JP5602307B2 - 等化装置、受信装置及び等化方法 - Google Patents

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Description

本発明は、受信信号を等化する等化装置、当該等化装置を備える受信装置及び受信信号を等化する等化方法に関する。
多値VSB(Vestigial SideBand)変調信号を復調する際、伝送路歪み及びフェージングを補償するため、受信信号の位相及び振幅を補正(以下、「等化」という)する必要がある。特に、伝送路歪みが大きい場合や伝送路特性の時間変動が大きい場合には、等化精度を向上する技術及び伝送路の急激な変動への追従を保証する技術が要求される。
一般に、等化には、時間軸等化と周波数軸等化とがある。時間軸等化は、受信信号を適応フィルタに入力し、フィルタ係数を適応アルゴリズムによって最適化しながら受信信号の歪みを補償する等化方法である。周波数軸等化は、受信信号をもとに時間軸にてCIR(Channel Impulse Response:チャンネルインパルス応答)を検出し、その検出結果をフーリエ変換して周波数軸で波形等化を行う等化方法である。例えば、北米等で採用されているVSB変調を用いた放送規格のATSC(Advanced Television Systems Committee)では、規定されたデータフレームにPN符号の既知信号であるフィールド同期信号を挿入しているため、これを参照信号としてCIR検出を行って周波数軸等化を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第7180552号明細書
CIRの検出方法として、既知信号と受信信号の相互相関ベクトル及び受信信号の自己相関行列の逆行列を求め、それらの積からCIRを算出するLS(Least Squares)アルゴリズムが知られている。この方法は、既知信号の処理結果と受信信号との誤差を最小にするという意味で最適であるが、逆行列演算が含まれているため演算規模が大きくなる。また、LSアルゴリズムを発展させたRLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムは、逆行列演算を不要とするが、依然として回路規模及び演算規模が大きくなる。
一方、CIR検出にともなう演算規模を減らすために、既知信号をフィルタに入力し、このフィルタの出力と受信信号とが同じになるようにフィルタ係数を求めることで、このフィルタを伝送路と同定するCIR検出方法が知られている。この方法において、フィルタ係数は、逐次修正を行う逐次修正アルゴリズムによって求められる。逐次修正アルゴリズムとして、例えばLMS(Least Mean Square)アルゴリズムが知られている。
LMSアルゴリズムによる係数更新式は、例えば、以下の(1)式である。
(n+1)=C(n)−μX(n)E(n) :(1)
(1)式において、C(n)は、n回目の係数更新時における第mタップの係数である。X(n)は、n回目の係数更新時における第mタップの入力である。μは、1回の更新における修正量を決定する修正係数である。E(n)は、n回目の係数更新時におけるフィルタ出力と受信信号との誤差信号であり、フィルタ出力から受信信号を減算したものである。LMSアルゴリズムでは、入力信号Xと誤差信号Eとが用いられて、係数が逐次修正される。
LMSアルゴリズムを一例とする逐次修正アルゴリズムは、LSアルゴリズム及びRLSアルゴリズムに比べ回路規模が小さく、また、演算量が少ないため実装上有利である。しかし、フィルタ係数が収束するには多くのサンプルが必要であるため、一般に収束速度の高速化が課題となる。特に、受信信号の位相が既知信号と大きく異なる場合、及び、伝送路の時間変動が大きい場合には、収束に要する時間が長くなり、所望の時間内に収束しなくなることで復調性能が著しく劣化するという問題がある。
このため、特許文献1に記載された技術は、周波数軸で等化した後、時間軸でさらに等化することで、時間変動の大きいフェージングの影響を軽減している。しかし、2種類の等化器が必要となり、回路規模が大きくなるという問題が残る。
そこで、本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、受信信号の位相が既知信号の位相と大きく異なる場合、及び、伝送路の時間変動が大きい場合でも、回路規模を抑えつつ、高速にCIRを検出し、周波数軸等化を効率的に行うことを目的とする。
本発明の一態様に係る等化装置は、既知信号が含まれた受信信号をフーリエ変換することで、周波数領域信号を生成する第1のフーリエ変換部と、前記受信信号から、前記既知信号が含まれている部分の実部成分及び虚部成分をそれぞれ抽出する参照信号抽出部と、前記既知信号にフィルタ処理を施して第1の処理信号を生成し、当該第1の処理信号が前記実部成分に収束するように、前記既知信号にフィルタ処理を施す際の第1のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第1のフィルタ係数から実部フィルタ係数を選択し、また、前記既知信号にフィルタ処理を施して第2の処理信号を生成し、当該第2の処理信号が前記虚部成分に収束するように、前記既知信号にフィルタ処理を施す際の第2のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第2のフィルタ係数から虚部フィルタ係数を選択する検出フィルタ部と、前記実部フィルタ係数の総和の絶対値と、前記虚部フィルタ係数の総和の絶対値とを比較して大きい方のフィルタ係数を選択して、チャンネルインパルス応答を特定する出力部と、前記チャンネルインパルス応答をフーリエ変換することで、伝送路推定信号を生成する第2のフーリエ変換部と、前記伝送路推定信号に基づいて、前記周波数領域信号を補正することで、等化信号を生成する等化部と、前記等化信号を逆フーリエ変換することで、復調信号を生成する逆フーリエ変換部と、を備え、前記受信信号は、前記既知信号を含む送信データを多値VSB変調方式で変調したVSB信号を所定の周波数帯に変換したものであることを特徴とする。
本発明の一態様によれば、受信信号の位相が既知信号の位相と大きく異なる場合、及び、伝送路の時間変動が大きい場合でも、回路規模を抑えつつ、高速にCIRを検出し、周波数軸等化を効率的に行うことができる。
実施の形態1に係る受信装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における等化装置の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1におけるCIR検出フィルタ部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1におけるCIR出力部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態1における実部フィルタ係数の一例を示す概略図である。 実施の形態1における虚部フィルタ係数の一例を示す概略図である。 実施の形態2におけるCIR検出フィルタ部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態2におけるCIR出力部の構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態3におけるCIR検出フィルタ部の構成を概略的に示すブロック図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る受信装置100の構成を概略的に示すブロック図である。受信装置100は、信号処理装置101と、等化装置110と、誤り訂正装置104と、記憶装置105とを備える。なお、図1における括弧内の符号は、実施の形態2又は3の構成である。
信号処理装置101は、アンテナ106で受信された放送波の信号(本実施の形態では、VSB信号)を所定の周波数帯に変換することにより、受信信号を生成する。信号処理装置101は、チューナ102と、同期処理装置103とを備える。
チューナ102は、アンテナ106で受信されたVSB信号VSの周波数を変換して、IF(Intermediate Frequency)信号ISを生成し、このIF信号ISを同期処理装置103に与える。
同期処理装置103は、IF信号ISを同期検波することで、ベースバンド信号BSを生成し、このベースバンド信号BSを等化装置110に与える。
等化装置110は、ベースバンド信号BSに等化処理を行うことで、復調信号DSを生成し、この復調信号DSを誤り訂正装置104に与える。
誤り訂正装置104は、復調信号DSに誤り訂正処理を行うことで、出力信号OSを生成し、この出力信号OSを出力する。
記憶装置105は、受信装置100での処理に必要な情報を記憶する。例えば、本実施の形態においては、記憶装置105は、既知信号KSを記憶する。
図2は、等化装置110の構成を概略的に示すブロック図である。等化装置110は、第1のフーリエ変換部111と、参照信号抽出部112と、CIR検出フィルタ部120と、CIR出力部140と、第2のフーリエ変換部113と、等化部114と、逆フーリエ変換部115とを備える。なお、図2の括弧内の符号は、実施の形態2又は3の構成である。
第1のフーリエ変換部111は、多値VSB変調されているVSB信号を所定の周波数帯域に変換した受信信号であるベースバンド信号BSを入力とし、このベースバンド信号BSを所定区間においてフーリエ変換することにより、周波数領域の信号(周波数領域信号)を生成する。そして、第1のフーリエ変換部111は、この周波数領域信号を等化部114に与える。
参照信号抽出部112は、ベースバンド信号BSにおいて既知信号が重畳されている区間の信号から、I成分(実部成分)及びQ成分(虚部成分)を抽出する。そして、参照信号抽出部112は、抽出されたI成分の信号を実部参照信号IRSとし、また、抽出されたQ成分の信号を虚部参照信号QRSとして、CIR検出フィルタ部120に与える。例えば、米国の地上デジタル放送方式では、既知信号として擬似ランダム信号が一定周期で送信データ系列に埋めこまれている。このため、参照信号抽出部112は、この既知信号が埋め込まれている区間のタイミングを検出し、実部参照信号IRS及び虚部参照信号QRSを抽出する。
CIR検出フィルタ部120は、既知信号KS、実部参照信号IRS及び虚部参照信号QRSを入力とし、実部参照信号IRS及び虚部参照信号QRSのそれぞれに応じて、既知信号KSに対して実数のフィルタ係数を用いたフィルタ処理を行い、実部参照信号IRS及び虚部参照信号QRSに対応するそれぞれのフィルタ係数を特定する。ここで、実部参照信号IRSに基づいて特定されたフィルタ係数は、実部フィルタ係数IFCとし、虚部参照信号QRSに基づいて特定されたフィルタ係数は、虚部フィルタ係数QFCとする。また、実数のフィルタ係数を用いたフィルタ処理は、複素フィルタと区別するため、以下、実フィルタ処理という。そして、CIR検出フィルタ部120は、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCをCIR出力部140に与える。なお、既知信号KSは、図1に示されている記憶装置105から得られる。
図3は、CIR検出フィルタ部120の構成を概略的に示すブロック図である。CIR検出フィルタ部120は、第1のフィルタ処理部121と、第2のフィルタ処理部125とを備える。
第1のフィルタ処理部121は、実部参照信号IRSに収束するように既知信号KSにフィルタ処理を施すことで検出される第1のフィルタ係数から実部フィルタ係数IFCを選択して、この実部フィルタ係数IFCを出力する。第1のフィルタ処理部121は、第1のフィルタ部122と、第1のフィルタ係数更新部123と、第1のフィルタ係数選択部124とを備える。
第1のフィルタ部122は、既知信号KSを実フィルタ処理し、処理結果である第1の処理信号を第1のフィルタ係数更新部123に与える。例えば、実フィルタ処理は、既知信号KSに、推定される変調時のフィルタ及び伝送路での波形歪みを加え、推定される受信信号を出力する処理である。実フィルタ処理では、FIR(Finite Impulse Response)等のフィルタが用いられる。なお、第1のフィルタ部122が用いるフィルタのフィルタ係数(第1のフィルタ係数)は、第1のフィルタ係数更新部123から与えられる。
第1のフィルタ係数更新部123は、既知信号KSと、実部参照信号IRSと、第1のフィルタ部122の出力である第1の処理信号とを用いて、第1の処理信号が実部参照信号IRSに近づき、第1の処理信号と実部参照信号IRSとが一致するように、第1のフィルタ係数を更新する。そして、第1のフィルタ係数更新部123は、更新後の第1のフィルタ係数を第1のフィルタ部122及び第1のフィルタ係数選択部124に与える。なお、実部参照信号IRSと、第1の処理信号とが一致した場合、第1のフィルタ部122は、受信信号が経た伝送路に対応し、第1のフィルタ係数更新部123の出力である第1のフィルタ係数は、伝送路のインパルス応答を示す。
第1のフィルタ係数選択部124は、既知信号到来後のフィルタ更新開始から、所定時間が経過した後に、又は、第1のフィルタ係数が所定の回数更新した後に、第1のフィルタ係数更新部123の出力である第1のフィルタ係数を選択し、選択された第1のフィルタ係数を実部フィルタ係数IFCとして、CIR出力部140に与える。なお、所定の時間及び所定の回数は、所望の精度で、CIRを検出することができる時間及び回数として予め定められているものとする。
第2のフィルタ処理部125は、虚部参照信号QRSに収束するように既知信号KSにフィルタ処理を施すことで検出される第2のフィルタ係数から虚部フィルタ係数QFCを選択して、この虚部フィルタ係数QFCを出力する。第2のフィルタ処理部125は、第2のフィルタ部126と、第2のフィルタ係数更新部127と、第2のフィルタ係数選択部128とを備える。
第2のフィルタ部126は、既知信号KSを実フィルタ処理し、処理結果である第2の処理信号を第2のフィルタ係数更新部127に与える。例えば、実フィルタ処理では、FIR等のフィルタが用いられる。なお、第2のフィルタ部126が用いるフィルタのフィルタ係数(第2のフィルタ係数)は、第2のフィルタ係数更新部127から与えられる。
第2のフィルタ係数更新部127は、既知信号KSと、虚部参照信号QRSと、第2のフィルタ部126の出力である第2の処理信号とを用いて、第2の処理信号が虚部参照信号QRSに近づき、第2の処理信号と虚部参照信号QRSとが一致するように、第2のフィルタ係数を更新する。そして、第2のフィルタ係数更新部127は、更新後の第2のフィルタ係数を第2のフィルタ部126及び第2のフィルタ係数選択部128に与える。なお、虚部参照信号QRSと、第2の処理信号とが一致した場合、第2のフィルタ部126は、受信信号が経た伝送路に対応し、第2のフィルタ係数更新部127の出力である第2のフィルタ係数に虚数を乗算したものは、伝送路のインパルス応答を示す。ここで、虚数を乗算する理由は、第2のフィルタ部126の出力と、虚部参照信号QRSとを比較する際、受信信号から抽出された参照信号が90°位相回転していることを仮定しており、この仮定した位相回転分を補正するためである。
第2のフィルタ係数選択部128は、既知信号到来後のフィルタ更新開始から、所定時間が経過した後に、又は、第2のフィルタ係数が所定の回数更新した後に、第2のフィルタ係数更新部127の出力である第2のフィルタ係数を選択し、選択された第2のフィルタ係数を虚部フィルタ係数QFCとして、CIR出力部140に与える。
一般に、フィルタ係数の更新にはLMS(Least Mean Square Error)アルゴリズム、及び、CMA(Constant Modules Algorithm)等の逐次更新アルゴリズムが用いられる。本実施の形態においては、第1のフィルタ係数更新部123及び第2のフィルタ係数更新部127から出力される第1のフィルタ係数及び第2のフィルタ係数を得るためのアルゴリズム及び手段は任意であり、従来技術であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
図2の説明に戻り、CIR出力部140は、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCを入力とし、CIRを検出する。そして、CIR出力部140は、検出されたCIRを第2のフーリエ変換部133に与える。
図4は、CIR出力部140の構成を概略的に示すブロック図である。CIR出力部140は、比較判定部141と、選択部142とを備える。
比較判定部141は、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCを入力とし、所定のタップ区間における実部フィルタ係数IFCの総和の絶対値を第1の判定値として計算し、また、所定のタップ区間における虚部フィルタ係数QFCの総和の絶対値を第2の判定値として計算する。そして、比較判定部141は、第1の判定値と、第2の判定値の大小を判定して、その判定結果を選択部142に与える。ここで、所定のタップ区間は、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCのピーク値が含まれるように、予め定められているものとする。例えば、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCのピーク値に対応するタップ番号は伝送路によりほぼ定まるため、このピーク値に対応するタップ番号を中心として、予め定められた範囲を所定のタップ区間とすればよい。なお、伝送路の状態に応じて、言い換えると、入力されるフィルタ係数のパターンに応じて、タップ区間を動的に変動させることも可能である。例えば、反射波等の別の信号の影響で、ピーク値が複数含まれる場合には、1つのピーク値に対応した区間においてフィルタ係数の総和を算出するために、他のピーク値が含まれないように、比較判定部141は、予め定められたタップ区間よりも短い区間で総和を算出してもよい。一方、ピーク値が1つしかないような場合には、ノイズの影響を低減するために、比較判定部141は、予め定められたタップ区間よりも長い区間で総和を計算してもよい。
選択部142は、比較判定部141の出力に応じて、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCの何れかを選択し、選択されたフィルタ係数からCIRを特定する。そして、選択部142は、特定されたCIRを、図2に示されている第2のフーリエ変換部113に与える。
例えば、選択部142は、比較判定部141から出力される判定信号が、第1の判定値が第2の判定値よりも大きいことを示す場合には、第1のフィルタ係数選択部124から出力されるフィルタ係数を実部とし、虚部を「0」値とする複素信号を生成する。一方、選択部142は、比較判定部141から出力される判定信号が、第2の判定値が第1の判定値よりも大きいことを示す場合には、第2のフィルタ係数選択部128から出力されるフィルタ係数を虚部とし、実部を「0」値とする複素信号を生成する。そして、選択部142は、生成された複素信号を、CIRとする。なお、第1の判定値と第2の判定値とが等しい場合には、選択部142は、第1のフィルタ係数選択部124から出力されるフィルタ係数を実部とし、虚部を「0」値とする複素信号を生成してもよく、第2のフィルタ係数選択部128から出力されるフィルタ係数を虚部とし、実部を「0」値とする複素信号を生成してもよい。従って、選択部142は、実部参照信号及び虚部参照信号の内、既知信号に対応する情報がより多く含まれている方の信号(既知信号に対応する情報をより反映している方の信号)に基づいて算出されたフィルタ係数に基づいて、CIRを生成していることになる。
ここで、第1の判定値及び第2の判定値の大小比較について説明する。伝送路を通過した信号に重畳されている既知信号は、位相が回転している。ここでは、例えば、伝送路により位相が90°回転したVSB変調信号を受信する場合を例に説明する。図5は、このような場合における、ある時点における実部フィルタ係数IFCの一例を示す概略図である。また、図6は、このような場合における、ある時点における虚部フィルタ係数QFCの一例を示す概略図である。理想的なCIRに対応するフィルタ係数は、実部のすべてのタップが「0」の値となり、虚部のうちある1タップが「1」の値、その他のタップが「0」の値となる。しかし、一般に、受信信号の位相が90°も回転した場合のように、受信信号の位相が既知信号KSの位相と大きく異なる場合には、理想的なフィルタ係数に収束されるまでに長い時間がかかる。また、伝送路の時間変動が大きい場合も同様に、理想的なフィルタ係数に収束されるまでに長い時間がかかる。図5及び図6に示されている例では、実部フィルタ係数IFCの収束が遅い。
図5に示されている実部フィルタ係数IFCは、VSB変調の特性より、あるタップを中心に奇対称性を持つため、実部フィルタ係数IFCの総和が「0」に近づく。一方、図6に示されている虚部フィルタ係数QFCは、あるタップにピークを持つため、虚部フィルタ係数QFCの総和が「0」ではない値を持つ。以上のような特性により、VSB変調においては、実部フィルタ係数IFCの総和の絶対値と虚部フィルタ係数QFCの総和の絶対値とを比較することで、位相回転が90°と大きい場合でも、どちらかのフィルタ係数をCIRに用いることができ、かつ、収束の速い実部フィルタ係数IFC又は虚部フィルタ係数QFCを選択することができる。また、位相が90°以外の位相回転を持つ場合も、第1の判定値と第2の判定値との比較によって、既知信号の情報をより反映し、かつ、より収束の速い実部フィルタ係数IFC又は虚部フィルタ係数QFCを選択することができる。
通常、VSB変調においては、I成分には、既知信号と線形の対応を有する情報が保持され、Q成分には、VSB変調に用いる送信フィルタにより、既知信号が一定の規則で分散されてしまう。そして、IQ平面において、位相が90°回転した場合には、情報を持つ軸(成分)が代わり、既知信号と線形の対応を有する情報は、Q成分から抽出される。そのため、実部成分を用いたフィルタ処理の結果として、図5に示されるような実部フィルタ係数IFCが得られ、虚部成分を用いたフィルタ処理の結果として、図6に示されるような虚部フィルタ係数QFCが得られる。
また、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCの比較判定に、所定のタップ区間の値を用いることで、小規模な回路又は少ない演算でCIRを高速に検出することができる。
また、CIR検出の虚部又は実部に「0」の値を用いることで、CIRの検出において、重畳される雑音の影響を抑制することができる。
図2の説明に戻り、第2のフーリエ変換部113は、等化部114で周波数軸等化処理を行うために、CIR出力部140から与えられるCIRをフーリエ変換することで、伝送路推定信号を生成する。そして、第2のフーリエ変換部113は、この伝送路推定信号を等化部114に与える。
等化部114は、第2のフーリエ変換部113から受け取った伝送路推定信号をもとに、第1のフーリエ変換部111から受け取った周波数領域信号に対して周波数軸等化を施すことで、等化信号を生成する。そして、等化部114は、この等化信号を逆フーリエ変換部115に与える。
逆フーリエ変換部115は、等化部114から受け取った等化信号を、逆フーリエ変換により時間軸信号に変換することで、伝送路で生じた受信信号の歪みを補正した復調信号を生成する。そして、逆フーリエ変換部115は、この復調信号を出力する。
以上のように、受信信号に重畳されている既知信号を用いて、2つのフィルタ係数を比較判定し、CIRの検出に使用することで、周波数軸等化を高速化することができる。また、2つのフィルタ係数の比較判定に、所定のタップ区間の値を用いることで、比較的簡易な演算が可能となり、CIR検出を高速化することができる。また、CIR検出の虚部又は実部に「0」値を用いることで、雑音の影響を抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、図3に示されている第1のフィルタ係数選択部124及び第2のフィルタ係数選択部128は、既知信号到来後のフィルタ更新開始から、所定時間が経過した後に、又は、第2のフィルタ係数が所定の回数更新した後に、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCを出力している。これに対して、実施の形態2では、実フィルタ処理後の処理信号が既知信号に収束したタイミングで、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCが出力される例を示す。また、実施の形態1では、図4に示されている比較判定部141は、予め定められたタップ区間のフィルタ係数の値を比較判定に用いている。これに対して、実施の形態2では、フィルタ係数の絶対値のピーク位置に応じて、比較判定に用いるタップ区間が設定される例を示す。
図1に示されているように、実施の形態2に係る受信装置200は、信号処理装置101と、等化装置210と、誤り訂正装置104と、記憶装置105とを備える。実施の形態2に係る受信装置200は、等化装置210において、実施の形態1に係る受信装置100と異なっている。
図2に示されているように、実施の形態2における等化装置210は、第1のフーリエ変換部111と、参照信号抽出部112と、CIR検出フィルタ部220と、CIR出力部240と、第2のフーリエ変換部113と、等化部114と、逆フーリエ変換部115とを備える。実施の形態2における等化装置210は、CIR検出フィルタ部220及びCIR出力部240において、実施の形態1における等化装置110と異なっている。
図7は、CIR検出フィルタ部220の構成を概略的に示すブロック図である。CIR検出フィルタ部220は、第1のフィルタ処理部221と、第2のフィルタ処理部225と、フィルタ係数収束判定部230とを備える。第1のフィルタ処理部221は、第1のフィルタ部222と、第1のフィルタ係数更新部123と、第1のフィルタ係数選択部224とを備える。実施の形態2における第1のフィルタ処理部221は、第1のフィルタ部222及び第1のフィルタ係数選択部224において、実施の形態1における第1のフィルタ処理部121と異なっている。第2のフィルタ処理部225は、第2のフィルタ部226と、第2のフィルタ係数更新部127と、第2のフィルタ係数選択部228とを備える。実施の形態2における第2のフィルタ処理部225は、第2のフィルタ部226及び第2のフィルタ係数選択部228において、実施の形態1における第2のフィルタ処理部125と異なっている。
第1のフィルタ部222は、実施の形態1と同様の処理を行う他、既知信号KSを実フィルタ処理することで生成された第1の処理信号を第1の収束判定部231にも与える。
第1のフィルタ係数選択部224は、収束タイミング決定部233から収束判定結果が入力される毎に、第1のフィルタ係数更新部123の出力である収束判定後の第1のフィルタ係数を選択し、選択された第1のフィルタ係数を実部フィルタ係数IFCとして、CIR出力部240に与える。
第2のフィルタ部226は、実施の形態1と同様の処理を行う他、既知信号KSを実フィルタ処理することで生成された第2の処理信号を第2の収束判定部232にも与える。
第2のフィルタ係数選択部228は、収束タイミング決定部233から収束判定結果が入力される毎に、第2のフィルタ係数更新部127の出力である収束判定後の第2のフィルタ係数を選択し、選択された第2のフィルタ係数を実部フィルタ係数IFCとして、CIR出力部240に与える。
フィルタ係数収束判定部230は、実部参照信号IRS、虚部参照信号QRS、第1のフィルタ部222から出力された第1の処理信号、及び、第2のフィルタ部226から出力された第2の処理信号を入力とし、第1のフィルタ部222における第1のフィルタ係数の収束、及び、第2のフィルタ部226における第2のフィルタ係数の収束を判定し、その収束判定結果を出力する。フィルタ係数収束判定部230は、第1の収束判定部231と、第2の収束判定部232と、収束タイミング判定部233とを備える。
第1の収束判定部231は、第1のフィルタ部222から出力された第1の処理信号及び実部参照信号IRSを入力として、第1のフィルタ部222から出力された第1の処理信号が実部参照信号IRSに収束したか否かを判定し、収束した場合には、収束したことを示す第1の判定結果を収束タイミング判定部233に出力する。
第2の収束判定部232は、第2のフィルタ部226から出力された第2の処理信号及び虚部参照信号QRSを入力として、第2のフィルタ部226から出力された第2の処理信号が虚部参照信号QRSに収束したか否かを判定し、収束した場合には、収束したことを示す第2の判定結果を収束タイミング判定部233に与える。
なお、第1の収束判定部231及び第2の収束判定部232は、それぞれの入力の差分の2乗平均が所定のしきい値以下である場合に収束したと判断すればよい。また、第1の収束判定部231及び第2の収束判定部232は、それぞれの入力の差分の絶対値の総和が、所定のしきい値以下である場合に収束したと判断してもよい。さらに、第1の収束判定部231及び第2の収束判定部232は、それぞれの入力の差分の荷重2乗平均が所定のしきい値以下である場合に収束したと判断してもよい。
収束タイミング判定部233は、第1の収束判定部231から出力される第1の判定結果及び第2の収束判定部232から出力される第2の判定結果を入力として、第1のフィルタ部222における第1のフィルタ係数及び第2のフィルタ部226における第2のフィルタ係数の少なくとも何れか一方が収束したことを判定して、収束したことを示す収束判定結果を第1のフィルタ係数選択部224及び第2のフィルタ係数選択部228に与える。このように、2つのフィルタ処理で更新されるフィルタ係数に対して収束判定をした上で、CIRが検出されるため、CIR検出の高速化と精度向上を図ることができる。
次に、実施の形態2におけるCIR出力部240について、図8を用いて説明する。図8は、CIR出力部240の構成を概略的に示すブロック図である。CIR出力部240は、比較判定部241と、選択部142と、タップ区間特定部243と、を備える。実施の形態2におけるCIR出力部240は、比較判定部241での処理の点、及び、タップ区間特定部243が設けられている点において、実施の形態1におけるCIR出力部140と異なっている。
タップ区間特定部243は、実部フィルタ係数IFCにおけるピーク値のタップ位置及び虚部フィルタ係数QFCにおけるピーク値のタップ位置の何れか一方の位置を選択し、この選択された位置の前後所定数のタップを含む区間をタップ区間として特定する。ここで、タップ区間特定部243は、第1のフィルタ係数絶対値検出部244と、第1のピーク検出部245と、第2のフィルタ係数絶対値検出部246と、第2のピーク検出部247と、比較タップ区間判定部248とを備える。
第1のフィルタ係数絶対値検出部244は、実部フィルタ係数IFCを入力として、入力された実部フィルタ係数IFCの絶対値を算出し、算出された絶対値を第1のピーク検出部245に与える。
第1のピーク検出部245は、第1のフィルタ係数絶対値検出部244から出力された絶対値を入力として、実部フィルタ係数IFCのピーク値及びこのピーク値に対応するタップ位置を検出し、このピーク値及びこのピーク値に対応するタップ位置を示す実部ピーク情報を比較タップ区間判定部248に与える。なお、例えば、タップ番号の小さいものから順に絶対値が入力されることにより、第1のピーク検出部245は、ピーク値に対応するタップ位置を特定することができる。
第2のフィルタ係数絶対値検出部246は、虚部フィルタ係数QFCを入力として、入力された虚部フィルタ係数QFCの絶対値を算出し、算出された絶対値を第2のピーク検出部247に与える。
第2のピーク検出部247は、第2のフィルタ係数絶対値検出部246から出力された絶対値を入力として、虚部フィルタ係数QFCのピーク値及びこのピーク値に対応するタップ位置を検出し、このピーク値及びこのピーク値に対応するタップ位置を示す虚部ピーク情報を比較タップ区間判定部248に与える。なお、例えば、タップ番号の小さいものから順に絶対値が入力されることにより、第2のピーク検出部247は、ピーク値に対応するタップ位置を特定することができる。
比較タップ区間判定部248は、第1のピーク検出部245から出力された実部ピーク情報及び第2のピーク検出部406から出力された虚部ピーク情報により、両者で示されるそれぞれのピーク値を比較することでタップ位置を選択し、この選択されたタップ位置の前後所定数のタップを含む区間をタップ区間として特定する。そして、比較タップ区間判定部248は、特定されたタップ区間を示す情報を比較判定部241に与える。
比較判定部241は、比較タップ区間判定部248から出力された情報で示されるタップ区間を用いて、実施の形態1と同様に第1の判定値及び第2の判定値を計算し、第1の判定値と、第2の判定値の大小を判定して、その判定結果を選択部142に与える。
なお、実施の形態2におけるCIR検出フィルタ部220は、実施の形態1におけるCIR検出フィルタ部120と置き換えてもよい。また、実施の形態2におけるCIR出力部240は、実施の形態1におけるCIR出力部140と置き換えてもよい。
以上のように、実施の形態2では、2つのフィルタ処理で更新されるフィルタ係数に対して収束判定をした上でCIRを検出するので、CIR検出の高速化と精度向上を図ることができる。また、フィルタ係数の比較判定にフィルタ係数のピーク値を用いることで、主波が変動するような伝送路においてもCIR検出を行うことができる。
実施の形態3.
実施の形態1及び2では、第1のフィルタ処理部121、221が実部フィルタ係数IFCを生成し、第2のフィルタ処理部125、225が虚部フィルタ係数QFCを生成している。これに対して、実施の形態3では、実部参照信号IRS及び虚部参照信号QRSに対してフィルタ処理を時分割で実行することで、1つのフィルタ処理部が実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCを生成する例を示す。
図1に示されているように、実施の形態3に係る受信装置300は、信号処理装置101と、等化装置310と、誤り訂正装置104と、記憶装置105とを備える。実施の形態3に係る受信装置300は、等化装置310において、実施の形態1に係る受信装置100と異なっている。
図2に示されているように、実施の形態3における等化装置310は、第1のフーリエ変換部111と、参照信号抽出部112と、CIR検出フィルタ部320と、CIR出力部140と、第2のフーリエ変換部113と、等化部114と、逆フーリエ変換部115とを備える。実施の形態3における等化装置310は、CIR検出フィルタ部320において、実施の形態1における等化装置110と異なっている。
図9は、CIR検出フィルタ部320の構成を概略的に示すブロック図である。フィルタ処理部321と、フィルタ入力選択部335と、出力フィルタ係数バッファ部336とを備える。フィルタ処理部321は、フィルタ部322と、フィルタ係数更新部323と、フィルタ係数選択部324とを備える。
フィルタ入力選択部335は、実部参照信号IRS及び虚部参照信号QRSを入力とし、一方をメモリ335Aに記憶させ、他方をフィルタ処理部321に与える。そして、フィルタ入力選択部335は、所定の時間後、又はフィルタ処理部321でのフィルタ処理終了後、メモリ335Aに記憶させた一方を、他方と切り替えて、フィルタ処理部321に与える。以上のように、フィルタ入力選択部335は、実部参照信号IRS及び虚部参照信号QRSを、交互にフィルタ処理部321に出力する。
フィルタ処理部321は、実施の形態1における第1のフィルタ処理部121及び第2のフィルタ処理部125と同様の処理を行う。
フィルタ部322は、既知信号KSを実フィルタ処理し、処理結果である処理信号をフィルタ係数更新部323に与える。
フィルタ係数更新部323は、既知信号KSと、実部参照信号IRS又は虚部参照信号QRSと、フィルタ部322から出力される処理信号との入力を受け、この処理信号が、実部参照信号IRS又は虚部参照信号QRSに近づき、この処理信号が、実部参照信号IRS又は虚部参照信号QRSと一致するように、第1のフィルタ係数又は第2のフィルタ係数を更新する。そして、フィルタ係数更新部323は、更新後の第1のフィルタ係数又は第2のフィルタ係数をフィルタ部322及びフィルタ係数選択部324に与える。
フィルタ係数選択部124は、既知信号到来後のフィルタ更新開始から、所定時間が経過した後に、又は、第1のフィルタ係数若しくは第2のフィルタ係数が所定の回数更新した後に、フィルタ係数更新部323の出力である最新の第1のフィルタ係数又は第2のフィルタ係数を選択し、選択された第1のフィルタ係数を実部フィルタ係数IFCとして、又は、選択された第2のフィルタ係数を虚部フィルタ係数QFCとして、出力フィルタ係数バッファ部336に与える。
出力フィルタ係数バッファ部336は、フィルタ係数選択部324の出力である実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCを入力とし、バッファリングする記憶部である。そして、出力フィルタ係数バッファ部336は、所定のタイミングでこの2つの係数をCIR出力部140に与える。なお、バッファを用いずに、CIR出力部140が、実部フィルタ係数IFC及び虚部フィルタ係数QFCを記憶して記憶部から、これらを読み出すようにしてもよい。
なお、フィルタ処理部321は、前回のCIR検出の際の実部フィルタ係数IFC又は虚部フィルタ係数QFCを、図示してはいない記憶部に保持しておくことで、フィルタ係数を更新する際の初期値として保持されたフィルタ係数を用いてもよい。また、フィルタ処理部321は、出力フィルタ係数バッファ部336で保持される、前回のCIR検出の際の実部フィルタ係数IFC又は虚部フィルタ係数QFCを、フィルタ係数更新の初期値として用いてもよい。この場合、フィルタ係数を更新する際の初期値として、前回のフィルタ係数を用いることができるので、CIR検出の高速化と精度向上とを図ることができる。
また、フィルタ処理部321は、実施の形態2で示されているフィルタ係数収束判定部230と同様の部分を備え、フィルタ部322に設定されるフィルタ係数が収束したタイミングで、実部フィルタ係数IFC又は虚部フィルタ係数QFCをフィルタ係数選択部324が出力するように構成されていてもよい。この場合、フィルタ入力選択部335は、フィルタ部322に設定されるフィルタ係数が収束したタイミングで、実部参照信号IRS及び虚部参照信号QRSの出力を切り替えてもよい。この場合、収束判定をした上でCIRが検出されるため、CIR検出の高速化と精度向上とを図ることができる。
以上のように、実施の形態3によれば、CIR検出に用いる2つのフィルタ処理を、時分割して1つのフィルタ処理部321で行うことで、比較的小規模な回路でCIRを検出することができる。
実施の形態3における等化装置310は、実施の形態1におけるCIR出力部140の代わりに、実施の形態2におけるCIR出力部240を備えることもできる。
以上に記載した実施の形態においては、VSB変調を前提に記載しているが、例えば、VSB変調と同様に、送信される信号のI成分及びQ成分の何れか一方に、既知信号と線形な対応を有する情報が保持されるものであれば、受信信号のI成分又はQ成分の何れか一方から、CIRを特定することで、効率的に周波数軸等化を行うことができる。また、その他方が、情報を保持していないことで、受信信号のI成分に対応する実部フィルタ係数と、受信信号のQ成分に対応する虚部フィルタ係数との大小を比較することにより、何れの成分に既知信号がより反映されているかを検出することができる。
100,200,300:受信装置、 101:信号処理装置、 102:チューナ、 103:同期処理装置、 104:誤り訂正装置、 105:記憶装置、 110,210,310:等化装置、 111:第1のフーリエ変換部、 112:参照信号抽出部、 113:第2のフーリエ変換部、 114:等化部、 115:逆フーリエ変換部、 120,220,320:CIR検出フィルタ部、 121,221:第1のフィルタ処理部、 122,222:第1のフィルタ部、 123:第1のフィルタ係数更新部、 124,224:第1のフィルタ係数選択部、 125:第2のフィルタ処理部、 126,226:第2のフィルタ部、 127:第2のフィルタ係数更新部、 128,228:第2のフィルタ係数選択部、 230:フィルタ係数収束判定部、 231:第1の収束判定部、 232:第2の収束判定部、 233:収束タイミング判定部、 140,240:CIR出力部、 141:比較判定部、 142:選択部、 243:タップ区間特定部、 244:第1のフィルタ係数絶対値検出部、 245:第1のピーク検出部、 246:第2のフィルタ係数絶対値検出部、 247:第2のピーク検出部、 248:比較タップ区間判定部、 321:フィルタ処理部、 322:フィルタ部、 323:フィルタ係数更新部、 324:フィルタ係数選択部、 335:フィルタ入力選択部、 336:出力フィルタ係数バッファ部。

Claims (19)

  1. 既知信号が含まれた受信信号をフーリエ変換することで、周波数領域信号を生成する第1のフーリエ変換部と、
    前記受信信号から、前記既知信号が含まれている部分の実部成分及び虚部成分をそれぞれ抽出する参照信号抽出部と、
    前記既知信号にフィルタ処理を施して第1の処理信号を生成し、当該第1の処理信号が前記実部成分に収束するように、前記既知信号にフィルタ処理を施す際の第1のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第1のフィルタ係数から実部フィルタ係数を選択し、また、前記既知信号にフィルタ処理を施して第2の処理信号を生成し、当該第2の処理信号が前記虚部成分に収束するように、前記既知信号にフィルタ処理を施す際の第2のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第2のフィルタ係数から虚部フィルタ係数を選択する検出フィルタ部と、
    前記実部フィルタ係数の総和の絶対値と、前記虚部フィルタ係数の総和の絶対値とを比較して大きい方のフィルタ係数を選択して、チャンネルインパルス応答を特定する出力部と、
    前記チャンネルインパルス応答をフーリエ変換することで、伝送路推定信号を生成する第2のフーリエ変換部と、
    前記伝送路推定信号に基づいて、前記周波数領域信号を補正することで、等化信号を生成する等化部と、
    前記等化信号を逆フーリエ変換することで、復調信号を生成する逆フーリエ変換部と、
    を備え
    前記受信信号は、前記既知信号を含む送信データを多値VSB変調方式で変調したVSB信号を所定の周波数帯に変換したものであること
    特徴とする等化装置。
  2. 前記出力部は、
    特定のタップ区間における前記実部フィルタ係数の総和の絶対値を第1の判定値として算出し、当該特定のタップ区間における前記虚部フィルタ係数の総和の絶対値を第2の判定値として算出し、前記第1の判定値と前記第2の判定値の大小を比較する比較判定部と、
    前記第1の判定値が前記第2の判定値よりも大きい場合には、前記実部フィルタ係数を用いて前記チャンネルインパルス応答を特定し、前記第2の判定値が前記第1の判定値よりも大きい場合には、前記虚部フィルタ係数を用いて前記チャンネルインパルス応答を特定する選択部と、を備えること
    を特徴とする請求項1に記載の等化装置。
  3. 前記選択部は、
    前記第1の判定値が前記第2の判定値よりも大きい場合には、前記実部フィルタ係数の値を実部とし、0値を虚部とする複素信号を前記チャンネルインパルス応答として特定し、また、前記第2の判定値が前記第1の判定値よりも大きい場合には、前記虚部フィルタ係数の値を虚部とし、0値を実部とする複素信号を前記チャンネルインパルス応答として特定すること
    を特徴とする請求項2に記載の等化装置。
  4. 前記検出フィルタ部は、
    前記第1のフィルタ係数を設定して、前記既知信号に対してフィルタ処理を施し、第1の処理信号を生成する第1のフィルタ部と、
    前記第1の処理信号が前記実部成分に収束するように、前記第1のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第1のフィルタ係数を前記第1のフィルタ部に設定させる第1のフィルタ係数更新部と、
    前記実部フィルタ係数として、前記更新後の第1のフィルタ係数を1つ選択する第1のフィルタ係数選択部と、
    前記第2のフィルタ係数を設定して、前記既知信号に対してフィルタ処理を施し、第2の処理信号を生成する第2のフィルタ部と、
    前記第2の処理信号が前記虚部成分に収束するように、前記第2のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第2のフィルタ係数を前記第2のフィルタ部に設定させる第2のフィルタ係数更新部と、
    前記虚部フィルタ係数として、前記更新後の第2のフィルタ係数を1つ選択する第2のフィルタ係数選択部と、を備えること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の等化装置。
  5. 前記第1のフィルタ係数選択部は、第1のフィルタ係数の更新開始から、所定時間が経過した後に、又は、第1のフィルタ係数が所定の回数更新した後に、前記実部フィルタ係数として、最新の前記更新後の第1のフィルタ係数を選択し、
    前記第2のフィルタ係数選択部は、第2のフィルタ係数の更新開始から、所定時間が経過した後に、又は、第2のフィルタ係数が所定の回数更新した後に、前記虚部フィルタ係数として、最新の前記更新後の第2のフィルタ係数を選択すること
    を特徴とする請求項4に記載の等化装置。
  6. 前記検出フィルタ部は、
    前記第1の処理信号と前記実部成分との差分から、前記第1の処理信号が前記実部成分に収束したか否かを判断し、また、前記第2の処理信号と前記虚部成分との差分から、前記第2の処理信号が前記虚部成分に収束したか否かを判断するフィルタ係数収束判定部をさらに備え、
    前記第1のフィルタ係数選択部は、前記フィルタ係数収束判定部が前記第1の処理信号及び前記第2の処理信号の少なくとも何れか一方が収束したと判断したときに、前記実部フィルタ係数として、最新の前記更新後の第1のフィルタ係数を選択し、
    前記第2のフィルタ係数選択部は、前記フィル係数収束判定部が前記第1の処理信号及び前記第2の処理信号の少なくとも何れか一方が収束したと判断したときに、前記虚部フィルタ係数として、最新の前記更新後の第2のフィルタ係数を選択すること
    を特徴とする請求項4に記載の等化装置。
  7. 前記検出フィルタ部は、
    前記参照信号抽出部から前記実部成分及び前記虚部成分の入力を受け、前記実部成分及び前記虚部成分を交互に出力するフィルタ入力選択部と、
    前記フィルタ入力選択部が前記実部成分を出力した場合には、前記第1のフィルタ係数を設定し、前記既知信号に対してフィルタ処理を施して、前記第1の処理信号を生成し、また、前記フィルタ入力選択部が前記虚部成分を出力した場合には、前記第2のフィルタ係数を設定し、前記既知信号に対してフィルタ処理を施して、前記第2の処理信号を生成するフィルタ部と、
    前記フィルタ入力選択部が前記実部成分を出力した場合には、前記第1の処理信号が前記実部成分に収束するように、前記第1のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第1のフィルタ係数を前記フィルタ部に設定させ、また、前記フィルタ入力選択部が前記虚部成分を出力した場合には、前記第2の処理信号が前記虚部成分に収束するように、前記第2のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第2のフィルタ係数を前記フィルタ部に設定させるフィルタ係数更新部と、
    前記フィルタ入力選択部が前記実部成分を出力した場合には、前記実部フィルタ係数として、前記更新後の第1のフィルタ係数を1つ選択し、また、前記フィルタ入力選択部が前記虚部成分を出力した場合には、前記虚部フィルタ係数として、前記更新後の第2のフィルタ係数を1つ選択するフィルタ係数選択部と、を備えること
    を特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載の等化装置。
  8. 前記特定のタップ区間は、予め定められたタップ区間であること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の等化装置。
  9. 前記出力部は、
    前記実部フィルタ係数におけるピーク値のタップ位置及び前記虚部フィルタ係数におけるピーク値のタップ位置の何れか一方の位置を選択し、当該選択された位置の前後所定数のタップが含まれる区間をタップ区間として特定するタップ区間特定部をさらに備え、
    前記特定のタップ区間は、前記タップ区間特定部により特定されたタップ区間であること
    を特徴とする請求項2又は3に記載の等化装置。
  10. 放送波の信号を所定の周波数帯に変換することにより、受信信号を生成する信号処理装置と、
    前記既知信号を記憶する記憶装置と、
    請求項1からの何れか一項に記載の等化装置と、を備えること
    を特徴とする受信装置。
  11. 既知信号が含まれた受信信号をフーリエ変換することで、周波数領域信号を生成する第1のフーリエ変換工程と、
    前記受信信号から、前記既知信号が含まれている部分の実部成分及び虚部成分をそれぞれ抽出する参照信号抽出工程と、
    前記既知信号にフィルタ処理を施して第1の処理信号を生成し、当該第1の処理信号が前記実部成分に収束するように、前記既知信号にフィルタ処理を施す際の第1のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第1のフィルタ係数から実部フィルタ係数を選択し、また、前記既知信号にフィルタ処理を施して第2の処理信号を生成し、当該第2の処理信号が前記虚部成分に収束するように、前記既知信号にフィルタ処理を施す際の第2のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第2のフィルタ係数から虚部フィルタ係数を選択する検出フィルタ工程と、
    前記実部フィルタ係数の総和の絶対値と、前記虚部フィルタ係数の総和の絶対値とを比較して大きい方のフィルタ係数を選択して、チャンネルインパルス応答を特定する出力工程と、
    前記チャンネルインパルス応答をフーリエ変換することで、伝送路推定信号を生成する第2のフーリエ変換工程と、
    前記伝送路推定信号に基づいて、前記周波数領域信号を補正することで、等化信号を生成する等化工程と、
    前記等化信号を逆フーリエ変換することで、復調信号を生成する逆フーリエ変換工程と、
    を有し、
    前記受信信号は、前記既知信号を含む送信データを多値VSB変調方式で変調したVSB信号を所定の周波数帯に変換したものであること
    特徴とする等化方法。
  12. 前記出力工程は、
    特定のタップ区間における前記実部フィルタ係数の総和の絶対値を第1の判定値として算出し、当該特定のタップ区間における前記虚部フィルタ係数の総和の絶対値を第2の判定値として算出し、前記第1の判定値と前記第2の判定値の大小を比較する比較判定工程と、
    前記第1の判定値が前記第2の判定値よりも大きい場合には、前記実部フィルタ係数を用いて前記チャンネルインパルス応答を特定し、前記第2の判定値が前記第1の判定値よりも大きい場合には、前記虚部フィルタ係数を用いて前記チャンネルインパルス応答を特定する選択工程と、を有すること
    を特徴とする請求項11に記載の等化方法。
  13. 前記選択工程は、
    前記第1の判定値が前記第2の判定値よりも大きい場合には、前記実部フィルタ係数の値を実部とし、0値を虚部とする複素信号を前記チャンネルインパルス応答として特定し、また、前記第2の判定値が前記第1の判定値よりも大きい場合には、前記虚部フィルタ係数の値を虚部とし、0値を実部とする複素信号を前記チャンネルインパルス応答として特定すること
    を特徴とする請求項12に記載の等化方法。
  14. 前記検出フィルタ工程は、
    前記第1のフィルタ係数を設定して、前記既知信号に対してフィルタ処理を施し、第1の処理信号を生成する第1のフィルタ工程と、
    前記第1の処理信号が前記実部成分に収束するように、前記第1のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第1のフィルタ係数を設定させて前記第1のフィルタ工程を行わせる第1のフィルタ係数更新工程と、
    前記実部フィルタ係数として、前記更新後の第1のフィルタ係数を1つ選択する第1のフィルタ係数選択工程と、
    前記第2のフィルタ係数を設定して、前記既知信号に対してフィルタ処理を施し、第2の処理信号を生成する第2のフィルタ工程と、
    前記第2の処理信号が前記虚部成分に収束するように、前記第2のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第2のフィルタ係数を設定させて前記第2のフィルタ工程を行わせる第2のフィルタ係数更新工程と、
    前記虚部フィルタ係数として、前記更新後の第2のフィルタ係数を1つ選択する第2のフィルタ係数選択工程と、を有すること
    を特徴とする請求項11から13の何れか一項に記載の等化方法。
  15. 前記第1のフィルタ係数選択工程は、第1のフィルタ係数の更新開始から、所定時間が経過した後に、又は、第1のフィルタ係数が所定の回数更新した後に、前記実部フィルタ係数として、最新の前記更新後の第1のフィルタ係数を選択し、
    前記第2のフィルタ係数選択工程は、第2のフィルタ係数の更新開始から、所定時間が経過した後に、又は、第2のフィルタ係数が所定の回数更新した後に、前記虚部フィルタ係数として、最新の前記更新後の第2のフィルタ係数を選択すること
    を特徴とする請求項14に記載の等化方法。
  16. 前記検出フィルタ工程は、
    前記第1の処理信号と前記実部成分との差分から、前記第1の処理信号が前記実部成分に収束したか否かを判断し、また、前記第2の処理信号と前記虚部成分との差分から、前記第2の処理信号が前記虚部成分に収束したか否かを判断するフィルタ係数収束判定工程をさらに有し、
    前記第1のフィルタ係数選択工程は、前記フィルタ係数収束判定工程において前記第1の処理信号及び前記第2の処理信号の少なくとも何れか一方が収束したと判断されたときに、前記実部フィルタ係数として、最新の前記更新後の第1のフィルタ係数を選択し、
    前記第2のフィルタ係数選択工程は、前記フィル係数収束判定工程において前記第1の処理信号及び前記第2の処理信号の少なくとも何れか一方が収束したと判断されたときに、前記虚部フィルタ係数として、最新の前記更新後の第2のフィルタ係数を選択すること
    を特徴とする請求項14に記載の等化方法。
  17. 前記検出フィルタ工程は、
    前記参照信号抽出工程から、前記実部成分及び前記虚部成分の入力を受け、前記実部成分及び前記虚部成分を交互に出力するフィルタ入力選択工程と、
    前記フィルタ入力選択工程において前記実部成分が出力された場合には、前記第1のフィルタ係数を設定し、前記既知信号に対してフィルタ処理を施して、前記第1の処理信号を生成し、また、前記フィルタ入力選択工程において前記虚部成分が出力された場合には、前記第2のフィルタ係数を設定し、前記既知信号に対してフィルタ処理を施して、前記第2の処理信号を生成するフィルタ工程と、
    前記フィルタ入力選択工程において前記実部成分が出力された場合には、前記第1の処理信号が前記実部成分に収束するように、前記第1のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第1のフィルタ係数を設定させて前記フィルタ工程を行わせ、また、前記フィルタ入力選択工程において前記虚部成分が出力された場合には、前記第2の処理信号が前記虚部成分に収束するように、前記第2のフィルタ係数を更新し、当該更新後の第2のフィルタ係数を設定させて前記フィルタ工程を行わせるフィルタ係数更新工程と、
    前記フィルタ入力選択工程において前記実部成分が出力された場合には、前記実部フィルタ係数として、前記更新後の第1のフィルタ係数を1つ選択し、また、前記フィルタ入力選択工程において前記虚部成分が出力された場合には、前記虚部フィルタ係数として、前記更新後の第2のフィルタ係数を1つ選択するフィルタ係数選択工程と、を有すること
    を特徴とする請求項11から13の何れか一項に記載の等化方法。
  18. 前記特定のタップ区間は、予め定められたタップ区間であること
    を特徴とする請求項12又は13に記載の等化方法。
  19. 前記出力工程は、
    前記実部フィルタ係数におけるピーク値のタップ位置及び前記虚部フィルタ係数におけるピーク値のタップ位置の何れか一方の位置を選択し、当該選択された位置の前後所定数のタップが含まれる区間をタップ区間として特定するタップ区間特定工程をさらに備え、
    前記特定のタップ区間は、前記タップ区間特定工程において特定されたタップ区間であること
    を特徴とする請求項12又は13に記載の等化方法。
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