JP3178338U - 火災時緊急避難シェルター - Google Patents
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Abstract
【課題】木造家屋内の床下に設置出来て、2人以上の避難者を収容可能で、密集家屋木造地域の狭い路地でも搬入可能とし、且つ、外部から空気を取り込める機能を持って完全に火災が鎮火するまで、火炎や煙から避難者を守ることが出来る床下埋設型火災緊急避難シェルターを提供する。
【解決手段】大人2人以上を収容可能な空間を要する高耐圧ポリエチレン管を既存木造家屋内の床下面の地中に開放部を上下にした方向で埋設し、その直上方向の同木造家屋内の一部床を開閉可能として、同高耐圧ポリエチレン管の上面開放部に設置したスライド式防火戸10と内部梯子12によって、同木造家屋と同高耐圧ポリエチレン管とを行き来出来る事を可能とし、同木造家屋火災発生時に同高耐圧ポリエチレン管内に避難出来る。
【選択図】図1
【解決手段】大人2人以上を収容可能な空間を要する高耐圧ポリエチレン管を既存木造家屋内の床下面の地中に開放部を上下にした方向で埋設し、その直上方向の同木造家屋内の一部床を開閉可能として、同高耐圧ポリエチレン管の上面開放部に設置したスライド式防火戸10と内部梯子12によって、同木造家屋と同高耐圧ポリエチレン管とを行き来出来る事を可能とし、同木造家屋火災発生時に同高耐圧ポリエチレン管内に避難出来る。
【選択図】図1
Description
本考案は、火災発生時に緊急避難するための地下シェルターに関する。
木造家屋内で火災が発生した際、外へ逃げる機会を失い、そのまま火炎や煙に飲み込まれて生命を奪われるケースも少なくない。特に東京では、木造家屋密集地域があり、いったん1つの家屋で火災が起きると、瞬く間に延焼が進み、逃げ場を失う人があふれ出る可能性も否定できない。
又、平成24年1月に東京大学地震研究所がまとめた首都直下型マグニチュード7クラスの地震が南関東で4年以内に発生する確率が70%という試算が出され、それを踏まえて東京都が首都直下型地震による火災の死者が最悪で4000人という想定が成された。又、前述した東京の木造家屋密集地域は、隣家との距離が1メートルも満たなく、大人1人がやっと通れる狭い路地が迷路のように入り組み、消防車や救急車は近づけないというのが現状である。
それらの背景にある火災時の避難対策として、シェルター外殻を防火製や耐熱製にした避難シェルター(特許文献1)、緊急避難用耐熱シェルター構造(特許文献2)、防災シェルター(特許文献3)などがある。しかしながら、いずれも地上設置型や屋内に設置する為の物で、前述した木造家屋密集地域には、そのような物を置くスペースも無い。その上、それらの物を家屋内へ搬入する場合は、重機や機械等で行わなければならず、そのような搬入スペースも無いため、東京などの木造家屋密集地域では不向きである。
本考案は、木造家屋内の床下に設置出来て、2人以上の避難者を収容可能で、密集家屋木造地域の狭い路地でも搬入可能とし、且つ、外部から空気を取り込める機能を持って完全に火災が鎮火するまで、火炎や煙から避難者を守ることが出来る床下埋設型火災緊急避難シェルターの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本考案の床下埋設型火災緊急避難シェルターは、大人2人以上を収容可能な空間を要する高耐圧ポリエチレン管を既存木造家屋内の床下面の地中に開放部を上下にした方向に埋設し、その直上方向の同木造家屋内の一部床を開閉可能として、同高耐圧ポリエチレン管の上面開放部に設置したスライド式防火戸と内部梯子によって、同木造家屋と同高耐圧ポリエチレン管とを行き来出来る事を可能とし、同木造家屋火災発生時に同高耐圧ポリエチレン管内に避難出来る事を特徴とする。
前記床下埋設型火災緊急避難シェルター設置場所から、ある程度離れた場所の床下地中へ、上下が開放した円筒缶を、開放面を上下にした方向に所要量埋設し、その円筒缶の内部に砕石を入れ、同円筒缶の下部と床下埋設型火災緊急避難シェルターの下部とをパイプで連結し、パイプの内部に防塵フィルターと乾電池式換気ファンを設置し、床下埋設型火災緊急避難シェルター内の避難者へ浄化空気を供給する。
又、前記床下埋設型火災緊急避難シェルターは、既存木造家屋の玄関口から搬入可能な大きさ、且つ、人手でも運搬可能な軽量な高耐圧ポリエチレン管製で、設置の際、同高耐圧ポリエチレン管を所定の長さに連結して組み立てられる事を可能とし、重機侵入不可能な密集木造家屋郡内でも設置出来る。
更に、前記床下埋設型火災緊急避難シェルターの床面を所要量底上げし、火災発生時の消火活動によって、万が一、シェルター内に消防水が侵入した際、床底上げ空間部分に消防水が溜まるようにし、シェルター内避難者を消防水から守る事が出来る。
本考案によれば、木造家屋内の床下に設置出来て、2人以上の避難者を収容可能で、密集家屋木造地域の狭い路地でも搬入可能とし、且つ、外部から空気を取り込める機能を持って完全に火災が鎮火するまで、火炎や煙から避難者を守ることを可能とする床下埋設型火災緊急避難シェルターを提供することが出来る。
以下、図面に基づいて本考案の実施の形態について説明するが、本実施例は一つの形態を示した物で、本考案の請求項から逸脱していなければ、多様な対応の実施を行う事も出来る。
図1は、既存家屋床下1の基礎2の間隙に、高耐圧ポリエチレン管を床下埋設型火災緊急避難シェルター3(以下、シェルター3と称する)として、床下地中4aに上下を開放した方向に埋設した状態を示した物である。図2は、シェルター3が埋設された状態を平面で表した物である。シェルター3の上面は、所要量、床下地面4bよりせり出すようにし、その直上方向にあって、大人1人が入れる大きさの正方形穴5の上に被せられた着脱式床6との距離を縮めている。
シェルター3の床下地面4bよりせり出している部分の側面には、鉄筋コンクリート7が施工され、その鉄筋コンクリート7と連結するようにシェルター3の上面には、鉄筋コンクリート8が施工されている。鉄筋コンクリート8には、着脱式床6の直下方向に正方形穴5と同等の大きさの正方形穴9が施されていて、その正方形穴9の部分にはスライド式防火戸10が設けられている。そのスライド式防火戸10の下側一部には、すのこ型底上げ床11まで伸びている梯子12が設けられている。そのような仕掛けによって、避難者は、火災時に着脱式床6を開け、すぐ真下にあるスライド式防火戸を開き、梯子12をつたってシェルター3内に素早く避難する事が出来る。
シェルター3の下部には、コンクリート土台13が敷設され、そのコンクリート土台13上には、所要量の高さの支柱14が数本設置されていて、支柱14上には、すのこ型底上げ床11がある。このような構造によって、消防活動によって発生した消防水が、万が一、シェルター3内に浸水したとしても、すのこ型底上げ床11を通って、床下空間15内に溜まり、すのこ型底上げ床11上にいる避難者が消防水に浸かる事を防ぐようになっている。又、シェルター3からある程度離れた床下地中4aには、上下が開放したスチール缶16を、床下地面4bより所要量せり出した状態で、開放部分を上下にした方向で埋設し、そのスチール缶16内には砕石17を入れ、スチール缶16の下部側面には、通気パイプ18が設けられている。その通気パイプ18は、シェルター3内のすのこ型底上げ床11の下側面につながれていて、シェルター3の近傍の通気パイプ18内には、防塵フィルター19と乾電池式ファン20が設けられている。乾電池式ファン20のオン・オフスイッチ操作は、すのこ型底上げ床11の上面に設置されているスイッチ21によって可能となっている。このように、避難者は、家屋火災の鎮火までの間、すのこ型底上げ床11上に座りながら乾電池式ファン20をスイッチ21で操作し、砕石17や防塵フィルター19の働きによって、シェルター3内に浄化空気の供給を受ける事が出来る。従って、シェルター3側の通気パイプ18の取付位置は、消防水が入り込まないように、すのこ型底上げ床11に極力近づける事が望ましい。
又、シェルター3の設置の際、既存家屋の玄関口から人手で搬入する事を可能とする為、搬入玄関口の大きさに合わせてシェルター3の高耐圧ポリエチレン管を予め切断し、シェルター3を連結器具22で連結しながら所定の高さのシェルター3に組み上げてから設置出来るような仕組みになっている。
以上の事から、シェルター3は、家屋火災時の緊急避難が出来ると共に、浄化空気供給機能も備わっている為、家屋完全鎮火までの間、滞在する事が可能となる。
本考案の床下埋設型火災緊急避難シェルターは、地震時の緊急避難用としても応用する事が出来る。
1 既存家屋床下
2 基礎
3 床下埋設型火災緊急避難シェルター(シェルター)
4a 床下地中
4b 床下地面
5 正方形穴
6 着脱式床
7 鉄筋コンクリート
8 鉄筋コンクリート
9 正方形穴
10 スライド式防火戸
11 すのこ型底上げ床
12 梯子
13 コンクリート土台
14 支柱
15 床下空間
16 スチール缶
17 砕石
18 通気パイプ
19 防塵フィルター
20 乾電池式ファン
21 スイッチ
22 連結器具
2 基礎
3 床下埋設型火災緊急避難シェルター(シェルター)
4a 床下地中
4b 床下地面
5 正方形穴
6 着脱式床
7 鉄筋コンクリート
8 鉄筋コンクリート
9 正方形穴
10 スライド式防火戸
11 すのこ型底上げ床
12 梯子
13 コンクリート土台
14 支柱
15 床下空間
16 スチール缶
17 砕石
18 通気パイプ
19 防塵フィルター
20 乾電池式ファン
21 スイッチ
22 連結器具
Claims (4)
- 大人2人以上を収容可能な空間を要する高耐圧ポリエチレン管を既存木造家屋内の床下面の地中に開放部を上下にした方向で埋設し、その直上方向の同木造家屋内の一部床を開閉可能として、同高耐圧ポリエチレン管の上面開放部に設置したスライド式防火戸と内部梯子によって、同木造家屋と同高耐圧ポリエチレン管とを行き来出来る事を可能とし、同木造家屋火災発生時に同高耐圧ポリエチレン管内に避難出来る事を特徴とする床下埋設型火災緊急避難シェルター。
- 前記床下埋設型火災緊急避難シェルター設置場所から、ある程度離れた場所へ、上下が開放した円筒缶の開放面を上下にした方向に所要量埋設し、その円筒缶の内部に砕石を入れ、同円筒缶の下部と床下埋設型火災緊急避難シェルターの下部とをパイプで連結し、パイプの内部に防塵フィルターと乾電池式換気ファンを設置して、床下埋設型火災緊急避難シェルター内の避難者へ浄化空気を供給する事を特徴とする請求項1記載の床下埋設型火災緊急避難シェルター。
- 前記床下埋設型火災緊急避難シェルターは、既存木造家屋の玄関口から搬入可能な大きさ、且つ、人手でも運搬可能な高耐圧ポリエチレン管製で、床下埋設型火災緊急避難シェルター設置の際、同高耐圧ポリエチレン管を所定の長さに連結して組み立てられる事を可能とし、重機侵入不可能な密集木造家屋郡内でも設置可能とする事を特徴とする請求項1〜2いずれか1項記載の床下埋設型火災緊急避難シェルター。
- 前記床下埋設型火災緊急避難シェルター内の床面を所要量底上げし、火災発生時の消火活動によって、万が一、シェルター内に消防水が侵入した際、床底上げ空間部分に消防水が溜まるようにし、シェルター内避難者を消防水から守る事を特徴とする請求項1〜3いずれか1項記載の床下埋設型火災緊急避難シェルター。
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JP2012004248U JP3178338U (ja) | 2012-06-25 | 2012-06-25 | 火災時緊急避難シェルター |
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016020591A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 大日本プラスチックス株式会社 | 避難用管構造物 |
JP2017193957A (ja) * | 2017-07-19 | 2017-10-26 | 大日本プラスチックス株式会社 | 避難用管構造物 |
JP6418620B1 (ja) * | 2017-12-25 | 2018-11-07 | 株式会社シェルタージャパン | 地下シェルター |
JP2018178706A (ja) * | 2018-07-04 | 2018-11-15 | 大日本プラスチックス株式会社 | 避難用管構造物 |
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JP2020056228A (ja) * | 2018-10-02 | 2020-04-09 | 株式会社シェルタージャパン | 地下シェルター |
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2012
- 2012-06-25 JP JP2012004248U patent/JP3178338U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP6418620B1 (ja) * | 2017-12-25 | 2018-11-07 | 株式会社シェルタージャパン | 地下シェルター |
WO2019131538A1 (ja) * | 2017-12-25 | 2019-07-04 | 株式会社シェルタージャパン | 地下シェルター |
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