JP5594863B2 - 伝統構法における建物の補強方法 - Google Patents
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前記構法(a)は、前記建物の床下に拡がる地盤上に鉄筋コンクリートからなる耐圧盤を形成し該耐圧盤に前記建物の柱の脚部を連結するとともに該柱の脚部を足固めを介して相互に連結し、かかる基礎補強工程と同時に又は相前後して、前記建物内に形成された上下二段の水平構面の間に耐力壁を設置する工程からなり、
前記構法(b)は、前記建物の柱の脚部を足固めで相互に連結し、該連結工程と同時に又は相前後して、土塗壁、貫その他伝統構法で採用される耐力要素を前記建物内に設置する工程からなり、
前記耐力壁を用いるか前記耐力要素を用いるかの選択を行うにあたっては、前記木造建物内に立設された柱のサイズ又はSS試験による地耐力の大きさに基づいて判断し、前記柱サイズ又は前記地耐力が所定値を下回っている場合には前記構法(a)を選択し、前記柱サイズ及び前記地耐力が所定値以上である場合には前記構法(b)を選択するものである。
前記構法(a)は、前記建物の床下に拡がる地盤上に鉄筋コンクリートからなる耐圧盤を形成し該耐圧盤に前記建物の柱の脚部を連結するとともに該柱の脚部を足固めを介して相互に連結し、かかる基礎補強工程と同時に又は相前後して、前記建物内に形成された上下二段の水平構面の間に耐力壁を設置する工程からなり、
前記構法(b)は、前記建物の柱の脚部を足固めで相互に連結し、該連結工程と同時に又は相前後して、土塗壁、貫その他伝統構法で採用される耐力要素を前記建物内に設置する工程からなり、
前記構法(c)は、前記建物の柱の脚部を足固めで相互に連結し、該連結工程と同時に又は相前後して、前記建物内の柱梁構面に制震装置を設置する工程からなり、
前記構法(d)は、前記床下空間又は前記天井裏空間に制震装置を設置する工程からなり、
前記耐力壁を用いるか前記耐力要素を用いるかの選択を行うにあたっては、前記木造建物内に立設された柱のサイズ又はSS試験による地耐力の大きさに基づいて判断し、前記柱サイズ又は前記地耐力が所定値を下回っている場合には前記構法(a)を選択し、前記柱サイズ及び前記地耐力が所定値以上である場合には前記構法(b)を選択するものである。
また、本発明に係る伝統構法における建物の補強方法は、前記柱サイズの所定値を150mm角、前記地耐力の所定値を30kN/m 2 とするものである。
建物の床下に拡がる地盤上に鉄筋コンクリートからなる耐圧盤を形成し、該耐圧盤に建物の柱の脚部を連結するとともに、柱の脚部を足固めを介して相互に連結する(基礎補強工程)。
上記基礎補強工程と同時に又は相前後して、建物内に形成された上下二段の水平構面の間に耐力壁を設置する。
[構法(b)]
建物の柱の脚部を足固めで相互に連結する(連結工程)。
上記連結工程と同時に又は相前後して、土塗壁、貫その他伝統構法で採用される耐力要素を建物内に設置する。
建物の柱の脚部を足固めで相互に連結する(連結工程)。
上記連結工程と同時に又は相前後して、建物内の柱梁構面に制震装置を設置する。
床下空間又は天井裏空間に制震装置を設置する。
3 柱
4 土台(足固め)
11 足固め
12 耐圧盤
15 耐力壁
42 土塗壁(耐力要素)
43 貫(耐力要素)
Claims (3)
- 伝統構法で構築された木造建物に対して耐震補強を行う際、耐力壁を用いて補強するのか、土塗壁、貫その他伝統構法で採用される耐力要素を用いて補強するのかを判断し、前記耐力壁を用いて補強する場合には構法(a)を、前記耐力要素を用いる場合には構法(b)を採用する伝統構法における建物の補強方法であって、
前記構法(a)は、前記建物の床下に拡がる地盤上に鉄筋コンクリートからなる耐圧盤を形成し該耐圧盤に前記建物の柱の脚部を連結するとともに該柱の脚部を足固めを介して相互に連結し、かかる基礎補強工程と同時に又は相前後して、前記建物内に形成された上下二段の水平構面の間に耐力壁を設置する工程からなり、
前記構法(b)は、前記建物の柱の脚部を足固めで相互に連結し、該連結工程と同時に又は相前後して、土塗壁、貫その他伝統構法で採用される耐力要素を前記建物内に設置する工程からなり、
前記耐力壁を用いるか前記耐力要素を用いるかの選択を行うにあたっては、前記木造建物内に立設された柱のサイズ又はSS試験による地耐力の大きさに基づいて判断し、前記柱サイズ又は前記地耐力が所定値を下回っている場合には前記構法(a)を選択し、前記柱サイズ及び前記地耐力が所定値以上である場合には前記構法(b)を選択することを特徴とする伝統構法における建物の補強方法。 - 伝統構法で構築された木造建物に対して補強を行う際、耐震補強と制震補強のどちらを採用するかを比較検討し、耐震補強を採用する場合、さらに耐力壁を用いて補強するのか、土塗壁、貫その他伝統構法で採用される耐力要素を用いて補強するのかを判断し、前記耐力壁を用いて補強する場合には構法(a)を、前記耐力要素を用いる場合には構法(b)を採用し、前記制震補強を採用する場合、さらに前記建物の床下空間又は天井裏空間に制震装置の設置スペースがあるかどうかを判断し、該設置スペースがない場合には構法(c)を採用し、前記設置スペースがある場合には、構法(d)を採用する伝統構法における建物の補強方法であって、
前記構法(a)は、前記建物の床下に拡がる地盤上に鉄筋コンクリートからなる耐圧盤を形成し該耐圧盤に前記建物の柱の脚部を連結するとともに該柱の脚部を足固めを介して相互に連結し、かかる基礎補強工程と同時に又は相前後して、前記建物内に形成された上下二段の水平構面の間に耐力壁を設置する工程からなり、
前記構法(b)は、前記建物の柱の脚部を足固めで相互に連結し、該連結工程と同時に又は相前後して、土塗壁、貫その他伝統構法で採用される耐力要素を前記建物内に設置する工程からなり、
前記構法(c)は、前記建物の柱の脚部を足固めで相互に連結し、該連結工程と同時に又は相前後して、前記建物内の柱梁構面に制震装置を設置する工程からなり、
前記構法(d)は、前記床下空間又は前記天井裏空間に制震装置を設置する工程からなり、
前記耐力壁を用いるか前記耐力要素を用いるかの選択を行うにあたっては、前記木造建物内に立設された柱のサイズ又はSS試験による地耐力の大きさに基づいて判断し、前記柱サイズ又は前記地耐力が所定値を下回っている場合には前記構法(a)を選択し、前記柱サイズ及び前記地耐力が所定値以上である場合には前記構法(b)を選択することを特徴とする伝統構法における建物の補強方法。 - 前記柱サイズの所定値を150mm角、前記地耐力の所定値を30kN/m 2 とする請求項1又は請求項2記載の伝統構法における建物の補強方法。
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