JP5600748B2 - エンジンの位相可変装置 - Google Patents

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Description

本発明は、クランクシャフトとカムシャフトの組付角(相対位相角)を変更してバルブの開閉タイミングを変化させる位相可変機構にバルブ側からの外乱トルクによる組付角のズレを防止するセルフロック機構を設けた自動車用エンジンの位相可変装置に関する。
クランクシャフトとカムシャフトの組付角(相対位相角)を変更してバルブの開閉タイミングを変化させる位相可変装置において、エンジンのバルブ側から衝撃に基づく外乱トルクによる組付角のズレを防止するセルフロック機構を設けたエンジンの位相可変装置には、下記特許文献1に示すものがある。特許文献1の位相可変装置1は、特許文献1の図1に示すとおり、第1電磁クラッチ21または第2電磁クラッチ38のいずれかを作動させることにより、クランクシャフトに対する図示しないカムシャフトの組付角を進角方向(D1方向)または遅角方向(D2)のいずれかに変換させ、変換の方向と量に応じてバルブの開閉タイミングを変更するものである。
特許文献1の装置において、図示しないカムシャフトは、特許文献1の図1等に示すとおり、偏心円カム12を有するセンターシャフト7に一体化され、クランクシャフトの動力を受ける駆動回転体2は、センターシャフト7によって回動可能に支持されている。また、センターシャフト7は、ロックプレートブッシュ13を介して偏心円カム12を挟持するロックプレート14と、連結ピン2aにより、第1制御回転体3に一体化されている。駆動回転体と共にD1方向に回転する図示しないカムシャフトは、第1制御回転体3が第1電磁クラッチ21に制動されることにより、駆動回転体に対して回転遅れを生じるため、駆動回転体2に対する図示しないカムシャフトの組付角は、遅角方向(D2方向)に変更される。一方、駆動回転体2は、第1リンクピン34を介してピンガイドプレート33に一体化されている。第1リンクピン34は、第2制御回転体32が第2電磁クラッチ38に制動されことによって第1制御回転体3の第1縮径ガイド溝31とピンガイドプレート33の略径方向ガイド溝33bに沿って変位し、図示しないカムシャフトを第1制御回転体3に対して進角方向(D1方向)に相対回動させる。その結果、駆動回転体2に対する図示しないカムシャフトの組付角は、進角方向(D1方向)に変更される。
一方、特許文献1の位相可変装置には、図示しないカムシャフトに入力された外乱トルクを利用してロックプレート14を駆動回転体2に対して相対回動不能にロックさせることにより、図示しないカムシャフトと駆動回転体2の組付角のズレを防止するセルフロック機構11が設けられている。セルフロック機構11の詳細について説明すると、まず、駆動回転体2は、スプロケット4と駆動円筒5を一体化したものであり、ロックプレート14は、駆動円筒5の円筒部20の内周面20aに内接する。尚、以下の説明においては、特許文献1の図7に示すように、図示しないカムシャフトの中心軸L0と偏心円カム12の中心L1を結ぶ直線をL2、中心L1においてL2に直交する直線をL3、L3と内周面20aとの交点をP3,P4とする。また、交点P3,P4におけるロックプレート68への接線L4と直線L3に直交する直線L5とが成す角をθ1,θ2とし、内周面20aとロックプレート14の外周面との摩擦係数をμとする。
図示しないカムシャフトが図示しないバルブ側からD2方向またはD1方向に外乱トルクを受けて偏心円カム12のカム中心L1が中心軸L0周りに回動しようとすると、ロックプレート14と円筒部20の内周面20aとの間には、交点P3,P4において、外向きの力F1またはF2が発生する。
その際、力F1とF2のうち、ロックプレート外周面の接線方向に働く分力(F1・sinθ1とF2・sinθ2)は、ロックプレート14を円筒部20の内側で回動させるように作用し、前記接線方向に直交する方向の分力(F1×cosθ1とF2×cosθ2)は、ロックプレート14を内周面20aに押しつけて両者の間に前記接線方向の分力と逆向きの摩擦力(μ×F1×cosθ1とμ×F2×cosθ2)を発生させる。前記接線方向の分力が前記逆向きの摩擦力を超えた場合、図示しないカムシャフトは、一体化されたロックプレート14と共に駆動回転体2に対して回動してしまうため、クランクシャフトに対するカムシャフトの組付角は、外乱トルクの発生によってズレてしまう。
特許文献1のセルフロック機構11は、上記観点から、外乱トルクの発生時に前記摩擦力が接線方向の分力を上回るようにし、ロックプレート14の回動を阻止することによって、クランクシャフトに対するカムシャフトの組付角のズレを防止したものである。具体的には、ロックプレート14は、前記摩擦力と接線方向の分力が「μ×F1×cosθ1>F1×sinθ1とF2×sinθ2>μ×F2×cosθ2」という関係を保つ場合に発生するセルフロック効果によって駆動回転体2に対して回動不能に保持されるため、特許文献1の位相可変装置においては、角度θ1とθ2がθ1<tan-1μ、θ2<tan-1μになるように構成されている。
PCT/JP2010/58370
特許文献1のエンジンの位相可変装置における前記セルフロック効果は、前記角度θ1とθ2をより小さくし、前記接線方向の分力をより小さくしながら前記摩擦力をより大きくすることによってより強化される。また、特許文献1の位相可変装置の構成上において前記角度θ1とθ2を小さくする手段には、偏心円カム12の偏心距離(カムシャフト中心軸L0からカム中心L1までの距離のことであり、以降は単に偏心距離Lとする)を短くする手段と、ロックプレート14の内径及び円筒部20の半径(以降は、半径Rとする)を大きくする手段の二つがある。しかし、これら二つの手段には以下の弊害がある。
まず、特許文献1の偏心円カム12は、ロックプレートブッシュ13を間に挟んでロックプレート14の保持溝15に保持されているが、ロックプレートブッシュ13と保持溝15の間には、製造誤差による微少隙間が形成される。その場合、ロックプレートブッシュ13は、外乱トルクを受けた偏心円カム13と共に微少隙間に応じ、保持溝15に接触するまで回転する。前記セルフロック機構においては、保持溝15に接触するまでのロックプレートブッシュ13の回転角が大きくなるほど、保持溝15に対するロックプレートブッシュ13のガタツキが大きくなるため、セルフロック効果発生までの時間が長くなる。ロックプレートブッシュ13の回転角は、偏心円カム12の偏心距離Lが大きいほど小さくなり、偏心距離Lが短いほど大きくなるため、偏心円カム12の偏心距離Lを短くすることは、前記セルフロック効果を強くする反面、効果発生までの反応性を鈍くすることでセルフロック効果の確実性を低下させる。一方、ロックプレート14の外径及び円筒部20の半径Rを大きくすることは、前記セルフロック効果を強くする反面、位相可変機構を大型化させることによって、エンジンスペースにおける配置の自由度を狭めることになる。
一方、発明者は、セルフロック機構について更なる研究を重ねた結果、従来のセルフロック効果向上の方策とは逆に、偏心円カム12の偏心距離Lを長くしてロックプレートブッシュのガタつきを抑え、更にロックプレートの半径Rを小さくしたとしても、駆動回転体の円筒部の内周面に対するロックプレート14の当り位置を従来と異なる位置に変えることによって、セルフロック効果を低下させずに向上させることが出来る方策を見いだした。
本願発明の目的は、セルフロック効果発生までの反応性を低下させることなく、セルフロック効果を更に強化可能にすることで信頼性の高いセルフロック機構を備えたエンジンの位相可変装置を提供することにある。
請求項1のエンジンの位相可変装置は、クランクシャフトによって駆動する駆動回転体と、制御回転体と、前記駆動回転体を同軸かつ相対回動可能に支持するカムシャフトと、前記駆動回転体に対する相対回動トルクを前記制御回転体に付与する回動操作力付与手段と、前記駆動回転体に対する制御回転体の相対回動に応じて前記カムシャフトと駆動回転体の組付角を変更する組付角変更機構と、該組付角変更機構に設けられてカムトルクによる駆動回転体とカムシャフトの組付角のズレを防止するセルフロック機構と、を有するエンジンの位相可変装置であって、前記セルフロック機構には、前記駆動回転体に設けられた円筒部と、前記カムシャフトに一体化された偏心円カムとその内側に形成された保持溝を介して前記偏心円カムの外周面を保持するロックプレートと、を備え、前記円筒部の内周面に当接する段差状の当接部を、前記ロックプレートの外周面において放射方向に少なくとも4箇所突設した。
(作用)セルフロック機構によるセルフロック効果は、カムシャフトに発生した外乱トルクにより、駆動回転体の円筒部に対してロックプレートを相対回動させようと回転モーメントよりも、ロックプレートにおける段差状の所定の当接部が駆動回転体の円筒部の内周面に押しつけられた際に発生する摩擦力による抵抗モーメントの方が大きいときに発生する。
また、セルフロック効果は、ロックプレートの外周方向における段差状の当接部の配置間隔を広げるほど大きくなり、該配置間隔を狭くするほど小さくなる。言い換えると、請求項1のエンジンの位相可変装置が有するセルフロック機構においては、段差状の当接部の配置間隔に応じてセルフロック効果の強弱が決定されるため、偏心円カムの偏心距離を長くしてセルフロック効果発生までの反応性を向上させ、ロックプレートの半径を短くしても、セルフロック効果を十分に発生させることが出来る。
また、請求項2のエンジンの位相可変装置は、クランクシャフトによって駆動する駆動回転体と、制御回転体と、前記駆動回転体を同軸かつ相対回動可能に支持するカムシャフトと、前記駆動回転体に対する相対回動トルクを前記制御回転体に付与する回動操作力付与手段と、前記駆動回転体に対する制御回転体の相対回動に応じて前記カムシャフトと駆動回転体の組付角を変更する組付角変更機構と、該組付角変更機構に設けられてカムトルクによる駆動回転体とカムシャフトの組付角のズレを防止するセルフロック機構と、を有するエンジンの位相可変装置であって、前記セルフロック機構には、前記駆動回転体に設けられた円筒部と、前記カムシャフトに一体化された偏心円カムとその内側に形成された保持溝を介して前記偏心円カムの外周面を保持するロックプレートと、を設け、前記保持溝は、前記偏心円カムの外周面を保持する当たり面を有し、カムシャフト中心軸とカム中心を結ぶ線に対して前記カム中心で直交する線が前記保持溝と交差する位置から偏心方向の領域のみに前記当たり面を形成した。
(作用)ロックプレートを保持させる保持溝の当たり面を、カムシャフト中心軸とカム中心を結ぶ線に対して前記カム中心で直交する線が前記保持溝と考査する位置から偏心方向の領域のみに限定して設け、ロックプレートと保持溝の当たり位置を所定の位置にすることにより、カムシャフトへ外乱トルクが入力された際にロックプレートと保持溝との間には、予期せぬ過大なフリクションが発生しなくなる。その結果、請求項2のエンジンの位相可変装置のセルフロック機構においては、ロックプレートと保持溝が予期せぬ状況でロックする現象と、セルフロック効果を解除すべきときに解除できなくなる現象が回避される。
また、請求項3は、請求項1または2に記載のエンジンの位相可変装置において、前記ロックプレートが前記保持溝からロックプレートの外周面方向に向けて形成された一対のスリットによって2分割され、前記スリットの一方には、2分割された前記ロックプレートに該スリットの幅を拡張する方向の付勢力を付与する付勢手段を設けた。
(作用)ロックプレートを保持溝から外周面に伸びるスリットで2つに分割した場合には、分割により、一方のロックプレートに生じた相対回動トルクが他方のロックプレートに伝達されなくなり、外乱トルクの発生時にロックプレートに発生する相対回動トルクが低減されるため、外乱発生時におけるロックプレートの駆動回転体円筒部への押圧力を向上させることが出来る。また、付勢手段によって、製造誤差等によって発生するロックプレートと駆動回転体の円筒部間の間隙がより小さくなるため、セルフロック発生時の各部材のガタツキが低減される。即ち、外乱発生時におけるロックプレートの駆動回転体円筒部への押圧力を瞬時に発生させることが出来る。
また、請求項4は、請求項1から3のうちいずれかに記載のエンジンの位相可変装置であって、前記駆動回転体は、クランクシャフトの動力を伝達されるスプロケットを前記円筒部と一体に有し、前記ロックプレートは、前記円筒部とスプロケットの間に配置されることによってカムシャフトの軸方向に位置決めされたことを特徴とする、請求項1から3のうちいずれかに記載のエンジンの位相可変装置。
(作用)セルフロック効果により、ロックプレートが駆動円筒の円筒部内周面に押しつけられると、カムシャフトにおける駆動円筒の支持部とスプロケットの支持部には、それぞれ、偏心円カムの位置を中心として回転モーメントが発生する。前記各支持部が両方とも偏心円カムの前方または後方の一方に設けられた場合、カムシャフトは、前記回転モーメントにより、カムシャフト中心軸方向に対してたわみを生じる。前記たわみは、カムシャフトに支持された各部材間に局所的なフリクションを発生させることにより、組付角変更機構やセルフロック機構の確実な動作に支障をきたす場合がある。
請求項4のエンジンの位相可変装置においては、一体化された駆動円筒とプロケットの間にロックプレートが挟まれているため、カムシャフトにおける駆動円筒の支持部とスプロケットの支持部は、偏心円カムの前後にそれぞれ配置される。その結果、偏心円カムを中心としてカムシャフトにおける駆動円筒の支持部とスプロケットの支持部にそれぞれ発生する回転モーメントは、作用する方向が逆になり、互いを打ち消し合う。その結果、カムシャフトにたわみが発生しないため、カムシャフトに支持された各部材間には、局所的な摩擦力が発生しない。言い換えると、請求項4においては、組付角変更機構の動作とセルフロック効果の発生が阻害されない。
請求項1によれば、セルフロック効果の効き始めまでの反応性を低下させることなく、セルフロック効果を向上させることによって、信頼性の高いセルフロック機構を有するエンジンの位相可変装置を得ることが出来る、また、請求項1によれば、エンジンの位相可変装置の大型化が抑制されるため、設計の自由度が向上する。
請求項2によれば、ロックプレートと保持溝との間に発生する過大なフリクションを防止し、セルフロック効果の発生と解除を確実に行なわせることで、信頼性の高いセルフロック機構を備えたエンジンの位相可変装置を得ることが出来る。
請求項3及び請求項4のエンジンの位相可変装置によれば、セルフロック機能が更に確実に発揮され、セルフロック機能の信頼性が向上する。
エンジンの位相可変装置の第1実施例を装置前方から見た分解斜視図である。 図1の分解斜視図を装置後方から見た図である。 第1実施例のエンジンの位相可変装置の正面図である。 図3のA−A断面図である。 位相可変装置の位相可変前の断面図であり、(a)図4のB−B断面図である。(b)図4のD−D断面図である。 位相可変装置の位相可変前の断面図であり、(a)図は、図4のE−E断面図であり、(b)図は、図4のF−F断面図である。 位相可変装置の位相可変後の断面図であり、(a)図は、図4のB−B断面図である。(b)図は、図4のD−D断面図である。 位相可変装置の位相可変後の断面図であり、(a)図は、図4のE−E断面図であり、(b)図は、図4のF−F断面図である。 (a)図は、第1実施例のセルフロック機構における作用説明図である。(b)図は、回転モーメントの釣り合いに関する補足説明図である。 ロックプレートの第1変形例を示す図4のF−F相当箇所の断面図である。 偏心円カムの変形例とロックプレートの第2変形例を示す図4のF−F相当箇所の断面図である。
次に、本発明の実施の形態を図によって説明する。各実施例に示すエンジンの位相可変装置は、エンジンに組付けられ、クランクシャフトの回転に同期して吸排気弁が開閉するようにクランクシャフトの回転をカムシャフトに伝達するとともに、エンジンの負荷や回転数などの運転状態によってエンジンの吸排気弁の開閉タイミングを変化させるための装置である。
図1〜9により第1実施例の装置の構成について説明する。第1実施例におけるエンジンの位相可変装置50は、クランクシャフト(図示せず)によって駆動回転する駆動回転体51、第1制御回転体52(請求項1の制御回転体)、カムシャフト(図示せず)、回動操作力付与手段53、組付角変更機構54、セルフロック機構56によって構成される。尚、以降においては、図1における第2電磁クラッチ91側を装置前方、駆動回転体51側を装置後方とする。また、装置前方から見た駆動回転体51のカムシャフト中心軸L0周りの回転方向を進角D1方向(時計回り)、D1と逆方向を遅角D2方向(反時計回り)として説明する。
駆動回転体51は、クランクシャフトから駆動力を受けるスプロケット57と円筒部69を有する駆動円筒59が複数の固定ピン60によって一体化されて構成されている。図示しないカムシャフトは、センターシャフト61の後方側の固定円孔61aと係合し、センターシャフト61の中央円孔61bに挿入されたボルト(図示せず)によってセンターシャフト61に固定される。
第1制御回転体52は、前縁の外周にフランジ部52aが設けられてなる有底円筒形状を有する。底部52cには、中心の貫通円孔52d、一対のピン孔62,中心軸L0から溝への距離が進角側D1方向に向けて減少する曲線状の第1縮径ガイド溝63を有する。
センターシャフト61は、第1円筒部61c、フランジ部61d、カムシャフト中心軸L0から偏心したカム中心L1を有する偏心円カム64、及び第2円筒部61eが後方側から前方側(図1の第2制御回転体側。以下同じ)に向けて軸方向に連続されて形成されている。第1円筒部61cには、扇形の係合凸部61fがカムシャフト中心軸L0を挟んで一対設けられている。スプロケット57と駆動円筒59は、センターシャフト61を間に挟んだ状態で固定ピン60により一体化される。
スプロケット57には、大円孔57aと段差状の小円孔57cが前後に連続して設けられ、小円孔57cを有する底部57bには、扇形の係合凸部61fよりも周方向の幅が広い扇形の係合凹部57dがカムシャフト中心軸L0を挟んで一対設けられている。スプロケット57は、大円孔57aにフランジ部61dが係合し、小円筒部57bに第1円筒部61cが係合し、かつ扇形の係合凸部61fが係合凹部57dに挿入された状態でセンターシャフト61に回動可能に支持される。
また、駆動円筒59は、中央部の円孔59aと、該円孔59aの周囲に設けられた一対の周方向溝(59b,59b)と、駆動円筒59の略径方向に延びる略径方向ガイド溝59cとを有する。駆動円筒59は、中央部の円孔59aが第2円筒部61eに係合し、第2円筒部61によって回動可能に保持される。尚、センターシャフト61に対して駆動回転体51が相対回動する際に、スプロケット57の係合凹部57dは、扇形の係合凸部61fと接触することで回動可能な範囲を限定するストッパの役割を果たす。
また、第1制御回転体52は、センターシャフト61の第2円筒部61eと第2円筒部61eに係合する貫通円孔52dを介し、駆動円筒59の前方で第2円筒部61eによって相対回動可能に支持される。その結果、駆動回転体51,第1制御回転体52,図示しないカムシャフトと一体化されたセンターシャフト61は、中心軸L0上に同軸に配置される。
回動操作力付与手段53は、第1制御回転体52を制動し、駆動回転体51に対する相対回動トルクを付与する第1電磁クラッチ65と、第1制御回転体52に第1電磁クラッチ65と逆向きの相対回動トルクを付与する逆回転機構66によって構成される。第1電磁クラッチ65は、図示しないエンジンの内部に固定されて第1制御回転体52の前方に配置される。第1制御回転体52は、フランジ部52aの前面52eを第1電磁クラッチ65の摩擦材65aに吸着されることによって、D1方向に回転する駆動回転体51に対して回転遅れを生じる。
一方、逆回転機構66は、第1制御回転体52の第1縮径ガイド溝63と、後述する第2縮径ガイド溝83を有する第2制御回転体82と、リンクピン86と第2制御回転体82を制動する第2電磁クラッチ87によって構成される。
組付角変更機構54は、図示しないカムシャフトと第1制御回転体52とを相対回動不能に一体化する一連の機構、即ち、偏心円カム64を有するセンターシャフト61、ロックプレートブッシュ67,一対の円孔(80,80)を有するロックプレート68、第1制御回転体52の一対のピン孔(62,62)と、後述する逆回転機構66のリンクピン86を略径方向にガイドする駆動円筒59の略径方向ガイド溝59cによって構成される。
セルフロック機構56は、駆動回転体51とセンターシャフト61との間に介装され、カムシャフトがバルブスプリングから受ける外乱トルクを原因とした、駆動回転体51と図示しないカムシャフトとの組付角のズレの発生を防止する機構であり、センターシャフト61の偏心円カム64,ロックプレートブッシュ67、後述する段差状の当接部(74〜77)を有するロックプレート68,当接部(74〜77)を接触させる内周面69aを有する駆動円筒59の円筒部69によって構成される。
ロックプレートブッシュ67は、左右対称となる一対の構成部材(67a,67b)によって構成される。構成部材(67a,67b)は、図1に示すようにセンターシャフト61の偏心円カム64に係合する円形の内周面(67c、67d)を内側に有し、一対の平面(67e,67f)を外周両端に有する。
ロックプレート68は、中央部に長円形状の保持溝68aを有し、保持溝からロックプレート68の外周に向かって直線状に伸びる一対のスリット(70,71)によって2分割された一対の構成部材(72,73)によって構成される。スリット71は、スリット70よりも幅が広く形成される。ロックプレート68の外周は、全体として円形状を有する。構成部材(72,73)の外周面(72a,73a)には、段差状の当接部(74〜77)が円筒部69の半径方向外側(請求項1の放射方向)にそれぞれ2箇所ずつ突設されている。当接部の外周面(74a〜77a)は、同一の円周上に配置される円弧面を有する。保持溝68aの左右には、平面(78,79)が設けられ、ロックプレートブッシュ67の構成部材(67a,67b)は、一対の平面(67e,67f)が保持溝68aの平面(78,79)にそれぞれ接触することによって保持される。
尚、ロックプレート68は、図4に示すとおり、連結ピンで固定されたスプロケット57と駆動円筒59の間に挟まれつつ配置されている。カムシャフトが外乱トルクを受けると、ロックプレート68は、偏心円カム64からロックプレートブッシュ67を介してカムシャフト中心軸L0に直交する方向の力を受けることによって、円筒部69の内周面69aに押しつけられる。その際、センターシャフト61の第2円筒部61eとフランジ部61dは、それぞれ駆動円筒59とスプロケット57から図4の下向きの力を受ける。第2円筒部61eとフランジ部61dにそれぞれ発生した下向きの力は、偏心円カム64を中心として互いに逆向きとなる回転モーメントをセンターシャフト61に与えるため、センターシャフト61は、カムシャフト中心軸L0に対して傾くことなく保持され、組付角変更機構54とセルフロック機構56は、確実に動作する。
また、図6に示すとおりスリット71には、対向して設けられた一対の取付孔(71a,71a)にばね取り付け部材71bが取り付けられ、ばね取り付け部材71bの周囲には、スリット71を幅方向に押し拡げる付勢力をロックプレート68の構成部材(72,73)に与える圧縮コイルばね71cが配置される。圧縮コイルばね71cは、スリット71を幅方向に押し拡げることにより、当接部の外周面(74a〜77a)と円筒部69の内周面69aの間に形成される製造誤差等を原因とした間隙や、ロックプレートブッシュ67と保持溝68a間の間隙を小さくし、各部材のガタツキを小さくすることにより、セルフロック効果をより確実に発生させる。
ロックプレートブッシュ67は、内周面(67c、67d)を介して偏心円カム64に保持される。また、ロックプレート68は、平面(78,79)がロックプレートブッシュ67の平面(67e,67f)を挟持することにより、偏心円カム64に保持される。また、ロックプレート68は、段差状の当接部(74〜77)の外周面(74a〜77a)が駆動円筒59の円筒部69の内周面69aに接触した状態で円筒部69の内側に配置される。
また、ロックプレート68の構成部材(72,73)には、それぞれ前後に貫通する円孔(80,80)が設けられる。円孔(80,80)には、前方に向かって突出するようにピン(81,81)が取り付けられ、取り付けられたピン(81,81)は、駆動円筒59の一対の周方向溝(59b,59b)と第1制御回転体52の一対のピン孔(62,62)にそれぞれ挿入される。ピン(81、81)は、その外周がピン孔(62,62)の内側に線接触することにより、第1制御回転体52とロックプレート68を回動不能に連結する。
また、第1制御回転体52のフランジ部52aの内側52bには、第2制御回転体82が配置される。第2制御回転体82は、中心に貫通円孔82aを有し、後方から見てD2方向に縮径する第2縮径ガイド溝83を後面82cにおいて貫通円孔82aの周囲に有する。第2制御回転体82は、貫通円孔82aを第2円筒部61eに取り付けることにより、センターシャフト61に回動可能に支持される。第2制御回転体82を支持させた第2円筒部61eの先端には、部材の抜け止め用ホルダー85とワッシャ84が前方から取り付けられ、図示しないボルトで固定される。前記ボルトは、センターシャフト61の中央円孔61bに前方から挿入され、カムシャフト(図示せず)の中央に設けられた雌ねじ孔に螺着される。
また、第2制御回転体82の前方には、図示しないエンジンの内部に固定された第2電磁クラッチ91が配置される。第2制御回転体82は、前面82bを第2電磁クラッチ91の摩擦材91aに吸着されることによって、D1方向に回転する駆動回転体51に対して回転遅れを生じる。
また、略径方向ガイド溝59c、第1縮径ガイド溝63及び第2縮径ガイド溝83には、リンクピン86が挿入される。リンクピン86は、細丸軸87、リング部材88,中空第1軸89及び中空第2軸90によって形成される。リング部材88,中空第1軸89及び中空第2軸90は、それぞれの中央に細丸軸87の外径と大きさが同じ円孔を有し、後方から順番に細丸軸87に挿着されることによって、細丸軸87に回動可能に支持される。リング部材88は、略径方向ガイド溝59cの幅と同一の外径を有することにより、略径方向ガイド溝59cによって左右両側から保持される。中空第1軸89は、外周形状が第1縮径ガイド溝63の伸びる方向に沿った曲線形状を有し、第1縮径ガイド溝63によって上下両側から保持される。中空第2軸90は、上下の外周形状が第2縮径ガイド溝83の伸びる方向に沿った曲線形状を有し、第2縮径ガイド溝83によって上下両側から保持される。リング部材88,中空第1軸89及び中空第2軸90は、それぞれが保持された略径方向ガイド溝59c、第1縮径ガイド溝63及び第2縮径ガイド溝83により、これらガイド溝の伸びる方向に沿って変位可能に保持される。
また、ロックプレート68は、セルフロック機構56により、D1方向の外乱トルクが図示しないカムシャフトに発生すると、駆動円筒59の円筒部69の内周面69aにロックプレート68の構成部材72における段差状の当接部(74,75)が押しつけられ、D2方向の外乱トルクがカムシャフトに発生すると、内周面69aに構成部材73の段差状の当接部(76,77)が押しつけられることで相対回動不能に保持される。
ここで、図5〜図8により回動操作力付与手段53による図示しないカムシャフトと駆動回転体51(図示しないクランクシャフト)の組付角の変更動作について説明する。通常、第1制御回転体52は、駆動回転体51と一体になってD1方向に回転している(図1を参照)。第1制御回転体52が第1電磁クラッチ65に前面52eを吸着されて制動された場合、センターシャフト61(図示しないカムシャフト)は、一体化された第1制御回転体52と共に駆動回転体51に対してD2方向に回転遅れを生じる。その結果、駆動回転体51(図示しないクランクシャフト)に対する図示しないカムシャフトの組付角は、遅角側D2方向に変更されて図示しないバルブの開閉タイミングが変化する。
その際、図5(b)に示すリンクピン86の中空第1軸89は、第1縮径ガイド溝63内を略時計回りとなるD3方向に移動する。その結果、図5(a)の中空第2軸90は、第2縮径ガイド溝83内を略半時計回りとなるD4方向に移動して第2制御回転体82を第1制御回転体52に対して進角側D1方向に相対回動させ、図6(a)のリング部材88は、略径方向ガイド溝59cをカムシャフト中心軸L0に向かってD5方向に移動する。
一方、第2制御回転体82は、通常、駆動回転体51と共にD1方向に回転している。図7(a)の状態で第2電磁クラッチ91を作動させると、第2制御回転体82は、前面82bが摩擦材91aに吸着され、第1制御回転体52に対してD2方向に回転遅れを生じる。その際、中空第2軸90は、第2縮径ガイド溝83内を略時計回りとなるD6方向に移動することにより、第2制御回転体82の径方向外側に移動する。その際、図7(b)の第1制御回転体52の底部52cは、第1縮径ガイド溝63内を略反時計回りとなるD7方向に移動する中空第1軸89から第1縮径ガイド溝63を介して進角側D1方向の相対回動トルクを受け、D1方向に回転する駆動回転体51(スプロケット57)に対して更に進角側D1方向に相対回動する。その結果、駆動回転体51(図示しないクランクシャフト)に対する図示しないカムシャフトの組付角は、進角側D1方向に戻されて、図示しないバルブの開閉タイミングが変化する。
セルフロック機構56は、駆動回転体51とセンターシャフト61との間に介装され、カムシャフトがバルブスプリングから受ける外乱トルクを原因とした、駆動回転体51と図示しないカムシャフトとの組付角のズレの発生を防止する機構であり、センターシャフト61の偏心円カム64,ロックプレートブッシュ67、後述する段差状の当接部(74〜77)を有するロックプレート68,当接部(74〜77)を接触させる内周面69aを有する駆動円筒59の円筒部69によって構成される。
次にセルフロック機構56を図1によって説明する。図示しないカムシャフトは、バルブ側から外乱トルクを受けた場合、駆動回転体51に対して相対回動しようとする。この相対回動を阻止する手段がない場合、バルブの開閉タイミングは、駆動回転体51に対するカムシャフトの組付角がずれることによって狂いを生じる。本実施例のセルフロック機構56は、外乱トルクの入力時に発生する、駆動回転体に対するカムシャフトの組付角のずれを防止する機構である。
セルフロック機構56によるセルフロック効果を説明する。カムシャフトに外乱トルクが発生すると、偏心円カム64は、カムシャフト中心軸L0を中心として回動しようとすることによってロックプレートブッシュ67の構成部材(67a,67b)を押圧する。外乱トルクが反時計回りD2方向に発生した場合、ロックプレート68の構成部材73に設けられた段差状の当接部(76、77)は、偏心円カム64に押圧された構成部材67bから力を受けることにより、駆動円筒59の円筒部69に押しつけられる。一方、外乱トルクが時計回りD1方向に発生した場合、ロックプレート68の構成部材72に設けられた段差状の当接部(74、75)は、偏心円カム64に押圧された構成部材67aから力を受けて駆動円筒59の円筒部69に押しつけられる。
その際、円筒部69に押しつけられた当接部の外周面(76a,77a)または74a,75a)と内周面69aとの間には、摩擦力が発生する。前記摩擦力は、ロックプレート68,ロックプレートブッシュ67,偏心円カム64及びセンターシャフト61を介し、外乱トルクと逆向きの抵抗トルク(摩擦トルク)をカムシャフトに発生させる。本実施例のセルフロック機構56は、カムシャフトに発生する外乱トルクと釣り合う抵抗トルクを発生させることによって、カムシャフトを駆動回転体に対して相対回動不能にロックさせる機構であり、セルフロック効果とは、外乱トルクの発生によって駆動回転体とカムシャフトとが相対回動不能にロックされる効果のことを言う。
次に図9により、セルフロック効果を発生するためのセルフロック機構の条件を説明する。カムシャフト中心軸L0を中心とする外乱トルクが反時計回りD2方向に発生したと仮定した場合、当接部(76,77)の外周面(76a,77a)と円筒部69の内周面69aとの間には、カムシャフト中心軸L0を中心として時計回りD1方向の摩擦トルクが発生するものと考えられる。
ここで、偏心円カム64のカム中心L1がカムシャフト中心軸L0の左側に配置された状態を仮定し、以下の定義によってセルフロック効果の条件を説明する。以降の説明においては、外乱トルクの発生時にカム中心L1に発生する下向きの力をP、カムシャフト中心軸L0から偏心円カム64のカム中心までの偏心距離をδ、力Pによる反時計回りD2方向の回転モーメントをM1、外乱トルクがロックプレート68の当接部76を円筒部69の内周面69aに押しつける力をR1,力R1の作用点をF3、外乱トルクが当接部77を内周面69aに押しつける力をR2、力R2の作用点をF4、カムシャフト中心軸L0から作用点F3またはF4までの距離をr、中心軸L0カム中心L1を通り水平に伸びる線をL6、中心軸L0と点F3を通る直線をL7、中心軸L0と点F4を通る直線をL8、中心軸L0上で直線L6に直交する直線をL9、直線L9と直線L7が成す角度をα、直線L9と直線L8が成す角度をβ、当接部(76、77)の外周面(76a,77a)と内周面69aとの間におけるセルフロック時の摩擦係数をμ1、当接部(76,77)に発生する摩擦力による逆向き回転モーメントをそれぞれM2,M3、力(R1、R2)によって当接部(76,77)が内周面69aから受ける抗力の上下方向の分力を(R1’,R2’)、カムシャフト中心軸L0から分力(R1’,R2’)までの水平方向距離を(d1,d2)とする。
セルフロック効果は、外乱トルクと抵抗トルクによるカムシャフト中心軸L0周りの回転モーメントが釣り合うときに発生するため、M1=M2+M3・・(1)となるときに発生する。また、M1〜M3は、M1=P×δ・・(2)、M2=R1×μ1×r・・(3)、M3=R2×μ1×r・・(4)で表されるため、(2)〜(4)の式を(1)に代入すると、P×δ=μ1×r×(R1+R2)という式が成り立ち、μ1=(δ/r)×P×{1/(R1+R2)}・・(5)という関係が成立する。一方、図に示す回転モーメントと力の釣り合いから、P×δ−R1’×d1−R2’×d2=0・・(6)、及びR1’+R2’=P(7)という関係が成り立つ。また、R1’とR2’は、R1’=R1×Cosα・・(8)、R2’=R2×Cosβ・・(9)で表される。その結果、(6)〜(9)により、R1とR2は、R1={P×(δ+d2)}/{Cosα×(d1+d2)}・・(10)、R2={P×(d1-δ)/{Cosβ×(d1+d2)}・・(11)と表される。ここで、R1+R2=P×[{(δ+d2)/Cosα×(d1+d2)}+{(d1-δ)/Cosβ×(d1+d2)}]・・(12)と表されるので、(12)において
K=[{(δ+d2)/Cosα×(d1+d2)}+{(d1-δ)/Cosβ×(d1+d2)}]・・(13)と置き換え、
R1+R2=P×K・・(14)を(5)のμ1=(δ/r)×P×{1/(R1+R2)}に当てはめると、μ1は、
μ1=(δ/r)/K・・(15)
で表される。
ここでセルフロック効果の発生に必要な摩擦力は、(R1+R2)×μ1で表される。従って、本実施例のセルフロック機構においては、構成上(15)のμ1を小さくするほどセルフロック効果の発生に必要な摩擦力が小さくなり、セルフロック効果が発生しやすくなるものと言える。
(15)式により、μ1は、偏心円カム64の偏心距離δを小さくするか、ロックプレート68の最大外径rを大きくすることで、より小さくなる。しかし、δを小さくした場合には、ロックプレートブッシュ67等の他の部材に対する偏心円カム64のガタつきが大きくなり、セルフロック効果発生までの反応が鈍くなる点で問題がある。また、rを大きくした場合には、位相可変機構を大型化させることによってエンジンルーム内の設置の自由度を狭めることになる。
従って、本実施例においては、δとrをそのままにすることで上記弊害を防止し、かつ(15)式に基づいてKを大きくすることでμを小さくする。Kは、角度αとβを大きくすることで大きくなる。(13)式により、Kは、K=[{(δ+d2)/Cosα×(d1+d2)}+{(d1-δ)/Cosβ×(d1+d2)}]で表され、αとβは、構成部材72において、0°<α、90°、0°<β<90°となり、CosαとCosβは、1>Cosα>0、1>Cosα>0・・(15)となる。従って、CosαとCosβは、αとβを90°未満の範囲で出来るだけ大きくすることによって小さくなり、Kは、分母のCosαとCosβを小さくすることによって、より大きくなる。
つまり、本実施例のセルフロック機構56においては、角度αとβを大きくし、段差状の当接部76から当接部77に至る角度(α+β)を大きくするほど、μ1が減少することによってセルフロック効果が発生し易くなる。言い換えると、本実施例のセルフロック機構56においては、段差状の当接部76と当接部77を構成部材73に形成する際に角度αとβを調整することでセルフロック効果の発生しやすさを調整出来る。
尚、偏心円カム64に時計回りD1方向の外乱トルクが発生した場合、セルフロック効果は、構成部材73の段差状の当接部(74,75)と内周面69aとの間に発生する。セルフロック機構56においては、構成部材73においてもまた、段差状の当接部74から当接部75に至る角度(上記αとβに相当する角度)を調節することでセルフロック効果の発生し易さを調整できる。また、外乱トルクは、偏心円カム64においてD1とD2方向のいずれにも作用するが、外乱トルクの大きさは、D1とD2方向でそれぞれ異なる場合がある。その場合、前記各当接部と円筒部の内周面69aとの間で発生する摩擦トルクは、構成部材72側と構成部材73側との間で異なる大きさになる。セルフロック機構56においては、構成部材72と構成部材73との間で異なる摩擦トルクが発生しても、当接部74から当接部75に至る角度α+βを構成部材76から当接部77に至る角度(前記α+βに相当)と異なる角度にすることで、偏心円カム64に入力される外乱トルクの違いに応じてセルフロック効果の強さを調節し、セルフロック効果を確実に発生させることが出来る。
次に図10により、セルフロック機構を構成するロックプレートの第1変形例を説明する。第1変形例のロックプレート101は、保持溝68aに相当する保持溝102の形状、スリット70に相当するスリット103の形状、段差状の当接部(74〜77)に相当する段差状当接部(105〜108)の突出長さが異なることと、一対の円孔(109,109)の配置間隔が一対の円孔(80,80)よりも少しだけ広い他、ロックプレート68と共通の構成を有する。
ロックプレート101は、スリット(103,104)を隔てて配置された構成部材(110、111)によって構成され、構成部材(110,111)は、ロックプレート68と異なり、ロックプレートブッシュを介在させずに直接偏心円カム64を保持する。セルフロック機構においては、ロックプレートブッシュを省いて構成部材の数を減らすことによって製造誤差等による各構成部材間のガタツキが減少するため、セルフロック効果発生までの時間が短縮されてセルフロック効果の反応性が向上する。また、構成部材(110,111)の内側には、協働して保持溝102を形成する内面(112,113)が設けられる。内面112は、構成部材110において図10のスリット(103,104)の各終端点となる点Aから点Cに至る領域に形成され、内面113は、構成部材111において図9のスリット(103,104)の各終端点となる点Dから点Fに至る領域に形成される。
ここで、カムシャフト中心軸L0と偏心円カム64のカム中心L1とを結ぶ線をL10、カム中心L1において直線L10に直交する直線をL11、直線L10に沿ってカムシャフト中心軸L0からカム中心L1に向かう方向を偏心方向(図10の符号D9方向)とすると、内面112は、直線L11と内面112との交点Bから偏心方向D9の領域、即ち、図10の点Aから点Bに至る領域のみに偏心円カム64を接触させて保持する当たり面114を有し、内面113は、直線L11と内面113との交点Eから偏心方向D9の領域、即ち、図10の点Dから点Eに至る領域のみに偏心円カム64を保持する当たり面115を有する。当たり面(114,115)は、偏心円カム64の外周面に沿った円弧形状を有する。一方、内面112の点Bから点Cに至る領域と内面113の点Eから点Fに至る領域は、偏心円カム64の外周を避けるように形成されて偏心円カム64に接触しない。
保持溝に対する偏心円カムのフリクションが過大である場合、外乱トルクは、ロックプレートを円筒部に対して相対回動させるトルクとしてロックプレートに作用し、セルフロック効果を阻害するおそれがある。ロックプレート101においては、当たり面(114,115)の形成位置をカム中心L1の直下に位置する点B及び点Fから偏心方向D9の領域に限定し、偏心円カム64に対する保持溝102の接触範囲を制限することにより、保持溝102に対する偏心円カム64のフリクションを低減させている。その結果、円筒部69の内周面69aとロックプレート101との間には、セルフロック効果が確実に発生する。
尚、セルフロック効果の強さは、保持溝102と偏心円カム64との間に発生するフリクションを調節することによって調節される。セルフロック効果の強さの調節は、外乱トルクの強さに応じたセルフロック効果の確実な発生と、センターシャフト61(カムシャフト)と駆動回転体52(クランクシャフト)の組付角を変更する際におけるセルフロック効果の確実な解除に影響を与えるため、それらを考慮して以下のように行なわれる。
偏心円カム64と当たり面(114,115)に発生するフリクションの調節は、保持溝102に対する偏心円カム64の接触範囲と位置、即ち、当たり面(114,115)の形成範囲や形成位置を図10の点B及び点Fから偏心方向D9の領域において調整することによって行なわれる。例えば、ロックプレート101においては、当たり面(114,115)の曲率を偏心円カム64の外周面の曲率よりも小さく形成することにより、両者の曲率を一致させた場合と比べて当たり面(114,115)の形成範囲を狭く出来る。
当たり面(114,115)の形成範囲は、当たり面(114,115)の曲率を小さくするほど狭くなり、偏心円カム64と当たり面(114,115)との間に発生するフリクションは、前記形成範囲の減少に伴って弱くなり、前記形成範囲の増加に伴って強くなる。円筒部69とロックプレート101との間に発生するセルフロック効果は、前記フリクションの減少に伴って更に強く発生する。一方、セルフロック効果は、前記接触範囲を増加させて前記フリクションを増加させることに伴って解除されやすくなる。
また、セルフロック効果の強さは、当たり面(114,115)の形状を円弧形状ではなく自由曲面形状等にし、当たり面(114,115)の形成範囲や当たり面(114,115)と偏心円カム64との接触位置を当たり面(114,115)の形状に基づいた所定の範囲と位置に限定することによって調節される。
次に図11により、センターシャフトに形成される偏心円カムの変形例とロックプレートの第2変形例を説明する。偏心円カム121は、偏心円カム64と異なり、略四角形状を有する。第2変形例のロックプレート122は、保持溝102の形状と、スリット123の形状が異なる他、ロックプレート101と共通の構成を有する。
偏心円カム121は、カムシャフト中心軸L0から離れた位置にカム中心L12を備え、更にカムシャフト中心軸L0とカム中心L12を結ぶ直線L13を間に挟んだ両側に対称となる被保持面(125,126)を有する。被保持面(125,126)は、大変緩やかな曲率を備え円筒69の半径方向外側に向かって凸になる円弧面である。
一方、ロックプレート122は、スリット(123,124)を隔てて配置された構成部材(127、128)によって構成され、構成部材(127,128)の内側には、内面(129,130)からなる保持溝131が設けられる。内面(129,130)は、長辺(129a,130a)と短辺(129b、130b)を有することにより、保持溝131を角の丸い略四角形状に形成する。長辺(129a,130a)の中央付近には、偏心円カム121の被保持面(125,126)に対応した位置に偏心円カム121の被保持面(125,126)を保持する段差状の保持面(132,133)が形成される。
保持面(132,133)は、円筒部69の半径方向外側に向かって凸となる円弧形状を有し、保持面(132,133)の曲率は、被保持面(125,126)の曲率よりも小さく形成される。ここで、保持面132においては、カム中心L12において直線L13に直交する直線L14と保持面132との交点Gから偏心方向D10にあるスリット123側の角Hに至る領域のみに偏心円カム121が接触する当たり面134が形成され、保持面133においては、直線L14と保持面133との交点Iから偏心方向D10にあるスリット123側の角Jに至る領域のみに当たり面135が形成される。偏心円カム121は、被保持面(125,126)を介して当たり面(134,135)によって保持される。また、保持溝131の当たり面(134,135)以外の領域は、偏心円カム64に接触しない。
略四角形状の偏心円カム121は、円形の偏心円カム64と比べて、サイズを大きくすることなくその偏心長さを長く取ることが出来るため、偏心円カムの偏心長さを決める際の設計の自由度が向上する。
保持面(132,133)においては、その曲率をより小さくし、当たり面(134,135)の形成範囲を狭くすることによってセルフロック効果を増大させることができる一方、その曲率を大きくし、当たり面(134,135)の形成範囲を拡げることによって、セルフロック効果を解除させやすくすることも出来る。また、セルフロック効果の強さは、保持面(132,133)の形状を円弧形状ではなく直線形状や自由曲面形状等にし、当たり面(134,135)の形成範囲と当たり面(134,135)と被保持面(125,126)との接触位置を直線L13から偏心方向D10の領域において、当たり面(134,135)の形状に基づいた所定の範囲と位置に限定することによって調節される。
50 エンジンの位相可変装置
51 駆動回転体
52 第1制御回転体(請求項1の制御回転体)
53 回動操作力付与手段
54 組付角変更機構
56 セルフロック機構
57 スプロケット
59 駆動円筒
64、121 偏心円カム
68 ロックプレート
68a、102、131 保持溝
69 円筒部
69a 円筒部の内周面
70,71 スリット
71c 圧縮コイルばね(請求項3の付勢手段)
74〜77 ロックプレートの段差状の当接部
L0 カムシャフト中心軸
L1、L12 偏心円カムのカム中心
L2、L10、L13 カムシャフト中心軸とカム中心を結ぶ直線
L3、L11、L14 各カム中心において直線L2,L10,L13に直交する線
D9、D10 偏心方向

Claims (4)

  1. クランクシャフトによって駆動する駆動回転体と、制御回転体と、前記駆動回転体を同軸かつ相対回動可能に支持するカムシャフトと、前記駆動回転体に対する相対回動トルクを前記制御回転体に付与する回動操作力付与手段と、前記駆動回転体に対する制御回転体の相対回動に応じて前記カムシャフトと駆動回転体の組付角を変更する組付角変更機構と、該組付角変更機構に設けられてカムトルクによる駆動回転体とカムシャフトの組付角のズレを防止するセルフロック機構と、を有するエンジンの位相可変装置であって、
    前記セルフロック機構は、
    前記駆動回転体に設けられた円筒部と、
    前記カムシャフトに一体化された偏心円カムと
    その内側に形成された保持溝を介して前記偏心円カムの外周面を保持するロックプレートと、を有し
    前記円筒部の内周面に当接する段差状の当接部が、前記ロックプレートの外周面において放射方向に少なくとも4箇所突設されたことを特徴とするエンジンの位相可変装置。
  2. クランクシャフトによって駆動する駆動回転体と、制御回転体と、前記駆動回転体を同軸かつ相対回動可能に支持するカムシャフトと、前記駆動回転体に対する相対回動トルクを前記制御回転体に付与する回動操作力付与手段と、前記駆動回転体に対する制御回転体の相対回動に応じて前記カムシャフトと駆動回転体の組付角を変更する組付角変更機構と、該組付角変更機構に設けられてカムトルクによる駆動回転体とカムシャフトの組付角のズレを防止するセルフロック機構と、を有するエンジンの位相可変装置であって、
    前記セルフロック機構は、
    前記駆動回転体に設けられた円筒部と、
    前記カムシャフトに一体化された偏心円カムと
    その内側に形成された保持溝を介して前記偏心円カムの外周面を保持するロックプレートと、を有し
    前記保持溝は、前記偏心円カムの外周面を保持する当たり面を有し、該当たり面は、カムシャフト中心軸とカム中心を結ぶ線に対して前記カム中心で直交する線が前記保持溝と交差する位置から偏心方向の領域のみに形成されたことを特徴とするエンジンの位相可変装置。
  3. 前記ロックプレートは、前記保持溝からロックプレートの外周面方向に向けて形成された一対のスリットによって2分割され、前記スリットの一方には、2分割された前記ロックプレートに該スリットの幅を拡張する方向の付勢力を付与する付勢手段が設けられたことを特徴とする、請求項1または2に記載のエンジンの位相可変装置。
  4. 前記駆動回転体は、クランクシャフトの動力を伝達されるスプロケットを前記円筒部と一体に有し、前記ロックプレートは、前記円筒部とスプロケットの間に配置されることによってカムシャフトの軸方向に位置決めされたことを特徴とする、請求項1から3のうちいずれかに記載のエンジンの位相可変装置。
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