JP5592416B2 - 津波対策用扉 - Google Patents

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本発明は、津波対策用扉に関するものであって、詳しくは大津波にも耐えうる津波対策用扉に関するものである。
大津波が襲ってきたときに身近に逃げ込める建物を確保しておくことが好ましい。しかし、通常の生活ではまったく使用しない津波シェルターは、新規築造のみならず、その維持等においても経済的な負担等が過大であることから、なかなか普及しないことが納得できる。また、できれば津波シェルターに入りきらない工場設備や製品等の保護をも図る必要がある。そこで、通常の生活に使用する建物の開口部の左右に配設されたガイドレールに案内されて上下開閉作動するシャッターカーテンの下端部に防潮板を連結して構成される防潮扉が開発された(例えば特許文献1参照)。
しかしながら、去る平成23年3月11日にわが国の東北・関東地方を襲ったマグニチュード(M)9もの大地震では、いとも簡単に高さが10メートルもの防潮堤を超えてしまうほどの大津波が発生し、かかる想像を絶する大きさの津波に対しては特許文献1の防潮扉ではとても持ちこたえられないことは明らかである。
すなわち、大津波では、その直撃で倒壊した家屋や自動車や船舶などを巻き込みながら、その膨大な量の瓦礫やタンクから漏れ出した油の発火による火炎さえをも伴って極めて短時間に生活区域に迫ってくるのであって、そこで僅かに残った鉄筋コンクリート構造物についても開口部から容赦なく瓦礫等が流れ込み、これに続く引き波でその内部のものを一切さらっていってしまった。
本発明は、上記事情に鑑みたものであり、その目的とするところは、大津波にも耐えうる津波対策用扉を提供することである。
本発明は、建物の壁面の少なくとも一面における開口部に装備可能な津波対策用扉であって、前記開口部の上下又は左右に設けたレールに沿って走行させることにより、該開口部を開閉可能な扉本体と、前記扉本体を前記開口部の全体を覆う位置にまで走行させたときに、該扉本体をシール部を介して前記開口部周りの壁面に押圧可能な扉押圧機構とを備えるとともに、前記シール部は、前記扉本体に設けた第一シールと、前記壁面に設けた第二シールとを備え、前記押圧時における両シールの幅方向の中心軸が、該幅方向に互いにずれていることを特徴とするものである。なお、建物は、それ自体が大津波に耐えうるあらゆる構造物(例えば低層・中層・高層の鉄筋コンクリート構造物が好ましい。)であって、前記津波シェルターのみならず、通常の生活に使用する個人住宅・店舗・工場などをはじめ、県市町村役場などの公共施設などを含む。
本発明によれば、前記開口部の上下又は左右に設けたレールに沿って走行させることにより、該開口部を開閉可能な扉本体と、前記扉本体を前記開口部の全体を覆う位置にまで走行させたときに、該扉本体をシール部を介して前記開口部周りの壁面に押圧可能な扉押圧機構とを備えているので、万一津波が襲ってきたときに、建物の開口部を密閉して該開口部から瓦礫等が流れ込むのを阻止し、そこに避難した人間はもちろんのこと、工場設備や製品等についても、津波の影響がなくなるまで安全に保護することができる。
また、前記シール部は、前記扉本体に設けた第一シールと、前記壁面に設けた第二シールとを備え、前記押圧時における両シールの幅方向の中心軸が、該幅方向に互いにずれているので、シール同士の全周における当りを確保して、その扉本体で開口部を確実に密閉することができる。
また、前記両シールは略同一幅を有しており、前記押圧時における両シールの幅方向の中心軸が、該幅方向に半分だけ互いにずれていることが好ましい。
この場合、前記両シールは略同一幅を有しており、前記押圧時における両シールの幅方向の中心軸が、該幅方向に半分だけ互いにずれているので、シール同士の全周における当りをさらに確保して、その扉本体で開口部をより確実に密閉することができる。
また、前記扉押圧機構は、前記扉本体を前記開口部の全体を覆う位置にまで走行させたときに該扉本体を搭載する台車と、前記扉本体を前記開口部周りの壁面に押圧するときに前記台車を該押圧方向に対して上り勾配で案内する溝部とを備えていることが好ましい。
この場合、前記扉押圧機構は、前記扉本体を前記開口部の全体を覆う位置にまで走行させたときに該扉本体を搭載する台車と、前記扉本体を前記開口部周りの壁面に押圧するときに前記台車を該押圧方向に対して上り勾配で案内する溝部とを備えているので、大津波が襲ってきたときには、扉本体で開口部を密閉しやすくなるとともに、大津波が去ったあと、人間が建物から脱出するときには、その開口部を開放しやすくなる。
また、前記扉押圧機構の台車と溝部とを、前記開口部よりも低い位置に配置することが好ましい。
この場合、前記扉押圧機構の台車と溝部とを、前記開口部よりも低い位置に配置したので、いわゆるバリアフリー構造として、建物内に避難する人間が開口部で転倒したり、工場設備や製品等の建物内への搬入が困難となるなどの不測の事態を回避することができる。
また、前記シール部は、耐火性と耐水性とを併有することが好ましい。
この場合、前記シール部は、耐火性と耐水性とを併有するので、これにより、扉の耐水性や耐火性を大幅に増加させることができる。
本発明によれば、前記開口部の上下又は左右に設けたレールに沿って走行させることにより、該開口部を開閉可能な扉本体と、前記扉本体を前記開口部の全体を覆う位置にまで走行させたときに、該扉本体をシール部を介して前記開口部周りの壁面に押圧可能な扉押圧機構とを備えているので、万一津波が襲ってきたときに、建物の開口部を密閉して該開口部から瓦礫等が流れ込むのを阻止し、そこに避難した人間はもちろんのこと、工場設備や製品等についても、津波の影響がなくなるまで安全に保護することができる。
また、前記シール部は、前記扉本体に設けた第一シールと、前記壁面に設けた第二シールとを備え、前記押圧時における両シールの幅方向の中心軸が、該幅方向に互いにずれているので、シール同士の全周における当りを確保して、その扉本体で開口部を確実に密閉することができる。
本発明の一実施例に係る津波対策用扉を備えた建物の概念図である。 本津波対策用扉の概念図である。 本津波対策用扉まわりの制御系の一例を示すブロック図である。
図1は本発明の一実施形態に係る津波対策用扉6,9を備えた建物4の概念図である。本実施形態に係る津波対策用扉(以下、扉という。)6,9を備えた建物4は、例えば図1に示すように、1階建でかつ1室だけからなる鉄筋コンクリート構造物であるが、この建物4には、それ自体が大津波に耐えうるあらゆる構造物であって、津波が襲ってきたときに人間等が避難可能な、いわゆる津波シェルターのみならず、通常の生活に使用する個人住宅・店舗・工場などをはじめ、県市町村役場などの公共施設などを含む。この建物4の人間が出入りする開口部5には扉6を備えるとともに、人間が外部を覗く開口部7には窓ガラス8を介してではあるがこれも扉9を備えている。
図2は扉6の概念図であって、(a)は正面図、(b)は側面図である。扉6は、主に鋼板等の耐水性と耐火性との両者に優れた材料からなっており、例えば図2(a)(b)に示すように、鉄板をその裏面から補強したフラッシュ状の扉本体60を、開口部5の上下レール61,62に沿って左右方向に走行させるようにしている。そして、扉本体60でもって前記開口部5の開閉を行うとともに、閉じる直前に扉本体60を前後方向に移動させることにより、その扉本体60の建物4の内側に向かっての引き寄せを行うようにしている。
すなわち、扉本体60は上下ローラ63,64を備えており、このうちの上ローラ63を上レール62で案内し、下ローラ64を下レール61で案内するようになっている。一般に扉本体を左右方向に走行させて、開閉を行うようにした扉は広く使用されているが、その扉本体をスムーズに走行させるためには、扉本体と構造壁との間に若干の隙間が必要である。しかし、隙間があると、そこから室内に水や火炎が入ってしまう。一方、隙間をなくすと、扉本体と構造壁とが接触して該扉本体がスムーズに動かないことがある。
そこで、扉6は、例えば人間が図示しない把手をもって扉本体60を前記開口部5の全体を覆う位置にまで走行させたときに、その扉本体60を前記開口部5周りの壁面に向けて(図示では明らかでないが)若干上り傾斜に形成された溝部65aで案内する台車65と、前記人間が図示しないハンドルを操作したときに、前記台車65で案内される扉本体60を前記開口部5周りの壁面にシール部69を介して押圧する油圧シリンダ68と、この油圧シリンダ68を駆動する油圧ポンプ67とを備えている。なお、油圧シリンダ68は、前記開口部5の全体を覆う位置において、扉本体60の左右に配置されたH型鋼などの構造体66で堅牢に支持されている。また、各要素65,65a〜68が扉押圧機構に相当する。
また、シール部69についても、耐水性と耐火性との両者に優れたゴム材料などからなっており、扉本体60の全周にわたって設けられた第一シールとしてのシールパッキン691と、前記開口部5周りの壁面の全周にわたって設けられた第二シールとしてのシールパッキン692とを備え、両シールパッキン691,692は略同一幅(例えば図2(b)中では、それぞれ上下方向の厚みが略同じとなっていることで示している。)を有しており、前記押圧時における両シールパッキン691,692の幅方向の中心軸が、該幅方向の半分だけ互いにずれるようにしている。これにより、シールパッキン691,692同士の全周における当りを確保して、扉6の耐水性や耐火性を大幅に向上させるようになっている。
ここで、下レール61と台車65と溝部65aとは、地上に突出していない、いわゆるバリアフリー構造となっている。これは、年配者に対する通常時における居住性確保のためのみならず、緊急避難時にあわてて逃げ込む者の転倒などを防止するためでもある。
一方、図示しない窓ガラスを介して、開口部7を開閉する扉9は、上記バリアフリー構造のうちの台車56と溝部56aとを除き、扉6とほぼ同様の構造となっている。ただし、扉9は前記窓ガラスの外側又は内側のいずれに設けてもよい。
また、建物4内には、生活必需機器としての、照明器具41、水や食料の貯蔵庫42、簡易トイレ43、空気濾過機や空気清浄機44、自家発電機45及び通信機器46などを備えている。具体的な配置は、室4内の広さと各機器の大きさとによって決定される。なお、扉6,9を閉止したときでも、建物4外を覗くことができる潜望鏡などを備えることが好ましい。
図3は扉6まわりの制御ブロック図である。この扉6の制御系は、例えば図3に示すように、自家発電機45からバッテリ451を経由して給電されたパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという。)461を中心としてなっており、このパソコン461には、アンテナ462を備えた外部との通信機としての通信機器46と、キーボードやマウスなどの入力部463と、液晶画面などの表示部464と、アラームなどの報知部465と、油圧ポンプ67のドライバ601と、扉6の扉本体60の開閉状態を検知するセンサ604とにそれぞれ電気的に接続されている。
油圧ポンプ67は、油圧回路602を介して油圧シリンダ68を自動的に伸縮動作させるものであるが、扉本体60付近に設けられたハンドル603による手動操作を前記油圧シリンダ68の伸縮動作よりも優位に行うようになっている。
そして、油圧シリンダ68の伸張動作により、扉本体60のシールパッキン691が開口部5の周囲の壁面のシールパッキン692に押圧されることで、開口部5が密閉され、この密閉状態がセンサ604で検知されるようになっている。また、油圧シリンダ68の縮小動作により、扉本体60のシールパッキン691が開口部5の周囲の壁面のシールパッキン692から離れる。すると、扉本体60を載せた台車65が、その重量で溝部65aに案内されて若干下方の開口部5から離れたもとの位置に自動復帰する。その結果、開口部5の前記密閉状態が解除され、この解除状態がセンサ604でさらに検知されるようになっている。
以下、図3等を参照して、扉の概略動作を示す。ある地区に突然に大地震と津波警報とがでたが、もはや高台等に避難する時間的余裕がないものとする。この津波警報を通信機器46で受信すると、パソコン461の報知部465からの報知がなされ、それにより身近にいた人々が避難してくる。すると、パソコン461の電源が自動的に切り替わる。具体的には、建物4内の自家発電機45が自動起動されるとともに、それまで供給された外部電源からの電力供給が遮断されるとともに、自家発電機45からバッテリ451を介して電力供給がなされるようになる。このとき、照明器具41が点灯して室内照明が確保されるとともに、パソコン461からの指令により、ドライバ601を介して油圧回路602の油圧ポンプ67が駆動される。
そして、例えば最後に建物4内に逃げ込んだ人間が、図示しない把手をつかんで扉本体60を図3中の右側に走行させていって、その扉本体60を開口部5の全体を覆う位置にまで走行させて台車65に載せたときに、前記人間がハンドル603を所定向きに操作する。すると、油圧シリンダ68が伸張されるので、扉本体60は台車65に載った状態で溝部65aに沿って移動する結果、開口部5周りの壁面に向けて若干上り傾斜で案内される。これにより、扉本体60がシール部69の両シールパッキン691,692を介して前記開口部5周りの壁面に押圧されて密閉状態とされ、この密閉状態は、例えば油圧回路602中の図示しない電磁弁等を閉じることで容易に維持される。なお、扉9についても、同様に密閉状態とされ、この密閉状態が容易に維持される。
やがて、津波が襲ってくるが、建物4内については、扉6,9の働きにより、この津波と引き波の出入りを阻止することができる。
津波が過ぎ去った後、周辺は瓦礫等の山となり、しばらくは孤立してしまうことがある。そのような場合でも、照明器具41や簡易トイレ43が使用できるとともに、水や食料を貯蔵庫42から取り出して摂取できる。また、空気濾過機や空気清浄機44で呼吸するための空気が確保されるとともに、通信機器46で救援を依頼して、この救援隊がくるまで建物4内で快適に生活できる。
そして、救援隊がくると建物4内から脱出することになるが、このときには例えば建物4内に避難している人間が、上記とほぼ逆の手順で操作することで、扉6,9を簡単に開くことができる。すなわち、前記油圧回路602中の図示しない電磁弁等を開けた上で、前記人間がハンドル603を上記したのと逆向きに操作すると、油圧シリンダ68が縮小する。すると、主に扉本体60の重量により、その扉本体60が台車65に載った状態のままで、溝部65aにおける前記上り傾斜の反対側に案内されて、開口部5周りの壁面にから自動的に離れる。これにより、シール部69の両シールパッキン691,692同士も離れる結果、扉本体60の密閉状態が容易に解除される。しかる後、前記人間が、図示しない把手をつかんで扉本体60を図2中の左側に走行させていって、扉本体60を開いて、開口部5を全開状態とすることができる。なお、扉9についても、同様に全開状態とすることができる。
以上説明したように、本実施形態の扉6,9によれば、開口部5,7の上下に設けたレール61,62に沿って走行させることにより、開口部5,7を開閉可能な扉本体60と、扉本体60を開口部5,7の全体を覆う位置にまで走行させたときに、扉本体60をシール部69を介して開口部5,7周りの壁面に押圧可能な扉押圧機構とを備えているので、万一津波が襲ってきたときに、建物4の開口部5,7を密閉してこの開口部5,7から瓦礫等が流れ込むのを阻止し、そこに避難した人間はもちろんのこと、本実施形態では触れていないが、建物が工場や店舗等の場合には工場設備や製品等についても、津波の影響がなくなるまで安全に保護することができる。
なお、上記実施形態では、扉6,9を備えた建物4は、1階建でかつ1室だけからなる鉄筋コンクリート構造物を例示しているが、2室以上でかつ/あるいは2階建以上のものであってもよい。その場合は、各階の扉6,9を個別に設けることとしてもよいし、複数階の扉6,9を一体化した大扉としてもよい。その場合には、大扉の一部に潜扉を設けておくことや、非常用のらせん階段などを室内に設けておくことが好ましい。
また、上記実施形態では、扉6,9は、鉄板をその裏面から補強したフラッシュ状の扉本体60を備えているが、この扉本体60は津波が襲ってきたときに要求される強度と操作性などに応じたものとされ、いわゆるハニカム構造などであってもよい。また、扉本体60は主に手動操作で閉めているが、津波警報を通信機器46で受信すると自動的に閉まるようにしてもよい。ただし、その場合には、手動操作を優先するものとする。さらに、油圧ポンプ67や油圧シリンダ68などに代えて、空気圧シリンダ、電動モータなど、他の種類のアクチュエータを用いてもよい。
さらに、扉6,9が小扉の場合は、すべて手動動作で開閉するようにしてもよい。その場合は、建物4の内部に避難した人間が、開口部5,7の上下に設けたレール61,62に沿って扉本体60を走行させることにより、この扉本体60を開口部5,7の全体を覆う位置にまで走行させる。ついで、扉本体60内に収容しておいた図示しない仮設ハンドルを、所定位置に装着して手動操作し、扉本体60を建物4の内側に向けて引き寄せることにより、扉本体60を開口部5,7に押圧して密閉する。しかる後に、人間が、仮設ハンドルを逆操作することにより、扉本体60を開いて開口部5,7を全開状態とすることができる。
また、上記実施形態では、扉6,9のレールは開口部5,7のそれぞれ上下に設けているが、左右に設けてもよい。その場合は、扉本体60は上下方向に走行することとなる。さらに、扉6,9は、片開きに代えて、両開きとしてもよい。また、扉6,9が小扉の場合は、扉押圧機構のうちの台車56と溝部56aとの組み合わせに代えて、扉本体60を開口部5,7に向けて案内する板材やアングル材などを設けるだけの簡易な構造を採用することしてもよい。ただし、扉6,9は、必ずしも同じ構造とする必要はなく、例えば建物4の出入口の扉6の扉押圧機構については台車65と溝部65aとの組み合わせとし、建物4の窓の扉9は前記簡易構造としてもよい。
また、上記実施形態では、シール部69を構成する両シールパッキン691,692は略同一幅を有しているが、場合によっては、それらが互いに異なる幅を有するものであってもよい。その場合でも、前記押圧時における両シールパッキン691,692の幅方向の中心軸が、該幅方向で互いにずれるようにすればよい。ただし、両シールパッキン691,692の当たりを確保するためには、上記実施形態のごとく構成することが好ましい。さらに、両シールパッキン691,692は、必ずしも同一材料とする必要はなく、両シールパッキン691,692の組み合わせにより、必要な耐火性と耐水性とが得られるものであればなんでもよい。ただし、火災のおそれがない場合などには、必ずしもシール部69に耐火性を持たせる必要性はない。
4 建物
5,7 開口部
6,9 扉
60 扉本体
61 下レール
62 上レール
63 上ローラ
64 下ローラ
65 台車(扉押圧機構の一部に相当する。)
65a 溝部(扉押圧機構の一部に相当する。)
66 構造体(扉押圧機構の一部に相当する。)
67 油圧ポンプ(扉押圧機構の一部に相当する。)
68 油圧シリンダ(扉押圧機構の一部に相当する。)
69 シール部
691 シールパッキン(第一シールに相当する。)
692 シールパッキン(第二シールに相当する。)
8 窓ガラス
実公昭4−55188号公報

Claims (5)

  1. 建物の壁面の少なくとも一面における開口部に装備可能な津波対策用扉であって、
    前記開口部の上下又は左右に設けたレールに沿って走行させることにより、該開口部を開閉可能な扉本体と、
    前記扉本体を前記開口部の全体を覆う位置にまで走行させたときに、該扉本体をシール部を介して前記開口部周りの壁面に押圧可能な扉押圧機構と
    を備えるとともに、
    前記シール部は、前記扉本体に設けた第一シールと、前記壁面に設けた第二シールとを備え、前記押圧時における両シールの幅方向の中心軸が、該幅方向に互いにずれていることを特徴とする津波対策用扉。
  2. 前記両シールは略同一幅を有しており、前記押圧時における両シールの幅方向の中心軸が、該幅方向に半分だけ互いにずれていることを特徴とする請求項1記載の津波対策用扉。
  3. 前記扉押圧機構は、前記扉本体を前記開口部の全体を覆う位置にまで走行させたときに該扉本体を搭載する台車と、前記扉本体を前記開口部周りの壁面に押圧するときに前記台車を該押圧方向に対して上り勾配で案内する溝部とを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載の津波対策用扉。
  4. 前記扉押圧機構の台車と溝部とを、前記開口部よりも低い位置に配置したことを特徴とする請求項3記載の津波対策用扉。
  5. 前記シール部は、耐火性と耐水性とを併有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の津波対策用扉。
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