音部の前記振動体から当該振動体の面に垂直な方向に離間して配置された導電性を有する板状の固定電極を更に具備し、
前記発音部の前記振動体と前記固定電極により静電型スピーカが構成され、
前記収音部は、当該収音部の前記振動体から離間して配置された電極を更に有し、
前記収音部の前記振動体及び前記電極は静電型マイクロフォンを構成し、
前記発音部の前記振動体の一部が当該振動体の他の部分から分離され、前記収音部の前記振動体として機能し、
前記発音部の前記固定電極の一部が当該固定電極の他の部分から電気的に分離され、前記収音部の前記電極として機能する
ことを特徴とする音響装置。 - 前記発音部は、前記収音部からの前記信号を音に変換して出力する
ことを特徴とする請求項1に記載の音響装置。 - 前記固定電極は、前記収音部を通す貫通孔を有する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の音響装置。 - 壁面に沿ってアレイ状に配置された複数の、請求項1に記載の音響装置と、
前記各音響装置の収音部が収音した、前記壁面の位置における予め定められた周波数の音の音圧が小さくなるように、該収音部に対応する発音部から放出される音を調節する調節部と、を有する
ことを特徴とする音響システム。 - 壁面に沿ってアレイ状に配置された複数の、請求項1に記載の音響装置と、
振動体の振動が最も大きい収音部が出力する前記信号を、該収音部を有しない音響装置の前記発音部から出力させる制御部と、を有し、
前記制御部は、前記発音部により出力される音量を、前記信号を出力する収音部から該発音部が離れるほど大きくなるように制御する
ことを特徴とする拡声装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011072718A JP5614353B2 (ja) | 2011-03-29 | 2011-03-29 | 音響装置、音響システム及び拡声装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011072718A JP5614353B2 (ja) | 2011-03-29 | 2011-03-29 | 音響装置、音響システム及び拡声装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012209688A JP2012209688A (ja) | 2012-10-25 |
JP5614353B2 true JP5614353B2 (ja) | 2014-10-29 |
Family
ID=47189105
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011072718A Expired - Fee Related JP5614353B2 (ja) | 2011-03-29 | 2011-03-29 | 音響装置、音響システム及び拡声装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5614353B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003259478A (ja) * | 2002-03-01 | 2003-09-12 | Alps Electric Co Ltd | 音響装置 |
JP4501563B2 (ja) * | 2004-07-09 | 2010-07-14 | ヤマハ株式会社 | 音響装置および遠隔会議システム |
-
2011
- 2011-03-29 JP JP2011072718A patent/JP5614353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012209688A (ja) | 2012-10-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN110603816B (zh) | 具有电磁扬声器和微型扬声器的扬声器单元 | |
JP4103877B2 (ja) | 静電型超音波トランスデューサ及び超音波スピーカ | |
JP5859116B2 (ja) | 電子機器、パネルユニット | |
KR101769470B1 (ko) | 만능 스피커 | |
JP5952092B2 (ja) | 電子機器 | |
JP5949557B2 (ja) | 電子機器 | |
JPWO2009141912A1 (ja) | イヤホン装置 | |
KR101092958B1 (ko) | 이어셋 | |
KR20100138152A (ko) | 다기능 마이크로 스피커 | |
JP2013243564A (ja) | 電子機器 | |
KR20100065123A (ko) | 음성입력장치 | |
CN107615780B (zh) | 压电式发声体和电声转换装置 | |
WO2018121701A1 (zh) | 一种静电扬声器结构 | |
USRE40860E1 (en) | Electrostatic audio loudspeakers | |
US9025797B2 (en) | Ribbon microphone and unidirectional converter therefor | |
EP2182737B1 (en) | Electronic device with electret electro-acoustic transducer | |
WO2013175780A1 (ja) | 電子機器、電子機器の制御方法 | |
JP4830933B2 (ja) | 静電型スピーカ | |
JP5614353B2 (ja) | 音響装置、音響システム及び拡声装置 | |
JP6005999B2 (ja) | 電子機器 | |
KR20160095601A (ko) | 불연 피에조 압전 스피커장치 | |
EP3494709B1 (en) | Device and method for generating tactile feedback | |
KR20060124703A (ko) | 사운드-생성 수단을 가진 디스플레이 장치 | |
TW201023660A (en) | Improved speaker structure | |
JP2007208883A (ja) | 圧電振動ユニット及びパネルスピーカ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140122 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140514 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140520 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140812 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140825 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5614353 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |