JP5606721B2 - 触媒反応容器のヒータ制御装置、触媒反応容器のヒータ制御方法及び燃料電池システム - Google Patents

触媒反応容器のヒータ制御装置、触媒反応容器のヒータ制御方法及び燃料電池システム Download PDF

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Description

本発明は、触媒反応容器のヒータ制御装置、触媒反応容器のヒータ制御方法及び燃料電池システムに関し、特に、触媒反応容器が備えるヒータの最大出力を制限する技術に関する。
特許文献1には、灯油を脱硫する脱硫器と、脱硫触媒を加熱するヒータと、ヒータを制御するコントローラとを備え、ヒータによって脱硫触媒の温度を活性温度よりも低い予熱温度に昇温させた後、目標温度にまで昇温させる脱硫システムが開示されている。
特開2008−120913号公報
ところで、脱硫器のような触媒反応容器において、触媒温度をヒータによって活性温度付近に加熱する場合、通液に備えて通液状態での目標温度にまで昇温させるときの応答性を維持するには、ヒータ出力の最大値を高くすることが必要であるが、ヒータ出力の最大値が過大であると、ヒータ出力の変動が大きくなり、これによってヒータにおける電力消費が変動するという問題が発生する。また、待機状態でヒータ出力の最大値が過大であると、温度のオーバーシュートが発生し、これによって容器内の圧力も急増してしまうという問題があった。
そこで本発明では、触媒反応容器内の温度(触媒温度)を目標温度付近に応答良く収束させつつ、ヒータ出力の変動及びオーバーシュートを抑制でき、ヒータ消費電力の平準化、温度・圧力の安定化を図れる、触媒反応容器のヒータ制御装置、触媒反応容器のヒータ制御方法及び燃料電池システムを提供することを目的とする。
そのため、請求項1の触媒反応容器のヒータ制御装置は、液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備え、前記液体燃料を通液する通液状態と、前記液体燃料の通液を中断する待機状態とのいずれかに設定される触媒反応容器のヒータ制御装置であって、前記触媒反応容器内の温度を検出する温度センサと、前記温度センサが検出する温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータの出力を制御する温度制御手段と、前記通液状態への移行時に前記温度センサが検出した前記触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記通液状態における前記ヒータ出力の最大値を増大させる最大値設定手段と、前記通液状態において前記温度制御手段が制御するヒータ出力を、前記最大値設定手段が設定した前記最大値よりも低い値に制限するヒータ出力制限手段と、を含むようにした。
かかる構成では、液体燃料を触媒反応容器に供給して触媒反応させる通液(運転)状態への移行時に、触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、最大値を増大させることで、触媒反応容器内の温度を第1目標温度に近づけるためのヒータ出力制御において、より高いヒータ出力を設定できるようにする。
また、請求項2の触媒反応容器のヒータ制御装置は、前記待機状態への移行時に前記温度センサが検出した前記触媒反応容器内の温度が、前記待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記待機状態における前記ヒータ出力の最大値を減少させる最大値設定手段と、前記待機状態において前記温度制御手段が制御するヒータ出力を、前記最大値設定手段が設定した前記最大値よりも低い値に制限するヒータ出力制限手段と、を含むようにした。
かかる構成では、触媒反応容器に対する液体燃料の通液を中断する待機状態への移行時に、触媒反応容器内の温度が、待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、最大値を減少させることで、触媒反応容器内の温度を第2目標温度に近づけるためのヒータ出力制御において、ヒータ出力の制御範囲をより低く制限する。
また、請求項3の触媒反応容器のヒータ制御装置は、前記通液状態への移行時に前記温度センサが検出した前記触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記通液状態における前記ヒータ出力の最大値を増大させ、前記待機状態への移行時に前記温度センサが検出した前記触媒反応容器内の温度が、前記待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記待機状態における前記ヒータ出力の最大値を減少させる最大値設定手段と、前記通液状態及び待機状態において前記温度制御手段が制御するヒータ出力を、前記最大値設定手段が設定した前記最大値よりも低い値に制限するヒータ出力制限手段と、を含むようにした。
かかる構成では、液体燃料を触媒反応容器に供給して触媒反応させる通液(運転)状態への移行時に、触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、最大値を増大させることで、触媒反応容器内の温度を第1目標温度に近づけるためのヒータ出力制御において、より高いヒータ出力を設定できるようにする。また、触媒反応容器に対する液体燃料の通液を中断する待機状態への移行時に、触媒反応容器内の温度が、待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、最大値を減少させることで、触媒反応容器内の温度を第2目標温度に近づけるためのヒータ出力制御において、ヒータ出力の制御範囲をより低く制限する。
また、請求項1〜3のいずれか1つの構成において、請求項4のように、前記最大値設定手段による最大値の変更範囲を、限界値に基づいて制限する最大値制限手段を設けるとよい。
かかる構成では、通液状態及び/又は待機状態への移行時における触媒反応容器内の温度と判定温度との比較に基づいて最大値を設定する際に、限界値に基づいて最大値の変更範囲を制限する。
一方、請求項5の触媒反応容器のヒータ制御方法は、液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備え、前記液体燃料を通液する通液状態と、前記液体燃料の通液を中断する待機状態とのいずれかに設定される触媒反応容器のヒータ制御方法であって、前記触媒反応容器内の温度を検出し、前記触媒反応容器内の温度を目標温度に近づけるように前記ヒータの出力指令値を演算し、前記通液状態への移行時における前記触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記通液状態における前記ヒータ出力指令値の最大値を増大させ、前記通液状態において前記ヒータ出力指令値を前記最大値よりも低い値に制限する。
かかる構成では、液体燃料を触媒反応容器に供給して触媒反応させる通液(運転)状態への移行時に、触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、最大値を増大させることで、触媒反応容器内の温度を第1目標温度に近づけるためのヒータ出力制御において、より高いヒータ出力を設定できるようにする。
また、請求項6の触媒反応容器のヒータ制御方法は、前記待機状態への移行時における前記触媒反応容器内の温度が、前記待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記待機状態における前記ヒータ出力指令値の最大値を減少させ、前記待機状態において前記ヒータ出力指令値を前記最大値よりも低い値に制限する。
かかる構成では、触媒反応容器に対する液体燃料の通液を中断する待機状態への移行時に、触媒反応容器内の温度が、待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、最大値を減少させることで、触媒反応容器内の温度を第2目標温度に近づけるためのヒータ出力制御において、ヒータ出力の制御範囲をより低く制限する。
また、請求項7の触媒反応容器のヒータ制御方法は、前記通液状態への移行時における前記触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記通液状態における前記ヒータ出力指令値の最大値を増大させ、前記待機状態への移行時における前記触媒反応容器内の温度が、前記待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記待機状態における前記ヒータ出力指令値の最大値を減少させ、前記通液状態及び待機状態において前記ヒータ出力指令値を前記最大値よりも低い値に制限する。
かかる構成では、液体燃料を触媒反応容器に供給して触媒反応させる通液(運転)状態への移行時に、触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、最大値を増大させることで、触媒反応容器内の温度を第1目標温度に近づけるためのヒータ出力制御において、より高いヒータ出力を設定できるようにする。また、触媒反応容器に対する液体燃料の通液を中断する待機状態への移行時に、触媒反応容器内の温度が、待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、最大値を減少させることで、触媒反応容器内の温度を第2目標温度に近づけるためのヒータ出力制御において、ヒータ出力の制御範囲をより低く制限する。
また、請求項8の燃料電池システムは、液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備えた触媒反応容器と、前記液体燃料を前記触媒反応容器に対して通液する通液状態と、前記液体燃料の前記触媒反応容器に対する通液を中断する待機状態とのいずれかに制御する通液制御手段と、前記触媒反応容器内の温度を検出する温度センサと、前記通液状態において、前記温度センサが検出する前記触媒反応容器内の温度を第1目標温度に近づけるように、前記ヒータの出力を制御する第1温度制御手段と、前記待機状態において、前記温度センサが検出する前記触媒反応容器内の温度を第2目標温度に近づけるように、前記ヒータの出力を制御する第2温度制御手段と、前記第1温度制御手段が制御するヒータ出力を、第1最大値よりも低い出力に制限する第1制限手段と、前記第2温度制御手段が制御するヒータ出力を、第2最大値よりも低い出力に制限する第2制限手段と、前記通液状態への移行時に前記温度センサが検出した温度が前記第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記第1最大値を増大させる第1変更手段と、前記待機状態への移行時に、前記温度センサが検出した温度が前記第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記第2最大値を減少させる第2変更手段と、を含むようにした。
かかる構成では、通液状態と待機状態とにおいてそれぞれの目標温度に基づいてヒータ出力を制御するが、通液状態への移行時、及び、待機状態への移行時に、各状態での温度制御におけるヒータ出力の最大値を変更する処理を、各状態での触媒反応容器内の温度と判定温度との比較に基づいて実施する。ここで、通液状態への移行時に、通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも触媒反応容器内の温度が低いと、通液状態でのヒータ出力を制限する第1最大値をより大きな値に変更する。一方、待機状態への移行時に、待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも触媒反応容器内の温度が高いと、待機状態でのヒータ出力を制限する第2最大値をより小さい値に変更する。
上記発明によると、触媒反応容器内の温度を目標温度付近に収束させつつ、ヒータ出力が大きく変動することを抑制でき、これによって、ヒータ消費電力の平準化、触媒反応容器内の温度及び圧力の変化を抑制することができる。
実施形態における燃料電池システムの概略構成図である。 実施形態における通油(通液)制御及びヒータ出力制御を示すフローチャートである。 実施形態において通油状態で用いる可変上限値Hv1max(第1最大値)の設定処理を示すフローチャートである。 実施形態におけるヒータ出力のフィードバック制御を示すフローチャートである。 通油(通液)制御及びヒータ出力制御の他の実施形態を示すフローチャートである。 実施形態において待機状態で用いる可変上限値Hv2max(第2最大値)の設定処理を示すフローチャートである。 実施形態において通油状態で用いる可変上限値Hv1max(第1最大値)を所定範囲内で変更する処理を示すフローチャートである。 実施形態において待機状態で用いる可変上限値Hv2max(第2最大値)を所定範囲内で変更する処理を示すフローチャートである。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施形態における燃料電池システムを示す構成ブロック図である。
本実施形態における燃料電池システムは、灯油などの液体燃料を用いて発電を行なうものである。
図1に示すように、燃料電池システム1は、触媒反応容器としての脱硫器2、改質装置として燃料処理システム(以下「FPS」とする)3、固体高分子形燃料電池(以下「PEFC」とする)スタック4、インバータ5、システム全体を制御するヒータ制御装置としてのコントローラ6を備えている。
脱硫器2は、外部から供給される液体燃料から硫黄分を除去するものである。この脱硫器2は、電気ヒータ2a及び脱硫触媒2bを備え、脱硫触媒2bは、前記電気ヒータ2aによって活性温度付近に加熱され、液体燃料の脱硫処理(触媒反応)に用いる。
脱硫器2が脱硫処理した液体燃料をタンク7に蓄え、タンク7からFPS3に対して脱硫処理後の液体燃料を供給する。
FPS3は、液体燃料を改質して改質ガス(水素リッチ改質ガス)を生成するものであり、改質器8,改質器8が備える改質触媒を加熱するためのバーナ9、変成器10及び選択酸化器11を有している。
改質器8は、脱硫処理後の液体燃料と水蒸気とを改質触媒で水蒸気改質反応させて、水素を含有する水蒸気改質ガスを生成する。
バーナ9は、改質器8の改質触媒を燃焼ガスで加熱することで、水蒸気改質反応に必要な熱量を供給する。前記バーナ9用の燃料としては、前記液体燃料(灯油)や、前記FPS3が生成する水素リッチ改質ガスや、前記PEFCスタック4が排出する未反応水素を含む水素含有ガスなどを用いる。
変成器10は、改質器8が生成した水蒸気改質ガスを水性シフト反応させて、一酸化炭素COの濃度を低下させたシフト改質ガスを生成する。
また、選択酸化器11は、変成器10が生成したシフト改質ガスを、空気の供給によって選択酸化反応させて一酸化炭素COの濃度を更に低下させ、PEFCスタック4における発電反応に用いる改質ガス(水素リッチ改質ガス)を生成する。
PEFCスタック4は、直列接続した複数の電池セル(単セル)を備え、FPS3が生成した改質ガス(水素リッチ改質ガス)を用いて発電する。
PEFCスタック4を構成する各電池セルは、アノードと、カソードと、アノード及びカソード間に配置した固体酸化物である電解質とを有しており、アノードに改質ガスを供給すると共に、カソードに空気を供給することで、発電反応が行われる。
インバータ5は、前記PEFCスタック4が出力するDC電流をAC電流に変換する。
また、燃料電池システム1は、前記脱硫器2に液体燃料を供給する第1ポンプ12、前記タンク7が蓄える脱硫処理後の液体燃料を改質器8に供給する第2ポンプ13、バーナ9に空気を供給する第3ポンプ14、バーナ9に燃料を供給する第4ポンプ15などを備えている。
更に、燃料電池システム1は、第1ポンプ12の下流側において脱硫器2への液体燃料の供給経路(脱硫器2の入口)を開閉する電磁バルブ18を備え、また、脱硫器2からタンク7への脱硫処理後の液体燃料の供給経路(脱硫器2の出口)を開閉する電磁バルブ19を備えている。
前記コントローラ6は、運転時にシステム全体を制御する装置であり、マイクロプロセッサを備えている。
前記コントローラ6は、第1〜第5ポンプ12〜16及び電磁バルブ18,19などに操作信号を出力することで、バーナ9に対する空気及び燃料の供給を制御し、また、脱硫器2に対する液体燃料の供給(通液・待機)を制御し、更に、タンク7が蓄える脱硫処理後の液体燃料の改質器8への供給を制御する。
更に、温度制御手段としての前記コントローラ6は、前記脱硫器2内の温度Tcat(脱硫触媒2bの温度)を検出する温度センサ20の出力信号を入力し、脱硫器2内の温度Tcatを目標温度Ttarに近づけるように、検出温度Tcatと目標温度Ttarとの偏差(エラー量)に基づく比例・積分・微分制御(PID制御)によって前記電気ヒータ2aの出力指令値(操作量)を演算し、該出力指令値に基づいて電気ヒータ2aの出力(電力W)を制御する、ヒータ出力のフィードバック制御を行う。
尚、前記フィードバック制御においては、比例・積分制御(PI制御)によってヒータ出力指令値を演算させることができ、また、スライディングモード制御などによってヒータ出力指令値を演算させることもできる。
また、前記ヒータ2aの出力は、ヒータ2aへの通電をスイッチングするスイッチング素子をデューティ制御することで調整される。
図2のフローチャートは、前記コントローラ6によるヒータ制御の詳細を示す。
図2のフローチャートに示すルーチンは、例えば、コントローラ6が起動スイッチ21のオン操作信号を入力することで開始され、まず、ステップS101では、脱硫器2の起動処理を実行する。
前記起動処理においては、目標温度Ttarに起動時の目標温度Ttar0を設定して、温度センサ20が検出する脱硫器2内の温度Tcatを目標温度Ttarに近づけるようにヒータ出力を制御する、ヒータ出力のフィードバック制御を開始させる。
前記ヒータ出力のフィードバック制御は、待機状態への移行時に一時的にヒータ通電を停止させ又はヒータ出力を低下させる期間を除き、起動後からシステム停止まで、目標温度Ttarを変更しつつ継続される。
ここで、前記目標温度Ttar0は、脱硫触媒2bが活性化し、液体燃料の脱硫が可能となる温度に設定され、例えば、目標温度Ttar0=195℃とする。
そして、温度センサ20が検出する脱硫器2内の温度が前記目標温度Ttar0に達すると、起動終了(脱硫開始可能)を判断する。
また、前記起動処理においては、起動処理後のヒータ制御に用いる各種パラメータの初期設定、詳細には、後述するヒータ出力の可変上限値Hv1max、Hv2max(%)を初期値にリセットする処理を行う。
前記初期設定において、例えば、前記可変上限値Hv1max(第1最大値)を30%、可変上限値Hv2max(第2最大値)を10%に設定する。
可変上限値Hv1max、Hv2max(%)は、電気ヒータ2aの最大出力に対する許容最大出力の割合であり、検出温度Tcatを目標温度Ttarに近づけるように算出したヒータ出力指令値が、前記可変上限値Hv1max、Hv2maxよりも大きい場合には、ヒータ出力指令値に前記可変上限値Hv1max、Hv2maxを設定することで、前記可変上限値Hv1max、Hv2maxよりも高いヒータ出力指令値の設定を回避する。
例えば、最大出力200Wの電気ヒータ2aに対して、可変上限値Hv1max、Hv2maxが50%であった場合には、0〜100Wの範囲でヒータ出力を制御することになる。
ここで、可変上限値Hv1max(%)は、脱硫器2に液体燃料を供給して脱硫処理を行わせる通油(通液)状態におけるヒータ出力の上限値であり、可変上限値Hv2max(%)は、脱硫器2に対する液体燃料の供給を一時的に停止する待機状態におけるヒータ出力の上限値である。
換言すれば、通油(通液)状態(脱硫運転状態)では、可変上限値Hv1max(%)以下の範囲内でヒータ出力を変化させることで、検出温度Tcatを目標温度Ttarに近づけ、待機状態では、可変上限値Hv2max(%)以下の範囲内でヒータ出力を変化させることで、検出温度Tcatを目標温度Ttarに近づける。
ステップS102では、通油(通液)要求時であるか否かを判断する。
前記通油・待機の選択は、例えば、前記タンク7に蓄えられている脱硫処理後の液体燃料の量に基づいてなされ、タンク7における液体燃料の貯留量が通油判定レベル(下限レベル)よりも少ない場合に通油を選択し、貯留量が待機判定レベル(上限レベル)よりも多い場合に待機を選択するように構成されている(通液制御手段)。
尚、待機判定レベル(上限レベル)は、通油判定レベル(下限レベル)よりも、液体燃料の貯留量として多く、待機判定レベルよりも貯留量が多い場合には、タンク7内が脱硫処理後の液体燃料で満たされていると判断でき、また、通油判定レベルよりも貯留量が少ない場合には、タンク7内が略空の状態であると判断できるように、各判定レベルを設定してある。
そして、待機状態において、タンク7内の液体燃料をFPS3(改質器8)に供給することで、タンク7内の液体燃料の量が通油判定レベル(下限レベル)を下回るようになると、待機状態から通油状態に移行させて、タンク7に脱硫処理後の液体燃料を補給する。
また、通油状態において、タンク7内の液体燃料の量が増えて待機判定レベル(上限レベル)に達すると、脱硫器2への液体燃料の供給を停止する待機状態に切り替えることで、脱硫処理後の液体燃料をタンク7に補給する処理を停止させ、液体燃料の量が通油判定レベル(下限レベル)を下回るようになるまで待機状態を維持させる。
前記タンク7内の液体燃料量(貯留量)の判断においては、タンク7の液面レベルでオン・オフが切り替わるレベルスイッチやタンク7内の液面レベルを連続的に検出するレベルセンサを用いて、タンク7内の液体燃料の液面レベルを検出したり、タンク7に蓄えられている液体燃料の重量を検出したり、燃料電池の発電量や発電運転時間などから、タンク7内の液体燃料量を推定することができる。
ステップS102で通油要求を判断すると、ステップS103へ進み、通油時のヒータ出力の可変上限値Hv1max(%)を設定する。
前記可変上限値Hv1maxの設定処理(最大値設定手段、第1変更手段)は、図3のフローチャートに示してある。
図3のフローチャートにおいて、ステップS201では、温度センサ20の出力信号に基づいて現時点での脱硫器2内の温度Tcatを検出し、また、可変上限値Hv1maxの前回値Hv1maxoldを読み込む。
尚、ステップS101で可変上限値Hv1maxの初期値を設定した後、初めてステップS103に進んだ場合には、前回値Hv1maxoldは前記初期値に一致することになり、ステップS101で可変上限値Hv1maxの初期値を設定した後、ステップS103に進み、その後、待機状態を経験してから再度通油状態に戻った場合には、前回の通油時に設定した可変上限値Hv1maxが前回値Hv1maxoldとなる。
次のステップS202では、ステップS201で検出した脱硫器2内の温度Tcat、即ち、通油状態への移行時における温度Tcatが、予め記憶されている通油状態での下限温度T1min(第1判定温度)以上であるか否かを判断する。
前記下限温度T1minは、通油状態における目標温度Ttar1(第1目標温度)よりも低い温度であり、例えば、目標温度Ttar1=200℃、T1min=190℃とする。
更に、本実施形態では、待機状態における目標温度Ttar2(第2目標温度)を、通油状態における目標温度Ttar1よりも低く設定し、例えば、目標温度Ttar2=195℃とする。
尚、待機状態における目標温度Ttar2を固定値として与えるのではなく、例えば、タンク7内における液体燃料の減少に応じて変化させることができる。これは、液体燃料が減少するほど通油の開始が近づき、通油開始時には触媒活性温度付近に昇温されていることが要求されるが、通油開始までに時間的余裕がある場合には比較的低い温度が許容されるためである。
そして、Tcat≧T1minであれば、ステップS203へ進み、前回値Hv1maxoldをそのまま今回の通油状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv1maxに設定する。
一方、Tcat<T1minであれば、ステップS204へ進み、前回値Hv1maxoldに補正量Δh1を加算した値を、今回の通油状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv1maxに設定する。前記補正量Δh1は、例えば2%〜5%程度とする。
ステップS203又はステップS204で、今回の通油状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv1maxを設定すると、次回の処理に用いるために、今回の可変上限値Hv1maxを前回値Hv1maxoldに設定する。
上記可変上限値Hv1maxの設定処理によると、通油状態への移行時(通油開始直前)においてTcat<T1minであって、脱硫器2内の温度Tcat(脱硫触媒2bの温度)が目標温度Ttar1よりも所定以上に低くなっている場合には、実際の通油開始に備えて脱硫器2内の温度Tcatを目標温度Ttar1付近にまで速やかに昇温させるためには、高いヒータ出力が要求されるものと判断し、可変上限値Hv1maxを増大補正し、ヒータ出力の制御範囲をより高い側に拡大する。
これに対し、通油状態への移行時においてTcat≧T1minであって、脱硫器2内の温度Tcat(触媒温度)が目標温度Ttar1付近を維持していれば、ヒータ出力の範囲をより高い側に拡大することなく目標温度Ttar1付近にまで昇温させることが可能であると判断し、可変上限値Hv1maxを前回値Hv1maxoldのまま保持させる。
前記可変上限値Hv1maxを設定すると、ステップS104では、ヒータ出力のフィードバック制御における目標温度Ttarを通油状態における目標温度Ttar1に切り替え、温度センサ20が検出する温度Tcatを前記目標温度Ttar1に近づけるように、ヒータ出力指令値を演算させる。
ここで、温度Tcatを前記目標温度Ttar1に近づけるように算出したヒータ出力指令値が、前記可変上限値Hv1maxを上回る場合には、ヒータ出力指令値に可変上限値Hv1maxを設定し、可変上限値Hv1maxを上回るヒータ出力指令値に制御されることを回避する。
前記ヒータ出力指令値の算出及び可変上限値Hv1max,Hv2maxによる制限処理は、図4のフローチャートに示すようにして行われる。
ステップS701では、温度センサ20の検出信号に基づいて脱硫器2内の温度Tcat(脱硫触媒2bの温度)を検出する。
ステップS702では、そのときの目標温度Ttar(Ttar1又はTtar2)を読み込む。
ステップS703では、温度Tcatと目標温度Ttarとの偏差(エラー量)に基づく比例・積分・微分制御によって、ヒータ出力指令値を算出する(温度制御手段、第1温度制御手段、第2温度制御手段)。
ステップS704では、通油状態であるか待機状態であるかを判別し、通油状態であれば、ステップS705へ進み、ステップS703で算出したヒータ出力指令値と可変上限値Hv1max(第1最大値)とを比較する。
ここで、ヒータ出力指令値が可変上限値Hv1maxよりも大きいと判断された(ヒータ出力指令値>Hv1maxである)場合には、ステップS706へ進み、ヒータ出力指令値に可変上限値Hv1maxを設定し、可変上限値Hv1maxを超えるヒータ出力指令値の設定を回避する(ヒータ出力制限手段、第1制限手段)。
一方、ヒータ出力指令値が可変上限値Hv1max以下であれば、ステップS706を迂回して進むことで、ヒータ出力指令値をステップS703での演算結果のままとする。
また、ステップS704で待機状態であると判断されると、ステップS707へ進み、ステップS703で算出したヒータ出力指令値と可変上限値Hv2max(第2最大値)とを比較する。
ここで、ヒータ出力指令値が可変上限値Hv2maxよりも大きいと判断された(ヒータ出力指令値>Hv2maxである)場合には、ステップS708へ進み、ヒータ出力指令値に可変上限値Hv2maxを設定し、可変上限値Hv2maxを超えるヒータ出力指令値の設定を回避する(ヒータ出力制限手段、第2制限手段)。
一方、ヒータ出力指令値が可変上限値Hv2max以下であれば、ステップS708を迂回して進むことで、ヒータ出力指令値をステップS703での演算結果のままとする。
ステップS709では、可変上限値Hv1max,Hv2max以下に制限する処理を通過したヒータ出力指令値を出力し、ヒータ出力指令値に応じてヒータ2aへの通電を制御する。
図2のフローチャートのステップS104で目標温度Ttarを目標温度Ttar1に切り替えると、次のステップS105では、目標温度Ttarの切り替えからの経過時間が規定時間tSL(例えば30秒)に達するまで待機させ、前記規定時間tSLが経過すると、ステップS106へ進んで、前記第1ポンプ12及び電磁バルブ18,19を制御して通油を開始させ、通油状態に移行させる。
前記規定時間tSLは、ヒータ2aによる昇温性能と、前記通油判定レベル(下限レベル)などから設定され、タンク7内の液体燃料が枯渇する前に、充分に高い温度にまで昇温させた脱硫器2に対して液体燃料の供給を開始させることができるように設定してある。
上記のようにして、通油状態への移行時(通油開始直前)における脱硫器2内の温度Tcat(脱硫触媒2bの温度)が目標温度Ttar1よりも所定以上に低い場合に、可変上限値Hv1maxを増大させれば、脱硫器2内の温度Tcatを目標温度Ttar1にまで速やかに昇温させることができ、通油開始に伴って大きく温度低下して脱硫性能が低下することを未然に回避できる。
従って、例えば待機状態での温度制御の応答遅れなどによって、目標温度Ttar2を下回るような低い温度状態のまま通液状態への移行要求が発生しても、速やかに脱硫開始に適した温度にまで昇温させることができる。
一方、通油状態への移行時(通油開始直前)における脱硫器2内の温度Tcat(触媒温度)が、下限温度T1min(第1判定温度)よりも高く目標温度Ttar1に充分に近ければ、可変上限値Hv1maxは増大されず、ヒータ出力がより低い範囲で制御されることになる。
これにより、目標温度Ttar1への収束性を維持できる範囲内で、ヒータ出力の制御最大値が極力抑えられるため、フィードバック制御によるヒータ出力の変動が抑えられ、ヒータ2aの電力消費を平準化でき、また、通油状態での脱硫器2内の温度変化及び圧力変化を抑制できる。
ステップS106で通油を開始させると、ステップS107では脱硫器2の動作停止要求の発生を判断し、停止要求がない場合には、ステップS108へ進む。
ステップS108では、タンク7内の液体燃料の量が増えて待機判定レベル(上限レベル)に達したか否かを判定することで、待機状態に移行させるか否かを判断する。
ここで、タンク7内の液体燃料の量が待機判定レベル(上限レベル)に達していない場合には、ステップS107に戻ることで、可変上限値Hv1max(第1最大値)及び目標温度Ttar1(第1目標温度)に基づくヒータ出力のフィードバック制御を継続させる。
一方、ステップS108で、タンク7内の液体燃料の量が増え、液体燃料の量が待機判定レベル(上限レベル)に達したことに基づいて、待機状態への移行要求を判断すると、ステップS109へ進む。
ステップS109では、一時的にヒータ2aをオフさせ、オフ状態を一定時間継続させることで、その後の通油停止に伴って脱硫器2内の温度及び圧力が急増することを抑制する。
尚、待機状態への移行要求を判断した場合、ヒータ2aをオフする代わりに、図5のフローチャートのステップS109Aに示すように、一時的にヒータ2aの出力を通液時より下げ(例えば、ヒータ出力をステップS101で設定される待機時の可変上限値Hv2maxの初期値とし)、その状態を一定時間継続させることで、その後の通油停止に伴って脱硫器2内の温度及び圧力が急増することを抑制することができる。
前記図5のフローチャートは、待機状態への移行要求を判断したときに、ヒータ2aをオフ(通電遮断)する代わりに、ヒータ2aへの通電を継続しつつヒータ出力を通液時よりも低下させる構成とした点のみが図2のフローチャートと異なり、同じステップ番号を付した各ステップにおいては、図2のフローチャートと同じ処理を行う。
そして、ステップS110では、第1ポンプ12の動作を停止させ、更に、脱硫器2の入口側の電磁バルブ18を閉じ、その後、脱硫器2の出口側の電磁バルブ119を閉じ、脱硫器2に対する液体燃料の追加供給を停止した待機状態に移行させる。
次のステップS111では、待機時のヒータ出力の可変上限値Hv2max(%)を設定する。
前記可変上限値Hv2max(第2最大値)の設定処理(最大値設定手段、第2変更手段)は、図6のフローチャートに示してある。
図6のフローチャートにおいて、ステップS301では、温度センサ20の出力信号に基づいて現時点での脱硫器2内の温度Tcatを検出し、また、可変上限値Hv2maxの前回値Hv2maxoldを読み込む。
尚、ステップS101で可変上限値Hv2maxの初期値を設定した後、初めてステップS111に進んだ場合には、前回値Hv2maxoldは前記初期値に一致することになり、ステップS101で可変上限値Hv2maxの初期値を設定した後、ステップS111に進み、その後、通油状態を経験してから再度待機状態に戻った場合には、前回の待機時に設定した可変上限値Hv2maxが前回値Hv2maxoldとなる。
次のステップS302では、ステップS301で検出した脱硫器2内の温度Tcat、即ち、待機状態への移行時における温度Tcatが、予め記憶されている待機状態での下限温度T2min(第2判定温度)以下であるか否かを判断する。
前記下限温度T2minは、待機状態における目標温度Ttar2(第2目標温度)よりも低い温度であり、例えば、目標温度Ttar2=195℃、T2min=185℃とする。
そして、Tcat≦T2minであれば、ステップS303へ進み、前回値Hv2maxoldをそのまま今回の待機状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv2maxに設定する。
一方、Tcat>T2minであれば、ステップS304へ進み、前回値Hv2maxoldから補正量Δh2を減算した値を、今回の待機状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv2maxに設定する。前記補正量Δh2は、例えば2%〜5%程度とする。
ステップS303又はステップS304で、今回の待機状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv2maxを設定すると、ステップS305では、次回の処理に用いるために、今回の可変上限値Hv2maxを前回値Hv2maxoldに設定する。
上記可変上限値Hv2maxの設定処理によると、待機状態への移行時(待機状態のヒータ出力制御の開始直前)において、Tcat>T2minであって、脱硫器2内の温度Tcat(脱硫触媒2bの温度)が目標温度Ttar2に近い場合には、通油停止状態で大きなヒータ出力を与えることで、脱硫器2内の温度Tcatが目標温度Ttar2を超えて上昇するオーバーシュートが発生する可能性があると判断して、可変上限値Hv2maxを減少補正し、ヒータ出力の制御範囲をより低い側に制限する。
これに対し、通油状態への移行時において、Tcat<T2minであって、脱硫器2内の温度Tcat(触媒温度)が目標温度Ttar2よりも所定以上に低い場合には、ヒータ出力の範囲をより低い側に制限しなくても、目標温度Ttar2を超えて昇温するオーバーシュートが発生することはないものと判断し、可変上限値Hv2maxを前回値Hv2maxoldのまま保持させる。
上記のようにして、図2のフローチャートのステップS111で可変上限値Hv2maxを設定すると、ステップS112では、ヒータ出力のフィードバック制御における目標温度Ttarに、待機状態における目標温度Ttar2を設定し、この目標温度Ttar2に基づき算出されるヒータ出力指令値によって、ヒータ2aへの通電を再開させる。
尚、待機状態への移行要求を判断したときに、ヒータ2aの出力を通液時よりも低下させる構成とした図5のフローチャートに示すヒータ制御では、ヒータ2aへの通電を停止しないので、ステップS112Aでは、ヒータ2aへの通電を再開させる処理は不要となり、ヒータ出力のフィードバック制御における目標温度Ttarに、待機状態における目標温度Ttar2を設定してフィードバック制御を再開させる。
ここで、温度Tcatを前記目標温度Ttar2に近づけるように算出したヒータ出力指令値が、前記可変上限値Hv2maxを上回る場合には、ヒータ出力指令値に可変上限値Hv2maxを設定し、可変上限値Hv2maxを上回るヒータ出力に制御されることを回避する。
上記のようにして、待機状態への移行時(待機移行後のヒータ出力制御開始直前)における脱硫器2内の温度Tcatが目標温度Ttar1に近い場合に、可変上限値Hv2maxを減少させれば、ヒータ2aへの通電を再開させるときのヒータ出力が小さく抑制されるため、オーバーシュートの発生を未然に防止することができる。
一方、待機状態への移行時における脱硫器2内の温度Tcat(触媒温度)が、下限温度T2min以下であれば、可変上限値Hv2maxは減少されず、待機状態における目標温度Ttar2に応答良く収束させることができるヒータ出力に制御させることができる。
これにより、待機状態における目標温度Ttar2に対する収束性を維持しつつ、ヒータ出力の制御最大値が抑制され、オーバーシュートの発生を未然に防止できると共に、フィードバック制御によるヒータ出力の変動が抑えられ、ヒータ2aの電力消費を平準化でき、
また、待機状態への移行時に、脱硫器2内の温度及び圧力が急増することを抑制できる。
ステップS113では、脱硫器2の動作停止要求の発生を判断し、停止要求がない場合には、ステップS114へ進む。
ステップS114では、タンク7内の液体燃料の量が減り、液体燃料の量が通油判定レベル(下限レベル)に達したか否かを判定することで、通油状態に移行させるか否かを判断する。
そして、待機状態を継続する場合には、ステップS113へ戻り、脱硫器2への液体燃料の供給を停止する状態、及び、目標温度Ttar2に基づくヒータ出力のフィードバック制御を継続させる。
一方、通油状態への移行要求を判断すると、前述のステップS103へ進む。
また、ステップS107又はステップS113で脱硫器2の動作停止要求(システム停止要求)の発生を判断すると、ステップS115へ進み、脱硫器2への通油及びヒータ2aへの通電を停止させる、脱硫器2の停止処理を実行する。
ところで、可変上限値Hv1max,Hv2maxを増減する処理においては、増減範囲を限界値に基づいて制限することが好ましく、増減範囲の制限を実行する実施形態(最大値制限手段)を、図7及び図8のフローチャートに従って説明する。
図7のフローチャートに示すルーチンは、前記図3のフローチャートに示すルーチンに代えて実行するものであり、通油状態への移行時に実施される前記ステップS103での処理内容を示す。
図7のフローチャートにおいて、ステップS401では、温度センサ20の出力信号に基づいて現時点での脱硫器2内の温度Tcat(脱硫触媒2bの温度)を検出し、また、可変上限値Hv1maxの前回値Hv1maxoldを読み込む。
尚、ステップS101で可変上限値Hv1maxの初期値を設定した後、初めてステップS103に進んだ場合には、前回値Hv1maxoldは前記初期値に一致することになり、ステップS101で可変上限値Hv1maxの初期値を設定した後、ステップS103に進み、その後、待機状態を経験してから再度通油状態に戻った場合には、前回の通油時に設定した可変上限値Hv1maxが前回値Hv1maxoldとなる。
次のステップS402では、ステップS401で検出した脱硫器2内の温度Tcat、即ち、通油状態への移行時における温度Tcatが、予め記憶されている通油状態での下限温度T1min(第1判定温度)以上であるか否かを判断する。
そして、Tcat≧T1minであれば、ステップS403へ進み、前回値Hv1maxoldをそのまま今回の通油状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv1maxに設定する。
一方、Tcat<T1minであれば、ステップS404へ進み、前回値Hv1maxoldに補正量Δh1を加算した値が、固定上限値Hsmax(上側の限界値)よりも大きくなるか否かを判断する。前記固定上限値Hsmaxは、例えば50%程度とする。
そして、Hv1maxold+Δh1>Hsmaxである場合には、Tcat<T1minであるとの判断に基づいて可変上限値Hv1maxを補正量Δh1だけ増大補正すると、固定上限値Hsmaxを超えることを示す。
そこで、ステップS405へ進み、可変上限値Hv1maxに固定上限値Hsmaxを設定することで、可変上限値Hv1maxの増大要求を、固定上限値Hsmaxを超えない範囲で満たすようにする。
一方、Hv1maxold+Δh1≦Hsmaxであれば、前回値Hv1maxoldを補正量Δh1だけ増大させても、固定上限値Hsmaxを超えないことを示すので、ステップS406へ進み、今回の可変上限値Hv1maxを、前回値Hv1maxold+補正量Δh1に設定する。
ステップS403、ステップS405又はステップS406で、今回の通油状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv1maxを設定すると、ステップS407では、次回の処理に用いるために、今回の可変上限値Hv1maxを前回値Hv1maxoldに設定する。
一方、図8のフローチャートに示すルーチンは、前記図6のフローチャートに示すルーチンに代えて実行するものであり、待機状態への移行時に実施される前記ステップS111での処理内容を示す。
図8のフローチャートにおいて、ステップS501では、温度センサ20の出力信号に基づいて現時点での脱硫器2内の温度Tcatを検出し、また、可変上限値Hv2maxの前回値Hv2maxoldを読み込む。
尚、ステップS101で可変上限値Hv2maxの初期値を設定した後、初めてステップS111に進んだ場合には、前回値Hv2maxoldは前記初期値に一致することになり、ステップS101で可変上限値Hv2maxの初期値を設定した後、ステップS111に進み、その後、通油状態を経験してから再度待機状態に戻った場合には、前回の待機時に設定した可変上限値Hv2maxが前回値Hv2maxoldとなる。
次のステップS502では、ステップS501で検出した脱硫器2内の温度Tcat、即ち、待機状態への移行時における温度Tcatが、予め記憶されている待機状態での下限温度T2min(第2判定温度)以下であるか否かを判断する。
そして、Tcat≦T2minであれば、ステップS503へ進み、前回値Hv2maxoldをそのまま今回の待機状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv2maxに設定する。
一方、Tcat>T2minであれば、ステップS504へ進み、前回値Hv2maxoldから補正量Δh2を減算した値が、固定下限値Hsmin(下側の限界値)よりも小さくなるか否かを判断する。前記固定下限値Hsminは、例えば5%程度とする。
そして、Hv2maxold−Δh2<Hsminである場合には、Tcat>T2minであるとの判断に基づいて可変上限値Hv2maxを補正量Δh2だけ減少補正すると、固定下限値Hsminを下回ることを示す。
そこで、ステップS505へ進み、可変上限値Hv2maxに固定下限値Hsminを設定することで、可変上限値Hv2maxの減少要求を、固定下限値Hsminを下回らない範囲で満たすようにする。
一方、Hv2maxold−Δh2≧Hsminであれば、前回値Hv2maxoldから補正量Δh2だけ減少させても、固定下限値Hsminを下回らないことを示すので、ステップS506へ進み、今回の可変上限値Hv2maxを、前回値Hv2maxold−補正量Δh2に設定する。
ステップS503、ステップS505又はステップS506で、今回の待機状態でのヒータ制御に用いる可変上限値Hv2maxを設定すると、ステップS507では、次回の処理に用いるために、今回の可変上限値Hv2maxを前回値Hv2maxoldに設定する。
上記のように、可変上限値Hv1max,Hv2maxの増減範囲を固定上限値Hsmaxと固定下限値Hsminとで挟まれる範囲内に制限するようにすれば、可変上限値Hv1maxが過剰に増大設定されることで、ヒータ出力の変動が大きくなってしまうことを回避でき、また、可変上限値Hv2maxが過剰に減少補正されることで、脱硫触媒2bの温度を活性温度付近に保持できなくなってしまうことを回避できる。
上記実施形態の場合、前記可変上限値Hv1max,Hv2maxの初期値へのリセットは、脱硫器2の起動毎に行われるが、待機状態に移行すると可変上限値Hv1maxを初期値にリセットし、また、通油状態に移行すると可変上限値Hv2maxを初期値にリセットさせ、可変上限値Hv1max,Hv2maxを、初期値と、補正値Δh1,Δh2だけ増減補正した値とのいずれかに選択させることができる。
また、通油状態への移行時であれば、脱硫器2内の温度Tcat(触媒温度)が目標温度Ttar1よりも低いほど、補正値Δh1をより大きく設定し、可変上限値Hv1maxをより大きく増大させ、待機状態への移行時であれば、脱硫器2内の温度Tcat(触媒温度)が目標温度Ttar2に近いほど、補正値Δh2をより大きく設定し、可変上限値Hv2maxをより大きく減少させることができる。
また、本実施形態では、触媒反応容器を脱硫器としたが、本願発明に係るヒータ制御装置及びヒータ制御方法は、液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備え、かつ、通液状態と待機状態とのいずれかに設定される触媒反応容器に適用できるものであり、触媒反応容器を脱硫器2に限定するものではない。
また、触媒反応容器に通液させる液体燃料は灯油に限定されず、脱硫器2であれば、ガソリン、軽油、重油などであってもよく、更に、液体燃料を主とするものであれば気体燃料を部分的に含む燃料であってもよい。
また、上記実施形態では、PEFCスタック4を備えた燃料電池システム1としたが、固体酸化物形燃料電池(SOFC)スタックを備えた燃料電池システムでもよい。
また、ヒータ出力のフィードバック制御において、通油(通液)状態に比べて待機状態でのゲインを低下させることができる。
また、通液(通油)状態と待機状態とのいずれか一方のみで、ヒータ出力の上限値(Hv1max,Hv2max)を可変とすることができる。
1…燃料電池システム1、2…脱硫器(触媒反応容器)、2a…ヒータ、2b…脱硫触媒、3…燃料処理システム(FPS)、4…固体高分子形燃料電池(PEFC)スタック、6…コントローラ(ヒータ制御装置)、7…タンク、8…改質器、10…変成器、11…選択酸化器、12〜15…ポンプ、18,19…電磁バルブ、20…温度センサ

Claims (8)

  1. 液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備え、前記液体燃料を通液する通液状態と、前記液体燃料の通液を中断する待機状態とのいずれかに設定される触媒反応容器のヒータ制御装置であって、
    前記触媒反応容器内の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサが検出する温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータの出力を制御する温度制御手段と、
    前記通液状態への移行時に前記温度センサが検出した前記触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記通液状態における前記ヒータ出力の最大値を増大させる最大値設定手段と、
    前記通液状態において前記温度制御手段が制御するヒータ出力を、前記最大値設定手段が設定した前記最大値よりも低い値に制限するヒータ出力制限手段と、
    を含む触媒反応容器のヒータ制御装置。
  2. 液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備え、前記液体燃料を通液する通液状態と、前記液体燃料の通液を中断する待機状態とのいずれかに設定される触媒反応容器のヒータ制御装置であって、
    前記触媒反応容器内の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサが検出する温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータの出力を制御する温度制御手段と、
    前記待機状態への移行時に前記温度センサが検出した前記触媒反応容器内の温度が、前記待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記待機状態における前記ヒータ出力の最大値を減少させる最大値設定手段と、
    前記待機状態において前記温度制御手段が制御するヒータ出力を、前記最大値設定手段が設定した前記最大値よりも低い値に制限するヒータ出力制限手段と、
    を含む触媒反応容器のヒータ制御装置。
  3. 液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備え、前記液体燃料を通液する通液状態と、前記液体燃料の通液を中断する待機状態とのいずれかに設定される触媒反応容器のヒータ制御装置であって、
    前記触媒反応容器内の温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサが検出する温度を目標温度に近づけるように、前記ヒータの出力を制御する温度制御手段と、
    前記通液状態への移行時に前記温度センサが検出した前記触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記通液状態における前記ヒータ出力の最大値を増大させ、前記待機状態への移行時に前記温度センサが検出した前記触媒反応容器内の温度が、前記待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記待機状態における前記ヒータ出力の最大値を減少させる最大値設定手段と、
    前記通液状態及び待機状態において前記温度制御手段が制御するヒータ出力を、前記最大値設定手段が設定した前記最大値よりも低い値に制限するヒータ出力制限手段と、
    を含む触媒反応容器のヒータ制御装置。
  4. 前記最大値設定手段による最大値の変更範囲を、限界値に基づいて制限する最大値制限手段を設けた請求項1〜3のいずれか1つに記載の触媒反応容器のヒータ制御装置。
  5. 液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備え、前記液体燃料を通液する通液状態と、前記液体燃料の通液を中断する待機状態とのいずれかに設定される触媒反応容器のヒータ制御方法であって、
    前記触媒反応容器内の温度を検出し、
    前記触媒反応容器内の温度を目標温度に近づけるように前記ヒータの出力指令値を演算し、
    前記通液状態への移行時における前記触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記通液状態における前記ヒータ出力指令値の最大値を増大させ、
    前記通液状態において前記ヒータ出力指令値を前記最大値よりも低い値に制限する触媒反応容器のヒータ制御方法。
  6. 液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備え、前記液体燃料を通液する通液状態と、前記液体燃料の通液を中断する待機状態とのいずれかに設定される触媒反応容器のヒータ制御方法であって、
    前記触媒反応容器内の温度を検出し、
    前記触媒反応容器内の温度を目標温度に近づけるように前記ヒータの出力指令値を演算し、
    前記待機状態への移行時における前記触媒反応容器内の温度が、前記待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記待機状態における前記ヒータ出力指令値の最大値を減少させ、
    前記待機状態において前記ヒータ出力指令値を前記最大値よりも低い値に制限する触媒反応容器のヒータ制御方法。
  7. 液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備え、前記液体燃料を通液する通液状態と、前記液体燃料の通液を中断する待機状態とのいずれかに設定される触媒反応容器のヒータ制御方法であって、
    前記触媒反応容器内の温度を検出し、
    前記触媒反応容器内の温度を目標温度に近づけるように前記ヒータの出力指令値を演算し、
    前記通液状態への移行時における前記触媒反応容器内の温度が、前記通液状態での第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記通液状態における前記ヒータ出力指令値の最大値を増大させ、
    前記待機状態への移行時における前記触媒反応容器内の温度が、前記待機状態での第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記待機状態における前記ヒータ出力指令値の最大値を減少させ、
    前記通液状態及び待機状態において前記ヒータ出力指令値を前記最大値よりも低い値に制限する触媒反応容器のヒータ制御方法。
  8. 液体燃料を触媒反応させる触媒と前記触媒を加熱するヒータとを備えた触媒反応容器と、
    前記液体燃料を前記触媒反応容器に対して通液する通液状態と、前記液体燃料の前記触媒反応容器に対する通液を中断する待機状態とのいずれかに制御する通液制御手段と、
    前記触媒反応容器内の温度を検出する温度センサと、
    前記通液状態において、前記温度センサが検出する前記触媒反応容器内の温度を第1目標温度に近づけるように、前記ヒータの出力を制御する第1温度制御手段と、
    前記待機状態において、前記温度センサが検出する前記触媒反応容器内の温度を第2目標温度に近づけるように、前記ヒータの出力を制御する第2温度制御手段と、
    前記第1温度制御手段が制御するヒータ出力を、第1最大値よりも低い出力に制限する第1制限手段と、
    前記第2温度制御手段が制御するヒータ出力を、第2最大値よりも低い出力に制限する第2制限手段と、
    前記通液状態への移行時に前記温度センサが検出した温度が前記第1目標温度よりも低い第1判定温度よりも低い場合、前記第1最大値を増大させる第1変更手段と、
    前記待機状態への移行時に、前記温度センサが検出した温度が前記第2目標温度よりも低い第2判定温度よりも高い場合、前記第2最大値を減少させる第2変更手段と、
    を含む燃料電池システム。
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