JP5593800B2 - 走行制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の走行制御装置に関するものである。
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載の走行制御装置が知られている。この装置では、先行車両との車間距離を目標値とするまでにかかる時間及び先行車両との衝突予測時間(TTC)を演算し、車間距離の制御中において、衝突予測時間が経過する前に車間距離制御を完了させる。このような走行制御により、先行車両に近づき過ぎることなく、かつスムーズに自車両の追従制御を行うことが提案されている。
特開2006−188155号公報
しかしながら、この追従制御によれば、特に、先行車両との車間距離を短縮する制御を行う場合、先行車両に対する自車両の相対速度が速すぎると、自車両の乗員に対して「先行車両に衝突するのでは?」との不安感を与えてしまう。乗員の快適性を向上させる観点から、上記のような不安感を与える走行制御は好ましくない。
そこで、本発明は、車間距離変更時において衝突の不安感を乗員に与える可能性を低減する走行制御装置を提供することを目的とする。
本発明の走行制御装置は、自車両と自車両の前方又は後方を走行する周辺車両との相対速度を検出する相対速度検出手段と、自車両と周辺車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、相対速度検出手段で得られる相対速度と車間距離検出手段で得られる車間距離とに基づいて、自車両が周辺車両に衝突するまでにかかる時間を示す衝突予測時間を演算する衝突予測時間演算手段と、車間距離を変更すべく自車両の加減速を行う場合に、車間距離の変更中における衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らないように、自車両の加減速のスケジュールを立案する車間距離変更スケジュール立案手段と、自車両が他車両と一緒に隊列走行するときに、隊列内における自車両の位置情報を取得する自車位置情報取得手段と、を備え、自車位置情報取得手段で得られた位置情報に基づいて、衝突予測時間基準値を変化させることを特徴とする。
この走行制御装置によれば、自車両と周辺車両との衝突予測時間を演算し、車間距離を変更する場合に、車間距離の変更中における衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らないように、自車両の加減速のスケジュールが立案される。従って、当該スケジュールに従って自車両の加減速が実行されれば、車間距離変更中において衝突予測時間が衝突予測時間基準値を下回ることがないような走行が可能となる。その結果、車間距離変更時において周辺車両との衝突の不安感を乗員に与える可能性を低減することができる。また、隊列走行時において、隊列の先頭車両に急な加減速が発生したり外乱が加わったりした場合には、隊列の後方の車両ほど制御誤差が大きくなる傾向にある。そこで、上記走行制御装置の構成によれば、隊列内での自車両の位置情報に基づいて衝突予測時間基準値が変化するので、自車両の隊列内での位置も考慮して、衝突の不安感を乗員に与える可能性を低減する走行が可能となる。
また、本発明の走行制御装置は、自車両の走行速度を検出する自車速検出手段と、周辺車両の加速度を検出する周辺車両加速度検出手段と、自車速検出手段で得られる走行速度または周辺車両加速度検出手段で得られる加速度に基づいて、衝突予測時間を補正する衝突予測時間補正手段と、を備えてもよい。
例えば、周辺車両との衝突予測時間が同じであっても、自車両が高速で走行する場合には、低速で走行する場合に比べて乗員の不安感は強いと考えられる。そこで、上記走行制御装置の構成によれば、自車両の走行速度または周辺車両の加速度に基づいて上記衝突予測時間を補正することにより、自車両の走行速度や周辺車両の加速度に応じて、衝突の不安感を乗員に与える可能性を低減する走行が可能となる。
また、本発明の走行制御装置は、過去の自車両の操作情報を蓄積する操作情報蓄積手段を備え、操作情報蓄積手段に蓄積された操作情報に基づいて、衝突予測時間基準値を変化させることとしてもよい。
例えば、周辺車両との衝突予測時間が同じであっても、不安を感じる乗員と感じない乗員とが存在するといったように、衝突の不安に対する感覚には個人差がある。そして、衝突の不安に対する乗員の感覚の個人差は、車両の操作の個人差として現れると考えられる。そこで、上記走行制御装置の構成によれば、衝突の不安に対する乗員の感覚が反映された過去の操作情報が操作情報蓄積手段に蓄積され、当該操作情報に基づいて衝突予測時間基準値が変化するので、乗員の感覚の個人差も考慮して、衝突の不安感を乗員に与える可能性を低減する走行が可能となる。
本発明の走行制御装置は、自車両と自車両の前方又は後方を走行する周辺車両との相対速度を検出する相対速度検出手段と、自車両と周辺車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、相対速度検出手段で得られる相対速度と車間距離検出手段で得られる車間距離とに基づいて、自車両が周辺車両に衝突するまでにかかる時間を示す衝突予測時間を演算する衝突予測時間演算手段と、車間距離を変更すべく自車両の加減速を行う場合に、車間距離の変更中における衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らないように、自車両の加減速のスケジュールを立案する車間距離変更スケジュール立案手段と、自車両が他車両と一緒に隊列走行するときに、他車両の加減速応答性に関する情報を取得する他車応答性情報取得手段と、を備え、他車応答性情報取得手段で得られた加減速応答性に関する情報に基づいて、衝突予測時間基準値を変化させることを特徴とする
この走行制御装置によれば、自車両と周辺車両との衝突予測時間を演算し、車間距離を変更する場合に、車間距離の変更中における衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らないように、自車両の加減速のスケジュールが立案される。従って、当該スケジュールに従って自車両の加減速が実行されれば、車間距離変更中において衝突予測時間が衝突予測時間基準値を下回ることがないような走行が可能となる。その結果、車間距離変更時において周辺車両との衝突の不安感を乗員に与える可能性を低減することができる。また、隊列走行時において、例えば、他車両と自車両との加減速応答性の差が大きく異なる場合には、車間距離の制御誤差が大きくなる傾向にある。そこで、上記走行制御装置の構成によれば、他車両の加減速応答性に基づいて衝突予測時間基準値が変化するので、他車両の加減速応答性も考慮して、衝突の不安感を乗員に与える可能性を低減する走行が可能となる。
本発明の走行制御装置によれば、車間距離変更時において衝突の不安感を乗員に与える可能性を低減することができる。
本発明に係る走行制御装置の第1〜第5実施形態を示すブロック図である。 図1の隊列走行制御システムで実現される隊列走行を示す図である。 隊列走行の車間距離を変更する処理を示すフローチャートである。 (a)は、第1実施形態における相対加速度の目標値変化パターンを示すグラフであり、(b)は、相対速度の目標値変化パターンを示すグラフであり、(c)は、前方車間距離の変化分の目標値変化パターンを示すグラフである。 車間距離変更処理における各車速V〜Vの変化の一例を示すグラフである。 (a)は、第1実施形態における相対加速度の目標値変化パターンを示すグラフであり、(b)は、相対速度の目標値変化パターンを示すグラフであり、(c)は、前方車間距離の変化分の目標値変化パターンを示すグラフである。 隊列を構成する車両のうち、前後に隣接する何れか2台の車両を示す図である。 第1実施形態の隊列走行制御システムにおいて、車間変化時間tsの決定処理を示すフローチャートである。 本発明者らのシミュレーションの結果を示すグラフである。 本発明者らのシミュレーションの結果を示すグラフである。 第2実施形態の隊列走行制御システムにおいて、車間変化時間tsの決定処理を示すフローチャートである。 図11の処理中の、車間変化時間tsの演算処理を示すフローチャートである。 本発明者らのシミュレーションの結果を示すグラフである。 本発明者らのシミュレーションの結果を示すグラフである。 第3実施形態の隊列走行制御システムにおいて、車間変化時間tsの決定処理を示すフローチャートである。 第3実施形態の隊列走行制御システムにおいて、蓄積される最小知覚TTCのデータを示すグラフである。 第4実施形態の隊列走行制御システムが適用された場合において、隊列内の順位ごとに目標車間距離と実車間距離とを表すグラフである。 第4実施形態の隊列走行制御システムが適用された場合において、隊列内の順位ごとに目標知覚TTCと実際の知覚TTCとを示すグラフである。 第5実施形態の隊列走行制御システムが適用された場合の目標車間距離と実車間距離とを示すグラフである。 第5実施形態の隊列走行制御システムが適用された場合の目標知覚TTCと実際の知覚TTCとを示すグラフである。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る走行制御装置の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の各実施形態において、互いに同一又は同等な構成については重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に示す隊列走行制御システム1は、複数の車両に隊列(車群)を組んで走行させるべく、当該複数の車両の各々の走行状態を制御するシステムである。この隊列走行制御システム1によって、図2に示すように、複数の車両が比較的狭い車間距離で縦一列に並んで走行する隊列走行が実現される。
なお、以下の説明においては、隊列を構成する車両の台数を「n」で表す。図2の例の場合は、n=4である。また、図2に示されるように、隊列の先頭から数えてj番目(j=1,2,…,n)の車両Cの加速度を「a」で表し、車両Cの速度を「V」で表し、車両Cの加速度指令値を「u」で表す。また、車両Cと車両Cj+1との車間距離を「L」で表す。また、車両Cに対する車両Cj+1の相対速度(Vj+1−V)を「Vr」で表し、車両Cに対する車両Cj+1の相対加速度(aj+1−a)を「ar」で表す。なお、速度V,相対速度Vr、加速度a,相対加速度arについては、隊列の進行方法(矢印Y方向)をプラスの符号とする。また、隊列の構成車両C〜Cのうち、先頭を走行する車両Cを「先頭車両」と呼び、これに対して、車両C〜Cを総称し「後続車両」と呼ぶ場合がある。また、車両Cを「最後尾車両」と呼ぶ場合がある。
この隊列走行制御システム1では、任意台数の車両で構成される隊列走行を実現することができるが、ここでは、図2に示すように、4台の車両C,C,C,Cで隊列走行が行われる場合(n=4の場合)を例に挙げて説明する。
隊列を構成するすべての車両C〜Cは、それぞれ1つずつ、以下に説明する隊列走行制御システム1を搭載している。
図1に示すように、隊列走行制御システム1は、車両制御ECU(Electronic Control Unit)10を備えている。車両制御ECU10は、隊列走行制御システム1の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、例えばCPU、ROM、RAMを含むコンピュータを主体として構成されている。車両制御ECU10は、情報を一時的又は長期的に保存することが可能な情報記憶部10aを有している。情報記憶部10aには、自車両の種々の特性を示す車両諸元情報が保存されている。なお、この車両制御ECU10は、後述する所定の演算により車両C〜Cの各加速度指令値u〜uを算出する演算手段として機能する。
更に、隊列走行制御システム1は、自車両の走行状態を検知するためのセンサ類を備えている。このセンサ類には、前方車間距離センサ21aと、後方車間距離センサ22aと、車速センサ23aと、加速度センサ24aとが含まれている。
前方車間距離センサ21aは、自車両の直ぐ前方を走行する車両(以下「先行車両」或いは「前方車両」という)との車間距離(以下、「前方車間距離」という)を検知することができる。同様に、後方車間距離センサ22aは、自車両の直ぐ後方を走行する車両(以下「後方車両」という)との車間距離(以下、「後方車間距離」という)を検知することができる。このような前方車間距離センサ21a及び後方車間距離センサ22aとしては、例えば、それぞれ車両の前部及び後部にそれぞれ設けられたミリ波レーダが採用される。前方車間距離センサ21aで得られる信号は、前方センサECU21で処理され、前方車間距離情報として車両制御ECU10に送信される。同様に、後方車間距離センサ22aで得られる信号は、後方センサECU22で処理され、後方車間距離情報として車両制御ECU10に送信される。
車速センサ23aは、自車両の速度を検知することができる。車速センサ23aとしては、例えば、車輪速を検知する電磁ピックアップセンサが用いられる。車速センサ23aで得られる信号は、車速センサECU23で処理され、車速情報として車両制御ECU10に送信される。加速度センサ24aとしては、例えば、ガスレートセンサもしくはジャイロセンサが用いられる。加速度センサ24aで得られる信号は、加速度センサECU24で処理され、加速度情報として車両制御ECU10に送信される。
なお、前方センサECU21と、後方センサECU22と、車速センサECU23と、加速度センサECU24とは、車両内ネットワークとして構築された通信・センサ系CAN20を介して車両制御ECU10に接続されている。
以上のように、隊列走行制御システム1では、上述のセンサ類により、自車両についての前方車間距離情報と、後方車間距離情報と、車速情報と、加速度情報とが得られる。なお、以下の説明では、前方車間距離情報と、後方車間距離情報と、車速情報と、加速度情報とをまとめて「走行状態情報」という場合がある。
更に、システム1は、自車両の加減速・操舵等の操作を行うべく、エンジン制御ECU31と、ブレーキ制御ECU32と、ステアリング制御ECU33とを備えている。エンジン制御ECU31は、車両制御ECU10から送信される加速度指令値情報を受信し、当該加速度指令値に対応する操作量でスロットルアクチュエータ31a等を操作する。また、ブレーキ制御ECU32は、上記加速度指令値情報を受信し、当該加速度指令値に対応する操作量でブレーキアクチュエータ32a等を操作する。また、ステアリング制御ECU33は、車両制御ECU10から送信される操舵指令値情報を受信し、当該操舵指令値に対応する操作量でステアリングアクチュエータ33a等を操作する。エンジン制御ECU31と、ブレーキ制御ECU32と、ステアリング制御ECU33とは、車両内ネットワークとして構築された制御系CAN30を介して車両制御ECU10に接続されている。
また、隊列走行制御システム1は、隊列の他の構成車両との間で互いの走行状態情報等を交換すべく、無線アンテナ26a及び無線制御ECU26を備えている。隊列内の各車両C〜Cは、この無線アンテナ26a及び無線制御ECU26により互いに車車間通信を行い、他の構成車両すべての車両諸元情報、走行状態情報、及び加速度指令値情報を取得すると共に、自車両の車両諸元情報、走行状態情報、及び加速度指令値情報を他車両に送信する。このような車車間通信により、すべての車両C〜Cの車両制御ECU10において、すべての車両C〜Cの車両諸元情報、走行状態情報、及び加速度指令値情報を共有することができる。また、車両C〜Cは、走行状態情報等に限られず、車車間通信によって他の種々の情報を共有することも可能である。なお、無線制御ECU26は、前述の通信・センサ系CAN20を介して車両制御ECU10に接続されている。
隊列走行制御システム1は、原則として、上位のアプリケーション又はドライバから与えられた設定車間距離Lに基づき、隊列内の互いの車間距離L〜Lをすべて等しく設定車間距離Lに維持するように各車両C〜Cの走行状態を制御する。先頭車両Cの隊列走行制御システム1は、上位のアプリケーション又はドライバから与えられたフィードフォワード加速度指令値uffに基づいて、自車両Cの加減速を制御する。後続車両C(m=2,3,4)のそれぞれの隊列走行制御システム1は、設定車間距離Lを目標車間距離として、自車両Cの前方の車間距離Lm−1が目標車間距離Lに維持されるように、自車両Cの加減速を制御する。この加減速制御においては、自車両Cの前方車間距離Lm−1と、前方車両Cm−1との相対速度Vrm−1と、前方車両Cm−1との相対加速度arm−1と、がフィードバックされる。
フィードバックされる前方車間距離Lm−1は、前方車間距離センサ21aから取得される。相対速度Vrm−1は、車速センサ23aで得られた車速Vと、車車間通信で得られた前方車両Cm−1の車速Vm−1と、の差分の算出により取得される。相対加速度arm−1は、加速度センサ24aで得られた加速度aと、車車間通信で得られた前方車両Cm−1の加速度am−1と、の差分の算出により取得される。このように、各車両C〜Cが前方の車間距離を維持すべくそれぞれが走行状態の制御を行う結果、4台の車両C〜Cが設定車間距離Lの等間隔で一列に並んで走行する隊列走行が実現される。なお、設定車間距離Lの値は、例えば、車両制御ECU10の情報記憶部10aに一時的に記憶されている。
続いて、上記のような隊列走行中において、隊列の先頭からm台目(m=2,3,4)の車両Cが、前方車間距離Lm−1を変更するときの隊列走行制御システム1の処理について説明する。以下、前方車間距離Lm−1を変化させる処理を「車間距離変更処理」と呼ぶ場合がある。
ここでは、上位のアプリケーション又はドライバから、変化させるべき前方車間距離Lm−1の変化量Lsが与えられる。そして、隊列走行制御システム1は、与えられた変化量Lsに基づいて、前方車間距離Lm−1の変化にかけるべき時間として車間変化時間tsを決定する。なお、車間変化時間tsを決定する演算処理については後述する。
なお、車両Cの隊列走行制御システム1は、隊列内における自車両の順位(mの値:自車両が隊列内の何番目を走行しているか)を認識する必要があるが、自車両の順位は、例えば、車車間通信で共有される各車両C〜Cの現在位置を比較して導出することができる。この場合、各車両C〜Cは、自車両の現在位置を取得するために、GPS装置等の自車両位置検知手段を備えてもよい。
〔前方車間距離を広げる処理〕
ここでは、上位アプリケーション等から、前方車間距離Lm−1を広げる旨の指示がなされた場合を考える。すなわち、与えられた上記変化量Lsはプラスの値である。
図3のフローチャートに示すように、まず、隊列走行制御システム1の車両制御ECU10は、上位アプリケーション等から与えられた前方車間距離Lm−1の変化量Lsと、演算で決定される車間変化時間tsとを取得し(S101)、このときの時刻tをt=0とする(S103)。続いて、車両制御ECU10は、変化量Lsと、車間変化時間tsとに基づいて決定された目標値変化パターンに基づいて、現在時刻tに対応する目標値ar(t)、Vr(t)、Lr(t)を算出する(S105)。
上記の目標値変化パターンとは、車両Cの加減速制御に用いられる前方車間距離Lm−1の変化分の目標値、相対速度Vrm−1の目標値、相対加速度arm−1の目標値の時刻t=0〜tsにおける経時的変化のパターンを表すものである。目標値変化パターンは、変化量Lsと車間変化時間tsとに基づいて設定される。ここでは、Ls/2=1/2・ar・(ts/2)との関係が採用され、時刻tにおける前方車間距離Lm−1の変化分の目標値Lr(t)は、図4(c)に示すような曲線のグラフで表される。なお、このグラフでは、前方車間距離Lm−1が長くなるような変化分をプラスの符号で表し、前方車間距離Lm−1が短くなるような変化分をマイナスの符号で表す。また、時刻tにおける相対速度Vrm−1の目標値Vr(t)は、目標値Lr(t)を時間微分したものであり、図4(b)に示すように、2つの直線からなり下に凸のV字形のグラフで表される。この目標値Vr(t)のグラフは、t=ts/2において極小値を持っている。
すなわち、この目標値Vr(t)は、
Vr(t)=-(4Ls/ts2)・t (0<t≦ts/2) …(1.1)
Vr(t)=-(4Ls/ts2)・(ts-t) (ts/2<t≦ts) …(1.2)
と表される。
また、時刻tにおける相対加速度arm−1の目標値ar(t)は、目標値Vr(t)を時間微分したものであり、図4(a)に示すように、車間距離変更処理の前半(0<t≦ts/2)ではマイナスの値で一定、後半(ts/2<t≦ts)ではプラスの値で一定である。
車両Cは、後述する加減速制御により、時刻t=0〜tsにおいて、前方車間距離Lm−1と、相対速度Vrm−1と、相対加速度arm−1と、を図4(a),(b),(c)で示される上記目標値変化パターンに沿って変化させる。この目標値変化パターンの場合、車間距離変更処理の前半(0<t≦ts/2)では車両Cが前方車両Cm−1に対して等減速度で相対的に減速され、車間距離変更処理の後半(ts/2<t≦ts)では車両Cが前方車両Cm−1に対して等加速度で相対的に加速されることになる。なお、この隊列走行制御システム1では、すべての車両C〜Cにおいて、図4(a),(b),(c)で示す目標値変化パターンが共通して用いられる。
続いて、車両制御ECU10は、L+Lr(t)、Vr(t)、ar(t)を、それぞれ、目標前方車間距離Lm−1_tgt、目標相対速度Vrm−1_tgt、目標相対加速度arm−1_tgtとして、時刻tにおけるフィードバック加速度指令値ufb_mを算出する(S107)。具体的には、フィードバック加速度指令値ufb_mは下式(1.3)で算出される。
ufb_m= k・(Lm-1-Lm-1_tgt)+c・(Vrm-1-Vrm-1_tgt)+f・(arm-1-arm-1_tgt) …(1.3)
ただし、式(1.3)中のk,c,fは、予め定められたゲインであり、例えば、車両制御ECU10の情報記憶部10aに予め記憶されている。なお、式(1.3)において、c=0,f=0としても前方車間距離Lm−1のフィードバック制御は可能であるが、ここでは、c≠0,f≠0とされて、相対速度Vrm−1と相対加速度arm−1も、各目標値Vr(t),ar(t)に沿って変化する。
次に、車両制御ECU10は、先頭車両Cのフィードフォワード加速度指令値uffをフィードフォワードとして、自車両Cの加速度指令値uを算出する。具体的には、加速度指令値uは下式(1.4)で算出される。
um= uff+ufb_m-ar(t)・(m-1) …(1.4)
そして、車両制御ECU10は、算出された加速度指令値uを、加速度実現部としてのエンジン制御ECU31とブレーキ制御ECU32に送信する(S109)。このときエンジン制御ECU31は受信した加速度指令値uに基づいてスロットルアクチュエータ31aを操作し、ブレーキ制御ECU32は受信した加速度指令値uに基づいてブレーキアクチュエータ32aを操作することで、車両Cの加減速が実現される。なおここでは、上記の式(1.4)に代えて、下式(1.5)を用いてもよい。
um= uff'+ufb_m-ar(t) …(1.5)
式(1.5)中のuff'は、自車両の直前の車両Cm−1のフィードフォワード加速度指令値である。
前述の処理S105〜S109が、t>tsになるまで繰り返されることにより(S111)、時刻t=0〜tsの間に、車両Cの前方車間距離Lm−1が、距離Lsだけ増加される。その後、設定車間距離Lが新たな距離L+Lsに更新される(S113)。以上のような処理S101〜S113により、車両Cの前方車間距離Lm−1が、時間tsをかけて、距離Lsだけ広がるといったことが実現される。
ここで、例えば、上述の車間距離変更処理中に、先頭車両Cが加速度指令値uffに基づき等加速度で走行しているものとし、後続の3台の車両C〜Cで上記処理が同じタイミングで行われたとすれば、時刻t=0〜tsにおける各車両C〜Cの車速V〜Vの変化は、図5に示すようなものとなる。すなわち、図3の処理が、車両C〜Cでそれぞれ行われることにより、隊列のすべての車間距離L〜Lが、時間tsをかけて、距離Lsだけ、同じタイミングで広がるといったことが実現される。
以上説明した隊列走行制御システム1を備える車両C〜C、及び隊列走行制御方法によれば、車間距離L〜Lの変更の際には、目標値変化パターンにより、前方車間距離、相対速度、相対加速度について、それぞれ、車間変化時間t=0〜tsにおける目標値変化パターンが与えられ、当該目標値変化パターンに沿った経時変化をもって、前方車間距離L〜L、相対速度Vr〜Vr、相対加速度ar〜arが変更される。また、図4(b)に示す通り、各車両Cの前方車両Cm−1に対する相対速度の目標値Vr(t)は、下に凸のV字形のグラフ(図4(b)参照)のような極小値を持つグラフで表されるので、車両Cは、車間距離変更処理の開始直後(t=0付近)には前方車両Cm−1に対して徐々に離れるように移動し、車間距離変更処理の途中(t=ts/2付近)には前方車両Cm−1に対して素早く離れるように移動し、また、車間距離変更処理の終了直前(t=ts付近)には前方車両Cm−1に対して徐々に停止するといったように、各車間距離Lm−1がスムーズに変更される。このように、上述の車両C〜C及び隊列走行制御方法によれば、車両C〜C相互間のスムーズな相対車速の変化をもって、車間変化を精度良く行うことができる。
なお、ここでは、相対速度の目標値Vr(t)のグラフは、V字形のグラフとしているが、これには限られない。目標値Vr(t)のグラフは、t軸上で極小値を持つグラフであればよく、グラフが直線からなることも必須ではない。すなわち、t=0及びt=tsのときに共にVr(t)がゼロであり、かつ、t=0〜tsにおいてVr(t)≦0であればよい。この構成によれば、相対速度の目標値Vr(t)は、t=0〜tsで常にゼロ以下の値であるので、各車間距離Lm−1は、t=0〜tsにおいて常に広がり続けることになり、車間距離Lm−1の無駄な伸縮の発生が抑えられる。
〔前方車間距離を縮める処理〕
続いて、上位アプリケーション等から、前方車間距離Lm−1をLsだけ縮める旨の指示がなされた場合を考える。
この場合、前述の説明における車間距離の変化量を−Lsとすればよく、前述の説明における変化量Lsの符号を反転させればよいので、各目標値変化パターンは、図4(a)〜(c)のグラフを、時間軸に対して上下反転させたものになる。すなわち、時刻tにおける前方車間距離Lm−1の変化分の目標値Lr(t)は、図6(c)に示すように、図4(c)のグラフを上下反転させた曲線のグラフで表される。また、時刻tにおける相対速度Vrm−1の目標値Vr(t)は、図6(b)に示すように、図4(b)のグラフを上下反転させたものであり、2つの直線からなり上に凸の山形のグラフで表される。この目標値Vr(t)のグラフは、t=ts/2において極大値を持っている。
すなわち、この目標値Vr(t)は、
Vr(t)=(4Ls/ts2)・t (0<t≦ts/2) …(1.6)
Vr(t)=(4Ls/ts2)・(ts-t) (ts/2<t≦ts) …(1.7)
と表される。
また、時刻tにおける相対加速度arm−1の目標値ar(t)は、図6(a)に示すように、図4(a)のグラフを上下反転させたものであり、車間距離変更処理の前半ではプラスの値で一定、後半ではマイナスの値で一定である。
すなわち、このパターンの場合、車間距離変更処理の前半(0<t≦ts/2)では車両Cが前方車両Cm−1に対して等加速度で相対的に加速され、車間距離変更処理の後半(ts/2<t≦ts)では車両Cが前方車両Cm−1に対して等減速度で相対的に減速されることになる。
このように、各車両Cの前方車両Cm−1に対する相対速度の目標値Vr(t)は、上に凸の山形のグラフ(図6(b)参照)のような極大値を持つグラフで表されるので、車両Cは、車間距離変更処理の開始直後(t=0付近)には前方車両Cm−1に対して徐々に近づくように移動し、車間距離変更処理の途中(t=ts/2付近)には前方車両Cm−1に対して素早く近づくように移動し、また、車間距離変更処理の終了直前(t=ts付近)には前方車両Cm−1に対して徐々に停止するといったように、各車間距離Lm−1がスムーズに変更される。このように、上述の隊列走行制御システム1及び隊列走行制御方法によれば、車間距離を縮める場合においても、車両C〜C相互間のスムーズな相対車速の変化をもって、車間変化を精度良く行うことができる。
なお、ここでは、相対速度の目標値Vr(t)のグラフは、山形のグラフとしているが、これには限られない。目標値Vr(t)のグラフは、t軸上で極大値を持つグラフであればよく、グラフが直線からなることも必須ではない。すなわち、t=0及びt=tsのときに共にVr(t)がゼロであり、かつ、t=0〜tsにおいてVr(t)≧0であればよい。この構成によれば、相対速度の目標値Vr(t)は、t=0〜tsで常にゼロ以上の値であるので、各車間距離Lm−1は、t=0〜tsにおいて常に縮み続けることになり、車間距離Lm−1の無駄な伸縮の発生が抑えられる。
続いて、車間距離変更処理における前述の車間変化時間tsを決定する処理について説明する。
〔前方車間距離を縮める処理における車間変化時間ts〕
車両Cの前方車間距離を縮める際に、車両Cm−1との衝突予測時間が小さくなった場合、車両Cの乗員に対して「先行車両Cm−1に衝突するのでは?」との不安感を与えてしまう。なお、衝突予測時間は、車両が先行車両に衝突するまでにかかる時間を示す。衝突予測時間は、自車両の前方車間距離を先行車両に対する自車両の相対速度で割った値として定義され、TTC(Time to Collision)等とも呼ばれる。例えば、車両制御ECU10は、車両Cにおける車両Cm−1に対する衝突予測時間を、前方車間距離Lm−1を相対速度Vrm−1で割って求めることができる。乗員の快適性を向上させる観点から、上記のような乗員に不安感を与える走行制御は好ましくない。そこで、この隊列走行制御システム1では、車間距離変更処理中における衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らないように、車間距離変更処理における車間変化時間tsを決定する。
以下、車間変化時間tsを決定する具体的な処理を説明するが、ここでは、図7に示すように、隊列の車両C〜Cの中で前後に隣接する2台の車両M0,M1(C,Cm+1)にのみ注目しつつ、後方の車両M1の隊列走行制御システム1による自車両M1の走行制御について説明する。
図8のフローチャートに示すように、まず、隊列走行制御システム1の車両制御ECU10は、車間距離変更処理中に許される最小の衝突予測時間を、目標のTTCminとして事前に定める(S151)。TTCminとしては、所定の衝突予測時間基準値よりも大きい値が採用される。衝突予測時間基準値は、自車両M1のドライバが不安を感じる衝突予測時間のうちの最大値であるTTClowに、制御誤差分の余裕αを加えた値が採用される。すなわち、数式で表せば、TTCminが満たすべき条件は、下式(2.1)となり、この式(2.1)を満たすようにTTCminが定められる。
Figure 0005593800
更に、隊列走行制御システム1は、前方車間距離の目標値変化パターンを事前に定める(S153)。ここでは、図6と同様の目標値変化パターンが採用され、例えば下式(2.2)で表される。
Figure 0005593800
次に、上位のアプリケーション又はドライバからの車間変更要求を待ち(S155)、車間変更要求があったとき(S155でYes)に、隊列走行制御システム1は、処理S157以降の処理を進める。処理S157では、上位のアプリケーション又はドライバから、車間距離変化後における最終的な前方車間距離Lcが与えられる(S157)。そして、現在の車間距離(変化前の車間距離)Lから最終的な前方車間距離Lcを引き算することで、最終的な前方車間距離の変化量Lsが算出される(S159)。なお、上位のアプリケーション又はドライバからは、最終的な前方車間距離の変化量Lsが与えられてもよく、この場合にも、現在の車間距離Lから最終的な前方車間距離の変化量Lsを引き算することで、最終的な前方車間距離Lcを算出することができる。
次に、隊列走行制御システム1は、TTCminと最終的な変化量Lsと最終的な前方車間距離Lcとに基づいて、車間変化時間tsを決定する(S161)。具体的には、TTCminは、変化量Lsと前方車間距離Lcと車間変化時間tsとを用いて、下式(2.3)のように表される。
Figure 0005593800
従って、車間変化時間tsは、下式(2.4)で表される。
Figure 0005593800
前述のとおりTTCminは式(2.1)を満たすことから、式(2.4)によれば、車間距離変更処理中における衝突予測時間の最小値が、衝突予測時間基準値(TTClow+α)を下回らないように、車間変化時間tsが算出される。
以上のように決定された車間変化時間tsが、図3の車間距離変更処理に適用される。なお、ここで決定された車間変化時間tsと、当該車間変化時間tsに基づいて図3の処理で導出される目標値変化パターンと、は特許請求の範囲の「車間距離変更スケジュール」に相当する。そして、車両制御ECU10が、「車間距離変更スケジュール立案手段」に相当する。このように立案される車間距離変更スケジュールに従えば、図3の車間距離変更処理中における衝突予測時間が常に衝突予測時間基準値以上であり、その結果、車間距離変更時において「先行車両に衝突するのでは?」との不安感を自車両M1の乗員に与える可能性を低減することができる。
例えば、本発明者らのシミュレーションによれば、図9(a)〜(c)に示す車間距離変化パターンの車間距離変更処理に対し、上記の隊列走行制御システム1による制御を適用した場合には、図10(a)〜(c)のように改善される。すなわち、図9(c)と図10(c)とを比較して判るように、車間距離変更処理中の目標TTCの最小値が、約4秒から約7秒に延長されることで乗員に不安感を与える可能性が低減される。
〔前方車間距離を広げる処理における車間変化時間ts〕
車両Cの前方車間距離Lm−1を広げる際には、車両Cと後方車両Cm+1とが近づくことになる。このとき、車両Cと車両Cm+1との衝突予測時間が小さくなった場合、車両Cの乗員に対して「後方車両Cm+1に追突されるのでは?」との不安感を与えてしまう。そこで、この隊列走行制御システム1では、前方車間距離Lm−1を広げる処理中において、後方車両Cm+1との衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らないように、車間距離変更処理における車間変化時間tsを決定すことが好ましい。なお、ここでは、前方車間距離Lm−1の拡大分と、後方車間距離Lの縮小分とが等しい場合を例として説明する。
図4の目標値変化パターンと図6の目標値変化パターンとの対称性から、車両Cの前方車間距離Lm−1を広げる処理において、後方車両Cm+1が相対的に車両Cに近づいていく挙動は、後方車両Cm+1自身が前方車間距離Lを縮める処理で、後方車両Cm+1が車両Cに近づいていく挙動と同一である。また、車両Cのドライバが思わずアクセル操作等で後方車両Cm+1への接近を中止しようとする下限のTTCと、車両Cm+1が思わず前方の車両Cへの接近をブレーキ操作で中止しようとする下限のTTCと、は、等しいと考えてもよい。従って、車両Cの前方車間距離Lm−1を広げる処理で、車両Cと後方車両Cm+1との衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らない条件は、後方車両Cm+1の前方車間距離Lを縮める処理で、車両Cと後方車両Cm+1との衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らない条件に等しく、当該条件を満足する車間変化時間tsは、数式(2.4)に基づいて求めることができる。
この知見に鑑み、車両Cの前方車間距離Lm−1を広げる処理においては、車両Cの隊列走行制御システム1は、自車の後方の後方車間距離Lと、相対速度Vrと、相対加速度arとを制御してもよい。このとき、L,Vr,arの各目標値Lr(t)、Vr(t)、ar(t)を、図6の目標値変化パターンに沿って変化させるように自車両Cの走行制御を行う。具体的な制御処理は、図3に示した処理と同様である。そしてこの場合に、式(2.4)を満たすように車間変化時間tsを決定することにより、車間距離変更時において「後方車両Cm+1に追突されるのでは?」との不安感を車両Cm+1の乗員に与える可能性を低減することができる。なお、式(2.4)におけるTTCminは、前述の前方車間距離を縮める処理のTTCminと同じ値としてもよいが、前方車間距離を広げる処理におけるTTCminを、前方車間距離を縮める処理におけるTTCminとは別に設定してもよい。
(第2実施形態)
続いて、本発明に係る走行制御装置の第2実施形態について説明する。本実施形態の隊列走行制御システム201の物理的な構成は、図1に示すように、隊列走行制御システム1と同様であるので、重複する説明は省略する。隊列走行制御システム201は、前述の車間変化時間tsを決定する処理のみが、第1実施形態の隊列走行制御システム1とは異なる。以下、隊列走行制御システム201が車間変化時間tsを決定する処理について説明する。
〔前方車間距離を縮める処理における車間変化時間ts〕
走行中の車両のドライバがブレーキ操作を行うか否かは、衝突予測時間だけでなく、自車両の車速、先行車の加速度等にも依存する。例えば、自車両M1のドライバは、下式(3.1)で表される知覚TTCが所定の値よりも小さくなったときにブレーキ操作を行うと考えることができる。
Figure 0005593800
従って、式(2.1)における衝突予測時間TTCminを、自車両M1の車速Vsと先行車両M0の加速度Apとを用いて知覚TTCに補正し、当該知覚TTCが所定の基準値よりも小さくなったときに車両の乗員が衝突の不安を感じると考えてもよい。そこで、隊列走行制御システム201では、車間距離変更処理中における上記の知覚TTCの最小値が、所定の知覚TTC基準値を下回らないように、車間変化時間tsを決定する。
図11のフローチャートに示すように、まず、隊列走行制御システム201は、車間距離変更処理中に許される最小の知覚TTCを、知覚TTCminとして事前に定める(S201)。知覚TTCminとしては、所定の基準値よりも大きい値が採用される。所定の基準値は、ドライバが思わずブレーキを踏みたくなることがない知覚TTCの下限値Tに制御誤差分の余裕αを加えた値が採用される。すなわち、数式で表せば、知覚TTCminが満たすべき条件は、下式(3.2)となる。
Figure 0005593800
更に、隊列走行制御システム201は、前方車間距離の目標値変化パターンを事前に定める(S203)。ここでは、図6と同様の目標値変化パターンが採用され、例えば前述の式(2.2)で表される。
次に、上位のアプリケーション又はドライバからの車間変更要求を待ち(S205)、車間変更要求があったとき(S205でYes)に、最終的な前方車間距離の変化量Lsと、最終的な前方車間距離Lcとを求める(S207)。具体的な処理は、第1実施形態の処理S107,S109と同様である。
次に、隊列走行制御システム201は、自車両M1の車速と、先行車両M0の加速度とを取得する(S209)。自車両M1の車速は、車速センサECU23から得られる。先行車両M0の加速度は、先行車両M0からの車車間通信によって得られる。
次に、隊列走行制御システム201は、知覚TTCminと最終的な変化量Lsと最終的な前方車間距離Lcと、自車両M1の車速と、先行車両M0の加速度と、に基づいて、車間変化時間tsを決定する(S211)。
処理S211では、図12に示すように、まず、変化時間の初期値tsminを適当に定めてtsに代入し(S251)、前述の式(2.2)に基づいてL(t)とVr(t)とを算出する(S253)。次に、自車速Vs(t)=Vs+Vr(t)とし、処理S253で求められたL(t)とVr(t)とに基づいて、式(3.1)から、0<t<tsの範囲における最小知覚TTCを求めTTCtmpとする(S255)。ここで、上記TTCtmpと知覚TTCminとの差が所定の閾値θよりも小さくない場合には(S257でNo)、適当な刻み幅tsstep分だけtsを増加させて(S259)、処理S235からの処理を繰り返す。一方、処理S257において、TTCtmpと知覚TTCminとの差が所定の閾値θよりも小さくなれば(S257でYes)、処理S253の演算で用いたtsを車間変化時間tsとして確定する(S261)。
前述のとおり知覚TTCminは式(3.2)を満たすことから、図12の処理によれば、車間距離変更処理中における知覚TTCの最小値が、基準値(T+α)を下回らないように、車間変化時間tsが算出される。
以上のように決定された車間変化時間tsが、図3の車間距離変更処理に適用される。従って、図3の車間距離変更処理中における知覚TTCが常に基準値以上である。よって、自車両M1の車速や先行車両M0の加速度に関わらず、車間距離変更時において思わずブレーキを踏むような不安感(すなわち、「先行車両に衝突するのでは?」との不安感)を自車両M1の乗員に与える可能性を低減することができる。
例えば、本発明者らのシミュレーションによれば、図13(a)、(b)に示される車間距離変化パターンを示す車間距離変更処理を、低速域で適用する場合は、図13(c)に示すように目標知覚TTCが適切であった。しかし、上記の車間距離変更処理を高速域で適用する場合は、図13(d)に示すように目標知覚TTCの最小値が小さくなり、乗員が衝突の不安を感じる可能性があった。これに対し、高速域での車間距離変更処理に、上述した隊列走行制御システム201による制御を適用したところ、図14(a)〜(c)のように改善された。すなわち、特に、図13(d)と図14(c)とを比較して判るように、図14(c)では、車間距離変更処理中の目標知覚TTCの最小値が延長されることで、乗員に不安感を与える可能性が低減される。
〔前方車間距離を広げる処理における車間変化時間ts〕
隊列走行制御システム201では、前方車間距離Lm−1を広げる処理中において、後方車両Cm+1との知覚TTCの最小値が基準値を下回らないように、車間距離変更処理における車間変化時間tsを決定することが好ましい。なお、ここでは、前方車間距離Lm−1の拡大分と、後方車間距離Lの縮小分とが等しい場合を例として説明する。
前述のとおり、車両Cの前方車間距離Lm−1を広げる処理で、後方車両Cm+1が車両Cに相対的に近づいていく挙動は、後方車両Cm+1自身が前方車間距離Lを縮める処理で、後方車両Cm+1が車両Cに近づいていく挙動と同一である。また、車両Cのドライバが思わずアクセル操作等で後方車両Cm+1への接近を中止しようとする下限の知覚TTCと、車両Cm+1が思わず前方の車両Cへの接近をブレーキ操作で中止しようとする下限の知覚TTCと、は、等しいと考えてもよい。
従って、数式(3.1)において、
D=L、Vr=Vr、Vs=Vm+1、Ap=a
を代入し、図11、図12の処理を行うことにより、車間距離変更処理中における知覚TTCの最小値が、基準値(T+α)を下回らないように、車間変化時間tsを算出すればよい。これにより、車間距離変更時において、後方車両との関係で思わず車間距離変更を中止するような不安感(すなわち、「後方車両に追突されるのでは?」との不安感)を自車両の乗員に与える可能性を低減することができる。
(第3実施形態)
続いて、本発明に係る走行制御装置の第3実施形態について説明する。本実施形態の隊列走行制御システム301の物理的な構成は、図1に示すように、隊列走行制御システム1と同様であるので、重複する説明は省略する。隊列走行制御システム301は、前述の知覚TTCの基準値(式(3.2)の左辺;T+α)を決定する処理のみが、第2実施形態の隊列走行制御システム201とは異なる。以下、隊列走行制御システム301が基準値(T+α)を決定する処理について説明する。
例えば、先行車両との衝突予測時間が同じであっても、不安を感じる乗員と感じない乗員とが存在するといったように、衝突の不安に対する感覚には個人差がある。そこで、本実施形態の隊列走行制御システム301においては、隊列走行制御システム201で用いた知覚TTCの基準値(T+α)が、ドライバの個人差を反映して変化するようにしている。
〔前方車間距離を縮める場合〕
具体的な車両M1の隊列走行制御システム301による処理を、図15のフローチャート及び図16を参照し説明する。まず、図16に示すように、ドライバが自車両M1の通常の運転を行う際に、隊列走行制御システム301は、図16(a)に示すような前方車間距離をはじめとして、先行車との相対速度、自車両M1の車速等を取得し、図16(b)に示すように当該車両M1がブレーキ操作で減速した際の知覚TTCを算出する。この知覚TTCの最小値を、TTC1,TTC2,… として、例えば車両制御ECU10の情報記憶部(操作情報蓄積手段)10aに記憶する(図15のS301)。このような処理を、データ1,データ2,データ3,…と多数繰り返すことにより、情報記憶部10aには、自車両M1のドライバが過去にブレーキ操作を行ったときの最小知覚TTCのデータTTC1,TTC2,TTC3,…,TTCn(操作情報)が蓄積される。
そして、蓄積データ数が十分に多いと判断される場合には(S303でYes)、下式(4.1)に示すように、蓄積された上記データの平均値を算出し、算出された平均値を知覚TTC下限値Tとして(S305)前述の式(3.2)に採用することができる。
Figure 0005593800
その後、隊列走行制御システム301は、式(3.2)に上式(4.1)を代入して図11におけるS201を行い、更にS203以降の処理を行うことで車間変化時間tsを決定する(S307)。
このような処理によれば、自車両M1のドライバの運転嗜好が反映された知覚TTCの基準値(T+α)を用いて、車間距離変更処理の車間変化時間tsを定めることができる。そして、車間距離変更処理においては、ドライバの感覚の個人差も考慮に含めて、衝突の不安感をドライバに与える可能性を低減する走行が可能となる。
〔前方車間距離を広げる場合〕
また、処理S301においては、自車の後方車間距離、後方車両との相対速度、後方車両の車速等を取得し、図16(b)に示すように当該車両M1がアクセル操作等で後方車両との接近を中止した際の後方車両との知覚TTC(操作情報)を算出し、情報記憶部10aに蓄積していく。蓄積された上記データの平均値を算出すれば、前方車間距離を広げる場合における、後方車両との知覚TTC下限値Tについて、ドライバの運転嗜好が反映された値を求めることができる。
(第4実施形態)
続いて、本発明に係る走行制御装置の第4実施形態について説明する。本実施形態の隊列走行制御システム401の物理的な構成は、図1に示すように、隊列走行制御システム1と同様であるので、重複する説明は省略する。隊列走行制御システム401は、前述の知覚TTCの基準値(式(3.2)の左辺;T+α)を決定する処理のみが、第2実施形態の隊列走行制御システム201とは異なる。以下、隊列走行制御システム401が基準値(T+α)を決定する処理について説明する。
例えば、図2のような隊列走行を考えた場合、先頭車両Cに急な加減速が発生したり外乱が加わったりした場合には、隊列の後方の車両ほど制御誤差が大きくなる傾向にある。従って、車間距離変更処理においては、隊列の後方の車両ほど、車間距離や相対速度の目標値とのズレが大きくなることで知覚TTCが小さくなり、ドライバが衝突の不安を感じる可能性が高くなる。そこで、隊列走行制御システム401では、隊列の後方の車両ほど、隊列走行制御システム201で用いた知覚TTCの基準値(式(3.2)の左辺;T+α)が大きくなるようにしている。
具体的には、隊列走行制御システム401は、式(3.2)のTに下式(5.1)を代入して図11におけるS201を行い、更にS203以降の処理を行うことで車間変化時間tsを決定する。式(5.1)の意味するところによれば、隊列の後方にいくほど、式(3.2)に含まれる制御誤差分の余裕の項がα,2α,3α,…と大きくなっていく。
Figure 0005593800
図17に例示されるように、隊列の後方の車両ほど目標車間距離との誤差が大きいので、制御誤差の拡大により後方車両の実際の車間距離が目標車間距離を下回る場合もあり得る。ところが、後方の車両ほど、制御誤差分の余裕の項が大きくなっていくので、図18に例示されるように、後方の車両であっても、実際の知覚TTCは、ドライバに不安感を与えない範囲(T’よりも大きい範囲)に収まる可能性が高い。
なお、この隊列走行制御システム401では、隊列内における自車両の順位(自車両が隊列内の何番目を走行しているか)を認識する必要がある。前述したとおり、自車両の順位は、例えば、車車間通信で共有される各車両C〜Cの現在位置を比較して導出することができる。この場合、各車両C〜Cは、自車両の現在位置を取得するために、GPS装置等の自車両位置検知手段を備えてもよい。
(第5実施形態)
続いて、本発明に係る走行制御装置の第5実施形態について説明する。本実施形態の隊列走行制御システム501の物理的な構成は、図1に示すように、隊列走行制御システム1と同様であるので、重複する説明は省略する。隊列走行制御システム501は、前述の知覚TTCの基準値(式(3.2)の左辺;T+α)を決定する処理のみが、第2実施形態の隊列走行制御システム201とは異なる。以下、隊列走行制御システム501が基準値(T+α)を決定する処理について説明する。
例えば、図2のような隊列走行を考えた場合、隊列内の他車両と自車両との加減速応答性の差が大きく異なる場合には、図19に示すように、車間距離の制御誤差が大きくなる傾向にある。この制御誤差の影響で、目標値から算出した知覚TTCよりも実際の知覚TTCの方が小さくなりやすく、ドライバに不安感を与えてしまう場合もある。そこで、隊列走行制御システム501では、隊列走行制御システム201で用いた知覚TTCの基準値(T+α)に対して、隊列内の車両間における加減速応答性の相違を反映させることとしている。
具体的には、隊列のi番目を走行する車両Cの加減速応答性が下式(6.1)の一次遅れモデルで近似されるとすれば、
Figure 0005593800

隊列走行制御システム501は、式(3.2)の知覚TTCの下限値Tを、下式(6.2)で補正して図11におけるS201を行い、更にS203以降の処理を行うことで車間変化時間tsを決定する。
Figure 0005593800
各車両の時定数Tsiは、車両の加減速応答性を定量的に示す情報として用いることができる。なお、隊列内の各車両の時定数Tsiは、車車間通信により共有される車両諸元情報に含めておくことにより、隊列内の各車両が全車両の時定数Tsiを共有することができる。また、隊列内の各車両は、車車間通信により共有される全車両の加速度指令値uと実加速度aとに基づいて全車両の時定数Tsiを演算してもよい。
このような処理によれば、隊列内の各車両間の加減速応答性の相違も考慮に含めて、衝突の不安感を乗員に与える可能性を低減する走行が可能となる。従って、加減速応答性の相違による誤差が拡大しても、図20に例示されるように、実際の知覚TTCが、ドライバに不安感を与えない知覚TTC(補正前のT)の範囲内に収まる可能性が高い。
なお、本発明は、上記第1〜第5実施形態に限定されるものではない。上述した第1〜第5実施形態では、車間距離変更処理における目標値変化パターンとして、式(2.2)で表されるパターンを用いたが、車間距離変更処理における目標値変化パターンはこれに限定されない。また、第1〜第5実施形態では、式(2.1)或いは式(3.2)を満足するための車間変化時間tsを決定しているが、式(2.1)或いは式(3.2)を満足するためには、目標値変化パターンを決定して車間距離変更処理を実行してもよい。
1,201,301,401,501…隊列走行制御システム(走行制御装置)、10…車両制御ECU(衝突予測時間演算手段、車間距離変更スケジュール立案手段)、10a…情報記憶部(操作情報蓄積手段)、21a…前方車間距離センサ(車間距離検出手段)、23a…車速センサ(自車速検出手段)、24a…加速度センサ(周辺車両加速度検出手段)、26…無線制御ECU、M0…先行車両、M1…自車両。

Claims (4)

  1. 自車両と前記自車両の前方又は後方を走行する周辺車両との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記自車両と前記周辺車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
    前記相対速度検出手段で得られる前記相対速度と前記車間距離検出手段で得られる前記車間距離とに基づいて、前記自車両が前記周辺車両に衝突するまでにかかる時間を示す衝突予測時間を演算する衝突予測時間演算手段と、
    前記車間距離を変更すべく前記自車両の加減速を行う場合に、前記車間距離の変更中における前記衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らないように、前記自車両の加減速のスケジュールを立案する車間距離変更スケジュール立案手段と、
    前記自車両が他車両と一緒に隊列走行するときに、隊列内における前記自車両の位置情報を取得する自車位置情報取得手段と、
    を備え
    前記自車位置情報取得手段で得られた前記位置情報に基づいて、前記衝突予測時間基準値を変化させることを特徴とする走行制御装置。
  2. 自車両と前記自車両の前方又は後方を走行する周辺車両との相対速度を検出する相対速度検出手段と、
    前記自車両と前記周辺車両との車間距離を検出する車間距離検出手段と、
    前記相対速度検出手段で得られる前記相対速度と前記車間距離検出手段で得られる前記車間距離とに基づいて、前記自車両が前記周辺車両に衝突するまでにかかる時間を示す衝突予測時間を演算する衝突予測時間演算手段と、
    前記車間距離を変更すべく前記自車両の加減速を行う場合に、前記車間距離の変更中における前記衝突予測時間の最小値が所定の衝突予測時間基準値を下回らないように、前記自車両の加減速のスケジュールを立案する車間距離変更スケジュール立案手段と、
    前記自車両が他車両と一緒に隊列走行するときに、前記他車両の加減速応答性に関する情報を取得する他車応答性情報取得手段と、
    を備え
    前記他車応答性情報取得手段で得られた前記加減速応答性に関する情報に基づいて、前記衝突予測時間基準値を変化させることを特徴とする走行制御装置。
  3. 前記自車両の走行速度を検出する自車速検出手段と、
    前記周辺車両の加速度を検出する周辺車両加速度検出手段と、
    前記自車速検出手段で得られる前記走行速度または前記周辺車両加速度検出手段で得られる前記加速度に基づいて、前記衝突予測時間を補正する衝突予測時間補正手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の走行制御装置。
  4. 過去の前記自車両の操作情報を蓄積する操作情報蓄積手段を備え、
    前記操作情報蓄積手段に蓄積された前記操作情報に基づいて、前記衝突予測時間基準値を変化させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の走行制御装置。
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