JP5594222B2 - 埋込固定金具 - Google Patents

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本発明は、樹脂などの成形品に埋め込んで固定して、他の部材などをネジ止めする埋込固定金具に関する。
樹脂などの成形品に埋め込んで固定して、他の部材などをネジ止めする埋込固定金具、例えば、インサートホルダナットなどと呼ばれるものが知られている。埋込固定金具には、成形品に埋込用の孔を設けておき、この孔に埋込固定金具を打ち込んだりすることで、埋込固定金具を成形品に埋め込んで固定しているものがある(特許文献1、2)。一方、埋込固定金具の周囲に樹脂等を流し込み、成形品と一体成型することで、埋込固定金具を成形品に埋め込んで固定するものもある。例えば、電動車両(EV)においては、バッテリを収容する樹脂製のバッテリケースに使用されており(後述する図1参照)、そのトレイに複数の埋込固定金具を一体成型により設けている。この埋込固定金具により、バッテリケースのカバーをトレイに固定しており、更に、トレイを車体のクロスメンバに固定している。
特開平5−126124号公報 特開昭56−141416号公報
図5(a)、(b)を参照して、一体成型に用いる従来の埋込固定金具の構成とその問題点を説明する。なお、図5(b)は、図5(a)の領域Eの拡大図である。又、ここでは、一例として、図1に示すバッテリケース10のトレイ11、カバー12及びクロスメンバ13を例にとって説明を行い、符号も同じものを使用する。
埋込固定金具51は、バッテリケース10のトレイ11(樹脂成形品)の成型時に金型にセットし、この状態で樹脂を射出成型することで、一体成型しており、この結果、埋込固定金具51がトレイ11の突設部11aに固定されている。この埋込固定金具51には、その抜け防止のため、複数の溝52が形成されており、従来は、埋込固定金具51の軸方向中央部分において、その周方向に環状に形成されている。又、埋込固定金具51の両端部には、雌ネジ53が形成されており、この雌ネジ53を用いて、バッテリケース10のカバー12を固定したり、クロスメンバ13へ固定したりすることになる。
ところが、射出成型時において、樹脂を流し込む際、上述した溝52にエア溜まり54が発生することがある(図5(b)参照)。このような場合、エア溜まり54の部分が、バッテリケース10の外からの水、エアの侵入経路となってしまうため、後処理として、シール材の塗布などを行う必要があり、製造の手間がかかり、コスト高となっている。ちなみに、特許文献1に示される埋込固定金具は、打ち込むことで成形品に埋め込んで固定しているため、隙間が生じるのを避けることができない。そこで、特許文献2に示される埋込固定金具では、シール部材を設けているが、製造の手間がかかり、コスト高となってしまう。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、樹脂を流し込む際のエア溜まりの発生を防止する埋込固定金具を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る埋込固定金具は、
樹脂型に保持された状態で前記樹脂型により成形される樹脂成形品に埋め込まれる埋込固定金具であって、
当該埋込固定金具の外周面に少なくとも1本の溝を形成し、
前記溝の長手方向を、当該埋込固定金具の軸方向(又は周方向)に対して傾斜させ
前記溝の幅は、当該埋込固定金具の前記軸方向の一方側から他方側へ向かって狭くなっていることを特徴とする。
上記課題を解決する第の発明に係る埋込固定金具は、
上記第1の発明に記載の埋込固定金具において、
前記溝の深さは、当該埋込固定金具の前記軸方向の一方側から他方側へ向かって浅くなっていることを特徴とする。
上記課題を解決する第の発明に係る埋込固定金具は、
上記第1又は第2の発明に記載の埋込固定金具において、
当該埋込固定金具の端部は、ボルトが挿入されるボルト孔が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、埋込固定金具の外周に溝を形成し、溝の長手方向を、当該埋込固定金具の軸方向(又は周方向)に対して傾斜させると共に、溝の幅を樹脂の流れる方向に向かって小さくしたので、更には、溝の深さを樹脂の流れる方向に向かって小さくしたので、この溝におけるエア溜まりの発生を防止することができ、シール性を向上させることができる。その結果、シール材の塗布などが不要となるので、製造時の工程が簡略になり、コストを低減させることができる。
本発明に係る埋込固定金具を用いるバッテリケースを示す斜視図である。 本発明に係る埋込固定金具の実施形態の一例を示す図である。 (a)は、図2に示した埋込固定金具の溝部分の展開図であり、(b)は、そのB−B線矢視断面図、(c)は、そのC−C線矢視断面図である。 図2に示した埋込固定金具での射出成型を説明する図である。 (a)は、従来の埋込固定金具の構成を説明する断面図であり、(b)は、その領域Eの拡大図である。
以下、図1〜図4を参照して、本発明に係る埋込固定金具の実施形態を説明する。
なお、ここでも、一例として、図1に示すバッテリケースを例にとって説明を行うが、電装部品を水などの浸入から守るためのケースであれば、他のものにも適用可能である。
(実施例1)
図1は、本実施例の埋込固定金具を用いるバッテリケースを示す斜視図である。又、図2は、本実施例の埋込固定金具を示す図であり、図3(a)は、その溝部分の展開図であり、図3(b)は、溝部分のB−B線矢視断面図、図3(c)は、溝部分のC−C線矢視断面図である。又、図4は、図2に示した埋込固定金具での射出成型を説明する図である。なお、図2、図3(a)及び図4においては、参考のため、埋込固定金具の軸方向及び周方向を図示している。
まず、本発明に係る埋込固定金具を用いるバッテリケースについて、簡単な説明を行う。電動車両(EV)においては、バッテリを収容し、保護するため、樹脂製のバッテリケース10が使用されており、このバッテリケース10は、多数のバッテリや冷却ファンなどの電装部品(共に図示省略)を載置するトレイ11と、多数のバッテリなどと共にトレイ11の上部を覆うカバー12とを有している。このトレイ11には、多数の埋込固定金具21がトレイ11と共に一体成型されており、この埋込固定金具21によりカバー12をトレイ11に固定している。又、この埋込固定金具21は、バッテリケース10の車体側のクロスメンバ13への固定にも使用されている。
そして、本実施例において、埋込固定金具21は、その両端部に雌ネジ23(ボルトが挿入されるボルト孔)からなるネジ部を有し、後述する図4に示すように、樹脂型(金型31、32)に保持された状態で周囲を樹脂で埋め込むことで、樹脂型により形成されるトレイ11(樹脂成形品)に埋め込んで一体成型している。なお、ネジ部は、雌ネジに限らず、雄ネジを用いてもよいし、雌ネジと雄ネジの組み合わせを用いてもよい。
この埋込固定金具21の外周面には、抜け止め、回り止めのための溝22が3本形成されている。そして、エア溜まりの発生を防止するため、溝22の幅方向に対して垂直方向である長手方向を、埋込固定金具21の軸方向(又は周方向)に対して傾斜させており、更に、溝22の幅及び深さを、樹脂の流れる方向に向かって小さくしている。
埋込固定金具21の外周面に形成された溝22について、図3(a)に示す展開図、図3(b)、(c)に示す断面図を参照して更に説明する。
埋込固定金具21の外周面を、A−A線で切った展開図にすると、図3(a)に示す形状となる。各溝22は、A−A線側を起点として、その長手方向が軸方向(又は周方向)に対して傾斜して形成されており、展開図においては直線状となっている。この傾斜としては、例えば、軸方向に対して30°〜60°の角度を持たせている。そして、後述する図4に示すように、射出成型に用いる樹脂が図中の下方側から上方側へ供給される場合、この溝22沿って、樹脂が下方側から上方側へ流れ込むことになる。
又、各溝22において、その幅及び深さは、埋込固定金具21の軸方向の一方側から他方側、つまり、樹脂の流れる方向に向かって小さくしている。例えば、図3(b)、図3(c)の断面図に示すように、B−B線における幅W1、深さD1に対し、C−C線における幅W2、深さD2は、W1>W2、D1>D2の関係となっており、樹脂の流れる方向(埋込固定金具21の軸方向の一方側から他方側)に向かって、幅は狭く、深さは浅くなっている。そして、各溝22の幅及び深さは、最終的に、その先端部分において、埋込固定金具21の外周面と同一面となって消えている。
この埋込固定金具21において、各溝22の構成は、射出成型時の樹脂の流れとの関係も重要であり、この点について、図4を参照して説明する。
埋込固定金具21は、トレイ11の成型時に下部金型31と上部金型32との間にセットしている。更に具体的には、雌ネジ23の部分に挿入して、埋込固定金具21を保持する下部保持ピン31aと上部保持ピン32aとの間にセットしている。そして、この状態で樹脂を射出成型することで、トレイ11と埋込固定金具21を一体成型している。この射出成型時、樹脂は下部金型31の下方側から供給されており、トレイ11の底になる部分の空間を通って、埋込固定金具21の周囲に形成される突設部11aとなる空間に流入してくることになる。
上述したように、埋込固定金具21の外周面に形成された溝22は、その長手方向を傾斜させており、更に、その幅及び深さを樹脂の流れる方向に向かって小さくしている。そのため、射出成型の樹脂が流入するとき、溝22中に記載した矢印方向に沿って、樹脂が流入していく。このとき、樹脂は、溝22中のエアを上方に押し出しながら、溝22に流入することになるので、溝22のエアの流出を促進すると共に、エア溜まりの発生を防止することになる。
このようにして、埋込固定金具21はトレイ11と一体成型されて、その突設部11aに固定されることになり、その部分のシール性が向上することになる。その結果、シール材の塗布などが不要となるので、製造時の工程が簡略になり、コストを低減させることができる。又、埋込固定金具21の外周面に形成された溝22は、当然、埋込固定金具21の抜け止め、回り止めとしても機能している。
なお、上述した溝22の構成について、その数は、少なくとも1本あればよい。又、各溝22の長手方向の長さは、埋込固定金具21の外周面を少なくとも1周する長さであればよいが、更に長さを長くして、各溝22がスパイラル状となるように配置してもよい。又、ここでは、各溝22の幅及び深さを共に小さくしていっているが、いずれか一方、例えば、幅のみ又は深さのみ小さくしていってもよい。又、展開図において、溝22は直線状となっているが、曲線状としてもよい。
本発明は、電動車両のバッテリケースに好適なものであり、更に、電装部品を水などの浸入から守るためのケースであれば、他のものにも適用可能である。
10 バッテリケース
11 トレイ
11a 突設部
21 埋込固定金具
22 溝
23 雌ネジ

Claims (3)

  1. 樹脂型に保持された状態で前記樹脂型により成形される樹脂成形品に埋め込まれる埋込固定金具であって、
    当該埋込固定金具の外周面に少なくとも1本の溝を形成し、
    前記溝の長手方向を、当該埋込固定金具の軸方向に対して傾斜させ
    前記溝の幅は、当該埋込固定金具の前記軸方向の一方側から他方側へ向かって狭くなっていることを特徴とする埋込固定金具。
  2. 請求項1に記載の埋込固定金具において、
    前記溝の深さは、当該埋込固定金具の前記軸方向の一方側から他方側へ向かって浅くなっていることを特徴とする埋込固定金具。
  3. 請求項1又は請求項に記載の埋込固定金具において、
    当該埋込固定金具の端部は、ボルトが挿入されるボルト孔が形成されることを特徴とする埋込固定金具。
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