JP5611343B2 - 歯科インプラントアセンブリ - Google Patents
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Description
特に、本発明は骨内歯科インプラントに関し、より具体的にはこれらのインプラントの安定化に関する。
第1の事例では、まれではあるが、骨が著しく高密度かつ大量であり、その結果、固定用脚部に取り付けられた人工柱状部を直接配置すること、および後者の上に歯冠を接着接合することが可能である。
さらに、この方法を用いて、骨レベルで得られた結果が必ずしもインプラントの適切な安定化を可能にするとは限らない。これは、具体的には、低密度の海綿質骨、例えばタイプ5の骨が存在する状態である場合の事例である。
したがって、現在、骨が大量に存在しない場合の第2の事例においてインプラントの固定用脚部を安定化するために、様々な方法が使用されている。具体的には、例えば、インプラント表面のねじ山が二倍であることによって、または、組織の再石灰化による顎の骨とインプラントとの間における確実な骨接合面の形成を促進するためにナノテクノロジーを使用することによって、インプラントと骨との間の接合面を増大させることが企図される場合がある。
前述のことを考慮すると、顎骨に対する骨内インプラントの安定化を改善する必要が存在することが実際に理解される。さらに、インプラントが設置されてすぐに該インプラントの根本的な保持を強化することが可能であれば、その大多数の場合には、もはや人工部分を作製するために治癒期間の終わりを待たなくてよいことになろう。
本発明の別の可能な特徴によれば、側方延長部のうち少なくとも一方は、T字形状のアームであってT字のそれぞれの枝に取付ねじを位置決めするためのオリフィスが提供されているアームによって形成される。
この実施形態を用いると、表面全体が接触することから、安定化デバイスに対する柱状部の雄部分の極めて強力な不動化を確実にすることができる。一方、安定化デバイスは、多角形の角度方向のうち1つが顎骨内の固定用脚部の配置態勢によって向きが決まるように観察しつつ設置されなければならない。
この機能上の特徴を用いると、柱状部および固定用脚部の正多角形状によって決まる最小限の角度運動の幅よりも高い精度を伴って、柱状部の雄部分に対する安定化デバイスの配置を調整することが可能である。
この実施形態により、柱状部および安定化デバイスの位置変化は、柱状部および固定用脚部の抗回動手段に実装された正多角形状によって決まる最小角度の半分について可能となる。
外側柱状部の安定化デバイスとの向きを45度おきにすることができる、この実施形態は、これらの両要素の相対的配置についてわずかな適応しかできないが、にもかかわらず本発明によって実現される場合もある。
この特徴は、前庭側と口蓋側との区別を可能にし、患者の口内における付加的安定化デバイスのより良好な適応を可能にする。
有利な特徴によれば、安定化デバイスの長さは6〜25mm、好ましくは7〜16mmからなる。
上記の寸法上の特徴により、本発明の安定化デバイスの適正な設置と、患者の顎の大きさおよび顎の骨に応じた該デバイスの適応が可能となる。
図1Aは、歯肉組織2で覆われた顎骨1を概略的に示す。この骨1は、固定用脚部21および外側柱状部22を含んでなる骨内歯科インプラントの固定用脚部21を導入するために穿孔された。柱状部22は、固定用脚部21に作製されたオリフィス21aである雌部分21aに合致する雄部分を形成する基部22aを含んでなる。これらの合致部分は、基部22aをオリフィス21aの中へ導入することにより機械的連結部を実現することができる。
図4Aおよび4Bに示した相補的な安定化デバイスの穿通部11aの周囲のエンボス加工領域11bは、該安定化デバイスの両側にそれぞれ、柱状部の表面および脚部の表面において、同一の2つの表面を形成する。したがって該安定化デバイスの下面は、固定用脚部21の摩擦表面21bと関係することが可能となっている。さらに、外側柱状部22が固定用脚部21の中に導入されると、柱状部22の円錐部分の表面22dはエンボス加工領域11bの上面との接触に至る。これにより、3つの機械的部品の全ての相対的な動きが摩擦により阻止される。
図7、8および9は、本発明の安定化デバイスの考えられる特定の実施形態を示している。
当然ながら、本発明のこの可能な実施形態は、側方延長部の枝およびアームが、本発明の安定化デバイスが耐えなければならないことになりそうな応力に追随しないという欠点を有する。したがって、この実施形態は、骨内インプラントの安定化への関与を可能にするにもかかわらず、T字の枝において脆弱性を有するか、または破損すら有するリスクという欠点を持っている。
Claims (17)
- 骨内歯科インプラントおよび該骨内歯科インプラントと組み合わせて使用するように意図された付加的安定化デバイス(10)を含んでなる歯科インプラントアセンブリであって、骨内歯科インプラントは、少なくとも1つの骨内固定用脚部(21)、外側柱状部(22)および人工歯牙要素を固着するための手段(22b)を含んでなり、固定用脚部(21)は、該固定用脚部(21)の中に固着されるように意図された外側柱状部(22)と協働するように患者の顎骨(1)の中に設置されるようになされており、固定用脚部(21)および柱状部(22)は、柱状部(22)が固定用脚部(21)の中に留置されると、付加的デバイスの設置の有無にかかわらず固定用脚部(21)に対する柱状部(22)の相対的な動きを抑制することができる抗回動手段(21a,22a)をさらに含んでなり、該歯科インプラントアセンブリは、付加的安定化デバイス(10)が、該安定化デバイス(10)を通してインプラントの固定用脚部(21)の中へ柱状部(22)を導入するのを可能にするように中央(11a)が穿通された、強剛な中央プラットフォーム(11)を含んでなり、プラットフォーム(11)の穿通部(11a)は、柱状部(22)および固定用脚部(21)の抗回動手段に加えて柱状部(22)の回動運動を抑制するために、柱状部(22)および固定用脚部(21)の抗回動手段と協働するような形状であり、該デバイス(10)は少なくとも、中央プラットフォーム(11)の両側に、顎の骨(1)に跨るように配置され、後者の両側において平坦化させることが可能なように、2つの可撓性で細長い固定用側方延長部(12)をさらに含んでなり、該延長部(12)はそれぞれ、少なくとも1つの取付ねじ(30)を位置決めするための少なくとも1つのオリフィス(13)を含んでなることを特徴とする、歯科インプラントアセンブリ。
- 付加的安定化デバイス(10)の側方延長部(12)のうち少なくとも一方はY字形状のアームによって形成され、Y字のそれぞれの枝(12Va,12Vb,12Pa,12Pb)には取付ねじ(30)を位置決めするためのオリフィス(13)が設けられている、請求項1に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 付加的安定化デバイス(10)の同じY字の枝(12Va,12Vbまたは12Pa,12Pb)の両オリフィス(13)は、少なくとも骨内インプラントの幅によって隔てられることを特徴とする、請求項2に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 付加的安定化デバイス(10)の側方延長部のうち少なくとも一方はT字形状のアームによって形成され、T字のそれぞれの枝には取付ねじを位置決めするためのオリフィスが設けられている、請求項1に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 付加的安定化デバイス(10)の両方の側方延長部(12)がY字形状またはT字形状のアームによって形成され、Y字またはT字それぞれの枝には取付ねじを位置決めするためのオリフィス(13)が設けられている、請求項2、3および4のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 骨内インプラントは、固定用脚部(21)および柱状部(22)が合致する正多角形状の雌部分および雄部分をそれぞれ含んでなるような抗回動手段を有し、安定化デバイス(10)は、プラットフォーム(11)の穿通部(11a)が正多角形状を有し、該形状により、柱状部(22)の雄部分および安定化デバイス(10)の相対的な動きが、柱状部(22)の多角形の雄部分の表面とプラットフォーム(11)の穿通部(11a)の多角形の表面との接触により抑制されるようになっていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- プラットフォーム(11)の穿通部(11a)の正多角形状は、固定用脚部(21)および柱状部(22)の雄部分および雌部分の形状と同一であることを特徴とする、請求項6に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 柱状部(22)および固定用脚部(21)の多角形状がN辺を有するとき、安定化デバイス(10)の穿通部(11a)は2N辺の多角形状を有し、プラットフォーム(11)の穿通部(11a)の該正多角形状により、柱状部(22)と同一の正多角形状よりも多くの安定化デバイスの配置態勢を可能にすることを特徴とする、請求項6に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 柱状部(22)および固定用脚部(21)の多角形状が六角形であるとき、安定化デバイス(10)の穿通部(11a)は十二角形状を有することを特徴とする、請求項8に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 柱状部(22)および固定用脚部(21)の多角形状が正方形であるとき、安定化デバイス(10)の穿通部(11a)は八角形状を有することを特徴とする、請求項8に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 骨内歯科インプラントは摩擦式の抗回動手段を有し、デバイス(10)は、穿通部(11a)の大きさおよびプラットフォーム(11)において穿通部(11a)を取り囲んでいる表面の形状が、柱状部(22)および固定用脚部(21)の抗回動性の摩擦表面が安定化デバイス(10)の中央プラットフォーム(11)と摩擦接触するのを可能にするようになっていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 摩擦式の抗回動手段が、固定用脚部(21)および柱状部(22)がそれぞれ雌型および雄型の合致する円錐形状(21b,22d)を含んでなるようになっているとき、安定化デバイス(10)は、中央プラットフォーム(11)が中央の穿通部(11a)の周囲で円錐(11b)のようにエンボス加工されるようになっていることを特徴とする、請求項11に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 付加的安定化デバイス(10)の側方延長部のうち一方(12V)は他方(12P)より長く、したがって顎の前庭側に固着されるように意図されていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 安定化デバイス(10)の厚さは0.2〜1ミリメートルからなることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 安定化デバイス(10)の長さは6〜25ミリメートルからなることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 付加的安定化デバイス(10)の側方延長部(12P,12V)の長さは、口蓋側において3〜6ミリメートル、前庭側において4〜10ミリメートルからなることを特徴とする、請求項13に記載の歯科インプラントアセンブリ。
- 請求項1〜16のいずれか1項に記載の歯科インプラントアセンブリにおいて、骨内歯科インプラントと協働することによって使用されるように意図された任意選択の付加的安定化デバイス(10)であって、該骨内歯科インプラントは、少なくとも1つの骨内固定用脚部(21)であって、該固定用脚部(21)に固着されるように意図され、かつ人工歯牙要素を固着するための手段(22b)をさらに含んでなる外側柱状部(22)と協働するように患者の顎骨(1)の中に設置されるようになされた骨内固定用脚部を含んでなり、該固定用脚部(21)および柱状部(22)は、柱状部(22)が固定用脚部(21)の中に留置されると、付加的デバイスの設置の有無にかかわらず固定用脚部(21)に対する柱状部(22)の相対的な動きを抑制することができる抗回動手段(21a,22a)をさらに含んでなり、付加的安定化デバイスは、該安定化デバイス(10)を通してインプラントの固定用脚部(21)の中へ柱状部(22)を導入するのを可能にするように中央(11a)が穿通された、強剛な中央プラットフォーム(11)を含んでなり、プラットフォーム(11)の穿通部(11a)は、柱状部(22)および固定用脚部(21)の抗回動手段に加えて柱状部(22)の回動運動を抑制するために、柱状部(22)および固定用脚部(21)の抗回動手段と協働するような形状であり、該デバイス(10)は少なくとも、中央プラットフォーム(11)の両側に、顎の骨(1)に跨るように配置され、後者の両側において平坦化させることが可能なように、2つの可撓性で細長い固定用側方延長部(12)をさらに含んでなり、該延長部(12)はそれぞれ、少なくとも1つの取付ねじ(30)を位置決めするための少なくとも1つのオリフィス(13)を含んでなる、デバイス。
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