JP5609747B2 - 転炉ガス回収方法 - Google Patents

転炉ガス回収方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5609747B2
JP5609747B2 JP2011083753A JP2011083753A JP5609747B2 JP 5609747 B2 JP5609747 B2 JP 5609747B2 JP 2011083753 A JP2011083753 A JP 2011083753A JP 2011083753 A JP2011083753 A JP 2011083753A JP 5609747 B2 JP5609747 B2 JP 5609747B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
converter gas
recovery
valve
oxygen concentration
carbon monoxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011083753A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012219289A (ja
Inventor
洋介 川上
洋介 川上
崇一 新野
崇一 新野
幸太郎 佐藤
幸太郎 佐藤
利之 田谷
利之 田谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP2011083753A priority Critical patent/JP5609747B2/ja
Publication of JP2012219289A publication Critical patent/JP2012219289A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5609747B2 publication Critical patent/JP5609747B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Description

本発明は、鉄鋼の精錬工程において発生する転炉ガスを回収する転炉ガス回収方法に関する。
従来の転炉ガス回収設備においては、吸引ファンの下流(以下、「炉下」という場合がある。)に設置された酸素濃度計により計測された酸素濃度(炉下酸素濃度)が充分に小さく、かつ転炉から三方弁の間(一般的に、転炉ガスの集塵機の前、以下、「炉頂」という場合がある。)に設置された一酸化炭素濃度計により計測された一酸化炭素濃度(炉頂一酸化炭素濃度)が充分に大きくなった後に回収弁を開き、回収弁が全開になった後に三方弁を動作させて転炉ガスを回収している。
特に、特許文献1には、回収弁を開く動作を先行させることで、転炉ガスの回収を開始するタイミングを早めた転炉ガス回収方法が記載されている。なお、一般に、回収弁は、開動作するために10〜20秒要する。この転炉ガス回収方法においては、炉頂に設置された酸素濃度計により計測された酸素濃度(炉頂酸素濃度)が閾値L2%以下、かつその他の回収条件(一酸化炭素濃度が一定値(C1)以上となること等)が成立した後に回収弁を開き、その後、炉下酸素濃度が閾値L1%以下となった時点で三方弁を転炉ガス回収用ホルダー側に開動作し、転炉ガスを回収している。
特許第2540687号公報
回収開始を出来る限り早めるため、酸素濃度の閾値L2は5.5未満で5.5に近い値に設定される。従って、回収弁を開く条件(炉頂酸素濃度が閾値L2%以下、かつ予め決められた回収条件が成立)が成立した時点では、炉頂酸素濃度は、5.5%未満である。しかし、炉頂から炉下までのガスダクト長(例えば、50m程度)と転炉ガス流速(例えば、2〜5m/sec)との関係上、炉頂から炉下に転炉ガスが到達するには、例えば10秒以上要するため、回収弁を開く条件が成立した時点では、炉下酸素濃度は5.5%以上となっている場合がある。
ここで、転炉ガスの組成上、酸素濃度5.5%以上かつ一酸化炭素濃度12.5%以上が燃焼、即ち爆発領域であるため、酸素濃度が5.5%以上の転炉ガスを回収しないよう、ガスダクト長及び転炉ガス流速を考慮して閾値L2を充分に小さくする必要がある。その結果、転炉ガスの回収を開始するタイミングを早める効果が低減する。
一方、近年、酸素濃度計の応答速度が速くなったこと、及び転炉が多機能化したことに伴い、炉下の酸素濃度が閾値L1%以下という条件成立よりも後になって、一酸化炭素濃度が一定値(C1)以上となる条件(前述のその他の回収条件の1つ)が成立する場合がある。この場合、一酸化炭素濃度が一定値(C1)以上となる条件が成立し回収弁が開動作を始めるときには、既に炉下酸素濃度がL1%以下となる条件が成立している。結局、回収弁が全開になった直後に三方弁を転炉ガス回収用ホルダー側に開動作させることになり、転炉ガスの回収を開始するタイミングを早める効果を奏しないことになる。
本発明は、転炉ガスの回収量を増大させることが可能な転炉ガス回収方法を提供することを目的とする。
前記目的に沿う発明に係る転炉ガス回収方法は、転炉から発生した転炉ガスを吸引する吸引ファンと、
前記吸引ファンにより吸引された前記転炉ガスを回収するホルダーと、
前記吸引ファンの下流側に設けられた酸素濃度計と、
前記酸素濃度計の下流側に設けられ、前記転炉ガスの流路を前記ホルダーの方向又は該ホルダーの方向とは異なる方向に切り換える切換弁と、
前記切換弁の上流側に設けられた一酸化炭素濃度計と、
前記切換弁の下流側に設けられ、前記ホルダーへ向かう前記転炉ガスの流路を遮断する回収弁とを備えた転炉ガス回収設備を用いた転炉ガス回収方法において、
前記一酸化炭素濃度計により計測された一酸化炭素濃度が12.5%以上になる前に、前記酸素濃度計により計測された酸素濃度が5.5%未満となることを条件とし、
前記酸素濃度計により計測された酸素濃度が5.5%未満の範囲にある予め決められた濃度X1%未満となった場合に、前記回収弁を開く動作を開始し、
前記回収弁が全開となった後、前記一酸化炭素濃度計により計測された一酸化炭素濃度が12.5%以上の範囲にある予め決められた濃度Y1%以上となった場合に、前記切換弁を動作させ、前記転炉ガスの流路を前記ホルダーの方向に切り換える
発明に係る転炉ガス回収方法において、前記酸素濃度計により計測された酸素濃度が前記濃度X1%未満となった後、経過時間の監視を開始し、
予め決められた時間が経過した際、前記酸素濃度計により計測された酸素濃度が予め決められた監視濃度まで低下していない場合には、前記転炉ガスの回収を中止することができる。
本発明に係る転炉ガス回収方法においては、転炉ガスの回収量を増大させることが可能である。
本発明の一実施の形態に係る転炉ガス回収設備の説明図である。 同転炉ガス回収設備における一酸化炭素濃度変化を示すグラフである。 同転炉ガス回収設備の動作を示すフロー図である。 同転炉ガス回収設備の弁制御を示すフロー図である。 同転炉ガス回収設備のタイマーTA処理を示すフロー図である。 同転炉ガス回収設備の転炉ガス回収タイミングを示す説明図である。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。なお、各図において、説明に関連しない部分は図示を省略する場合がある。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る転炉ガス回収設備10は、転炉12から発生した一酸化炭素を含む転炉ガスを、ガスダクト14を介して転炉ガス回収用ホルダー(以下、単に「ホルダー」という。)20に回収することができる。ここで、転炉ガスの流路を形成するガスダクト14は、転炉12の炉口から上方の頂部22へと延びている。そして、ガスダクト14は、頂部22から下方へと延び、ホルダー20に接続される。
転炉ガス回収設備10は、一酸化炭素濃度計30、集塵機32、吸引ファン34、酸素濃度計40、三方弁(切換弁の一例)42、回収弁44、及び制御装置46を備えている。
一酸化炭素濃度計30は、例えば炉頂(前述の通り、集塵機32の前)に設けられている。一酸化炭素濃度計30は、転炉ガスの一部を取り込むことによって、転炉ガス中の一酸化炭素濃度をリアルタイムに計測することができる。ここで、「リアルタイム」とは、厳密な意味でのリアルタイムではなく、転炉ガス回収設備10の動作に支障ない程度の時間遅れが発生する場合がある(以下、同様)。
一酸化炭素濃度計30による一酸化炭素濃度の測定方法は任意で良いが、本実施の形態においては、非分散型赤外分光法(NDIR)によるものである。
集塵機32は、転炉ガスの除塵を行うことができる。集塵機32は、ガスダクト14の頂部22よりも下流側に設けられている。
吸引ファン34は、転炉12から発生した転炉ガスを吸引することができる。吸引ファン34は、集塵機32の下流側に設けられている。
酸素濃度計40は、吸引ファン34の下流側に設けられている。酸素濃度計40は、転炉ガスの一部を取り込むことによって、転炉ガス中の酸素濃度をリアルタイムに測定することができる。
酸素濃度計40による酸素濃度の測定方法は任意で良いが、本実施の形態においては、磁気力式によるものである。
三方弁42は、酸素濃度計40の下流側に設けられ、転炉ガスの流路をホルダー20の方向A又は煙突50の方向(ホルダー20の方向とは異なる方向)Bに切り換えることができる。三方弁42は、充分な気密性を有するものではない。
回収弁44は、ホルダー20へと向かう転炉ガスの流路を遮断することができる。回収弁44は、三方弁42の下流側に設けられている。回収弁44は、例えば、水封式逆止弁であり、気密性を有している。回収弁には、全開及び全閉を検知するためのリミットスイッチ(不図示)が設けられている。
制御装置46は、一酸化炭素濃度計30、酸素濃度計40の測定値を管理することができる。また、制御装置46は、集塵機32、吸引ファン34、三方弁42、煙突50、回収弁44の動作を制御することができる。更に、制御装置46は、予め決められた時間が経過したことを監視するタイマーTAを有している。
なお、バイパス弁52は、吸引ファン34を出た転炉ガスの流路を、三方弁42を通過せずに煙突50の方向へバイパスさせるための弁である。
転炉12から発生した転炉ガスは、吸引ファン34によって吸引され、ガスダクト14内に導入される。ガスダクト14内に導入された転炉ガスは、集塵機32により除塵され、吸引ファン34を通過する。
その後、三方弁42により流路がホルダー20の方向Aに向かうように形成されている場合には、転炉ガスは、回収弁44が開状態であれば、ホルダー20に回収される。
一方、三方弁42により流路が煙突50の方向Bに向かうように形成されている場合には、転炉ガスは煙突50へ導入される。煙突50へ導入された転炉ガスは、燃焼され、放散される。
次に、回収すべき転炉ガスの濃度に関する条件について説明する。
回収すべき転炉ガスの条件は、酸素濃度が5.5%未満かつ一酸化炭素濃度が12.5%以上である。前者の酸素濃度が5.5%未満になることである第1の条件は、この第1の条件を満たさないと、酸素がホルダー20に回収された転炉ガスと混合した場合に爆発する可能性があるために設定される。後者の一酸化炭素濃度が12.5%以上になることである第2の条件は、この第2の条件を満たさない一酸化炭素を回収すると、一酸化炭素の燃焼領域から外れるため、ガスカロリーの低下につながるからである。
なお、第1の条件は、回収弁44が開動作を開始し、ホルダー20へ向かう転炉ガスの流路が三方弁42のみによって遮断されている状態において、三方弁42から転炉ガスが漏出しても周辺設備の安全性を保障する条件として、回収弁44が開動作する前から要求される条件である。
一方、第2の条件は、三方弁42から転炉ガスが漏出している場合であっても、少なくとも第1の条件を満たしていれば爆発の危険性はなく、回収弁44を開動作させるための必要条件ではない。
転炉12の吹錬開始後、初期(2〜3分程度)の転炉ガス中の一酸化炭素の濃度変化を測定すると、図2に示すように、吹錬初期におけるイナートガス(一酸化炭素完全燃焼による不活性ガス)の生成制御が適切に機能している場合、吹錬開始後の転炉ガス組成の軌跡は、爆発領域を充分に回避している。そのため、回収組成に到達するまでもなく回収弁を開動作させ始めても、安全性の観点から問題はない。
次に、転炉ガス回収設備10の動作(転炉ガス回収方法)について、図3A〜図3Bに基づいて、ステップ毎に説明する。なお、以下の一連の動作は、制御装置46内で実行されるプログラムにより実行される。
(ステップSA1)
各設備条件が成立しているか否かを判断する。ここで、設備条件は、以下の通りである。
<設備条件>
1.ホルダー20が満量でないこと。
2.ガスダクト14内の各所にて行われているNパージが正常であること。
3.転炉ガス流量が一定量以上であること。
4.バイパス弁52が閉まっていること。
5.転炉ガス回収設備10の制御モード(動作モード)が自動モードであること(手動動作モードでないこと)。
6.吹錬が非常停止中でないこと。
7.強制放散中でないこと。
つまり、各設備条件は、転炉ガスの回収動作を開始するためのインタロックである。設備条件が全て成立している場合には、次ステップSA2へと進む。
(ステップSA2)
回収弁44が全閉であるか否かを判断する。
回収弁44が全閉である場合には、次ステップSA3に進む。
一方、回収弁44が全閉でない場合には、回収弁44が全閉になるまで待つ。
(ステップSA3)
酸素濃度計40により測定された酸素濃度がX1(パラメータX1は、例えば、5.0〜5.5)%未満であるか否かを判断する。ここで、このパラメータX1は、制御装置46に記憶されている定数であり、操業者が任意に変更することができる。前述の回収すべき転炉ガスの条件から、パラメータX1の設定可能範囲は0〜5.5である。ただし、パラメータX1は、5.5に極力近い値(例えば、5.0〜5.5)が好ましい。
酸素濃度がX1%未満である場合には、ステップSBに進み、図3Bに示す弁制御(回収弁44及び三方弁42の動作制御)を開始する。また、ステップSCに進み、図3Cに示すタイマーTA処理(タイマーTAによる酸素濃度監視処理)も開始する。これらステップSB及びステップSCについては、後述する。
一方、酸素濃度がX1%未満でない場合には、本条件が成立するまで待機する。
(ステップSA4)
ステップSBの弁制御終了後、回収終了条件を満たした場合には、回収弁44を閉じ、回収動作を終了する。この回収条件は、例えば、ホルダー20内の転炉ガスが満量となったことである。
(ステップSA5)
ステップSCのタイマーTA処理が終了後、ガスダクト14内の転炉ガスに含まれる酸素濃度が異常であることを示す回収不可フラグflgがオンしている否かを判断する。回収不可フラグflgについては後述する。
回収不可フラグflgがオフ状態である場合には、ステップSA4に進む。
一方、回収不可フラグflgがオン状態である場合には、現ヒートの吹錬中は転炉ガスを回収できないものとして、回収弁44を閉じ、回収動作を中止する。
前述のステップSBの弁制御は、図3Bに示すように、以下のステップに従って実行される。
(ステップSB1)
回収弁を開く開指令を出力する。
(ステップSB2)
回収弁44が全開になったか否かを判断する。なお、回収弁44が全開になったか否かは、回収弁44のリミットスイッチ(不図示)により検知することができる。
回収弁44が全開になった場合には、次ステップSB3へ進む。
一方、回収弁44が全開になっていない場合には、全開になるまで待機する。
(ステップSB3)
酸素濃度計40により測定された酸素濃度がX2(パラメータX2は、例えば、2.0)%未満であるか否かを判断する。ここで、このパラメータX2は、制御装置46に記憶されている定数であり、操業者が任意に変更することができる。前述の回収すべき転炉ガスの条件から、パラメータX2の設定可能範囲は0〜5.5である。ただし、パラメータX2は、パラメータX1よりも小さい値である。
本ステップにより、酸素濃度がX1から確実に減少していることを確認することができる。
酸素濃度がX2%未満である場合には、次ステップSB4へ進む。
一方、酸素濃度がX2%未満でない場合には、本条件が成立するまで待機する。
なお、本ステップSB3は省略することも可能である。
(ステップSB4)
一酸化炭素濃度計30により測定された一酸化炭素濃度がY1(パラメータY1は、例えば、20.0)%以上であるか否かを判断する。ここで、このパラメータY1は、制御装置46に記憶されている定数であり、操業者が任意に変更することができる。前述の回収すべき転炉ガスの条件から、パラメータY1の設定可能範囲は12.5〜100である。
一酸化炭素濃度がY1%以上である場合には、次ステップSB5へ進む。
一方、一酸化炭素濃度がY1%以上でない場合には、ステップSB3へ戻る。
(ステップSB5)
三方弁42を動作させ、転炉ガスの流路を煙突50の方向からホルダー20の方向に切り換える。本ステップが実行されると、ホルダー20に転炉ガスが回収される。
本ステップ終了後、前述のステップSA4(図3A参照)に進む。
一方、前述のタイマーTA処理は、図3Cに示すように、以下のステップに従って実行される。
(ステップSC1)
タイマーTAが時間監視を開始し、予め決められた時間tm(例えば、10〜60秒)が経過するまでカウントアップする。このパラメータtmは、制御装置46に記憶されている定数であり、操業者が任意に変更することができる。タイマーTAのカウントアップが終了し、タイムアップした場合(予め決められた時間が経過した際)には、次ステップSC2に進む。
(ステップSC2)
酸素濃度計40により測定された酸素濃度がX2%未満であるか否かを判断する。
予め決められた時間が経過したにも関わらず、酸素濃度がX2%未満ではないということは、例えば、ガスダクト14に孔が空いていてガス漏れが発生していたり、酸素濃度計40に不具合が発生していたりするなど、何らかの異常が生じている可能性がある。本ステップにより、異常発生の有無を検出できる。
酸素濃度がX2%未満である場合には、前述のステップSA5(図3A参照)へ進む。
一方、酸素濃度がX2%未満でない場合には、ステップSC3へ進む。
なお、パラメータX2に代えて、パラメータX3(監視濃度X3%)としてもよい。ただし、パラメータX3の設定可能範囲は0〜5.5であり、パラメータX3は、パラメータX1よりも小さい値である。
(ステップSC3)
回収不可フラグflgを立てる(オンにする)。この回収不可フラグflgは、前述の通り、次ステップSA5(図3A参照)で使用されるものである。本ステップ終了後、ステップSA5に進む。
本実施の形態によれば、第1に、三方弁42に充分に近い炉下における酸素濃度が5.5%未満になった後に回収弁44を開くため、ホルダー20内の転炉ガスが漏れて酸素と混合したとしても爆発の危険性はなく、安全に転炉ガスを回収できる。
また、第2に、一酸化炭素濃度に依らず、先に回収弁44を開くため、例えば脱燐吹錬のような一酸化炭素濃度の増加が遅い転炉製鋼法においても、転炉ガスを早期に回収できる。
ここで、一例として前述のパラメータX1が5.0、パラメータX2が2.0、パラメータY1が20.0に設定されている場合の転炉ガスの回収時間について説明する。図4に示すように、従来の転炉ガス回収設備においては、炉下酸素濃度が2.0%以下、かつ炉頂一酸化炭素濃度が20.0%以上となってから回収弁を開き、三方弁をホルダー側に切り換えるため、転炉ガスの回収開始タイミングが遅れることになる。一方、本実施の形態に係る転炉ガス回収設備10においては、炉下酸素濃度が5.0%になると回収弁44を開き、その後、炉下酸素濃度が2.0%以下、かつ炉頂一酸化炭素濃度が20.0%以上となってから三方弁42をホルダー20側に切り換えて転炉ガスの回収を開始するため、従来よりも転炉ガスの回収タイミングが早くなり、その分転炉ガスの回収時間が増加する。
更に、第3に、一酸化炭素濃度がY1%以上で三方弁42を開き、転炉ガスの回収を開始するため、不燃焼ガスを回収することを防止できる。即ち、ガスカロリーの低下を抑制できる。
なお、本発明は、前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能である。例えば、前述の実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて発明を構成する場合も本発明の技術的範囲に含まれる。
一酸化炭素濃度計30は、ガスダクト14の炉頂に設けられていたが、転炉12の炉口から三方弁42までの間の任意の位置に設けることもできる。即ち、一酸化炭素濃度計30は、三方弁42の上流側に設けることができる。
10:転炉ガス回収設備、12:転炉、14:ガスダクト、20:転炉ガス回収用ホルダー、22:頂部、30:一酸化炭素濃度計、32:集塵機、34:吸引ファン、40:酸素濃度計、42:三方弁、44:回収弁、46:制御装置、50:煙突、52:バイパス弁

Claims (2)

  1. 転炉から発生した転炉ガスを吸引する吸引ファンと、
    前記吸引ファンにより吸引された前記転炉ガスを回収するホルダーと、
    前記吸引ファンの下流側に設けられた酸素濃度計と、
    前記酸素濃度計の下流側に設けられ、前記転炉ガスの流路を前記ホルダーの方向又は該ホルダーの方向とは異なる方向に切り換える切換弁と、
    前記切換弁の上流側に設けられた一酸化炭素濃度計と、
    前記切換弁の下流側に設けられ、前記ホルダーへ向かう前記転炉ガスの流路を遮断する回収弁とを備えた転炉ガス回収設備を用いた転炉ガス回収方法において、
    前記一酸化炭素濃度計により計測された一酸化炭素濃度が12.5%以上になる前に、前記酸素濃度計により計測された酸素濃度が5.5%未満となることを条件とし、
    前記酸素濃度計により計測された酸素濃度が5.5%未満の範囲にある予め決められた濃度X1%未満となった場合に、前記回収弁を開く動作を開始し、
    前記回収弁が全開となった後、前記一酸化炭素濃度計により計測された一酸化炭素濃度が12.5%以上の範囲にある予め決められた濃度Y1%以上となった場合に、前記切換弁を動作させ、前記転炉ガスの流路を前記ホルダーの方向に切り換えることを特徴とする転炉ガス回収方法。
  2. 請求項記載の転炉ガス回収方法において、前記酸素濃度計により計測された酸素濃度が前記濃度X1%未満となった後、経過時間の監視を開始し、
    予め決められた時間が経過した際、前記酸素濃度計により計測された酸素濃度が予め決められた監視濃度まで低下していない場合には、前記転炉ガスの回収を中止することを特徴とする転炉ガス回収方法。
JP2011083753A 2011-04-05 2011-04-05 転炉ガス回収方法 Active JP5609747B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011083753A JP5609747B2 (ja) 2011-04-05 2011-04-05 転炉ガス回収方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011083753A JP5609747B2 (ja) 2011-04-05 2011-04-05 転炉ガス回収方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012219289A JP2012219289A (ja) 2012-11-12
JP5609747B2 true JP5609747B2 (ja) 2014-10-22

Family

ID=47271141

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011083753A Active JP5609747B2 (ja) 2011-04-05 2011-04-05 転炉ガス回収方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5609747B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115354112A (zh) * 2022-08-23 2022-11-18 山东莱钢永锋钢铁有限公司 一种转炉煤气柜自动切换系统

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6043886B2 (ja) * 1979-04-18 1985-10-01 新日本製鐵株式会社 転炉廃ガス処理装置における廃ガス回収方法
AT382888B (de) * 1984-11-19 1987-04-27 Voest Alpine Ag Verfahren zur herstellung eines mischgases sowie anlage zur durchfuehrung des verfahrens
JP2515094B2 (ja) * 1985-05-09 1996-07-10 新日本製鐵株式会社 転炉排ガス処理装置の操業方法
JPS62297410A (ja) * 1986-06-17 1987-12-24 Nippon Kokan Kk <Nkk> 転炉ogガス回収制御方法
JPH0645815B2 (ja) * 1989-12-11 1994-06-15 新日本製鐵株式会社 冷鉄源溶解法における二次燃焼率検出方法
JP2540687B2 (ja) * 1992-01-30 1996-10-09 新日本製鐵株式会社 転炉ガス回収方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012219289A (ja) 2012-11-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN105308191A (zh) 高炉异常检测方法以及高炉操作方法
CN103582705A (zh) 转炉废气回收装置及转炉废气回收方法
CN101993970B (zh) 一种转炉炉渣状态检测控制装置及方法
JP5609747B2 (ja) 転炉ガス回収方法
CN105154615B (zh) 一种转炉二文喉口自动调节装置及调节方法
CN102942161B (zh) 硫磺回收装置燃烧炉点火控制方法
KR100627462B1 (ko) 용광로 집진기 댐퍼 및 팬속도 자동 제어장치 및 그 방법
JP7052777B2 (ja) 分析計の選定方法及び転炉の操業方法
JP4612105B2 (ja) 復帰安全確認方法および電子式ガスメータ
JPS6043886B2 (ja) 転炉廃ガス処理装置における廃ガス回収方法
RU2454465C2 (ru) Способ регулирования выпуска окиси углерода в металлургическом процессе плавления
CN113801665A (zh) 一种焦炉烟气脱硫脱硝安全控制系统
KR101242689B1 (ko) 소결 배기가스 포집 활성탄 재생장치 및 재생장치 제어방법
JP5035610B2 (ja) オイルミスト濃度測定方法およびオイルミスト濃度測定装置
CN106032805A (zh) 一种智能排风扇的控制方法
JP2019078448A (ja) 金属溶解炉の異常検知装置及び方法
KR102073831B1 (ko) 분진 제거 장치 및 방법
JPH024414A (ja) 排ガス処理装置に於けるルーバー型集塵器のブローダウンガス流量制御方法及びその装置
JP4507947B2 (ja) 高炉炉頂圧回収発電設備
CN204188532U (zh) 烟道气体在线分析装置
JP2004360994A (ja) 不完全燃焼検出装置
JP2014228097A (ja) シフトバイワイヤ制御装置
JPH0860211A (ja) 高炉の出銑終了時期判定方法
JP2004332057A (ja) 転炉又は真空脱炭炉におけるガス測定装置の異常検出方法
JP2018115381A (ja) 転炉排ガスの回収方法及び回収装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130812

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140317

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140408

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140805

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140818

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5609747

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350