JP5610425B2 - 水系塗料用組成物の製造方法 - Google Patents
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澱粉の水酸基の一部を、ラジカル重合性官能基で置換することで変性澱粉を生成する変性澱粉生成工程を含むことを特徴とする。
つぎに、本発明の水系塗料用組成物の製造方法について、例を挙げて説明する。本発明の製造方法は、前述のとおり、変性澱粉生成工程を含む。
まず、澱粉を準備する。本工程に用いる澱粉としては、例えば、とうもろこし澱粉(コーンスターチ);ハイアミロースコーンスターチ;ワキシーコーンスターチ;サゴ澱粉;緑豆澱粉;小麦澱粉;米澱粉;馬鈴薯澱粉;甘藷澱粉:タピオカ澱粉:前記各種澱粉をエステル化、エーテル化等した化工澱粉等が挙げられる。前記澱粉は、1種類を単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
前述のとおり、本発明の製造方法は、さらに、前記変性澱粉とラジカル重合性モノマーとを水系溶媒中で乳化重合することで澱粉誘導体含有水系エマルションを生成する澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程を含んでもよい。前記ラジカル重合性モノマーとしては、例えば、アクリル酸エステル類、メタクリル酸エステル類、スチレン誘導体、酢酸ビニル類、アクリルアミド類、メタクリルアミド類、アクリロニトリル類、メタクリロニトリル類等が挙げられる。
前述のとおり、本発明の製造方法は、さらに、硬化剤を配合する硬化剤配合工程を含んでもよい。本工程は、前記変性澱粉生成工程および前記澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程の少なくとも一方の工程と同時に実施してもよく、別個独立の工程として実施してもよい。また、本工程を別個独立の工程として実施する場合、その実施時期は特に制限されず、例えば、前記変性澱粉生成工程と前記澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程との間に実施してもよいし、前記澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程の後に実施してもよい。
つぎに、本発明により提供される水系塗料用組成物について、例を挙げて説明する。前記水系塗料用組成物は、例えば、前記変性澱粉を水系溶媒に溶解させた溶液、前記澱粉誘導体含有水系エマルションそのもの、前記溶液または前記澱粉誘導体含有水系エマルションに硬化剤を添加したもの等があげられる。
変性澱粉を90%エタノール溶液に懸濁し、塩酸処理してラジカル重合性官能基(マレイン酸エステル)のカルボキシル基を酸型とした。その後、前記溶液をガラス漏斗で吸引ろ過し、90%エタノール溶液で数回洗浄することで、残留する塩酸を完全に除去した。その後、前記塩酸処理した変性澱粉を所定量用い、90℃に加温しながら水に完全に溶解した後、水酸化ナトリウム(NaOH)にて中和滴定することでカルボキシル基含量を定量し、これを用いてラジカル重合性官能基置換度を算出した。
加熱式水分計を用いて200℃における重量変化が0.1%/分となった時点で測定した重量と、測定開始前の水系エマルションの重量とから、不揮発分を算出した。
水系エマルションの粘度は、EM型粘度計を用いて25℃、50rpmの条件で測定した。
まず、篩を用いて、水系塗料用組成物から沈殿物等を除去した。ついで、ガラス板(12cm×17cm)に、前記水系塗料用組成物を2mL程度滴下し、フィルムアプリケーター(TPG−1206、TP技研(株)製)を用いて引き伸ばした。つぎに、液垂れしなくなるまで室温で乾燥させた後、60℃の乾燥機に60分投入した。その後、常温・常湿下で24時間静置させて調湿を行った。ただし、下記塗膜の乾燥性評価には、前記乾燥機から取り出した後、室温まで冷却したのみで前記調湿を行っていない塗膜を用いた。
前記乾燥機から取り出した後、室温まで冷却した塗膜表面の指触乾燥性を、下記評価基準に従って評価した。
◎:塗膜が硬く、爪で押しても痕がつかなかった。
○:塗膜に弾力があるが、爪で押しても痕がつかなかった。
△:塗膜に弾力があり、爪で押すと痕がついた。
×:塗膜に粘着感があり、指で触ると指紋がついた。
塗膜の仕上り性を、下記評価基準に従って目視評価した。
◎:良好な仕上りであった。
○:塗膜にごくわずかにうねりがあるが良好な仕上りであった。
△:塗膜にうねり、ツヤビケ、チリ肌がみられた。
×:塗膜にうねり、ツヤビケ、チリ肌が顕著にみられた。
JIS K 5600−5−4(1999)に準じて、塗膜表面に対し約45度の角度に鉛筆の芯を当て、芯が折れない程度に強く押し付けながら前方に均一な速さで約10mm動かした。これを試験箇所を変えて5回繰り返して塗膜が破れなかった場合の最も硬い鉛筆の硬度表記を塗膜の鉛筆硬度とした。
市販の名刺を塗膜に押し当てて20往復こすった後のキズを、下記評価基準に従って評価した。
◎:塗膜に全くキズがつかなかった。
○:塗膜にごくわずかにキズがついた。
△:塗膜にキズが少し認められた。
×:塗膜にキズが著しく認められた。
JIS K 5600−5−6(1999)に準じて、塗膜に1mm×1mmの碁盤目100個を作った。前記塗膜の表面に粘着テープを貼着し、急激に剥がした後に残った碁盤目の数(残存数/100)を、下記評価基準に従って評価した。
◎:100/100
○:99/100
△:90/100〜98/100
×:0/100〜89/100
塗膜表面に1%のNaOH水溶液を0.5mL滴下した後、温度20℃、相対湿度65%の雰囲気下に24時間放置した。前記放置後、ガーゼで拭き取った後の前記塗膜表面を、下記評価基準に従って目視評価した。
◎:塗膜表面に全く異常がなかった。
○:塗膜表面に白化がわずかにみられた。
△:塗膜表面に白化がみられた。
×:塗膜表面に白化が顕著にみられた。
塗膜の上に濾紙をひき、78%エタノールおよび2%ホルマリンをスポイトで滴下した。これを1時間間隔で5回行った後、2時間放置してから、塗膜表面の変化を、下記評価基準に従って目視評価した。
○:塗膜に全く異常がなかった。
△:塗膜に軽度のフクレ・はがれがみられた。
×:塗膜が溶解した。
(1)変性澱粉生成工程
酸処理後のコーンスターチ310gと少量の水に溶解したマレイン酸55gとを粉体混合し、フラッシュドライヤーで予備乾燥させた後、130℃で300分乾式反応させた。このようにして、ラジカル重合性官能基置換度が0.22、重量平均分子量が約218,000の変性澱粉MES−1を得た。
超音波洗浄器および吸引ポンプを用いて適当量の脱気した蒸留水を用意した。ついで、前記蒸留水を160g採取して、これに前記変性澱粉MES−1を4g加えて6.3w/w%のスラリーを得た。つぎに、前記スラリーを90℃に熱して糊化させた。つぎに、前記糊化物4.0gにラジカル重合性モノマー(BMA28.8gおよび2EHA7.2g)とドデシル硫酸ナトリウム1.2gを添加し、撹拌することでプレエマルションを形成した。また、前記蒸留水100.0gを80℃に加熱した後、ドデシル硫酸ナトリウム0.4gおよびペルオキソ二硫酸カリウム0.8gを添加し、5分間撹拌して溶解させた。この溶液を撹拌しながら、前記プレエマルションを90分かけて滴下した。その後、さらに150分撹拌し、乳化重合した。このようにして、本実施例の水系塗料用組成物(澱粉誘導体含有水系エマルション)を得た。
(1)変性澱粉生成工程
コーンスターチ500gと少量の水に溶解したマレイン酸48.5gとを粉体混合し、フラッシュドライヤーで予備乾燥させた後、130℃で300分乾式反応させた。このようにして、ラジカル重合性官能基置換度が0.12、重量平均分子量が約97,300の変性澱粉MES−2を得た。
前記変性澱粉MES−2を用いたこと以外は、実施例1の澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程と同様にして、本実施例の水系塗料用組成物(澱粉誘導体含有水系エマルション)を得た。
(1)変性澱粉生成工程
実施例1の変性澱粉生成工程と同様にして、前記変性澱粉MES−1を得た。
前記変性澱粉MES−1 20gを含有する糊化物に、BMA16.0gおよび2EHA4.0gを添加したこと以外は、実施例1の澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程と同様にして、本実施例の水系塗料用組成物(澱粉誘導体含有水系エマルション)を得た。
(1)変性澱粉生成工程
実施例2の変性澱粉生成工程と同様にして、前記変性澱粉MES−2を得た。
前記変性澱粉MES−2 20gを含有する糊化物に、BMA16.0gおよび2EHA4.0gを添加したこと以外は、実施例2の澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程と同様にして、本実施例の水系塗料用組成物(澱粉誘導体含有水系エマルション)を得た。
実施例1で得られた澱粉誘導体含有水系エマルションに、下記表1に示す割合で、着色剤および添加剤を配合することで、本実施例の水系塗料用組成物を得た。
(表1)
配合量(重量部)
澱粉誘導体含有水系エマルション 50.0
着色剤(二酸化チタン)(タイピュア(登録商標)、デュポン社製) 45.0
消泡剤(KS496A、信越化学社製) 0.6
増粘剤(エマノーン 3299RV、花王社製) 0.4
増粘助剤(スマック MP−70、花王社製) 4.0
実施例2で得られた澱粉誘導体含有水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本実施例の水系塗料用組成物を得た。
実施例3で得られた澱粉誘導体含有水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本実施例の水系塗料用組成物を得た。
実施例4で得られた澱粉誘導体含有水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本実施例の水系塗料用組成物を得た。
実施例1で得られた澱粉誘導体含有水系エマルションに、下記表2に示す割合で、硬化剤、着色剤および添加剤を配合することで、本実施例の水系塗料用組成物を得た。
(表2)
配合量(重量部)
澱粉誘導体含有水系エマルション 50.0
硬化剤(イソシアネート系、エラストロンBN−69、第一工業製薬社製) 20.0
着色剤(二酸化チタン)(タイピュア(登録商標)、デュポン社製) 25.0
消泡剤(KS496A、信越化学社製) 0.6
増粘剤(エマノーン 3299RV、花王社製) 0.4
増粘助剤(スマック MP−70、花王社製) 4.0
実施例2で得られた澱粉誘導体含有水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本実施例の水系塗料用組成物を得た。
実施例3で得られた澱粉誘導体含有水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本実施例の水系塗料用組成物を得た。
実施例4で得られた澱粉誘導体含有水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本実施例の水系塗料用組成物を得た。
(1)バイオマス準備工程
澱粉に酸処理を施し、重量平均分子量が約14,400の酸処理澱粉を得た。
前記酸処理澱粉を用いたこと以外は、実施例1の澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物(水系エマルション)を得た。
(1)バイオマス準備工程
市販のコーンフラワー(サニーメイズ社製、コーンを粉砕したコーン粉)を準備した。
前記コーンフラワー 4gを含有するスラリーを90℃に加熱したものを用いたこと以外は、実施例1の澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物(水系エマルション)を得た。
(1)バイオマス準備工程
市販のアラビノキシラン(日本食品化工社製、重量平均分子量約53,000)を準備した。
前記アビキノシラン を4g含有するスラリーを90℃に加熱したものを用いたこと以外は、実施例1の澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物(水系エマルション)を得た。
(1)バイオマス準備工程
市販のキトサン(キミカキトサン、キミカ社製)を準備した。
前記キトサン 4gを含有するスラリーを90℃に加熱したものを用いたこと以外は、実施例1の澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物(水系エマルション)を得た。
(1)バイオマス準備工程
比較例1のバイオマス準備工程と同様にして、前記酸処理澱粉を得た。
前記酸処理澱粉 20gを含有する糊化物に、BMA16.0gおよび2EHA4.0gを添加したこと以外は、比較例1の水系エマルション生成工程と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物(水系エマルション)を得た。
(1)バイオマス準備工程
比較例2のバイオマス準備工程と同様にして、前記コーンフラワーを準備した。
前記コーンフラワー 20gを含有するスラリーを90℃に加熱したものに、BMA16.0gおよび2EHA4.0gを添加したこと以外は、比較例2の水系エマルション生成工程と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物(水系エマルション)を得た。
(1)バイオマス準備工程
比較例3のバイオマス準備工程と同様にして、前記アラビノキシランを準備した。
前記アラビノキシラン 20gを含有するスラリーを90℃に加熱したものに、BMA16.0gおよび2EHA4.0gを添加したこと以外は、比較例3の水系エマルション生成工程と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物(水系エマルション)を得た。
(1)バイオマス準備工程
比較例4のバイオマス準備工程と同様にして、前記キトサンを準備した。
前記キトサン 20gを含有するスラリーを90℃に加熱したものに、BMA16.0gおよび2EHA4.0gを添加したこと以外は、比較例4の水系エマルション生成工程と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物(水系エマルション)を得た。
比較例1で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例2で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例3で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例4で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例5で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例6で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例7で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例8で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例5と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例1で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例2で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例3で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例4で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例5で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例6で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例7で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
比較例8で得られた水系エマルションを用いたこと以外は、実施例9と同様にして、本比較例の水系塗料用組成物を得た。
(表4)
乾燥性 仕上り性 鉛筆硬度 耐摩擦性 付着性 耐アルカリ性 耐溶剤性
実施例1 ○ ◎ F ◎ ◎ ○ ○
実施例2 ○ ◎ F ○ ◎ △ ○
比較例1 ○ ○ B ○ × × ○
比較例2 ○ ×ヒビ HB ◎ × △ ○
比較例3 ○ △ B ×ハガレ ○ × ○
(表5)
乾燥性 仕上り性 鉛筆硬度 耐摩擦性 付着性 耐アルカリ性 耐溶剤性
実施例3 ○ ○ F ○ ◎ ○ ○
実施例4 ○ ○ F ○ ○ △ ○
比較例5 ○ ×ヒビ B ○ × × ○
比較例6 ○ ×ヒビ HB ◎ × △ ○
比較例7 ○ ×ヒビ B ×ハガレ ○ × ○
(表6)
乾燥性 仕上り性 鉛筆硬度 耐摩擦性 付着性 耐アルカリ性 耐溶剤性
実施例5 ○ ◎ F ◎ ◎ ○ ○
実施例6 ○ ◎ F ○ ◎ △ ○
比較例9 ○ ○ B ○ × × ○
比較例10 ○ ×ヒビ HB ◎ × △ ○
比較例11 ○ △ B ×ハガレ ○ × ○
(表7)
乾燥性 仕上り性 鉛筆硬度 耐摩擦性 付着性 耐アルカリ性 耐溶剤性
実施例7 ○ ○ F ○ ◎ ○ ○
実施例8 ○ ○ F ○ ○ △ ○
比較例13 ○ ×ヒビ B ○ × × ○
比較例14 ○ ×ヒビ HB ◎ × △ ○
比較例15 ○ ×ヒビ B ×ハガレ ○ × ○
(表8)
乾燥性 仕上り性 鉛筆硬度 耐摩擦性 付着性 耐アルカリ性 耐溶剤性
実施例9 ○ ◎ H ◎ ◎ ◎ ○
実施例10 ○ ◎ H ◎ ◎ ○ ○
比較例17 ○ ○ B ○ × × ○
比較例18 ○ ×ヒビ HB ◎ × △ ○
比較例19 ○ △ B ×ハガレ ○ × ○
(表9)
乾燥性 仕上り性 鉛筆硬度 耐摩擦性 付着性 耐アルカリ性 耐溶剤性
実施例11 ○ ○ H ◎ ◎ ○ ○
実施例12 ○ ○ H ○ ◎ ○ ○
比較例21 ○ ×ヒビ B ○ × × ○
比較例22 ○ ×ヒビ B ◎ × △ ○
比較例23 ○ ×ヒビ B ×ハガレ ○ × ○
Claims (9)
- 変性澱粉を含有する水系塗料用組成物の製造方法であって、
澱粉の水酸基の一部を、ラジカル重合性官能基で置換することで変性澱粉を生成する変性澱粉生成工程を含み、
前記変性澱粉生成工程を、澱粉とラジカル重合性不飽和基を有する酸とを、乾式反応で脱水縮合させることで実施し、
前記変性澱粉の重量平均分子量が、300,000以下であることを特徴とする水系塗料用組成物の製造方法。 - さらに、前記変性澱粉とラジカル重合性モノマーとを水系溶媒中で乳化重合することで澱粉誘導体含有水系エマルションを生成する澱粉誘導体水系エマルション生成工程を含む請求項1記載の水系塗料用組成物の製造方法。
- 前記変性澱粉生成工程において、前記ラジカル重合性官能基への置換度が、前記澱粉の糖残基1個当たりの平均値で、0.01〜1の範囲である請求項1または2記載の水系塗料用組成物の製造方法。
- 前記酸が、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、フマル酸、桂皮酸、アクリル酸およびメタクリル酸からなる群から選択される少なくとも一種の酸である請求項1から3のいずれか一項に記載の水系塗料用組成物の製造方法。
- 前記ラジカル重合性官能基が、マレイン酸エステルおよびイタコン酸エステルの少なくとも一方である請求項1から4のいずれか一項に記載の水系塗料用組成物の製造方法。
- 前記澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程において、前記変性澱粉(A)と前記ラジカル重合性モノマー(B)との重量比が、A:B=5:95〜50:50の範囲である請求項2から5のいずれか一項に記載の水系塗料用組成物の製造方法。
- 前記澱粉誘導体含有水系エマルション生成工程において、乳化剤を用いる請求項2から6のいずれか一項に記載の水系塗料用組成物の製造方法。
- さらに、硬化剤を配合する硬化剤配合工程を含む請求項1から7のいずれか一項に記載の水系塗料用組成物の製造方法。
- 前記硬化剤が、ポリカルボジイミド、イソシアネート化合物およびアミノ樹脂からなる群から選択される少なくとも一種の硬化剤である請求項8記載の水系塗料用組成物の製造方法。
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