JP5592323B2 - 自律神経機能診断装置およびプログラム - Google Patents

自律神経機能診断装置およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5592323B2
JP5592323B2 JP2011185709A JP2011185709A JP5592323B2 JP 5592323 B2 JP5592323 B2 JP 5592323B2 JP 2011185709 A JP2011185709 A JP 2011185709A JP 2011185709 A JP2011185709 A JP 2011185709A JP 5592323 B2 JP5592323 B2 JP 5592323B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
instructing
calculating
sympathetic nerve
change amount
cvrr
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011185709A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013046662A (ja
Inventor
基 永谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Crosswell KK
Original Assignee
Crosswell KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Crosswell KK filed Critical Crosswell KK
Priority to JP2011185709A priority Critical patent/JP5592323B2/ja
Publication of JP2013046662A publication Critical patent/JP2013046662A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5592323B2 publication Critical patent/JP5592323B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
  • Measurement And Recording Of Electrical Phenomena And Electrical Characteristics Of The Living Body (AREA)

Description

本発明は、自律神経機能を診断するための自律神経機能診断装置およびプログラムに関する。
現代社会では、社会環境に基づく様々なストレスが増加している。そのため、近年、うつ病や自律神経失調症のような精神的な疾患を抱える患者の増加が大きな社会問題となっている。そして、このような精神的な疾患に陥ると、自律神経が正常に機能しなくなる機能障害が発生する。
自律神経には、主に活性状態の時に機能する交感神経と、主に安静状態の時に機能する副交感神経とがある。生体が安静状態の時には、自律神経の状態が副交感神経優位の状態となり、血圧値、脈拍数は下降する。そして、生体が緊張・活性状態の時には、自律神経の状態は交感神経優位の状態となり、血圧値、脈拍数が上昇する。
自律神経機能が正常な場合には、この交感神経と副交感神経とがバランスを保ちながら交感神経優位の状態と副交感神経優位の状態との間で切り替えが行われる。しかし、自律神経機能が異常になるとこのバランスがくずれてしまい、患者に対して負荷をかけた場合でも適切に自律神経機能が反応しなくなることが知られている。
そのため、被診断者に対して起立動作等の負荷試験を行って自律神経機能の反応を観察することにより、自律神経機能の診断を行うための様々な方法が提案されている(例えば特許文献1〜4参照)。
この特許文献1〜4に記載された従来の診断方法では、心拍数の分散を用いて自律神経機能の評価を行ったり、心電データから得られたR波間隔のデータをスペクトル解析して得られたパワースペクトルにおけるLF成分やHF成分を用いて、交感神経の活動度、副交感神経の活動度を測定したり、R波間隔の変動係数である心電図R−R間隔変動係数(CVRR:Coefficient of Variance of R-R intervals)を求めて自律神経機能が正常であるか否かの診断が行われていた。
特開2010−35896号公報 特許第4327243号公報 特許第4487015号公報 特許第4516623号公報
被診断者が起立動作を行った場合、重力に対抗する圧受容体反射の自律神経反応が生じる。つまり、起立動作による自律神経の変化とは、交感神経が優位となるような自律神経の変化を意味する。上述したような先行技術は、起立動作による交感神経の変化を算出して、交感神経が優位な状態となるか否かについて判定することにより、交感神経と副交感神経の切り替えが正常であるかどうかを評価している。そのため、上述したような先行技術では、副交感神経の変化を含む自律神経全体の機能が評価されているものではなかった。
本発明の目的は、交感神経の機能及び副交感神経の機能が正常であるか否かをそれぞれ独立して判定することが可能な自律神経診断装置およびプログラムを提供することである。
[自律神経診断装置]
上記目的を達成するために、本発明の自律神経機能診断装置は、被診断者の心電を測定する心電測定手段と、
前記心電測定手段により測定された心電データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出する交感神経活動度算出手段と、
前記心電測定手段により測定された心電データに基づいて、R−R間隔の変動係数であるCVRRを算出するCVRR算出手段と、
前記心電測定手段により測定された心電データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分とR−R間隔の平均値とから高周波変動係数を算出する高周波変動係数算出手段と、
前記被診断者に対する起立の指示および起立を指示してから一定時間経過後に着席の指示を行う指示手段と、
前記指示手段により起立が指示された後に算出されたCVRRの値と起立が指示される前に算出されたCVRRの値との差であるCVRR変化量を算出するCVRR変化量算出手段と、
前記指示手段により起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出する交感神経活動度指標変化量算出手段と、
前記指示手段により着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出する高周波変動係数変化量算出手段と、
前記CVRR変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常に働いているか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常に働いているか否かをそれぞれ判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された結果を表示する表示手段と、
を備えた自律神経機能診断装置である。
また、本発明の他の自律神経機能診断装置は、心電測定装置により測定された被診断者の心電データを受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた心電データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出する交感神経活動度算出手段と、
前記受付手段により受け付けた心電データに基づいて、R−R間隔の変動係数であるCVRRを算出するCVRR算出手段と、
前記受付手段により受け付けた心電データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分とR−R間隔の平均値とから高周波変動係数を算出する高周波変動係数算出手段と、
前記被診断者に対する起立の指示および起立を指示してから一定時間経過後に着席の指示を行う指示手段と、
前記指示手段により起立が指示された後に算出されたCVRRの値と起立が指示される前に算出されたCVRRの値との差であるCVRR変化量を算出するCVRR変化量算出手段と、
前記指示手段により起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出する交感神経活動度指標変化量算出手段と、
前記指示手段により着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出する高周波変動係数変化量算出手段と、
前記CVRR変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常に働いているか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常に働いているか否かをそれぞれ判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された結果を表示する表示手段と、
を備えた自律神経機能診断装置である。
本発明によれば、起立動作前後におけるCVRRと交感神経活動度指標の変化により交感神経の機能を評価し、着席動作前後における高周波変動係数の変化により副交感神経の機能を評価することで、被診断者の交感神経の機能及び副交感神経の機能が正常であるか否かをそれぞれ独立して判定することが可能となる。
さらに、本発明の他の自律神経診断装置では、前記自律神経活動度算出手段は、前記心電データにおいてR波が検出される毎に、所定期間内の当該心電データを周波数解析することにより交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出し、
前記CVRR算出手段は、前記心電データにおいてR波が検出される毎に、前記所定期間内の当該心電データに基づいてCVRRを算出し、
前記高周波変動係数算出手段は、前記心電データにおいてR波が検出される毎に、所定期間内の当該心電データを周波数解析することにより高周波変動係数を算出する
ことを特徴とする自律神経機能診断装置である。
本発明によれば、R波が検出される毎に交感神経活動度指標、CVRR、高周波変動係数がそれぞれ算出されるため、精度よく交感神経活動度指標、CVRR、高周波変動係数をモニタリングすることが可能となる。
また、本発明の他の自律神経機能診断装置は、被診断者の脈波を測定する脈波測定手段と、
前記脈波測定手段により測定された脈波データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出する交感神経活動度算出手段と、
前記脈波測定手段により測定された脈波データに基づいて、脈波間隔変動係数を算出する脈波間隔変動係数算出手段と、
前記脈波測定手段により測定された脈波データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分と脈波間隔の平均値とから高周波成分の変動係数である高周波変動係数を算出する高周波変動係数算出手段と、
前記被診断者に対する起立の指示および起立が指示されてから一定時間経過後に着席の指示を行う指示手段と、
前記指示手段により起立が指示された後に算出された脈波間隔変動係数の値と起立が指示される前に算出された脈波間隔変動係数の値との差である脈波間隔変動係数変化量を算出する脈波間隔変動係数変化量算出手段と、
前記指示手段により起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出する交感神経活動度指標変化量算出手段と、
前記指示手段により着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出する高周波変動係数変化量算出手段と、
前記脈波間隔変動係数変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常であるか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常であるか否かをそれぞれ判定する判定手段と、
前記判定手段により判定された結果を表示する表示手段と、
を備えた自律神経機能診断装置である。
本発明によれば、被診断者の心電データの替わりに脈波データを測定して、被診断者の交感神経活動度指標、脈波間隔変動係数、高周波変動係数がそれぞれ算出されるため、交感神経の機能及び副交感神経の機能が正常であるか否かをそれぞれ独立して判定することが可能となる。
[プログラム]
また、本発明の他のプログラムでは、被診断者の心電を測定するステップと、
測定された心電データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出するステップと、
測定された心電データに基づいて、R−R間隔の変動係数であるCVRRを算出するステップと、
測定された心電データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分とR−R間隔の平均値とから高周波変動係数を算出するステップと、
前記被診断者に対する起立の指示および起立を指示してから一定時間経過後に着席の指示を行うステップと、
起立が指示された後に算出されたCVRRの値と起立が指示される前に算出されたCVRRの値との差であるCVRR変化量を算出するステップと、
起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出するステップと、
着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出するステップと、
前記CVRR変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常に働いているか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常に働いているか否かをそれぞれ判定するステップと、
判定された結果を表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
また、本発明の他のプログラムは、心電測定装置により測定された被診断者の心電データを受け付けるステップと、
受け付けた心電データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出するステップと、
受け付けた心電データに基づいて、R−R間隔の変動係数であるCVRRを算出するステップと、
受け付けた心電データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分とR−R間隔の平均値とから高周波変動係数を算出するステップと、
前記被診断者に対する起立の指示および起立を指示してから一定時間経過後に着席の指示を行うステップと、
起立が指示された後に算出されたCVRRの値と起立が指示される前に算出されたCVRRの値との差であるCVRR変化量を算出するステップと、
起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出するステップと、
着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出するステップと、
前記CVRR変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常に働いているか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常に働いているか否かをそれぞれ判定するステップと、
判定された結果を表示するステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
以上、説明したように本発明によれば、交感神経の機能及び副交感神経の機能が正常であるか否かをそれぞれ独立して判定することが可能になる。
本発明の一実施形態の自律神経機能診断装置の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態におけるLF、HFを算出する際の心拍変動測定方法を示す図である。 本発明の一実施形態におけるLF、HFを算出する際のスペクトル分析した一例を示す図である。 本発明の一実施形態における被診断者の状態変化の一例を示す図である。 本発明の一実施形態における自律神経機能診断装置の動作の流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における交感神経の機能が正常であるか否かを判定する流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態における副交感神経の機能が正常であるか否かを判定する流れを示すフローチャートである。 本発明の一実施形態におけるΔCVRR、ΔLF/HF、ΔCCV(HF)と判定結果の関係の一例を示す図である。
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態の自律神経機能診断装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態の自律神経機能評価装置は、図1に示されるように、被診断者の心電データを測定するための心電図モニタ14と、制御装置18と、測定データや判定結果等を記憶する記憶装置20と、生体情報を表示するための表示装置22と、周波数解析部24と、CVRR(Coefficient of Variation of R-R intervals:心電図R−R間隔変動係数)算出部25と、交感神経活動度算出部26と、CCV(HF)算出部27とから構成されている。
心電図モニタ14は、被診断者の例えば喉元にマイナス電極を、左脇腹にプラス電極を、右脇腹にボディアースをそれぞれ装着し、心臓の動きを電気信号として得て心電データとして記録する。
周波数解析部24は、心電図モニタ14により測定された心電データに基づいて心拍変動の周波数解析を行うことにより、高周波成分HF、低周波成分LFを求める。
具体的には、まず、周波数解析部24は、心電図モニタ14から入力された心電データから心拍変動を算出する。この心拍変動の算出は、図2A及びBに示すように、R波と次のR波との間隔をとってR−R間隔を測定し、次に図2C及びDに示すように、測定したR-R間隔データを後方のR波の時間的位置にプロットし、これを補間した後に、等間隔(図2Cの点線)で再サンプリングしたデータを作成することにより行う。そして、周波数解析部24は、作成されたデータに対してスペクトル分析(周波数変換)を行う。ここで、スペクトル分析した一例を図3に示す。次に、周波数解析部24は、低周波成分LF及び高周波成分HFを求める。ここで、低周波成分LFは、0.04〜0.15Hzのパワースペクトル成分の積分値である。また、高周波成分HFは、0.15〜0.40Hzのパワースペクトル成分の積分値である。
このようにして周波数解析部24は、心電図モニタ14により測定された心電データから、心拍変動の低周波成分LFおよび高周波成分HFを求める。
CVRR算出部25は、心電図モニタ14により測定された心電データに基づいて、CVRR(心電図R−R間隔変動係数)を算出する。
具体的には、CVRRとは、心拍変動のばらつき度合いを示す指標であり、図2Aに示した心電波形におけるR−R間隔(心電波形のR波の頂点の間隔)のばらつき度合いを示す係数である。このCVRRは、具体的には、下記のような式により算出される。
CVRR=R−R間隔標準偏差/R−R間隔平均×100(%)
ここで、R−R間隔標準偏差とは、例えば、1分間という所定期間や100拍というような心拍の所定回数におけるR−R間隔の標準偏差である。また、R−R間隔平均とは、例えば、所定期間や心拍の所定回数におけるR−R間隔の平均である。
CVRR算出部25は、上記のような式に基づいて、心電図モニタ14により測定された心電データからCVRRを算出する。
交感神経活動度算出部26は、周波数解析部24により求められた高周波成分HFと低周波成分LFの値とに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出する。
具体的には、交感神経活動度算出部26は、周波数解析部25により求められた低周波成分LF、高周波成分HFを用いて、下記の式により交感神経活動度指標を算出する。
交感神経活動度指標=LF/HF
CCV(HF)算出部27は、周波数解析部24により求められた高周波成分HF、および心電データにおけるR−R間隔の平均値AVRRに基づいて、下記の式により高周波変動係数CCV(HF)を算出する。
Figure 0005592323
制御装置18は、例えばコンピュータからなり、被診断者の交感神経の機能および副交感神経の機能が正常であるか否かをそれぞれ判定する判定手段として機能する。また、制御装置18は、判定結果を記憶装置20に記憶し、あるいは表示装置22に表示する。さらに、制御装置18は、被診断者に対して表示装置22や音声装置等(不図示)を介して起立の指示および起立を指示してから一定時間経過後に着席の指示を行う指示手段として機能する。
具体的には、制御装置18は、起立が指示された後に算出されたCVRRの値と起立が指示される前に算出されたCVRRの値との差であるCVRR変化量(ΔCVRR)を自律神経の反応力の指標として算出する。また、制御装置18は、起立が指示された後に算出されたLF/HFの値と起立が指示される前に算出されたLF/HFの値との差である交感神経活動度指標変化量(ΔLF/HF)を自律神経の切替力の指標として算出する。また、制御装置18は、着席が指示された後に算出されたCCV(HF)と着席が指示される前に算出されたCCV(HF)との差である高周波変動係数変化量(ΔCCV(HF))を自律神経の回復力の指標として算出する。そして、制御装置18は、ΔCVRRとΔLF/HFとに基づいて、被診断者の交感神経機能が正常に働いているか否かを判定する。さらに、制御装置18は、ΔCCV(HF)に基づいて、被診断者の副交感神経機能が正常に働いているか否かをそれぞれ判定する。
また、制御装置18は、上記のようにして得られた交感神経の機能および副交感神経の機能が正常に働いているか否かについての判定結果を表示装置22に対して表示する。
次に、本実施形態の自律神経機能診断装置の動作を図面を参照して詳細に説明する。
まず、本実施形態の自律神経機能診断装置により自律神経機能の診断が行われる際の被診断者の状態の変化について図4を参照して説明を行なう。本実施形態の自律神経機能診断装置では、被診断者が座っている安静状態で測定を開始してもらう。そして、自律神経機能診断装置は、一定時間、例えば3分間が経過した時に被診断者に対して起立指示を行う。この起立指示が行われるまでの被診断者の状態は安静状態であるため、この起立指示が行われるまでの測定データは、安静時の測定データとして記憶される。
そして、この起立指示に基づき被診断者により起立動作が行われるため、起立指示が行われてから所定の期間、例えば1分間が経過するまでの間は、被診断者の状態は起立時であるものとして扱われる。つまり、この起立指示が行われてから所定期間が経過するまでに測定された測定データは、起立時の測定データとして記憶される。
そして、起立指示が行われてから所定時間が経過すると、被診断者の状態は立位状態(または立位安静状態)であるものとして扱われ、この期間において測定された測定データは立位時の測定データとして記憶される。
次に、自律神経機能診断装置は、被診断者の状態が立位状態になってから一定時間、例えば3分間が経過した時に、被診断者に対して着席指示を行う。この着席指示が行われてから所定の期間、例えば1分間が経過するまでの間は、被診断者の状態は座位状態であるものとして扱われる。つまり、この着席指示が行われてから所定期間が経過するまでに測定された測定データは、着席時の測定データとして記憶される。
次に、本実施形態の自律神経機能診断装置の動作を図5を参照して詳細に説明する。図5は本実施形態の自律神経機能診断装置の動作を示すフローチャートである。
まず、初期設定として、検査が開始される前に、被診断の氏名、年齢、ID番号、性別、既往歴(糖尿病、血管障害など)等の患者情報が制御装置18に入力される(ステップS101)。
次に、制御装置18は、起立が指示される前後における被診断者の交感神経の機能が正常であるか否かを判定する(ステップS102)。交感神経の機能が正常であるか否かを判定する具体的な方法については後述する。
次に、制御装置18は、着席が指示される前後における被診断者の副交感神経の機能が正常であるか否かを判定する(ステップS103)。副交感神経の機能が正常であるか否かを判定する具体的な方法については後述する。
最後に、制御装置18は、ステップS102およびステップS103において得られた交感神経の機能及び副交感神経の機能が正常であるか否かの判定結果を表示装置22に表示させる。
次に、ステップS102における交感神経の機能が正常であるか否かを判定する具体的な方法について図6を参照して詳細に説明する。
まず、心電図モニタ14は、安静時の被診断者の心電データを測定する。そして、周波数解析部24は、測定された安静時の心電データに基づいて、低周波数成分LF及び高周波成分HFを算出する(ステップS201)。
次に、交感神経活動度算出部26は、周波数解析部24によって算出されたLF、HFから安静時のLF/HFの演算を行う(ステップS202)。
また、CVRR算出部25は、上記のような式に基づいて、心電図モニタ14により測定された安静時の心電データから安静時のCVRRを算出する(ステップS203)。
そして、交感神経活動度算出部26及びCVRR算出部25により算出された算出結果は、制御装置18により記憶装置20に格納される(ステップS204)。
そして、安静時での測定が所定期間行われると、制御装置18は、表示装置22を介して被診断者に対して起立指示を行う(ステップS205)。
そして、起立指示が行われてから一定時間が経過するまでの間に、心電図モニタ14は、起立時の被診断者の心電データを測定する。そして、周波数解析部24は、測定された起立時の心電データに基づいて、LF、HFを算出する(ステップS206)。そして、交感神経活動度算出部26は、周波数解析部24によって算出されたLF、HFから起立時のLF/HFを求める演算を行う(ステップS207)。
また、CVRR算出部25は、上記のような式に基づいて、心電図モニタ14により測定された起立時の心電データから起立時のCVRRを算出する(ステップS208)。
そして、制御装置18は、起立時のLF/HFの値と記憶装置20に格納されている安静時のLF/HFの値との差であるΔLF/HFの値、及び起立時のCVRRの値と記憶装置20に格納されている安静時のCVRRの値との差であるΔCVRRの値を算出する。そして、制御装置18は、ΔLF/HFの値が0.5未満または5.0以上、もしくはΔCVRRの値が0.1未満である場合に、交感神経の機能に異常があると判定する。また、制御装置18は、ΔLF/HFの値が0.5以上かつ5.0未満、かつΔCVRRの値が0.1以上である場合は、交感神経の機能が正常であると判定する。そして、この判定結果は制御装置18によって記憶装置20に格納される(ステップS209)。
このようにして、自律神経診断装置は、交感神経の機能が正常であるか否かを判定する。
次に、ステップS103における副交感神経の機能が正常であるか否かを判定する具体的な方法について図7を参照して詳細に説明する。
まず、心電図モニタ14は、ステップS205において制御装置18によって行われた起立指示から一定時間経過後、立位時の被診断者の心電データを測定する。そして、周波数解析部24は、測定された立位時の心電データに基づいて、HFを算出する(ステップS301)。
次に、CCV(HF)算出部27は、周波数解析部24によって算出されたHF及び心電データにおけるR−R間隔の平均値AVRRに基づいて、立位時のCCV(HF)の演算を行う(ステップS302)。
そして、CCV(HF)算出部27により算出された算出結果は、制御装置18により記憶装置20に格納される(ステップS303)。
そして、立位時での測定が所定期間行われると、制御装置18は、表示装置22を介して被診断者に対して着席指示を行う(ステップS304)。
そして、着席指示が行われてから一定時間が経過するまでの間に、心電図モニタ14は、着席時の被診断者の心電データを測定する。そして、周波数解析部24は、測定された着席時の心電データに基づいて、HFを算出する(ステップS305)。そして、CCV(HF)算出部27は、周波数解析部24によって算出されたHFとAVRRから着席時のCCV(HF)の演算を行う(ステップS306)。
そして、制御装置18は、着席時のCCV(HF)の値と記憶装置20に格納されている立位時のCCV(HF)の値との差であるΔCCV(HF)の値を算出する。そして、制御装置18は、ΔCCV(HF)の値が0以下である場合に、副交感神経の機能に異常があると判定する。また、制御装置18は、ΔCCV(HF)の値が0より大きい場合は、副交感神経の機能が正常であると判定する。そして、この判定結果は制御装置18によって記憶装置20に格納される(ステップS307)。
このようにして、自律神経診断装置は、副交感神経の機能が正常であるか否かを判定する。
そして、制御装置18は、上記のようにして得られた判定結果を表示装置22に表示する。
次に、ΔCVRR、ΔLF/HF、ΔCCV(HF)と判定結果の関係の一例を図8に示す。例えば、ΔCVRRが0.1以上、ΔLF/HFが0.5以上かつ5.0未満、ΔCCV(HF)が0よりも大きい場合には、制御装置18は、交感神経の機能及び副交感神経の機能はともに正常であると判定する。また、ΔCVRRが0.1以上、ΔLF/HFが0.5以上かつ5.0未満、ΔCCV(HF)が0以下である場合には、制御装置18は、交感神経の機能が正常であり、副交感神経の機能に異常があると判定する。また、ΔCVRRが0.1未満、もしくはΔLF/HFが0.5未満または5.0以上、ΔCCV(HF)が0より大きい場合には、交感神経の機能に異常があり、副交感神経の機能は正常であると判定する。さらに、ΔCVRRが0.1未満、もしくはΔLF/HFが0.5未満または5.0以上、ΔCCV(HF)が0以下である場合には、交感神経の機能及び副交感神経の機能に異常があると判定する。
制御装置18は、上記のようにして得られた判定結果を表示装置22を介して表示する。この場合、表示装置22は、判定結果のみを表示するようにしてもよいし、判定結果と診断の過程で得られた各指標の値をそれぞれ表示するようにしてもよい。
ここで、上述したように、起立時は圧受容体反射が働くことで交感神経の変化が生じる。一方で、着席時は重力に対する抵抗はないため、圧受容体反射は働かず純粋な心拍変動による副交感神経の変化が生じる。そして、本実施形態の自律神経機能診断装置では、上記で説明したように、被診断者の交感神経の機能及び副交感神経の機能が正常であるか否かを起立指示前後のCVRR変化量ΔCVRR及び交感神経活動度指標変化量ΔLF/HFと、着席指示前後の高周波変動係数ΔCCV(HF)の値とに基づいて判定している。つまり、本実施形態の自律神経診断装置は、起立動作前後における交感神経の機能と着席動作前後における副交感神経の機能を評価することで、被診断者の交感神経の機能及び副交感神経の機能が正常であるか否かをそれぞれ独立して判定することが可能になる。そのため、被診断者の自律神経全体の機能を把握することができる。
[変形例]
なお、本実施形態では心電図データを測定するための心電モニタ14が、本発明の自律神経機能診断装置内部に設けられている場合を説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。心電図モニタ14を設けることなく、自律神経機能診断装置内部に外部からの心電図データを受け付けるための受付手段を設け、この受付手段が外部から受け付けた心電データからCVRRを算出するという構成にすることもできる。このような構成にすることにより、自律神経機能診断装置は、心電モニタ14のような心電測定装置を設ける必要がなくなる。
また、周波数解析部24は、心電データにおいてR波が検出される毎に、所定期間内の当該心電データを周波数解析し、CVRR算出部25、交感神経活動度算出部26、CCV(HF)算出部27は、それぞれ心電データにおいてR波が検出される毎に、所定期間内の当該心電データに基づいてCVRR、LF/HF、CCV(HF)を算出するようにしてもよい。
また、本実施形態では、被診断者の心電データを測定し、その心電データから得られた心電図R−R間隔に基づいて交感神経の機能及び副交感神経の機能が正常か否かをそれぞれ判定していたが、本発明はこれに限定されるものではない。一般的に心電データを測定するためには複数の電極を被診断者に装着する必要がある。そのため、より手軽で簡便に測定ができるように、簡易的な方法ではあるが、心電データの替わりに被診断者の脈波を測定し、その脈波データから脈波間隔を得て、心電データの場合と同様に周波数解析を行うことによっても、交感神経の機能及び副交感神経の機能が正常であるか否かをそれぞれ判定することが可能である。
具体的には、例えば生体の橈骨動脈に当てられた圧力センサを用いて被診断者の脈波を測定するような脈波測定器を、心電図モニタ14の替わりに用いるような構成とすることにより、本願発明の自律神経機能診断装置を構成することが可能となる。
そして、このような構成の場合には、CVRRを算出する替わりとして、脈波データに基づいて脈波間隔変動係数(CVPR:Coefficient of Variation of Pulse Rate)が算出されることとなる。また、周波数解析部24は、脈波データに基づいてLF及びHFを算出することとなる。
また、本実施形態においては、制御装置18による起立指示及び着席指示が表示装置22に表示されるものとして説明したが、被診断者が起立、着席の動作を行ったか否かについて加速度センサ等を用いて判定するようにしてもよい。
また、本実施形態における一連の処理において、血圧の測定を行うようにしてもよい。血圧の測定を行うようにすることで、自律神経機能の判定に加えて血液の循環の評価をすることが可能となる。
さらに、本実施形態では、高周波変動係数を、CCV(HF)と標記しているが、文献によってはC−CV(HF)、CCVHFと標記される場合もある。しかし、これらは標記方法が異なるだけであり同一の値を示すものである。
また、本実施形態では、着席時のCCV(HF)の値と立位時のCCV(HF)の値との差が0より大きいか否かに基づいて副交感神経の機能が正常であるか否かを判定するものとして説明したが、周波数解析部24により算出された着席時のHFの値と立位時のHFの値との差が0より大きいか否かに基づいて副交感神経の機能が正常であるか否かを判定するようにしてもよい。
14 心電図モニタ
18 制御装置
20 記憶装置
22 表示装置
24 周波数解析部
25 CVRR算出部
26 交感神経活動度算出部
27 CCV(HF)算出部
S101〜S104 ステップ
S201〜S209 ステップ
S301〜S307 ステップ

Claims (6)

  1. 被診断者の心電を測定する心電測定手段と、
    前記心電測定手段により測定された心電データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出する交感神経活動度算出手段と、
    前記心電測定手段により測定された心電データに基づいて、R−R間隔の変動係数であるCVRRを算出するCVRR算出手段と、
    前記心電測定手段により測定された心電データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分とR−R間隔の平均値とから高周波変動係数を算出する高周波変動係数算出手段と、
    前記被診断者に対する起立の指示および起立を指示してから一定時間経過後に着席の指示を行う指示手段と、
    前記指示手段により起立が指示された後に算出されたCVRRの値と起立が指示される前に算出されたCVRRの値との差であるCVRR変化量を算出するCVRR変化量算出手段と、
    前記指示手段により起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出する交感神経活動度指標変化量算出手段と、
    前記指示手段により着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出する高周波変動係数変化量算出手段と、
    前記CVRR変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常に働いているか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常に働いているか否かをそれぞれ判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された結果を表示する表示手段と、
    を備えた自律神経機能診断装置。
  2. 心電測定装置により測定された被診断者の心電データを受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けた心電データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出する交感神経活動度算出手段と、
    前記受付手段により受け付けた心電データに基づいて、R−R間隔の変動係数であるCVRRを算出するCVRR算出手段と、
    前記受付手段により受け付けた心電データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分とR−R間隔の平均値とから高周波変動係数を算出する高周波変動係数算出手段と、
    前記被診断者に対する起立の指示および起立を指示してから一定時間経過後に着席の指示を行う指示手段と、
    前記指示手段により起立が指示された後に算出されたCVRRの値と起立が指示される前に算出されたCVRRの値との差であるCVRR変化量を算出するCVRR変化量算出手段と、
    前記指示手段により起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出する交感神経活動度指標変化量算出手段と、
    前記指示手段により着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出する高周波変動係数変化量算出手段と、
    前記CVRR変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常に働いているか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常に働いているか否かをそれぞれ判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された結果を表示する表示手段と、
    を備えた自律神経機能診断装置。
  3. 前記自律神経活動度算出手段は、前記心電データにおいてR波が検出される毎に、所定期間内の当該心電データを周波数解析することにより交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出し、
    前記CVRR算出手段は、前記心電データにおいてR波が検出される毎に、前記所定期間内の当該心電データに基づいてCVRRを算出し、
    前記高周波変動係数算出手段は、前記心電データにおいてR波が検出される毎に、所定期間内の当該心電データを周波数解析することにより高周波変動係数を算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の自律神経機能診断装置。
  4. 被診断者の脈波を測定する脈波測定手段と、
    前記脈波測定手段により測定された脈波データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出する交感神経活動度算出手段と、
    前記脈波測定手段により測定された脈波データに基づいて、脈波間隔変動係数を算出する脈波間隔変動係数算出手段と、
    前記脈波測定手段により測定された脈波データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分と脈波間隔の平均値とから高周波成分の変動係数である高周波変動係数を算出する高周波変動係数算出手段と、
    前記被診断者に対する起立の指示および起立が指示されてから一定時間経過後に着席の指示を行う指示手段と、
    前記指示手段により起立が指示された後に算出された脈波間隔変動係数の値と起立が指示される前に算出された脈波間隔変動係数の値との差である脈波間隔変動係数変化量を算出する脈波間隔変動係数変化量算出手段と、
    前記指示手段により起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出する交感神経活動度指標変化量算出手段と、
    前記指示手段により着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出する高周波変動係数変化量算出手段と、
    前記脈波間隔変動係数変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常であるか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常であるか否かをそれぞれ判定する判定手段と、
    前記判定手段により判定された結果を表示する表示手段と、
    を備えた自律神経機能診断装置。
  5. 被診断者の心電を測定するステップと、
    測定された心電データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出するステップと、
    測定された心電データに基づいて、R−R間隔の変動係数であるCVRRを算出するステップと、
    測定された心電データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分とR−R間隔の平均値とから高周波変動係数を算出するステップと、
    前記被診断者に対する起立の指示および起立を指示してから一定時間経過後に着席の指示を行うステップと、
    起立が指示された後に算出されたCVRRの値と起立が指示される前に算出されたCVRRの値との差であるCVRR変化量を算出するステップと、
    起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出するステップと、
    着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出するステップと、
    前記CVRR変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常に働いているか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常に働いているか否かをそれぞれ判定するステップと、
    判定された結果を表示するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
  6. 心電測定装置により測定された被診断者の心電データを受け付けるステップと、
    受け付けた心電データに基づいて、交感神経の活動度合いを示す交感神経活動度指標を算出するステップと、
    受け付けた心電データに基づいて、R−R間隔の変動係数であるCVRRを算出するステップと、
    受け付けた心電データを周波数解析した結果得られるパワースペクトルに基づいて、高周波成分とR−R間隔の平均値とから高周波変動係数を算出するステップと、
    前記被診断者に対する起立の指示および起立を指示してから一定時間経過後に着席の指示を行うステップと、
    起立が指示された後に算出されたCVRRの値と起立が指示される前に算出されたCVRRの値との差であるCVRR変化量を算出するステップと、
    起立が指示された後に算出された交感神経活動度指標の値と、起立が指示される前に算出された交感神経活動度指標の値との差である交感神経活動度指標変化量を算出するステップと、
    着席が指示された後に算出された高周波変動係数と、着席が指示される前に算出された高周波変動係数との差である高周波変動係数変化量を算出するステップと、
    前記CVRR変化量と前記交感神経活動度指標変化量とに基づいて、前記被診断者の交感神経機能が正常に働いているか否か、および前記高周波変動係数変化量に基づいて、前記被診断者の副交感神経機能が正常に働いているか否かをそれぞれ判定するステップと、
    判定された結果を表示するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2011185709A 2011-08-29 2011-08-29 自律神経機能診断装置およびプログラム Active JP5592323B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011185709A JP5592323B2 (ja) 2011-08-29 2011-08-29 自律神経機能診断装置およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011185709A JP5592323B2 (ja) 2011-08-29 2011-08-29 自律神経機能診断装置およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013046662A JP2013046662A (ja) 2013-03-07
JP5592323B2 true JP5592323B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=48010076

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011185709A Active JP5592323B2 (ja) 2011-08-29 2011-08-29 自律神経機能診断装置およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5592323B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11185268B2 (en) 2018-04-23 2021-11-30 Fujifilm Business Innovation Corp. Information processing apparatus and non-transitory computer readable medium

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017225808A (ja) * 2016-06-22 2017-12-28 韓國電子通信研究院Electronics and Telecommunications Research Institute 心拍変異度分析装置及びそれを利用した心拍変異度検出方法
JP7203378B2 (ja) * 2019-01-15 2023-01-13 国立大学法人大阪大学 体調評価方法、作業時体調評価方法、ならびに、体調評価システム、作業時体調評価システム
JP2021094307A (ja) * 2019-12-19 2021-06-24 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 情報処理装置及びプログラム
KR20240060959A (ko) * 2022-10-31 2024-05-08 한양대학교 산학협력단 자율신경계 기능 검사 방법 및 장치

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3976278B1 (ja) * 2006-10-19 2007-09-12 株式会社クロスウェル 生体モニタリングシステムとプログラム
JP2009226167A (ja) * 2008-03-25 2009-10-08 Toshiba Corp 脈波計測装置及びこれを用いた自律神経解析システム
JP2010035896A (ja) * 2008-08-07 2010-02-18 Crosswell:Kk 自律神経機能診断装置およびプログラム
JP4327243B1 (ja) * 2009-01-27 2009-09-09 株式会社クロスウェル 自律神経機能診断装置およびプログラム
JP4516623B1 (ja) * 2009-07-09 2010-08-04 株式会社クロスウェル 自律神経機能診断装置およびプログラム
JP4487015B1 (ja) * 2009-12-08 2010-06-23 株式会社クロスウェル 自律神経機能評価装置およびプログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11185268B2 (en) 2018-04-23 2021-11-30 Fujifilm Business Innovation Corp. Information processing apparatus and non-transitory computer readable medium

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013046662A (ja) 2013-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5593473B2 (ja) 自律神経機能診断装置、生体モニタリングシステムおよびプログラム
JP4327243B1 (ja) 自律神経機能診断装置およびプログラム
JP4487015B1 (ja) 自律神経機能評価装置およびプログラム
JP3976278B1 (ja) 生体モニタリングシステムとプログラム
JP4516623B1 (ja) 自律神経機能診断装置およびプログラム
JP2010035896A (ja) 自律神経機能診断装置およびプログラム
JP5882169B2 (ja) 自律神経機能評価装置およびプログラム
JP5480800B2 (ja) 自律神経機能診断装置およびプログラム
TW201538127A (zh) 睡眠檢測系統和方法
JP5592323B2 (ja) 自律神経機能診断装置およびプログラム
US7353057B2 (en) Apparatus and method for detecting atrial fibrillation
JP5579125B2 (ja) 自律神経機能診断装置およびプログラム
JP5944550B1 (ja) 自律神経機能診断装置およびプログラム
JP5114459B2 (ja) 生体モニタリングシステムとプログラム
JP4313424B1 (ja) 生体モニタリングシステムとプログラム
JP5426502B2 (ja) 精神疾患診断装置およびプログラム
JP5901089B1 (ja) 認知症判定装置およびプログラム
JP2016067480A (ja) 生体情報検出装置
JP4091972B1 (ja) 血管機能診断システムとプログラム
JP6974015B2 (ja) 生体情報記録システム、生体情報解析装置、生体情報表示方法および生体情報表示プログラム
JP6585951B2 (ja) 生体情報測定装置および生体情報測定方法
JP2019025253A (ja) 自律神経状態評価装置、自律神経状態評価システム、自律神経状態評価方法及びプログラム
JP2016067481A (ja) 生体情報検出装置
JP7402495B2 (ja) 健康情報検出装置の作動方法及び健康情報検出装置
WO2023110472A1 (en) Myotrace continuous monitoring scenarios

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140618

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20140618

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20140708

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140715

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140731

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5592323

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250