JP5600129B2 - グラフェンの合成方法およびグラフェン合成用合金触媒 - Google Patents

グラフェンの合成方法およびグラフェン合成用合金触媒 Download PDF

Info

Publication number
JP5600129B2
JP5600129B2 JP2012028033A JP2012028033A JP5600129B2 JP 5600129 B2 JP5600129 B2 JP 5600129B2 JP 2012028033 A JP2012028033 A JP 2012028033A JP 2012028033 A JP2012028033 A JP 2012028033A JP 5600129 B2 JP5600129 B2 JP 5600129B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
graphene
metal structure
catalytic metal
gas
reaction chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012028033A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013018697A (ja
Inventor
賢一 神崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2012028033A priority Critical patent/JP5600129B2/ja
Publication of JP2013018697A publication Critical patent/JP2013018697A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5600129B2 publication Critical patent/JP5600129B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Description

本発明は、炭素原子が互いに二次元的に結合して成る1原子層シートであるグラフェンの合成方法およびグラフェン合成用合金触媒に関し、より詳細には1層から5層程度までの少数層グラフェンの合成方法およびグラフェン合成用合金触媒に関する。
グラフェンは、炭素原子のSP2結合により形成される六員環構造が、さらに互いに結合して二次元的に拡がったシート構造を有する材料であり、炭素一原子分の厚さを持つ非常に薄い材料である。このグラフェン1層あるいは、5層程度以下の少ない層数だけ積層したものをまとめて、少数層グラフェンという。近年、グラフェンの入手方法が開発されて以来、グラフェンの電子的あるいは機械的物性が注目され、導電性シートや高速デバイス等への応用が期待されている。
グラフェンを合成する方法の中で、産業上有益な大面積合成を可能にする方法として、化学気相成長法(CVD法)が知られている(非特許文献1参照)。このCVD法では、グラフェンの形成に触媒作用を有する触媒金属を加熱し、グラフェンを構成する炭素原子を含む炭素原料ガスを供給して、触媒金属上にグラフェンを合成する。
これまで触媒金属として、炭素を吸蔵する性質をもつ単一組成の金属(ニッケル、コバルト、鉄など)が使用され、その形態も一般的に入手しやすく作製が容易な多結晶状の金属単体の薄膜が利用されてきた。しかし、これらの触媒金属の表面に合成されるグラフェンは、層数が不均一になりやすく、数十層以上の多層のグラファイト状のものも形成されやすかった。このため、合成された状態のままでは、1原子層の二次元シート構造に由来するグラフェンの持つ物性を利用しにくい。これに対し、少数層のグラフェンのみを得るために、単結晶化した触媒金属を利用する方法も研究されているが、質の良い単結晶を得ることは技術的に難しく、手間やコストもかかる。
さらに、炭素を吸蔵しにくく、比較的結晶の大きな銅などを用いて1層のみのグラフェンを合成する研究例もあるが、融解する程度の高温が必要で適切な条件の制御が難しく、蒸発する金属への対策が必要になるなど、装置上の負担も増え、産業上容易とは言えない。
K. S. Kim et al. , "Large-scale pattern growth of graphene films for stretchable transparent electrodes", NATURE, vol.457, pp.706-710, 2009.
従来の技術では、上述の通り、グラフェンや層数の異なる多層のグラファイト状のものが混在して形成されやすく、層数が不均一になりやすいという問題があり、少数層グラフェンを大面積で得ることは困難であった。また、触媒金属を単結晶化するなどの方法では、触媒金属の調製に、手間やコストもかかり、技術的にも容易ではない、などの問題があった。
本発明は、以上のような問題点を解消するためになされたものであり、少数層グラフェンを触媒金属基板一面の大面積で、容易に形成できるようにすることを目的とする。
本発明に係るグラフェンの合成方法は、銅ニッケルおよびマンガンを含む合金からなる触媒金属構造体を、所定の温度まで加熱する第1工程と、所定の温度に達した後、触媒金属構造体へ炭素原料ガスを供給して、触媒金属構造体の表面に1から5グラフェンを合成する第2工程とを少なくとも備える。
上記グラフェンの合成方法において、合金は、ニッケルが42wt%から48wt%であり、マンガンが0.5wt%から2.5wt%であり、その他が銅である組成を有する。
以上説明したことにより、本発明によれば、少数層グラフェンを触媒金属基板一面の大面積で容易に形成できるという優れた効果が得られる。
図1は、本発明の実施の形態1におけるグラフェンの合成方法を説明するためのフローチャートである。 図2は、CVD装置の構成を示す構成図である。 図3は、本発明の実施の形態1における方法で合成した数層グラフェンの任意の点におけるラマンスペクトルである。 図4は、本発明の実施の形態1における方法で少数層グラフェンを合成した触媒金属構造体の表面で、一辺10μmの任意の領域について二次元的にラマンスペクトルを測定し、各スペクトルのGバンドと2Dバンドのピーク強度比(G/2D)をマッピングした図である。 図5は、本発明の実施の形態1における方法で合成した数層グラフェンの断面を透過型電子顕微鏡(TEM)で観察した像を示す写真である。 図6は、少数層グラフェンを合成した触媒金属構造体の表面を、原子間力顕微鏡(AFM)で観察した像を示す写真である。 図7は、本発明の実施の形態2における方法で合成した数層グラフェンの任意の点におけるラマンスペクトルである。 図8は、実施の形態2の合成グラフェンの任意の領域の二次元的なラマンスペクトルの測定による2Dバンドの半値幅の数値を等高線で示した特性図である。
以下、本発明の実施の形態1について図を参照して説明する。
[実施の形態1]
はじめに、本発明の実施の形態1について説明する。図1は、本発明の実施の形態1におけるグラフェンの合成方法を説明するためのフローチャートである。まず、銅とニッケルの合金からなる触媒金属構造体を用意し、この触媒金属構造体を、触媒作用によりグラフェンの合成が進行する所定の温度まで加熱する(S101)。触媒金属構造体は、例えば、銅とニッケルの合金で形成される箔または板部材であればよい。
次に、触媒金属構造体の表面に炭素原料ガスを供給し、触媒金属構造体の表面にグラフェンを合成する(S102)。例えば、炭素原料ガスとしてメタンガスを用い、前述した加熱の温度を900℃とする。合成されるグラフェンは、1層〜5層程度以下の少数層となる。
上述したCVD法によるグラフェンの合成を実施するCVD装置について、図2を用いて簡単に説明する。図2は、CVD装置の構成を示す構成図である。このCVD装置は、反応室201と、反応室201の周囲を囲んで配置された加熱炉202とを備える。反応室201は、密閉可能とされている。また、加熱炉202は、例えば、電気炉である。
この装置において、触媒金属構造体を載置したサセプタ203を反応室201に搬入し、排気部211に接続する図示しない排気機構(ロータリーポンプなど)により、反応室201内を排気し、また、ガス導入部212より不活性ガスや還元性ガスなどを導入して反応室201内に供給する。この状態で、加熱炉202を動作させ、反応室201内を加熱する。この加熱によりサセプタ203上の触媒金属構造体を所定の温度にまで加熱した状態で、ガス導入部212より原料ガスを導入すれば、触媒金属構造体の表面に数層グラフェンが形成できる。
以下、より詳細に説明する。まず、触媒金属構造体として、ニッケルが42〜48%、マンガンが0.5〜2.5%、その他が銅である組成の銅とニッケルの合金を用いる。この組成では、電気抵抗が49±3×10-6Ωcmである。この合金は、産業上様々な用途で利用される合金であり、グラフェン合成用の特別なものではなく、市場で安価に入手できる。この銅とニッケルの合金からなる触媒金属構造体を、石英製のサセプタ203の上に載置し、反応室201内に搬入する。
以上のように触媒金属構造体を反応室201内に搬入したら、反応室201内を密閉状態とし、次いで、反応室201内を排気する。また、排気した反応室201内に、ガス導入部212よりアルゴンガスおよび水素ガスを導入する。アルゴンガスは120sccm、水素ガスは30sccmの流量で導入する。ここで、反応室201内に供給されるアルゴンガスおよび水素ガスが、触媒金属構造体に接しながら流れるようにする。また、排気機構の排気能力(吸引力)を調整し、反応室201内の圧力が5×103Pa程度に保たれるようにする。なお、sccmは流量の単位であり、0℃・1013hPaの流体が1分間に1cm3流れることを示す。
次に、加熱炉202を動作させ、反応室201を900℃まで加熱する。例えば、15分で900℃に達するように制御して加熱する。900℃に達した後、ガス導入部212より、既に導入しているアルゴンガスおよび水素ガスに加え、メタンガスを10sccmで導入する。メタンガスは、グラフェンを構成する炭素原子を供給する炭素原料ガスである。
このように、アルゴンガス、水素ガス、およびメタンガスを流しながら、5分間900℃に維持した後、反応室201内の温度を降下させる。加熱炉202の温度を制御し、1時間で150℃まで下がる程度の降温速度で冷却する。この後、放置して室温まで下げ、触媒金属構造体を載置しているサセプタ203を搬出する。この方法によって、触媒金属構造体の表面に、少数層グラフェンが合成できる。
以下、上述したことにより合成した少数層グラフェンの同定について説明する。グラフェンの形成状態は、ラマン分光法により確認できることが知られている。グラフェンのラマンスペクトルには、特徴的なピークが3つ現れる。1350cm-1付近に現れるDバンド、1600cm -1 付近に現れるGバンド、そして2700cm-1付近に現れる2Dバンドである。これらのピークが現れることで、グラフェンの存在が確認できる。
図3は、実施の形態1におけるグラフェンの合成方法で合成した数層グラフェンのラマンスペクトルである。波長532nm,ビーム径1μmのレーザービームで測定されたものである。図3より明らかなように、上述した特徴となる3つのピークが現れていることが分かる。
またさらに、ラマンスペクトルからは、グラフェンの層数に関する知見も得られ、2Dバンドの強度がGバンドより大きい場合は、5層程度以下の少数層グラフェンであることが知られている。実施の形態1におけるグラフェンの合成方法で合成した数層グラフェンは、触媒金属構造体表面の全域にわたって、2DバンドがGバンドより大きい5層程度以下の状態でグラフェンが合成できる。
例として図4に、実施の形態1における方法でグラフェンを合成した触媒金属構造体の表面で、一辺10μmの任意の領域について二次元的にラマンスペクトルを測定し、各スペクトルのGバンドと2Dバンドのピーク強度比(G/2D)をマッピングした図を示す。G/2D比は、この領域内でほぼ均一であり、いずれの場所でも1より小さくなっている。図4のデータでは、G/2D比の平均値は0.47(標準偏差0.039)となる。触媒金属構造体表面の他の任意の領域についても同様のラマンスペクトルが測定されるため、触媒金属構造体表面の全域にわたって、少数層グラフェンが均一に合成されていることが分かる。
このことは、任意の部分の断面を実際に観察した透過型電子顕微鏡像(TEM)からも確認できる。例えば、図5に示す観察領域では、観察領域の全体にわたって、1〜3層程度のグラフェンが合成されている状態が確認できる。触媒金属構造体の表面にある凹凸は、図6のAFM像に見られるようなステップ、テラス構造によるものであり、このような凹凸を超えて、均一な層数で表面に合成することができる。
[実施の形態2]
次に、本発明の実施の形態2について説明する。実施の形態2においても、図1のフローチャートに示すように、まず、銅とニッケルの合金からなる触媒金属構造体を用意し、この触媒金属構造体を、触媒作用によりグラフェンの合成が進行する所定の温度まで加熱する(S101)。触媒金属構造体は、例えば、銅とニッケルの合金で形成される箔または板部材であればよい。
次に、触媒金属構造体の表面に炭素原料ガスを供給し、触媒金属構造体の表面にグラフェンを合成する(S102)。例えば、炭素原料ガスとしてメタンガスを用い、前述した加熱の温度を950℃とする。合成されるグラフェンは、1層〜5層程度以下の少数層となる。
上述したCVD法によるグラフェンの合成は、前述した実施の形態1と同様であり、図2に示すCVD装置を用いる。この装置において、触媒金属構造体を載置したサセプタ203を反応室201に搬入し、排気部211に接続する図示しない排気機構(ロータリーポンプなど)により、反応室201内を排気し、また、ガス導入部212より不活性ガスや還元性ガスなどを導入して反応室201内に供給する。この状態で、加熱炉202を動作させ、反応室201内を加熱する。この加熱によりサセプタ203上の触媒金属構造体を所定の温度にまで加熱した状態で、ガス導入部212より原料ガスを導入すれば、触媒金属構造体の表面に数層グラフェンが形成できる。
以下、より詳細に説明する。まず、触媒金属構造体として、銅の組成率が6〜5割、ニッケルの組成率が4〜5割の銅とニッケルを主成分とする合金を使用する。銅とニッケル以外の添加物成分が含まれていても良い。例えば、ニッケルが42〜48%、マンガンが0.5〜2.5%、その他が銅である組成の銅とニッケルの市販の合金を用いる。この合金は、電気抵抗が49±3×10-6Ωcmである。この組成の合金は、産業上様々な用途で利用される合金である。ほとんどの成分が銅とニッケルであるが、耐食性や機械的強度の向上等のため、他の金属成分も混ぜられ、より産業利用目的に適した特性を示すように作られている。よって、グラフェン合成用の特別なものではなく、市場で安価に入手できる。
上述した銅とニッケルの合金からなる触媒金属構造体を、石英製のサセプタ203の上に載置し、反応室201内に搬入する。反応室201は密閉状態とし、反応室201内を排気する。次いで、排気した反応室201内に、ガス導入部212よりアルゴンガスおよび水素ガスを導入する。例えば、アルゴンガスは120sccm、水素ガスは30sccmの流量で導入する。ここで、反応室201内に供給されるアルゴンガスおよび水素ガスが、反応室201内部を満たし、また、触媒金属構造体に接しながら流れるようにする。また、排気機構の排気能力(吸引力)を調整し、反応室201内の圧力が5×103Pa程度に保たれるようにする。
次に、加熱炉202を動作させ、反応室201を950℃まで加熱する。例えば、15分で950℃に達するように制御して加熱する。950℃に達した後、ガス導入部212より、既に導入しているアルゴンガスおよび水素ガスに加え、メタンガスを10sccmで導入する。メタンガスは、グラフェンを構成する炭素原子を供給する炭素原料ガスである。
このように、アルゴンガス、水素ガス、およびメタンガスを流しながら、15分間950℃に維持した後、反応室201内の温度を降下させる。加熱炉202の温度を制御し、1時間で200℃まで下がる程度の降温速度で冷却する。この後、放置して室温まで下げ、触媒金属構造体を載置しているサセプタ203を搬出する。この方法によって、触媒金属構造体の表面に、少数層グラフェンが合成できる。
以下、上述したことにより合成した少数層グラフェンの同定について説明する。グラフェンの形成状態は、ラマン分光法により確認できることが知られている。グラフェンのラマンスペクトルの特徴については、実施の形態1に記載した通りである。例として、図7に、実施の形態2による方法で合成したグラフェンのラマンスペクトルを示す。図7に示すように、Gバンドより2Dバンドの方が大きいことから、5層程度以下の少数層グラフェンであることが分かる。
また、2Dバンドは、グラフェンの層数が1層、2層、3層など異なることで、出現するピークの形状が異なることが知られている。例えば、1層の場合、ローレンツ関数でフィッティングできる比較的シャープな単一ピークが出現し、このピークの半値幅(FWHM)は、35cm-1程度以下になることが知られている。これらの層数に対応するピークの特徴は、下地基板とグラフェンとの相互作用の違いによっても影響を受けるが、指標として利用できる。
ここで、実施の形態2に係る合成グラフェンについて、触媒金属構造体の表面で、1辺20μmの任意の領域について二次元的にラマンスペクトルを測定し、2Dバンドの半値幅をマッピングした状態を図8に示す。図8は、半値幅の数値を等高線で示している。図8に示すように、実施の形態2におけるグラフェンは、1層の領域と考えられる35cm-1程度以下になる領域がほとんどを占め、数十μmあるいはそれ以上の広い領域で広がっていることを示している。従って、実施の形態2においては、略1層(炭素原子が互いに二次元的に結合して成る1原子層シート)の状態にグラフェンが合成されているものと考えられる。
以上に説明したように、本発明によれば、少数層グラフェンを簡便な工程により、低コストで触媒金属基板一面に合成することができる。また、本発明では、触媒金属の薄膜を基板の上に堆積するなどして形成する必要がなく、例えば、市販されている銅とニッケルの合金板を用いることができるので、取り扱いの容易さを含め、コストの低減が図れる。本発明は、グラフェンの製造業に利用可能であり、グラフェンの特性を利用した様々な製品産業に利用可能である。
なお、本発明は以上に説明した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で、当分野において通常の知識を有する者により、多くの変形が実施可能であることは明白である。例えば、炭素原料ガスはメタンに限らず、他の飽和炭化水素ガスや、エチレンなどの不飽和炭化水素のガス、あるいは、エタノールなどのアルコールの気化ガスを用いても良い。また、加熱温度は、900℃や950℃に限らず、金属の触媒作用によりグラフェンの合成が進行する温度であればよい。
例えば、実施例2において、950℃に保持した加熱時間は15分に限らず、さらに長く、例えば30分でも同様の効果が得られる。また、メタンガスの流量はさらに少なく、例えば2sccmでも同様の効果が得られる。また、水素ガスの流量もさらに多くてもよいが、ゼロにするとグラフェンが合成できない。また、銅とニッケルから成る触媒金属構造体として、添加物を含む汎用の安価な合金を用いているが、銅とニッケルのみから成る合金を用いることができ、箔や板部材以外に、酸化シリコン等の平滑な基板上に当該合金を堆積したものも使用できる。合成後、基板表面に添加物が粒子状に析出することがあるが、水素ガスの流量を増すなどして、抑制することができる。また、炭素原料ガスの導入は、加熱温度に達した直後から終始連続していなくてもよく、途中遮断したり、到達温度に保持してしばらくアニールした後、加熱時間の後半任意の時間から流してもよい。
201…反応室、202…加熱炉、203…サセプタ、211…排気部、212…ガス導入部。

Claims (2)

  1. ニッケルおよびマンガンを含む合金からなる触媒金属構造体を、所定の温度まで加熱する第1工程と、
    前記所定の温度に達した後、前記触媒金属構造体へ炭素原料ガスを供給して、前記触媒金属構造体の表面に1から5グラフェンを合成する第2工程と
    を少なくとも備え
    前記合金は、ニッケルが42wt%から48wt%であり、マンガンが0.5wt%から2.5wt%であり、その他が銅である組成を有す
    ことを特徴とするグラフェンの合成方法。
  2. ニッケルが42から48wt%、マンガンが0.5から2.5wt%、その他が銅である組成を有するグラフェン合成用合金触媒
JP2012028033A 2011-06-13 2012-02-13 グラフェンの合成方法およびグラフェン合成用合金触媒 Active JP5600129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012028033A JP5600129B2 (ja) 2011-06-13 2012-02-13 グラフェンの合成方法およびグラフェン合成用合金触媒

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011131083 2011-06-13
JP2011131083 2011-06-13
JP2012028033A JP5600129B2 (ja) 2011-06-13 2012-02-13 グラフェンの合成方法およびグラフェン合成用合金触媒

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013018697A JP2013018697A (ja) 2013-01-31
JP5600129B2 true JP5600129B2 (ja) 2014-10-01

Family

ID=47690516

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012028033A Active JP5600129B2 (ja) 2011-06-13 2012-02-13 グラフェンの合成方法およびグラフェン合成用合金触媒

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5600129B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106030877B (zh) * 2014-03-19 2018-11-02 新日铁住金株式会社 固体高分子型燃料电池用的载体碳材料和担载有催化剂金属粒子的碳材料

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101636442B1 (ko) * 2009-11-10 2016-07-21 삼성전자주식회사 촉매합금을 이용한 그라핀의 제조방법
JP6019640B2 (ja) * 2011-03-23 2016-11-02 富士通株式会社 電子デバイス及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013018697A (ja) 2013-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11407637B2 (en) Direct graphene growing method
KR101310880B1 (ko) 그라펜 시트 및 그의 제조방법
KR101312454B1 (ko) 그래핀의 저온 제조 방법, 및 이를 이용한 그래핀 직접 전사 방법 및 그래핀 시트
JP5569769B2 (ja) グラフェンフィルム製造方法
Wang et al. Synthesis of graphene on a polycrystalline Co film by radio-frequency plasma-enhanced chemical vapour deposition
US20150136737A1 (en) Methods of growing uniform, large-scale, multilayer graphene film
JP6078024B2 (ja) 2次元六角形格子化合物製造用圧延銅箔、及び2次元六角形格子化合物の製造方法
JP2011102231A (ja) 触媒合金を利用したグラフェンの製造方法
JP2009143799A (ja) 単結晶グラフェンシートおよびその製造方法
EP2763936A1 (en) Rapid synthesis of graphene and formation of graphene structures
Park et al. Thickness-controlled multilayer hexagonal boron nitride film prepared by plasma-enhanced chemical vapor deposition
JP2013067549A (ja) 薄膜の形成方法
JP2022547997A (ja) グラファイトの膨張のための方法及び装置
Mafra et al. Ambient-pressure CVD of graphene on low-index Ni surfaces using methane: A combined experimental and first-principles study
Tay Chemical vapor deposition growth and characterization of two-dimensional hexagonal boron nitride
Li et al. Oxygen-suppressed selective growth of monolayer hexagonal boron nitride on copper twin crystals
JP5600129B2 (ja) グラフェンの合成方法およびグラフェン合成用合金触媒
CN104603052A (zh) 制造石墨烯的方法、所述石墨烯及制造所述石墨烯的设备
CN107954404A (zh) 一种制备石墨烯与六角氮化硼复合薄膜材料的方法
KR101470830B1 (ko) 3차원 탄소구조체의 합성방법 및 이에 의하여 합성된 3차원 탄소구조체
KR102274206B1 (ko) 이중층 그래핀의 제조 방법
Kula et al. Functionality of graphene as a result of its heterogenic growth on SiC nanoparticles on the basis of reversible hydrogen storage
Huang et al. Low-temperature synthesis of high-quality graphene by controlling the carbon-hydrogen ratio of the precursor
JP2015147706A (ja) プラスチック廃棄物等を原料として用いる単結晶グラフェンの製造方法、および単結晶グラフェンを用いたタッチパネル
TWI494268B (zh) 準直性奈米碳管之製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140728

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140812

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5600129

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150