JP5607728B2 - 有機el表示パネル及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、有機EL表示パネルに関し、特に、開口率を向上させる技術に関するものである。
近年、研究・開発が進んでいる有機エレクトロルミネッセンス(以下、有機ELという。)表示パネルは、有機材料の電界発光現象を利用した表示パネルである。有機EL表示パネルを構成する各有機ELセルは、陽極と陰極との間に有機発光層が介挿された構造を有する。陽極は、駆動用のTFT(Thin Film Transistor)基板上に積層された層間絶縁膜の上に積層されており、陽極とTFTの電極とを接続するため、層間絶縁膜の厚み方向に貫通孔(コンタクトホール)が設けられている。このコンタクトホール部分は非発光とするようバンクの下に埋もれさせた構造となっており、この構造が開口率の向上を妨げ、有機EL表示パネルにおける発光面積の増加、発光効率の向上を妨げる一因となっていた(特許文献1参照)。
特開2007−61674号公報
開口率を向上させるために、従来バンクの下に埋もれさせていたコンタクトホールを、単純に、バンクで囲まれた開口部内に設けた場合、有機発光層がコンタクトホールの窪みに追従して凹んだ形状となる。このとき、有機発光層に用いられる発光材料は、粘度があるものの重力の影響によりコンタクトホール底面に向けて流下し、結果として、コンタクトホールの上面外周からコンタクトホールの底面に向かう斜面、特に、コンタクトホール上面外周の内側近辺における有機発光層の膜厚が他の部分よりも薄くなる。この膜厚の薄くなった領域では、陽極と陰極との距離が他の部分よりも短くなるため、電界集中により発光ムラが生じ、有機EL表示パネルの寿命が短くなるという問題がある。
上記問題に鑑み、本発明は、コンタクトホールをバンク開口部内に配置し開口率を向上させて発光効率を向上させつつ、電界集中を引き起こすことなく短寿命化を防ぐことができる有機EL表示パネルを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様における有機EL表示パネルは、TFT層と、前記TFT層上に形成され、画素単位に複数のコンタントホールが形成された層間絶縁膜と、前記画素単位に、前記層間絶縁膜上に形成された複数の第1電極であって前記複数のコンタクトホールの各々を介して前記TFT層と導通している複数の第1電極と、少なくとも色毎に形成された複数の開口部であって、前記画素単位に形成された複数のコンタクトホールを前記複数の開口部の各々の開口領域内に含む複数の開口部を有するバンクと、前記複数の開口部に形成された有機発光層と、前記有機発光層の上方に形成された第2電極と、を具備し、前記開口部内の前記コンタクトホール及びその上方を含むコンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚は、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されている。
本発明の一態様に係る有機EL表示パネルは、上述の構成を備えることにより、バンクに画素単位で形成された開口部を、コンタクトホールを含めるように形成することにより、前記開口部をより大きくし開口率を向上させることができる。そのため、発光面積が増大し、発光効率を向上させることができる。より具体的には、前記開口部内の前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚は、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されている。このため、前記開口部内の前記コンタクトホール領域では、コンタクトホール上面外周からコンタクトホールの底面に向かう斜面、特にコンタクトホール上面外周の内側部分における電界集中の発生を防止できる。
また、前記開口部内の前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層は、膜厚が、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されていることから、前記コンタクトホール領域以外の領域に比較して電界が小さくなる。よって、前記有機発光層は前記コンタクトホール領域以外の領域では発光し、前記コンタクトホール領域では発光しないか又は前記コンタクトホール領域以外の領域よりも低輝度で発光する。しかしながら、前記コンタクトホール領域は、前記開口部の内部のごく小さい領域であるため、発光しなくても又は低輝度で発光しても前記開口部の全体に与える影響は小さい。そのため、全体としては発光輝度を低下させる要因とはならない。従って、バンクに画素単位で形成された開口部にコンタクトホールを含めて開口率を大きくし、発光輝度を増大させることができる。
本発明の一実施の形態に係る有機EL表示パネルの一部を模式的に示す平面図である。 本発明の一実施の形態に係る有機ELセルを中心とした有機EL表示パネルの一部断面を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施の形態に係る有機ELセルのコンタクトホールを示す図である。 本発明の一実施の形態に係る有機ELセルのコンタクトホールを示す図である(図3の続き)。 本発明の一実施の形態に係る開口部における発光輝度の分布を表す模式図である。 本発明の一実施の形態に係る有機EL表示パネルの製造方法を説明する工程図である。 本発明の一実施の形態に係る有機EL表示パネルの製造方法を説明する工程図である(図6の続き)。 本発明の変形例に係るIL層、電子注入層を設けた場合の有機EL表示パネルの一部断面を模式的に示す断面図である。 本発明の変形例に係るラインバンクに係る有機EL表示パネルの一部を模式的に示す平面図である。 本発明の変形例に係るラインバンクに係る有機ELセルを中心とした有機EL表示パネルの一部断面を模式的に示す断面図である。 本発明の変形例に係るコンタクトホール(角孔)を有する有機ELパネルの一部を模式的に示す平面図である。 本発明の変形例に係る表示装置の外観斜視図である。
<発明の態様>
本発明の一態様における有機EL表示パネルは、TFT層と、前記TFT層上に形成され、画素単位に複数のコンタントホールが形成された層間絶縁膜と、前記画素単位に、前記層間絶縁膜上に形成された複数の第1電極であって前記複数のコンタクトホールの各々を介して前記TFT層と導通している複数の第1電極と、少なくとも色毎に形成された複数の開口部であって、前記画素単位に形成された複数のコンタクトホールを前記複数の開口部の各々の開口領域内に含む複数の開口部を有するバンクと、前記複数の開口部に形成された有機発光層と、前記有機発光層の上方に形成された第2電極と、を具備し、前記開口部内の前記コンタクトホール及びその上方を含むコンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚は、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されている。
また、前記開口部内の前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚は、前記コンタクトホール領域に同色の有機発光層と同一材料の層が複数層重畳されることにより、前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚いこととしてもよい。
本態様によると、バンクに画素単位で形成された開口部を、コンタクトホールを含めるように形成することにより、前記開口部をより大きくし開口率を向上させることができる。そのため、発光面積が増大し、発光効率を向上させることができる。より具体的には、前記開口部内の前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚は、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されている。このため、前記開口部内の前記コンタクトホール領域では、コンタクトホール上面外周からコンタクトホールの底面に向かう斜面における電界集中の発生を防止できる。
また、前記開口部内の前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層は、膜厚が、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されていることから、前記コンタクトホール領域以外の領域に比較して電界が小さくなる。よって、前記有機発光層は前記コンタクトホール領域以外の領域では発光し、前記コンタクトホール領域では発光しないか又は前記コンタクトホール領域以外の領域よりも低輝度で発光する。しかしながら、前記コンタクトホール領域は、前記開口部の内部のごく小さい領域であるため、発光しなくても又は低輝度で発光しても前記開口部の全体に与える影響は小さい。そのため、全体としては発光輝度を低下させる要因とはならない。従って、バンクに画素単位で形成された開口部にコンタクトホールを含めて開口率を大きくし、発光輝度を増大させることができる。
また、前記コンタクトホール領域において、同色の有機発光層が一旦乾燥された後に同色の有機発光層と同一材料の層が重畳されていることとしてもよい。
本態様によると、前記同色の有機発光材料を含有したインクの塗膜は、乾燥して前記有機発光層の固体膜となっているため、前記固体膜となった前記有機発光層の上に、再度、前記同色の有機発光材料を含有したインクを塗布する。その結果、前記固体膜となった前記同色の有機発光層と、再度塗布される前記同色の有機発光材料を含有したインクとは、インク相互としては混合しなくなる。従って、前記同色の有機発光層を複数層重畳して形成できる。
また、前記バンクは、前記色毎にライン状の開口部を複数有することとしてもよい。
本態様によると、ラインバンクに形成された画素単位の開口部を、コンタクトホールを含めるように形成することにより、前記開口部をより大きくし、開口率を向上させることができる。そのため、発光面積が増大し、発光効率を向上させることができる。
また、前記バンクは、前記色毎に、且つ画素単位に前記複数の第1電極の各々に対応する開口部を複数有することとしてもよい。
本態様によると、ピクセルバンクに形成された画素単位の開口部を、コンタクトホールを含めるように形成することにより、前記開口部をより大きくし、開口率を向上させることができる。そのため、発光面積が増大し、発光効率を向上させることができる。
また、前記同色の色は、赤色、緑色及び青色のいずれか一の色であることとしてもよい。
本態様によれば、前記同色の色を、赤色、緑色及び青色のいずれか一の色とすることができる。
また、前記層間絶縁膜は、平坦化膜であることとしてもよい。
本態様によれば、TFT層の表面の段差を平坦化できる。
本発明の一態様における有機EL表示装置は、前記有機EL表示パネルを備えた有機EL表示装置である。
本態様によると、前記有機EL表示パネルを備えた有機EL表示装置を実現できる。
本発明の有機EL表示パネルの製造方法は、TFT層を形成する第1工程と、前記TFT層上に層間絶縁膜を形成する第2工程と、画素単位に、複数のコンタントホールを前記層間絶縁膜に形成する第3工程と、前記画素単位に、前記複数のコンタクトホールの各々を介して前記TFT層と導通する複数の第1電極を前記層間絶縁膜上に形成する第4工程と、前記画素単位に形成された複数のコンタクトホールの各々を含む複数の開口部を有するバンクを形成する第5工程と、前記複数の開口部に有機発光層を形成する第6工程と、前記有機発光層の上方に第2電極を形成する第7工程と、を具備し、前記第6工程において、前記開口部内の前記コンタクトホール及びその上方を含むコンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚は、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されている。
本発明の一態様に係る有機EL表示パネルの製造方法によれば、バンクに画素単位で形成された開口部を、コンタクトホールを含めるように形成することにより、前記開口部をより大きくし開口率を向上させることができる。そのため、発光面積が増大し、発光効率を向上させることができる。より具体的には、前記開口部内の前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚は、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されている。このため、前記開口部内の前記コンタクトホール領域では、コンタクトホール上面外周からコンタクトホールの底面に向かう斜面における電界集中の発生を防止できる。
また、前記開口部内の前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚が、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されていることから、前記コンタクトホール領域では、前記コンタクトホール領域以外の領域に比較して電界が小さくなる。よって、前記有機発光層は前記コンタクトホール領域以外の領域では発光し、前記コンタクトホール領域では発光しないか又は前記コンタクトホール領域以外の領域よりも低輝度で発光する。しかしながら、前記コンタクトホール領域は、前記開口部の内部のごく小さい領域であるため、発光しなくても又は低輝度で発光しても前記開口部の全体に与える影響は小さい。そのため、全体としては発光輝度を低下させる要因とはならない。従って、バンクに画素単位で形成された開口部にコンタクトホールを含めて開口率を大きくし、発光輝度を増大させることができる。
さらに、前記開口部に有機発光層を形成する工程を用いて、前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚を、前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成することにより、前記開口部に有機発光層を形成する工程と同一工程において、前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚を厚くするので、特別なプロセスを追加することなく、簡易に、コンタクトホールにおける電界集中の発生を防止して、発光輝度を増大させることができる。
また、前記第6工程において、前記開口部内の前記コンタクトホール領域に形成された有機発光層の膜厚は、前記コンタクトホール領域に同色の有機発光層と同一材料の層が複数層重畳されることにより、前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成されることとしてもよい。
本態様によると、前記開口部内の前記コンタクトホール領域部分の有機発光層の膜厚のみ、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成できる。
また、前記第6工程において、前記コンタクトホール領域において同色の有機発光層が一旦乾燥した後に同色の有機発光層が重畳されることとしてもよい。
本態様によると、前記同色の有機発光材料を含有したインクの塗膜は、乾燥して前記有機発光層の固体膜となっているため、前記固体膜となった前記有機発光層の上に、再度、前記第6工程で前記同色の有機発光材料を含有したインクを塗布する。その結果、前記固体膜となった前記同色の有機発光層と、再度塗布される前記同色の有機発光材料を含有したインクとは、インク相互としては混合しなくなる。
従って、前記同色の有機発光層を複数層重畳して形成できる。
また、前記第6工程における前記有機発光層の形成は、インクジェット法により行われることとしてもよい。
本態様によれば、前記第6工程における前記有機発光層の形成は、インクジェット法により行うことができる。前記インクジェット法は、前記有機EL発光材料を含むインクを、前記コンタクトホールなどの前記画素の所定の位置に高精度で滴下することができるため、マスクなどの付加部材や製造プロセスを用いなくても本態様として好適なものである。
また、前記第6工程における前記有機発光層の形成は、インクジェット法により行われ、前記第6工程において、前記有機発光層が形成された開口部に含まれるコンタクトホール領域に、前記同色の有機発光材料を含有したインクが複数層重畳して塗布されることとしてもよい。
また、前記第6工程における前記有機発光層の形成は、インクジェット法により行われ、前記第6工程において、前記有機発光層が形成された開口部に含まれるコンタクトホール領域に、前記同色の有機発光材料を含有したインクが複数層重畳して塗布されることとしてもよい。
本態様によると、前記開口部内の前記コンタクトホール領域部分の有機発光層の膜厚のみ、前記開口部内の前記コンタクトホール領域以外の領域に形成された有機発光層の膜厚より厚く形成できる。
また、前記第6工程における前記有機発光層の形成は、インクジェット法により行われ、前記第6工程において、前記有機発光層が形成された開口部に含まれるコンタクトホール領域に、前記同色の有機発光材料を含有したインクが塗布された後、前記有機発光層が形成された開口部に含まれるコンタクトホール領域に塗布された前記同色の有機発光材料を含有したインクを乾燥し、前記第6工程において、前記有機発光層が形成された開口部に含まれるコンタクトホール領域に、前記同色の有機発光材料を含有したインクが塗布されることとしてもよい。
本態様によると、前記同色の有機発光材料を含有したインクの塗膜は、乾燥して前記有機発光層の固体膜となっているため、前記固体膜となった前記有機発光層の上に、再度、前記第6工程で前記同色の有機発光材料を含有したインクを塗布する。その結果、前記固体膜となった前記同色の有機発光層と、再度塗布される前記同色の有機発光材料を含有したインクとは、インク相互としては混合しなくなる。
従って、前記同色の有機発光層を複数層重畳して形成できる。
また、前記バンクは、前記色毎にライン状の開口部を複数有することとしてもよい。
本態様によれば、前記バンクは、前記色毎にライン状の開口部を複数有するものとすることができる。
また、前記バンクは、前記色毎に、且つ画素単位に前記複数の第1電極の各々に対応する開口部を複数有することとしてもよい。
本態様によれば、前記バンクは、前記色毎に、且つ画素単位に前記複数の第1電極の各々に対応する開口部を複数有するものとすることができる。
また、前記同色の色は、赤色、緑色及び青色のいずれか一の色であることとしてもよい。
本態様によれば、前記第1色及び前記第2色の各々は、赤色、緑色及び青色のいずれか一の色とすることができる。
<実施の形態>
<全体概略構成>
図1は、本発明の一実施の形態に係る有機EL表示パネル1の一部を模式的に示す平面図である。
有機EL表示パネル1は、トップエミッション型の複数の有機ELセル20がマトリックス状配列で形成されてなり、各有機ELセル20は、R(赤色)G(緑色)B(青色)いずれかに対応する発光層を具備する。各有機ELセル20が、1画素(ピクセル)に相当する。各有機ELセル20に係る開口部30は、いわゆるピクセルバンク(井桁状バンク)構造のバンク16で規定されている。
図2は、1つの有機ELセル20を中心とする有機EL表示パネル1の一部断面(図1のX−X’間の断面)を模式的に示す断面図である。
基板10は、例えば、無アルカリガラス、ソーダガラス、無蛍光ガラス、燐酸系ガラス、硼酸系ガラス、石英、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエチレン、ポリエステル、シリコーン系樹脂、又はアルミナ等の絶縁性材料で形成されている。
基板10上には、給電電極12を有するTFT(Thin Film Transistor)層11が形成され、TFT層11上に層間絶縁膜13が積層されている。
層間絶縁膜13は、絶縁性に優れる有機材料で形成されており、その厚みは、4μm(マイクロメートル)程度である。層間絶縁膜13には、厚み方向に貫通孔(コンタクトホール14)が形成されている。層間絶縁膜13としては、平坦化膜を形成するのが望ましい。これにより、TFT層11の表面の段差を平坦化することができる。
<コンタクトホール>
ここで、コンタクトホール14について、図3、図4を用いて詳細に説明する。
図3は、図2におけるコンタクトホール14付近を拡大した図であり、説明の都合上、TFT層11、給電電極12、層間絶縁膜13、コンタクトホール14のみ図示したものである。
コンタクトホール14は、図3(a)に示す、コンタクトホール上面14c、コンタクトホール斜面14d、コンタクトホール下面14eで囲まれた空間をいう。なお、上述のようにコンタクトホール14は貫通孔であり、コンタクトホール上面14c、コンタクトホール下面14eは、説明上の仮想的な面である。
コンタクトホール上面14cは、略環状のコンタクトホール上面外周14aで囲まれた部分であり、コンタクトホール上面外周14aは、層間絶縁膜13の膜厚がコンタクトホール底面14eからコンタクトホール斜面14d沿いに上方へ向けて増し、その膜厚が極大に達する部分である。ここで、層間絶縁膜13上面におけるコンタクトホール上面14cの占有面積は極力小さい方が望ましいので、コンタクトホール斜面14dの傾斜角度は大きい方が望ましい。しかしながら、傾斜角度が大き過ぎる(90度に近づく)と、TFT層11と導通すべき第1電極15が段切れするという不具合が発生しうる。逆にコンタクトホール斜面14dの傾斜角度をどんどん小さくすれば、第1電極15とTFTのソース電極、ドレイン電極、ゲート電極、信号配線、電源配線などとの間に発生する寄生容量の面より決定している所定膜厚が得られない領域が大きくなるので特性上の不具合が発生しうる。これらに鑑み、図3(a)に示す、コンタクトホール上面外周14aにおける層間絶縁膜13の膜厚tと、コンタクトホール下面外周14bとコンタクトホール上面外周14aとの平面距離Lとは、 L<3t を満たす程度であることが望ましい。しかし、これに限るものではない。
なお、図3(b)に示すように、層間絶縁膜13の膜厚がコンタクトホール底面14eからコンタクトホール斜面14d沿いに上方へ向けて増し、その膜厚が極大に達した後膜厚が減少に転じるような場合であっても、コンタクトホール上面外周14aは、図3(a)と同様層間絶縁膜13の膜厚が極大に達した部分であることに変わりない。
また、以下の説明において、「コンタクトホール上面外周14aの内側付近」との記載があるが、これは図3中14fとして示した部分を指している。
また、図4において破斜線で示す領域、すなわちコンタクトホール14及びコンタクトホール14の上方を合わせてコンタクトホール領域14gという。
以上、コンタクトホール14についての補足説明を終え、図2の説明に戻る。
<有機ELセルの構成>
層間絶縁膜13上には、陽極である第1電極15が積層される。第1電極15は、コンタクトホール14を介して、TFT層11に係る給電電極12と電気的に接続される。
第1電極15は、Ag(銀)で形成されている。なお、第1電極15は、例えば、APC(銀、パラジウム、銅の合金)、ARA(銀、ルビジウム、金の合金)、MoCr(モリブデンとクロムの合金)、NiCr(ニッケルとクロムの合金)、Al(アルミニウム)、Al合金等で形成されていても良い。トップエミッション型の発光素子の場合は、光反射性の材料で形成されていることが好ましい。
層間絶縁膜13及び給電電極12の上には、バンク16(バンク16a、バンク16b・・・)が形成されている。バンク16は、樹脂等の有機材料で形成されており絶縁性を有する。有機材料の例には、アクリル系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノボラック型フェノール樹脂等が挙げられる。バンク16は、有機溶剤耐性を有することが好ましい。さらに、バンク16は、エッチング処理、ベーク処理等がされることがあるので、それらの処理に対して過度に変形、変質などをしないような耐性の高い材料で形成されることが好ましい。
バンク16で区画された領域内には、有機発光層(以下、単に発光層という。)17aが積層されている。
発光層17aは、例えば、特開平5−163488号公報に記載のオキシノイド化合物、ペリレン化合物、クマリン化合物、アザクマリン化合物、オキサゾール化合物、オキサジアゾール化合物、ペリノン化合物、ピロロピロール化合物、ナフタレン化合物、アントラセン化合物、フルオレン化合物、フルオランテン化合物、テトラセン化合物、ピレン化合物、コロネン化合物、キノロン化合物及びアザキノロン化合物、ピラゾリン誘導体及びピラゾロン誘導体、ローダミン化合物、クリセン化合物、フェナントレン化合物、シクロペンタジエン化合物、スチルベン化合物、ジフェニルキノン化合物、スチリル化合物、ブタジエン化合物、ジシアノメチレンピラン化合物、ジシアノメチレンチオピラン化合物、フルオレセイン化合物、ピリリウム化合物、チアピリリウム化合物、セレナピリリウム化合物、テルロピリリウム化合物、芳香族アルダジエン化合物、オリゴフェニレン化合物、チオキサンテン化合物、アンスラセン化合物、シアニン化合物、アクリジン化合物、8−ヒドロキシキノリン化合物の金属鎖体、2−ビピリジン化合物の金属鎖体、シッフ塩とIII族金属との鎖体、オキシン金属鎖体、希土類鎖体等の蛍光物質で形成されることが好ましい。
発光層17aは、コンタクトホール14による窪みに入り込み、窪みに追従して凹んだ形状となっている。ここで、発光層17aを従来のように単純に形成すると、コンタクトホール斜面14d、特にコンタクトホール上面外周14aの内側付近14f(図3参照)に形成される発光層17aの膜厚が他の部分よりも薄くなり、この膜厚の薄くなった領域で電界集中が発生してしまうのであるが、本実施の形態では、発光層17aを積層する際に、図2に示すように発光層17bとして示した分だけ厚く積層している。なお、図2においては、表現上、発光層17aと発光層17bとを区別しているが、実際は、発光層17aと発光層17bとは一体となっている(以下、発光層17aと発光層17bとを合わせて、発光層17という。)。発光層17における発光層17aと発光層17bとは、一度の手順で発光層17として積層してもよいし、発光層17aを積層し、発光層17aを乾燥させた後で、発光層17bを積層するとしてもよい。
また、コンタクトホール領域14gに積層される発光層17の膜厚については、コンタクトホール領域14g以外に積層される発光層17aの膜厚より厚くなっていればよい。通常、発光層17における発光層17bの膜厚は、5〜100nm程度が望ましい。
発光層17の上には、陰極である第2電極18が積層される。
第2電極18は、例えば、ITO、IZO(酸化インジウム亜鉛)等で形成される。有機ELセルをトップエミッション型にする場合は、光透過性材料で形成されていることが望ましい。
なお、図示してはいないが、第2電極18の上には公知の封止層が設けられる。封止層は、例えば、SiN(窒化シリコン)、SiON(酸窒化シリコン)等の材料で形成され、発光層17が水分や空気等に触れて劣化するのを抑制する。有機ELセルをトップエミッション型にする場合は、封止層も光透過性材料で形成されることが望ましい。
<実施の形態の構成による効果>
ここで、本実施の形態の上記構成による効果について図5を用いて補足説明する。
図5(a)は、本実施の形態における開口部30とその周辺部、図5(b)は、従来の開口部とその周辺部を模式的に表した上面図である。
図5(a)の開口部30において、斜線で示した部分は、発光層17が通常の膜厚で形成されていることから発光輝度の低下がない部分を表している。これに対し、斜線で示さない、コンタクトホール上面外周14aの内側部分、すなわちコンタクトホール領域14gに相当する部分は、コンタクトホール領域14g以外の領域に比べて発光層17の膜厚が厚く形成されているため、電界が小さくなり発光輝度が低下する。しかしながら、この開口部30におけるコンタクトホール領域14gに相当する部分の面積は、コンタクトホール領域14g以外の領域に相当する部分の面積に比べ微少であり、微少な領域の発光輝度が低下していたとしても発光ムラは目立たない。
また、図5(a)の開口部30は、図5(b)に示す従来の開口部に比して、発光輝度が低下しない領域の面積として、図5(b)中に格子16cとして示す分(従来、コンタクトホールを埋もれさせるため、バンクとして占有の必要があった部分から、コンタクトホール相当部分を除いたものに当たる)だけ大きく取ることができる。よって、有機EL表示パネル1における開口率を従来に比べ向上させることができる。
図5(c)は、本実施の形態を用いず、単にコンタクトホールを開口部内に設けることとした場合の開口部30とその周辺部を模式的に表した上面図である。
図5(c)において斜線で示した部分は、図3に示したコンタクトホール上面外周14aの内側付近14fに相当する部分である。この部分では、上述したように発光層17が通常の膜厚より薄くなっており、電界集中により、通常より発光輝度が上がってしまう。発光輝度が上がっている場合、例え面積が微少であっても視認され易いので、結果的にこの部分は、発光ムラとして目立つことになる。
<製造方法>
図6及び図7は、本発明の実施形態に係る有機EL表示パネルの製造方法を説明する工程図である。
工程は、第1工程〜第7工程から成る。
まず、図6(a)に示すように、第1工程として、基板10上にTFT層11を形成する。
次に、図6(b)に示すように、第2工程として、TFT層11上に層間絶縁膜13を形成する。
次に、図6(c)に示すように、第3工程として、層間絶縁膜13にエッチングによって画素に対応するコンタクトホール14を形成する。
次に、図6(d)に示すように、第4工程として、層間絶縁膜13上に、例えばスパッタリングによりAg薄膜を形成し、Ag薄膜を例えばフォトリソグラフィでパターニングすることにより、画素単位にマトリックス状に第1電極15を形成する。なお、Ag薄膜は真空蒸着等で形成しても良い。
次に、図6(e)に示すように、第5工程として、第1電極15、層間絶縁膜13の上にバンク材料層を形成し、バンク材料層の一部を除去して開口部30を有するバンク16を形成する(図6(e))。バンク材料層の形成は、例えば塗布等により行うことができる。バンク材料層の除去は、バンク材料層上にレジストパターンを形成し、その後、エッチングをすることにより行う。
次に、第6工程として、有機ELセル20について、バンク16で規定された領域内に、例えばインクジェット法により有機EL材料を含む組成物インク(以下、単に「インク」と称する)を滴下して図7(a)に示すように発光層17aを形成し、発光層17aのインクを乾燥させ、その後、図7(b)に示すように発光層17bのインクを滴下する。発光層17の形成には、ディスペンサー法、ノズルコート法、スピンコート法、凹版印刷、凸版印刷等によりインクを滴下しても良い。
図7(a)、図7(b)を一手順で行う場合、図7(a)における発光層17aを形成する際に、図7(b)の発光層17bに相当する箇所について発光層17bに相当するインクを余分に滴下すればよい。
次に、第7工程として、例えばスパッタリングにより第2電極18となるITO薄膜を形成する(図7(c))。
<変形例その他>
なお、本発明の有機EL表示パネルは、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
(1)中間層(IL層)、電子注入層の追加について
各有機ELセルは、上述の実施の形態で説明した構成に加え、第1電極15と発光層17との間にIL層41を設け、発光層17と第2電極18との間に電子注入層42を設けた構成としてもよい。
図8は、図2に示した有機ELセル20bに、IL層41と、電子注入層42とを設けた場合の例を示す図である。
IL層41は、ITO(酸化インジウムスズ)層と、ITO層の上に積層されるホール注入層とから成る。
ITO層は、第1電極15及びホール注入層の間に介在し、両層間の接合性を良好にする機能を有する。
ホール注入層は、WOx(酸化タングステン)又はMoxWyOz(モリブデン−タングステン酸化物)で形成されている。ホール注入層を設けることでホールを容易に注入することができ、発光層17内で電子が有効に発光に寄与するため、良好な発光特性を得ることができる。ホール注入層は、ホール注入機能を果たす金属化合物で形成されていれば良く、そのような金属化合物としては、例えば、金属酸化物、金属窒化物又は金属酸窒化物が挙げられる。
電子注入層42は、第2電極18から注入された電子を発光層17へ輸送する機能を有し、例えば、バリウム、フタロシアニン、フッ化リチウム、あるいはこれらの組み合わせで形成される。
製造方法としては、IL層41の形成は、第4工程と、第5工程の間に行われる。
IL層41は、例えばスパッタリングによりITO薄膜を形成し、ITO薄膜を例えばフォトリソグラフィによりパターニングすることによりITO層を形成する。続いて、WOx又はMoxWyOzを含む組成物を用いて真空蒸着、スパッタリングなどの技術によりWOx又はMoxWyOzの薄膜を形成する。
また、電子注入層42の形成は、第6工程と、第7工程の間に行われる。
電子注入層は、第6工程の後、例えば真空蒸着により電子注入層7となるバリウム薄膜を形成する。
(2)ラインバンクの採用について
上述の実施形態では、バンク16がピクセルバンクである例で説明したが、図9に示すようなラインバンクにも本発明は適用できる。
ラインバンクとは、上記ピクセルバンクのように、発光積層体の周囲を全て囲む形状ではなく、例えば、発光積層体の対向する二辺を規定する形状のものである。ラインバンクの場合、バンク16は、複数のピクセルを列ごと又は行ごとに区切るように形成される。すなわち、バンク16は発光層17の行方向両側又は列方向両側だけに存在し、発光層17は同列又は同行のものが連続した構成となる。
図10は、ラインバンクに係る有機ELセル20の断面図を示す。
図10の有機ELセル20では、図2においてバンク16a、16bが存在していた部分(16a’、16b’)に、バンクが存在しない構成となっている。
(3)上記実施の形態では、トップエミッション型で説明しているが、これに限定されず、ボトムエミッション型であっても良い。
(4)上記実施の形態では、バンクを用いていたが、バンクを用いる場合、第1電極15の端部に電界が集中し、又は第1電極15と第2電極18とがショートするなどの可能性がある。これを避けるため、バンクに代えて、第1電極15においてバンクが形成されていた部分を絶縁膜で覆う構成としてもよい。
(5)上記実施の形態では、コンタクトホールの形状が丸孔である例で説明したが、これに限らず、貫通孔であればよい。例えば、図11のコンタクトホール14’のように角孔であってもよい。
(6)表示装置100は本発明の一態様に係る有機EL表示パネル1及び変形例に係る有機EL表示パネルのいずれかを表示装置100に搭載することとしてもよい。
図12は、表示装置100の外観を示す外観斜視図である。
これにより、上記と同様の効果が得られる有機EL表示装置を構成することができる。
(7)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。
本発明の有機EL表示パネルは、高い光取出し効率を有しており、携帯電話用のディスプレイやテレビなどの表示素子、各種光源などに好適である。
1 有機EL表示パネル
10 基板
11 TFT層
12 給電電極
13 層間絶縁膜
14 コンタクトホール
15 第1電極
16 バンク
17 発光層
18 第2電極
20 有機ELセル
30 開口部
41 IL層
42 電子注入層

Claims (15)

  1. TFT層と、
    前記TFT層上に形成され、画素単位に複数のコンタクトホールが形成された層間絶縁膜と、
    前記画素単位に、前記層間絶縁膜上に形成された複数の第1電極であって前記複数のコンタクトホールの各々を介して前記TFT層と導通している複数の第1電極と、
    少なくとも色毎に形成された複数の開口部であって、前記画素単位に形成された複数のコンタクトホールを前記複数の開口部の各々の開口領域内に含む複数の開口部を有するバンクと、
    前記複数の開口部に形成された有機発光層と、
    前記有機発光層の上方に形成された第2電極と、を具備し、
    前記コンタクトホールは、その底面の中心から離間するに従い増大する前記層間絶縁膜の膜厚が極大に達する上面外周部を含み、
    前記有機発光層は、前記コンタクトホールの窪みに対応した凹形状を有する第1の層と、前記開口部内の前記コンタクトホール及びその上方を含むコンタクトホール領域内において、前記第1の層の上に重畳され前記第1の層と同一材料から成り、かつ前記第1の層の凹形状に対応した凹形状を有する第2の層とから成り、前記コンタクトホール領域内の全ての領域における膜厚が、前記コンタクトホール領域以外の領域の膜厚より厚い、
    有機EL表示パネル。
  2. 前記コンタクトホール領域において、前記第1の層が一旦乾燥された後に前記第2の層が重畳されている、
    請求項1記載の有機EL表示パネル。
  3. 前記バンクは、前記色毎にライン状の開口部を複数有する、
    請求項1ないし請求項2のいずれか1項に記載の有機EL表示パネル。
  4. 前記バンクは、前記色毎に、且つ画素単位に前記複数の第1電極の各々に対応する開口部を複数有する、
    請求項1ないし請求項2のいずれか1項に記載の有機EL表示パネル。
  5. 前記同色の色は、赤色、緑色及び青色のいずれか一の色である、
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の有機EL表示パネル。
  6. 前記層間絶縁膜は、平坦化膜である、
    請求項1記載の有機EL表示パネル。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルを備えた、
    有機EL表示装置。
  8. TFT層を形成する第1工程と、
    前記TFT層上に層間絶縁膜を形成する第2工程と、
    画素単位に、複数のコンタクトホールを前記層間絶縁膜に形成する第3工程と、
    前記画素単位に、前記複数のコンタクトホールの各々を介して前記TFT層と導通する複数の第1電極を前記層間絶縁膜上に形成する第4工程と、
    前記画素単位に形成された複数のコンタクトホールの各々を含む複数の開口部を有するバンクを形成する第5工程と、
    前記複数の開口部に有機発光層を形成する第6工程と、
    前記有機発光層の上方に第2電極を形成する第7工程と、を具備し、
    前記コンタクトホールは、その底面の中心から離間するに従い増大する前記層間絶縁膜の膜厚が極大に達する上面外周部を含み、
    前記有機発光層は、前記コンタクトホールの窪みに対応した凹形状を有する第1の層と、前記開口部内の前記コンタクトホール及びその上方を含むコンタクトホール領域内において、前記第1の層の上に重畳され前記第1の層と同一材料から成り、かつ前記第1の層の凹形状に対応した凹形状を有する第2の層とから成り、前記コンタクトホール領域内の全ての領域における膜厚を、前記コンタクトホール領域以外の領域の膜厚より厚く形成する、
    有機EL表示パネルの製造方法。
  9. 前記第6工程において、前記コンタクトホール領域において前記第1の層が一旦乾燥した後に前記第2の層が重畳される、
    請求項8記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  10. 前記第6工程における前記有機発光層の形成は、インクジェット法により行われる、
    請求項8ないし請求項9のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  11. 前記第6工程における前記有機発光層の形成は、インクジェット法により行われ、
    前記第6工程において、前記開口部に含まれるコンタクトホール領域に、前記同色の有機発光材料を含有したインクが複数層重畳して塗布される、
    請求項9記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  12. 前記第6工程における前記有機発光層の形成は、インクジェット法により行われ、
    前記第6工程において、前記開口部に含まれるコンタクトホール領域に、前記同色の有機発光材料を含有したインクが塗布された後、塗布された前記同色の有機発光材料を含有したインクを乾燥し、さらに、同色の有機発光材料を含有したインクが塗布される、
    請求項9記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  13. 前記バンクは、前記色毎にライン状の開口部を複数有する、
    請求項8ないし請求項12のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  14. 前記バンクは、前記色毎に、且つ画素単位に前記複数の第1電極の各々に対応する開口部を複数有する、
    請求項8ないし請求項12のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
  15. 前記同色の色は、赤色、緑色及び青色のいずれか一の色である、
    請求項8ないし請求項14のいずれか1項に記載の有機EL表示パネルの製造方法。
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