JP5605856B2 - 電源制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電源制御装置に関し、特に、車両の負荷への電力の供給を制御する電源制御装置に関する。
従来、車両のバッテリと負荷(例えば、ECU等)との間にキープリレーを設け、所定の操作によりキープリレーを開放することにより、車両の輸送時や長時間の駐車時等に、バッテリから負荷に暗電流が流れ、バッテリが放電してしまうことを防止することが提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
しかしながら、特許文献1または2に記載の発明では、車両走行時等の通常の状態において、キープリレーの接点を制御する切替制御回路に異常が発生し、キープリレーが開放されてしまい、負荷に電力を供給できなくなる場合が想定される。負荷に電力を供給できなくなると、例えば、ECUのメモリに記憶されている情報が消去されたり、ECUに接続されているランプやワイパ等の負荷を駆動できなくなり、車両の走行等に悪影響を及ぼす恐れがある。
特開2008−290604号公報 特開2003−235155号公報
本発明は、車両の電源と負荷との間の電気的な接続を切り替える切替手段を制御する切替制御回路に異常が発生しても、確実に負荷に電力を供給できるようにするものである。
本発明の一側面の電源制御装置は、車両の電源と負荷との間の電気的な接続を切り替える切替手段であって、第1の制御信号が供給されると電源と負荷との間を電気的に接続する第1の状態になり、第2の制御信号が供給されると電源と負荷との間を電気的に切断する第2の状態になり、制御信号の供給が停止されても状態を保持することが可能な切替手段を制御することにより、電源から負荷への電力の供給を制御する電源制御装置において、切替手段に第1の制御信号および第2の制御信号を供給して、切替手段の状態を制御する切替制御回路と、切替制御回路の異常の有無を監視し、切替制御回路の異常を検出した場合、切替制御回路の状態をリセットするためのリセット信号を切替制御回路に供給する監視回路と、監視回路から切替制御回路にリセット信号が供給された場合、第1の状態に設定するための第3の制御信号を切替手段に供給する異常時接続回路とを備える。
本発明の一側面の電源制御装置においては、車両の電源と負荷との間の電気的な接続を切り替える切替手段であって、第1の制御信号が供給されると電源と負荷との間を電気的に接続する第1の状態になり、第2の制御信号が供給されると電源と負荷との間を電気的に切断する第2の状態になり、制御信号の供給が停止されても状態を保持することが可能な切替手段に第1の制御信号および第2の制御信号を供給して、切替手段状態を制御する切替制御回路の異常の有無が監視され、切替制御回路の異常が検出された場合、切替制御回路の状態をリセットするためのリセット信号が切替制御回路に供給され、第1の状態に設定するための第3の制御信号が切替手段に供給される。
従って、車両の電源と負荷との間の電気的な接続を切り替える切替手段を制御する切替制御回路に異常が発生しても、確実に負荷に電力を供給することができる。
この切替手段は、例えば、キープリレー、または、ラッチICとスイッチング素子の組み合わせ等により構成される。この切替制御回路は、例えば、CPU等のプロセッサや演算装置、スイッチング素子等を用いた電気回路等により構成される。この監視回路は、例えば、WDT ICにより構成される。この異常時接続回路は、例えば、スイッチング素子等を用いた電気回路により構成される。
このリセット信号をパルス状とし、この異常時接続回路には、複数のリセット信号のパルスが供給された後、第3の制御信号を切替手段に供給させるようにすることができる。
これにより、ノイズ等により誤って負荷への電力の供給が開始されることが防止される。
この電源制御装置には、切替手段と負荷との間に接続され、切替制御回路から第4の制御信号が供給されている間、電源から負荷に供給される電力の有無を示す信号を切替制御回路に供給する電力供給監視回路をさらに設けることができる。
これにより、必要に応じて負荷に電力が供給されているかを確認することができ、消費電力を抑制することができる。
この電力供給監視回路は、例えば、スイッチング素子等を用いた電気回路により構成される。
この電源制御装置には、切替手段と負荷との間に接続され、切替手段から負荷に供給される電圧または電流により、異常時接続回路の第3の制御信号の出力を停止させる自動停止回路をさらに設けることができる。
これにより、切替手段の消費電力を抑制することができる。
この電源制御装置には、切替手段をさらに設けることができる。
この切替手段に、制御信号の供給が停止されても接点の状態を保持することが可能なリレーを含ませ、第1の状態を、リレーが電源と負荷との間を電気的に接続した状態とし、第2の状態を、リレーが電源と負荷との間を電気的に切断した状態とすることができる。
これにより、簡易な構成により切替手段を構成することができる。
このリレーは、例えば、キープリレーにより構成される。
この切替制御回路には、電源に接続され、第5の制御信号が供給された場合、電源からの電力を第1の制御信号としてリレーに供給する接続回路と、電源に接続され、第6の制御信号が供給された場合、電源からの電力を第2の制御信号としてリレーに供給する切断回路と、接続回路への第5の制御信号の供給、または、切断回路への第6の制御信号の供給を行うことにより、リレーの状態を制御する制御手段とを設けることができる。
これにより、例えば、CPU等の制御手段により制御することが難しい消費電力の大きなリレーを制御することが可能になる。
この接続回路、切断回路は、例えば、スイッチング素子等を用いた電気回路により構成される。この制御手段は、例えば、CPU等のプロセッサや演算装置により構成される。
この第6の制御信号をパルス状にし、この切断回路には、複数の第6の制御信号のパルスが供給された後、第2の制御信号をリレーに供給させることができる。
これにより、ノイズ等により誤って負荷への電力の供給が停止することが防止される。
本発明の一側面によれば、車両の電源と負荷との間の電気的な接続を切り替える切替手段を制御する切替制御回路に異常が発生しても、確実に負荷に電力を供給することができる。
本発明を適用した電源制御装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。 電源マネジメントECUの第1の実施の形態を示す回路図である。 負荷への電力の供給を停止する場合の電源マネジメントECUの動作を説明するための図である。 負荷への電力の供給を開始する場合の電源マネジメントECUの動作を説明するための図である。 CPUに異常が発生した場合の電源マネジメントECUの動作を説明するための図である。 電源マネジメントECUの第2の実施の形態を示す回路図である。 電源マネジメントECUの第3の実施の形態を示す回路図である。 電源マネジメントECUの第4の実施の形態を示す回路図である。 本発明を適用した電源制御装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。 電源マネジメントECUの第5の実施の形態を示す回路図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(切替手段にキープリレーを用いた例)
2.第2の実施の形態(切替手段にラッチICとスイッチング素子を用いた例)
3.変形例
<1.第1の実施の形態>
まず、図1乃至図8を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。
[電源制御装置101の構成例]
図1は、本発明の第1の実施の形態の基本的な構成例である電源制御装置101を示すブロック図である。
電源制御装置101は、例えば、車両に設けられ、車両の電源102から負荷103への電力の供給を制御する装置である。例えば、電源制御装置101は、輸送時や長期の駐車時等を除いて基本的に常時電力の供給が必要な負荷103に電源102から電力を供給する電源系統(いわゆる、常時電源または+B電源)の制御に用いられる。
電源102は、例えば、バッテリにより構成される。
負荷103は、上述したように、基本的に電源102からの電力の供給が常時必要な負荷であり、例えば、ECU(Electronic Control Unit)等により構成される。
電源制御装置101は、切替制御回路111、切断回路122、正常時接続回路123、監視回路112、異常時接続回路113、および、キープリレー114を含むように構成される。
切替制御回路111は、キープリレー114の接点の状態を制御することにより、電源102から負荷103への電力の供給を制御する。
具体的には、切替制御回路111は、CPU121、切断回路122、および、正常時接続回路123を含むように構成される。CPU121は、電源102から負荷103への電力の供給を停止する場合、電源102と負荷103との間の電気的な切断を指令するための制御信号(以下、切断指令信号と称する)を切断回路122に供給する。切断回路122は、切断指令信号が供給された場合、キープリレー114のコイルLbに制御信号(以下、切断信号と称する)を供給することにより、キープリレー114の可動接点MCを接点bに接触させる。これにより、電源102と負荷103との間の電気的な接続が切断され、電源102から負荷103への電力の供給が停止する。
また、CPU121は、電源102から負荷103への電力の供給を開始する場合、電源102と負荷103との間の電気的な接続を指令するための制御信号(以下、接続指令信号と称する)を正常時接続回路123に供給する。正常時接続回路123は、接続指令信号が供給された場合、キープリレー114のコイルLaに制御信号(以下、接続信号と称する)を供給することにより、キープリレー114の可動接点MCを接点aに接触させる。これにより、電源102と負荷103との間が電気的に接続され、電源102から負荷103への電力の供給が開始される。
なお、コイルLaへの接続信号の供給とコイルLbへの切断信号の供給を同時に行った場合、キープリレー114の可動接点MCは接点aに接触した状態になる。
監視回路112は、切替制御回路111(より具体的にはCPU121)の異常の有無を監視し、切替制御回路111の異常を検出した場合、切替制御回路111を初期状態にリセットするためのリセット信号を切替制御回路111および異常時接続回路113に供給する。
異常時接続回路113は、監視回路112からリセット信号が供給された場合、キープリレー114のコイルLaに接続信号を供給することにより、キープリレー114の可動接点MCを接点aに接触させる。これにより、電源102と負荷103との間が電気的に接続され、電源102から負荷103への電力の供給が開始される。
キープリレー114は、コイルLaとコイルLbを備える2巻線式のキープリレーにより構成される。キープリレー114は、コイルLaに接続信号が所定の時間供給されると(より厳密には、コイルLaに所定の電圧が印加され励磁電流が所定の時間流れると)、可動接点MCが接点aに接触し、接続信号の供給の停止後もその状態を保持する。これにより、電源102と負荷103との間が電気的に接続され、電源102から負荷103に電力が供給された状態が維持される。
また、キープリレー114は、コイルLbに切断信号が所定の時間供給されると(より厳密には、コイルLbに所定の電圧が印加され励磁電流が所定の時間流れると)、可動接点MCが接点bに接触し、切断信号の供給の停止後もその状態を保持する。これにより、電源102と負荷103との間の電気的な接続が切断され、電源102から負荷103への電力の供給が停止された状態が維持される。
なお、以下、キープリレー114の可動接点MCが接点aに接触し、電源102と負荷103との間が電気的に接続されている状態を接続状態と称する。また、以下、キープリレー114の可動接点MCが接点bに接触し、電源102と負荷103との間が電気的に切断されている状態を、切断状態と称する。
[電源マネジメントECU201の構成例]
図2は、図1の電源制御装置101の第1の具体例である電源マネジメントECU(Electronic Control Unit)201の構成例を示す回路図である。
電源マネジメントECU201は、電圧レギュレータ211、CPU(Central Processing Unit)212、切断回路213、正常時接続回路214、監視回路215、異常時接続回路216、キープリレー217、ダイオードD1、および、抵抗R1,R2を含むように構成される。
電源102は、ダイオードD1のアノード、および、キープリレー217の端子cに接続されている。ダイオードD1のカソードは、電圧レギュレータ211の入力端子(IN)、切断回路213のMOSFET11のソース、正常時接続回路214のMOSFET21のソース、および、異常時接続回路216のMOSFET32のソースに接続されている。
電圧レギュレータ211の出力端子(OUT)は、CPU212の電源端子(VDD)、抵抗R1の一端、および、異常時接続回路216のMOSFET31のソースに接続されている。電圧レギュレータ211は、電源102から供給される電力の電圧(例えば、DC12V)を所定の電圧(例えば、DC5V)に変換し、CPU212および異常時接続回路216に供給する。
CPU212のリセット出力端子(RESET OUTPUT)は、切断回路213の抵抗R11の一端に接続されている。電源102から負荷103への電力の供給を停止する場合、このリセット出力端子からパルス状の切断指令信号が連続して出力され、切断回路213に供給される。
CPU212のセット出力端子(SET OUTPUT)は、正常時接続回路214の抵抗R21の一端に接続されている。電源102から負荷103への電力の供給を開始する場合、このセット出力端子から単発のパルス状の接続指令信号が出力され、正常時接続回路214に供給される。
CPU212の出力端子(OUTPUT)は、監視回路215のクロック端子(CLK)に接続されている。抵抗R2の一端は、CPU212の出力端子と監視回路215のクロック端子との間に接続され、他の一端は、グラウンドに接続されている。CPU212が正常に動作している場合、この出力端子から単発のパルス状のクリア信号が定期的に出力され、監視回路215に供給される。一方、CPU212に異常が発生した場合、クリア信号の出力が停止する。
CPU212のリセット端子(RESET)は、監視回路215のリセット出力端子(RESET−O)、抵抗R1の電圧レギュレータ211に接続されている一端と異なる一端、および、異常時接続回路216の抵抗R31の一端に接続されている。このリセット端子に監視回路215からパルス状のリセット信号が入力された場合、再起動等を行うことにより、CPU212が初期状態にリセットされる。
切断回路213は、抵抗R11乃至R16、コンデンサC11,C12、ダイオードD11,D12、NPN型のトランジスタTR11、および、P型のMOSFET11を含むように構成される。
CPU212のリセット出力端子とダイオードD11のアノードとの間に、抵抗R11およびコンデンサC11が直列に接続されている。ダイオードD11のカソードとトランジスタTR11のベースとの間に、抵抗R12および抵抗R13が直列に接続されている。コンデンサC12の一端は、抵抗R12と抵抗R13の間に接続され、他の一端はグラウンドに接続されている。トランジスタTR11のコレクタは、抵抗R15を介してMOSFET11のゲートに接続され、エミッタは、グラウンドに接続され、ベース−エミッタ間に抵抗R14が接続されている。MOSFET11のドレインは、ダイオードD12のアノードおよびキープリレー217のコイルLbの一端に接続され、ソースは、ダイオードD12のカソードに接続され、ゲート−ソース間に抵抗R16が接続されている。
なお、切断回路213の動作については後述する。
正常時接続回路214は、抵抗R21乃至R24、ダイオードD21、NPN型のトランジスタTR21、および、P型のMOSFET21を含むように構成される。
トランジスタTR21のベースは、抵抗R21を介してCPU212のセット出力端子に接続され、コレクタは、抵抗R23を介してMOSFET21のゲートに接続され、エミッタはグラウンドに接続され、ベース−エミッタ間に抵抗R22が接続されている。MOSFET21のドレインは、ダイオードD21のアノードおよびキープリレー217のコイルLaの一端に接続され、ソースは、ダイオードD21のカソードに接続され、ゲート−ソース間に抵抗R24が接続されている。
なお、正常時接続回路214の動作については後述する。
監視回路215は、例えば、WDT(ウォッチドッグタイマ)ICにより構成される。監視回路215は、内部にカウンタを備えており、動作中は常時カウントを行っている。そして、監視回路215は、CPU212からクロック端子にクリア信号が入力されると、カウンタをリセットし、最初からカウントをやり直す。
一方、所定の時間CPU212からクリア信号が入力されず、カウンタの値が所定の閾値を超えると(すなわちカウントアップすると)、監視回路215は、リセット出力端子から負論理(ロー・アクティブ)の単発のパルス状のリセット信号を出力し、CPU212のリセット端子および異常時接続回路216に供給する。その後、監視回路215は、クリア信号の出力を停止し、カウンタをリセットし、最初からカウントをやり直す。
異常時接続回路216は、抵抗R31乃至R38、コンデンサC31,C32、ダイオードD31乃至D33、NPN型のトランジスタTR31、および、P型のMOSFET31,32を含むように構成される。
MOSFET31のゲートは、抵抗R31を介してCPU212のリセット端子に接続され、ドレインは、ダイオードD31のアノードに接続され、ソースは、ダイオードD31のカソードに接続され、ゲート−ソース間に抵抗R32が接続されている。また、MOSFET31のドレインとダイオードD32のアノードとの間に、抵抗R33およびコンデンサC31が直列に接続されている。ダイオードD32のカソードとトランジスタTR31のベースとの間に、抵抗R34および抵抗R35が直列に接続されている。コンデンサC32の一端は、抵抗R34と抵抗R35の間に接続され、他の一端はグラウンドに接続されている。
トランジスタTR31のコレクタは、抵抗R37を介してMOSFET32のゲートに接続され、エミッタは、グラウンドに接続され、ベース−エミッタ間に抵抗R36が接続されている。MOSFET32のドレインは、ダイオードD33のカソードおよびキープリレー217のコイルLaの一端に接続され、ソースは、ダイオードD33のアノードに接続され、ゲート−ソース間に抵抗R38が接続されている。
なお、異常時接続回路216の動作については後述する。
キープリレー217は、図1のキープリレー114と同様の構成を有している。キープリレー217のコイルLaの正常時接続回路214および異常時接続回路216に接続されている一端と異なる一端は、グラウンドに接続されている。コイルLbの切断回路213に接続されている一端と異なる一端は、グラウンドに接続されている。負荷103は、キープリレー217の接点aに接続され、接点bには何も接続されていない。
[電源マネジメントECU201の動作]
次に、図3乃至図5を参照して、電源マネジメントECU201の動作について説明する。なお、図3乃至図5においては、図を見やすくするために、符号の記載を一部省略している。
(負荷103への電力の供給を停止する場合)
まず、図3を参照して、CPU212が正常に動作し、電源102から負荷103に電力が供給されている場合に、負荷103への電力の供給を停止するときの動作について説明する。
負荷103への電力の供給を停止する場合、CPU212のリセット出力端子から正論理(ハイ・アクティブ)のパルス状の切断指令信号が連続して出力される。そのパルスが切断回路213に供給される毎に、コンデンサC12に電荷が蓄積され、点P1の電位が上昇する。そして、所定の数の切断指令信号のパルスが切断回路213に供給され、コンデンサC12の蓄積電荷量が増加していく。この蓄積電荷量が所定量以上になり、点P1の電位が所定の閾値以上になったとき、トランジスタTR11がオンし、これに伴いMOSFET11がオンする。
MOSFET11がオンすると、矢印A1により示されるように、電源102からダイオードD1およびMOSFET11を介して、キープリレー217のコイルLbに励磁電流が流れる。すなわち、切断回路213から切断信号が出力され、コイルLbに供給される。そして、コイルLbに所定の時間以上切断信号が供給されると、可動接点MCが移動し、接点bに接触する。これにより、電源102から負荷103への電力の供給が停止される。
CPU212は、所定の数の切断指令信号のパルスを出力した後、切断指令信号の出力を停止する。切断指令信号の出力が停止されると、コンデンサC12に蓄積された電荷が放電され、点P1の電位が徐々に低下する。そして、点P1の電位が所定の閾値未満になったとき、トランジスタTR11がオフし、これに伴いMOSFET11もオフする。これにより、コイルLbへの切断信号の供給が停止する。
切断信号の供給が停止した後も、キープリレー217の可動接点MCが接点bに接触した状態がそのまま維持されるため、負荷103への電力の供給が停止した状態が継続する。
(負荷103への電力の供給を開始する場合)
次に、図4を参照して、CPU212が正常に動作し、電源102から負荷103への電力の供給が停止している場合に、負荷103への電力の供給を開始するときの動作について説明する。
負荷103への電力の供給を開始する場合、CPU212のセット出力端子から単発のパルス状の正論理(ハイ・アクティブ)の接続指令信号が出力され、正常時接続回路214に供給される。正常時接続信号が供給されている間、トランジスタTR21がオンし、これに伴いMOSFET21がオンする。
MOSFET21がオンすると、矢印A2により示されるように、電源102からダイオードD1およびMOSFET21を介して、キープリレー217のコイルLaに励磁電流が流れる。すなわち、正常時接続回路214から接続信号が出力され、コイルLaに供給される。そして、コイルLaに所定の時間以上接続信号が供給されると、可動接点MCが移動し、接点aに接触する。これにより、電源102から負荷103への電力の供給が開始される。
その後、CPU212からの接続指令信号の出力が停止すると、トランジスタTR21がオフし、これに伴いMOSFET21もオフする。これにより、コイルLaへの接続信号の供給が停止する。
接続信号の供給が停止した後も、キープリレー217の可動接点MCが接点aに接触した状態がそのまま維持されるため、負荷103への電力の供給が継続する。
(CPU212に異常が発生した場合)
次に、図5を参照して、CPU212に異常が発生した場合の動作について説明する。
CPU212が正常に動作している場合、出力端子から定期的にクリア信号が出力され、監視回路215に供給され、監視回路215のカウンタがリセットされる。これにより、監視回路215のカウントアップが発生せず、リセット信号が出力されないため、異常時接続回路216のMOSFET31、トランジスタTR31、および、MOSFET32は、オフ状態を維持する。そして、MOSFET32がオフされているため、異常時接続回路216から接続信号は出力されない。
一方、CPU212に異常が発生した場合、クリア信号の出力が停止し、監視回路215のカウンタがリセットされなくなる。そして、監視回路215のカウンタがカウントアップしたとき、監視回路215のリセット出力端子から単発のパルス状の負論理(ロー・アクティブ)のリセット信号が出力され、CPU212のリセット端子および異常時接続回路216に供給される。
リセット信号が供給されている間、異常時接続回路216のMOSFET31がオンし、矢印A3により示されるように、電源102からコンデンサC32に電流が流れ込む。これにより、コンデンサC32に電荷が蓄積され、点P2の電位が上昇する。
その後、監視回路215は、リセット信号の出力を停止した後、カウンタをリセットし、最初からカウントをやり直す。リセット信号の出力が停止されると、MOSFET31がオフし、電源102からコンデンサC32への電流の供給は停止する。
CPU212は、リセット信号が供給されると、再起動等を行うことにより初期状態にリセットされる。その結果、CPU212が正常な状態に戻った場合、CPU212からクリア信号の出力が再開され、監視回路215からリセット信号が出力されなくなる。そして、コンデンサC32に蓄積された電荷が放電され、点P2の電位が元の状態まで低下する。
一方、CPU212の異常が解消しない場合、CPU212からのクリア信号の出力が停止したままなので、監視回路215はカウントアップを繰り返す。そして、カウントアップする毎に、監視回路215から単発のパルス状のリセット信号が出力され、MOSFET31がオンし、電源102からコンデンサC32に電流が流れ込む。これにより、コンデンサC32の蓄積電荷量が徐々に増加する。そして、この動作が所定の回数繰り返され、点P2の電位が所定の閾値以上になったとき、トランジスタTR31がオンし、これに伴いMOSFET32がオンする。
MOSFET32がオンすると、矢印A4により示されるように、電源102からダイオードD1およびMOSFET32を介して、キープリレー217のコイルLaに励磁電流が流れる。すなわち、異常時接続回路216から接続信号が出力され、コイルLaに供給される。そして、コイルLaに所定の時間以上接続信号が供給されると、可動接点MCが移動し、接点aに接触する。これにより、電源102から負荷103への電力の供給が開始される。
その後、CPU212の異常が解消せず、CPU212からのクリア信号の出力が停止されている間、監視回路215から異常時接続回路216に定期的にリセット信号が供給されるため、キープリレー217のコイルLaへの接続信号の供給が継続される。
一方、CPU212が正常な状態に戻った場合、CPU212からクリア信号の出力が再開され、監視回路215からリセット信号が出力されなくなる。これにより、コンデンサC32に蓄積された電荷が放電され、点P2の電位が徐々に低下する。そして、点P2の電位が所定の閾値未満になったとき、トランジスタTR31がオフし、これに伴いMOSFET32もオフする。これにより、キープリレー217のコイルLaへの接続信号の供給が停止する。
接続信号の供給が停止した後も、可動接点MCが接点aに接触した状態がそのまま維持されるため、負荷103への電力の供給が継続する。
以上のようにして、車両の輸送時や長時間の駐車時など、必要に応じてキープリレー217を切断状態に設定することができ、電源102から負荷103への暗電流を防止することができる。
一方、CPU212に異常が発生した場合、自動的にキープリレー217が接続状態に設定され、維持されるため、負荷103に電力を供給できなくなることが防止される。これにより、例えば、車両のECUのメモリに記憶されている情報が消去されたり、ECUに接続されているランプやワイパ等の負荷を駆動できなくなり、車両の走行等に悪影響を及ぼす事態を避けることができる。
また、所定の数の切断指令信号のパルスが切断回路213に供給されないと、切断回路213から切断信号が出力されないため、ノイズ等により誤って負荷103への電力の供給が停止することが防止される。
さらに、監視回路215が所定の回数カウントアップし、所定の数のリセット信号のパルスが異常時接続回路216に供給されないと、異常時接続回路216から接続信号が出力されないため、ノイズ等により誤って負荷103への電力の供給が開始されることが防止される。
[電源マネジメントECU301の構成例]
図6は、図1の電源制御装置101の第2の具体例である電源マネジメントECU(Electronic Control Unit)301の構成例を示す回路図である。なお、図中、図2と対応する部分には同じ符号を付してあり(ただし、図を見やすくするために、符号の記載を一部省略している)、処理が同じ部分については、その説明は繰り返しになるため適宜省略する。
電源マネジメントECU301は、図2の電源マネジメントECU201と比較して、CPU212の代わりにCPU311が設けられ、電力供給監視回路312が追加されている点が異なる。
CPU311は、図2のCPU212と比較して、監視設定出力端子(SET MONITOR OUTPUT)および監視入力端子(SET AD INPUT)が追加されている点が異なる。
CPU311の監視設定出力端子は、電力供給監視回路312の抵抗R51の一端に接続されている。負荷103への電力供給の監視を行う場合、この監視設定出力端子から正論理(ハイ・アクティブ)の制御信号である確認指令信号が出力され、電力供給監視回路312に供給される。
CPU311の監視入力端子は、電力供給監視回路312の抵抗R57の一端に接続されている。この監視入力端子には、電源102からキープリレー217を介して負荷103に供給される電力の有無を示す電力供給監視信号が入力される。
電力供給監視回路312は、抵抗R51乃至R57、NPN型のトランジスタTR51、PNP型のトランジスタTR52、および、ツェナーダイオードZD51を含むように構成される。
トランジスタTR51のベースは、抵抗R52を介してCPU311の監視設定出力端子に接続され、コレクタは、抵抗R53を介してトランジスタTR52のベースに接続され、エミッタはグラウンドに接続され、ベース−エミッタ間に抵抗R52が接続されている。トランジスタTR52のコレクタは、抵抗R55および抵抗R57を介してCPU311の監視入力端子に接続され、エミッタは、キープリレー217の接点aと負荷103との間に接続され、ベース−エミッタ間に抵抗R54が接続されている。抵抗R56の一端は抵抗R55と抵抗R57の間に接続され、他の一端はグラウンドに接続されている。ツェナーダイオードZD51のカソードは抵抗R55と抵抗R57の間に接続され、他の一端はグラウンドに接続されている。
[電源マネジメントECU301の動作]
次に、電源マネジメントECU301の動作について説明する。なお、電源マネジメントECU201と動作が異なる部分のみについて説明し、動作が同じ部分については、その説明は繰り返しになるため適宜省略する。
CPU311の監視設定出力端子から確認指令信号が電力供給監視回路312に供給されている間、トランジスタTR51がオンし、これに伴いトランジスタTR52がオンする。
このとき、キープリレー217の可動接点MCが接点aに接触し、電源102から負荷103に電力が供給されている場合、キープリレー217から負荷103に供給される電力(電圧および電流)の一部が電力供給監視回路312に供給される。そして、キープリレー217、トランジスタTR52、抵抗R55および抵抗R57を介して、電源102からCPU311の監視入力端子に電圧が印加され、監視入力端子の入力電圧が所定のレベル(Hiレベル)に設定される。換言すれば、Hiレベルの電力供給監視信号が、電力供給監視回路312からCPU311に供給される。
一方、キープリレー217の可動接点MCが接点bに接触し、電源102から負荷103に電力が供給されていない場合、CPU311の監視入力端子の入力電圧がグラウンドレベル(Lowレベル)に設定される。換言すれば、Lowレベルの電力供給監視信号が、電力供給監視回路312からCPU311に供給される。
このように、確認指令信号が電力供給監視回路312に供給されている間、電力供給監視信号が電力供給監視回路312からCPU311に供給される。
一方、確認指令信号が電力供給監視回路312に供給されていない場合、トランジスタTR51およびトランジスタTR52がオフするため、負荷103への電力の供給の有無に関わらず、CPU311の監視入力端子の入力電圧がグラウンドレベル(Lowレベル)のまま変化しない。換言すれば、電力供給監視信号が電力供給監視回路312からCPU311に供給されない。
このように、CPU311から電力供給監視回路312に確認指令信号が供給されている間だけ、負荷103への電力の供給の有無を監視することができる。従って、必要なときだけ負荷103への電力の供給の有無を監視することが可能になり、消費電力を低減することができる。
[電源マネジメントECU401の構成例]
図7は、図1の電源制御装置101の第3の具体例である電源マネジメントECU(Electronic Control Unit)401の構成例を示す回路図である。なお、図中、図2または図6と対応する部分には同じ符号を付してあり(ただし、図を見やすくするために、符号の記載を一部省略している)、処理が同じ部分については、その説明は繰り返しになるため適宜省略する。
電源マネジメントECU401は、図3の電源マネジメントECU301と比較して、自動停止回路411が追加されている点が異なる。
自動停止回路411は、ダイオードD71,D72、抵抗R71乃至R73、ツェナーダイオードZD71、および、NPN型のトランジスタTR71を含むように構成される。
ダイオードD71のアノードは、キープリレー217の接点aと負荷103との間に接続されている。ダイオードD71のカソードとトランジスタTR71のベースとの間に、抵抗R71および抵抗R72が直列に接続されている。ツェナーダイオードZD71のカソードは、抵抗R71と抵抗R72との間に接続され、アノードは、グラウンドに接続されている。トランジスタTR71のコレクタは、ダイオードD72のカソードに接続され、エミッタはグラウンドに接続され、ベース−エミッタ間に抵抗R73が接続されている。ダイオードD72のアノードは、異常時接続回路216の点P2に接続されている。
[電源マネジメントECU401の動作]
次に、電源マネジメントECU401の動作について説明する。なお、電源マネジメントECU201および電源マネジメントECU301と動作が異なる部分のみについて説明し、動作が同じ部分については、その説明は繰り返しになるため適宜省略する。
上述したように、CPU311に異常が発生した場合、監視回路215から供給されるリセット信号により異常時接続回路216のコンデンサC32に電荷が蓄積される。そして、点P2の電位が所定の閾値を超えた場合、トランジスタTR31およびMOSFET32がオンし、キープリレー217のコイルLaに接続信号が供給され、キープリレー217の可動接点MCが接点aに接触し、負荷103への電力の供給が開始される。
このとき、キープリレー217から負荷103に供給される電力(電圧および電流)の一部が自動停止回路411に供給される。そして、キープリレー217、ダイオードD71、抵抗R71,R72を介して、電源102からトランジスタTR71のベースに電流が流れ、トランジスタTR71がオンする。換言すれば、トランジスタTR71により、負荷103への電力の供給が検出される。
トランジスタTR71がオンすると、異常時接続回路216のコンデンサC32に蓄積されている電荷が、ダイオードD72およびトランジスタTR71を介してグラウンドに流れ、点P2の電位が低下する。そして、点P2の電位が所定の閾値未満になったとき、トランジスタTR31がオフし、これに伴いMOSFET32もオフし、コイルLaへの接続信号の供給が停止する。
接続信号の供給が停止した後も、可動接点MCが接点aに接触した状態がそのまま維持されるため、負荷103への電力の供給が継続する。また、負荷103への電力の供給が継続している間、自動停止回路511のトランジスタTR71がオンした状態が維持されるため、キープリレー217のコイルLaに接続信号が供給されなくなる。
このように、CPU311に異常が発生し、異常時接続回路216によりキープリレー217のコイルLaに接続信号が供給され、可動接点MCが接点aに接触すると、瞬時にコイルLaへの接続信号の供給が停止する。これにより、キープリレー217の消費電力を抑制することができ、その結果、電源102が給電可能な時間を延ばすことができる。
[電源マネジメントECU501の構成例]
図8は、図1の電源制御装置101の第4の具体例である電源マネジメントECU(Electronic Control Unit)501の構成例を示す回路図である。なお、図中、図2、図6または図7と対応する部分には同じ符号を付してあり(ただし、図を見やすくするために、符号の記載を一部省略している)、処理が同じ部分については、その説明は繰り返しになるため適宜省略する。
電源マネジメントECU501は、図7の電源マネジメントECU401と比較して、自動停止回路411の代わりに自動停止回路511が設けられ、抵抗R3が追加されている点が異なる。
自動停止回路511は、図8の自動停止回路411と比較して、ダイオードD73が追加されている点が異なる。
抵抗R3の一端は、CPU311のセット出力端子に接続され、他の一端は、ダイオードD73のアノード、および、正常時接続回路214の抵抗R21の一端に接続されている。ダイオードD73のカソードは、トランジスタTR71のコレクタに接続されている。
[電源マネジメントECU501の動作]
次に、電源マネジメントECU501の動作について説明する。なお、電源マネジメントECU201、電源マネジメントECU301、および、電源マネジメントECU401と動作が異なる部分のみについて説明し、動作が同じ部分については、その説明は繰り返しになるため適宜省略する。
上述したように、CPU311のセット出力端子から接続指令信号(の電流)が出力されると、正常時接続回路214のトランジスタTR21およびMOSFET21がオンし、キープリレー217のコイルLaに接続信号が供給され、可動接点MCが接点aに接触し、負荷103への電力の供給が開始される。
このとき、キープリレー217から負荷103に供給される電力(電圧および電流)の一部が自動停止回路511に供給される。そして、キープリレー217、ダイオードD71、抵抗R71,R72を介して、電源102からトランジスタTR71のベースに電流が流れ、トランジスタTR71がオンする。換言すれば、トランジスタTR71により、負荷103への電力の供給が検出される。
トランジスタTR71がオンすると、CPU311のセット出力端子と正常時接続回路214との間の配線が、ダイオードD73およびトランジスタTR71を介してグラウンドに接続される。その結果、CPU311のセット出力端子から出力された接続指令信号が、正常時接続回路214に入力する前に、自動停止回路511に導かれ、ダイオードD73およびトランジスタTR71を介してグラウンドに流れる。これにより、正常時接続回路214への接続指令信号の供給が停止し、トランジスタTR21がオフし、これに伴いMOSFET21もオフし、コイルLaへの接続信号の供給が停止する。
接続信号の供給が停止した後も、可動接点MCが接点aに接触した状態がそのまま維持されるため、負荷103への電力の供給が継続する。また、負荷103への電力の供給が継続している間、接続指令信号が出力されていても、キープリレー217のコイルLaに接続信号が供給されなくなる。
このように、CPU311から接続指令信号が出力され、正常時接続回路214によりキープリレー217のコイルLaに接続信号が供給され、可動接点MCが接点aに接触すると、瞬時にコイルLaへの接続信号の供給が停止する。このとき、コイルLaの抵抗成分より、ダイオードD73およびトランジスタTR71を介した回路の抵抗成分の方が小さいため、コイルLaに接続信号を供給するよりも、接続指令信号をダイオードD73およびTR71を介してグラウンドに流した方が、消費電力が小さくなる。その結果、電源マネジメントECU501全体での消費電力を抑制することができる。その結果、電源102が給電可能な時間を延ばすことができる。特に、例えば、CPU311の接続指令信号の出力時間が長い場合や、CPU311の故障により接続指令信号の出力が停止しなくなった場合等に、効果的に消費電力を削減することができる。
<2.第2の実施の形態>
次に、図9および図10を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。
[電源制御装置601の構成例]
図9は、本発明の第2の実施の形態の基本的な構成例である電源制御装置601を示すブロック図である。なお、図中、図1と対応する部分には、同じ符号を付してあり、処理が同じ部分については、その説明は繰り返しになるため適宜省略する。
電源制御装置601は、図1の電源制御装置101と同様に、例えば、車両に設けられ、車両の電源102から負荷103への電力の供給を制御する装置である。
電源制御装置601は、監視回路112、切替制御回路611、異常時接続指令回路612、および、切替回路613を含むように構成される。
切替制御回路611は、切替回路613を制御することにより、電源102から負荷103への電力の供給を制御する。具体的には、切替制御回路611は、電源102から負荷103への電力の供給を停止する場合、電源102と負荷103との間を電気的に切断するための制御信号(以下、切断指令信号と称する)を切替回路613に供給する。また、切替制御回路611は、電源102から負荷103への電力の供給を開始する場合、電源102と負荷103との間を電気的に接続するための制御信号(以下、接続指令信号と称する)を切替回路613に供給する。
異常時接続指令回路612は、切替制御回路611の異常が発生し、監視回路112からリセット信号が供給された場合、電源102と負荷103との間を電気的に接続するための制御信号(以下、異常時接続指令信号と称する)を切替回路613に供給する。
切替回路613は、電源102と負荷103との間を電気的に接続する接続状態と、電源102と負荷との間を電気的に切断する切断状態とを切り替えることが可能な回路である。具体的には、切替回路613は、切替制御回路611から切断指令信号が供給された場合、切断状態になり、切断指令信号の供給が停止された後も、その状態を維持する。また、切替回路613は、切替制御回路611から接続指令信号が供給された場合、または、異常時接続指令回路612から異常時接続指令信号が供給された場合、接続状態になり、接続指令信号または異常時接続指令信号の供給が停止された後も、その状態を維持する。
[電源マネジメントECU701の構成例]
図10は、図9の電源制御装置601の具体例である電源マネジメントECU(Electronic Control Unit)701の構成例を示す回路図である。なお、図中、図2および図5乃至図8と対応する部分には同じ符号を付してあり、処理が同じ部分については、その説明は繰り返しになるため適宜省略する。
電源マネジメントECU701は、電圧レギュレータ211、監視回路215、電力供給監視回路312、CPU(Central Processing Unit)711、切断指令積分回路712、異常時接続指令回路713、ラッチIC714、ダイオードD1,D101,D102、抵抗R1,R2,R101乃至R107、NPN型のトランジスタTR101、および、P型のMOSFET101,102を含むように構成される。
電源102は、ダイオードD1のアノード、ダイオードD102のアノード、および、MOSFET102のドレインに接続されている。ダイオードD1のカソードは、電圧レギュレータ211の入力端子(IN)に接続されている。
電圧レギュレータ211の出力端子(OUT)は、CPU711の電源端子(VDD)、抵抗R1の一端、異常時接続指令回路713のMOSFET121のソース、および、ラッチIC714の電源端子(VDD)に接続されている。電圧レギュレータ211は、電源102から供給される電力の電圧(例えば、DC12V)を所定の電圧(例えば、DC5V)に変換し、CPU711、異常時接続指令回路713、および、ラッチIC714に供給する。
CPU711のリセット出力端子(RESET OUTPUT)は、切断指令積分回路712の抵抗R111の一端に接続されている。電源102から負荷103への電力の供給を停止する場合、このリセット出力端子からパルス状の切断指令信号が連続して出力され、切断指令積分回路712に供給される。
CPU711のセット出力端子(SET OUTPUT)は、抵抗R101を介して、所定の電圧の電源Vddに接続され、抵抗R102を介して、ラッチIC714のセット端子(SET)に接続されている。電源102から負荷103への電力の供給を開始する場合、このセット出力端子から接続指令信号が出力され、ラッチIC714に供給される。
具体的には、通常CPU711のセット出力端子は高インピーダンスに設定されており、抵抗R101および抵抗R102を介して、電源VddからラッチIC714のセット端子に所定のHiレベルの電圧が入力される。一方、電源102から負荷103への電力の供給を開始する場合、セット出力端子が所定の時間低インピーダンスに設定され、ラッチIC714のセット端子の入力電圧がLowレベル(グラウンドレベル)になる。このようにして、ラッチIC714のセット端子に、負論理(ローアクティブ)の接続指令信号が入力される。
CPU711の出力端子(OUTPUT)は、監視回路215のクロック端子(CLK)に接続されている。抵抗R2の一端は、CPU711の出力端子と監視回路215のクロック端子との間に接続され、他の一端は、グラウンドに接続されている。CPU711が正常に動作している場合、この出力端子から単発のパルス状のクリア信号が定期的に出力され、監視回路215に供給される。一方、CPU711に異常が発生した場合、クリア信号の出力が停止する。
CPU711のリセット端子(RESET)は、監視回路215のリセット出力端子(RESET−O)、抵抗R1の電圧レギュレータ211に接続されている一端と異なる一端、および、異常時接続指令回路713の抵抗R121の一端に接続されている。このリセット端子に監視回路215からリセット信号が入力された場合、再起動等を行うことにより、CPU711が初期状態にリセットされる。
CPU711の監視設定出力端子(SET MONITOR OUTPUT)は、電力供給監視回路312の抵抗R51の一端に接続されている。負荷103への電力供給の監視を行う場合、この監視設定出力端子から正論理(ハイ・アクティブ)の確認指令信号が出力され、電力供給監視回路312に供給される。
CPU711の監視入力端子(SET AD INPUT)は、電力供給監視回路312の抵抗R57の一端に接続されている。この監視入力端子には、電源102から負荷103に供給される電力の有無を示す電力供給監視信号が入力される。
切断指令積分回路712は、抵抗R111乃至R116、コンデンサC111,C112,ダイオードD111、および、NPN型のトランジスタTR111を含むように構成される。
CPU711のリセット出力端子とダイオードD111のアノードとの間に、抵抗R111およびコンデンサC111が直列に接続されている。ダイオードD111のカソードとトランジスタTR111のベースとの間に、抵抗R112および抵抗R113が直列に接続されている。コンデンサC112の一端は、抵抗R112と抵抗R113の間に接続され、他の一端はグラウンドに接続されている。トランジスタTR111のコレクタは、抵抗R115を介して電源Vddに接続されるとともに、抵抗R116を介して、ラッチIC714のリセット端子(RESET)に接続され、エミッタは、グラウンドに接続され、ベース−エミッタ間に抵抗R114が接続されている。
なお、切断指令積分回路712の動作については後述する。
異常時接続指令回路713は、抵抗R121乃至R126、ダイオードD121,D122、コンデンサC121,C122、P型のMOSFET121、および、NPN型のトランジスタTR121を含むように構成される。
MOSFET121のゲートは、抵抗R121を介してCPU711のリセット端子に接続され、ソースは、ダイオードD121のカソードに接続され、ゲート−ソース間に抵抗R122が接続されている。また、MOSFET121のドレインとダイオードD122のアノードとの間に、抵抗R123およびコンデンサC121が直列に接続されている。ダイオードD122のカソードとトランジスタTR121のベースとの間に、抵抗R124および抵抗R125が直列に接続されている。コンデンサC122の一端は、抵抗R124と抵抗R125の間に接続され、他の一端はグラウンドに接続されている。トランジスタTR121のコレクタは、CPU711のセット出力端子に接続され、エミッタは、グラウンドに接続され、ベース−エミッタ間に抵抗R126が接続されている。
なお、異常時接続指令回路713の動作については後述する。
ラッチIC714の出力端子(OUTPUT)は、抵抗R103を介して、トランジスタTR101のベースに接続されている。
ラッチIC714のセット端子には、CPU711から負論理(ローアクティブ)の接続指令信号が供給され、異常時接続指令回路713から負論理(ローアクティブ)の異常時接続指令信号が供給される。ラッチIC714は、接続指令信号または異常時接続指令信号が供給された場合、出力端子から負荷103に電力を供給するための制御信号(以下、電力供給信号と称する)の出力を開始し、接続指令信号または異常時接続指令信号の供給が停止した後も、電力供給信号の出力を継続する。
ラッチIC714のリセット端子には、切断指令積分回路712から負論理(ローアクティブ)の切断指令信号が供給される。ラッチIC714は、切断指令信号が供給された場合、出力端子からの電力供給信号の出力を停止し、切断指令信号の供給が停止された後も、電力供給信号の出力を停止した状態を継続する。
トランジスタTR101のコレクタは、抵抗R105を介して、MOFET101のゲートに接続され、エミッタは、グラウンドに接続され、ベース−エミッタ間に抵抗R104が接続されている。MOFET101のドレインは、ダイオードD101のアノード、電力供給監視回路312のトランジスタTR52のエミッタ、および、負荷103に接続されている。MOFET101のソースは、MOSFET102のソース、および、ダイオードD102のカソードに接続され、ゲート−ソース間に抵抗R106が接続されている。
このラッチIC714、トランジスタTR101、および、MOSFET101を含む回路により、図9の切替回路613に相当する回路が構成される。
MOSFET102のゲートは、抵抗R107を介してグラウンドに接続されている。MOSFET102およびダイオードD102は、負荷103から電源102への電流の逆流を防止するために設けられている。
[電源マネジメントECU701の動作]
次に、電源マネジメントECU701の動作について説明する。
(負荷103への電力の供給を停止する場合)
まず、CPU711が正常に動作し、電源102から負荷103に電力が供給されている場合に、負荷103への電力の供給を停止するときの動作について説明する。
負荷103への電力の供給を停止する場合、CPU711のリセット出力端子から正論理(ハイ・アクティブ)のパルス状の切断指令信号が連続して出力され、そのパルスが切断指令積分回路712に供給される毎に、コンデンサC112に電荷が蓄積され、点P11の電位が上昇する。そして、コンデンサC112の蓄積電荷量が所定量以上になり、点P11の電位が所定の閾値以上になったとき、トランジスタTR111がオンする。これにより、ラッチIC714のリセット端子の入力電圧がLowレベル(グラウンドレベル)になる。すなわち、切断指令積分回路712から、ラッチIC714のリセット端子に切断指令信号が入力された状態になる。これに伴い、ラッチIC714は、電力供給信号の出力を停止する。
ラッチIC714が電力供給信号の出力を停止すると、トランジスタTR101がオフし、これに伴いMOFET101がオフする。これにより、電源102と負荷103との間が電気的に切断され、電源102から負荷103への電力の供給が停止する。
CPU711は、所定の数の切断指令信号のパルスを出力した後、切断指令信号の出力を停止する。切断指令信号の出力が停止されると、コンデンサC112に蓄積された電荷が放電され、点P11の電位が徐々に低下する。そして、点P11の電位が所定の閾値未満になったとき、トランジスタTR111がオフする。これにより、ラッチIC714のリセット端子の入力電圧がHiレベルになる。すなわち、切断指令積分回路712からの切断指令信号の供給が停止する。
切断指令信号の供給が停止した後も、ラッチIC714は、電力供給信号の出力を停止した状態を維持するため、負荷103への電力の供給が停止した状態が継続する。
(負荷103への電力の供給を開始する場合)
次に、CPU711が正常に動作し、電源102から負荷103への電力の供給が停止している場合に、負荷103への電力の供給を開始するときの動作について説明する。
負荷103への電力の供給を開始する場合、CPU711のセット出力端子が低インピーダンスに設定される。これにより、ラッチICのセット端子の入力電圧がLowレベル(グラウンドレベル)になる。すなわち、CPU711のセット出力端子から接続指令信号が入力された状態になる。これに伴い、ラッチIC714は電力供給信号の出力を開始する。
ラッチIC714が電力供給信号の出力を開始すると、トランジスタTR101がオンし、これに伴いMOFET101がオンする。これにより、電源102と負荷103との間が電気的に接続され、MOSFET102およびMOSFET101を介して、電源102から負荷103への電力の供給が開始される。
その後、CPU711は、セット出力端子を高インピーダンスに設定する。これにより、ラッチIC714のセット端子の入力電圧がHiレベルになる。すなわち、CPU711からの接続指令信号の供給が停止する。
接続指令信号の供給が停止した後も、ラッチIC714は、電力供給信号を出力した状態を維持するため、負荷103への電力の供給が継続する。
(CPU711に異常が発生した場合)
次に、CPU711に異常が発生した場合の動作について説明する。
CPU711が正常に動作している場合、出力端子から定期的にクリア信号が出力され、監視回路215に供給され、監視回路215のカウンタがリセットされる。これにより、監視回路215のカウントアップが発生せず、リセット信号が出力されないため、異常時接続指令回路713のMOSFET121およびトランジスタTR121は、オフ状態を維持する。そして、トランジスタTR121がオフされているため、ラッチIC714のセット端子の入力電圧がHiレベルになる。すなわち、異常時接続指令信号が入力されていない状態になる。
一方、CPU711に異常が発生した場合、クリア信号の出力が停止し、監視回路215のカウンタがリセットされなくなる。そして、監視回路215のカウンタがカウントアップしたとき、監視回路215のリセット出力端子から単発のパルス状の負論理(ロー・アクティブ)のリセット信号が出力され、CPU711のリセット端子および異常時接続指令回路713に供給される。
リセット信号が供給されている間、異常時接続指令回路713のMOSFET121がオンし、電源102からコンデンサC122に電流が流れ込む。これにより、コンデンサC122に電荷が蓄積され、点P12の電位が上昇する。
その後、監視回路215は、リセット信号の出力を停止した後、カウンタをリセットし、最初からカウントをやり直す。リセット信号の出力が停止されると、MOSFET121がオフし、電源102からコンデンサC122への電流の供給は停止する。
CPU711は、リセット信号が供給されると、再起動等を行うことにより初期状態にリセットされる。その結果、CPU711が正常な状態に戻った場合、CPU711からクリア信号の出力が再開され、監視回路215からリセット信号が出力されなくなる。そして、コンデンサC122に蓄積された電荷が放電され、点P12の電位が元の状態まで低下する。
一方、CPU711の異常が解消しない場合、CPU711からのクリア信号の出力が停止したままなので、監視回路215はカウントアップを繰り返す。そして、カウントアップする毎に、監視回路215から単発のパルス状のリセット信号が出力され、MOSFET121がオンし、電源102からコンデンサC122に電流が流れ込む。これにより、コンデンサC122の蓄積電荷量が徐々に増加する。そして、この動作が所定の回数繰り返され、点P12の電位が所定の閾値以上になったとき、トランジスタTR121がオンする。これにより、ラッチIC714のセット端子の入力電圧がLowレベルになる。すなわち、異常時接続指令回路713から、ラッチIC714のセット端子に異常時接続指令信号が入力された状態になる。これに伴い、ラッチIC714は、電力供給信号の出力を開始する。
ラッチIC714が電力供給信号の出力を開始すると、トランジスタTR101がオンし、これに伴いMOFET101がオンする。これにより、電源102と負荷103との間が電気的に接続され、MOSFET102およびMOSFET101を介して、電源102から負荷103への電力の供給が開始される。
その後、CPU711の異常が解消せず、CPU711からのクリア信号の出力が停止されている間、監視回路215から異常時接続指令回路713に定期的にリセット信号が供給されるため、ラッチIC714への異常時接続指令信号の供給が継続される。
一方、CPU711が正常な状態に戻った場合、CPU711からクリア信号の出力が再開され、監視回路215からリセット信号が出力されなくなる。これにより、コンデンサC122に蓄積された電荷が放電され、点P12の電位が徐々に低下する。そして、点P12の電位が所定の閾値未満になったとき、トランジスタTR121がオフする。これにより、ラッチIC714のセット端子の入力電圧がHiレベルになる。すなわち、ラッチIC714への接続指令信号の供給が停止する。
接続指令信号の供給が停止した後も、ラッチIC714は、電力供給信号を出力した状態を維持するため、負荷103への電力の供給が継続する。
以上のようにして、車両の輸送時や長時間の駐車時など、必要に応じてラッチIC714を制御することにより、電源102と負荷103との間を電気的に切断することができ、電源102から負荷103への暗電流を防止することができる。
一方、CPU711に異常が発生した場合、自動的に電源102と負荷103との間が電気的に接続され、維持されるため、負荷103に電力を供給できなくなることが防止される。これにより、例えば、車両のECUのメモリに記憶されている情報が消去されたり、ECUに接続されているランプやワイパ等の負荷を駆動できなくなり、車両の走行等に悪影響を及ぼす事態を避けることができる。
また、所定の数の切断指令信号のパルスが切断指令積分回路712に供給されないと、ラッチIC714に切断指令信号が供給されないため、ノイズ等により誤って負荷103への電力の供給が停止することが防止される。
さらに、監視回路215が所定の回数カウントアップし、所定の数のリセット信号のパルスが異常時接続指令回路713に供給されないと、ラッチIC714に異常時接続指令信号が供給されないため、ノイズ等により誤って負荷103への電力の供給が開始されることが防止される。
なお、電力供給監視回路312の動作は、上述した図6の電源マネジメントECU301の電力供給監視回路312の動作と同様である。
<3.変形例>
以下、上述した本発明の実施の形態の変形例について説明する。
例えば、必ずしも電源マネジメントECU201乃至501にキープリレー217を内蔵する必要はなく、外部に設けるようにすることが可能である。
また、例えば、必ずしも電源マネジメントECU701に、トランジスタTR101やMOSFET101からなるスイッチング回路を内蔵する必要はなく、外部に設けるようにすることも可能である。さらに、ラッチIC714も外部に設けるようにすることも可能である。
さらに、電源マネジメントECU701において、電力供給監視回路312を設けないようにすることも可能である。
また、本発明の第1の実施の形態では、上述した2巻線式のキープリレー以外にも、異なる種類の制御信号(例えば、上述した接続信号と切断信号等)を供給することにより、接点の状態を変更し、制御信号の供給を停止しても接点の状態を保持することが可能なリレーであれば適用可能である。例えば、1巻線式のキープリレー等を適用することができる。
さらに、本発明の第1の実施の形態において、CPU212またはCPU311から複数の切断指令信号のパルスが出力されてから、キープリレー217が切断状態に設定される例を示したが、例えば、CPU212またはCPU311から切断指令信号が出力されると、すぐに切断状態に設定されるようにすることも可能である。同様に、例えば、監視回路215からリセット信号が出力されると、すぐにキープリレー217が接続状態に設定されるようにすることも可能である。また、逆に、例えば、CPU212またはCPU311から複数の接続指令信号のパルスが出力されてから、キープリレー217が接続状態に設定されるようにすることも可能である。
さらに、本発明の第2の実施の形態において、CPU711から複数の切断指令信号のパルスが出力されてから、ラッチIC714の電力供給信号の出力が停止される例を示したが、例えば、CPU711から切断指令信号が出力されると、すぐに電力供給信号の出力が停止されるようにすることも可能である。同様に、例えば、監視回路215からリセット信号が出力されると、すぐに電力供給信号の出力が開始されるようにすることも可能である。また、逆に、例えば、CPU711から複数の接続指令信号のパルスが出力されてから、電力供給信号の出力が開始されるようにしてもよい。
また、本発明は、車両以外にも、通常は常時給電し、長時間使用しない場合などの特別な場合に給電を停止する必要がある負荷や部品等が設けられている装置やシステムに適用することが可能である。
さらに、本発明は、上述したリレーや、ラッチICとスイッチング素子の組み合わせ以外にも、電源と負荷との間の電気的な接続を切り替える他の切替手段を制御する場合にも適用することができる。
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行することもできるし、ソフトウエアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウエアにより実行する場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、システムの用語は、複数の装置、手段などより構成される全体的な装置を意味するものとする。すなわち、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
さらに、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
101 電源制御装置
102 電源
103 負荷
111 切替制御回路
112 監視回路
113 異常時接続回路
114 キープリレー
121 CPU
122 切断回路
123 正常時接続回路
201 電源マネジメントECU
212 CPU
213 切断回路
214 正常時接続回路
215 監視回路
216 異常時接続回路
217 キープリレー
301 電源マネジメントECU
311 CPU
312 電力供給監視回路
401 電源マネジメントECU
411 自動停止回路
501 電源マネジメントECU
511 自動停止回路
601 電源制御装置
611 切替制御回路
612 異常時接続指令回路
613 切替回路
701 電源マネジメントECU
711 CPU
712 切断指令積分回路
713 異常時接続指令回路
714 ラッチIC
MC 可動接点
La,Lb コイル
TR11乃至TR101 トランジスタ
M11乃至M102 MOSFET

Claims (9)

  1. 車両の電源と負荷との間の電気的な接続を切り替える切替手段であって、第1の制御信号が供給されると前記電源と前記負荷との間を電気的に接続する第1の状態になり、第2の制御信号が供給されると前記電源と前記負荷との間を電気的に切断する第2の状態になり、制御信号の供給が停止されても状態を保持することが可能な切替手段を制御することにより、前記電源から前記負荷への電力の供給を制御する電源制御装置において、
    前記切替手段に前記第1の制御信号および前記第2の制御信号を供給して、前記切替手段の状態を制御する切替制御回路と、
    前記切替制御回路の異常の有無を監視し、前記切替制御回路の異常を検出した場合、前記切替制御回路の状態をリセットするためのリセット信号を前記切替制御回路に供給する監視回路と、
    前記監視回路から前記切替制御回路に前記リセット信号が供給された場合、前記第1の状態に設定するための第3の制御信号を前記切替手段に供給する異常時接続回路と
    を備えることを特徴とする電源制御装置。
  2. 前記リセット信号はパルス状であり、
    前記異常時接続回路は、複数の前記リセット信号のパルスが供給された後、前記第3の制御信号を前記切替手段に供給する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置。
  3. 前記切替手段と前記負荷との間に接続され、前記切替制御回路から第4の制御信号が供給されている間、前記電源から前記負荷に供給される電力の有無を示す信号を前記切替制御回路に供給する電力供給監視回路を
    さらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電源制御装置。
  4. 前記切替手段と前記負荷との間に接続され、前記切替手段から前記負荷に供給される電圧または電流により、前記異常時接続回路の前記第3の制御信号の出力を停止させる自動停止回路を
    さらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電源制御装置。
  5. 前記切替手段を
    さらに備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電源制御装置。
  6. 前記切替手段は、制御信号の供給が停止されても接点の状態を保持することが可能なリレーを含み、
    前記第1の状態は、前記リレーが前記電源と前記負荷との間を電気的に接続した状態であり、
    前記第2の状態は、前記リレーが前記電源と前記負荷との間を電気的に切断した状態である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電源制御装置。
  7. 前記切替制御回路は、
    前記電源に接続され、第5の制御信号が供給された場合、前記電源からの電力を前記第1の制御信号として前記リレーに供給する接続回路と、
    前記電源に接続され、第6の制御信号が供給された場合、前記電源からの電力を前記第2の制御信号として前記リレーに供給する切断回路と、
    前記接続回路への前記第5の制御信号の供給、または、前記切断回路への前記第6の制御信号の供給を行うことにより、前記リレーの状態を制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする請求項6に記載の電源制御装置。
  8. 前記第6の制御信号はパルス状であり、
    前記切断回路は、複数の前記第6の制御信号のパルスが供給された後、前記第2の制御信号を前記リレーに供給する
    ことを特徴とする請求項7に記載の電源制御装置。
  9. 前記切替回路は、接続側コイルに前記第1の制御信号または前記第3の制御信号が供給された場合に、前記第1の状態になり、前記第1の制御信号または第3の制御信号の供給が停止されても前記第1の状態を保持し、切断側コイルに前記第2の制御信号が供給された場合に、前記第2の状態になり、該第2の制御信号の供給が停止されても前記第2の状態を保持することが可能なキープリレーを含み、
    前記第1の状態は、前記キープリレーが前記電源と前記負荷との間を電気的に接続した状態であり、
    前記第2の状態は、前記キープリレーが前記電源と前記負荷との間を電気的に切断した状態である
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の電源制御装置。
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