JP5600475B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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この発明は、加熱調理器に関する。
従来、加熱調理器としては、加熱室内の熱媒体を吸い込んで再び加熱室内に吹き出すことにより加熱室内に熱風を循環させるファンを備えたものがある(例えば、特開平10−146280号公報(特許文献1)参照)。この加熱調理器は、加熱室内の上側にヒータが配置され、ファンからの熱媒体は、加熱室内かつヒータの下側空間に向かって吹き出している。
しかしながら、上記加熱調理器では、加熱室内に熱風を循環させるファンの風量は一定であり、ヒータやその周辺部材の異常過熱を防止するため、ヒータの投入電力を制限したり、ヒータをオンオフ制御したりするので、被加熱物である食品の加熱が効率よくできないという問題がある。
特開平10−146280号公報
そこで、この発明の課題は、ヒータを定常電力で連続通電してもヒータやその周辺部材の温度を制御することができ、簡単な構成で効率のよい加熱調理ができる加熱調理器を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の加熱調理器は、
加熱室と、
上記加熱室内の空間を上下に二分するトレイと、
上記トレイ上に載置され、上記トレイから間隔を開けた状態で被加熱物が置かれる調理網と、
上記加熱室の上側または上記加熱室内の上側に配置され、上記加熱室内の上記被加熱物を加熱するためのヒータと、
上記加熱室内の上記トレイにより区切られた上部空間において、上記加熱室内の熱媒体を吸い込んで上記ヒータ近傍に吹き出すことにより上記加熱室内の熱媒体を上記被加熱物の上側から下側に流れるようにして循環させる循環ファンと、
上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の温度を検出する温度センサと、
上記ヒータと上記循環ファンを制御する制御部と
を備え、
上記制御部は、上記ヒータの出力を定常状態にし、かつ、上記温度センサにより検出された上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の温度に基づいて、上記循環ファンの風量を制御することにより、上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の部材の温度の少なくとも一方を目標温度に制御すると共に、
上記循環ファンは、上記加熱室から熱媒体を吸い込むための吸込口と、上記加熱室へ熱媒体を吹き出すための吹出口とを有し、
上記吸込口は、上記ヒータの下方に設けられると共に、上記吹出口は、上記ヒータの上方に設けられており、
上記温度センサは、上記ヒータの上方に配置されていることを特徴とする。
上記構成によれば、ヒータの輻射熱と熱風循環を用いた加熱調理時、制御部は、ヒータを制御してヒータの出力を定常状態にし、温度センサにより検出されたヒータの温度またはヒータ近傍の温度に基づいて、循環ファンの風量を制御することによりヒータの温度を目標温度に制御する。したがって、ヒータを定常電力で連続通電しても、循環ファンの風量制御によりヒータの温度またはヒータ近傍の部材の温度の少なくとも一方を制御することができる。これにより、ヒータの投入電力を制限したりヒータをオンオフ制御したりしないので、複雑なヒータ制御部が必要なく、簡単な構成で効率のよい加熱調理ができる。また、ヒータやその周辺部材の異常過熱を防止することが可能になる。
また、この発明の加熱調理器では、
加熱室と、
上記加熱室内の空間を上下に二分するトレイと、
上記トレイ上に載置され、上記トレイから間隔を開けた状態で被加熱物が置かれる調理網と、
上記加熱室の上側または上記加熱室内の上側に配置され、上記加熱室内の上記被加熱物を加熱するためのヒータと、
上記加熱室内の上記トレイにより区切られた上部空間において、上記加熱室内の熱媒体を吸い込んで上記ヒータ近傍に吹き出すことにより上記加熱室内の熱媒体を上記被加熱物の上側から下側に流れるようにして循環させる循環ファンと、
上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の温度を検出する温度センサと、
上記ヒータと上記循環ファンを制御する制御部と
を備え、
上記制御部は、上記ヒータの出力を定常状態にし、かつ、上記温度センサにより検出された上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の温度に基づいて、上記循環ファンの風量を制御することにより、上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の部材の温度の少なくとも一方を目標温度に制御すると共に、
上記循環ファンは、上記加熱室から熱媒体を吸い込むための吸込口と、上記加熱室へ熱媒体を吹き出すための吹出口とを有し、
上記吸込口は、上記ヒータの下方に設けられると共に、上記吹出口は、上記ヒータの上方に設けられており、
上記ヒータは、上記加熱室内の上側に配置され、
上記吹出口は、上記ヒータの上方かつ上記加熱室の天面の下方に設けられている。
以上より明らかなように、この発明の加熱調理器によれば、ヒータを定常電力で連続通電してもヒータやその周辺部材の温度を制御することができ、簡単な構成で効率のよい加熱調理ができる加熱調理器を実現することができる。
図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理器の正面斜め上方から見た斜視図である。 図2は上記加熱調理器の正面から見た断面模式図である。 図3は上記加熱調理器の制御ブロック図である。 図4はこの発明の第2実施形態の加熱調理器の正面から見た断面模式図である。 図5はこの発明の第3実施形態の加熱調理器の右側方から見た断面模式図である。 図6は図5に示す加熱調理器の要部の拡大図である。 図7は図5のVII−VII線から見た加熱調理器の断面模式図である。
以下、この発明の加熱調理器を図示の実施の形態により詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1はこの発明の第1実施形態の加熱調理器の正面斜め上方から見た斜視図を示している。
この第1実施形態の加熱調理器は、図1に示すように、直方体形状のケーシング1の正面に、下端側の辺を略中心に回動する扉2が取り付けられている。この扉2の上部にハンドル3を取り付けると共に、扉2の略中央に耐熱ガラス4を取り付けている。また、扉2の右側に操作パネル5を設けている。この操作パネル5は、液晶表示部6とダイヤル7を有している。また、ケーシング1の上側かつ右側後方に排気ダクト8を設けている。さらに、ケーシング1の扉2の下方に、露受容器9を着脱自在に取り付けている。
また、図2は上記加熱調理器の正面から見た断面模式図を示している。図2に示すように、前面に開口部を有する加熱室10をケーシング1内に配置している。この加熱室10は、扉2により開閉される開口部を前面に有する。
加熱室10の上側に、加熱室10内を上側から加熱するための上ヒータ12を収納した上ヒータ収納部11を設ける一方、加熱室10の下側に、加熱室10内を下側から加熱するための下ヒータ14を収納した下ヒータ収納部13を設けている。
また、加熱室10の天板の一例としての天面パネル10aは、上ヒータ収納部11内の空間と加熱室10内の空間とを隔てる隔壁として機能すると共に、上ヒータ26により加熱されて加熱室10内の被加熱物へ輻射熱を照射する輻射板としても機能する。
同様に、加熱室10の底面パネル10bは、下ヒータ収納部13内の空間と加熱室10内の空間とを隔てる隔壁として機能すると共に、下ヒータ14により加熱されて加熱室10内の被加熱物へ輻射熱を照射する輻射板としても機能する。
上記天面パネル10aに上部温度センサ24を設けて、この上部温度センサ24により天面パネル10aの温度を検出する。
また、加熱室10内の中段に、図示しないガイド部により案内されたトレイ21が挿入されている。トレイ21は、加熱室10内の空間を上下に二分する。そして、トレイ21上に調理網22が載置され、その調理網22の略中央に被加熱物20が置かれる。こうして、被加熱物20は、トレイ21から間隔をあけた状態で加熱室2内に収容される。
また、上記トレイ21により区切られた加熱室10内の上部の右側壁に、吸込口16を設けると共に、その吸込口16の上側に吹出口17を設けている。そして、加熱室10内の右側面かつ外側に循環ファン15を配置している。この循環ファン15は、加熱室10内の熱媒体を吸込口16から吸い込んで吹出口17から天面パネル10a近傍に向かって吹き出す。
ここで、熱媒体は、加熱された空気であってもよいし、水蒸気を含む加熱された空気であってもよく、100℃以上に加熱された過熱水蒸気を含む空気であってもよく、さらに、100℃以上に加熱された過熱水蒸気を主とするものであってもよい。
図3は上記加熱調理器の制御ブロック図を示している。
この加熱調理器は、図3に示すように、マイクロコンピュータと入出力回路などからなる制御部100を備えている。この制御部100は、操作パネル5からの操作入力信号と上部温度センサ24,庫内温度センサ25の検出信号に基づいて、操作パネル3と循環ファン15と上ヒータ12と下ヒータ14などを制御する。
上記構成の加熱調理器において、加熱調理時に、制御部100によって、上ヒータ12に通電し、上部温度センサ24により検出された天面パネル10aが所定温度に達したとき、循環ファン15の運転を開始する。これにより、上ヒータ12により加熱された天面パネル10aからの輻射熱が被加熱物20を加熱する。このとき、図2に示すように、加熱室10内のトレイ21より上側の空間において、循環ファン15から天面パネル10a近傍に向かって吹き出した熱媒体は、天面パネル10aによって加熱されながら加熱室10の左側壁に沿って下方に流れ、被加熱物20の下側を流れて、再び加熱室10の右壁面の吸込口16から吸い込まれる。これにより、被加熱物20は、上側と下側から熱媒体により加熱される。
ここで、下ヒータ14を通電して、下ヒータ14により加熱された底面パネル10bからの輻射熱をトレイ21を介して被加熱物20の加熱に用いてもよい。
なお、加熱室10の左側壁の上側に、右側壁の上側に設けられた吹出口17から吹き出す熱風を、下方に案内する湾曲面を有する案内部を設けてもよい。これにより、加熱室10内の熱媒体の循環がよりスムーズに行われる。
上記構成の加熱調理器によれば、上ヒータ12の輻射熱および熱風循環を用いた加熱調理時、制御部100は、上ヒータ12を制御して上ヒータ12の出力を定常状態にし、循環ファン15から加熱室110内の上側かつ上ヒータ収納部11を仕切る天面パネル10a近傍に向かって熱風を吹き出す。そして、上部温度センサ24により検出された上ヒータ12近傍の天面パネル10aの温度に基づいて、循環ファン15の風量を制御することにより天面パネル10aの温度を目標温度に制御する。具体的には、天面パネル10aの温度が所定温度範囲の上限温度を越えると、循環ファン15の風量を大きくして、天面パネル10aと熱媒体との熱交換量を増やして、天面パネル10aの温度を下げる。一方、天面パネル10aの温度が所定温度範囲の下限温度以下になると、循環ファン15の風量を小さくして、天面パネル10aと熱媒体との熱交換量を減らして、天面パネル10aの温度を上げる。この実施形態では、所定温度範囲は500℃付近の温度範囲としている。
これにより、上ヒータ12を定常電力で連続通電しても、循環ファン15の風量制御により上ヒータ12の周辺部材である天面パネル10aの温度を目標温度に制御でき、上ヒータ12の温度も間接的に制御することができる。したがって、ヒータの投入電力を制限したりヒータをオンオフ制御したりしないので、複雑なヒータ制御部が必要なく、簡単な構成で効率のよい加熱調理を行うことができる。また、上ヒータ12や、天面パネル10aを含む上ヒータ12近傍の部材の異常過熱を防止することが可能になる。
また、トレイ21により加熱室110内の空間を上下に分割して、トレイ21の上側空間で輻射熱と熱風循環により被加熱物20を加熱するので、調理時間を短縮することができる。
また、1つの熱源(上ヒータ12)で輻射熱と熱風循環により、被加熱物20の表面と裏面の両面を加熱する加熱調理を行うことができる。
〔第2実施形態〕
図4はこの発明の第2実施形態の加熱調理器の正面から見た断面模式図を示している。この第2実施形態の加熱調理器の外観は、第1実施形態の加熱調理器と同様の外観をしており、図1を援用する。また、この第2実施形態の加熱調理器は、上ヒータおよびその周辺を除いて第1実施形態の加熱調理器と同一の構成をしており、同一構成部は同一参照番号を付している。
この第2実施形態の加熱調理器は、図4に示すように、前面に開口部を有する加熱室10をケーシング1内に配置している。この加熱室10内の上側に、加熱室10内を上側から加熱するための上ヒータ部42を配置している。また、加熱室10の下側に、加熱室10内を下側から加熱するための下ヒータ14を収納した下ヒータ収納部13を設けている。上ヒータ部42は、ヒータとそのヒータに接する板状の熱伝導部材とを有する複合体であるが、面ヒータなどを用いてもよい。
また、加熱室10の底面パネル10bは、下ヒータ収納部13内の空間と加熱室10内の空間とを隔てる隔壁として機能すると共に、下ヒータ14により加熱されて加熱室10内の被加熱物20へ輻射熱を照射する輻射板としても機能する。
上記上ヒータ部42に上部温度センサ43を設けて、この上部温度センサ43により上ヒータ部42の温度を検出する。
また、加熱室10内の中段に、図示しないガイド部により案内されたトレイ21が挿入されている。トレイ21は、加熱室10内の空間を上下に二分する。そして、トレイ21上に調理網22が載置され、その調理網22の略中央に被加熱物20が置かれる。
また、上記トレイ21により区切られた加熱室10内の上部の右側壁に、吸込口16を設けると共に、その吸込口16の上側に吹出口17を設けている。そして、加熱室10内の右側面かつ外側に循環ファン15を配置している。この循環ファン15は、加熱室10内の熱媒体を吸込口16から吸い込んで吹出口17から上ヒータ部42の上側空間に向かって吹き出す。
上記構成の加熱調理器によれば、循環ファン15は、加熱室10内の上側に配置された上ヒータ部42の上側空間に向かって加熱室10内から吸い込んだ熱媒体を吹き出すので、上ヒータ部42上方への熱伝達を抑制して、加熱室10上部から外部への熱流出を抑制でき、熱損失を低減することができる。
また、循環ファン15は、上ヒータ部42の上側空間に向かって熱風を吹き出すことにより、循環ファン15から吹き出した熱媒体の一部が上ヒータ部42の上側に当たる。これにより、上ヒータ部42のヒータを定常電力で連続通電しても、循環ファン15の風量制御により上ヒータ部42(ヒータおよびその周辺部材である板状の熱伝導部材)の温度を目標温度に制御することができる。これにより、ヒータの投入電力を制限したりヒータをオンオフ制御したりしないので、複雑なヒータ制御部が必要なく、簡単な構成で効率のよい加熱調理を行うことができる。また、上ヒータ部42のヒータや板状の熱伝導部材の異常過熱を防止することが可能になる。
また、トレイ21により加熱室10内の空間を上下に分割して、トレイ21の上側空間のみで輻射熱と熱風循環により被加熱物20を加熱するので、加熱効率がよくなって調理時間を短縮することができる。
また、1つの熱源(上ヒータ部42)で輻射熱と熱風循環により、被加熱物20の表面と裏面の両面を加熱する加熱調理を行うことができる。
この第2実施形態においても、熱媒体は、加熱された空気であってもよいし、水蒸気を含む加熱された空気であってもよく、100℃以上に加熱された過熱水蒸気を含む空気であってもよく、さらに、100℃以上に加熱された過熱水蒸気を主とするものであってもよい。
また、循環ファン15から吹き出した熱媒体の一部が当たる上ヒータ部42の上側に、熱媒体と上ヒータ部42との熱交換を促進する放熱フィンなどを設けてもよい。この場合、循環ファン15の風量制御による上ヒータ部42の温度の制御性が向上する。
〔第3実施形態〕
図5はこの発明の第3実施形態の加熱調理器の右側方から見た断面模式図を示し、図6は図5に示す加熱調理器の要部の拡大図を示している。この第3実施形態の加熱調理器の外観は、第1実施形態の加熱調理器と同様の外観をしている。
この第3実施形態の加熱調理器は、図5,図6に示すように、前面に開口部を有する加熱室110をケーシング101内に配置している。この加熱室110の上側の天面パネル110aに、畝状の上ヒータカバー131,132を所定の間隔をあけて平行にかつ左右方向(図5では紙面に垂直な方向)に沿って設けている。この畝状の上ヒータカバー131,132の断面は、上側から下側に向かって広がる台形形状をしており、上ヒータカバー131,132の下側は加熱室110側に開口している。上ヒータカバー131,132内に、加熱室110内を上側から加熱するための棒状の上ヒータ112A,112Bを配置している。上ヒータ112A,112Bは、結晶化ガラス管内にヒータエレメントを収納したミラクロンヒータである。
また、上記畝状の上ヒータカバー131,132の間を覆うようにカバー133を設けて、カバー133とその下側の天面パネル110aの一部および上ヒータカバー131,132により囲まれた空間が形成されている。そして、その空間に面する上ヒータカバー131の傾斜面に左右方向(図5では紙面に垂直な方向)に沿って複数の穴131aを設けると共に、その空間に面する上ヒータカバー132の傾斜面に左右方向に沿って複数の穴132aを設けている。これにより、カバー133とその下側の天面パネル110の一部および上ヒータカバー131,132により、後述する吹出口117から加熱室110への通風経路118が形成される。複数の穴131a,132aは、丸穴であってもいし、スリットなどでもよく、穴の形状,大きさは適宜設定してよい。
そして、加熱室110の天面パネル110aに上部温度センサ143を設けて、この上部温度センサ143により天面パネル110aの温度を検出する。
また、加熱室110内の中段に、図示しないガイド部により案内されたトレイ121が挿入されている。トレイ121は、加熱室110内の空間を上下に二分する。そして、トレイ121上に調理網122が載置され、その調理網122の略中央に被加熱物120が置かれる。
また、上記トレイ121により区切られた加熱室110内の上部の右側壁に、吸込口116を設けると共に、その吸込口116の上側に、カバー133とその下側の天面パネル110の一部との間に形成された通風経路118側に向かって開口する4つの吹出口117を設けている。そして、加熱室110内の右側面かつ外側に循環ファン15を配置している。この循環ファン115は、加熱室110内の熱媒体を吸込口116から吸い込んで吹出口117から通風経路118内に吹き出す。そして、通風経路118内に吹き出された熱媒体は、複数の穴131a,132aから加熱室110内に吹き出す。このとき、熱媒体は、上ヒータ112A,112Bに一部が接して熱交換が行われて加熱される。
そうして、上ヒータ112A,112Bにより加熱された熱媒体が、前面の扉102側および後壁面に向かって吹き出して、被加熱物120を包み込む。
そして、図7に示すように、複数の穴131a,132aから吹き出した熱媒体は、加熱室110の前後の壁面に沿って下方に流れ、被加熱物120の下側を流れて、再び加熱室110の右壁面の吸込口116から吸い込まれる。これにより、被加熱物120は、上側と下側から熱風により加熱されると共に、上ヒータ112A,112Bから直接放射される輻射熱により被加熱物120を加熱する。
この第3実施形態においても、熱媒体は、加熱された空気であってもよいし、水蒸気を含む加熱された空気であってもよく、100℃以上に加熱された過熱水蒸気を含む空気であってもよく、さらに、100℃以上に加熱された過熱水蒸気を主とするものであってもよい。
上記構成の加熱調理器によれば、上ヒータ112A,112Bを定常電力で連続通電しても、循環ファン115の風量制御により上ヒータ112A,112Bの周辺部材である天面パネル110aの温度を目標温度に制御でき、上ヒータ112A,112Bの温度も間接的に制御することができる。これにより、ヒータの投入電力を制限したりヒータをオンオフ制御したりしないので、複雑なヒータ制御部が必要なく、簡単な構成で効率のよい加熱調理を行うことができる。また、上ヒータ112A,112Bや、天面パネル110aを含む上ヒータ112A,112B近傍の部材の異常過熱を防止することが可能になる。
また、加熱室110の上側に配置された上ヒータ112A,112Bが加熱室110側に露出していることによって、上ヒータ112A,112Bおよびその周辺部材の温度制御をしつつ、上ヒータ112A,112Bからの直接の輻射熱により被加熱物を加熱することができ、加熱効率を向上できる。
また、上ヒータ112A,112Bに、シーズヒータよりも低コストなミラクロンヒータを用いることによって、加熱時に温度の立ち上がりがシーズヒータなどに比べて早くなり、熱輻射能力も優れているので、迅速な加熱調理を行うことができる。
また、トレイ121により加熱室110内の空間を上下に分割して、トレイ121の上側空間で輻射熱と熱風循環により被加熱物120を加熱するので、加熱効率がよくなって調理時間を短縮することができる。
また、輻射熱と熱風循環により被加熱物120の表面と裏面の両面を加熱する加熱調理を行うことができる。
上記第1〜第3実施形態では、ヒータの輻射熱および熱風循環により加熱調理を行う加熱調理器について説明したが、例えば、過熱水蒸気を使用するオーブンレンジ、過熱水蒸気を使用するオーブンなどにこの発明を適用してもよい。
この発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。
1,101…ケーシング
2,102…扉
3…ハンドル
4…耐熱ガラス
5…操作パネル
6…液晶表示部
7…ダイヤル
8…排気ダクト
9…露受容器
10,110…加熱室
10a,110a…天面パネル
10b…底面パネル
11…上ヒータ収納部
12,112A,112B…上ヒータ
13…下ヒータ収納部
14…下ヒータ
15,115…循環ファン
16,116…吸込口
17,117…吹出口
20,120…被加熱物
21,121…トレイ
22,122…調理網
24,43,143…上部温度センサ
25…庫内温度センサ
118…通風経路
131,132…上ヒータカバー
131a,132a…複数の穴
133…カバー

Claims (2)

  1. 加熱室と、
    上記加熱室内の空間を上下に二分するトレイと、
    上記トレイ上に載置され、上記トレイから間隔を開けた状態で被加熱物が置かれる調理網と、
    上記加熱室の上側または上記加熱室内の上側に配置され、上記加熱室内の上記被加熱物を加熱するためのヒータと、
    上記加熱室内の上記トレイにより区切られた上部空間において、上記加熱室内の熱媒体を吸い込んで上記ヒータ近傍に吹き出すことにより上記加熱室内の熱媒体を上記被加熱物の上側から下側に流れるようにして循環させる循環ファンと、
    上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の温度を検出する温度センサと、
    上記ヒータと上記循環ファンを制御する制御部と
    を備え、
    上記制御部は、上記ヒータの出力を定常状態にし、かつ、上記温度センサにより検出された上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の温度に基づいて、上記循環ファンの風量を制御することにより、上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の部材の温度の少なくとも一方を目標温度に制御すると共に、
    上記循環ファンは、上記加熱室から熱媒体を吸い込むための吸込口と、上記加熱室へ熱媒体を吹き出すための吹出口とを有し、
    上記吸込口は、上記ヒータの下方に設けられると共に、上記吹出口は、上記ヒータの上方に設けられており、
    上記温度センサは、上記ヒータの上方に配置されていることを特徴とする加熱調理器。
  2. 加熱室と、
    上記加熱室内の空間を上下に二分するトレイと、
    上記トレイ上に載置され、上記トレイから間隔を開けた状態で被加熱物が置かれる調理網と、
    上記加熱室の上側または上記加熱室内の上側に配置され、上記加熱室内の上記被加熱物を加熱するためのヒータと、
    上記加熱室内の上記トレイにより区切られた上部空間において、上記加熱室内の熱媒体を吸い込んで上記ヒータ近傍に吹き出すことにより上記加熱室内の熱媒体を上記被加熱物の上側から下側に流れるようにして循環させる循環ファンと、
    上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の温度を検出する温度センサと、
    上記ヒータと上記循環ファンを制御する制御部と
    を備え、
    上記制御部は、上記ヒータの出力を定常状態にし、かつ、上記温度センサにより検出された上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の温度に基づいて、上記循環ファンの風量を制御することにより、上記ヒータの温度または上記ヒータ近傍の部材の温度の少なくとも一方を目標温度に制御すると共に、
    上記循環ファンは、上記加熱室から熱媒体を吸い込むための吸込口と、上記加熱室へ熱媒体を吹き出すための吹出口とを有し、
    上記吸込口は、上記ヒータの下方に設けられると共に、上記吹出口は、上記ヒータの上方に設けられており、
    上記ヒータは、上記加熱室内の上側に配置され、
    上記吹出口は、上記ヒータの上方かつ上記加熱室の天面の下方に設けられていることを特徴とする加熱調理器。
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