JP5607483B2 - ウォータージェット船の建造方法 - Google Patents
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Description
しかし、前記船尾トランサム36と前記吸入部33bとの間の最後の組立工程である“調整空間X”の部分に配置される吸入ダクト部分の組立てには問題がある。
しかしながら、船体30の内部において前部調整ダクト33dと後部調整ダクト33cからなる2本の短いダクトを3ヶ所の溶接部W1、W2、W3によって連結することは、前記のようにダクトの円周面上の位置に関係して“溶接姿勢”が刻々と変化し、上向き溶接などの無理な姿勢で溶接作業を行うことが多々あり、その上、溶接箇所がダクトの周囲によって変化するので溶接部分の条件が変化して“ブローホール”などの溶接欠陥が発生し易いという問題があった。
一方、建造中の船体の内部には各種の機器などが配置されており、その中での狭隘区画内での作業である上に、特に、溶接作業が行われる場所では、塗装などの火災が発生する危険性のある作業とは、作業区画と作業期間を厳密に区別して行わなければならないと言う問題がある。
本発明は、前記従来技術の問題点を解消し、作業区画内の火気工事(溶接作業)の削減により、塗装工事の工期を十分に確保すること、更に、調整ダクト33Y(図7)を作業性が良く、かつ安全な場所で組立てることで溶接作業姿勢を改善し、ダクトの接合部の品質の向上を図ることを目的とするものである。この目的を達成するために、次の条件を満足する必要がある。
第1に、船体内部の狭隘な区画内で異なる種類の作業(例えば溶接作業と塗装作業)をなるべく行なわないこと。第2に、この区画内における火気を使用する工事を削減し、それによって塗装工事の期間を十分に確保すること。そして第3に、調整ダクトを船外で溶接して組立てることで、溶接作業の姿勢を改善し、その結果、溶接部の品質の向上を図ることなどである。
図1(A)の状態においてレーザー光線などを利用して軸芯Lを確定するための“軸芯見通し”作業を行う。また、図1(B)に示す船体30の船尾部に固定されている船尾トランサム36の加工面36a(垂直方向)の円周方向の傾斜誤差と、加工面36b(円周方向)の船尾トランサム36の軸芯の偏芯誤差を測定する。
図2に示す50は、本発明で採用した調整ダクト33Yを製造するための金型である。この金型50を製造する工程は、吸入ダクト33の後端部側の吸入部33fと、トランサムフランジ37を後部に持つダクト37dの上流側のフランジ37aにそれぞれ固定するための2枚の合わせフランジ50a、50bを準備する。
図3は、前記金型50のフランジの状態を正確に再現(コピー)するための型枠の製作工程を示す図である。具体的には、定盤53の上に支持体54aを溶接して植立する。この時、前記工程で製作された金型50の合わせフランジ50a、50bの両表面にそれぞれ規定板56aと56bをボルトで固定する。この状態になると金型50の合わせフランジ50a、50bの両表面に「規定板56a、56b」を重ね、この2枚の規定板56a、56bが形成する間隔や傾斜状態が、調整ダクト33Yのフランジ33m、33nを構成することになる。
前記工程によって図4の型枠58が完成するが、2枚の規定板56a、56bの間を利用して図7に示す調整ダクト33Yが形成されることになる。次に前記規定板56a、56bに合わせフランジ33m、33nをボルトで固定する。
図7は、図1に示す船殻ブロックの建造工程から、船尾トランサム36の軸芯合わせとボーリング加工を終え、更に図2に示すトランサムフランジ37を船尾トランサム36にボルトで固定した状態を“コピーした金型50”をモデルとして完成された調整ダクト33Yを、図2の金型50の代わりとして、図7に示すようにフランジ33eと37aとの間に嵌合させる。次いで対面するフランジの間にパッキングを配置した状態でボルトで対面するフランジを連結する。
前記第1工程によって船尾トランサム36のボーリング加工が完成する。
31 船底部
32 吸水孔、
33 吸入ダクト
33a 吸入部
33c、33d 調整ダクト
33e フランジ
33f 吸入部
33Y 調整ダクト
33m、33n 合わせフランジ
33p 円筒部材
33Ya 仮組みダクト
36 船体トランサム
37 トランサムフランジ
37d ダクト
41 ウォータージェット推進装置
50 金型
50a、50b 合わせフランジ
50c 連結部材
53 定盤
56a、56b 規定板
58 型枠
L 中心線(軸芯見通し線)
X 調整空間
Claims (4)
- ウォータージェット船の船底部に開口された吸水孔に吸入ダクトの前端を接続し、後端をトランサムフランジに向けて延長し、前記吸入ダクトと前記トランサムフランジに接続されたダクトとの間に空間部を設け、該空間部に面する前記ダクトの端部にそれぞれフランジを設け、このダクト側のフランジと対面する2枚の合わせフランジと、この2枚の合わせフランジの間に配置されたダクトで構成された調整ダクトを前記空間部に配置し、前記調整ダクト側の合わせフランジと前記吸入ダクト側のフランジとをボルトで締結するウォータージェット船の建造方法において、前記調整ダクトを、前記吸入ダクト側のフランジの形態をトレースした金型から前記吸入ダクト側のフランジの3次元的な形態を再現した型枠を製作する工程と、前記型枠から前記金型の合わせフランジに相当するフランジが仮固定された仮組みダクトを製作する工程と、前記仮組みダクトを溶接欠陥が発生しないような姿勢で本溶接する工程より製作することを特徴とするウォータージェット船の建造方法。
- 前記調整ダクトのダクト部の長さが、このダクト部の直径の25〜30%であることを特徴とする請求項1記載のウォータージェット船の建造方法。
- 前記調整ダクトの製作終了後、船体外において前記調整ダクトに塗装することを特徴とする請求項1記載のウォータージェット船の建造方法。
- ウォータージェット船の船底部の開口に前端が接続され、後端が船尾側のトランサムフランジに向けて延長された吸入ダクトと、前記トランサムフランジに接続されたダクトとの間に空間部を形成し、この空間部に面する前記ダクトの端部にそれぞれフランジを固定し、これらのフランジの3次元的な形態を複写した金型からウォータージェット船の建造に使用する調整ダクトを製作する方法において、前記金型から前記吸入ダクトに設けたフランジと前記トランサムフランジのダクトに設けたフランジの3次元的な形態を再現した型枠を製作し、前記型枠から前記金型の合わせフランジに相当するフランジが仮固定された仮組みダクトを製作し、前記仮組みダクトを溶接欠陥が発生しないような姿勢で本溶接してウォータージェット船に使用する調整ダクトを製作する方法。
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