JP5595020B2 - スリットコイル用ハッカー - Google Patents
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Description
例えば、コイル幅が1300mmの生コイルに対して、成形ラインに必要なスリット幅(板幅)が200mmとすると、スリット幅200×6条=1200mmであり、100mm(=1300−1200)の歩留まりロスが生じる。
その場合、他の成形ラインでスリット幅300mmのスリットコイルを必要としているとすれば、200mm×5条と300mm×1条との組合せを選定すると、歩留まりロスがゼロとなる。この場合、スリット幅200mmのスリットコイルが5つと、スリット幅300mmのスリットコイルが1つである。
このように、生コイルをスリッターで複数条にスリットした時に、幅の異なるスリットコイルを含む場合は、それらの複数のスリットコイル(スリットコイル群と呼ぶ)は、図示略のクレーンのフックに掛けた大形のハッカーにて一旦、仕分け台に運ばれる。図10に示すように、運ばれたスリットコイル群Gは、スリット幅300mmのスリットコイル1aが端側に配された隣接状態で仕分け台(コイル置台)2に置かれる。スリット幅200mmのスリットコイルを1bで示す。
仕分け台2は、通常、同図に示すように、床面Fに対して傾斜した受け材2aとこの受け材2aと直角(鉛直線に対しては傾斜)の凭れ材2bとを有し、スリットコイル群Gは図示の通り、凭れ材2bで支えられるように傾斜した状態で受け材2a上に置かれる。
仕分け台で仕分ける作業を上記の場合について説明すると、まず、スリットコイル群の搬送に用いた前記大形のハッカー5を小形のハッカー5’に交換して、この小形のハッカー5’で端側の幅300mmのスリットコイル1aを吊って所定の場所へ搬送する。
次いで、小形のハッカー5’を再び大形のハッカー5に交換して、残った幅200mmのスリットコイル群の5つのコイルを一括して吊って、所定の場所に搬送する。
なお、ハッカーの大形、小形の違いは基本的には、コイルの中心空間Sに挿入してコイルを吊る棒状吊り部12、12’が長いか短いかの差異であり、また、当然に剛性の大小の差異がある。
複数のスライダ9aは、下部フレーム8に固定した台部材9b上に設けられ、ボールネジ9cで駆動されてスライドし、ワイヤ9dで隣接するものどうしの間隔が規定される。
また、工場内の複数の成形ラインが稼動している状態の場合には、各成形ラインでもクレーン作業が必要となるので、ハッカー交換作業に時間を取られると、「クレーン待ち」が頻繁に起こり、生産ラインがストップする場合もある。
吊り上げることを可能にするスリットコイル用ハッカーであって、
スリットコイルの中心空間に挿入されて当該スリットコイルを吊り上げるための、突出部のない上面を持つ水平な棒状吊り部を有し、
前記棒状吊り部の上面の棒状吊り部先端から離間した位置でかつ棒状吊り部におけるハッカー重心を通る鉛直線上の位置に、当該棒状吊り部の上面の一部を嵩上げして前記隣接する複数のスリットコイルのうちの棒状吊り部挿入側の一部のスリットコイルのみを載せて吊り上げることを可能にする嵩上げ部材を着脱可能に取り付けたことを特徴とする。
このスリットコイル用ハッカーは、嵩上げ部材を外した時は、棒状吊り部の長い通常の大形ハッカーとして使用できる。すなわち、スリットコイル群全体を吊り上げ可能な大形のハッカーとしての機能と、端側の一部のスリットコイルのみを吊り上げ可能な小形ハッカーとしての機能とを持つ。
したがって、異なるスリット幅のスリットコイルを含むスリットコイル群をスリット幅毎に仕分ける際のコイル吊り作業に用いて好適である。
すなわち、スリッターで複数条にスリットされたスリットコイル群を、嵩上げ部材を外した本発明のスリットコイル用ハッカーを用いて一旦、仕分け台に運び、そのスリットコイル用ハッカーに嵩上げ部材を取り付けて、仕分け台上のスリットコイル群における端側のスリット幅の異なるスリットコイルのみを吊り上げて、所定の場所に搬送することができる。このように、小形のハッカーに交換する作業が不要となり、異なるスリット幅のスリットコイルを含むスリットコイル群をスリット幅毎に仕分ける際のコイル吊り作業の作業性が向上する。
ただし、スリット幅がすべて同じであるスリットコイル群の場合にも、端側のスリットコイルのみを吊り上げる場合に適用できる。
また、吊り上げる端側のスリットコイルは1つに限らず、複数でもよい。
仕分け台2に置かれたスリットコイル群Gは、図10で説明したものと同様に、端側のスリットコイル1aがスリット幅300mmで、他の5つのスリットコイル1bがスリット幅200mmの6つのスリットコイルの場合である。
前記受け材2aは図8に示すように、コイルの正面からみて左右両側にあり、コイル1の下面を受けるそれぞれ内側に傾斜した受け面2cを持ち、左右の受け材2aの凭れ材2bと反対側の一端部を連結する横材2d(図1参照)が受け材2aの下面に溶接固定されて、前記の通り床面Fに対して傾斜し、また、他端部の上面に凭れ材2bが固定されている。受け材2aの他端部を連結する横材2eが受け材2aの他端面に溶接固定され、この横材2eの上面に凭れ材2bを支える斜め材2fが溶接固定されている。
この実施例では、棒状吊り部12の上面に、ピン穴17bをあけ、このピン穴17bにコイル転倒防止用のピン19を着脱可能に挿入している。ピン穴17bの位置は、スリットコイルを、その側面がこのピン穴17bに挿入されたピン19に当たるように嵩上げ部材17上に載せた時、スリットコイルの幅方向中心がハッカー重心を通る位置にくるような位置としている。
棒状吊り部12の上面は円弧面となっており、嵩上げ部材17の上面も同様に円弧面となっている。
図1のように、嵩上げ部材17を取り付けたハッカー11を、その棒状吊り部12がスリットコイルの中心空間Sに向かう高さにて、スリットコイル群Gに接近させ、次いで、ハッカー11を前進(図1等で右方へ移動)させて、棒状吊り部12をスリットコイルの中心空間Sに挿入する。この場合、嵩上げ部材17の先端が、端側のスリットコイル1aに隣接するスリットコイル1bに達しないで、端側のスリットコイル1aのスリット幅の領域にとどまる程度にて挿入する。
次いで、この状態でハッカー11を上昇させて、嵩上げ部材17を端側のスリットコイル1aの内面に当てる。図2はこの段階の状態を示す。
次いで、ハッカー11をさらに上昇させると、図3に示すように、端側のスリットコイル1aのみが吊り上げられる。この場合、ハッカー11の上昇は、図示の通り、棒状吊り部12が内側のスリットコイル1bの内面に接触しない範囲にとどめる。
次いで、ハッカー11を水平に後退させて、図4に示すように、幅狭の残りのスリットコイル群G’の中心空間Sから抜く。
こうして、端側のスリットコイル1aのみを吊り上げることができる。吊り上げた幅広のスリットコイル1aは、所定の場所に搬送する。
端側のスリットコイル1bを吊り上げる要領は、前述と同様である。
なお、この場合は、吊り上げようとするスリットコイル1bの重心位置がハッカー11の重心位置からずれるので、重心がずれても吊り上げの安全上支障のない場合に限る。
この嵩上げ部材17’を取り付けたハッカー11で端側のスリットコイル1bを吊り上げる要領は、前述と同様である。
この場合、嵩上げ部材17’の上面に設けたコイル転倒防止用のピン19は、これに図7のようにスリットコイル1bの側面を当てたとき、スリットコイル1bの幅中心がハッカー重心を通る鉛直線上にくる位置とする。
また、コイル転倒防止手段もピン穴17bとピン19とによるものに限らず、種々の手段を採用することができる。
上述の実施例では、ハッカー11で1つのスリットコイルのみを吊り上げる場合について説明したが、スリットコイル群のなかの例えば2つあるいは3つなど一部の複数スリットコイルを吊り上げる場合にも当然適用できる。
また、上述の説明では、異なるスリット幅のスリットコイルを含むスリットコイル群をスリット幅毎に仕分ける際のコイル吊り作業を行う場合として説明したが、この場合に限らず、幅の広い原材料の圧延コイルをスリッターで同一スリット幅の複数のスリットコイル群にスリットした場合でも、一部のスリットコイルを吊り上げる場合に適用できる(この場合の吊り上げ作業は、図6、図7で説明した場合と同様である)。
したがって、スリットコイル群を置くコイル置台は仕分け台に限らない。また、スリットコイル群がコイル置台上に置かれている場合に限定されない。
1b 幅狭のスリットコイル
G、G’ スリットコイル群
2 仕分け台(コイル置台)
2a 受け材
2b 凭れ材
5 ハッカー本体
11 ハッカー(スリットコイル用ハッカー)
12 棒状吊り部
12a 上面
12b (嵩上げ部材取付用の)ピン穴
13 上側水平フレーム
14 縦フレーム
15 被吊り部
17 嵩上げ部材
17a (嵩上げ部材取付用の)ピン穴
17b (コイル転倒防止ピン用の)ピン穴
18 (嵩上げ部材取付用の)ピン
19 (コイル転倒防止用の)ピン
S、S’ スリットコイルの中心空間
Claims (4)
- 隣接している複数のスリットコイルを仕分けて吊り上げることを可能にするスリットコイル用ハッカーであって、
スリットコイルの中心空間に挿入されて当該スリットコイルを吊り上げるための、突出部のない上面を持つ水平な棒状吊り部を有し、
前記棒状吊り部の上面の棒状吊り部先端から離間した位置でかつ棒状吊り部におけるハッカー重心を通る鉛直線上の位置に、当該棒状吊り部の上面の一部を嵩上げして前記隣接する複数のスリットコイルのうちの棒状吊り部挿入側の一部のスリットコイルのみを載せて吊り上げることを可能にする嵩上げ部材を着脱可能に取り付けたことを特徴とするスリットコイル用ハッカー。 - 前記棒状吊り部の上面の吊り部長手方向に間隔をあけた複数箇所にそれぞれピン穴をあけ、各ピン穴にそれぞれ嵩上げ部材取り付け用のピンを着脱可能に挿入し、前記嵩上げ部材の下面に、前記各ピンを嵌入させるピン穴をあけたことを特徴とする請求項1記載のスリットコイル用ハッカー。
- 前記嵩上げ部材の上面にピン穴をあけ、このピン穴にコイル転倒防止用のピンを着脱可能に挿入したことを特徴とする請求項1又は2記載のスリットコイル用ハッカー。
- 前記嵩上げ部材を、その長さ方向中心が棒状吊り部におけるハッカー重心を通る鉛直線上に位置するように設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のスリットコイル用ハッカー。
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