JP5590087B2 - ヒートポンプ式給湯機 - Google Patents
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Description
この発明は、ヒートポンプ式給湯機に関する。
従来、ヒートポンプ式給湯機としては、特開2003−222392号公報(特許文献1)に記載のものがある。このヒートポンプ式給湯機は、冷媒回路と給湯回路とを有し、上記冷媒回路は、圧縮機、水熱交換器、電動膨脹弁および空気熱交換器を順次接続すると共に、デフロスト弁が設けられたデフロスト回路を有し、一方、上記給湯回路は、貯湯タンク、水ポンプ、上記水熱交換器および開閉弁を接続している。
そして、上記従来のヒートポンプ式給湯機は、デフロスト制御手段によって、空気熱交センサで検出した空気熱交換器の温度が、外気温度センサで検出した外気の温度よりも、所定値よりも低いときに、空気熱交換器が着霜していると判断して、デフロスト弁を開放して、デフロスト運転(除霜運転)をするようにしている。
また、上記従来のヒートポンプ式給湯機は、デフロスト制御手段によって、冷媒回路による給湯水に対する沸き上げ能力が低下する方向に遷移しているときに、空気熱交換器が着霜しているとして、デフロスト弁を開放して、デフロスト運転をするようにしている。
しかしながら、上記従来のヒートポンプ式給湯機では、吹雪等によって、空気熱交センサと外気温度センサとが氷雪に包まれたり、空気熱交センサと外気温度センサとが氷雪のブリッジで連結された場合、空気熱交センサと外気温度センサとに検出温度に差が生じないため、着霜を検出できなくて、デフロスト運転ができないという問題がある。
また、上記従来のヒートポンプ式給湯機では、冷媒回路による給湯水に対する沸き上げ能力が低下する方向への遷移によって、空気熱交換器の着霜を検出しているため、空気熱交換器の着霜によって、冷媒回路の沸き上げ能力が最初から低くなっていて、沸き上げ能力の低下する方向への遷移がない場合、空気熱交換器の着霜を検出できなくて、デフロスト運転ができないという問題がある。
そこで、この発明の課題は、例えば、氷雪、霜のブリッジによって、空気熱交センサと外気温度センサとの検出温度に差が生じない場合や、冷媒回路の沸き上げ能力が最初から低くて沸き上げ能力の低下する方向への遷移がない場合であっても、確実に、空気熱交換器の着霜を検出できて、デフロスト運転ができるヒートポンプ式給湯機を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明のヒートポンプ式給湯機は、
圧縮機、水熱交換器、膨脹機構および空気熱交換器を順次接続している冷媒回路と、
貯湯タンク、水ポンプおよび上記水熱交換器を接続している給湯回路と、
外気温度センサと、
上記空気熱交換器の温度を検出する空気熱交温度センサと、
上記圧縮機の運転周波数、上記外気温度センサおよび空気熱交温度センサの出力に基づいて、デフロスト運転への突入の可否を判定するデフロスト突入判定手段と
を備え、
上記デフロスト突入判定手段は、
(i)上記圧縮機の運転周波数>外気温度に応じて予め定められた着霜が起こる可能性を判別するための運転周波数の設定値A、
(ii)上記外気温度センサで検出された外気温度<着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた外気温度の設定値B、
(iii)上記空気熱交温度センサで検出された空気熱交換器の温度<着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた空気熱交換器の設定温度C、かつ、
(iv)上記膨脹機構の開度が所定開度以下で、上記水ポンプへの指令回転速度が所定速度以下である状態の運転時間>予め定められた設定時間D
の全ての条件(i)〜(iv)が成立したときに、デフロスト運転へ突入すると判定することを特徴としている。
圧縮機、水熱交換器、膨脹機構および空気熱交換器を順次接続している冷媒回路と、
貯湯タンク、水ポンプおよび上記水熱交換器を接続している給湯回路と、
外気温度センサと、
上記空気熱交換器の温度を検出する空気熱交温度センサと、
上記圧縮機の運転周波数、上記外気温度センサおよび空気熱交温度センサの出力に基づいて、デフロスト運転への突入の可否を判定するデフロスト突入判定手段と
を備え、
上記デフロスト突入判定手段は、
(i)上記圧縮機の運転周波数>外気温度に応じて予め定められた着霜が起こる可能性を判別するための運転周波数の設定値A、
(ii)上記外気温度センサで検出された外気温度<着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた外気温度の設定値B、
(iii)上記空気熱交温度センサで検出された空気熱交換器の温度<着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた空気熱交換器の設定温度C、かつ、
(iv)上記膨脹機構の開度が所定開度以下で、上記水ポンプへの指令回転速度が所定速度以下である状態の運転時間>予め定められた設定時間D
の全ての条件(i)〜(iv)が成立したときに、デフロスト運転へ突入すると判定することを特徴としている。
上記構成のヒートポンプ式給湯機によれば、上記デフロスト突入判定手段は、上記条件(i)が成立すると、つまり、圧縮機の運転周波数が、外気温度に応じて予め定められた着霜が起こる可能性を判別するための運転周波数の設定値Aよりも大きいときは、この設定値Aを越えた周波数で運転しているから、本来能力が出ているのに、もし、能力がでていないならば、空気熱交換器に、除霜を必要とする着霜が生じている可能性があることになる。そのため、まず、この前提条件としての条件(i)の成立の有無が判別される。
また、上記デフロスト突入判定手段は、上記条件(ii)が成立しないと、デフロスト運転を行う必要がある着霜が生じている可能性がないと判別する。すなわち、上記デフロスト突入判定手段は、上記外気温度センサで検出された外気温度と、予め定められた外気温度の設定値Bとを比較して、上記外気温度が着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた外気温度の設定値B以上であると、除霜が必要とされる程の着霜が起こっている可能性がないと判断し、一方、外気温度が着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた外気温度の設定値B未満であると、除霜を必要とする着霜が起こっている可能性があると判別する。
また、上記デフロスト突入判定手段は、上記条件(iii)が成立しないと、デフロスト運転を行う必要がある着霜が生じている可能性がないと判断する。すなわち、上記デフロスト突入判定手段は、上記空気熱交温度センサで検出された空気熱交換器の温度と、除霜を必要とする着霜が起きている可能性を判別するための予め定められた空気熱交換器の設定温度Cとを比較して、上記空気熱交換器の温度が、着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた空気熱交換器の設定温度C以上のときは、着霜が起こっていないと判別し、一方、空気熱交換器の温度が着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた空気熱交換器の設定値C未満であると、着霜が起きている可能性があると判別する。
また、上記デフロスト突入判定手段は、上記条件(iv)が成立しないと、デフロスト運転を行う必要がある着霜が起こっている可能性がないと判断する。すなわち、上記デフロスト突入判定手段は、上記膨脹機構の開度が所定開度以下で、上記水ポンプへの指令回転速度が所定速度以下である状態の運転時間が予め定められた設定時間Dよりも長く継続していないと、つまり、冷媒回路の加熱能力が低くて沸き上げ能力が低い状態の運転時間が設定時間Dよりも長く継続していない場合、デフロスト運転を行う必要がある程の着霜が生じていないと判別する。一方、上記デフロスト突入判定手段は、上記膨脹機構の開度が所定開度以下で、上記水ポンプへの指令回転速度が所定速度以下である状態の運転が予め定められた設定時間Dよりも長く継続した場合、つまり、冷媒回路の加熱能力が低くて沸き上げ能力が低い状態の運転時間が、設定時間Dよりも長く継続している場合は、デフロスト運転を行う必要がある程の着霜が生じている可能性があると判断する。
このように、上記デフロスト突入判定手段は、上記条件(i)〜(iv)の全てが成立するか否かを、圧縮機の運転周波数、外気温度、空気熱交換器の温度、および、沸き上げ能力が低い状態の運転時間を、夫々、予め定められた設定値A,B,C,Dと比較して、決定し、従来例のように、外気温度と空気熱交換器との温度差や沸き上げ能力の遷移のみによって、着霜を判断するのではないので、例えば、氷雪、霜のブリッジによって、空気熱交センサと外気温度センサとの検出温度に差が生じない場合や、冷媒回路の沸き上げ能力が最初から低くて沸き上げ能力の低下する方向への遷移がない場合であっても、確実に、空気熱交換器の着霜を検出できて、デフロスト突入の可否を正確に判定できる。
1実施形態では、上記デフロスト突入判定手段は、さらに、
(v)1回の沸き上げ運転中のデフロスト突入回数≦予め定められた設定値E
の条件が成立したときに、デフロスト運転へ突入すると判定する。
上記実施形態によれば、上記デフロスト突入判定手段は、上記条件(v)が成立しないと、誤検出の虞があるから、デフロスト運転を行う必要がないと判断する。すなわち、上記デフロスト突入判定手段は、1回の沸き上げ運転中のデフロスト突入回数が、予め定められた設定値Eよりも多くなると、それよりも後は、誤検出の虞があると判断して、デフロスト運転へ突入する必要性がないと判別する。これにより、より確実に着霜の誤検出を防止できる。
1実施形態では、上記デフロスト突入判定手段は、さらに、
(v)1回の沸き上げ運転中のデフロスト突入回数≦予め定められた設定値E
の条件が成立したときに、デフロスト運転へ突入すると判定する。
上記実施形態によれば、上記デフロスト突入判定手段は、上記条件(v)が成立しないと、誤検出の虞があるから、デフロスト運転を行う必要がないと判断する。すなわち、上記デフロスト突入判定手段は、1回の沸き上げ運転中のデフロスト突入回数が、予め定められた設定値Eよりも多くなると、それよりも後は、誤検出の虞があると判断して、デフロスト運転へ突入する必要性がないと判別する。これにより、より確実に着霜の誤検出を防止できる。
この発明によれば、例えば、氷雪、霜のブリッジによって、空気熱交センサと外気温度センサとの検出温度に差が生じない場合や、冷媒回路の沸き上げ能力が最初から低くて沸き上げ能力の低下する方向への遷移がない場合であっても、確実に、空気熱交換器の着霜を検出できて、デフロスト運転の必要性を正確に判定できる。
以下、この発明を図示の実施形態により詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1に示すように、この第1実施形態のヒートポンプ式給湯機は、給湯回路1と冷媒回路2とを備える。上記給湯回路1は、貯湯タンク3を備え、この貯湯タンク3に貯湯された温湯が図示しない浴槽等に供給される。貯湯タンク3には、その底壁に給水口5が設けられると共に、その上壁に給湯口6が設けられている。そして、給水口5から貯湯タンク3に水道水が供給され、給湯口6から高温の温湯が出湯される。また、貯湯タンク3には、その底壁に取水口10が開設されると共に、側壁(周壁)の上部に湯入口11が開設され、取水口10と湯入口11とが循環路12にて連結されている。そして、この循環路12に水循環用の水ポンプ13と、この水ポンプ13からの水と冷媒回路2の冷媒との間で熱交換する水熱交換路14とが介設されている。なお、給水口5には給水用流路8が接続されている。
図1に示すように、この第1実施形態のヒートポンプ式給湯機は、給湯回路1と冷媒回路2とを備える。上記給湯回路1は、貯湯タンク3を備え、この貯湯タンク3に貯湯された温湯が図示しない浴槽等に供給される。貯湯タンク3には、その底壁に給水口5が設けられると共に、その上壁に給湯口6が設けられている。そして、給水口5から貯湯タンク3に水道水が供給され、給湯口6から高温の温湯が出湯される。また、貯湯タンク3には、その底壁に取水口10が開設されると共に、側壁(周壁)の上部に湯入口11が開設され、取水口10と湯入口11とが循環路12にて連結されている。そして、この循環路12に水循環用の水ポンプ13と、この水ポンプ13からの水と冷媒回路2の冷媒との間で熱交換する水熱交換路14とが介設されている。なお、給水口5には給水用流路8が接続されている。
また、上記循環路12には、バイパス流路15が設けられている。すなわち、上記バイパス流路15は、湯入口11側から分岐して、貯湯タンク3の下部(この場合、底壁)に接続されている。そして、分岐部16と湯入口11との間に第1開閉弁17が介設されると共に、バイパス流路15の分岐部16側に第2開閉弁18が介設されている。なお、この第1、第2開閉弁17,18を、図示しないが、三方向切換ができる一つの開閉弁に統合してもよい。
上記第1開閉弁17を開状態とすると共に、第2開閉弁18を閉状態として、水ポンプ13を駆動すれば、取水口10から循環路12に流出した温水は、水熱交換路14を流れ、この水熱交換路14から湯入口11を介して貯湯タンク3の上部に流入する。これに対して、第1開閉弁17を閉状態とすると共に、第2開閉弁18を開状態として、水ポンプ13を駆動させれば、取水口10から循環路12に流出した温水は、水熱交換路14を流れ、この水熱交換路14から分岐部16を介してバイパス流路15に入って、このバイパス流路15から貯湯タンク3の下部に流入する。
また、上記循環路12は、貯湯タンク3側の配管21と、水熱交換器26側の配管22とを備え、この配管21、22が連絡配管23、24にて連結されている。なお、この連絡配管23、24は室外側に配設されているので、後述するように、外気温度が低い場合にその内部が凍結する虞がある。
上記循環路12には、取水口10から流出して水熱交換路14に入る温水(低温水)の温度(入水温度)を検出する入水サーミスタ35と、水熱交換路14にて加熱された温水の温度(出湯温度)を検出する出湯サーミスタ36とが設けられている。
一方、上記冷媒回路2は、圧縮機25と、上記水熱交換路14と、減圧機構の一例としての電動膨張弁27と、空気熱交換器28と、アキュムレータ26とを、管路29,30,31,32によって、順に接続している。
上記空気熱交換器28には、この空気熱交換器28の能力を調整するファン34が付設されている。また、上記空気熱交換器28には、空気熱交換器28の温度を検出する空気熱交換温度センサ48を設けている。また、上記空気熱交換器28には、固定具によって外気温度センサ37を取り付けて、外気温度センサ37と空気熱交換器28との間には距離を空けている。
また、上記圧縮機25と水熱交換器14との間の管路29と、電動膨張弁27と空気熱交換器28との間の管路31を、デフロスト弁39を有するデフロスト回路38で接続して、圧縮機25からのホットガスを、デフロスト弁39を介して、蒸発器として機能する空気熱交換器28に直接供給することができるようにしている。これによって、空気熱交換器28の霜を除去するデフロスト運転ができるようになっている。そのため、この冷媒回路2は、通常の湯の沸き上げ運転と、デフロスト運転とを行うことができる。
一方、上記給湯回路1および冷媒回路2を制御するための制御装置100は、例えば、マイクロコンピュータから構成されており、デフロスト運転を制御するデフロスト制御手段110を有し、このデフロスト制御手段110は、メモリ111と、デフロスト突入の可否を判定するデフロスト突入判定手段112とを有する。
なお、上記制御装置100は、通常の給湯能力、湯の温度の制御を行うが、それらは、本発明の要旨とは関係が少ないので、その説明は、省略する。
上記デフロスト突入判定手段112は、図2に示すように、圧縮機25の運転周波数、外気温度センサ37からの外気温度を表す信号、空気熱交温度センサ48からの空気熱交換器28の温度を表す信号、電動膨脹弁27の開度を表す信号、水ポンプ13への指令回転速度およびメモリ111に記憶されている設定値A,B,C,D,E(図3参照)に基づいて、図3に示すようなデフロスト突入の可否の判定を行う。
上記構成のヒートポンプ式給湯機のデフロスト突入の可否の判定動作について、図3を参照しながら、説明する。
図3のデフロスト運転をするか否かのための判断ステップS1〜S5は、1回の沸き上げ運転中に、所定時間毎に行われる。
まず、ステップS1で、上記デフロスト突入判定手段112は、圧縮機25の運転周波数と、外気温度センサ37で検出された外気温度に応じてメモリ111から読み出した運転周波数の設定値Aとを比較して、圧縮機25の運転周波数>運転周波数の設定値Aのときは、ステップS2に進み、そうでないときは、このステップS1の判断を繰り返す。
上記運転周波数の設定値Aは、外気温度に応じて予め定められたもので、着霜が起こる可能性を判別するための運転周波数の下側の閾値であって、メモリ111に外気温度に対応付けて予め記憶されている。圧縮機25の運転周波数が、外気温度に応じて予め定められた着霜が起こる可能性を判別するための運転周波数の設定値Aよりも大きいときは、本来能力が出ている状態であるから、この状態で能力がでていないと、空気熱交換器28が着霜している可能性ある。したがって、以降の判断の前提として、このステップS1の判断がなされる。
上記設定値Aは、ヒートポンプ式給湯機の能力、容量の異なる機種によって異なるが、例えば、88Hzである。
次に、ステップS2で、上記デフロスト突入判定手段112は、外気温度センサ37で検出された外気温度と、除霜を必要とする着霜の存在の可能性の有無を判別するための予め定められた外気温度の設定値Bとを比較して、上記外気温度が着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた設定値B以上であると、除霜が必要とされる程の着霜が生じている可能性がないと判別して、ステップS1に戻る。一方、外気温度が着霜が起こる可能性がある予め定められた設定値B未満であると、着霜が生じている可能性があると判別して、ステップS3に進む。上記設定値Bは、メモリ111に予め記憶されていて、例えば、2℃である。
次に、ステップS3で、上記デフロスト突入判定手段112は、空気熱交温度センサ48で検出された空気熱交換器28の温度と、除霜を必要とする着霜が生じている可能性を判別するための予め定められた空気熱交換器28の設定温度Cとを比較して、上記空気熱交換器28の温度が、着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた空気熱交換器28の設定温度C以上のときは、着霜が起こっている可能性がないと判別して、ステップS1に戻り、一方、空気熱交換器28の温度が着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた空気熱交換器28の設定値C未満であると、着霜が起きている可能性があると判別して、ステップS4に進む。上記設定値Cは、メモリ111に予め記憶されていて、例えば、−20℃である。
次に、ステップS4では、上記デフロスト突入判定手段112は、電動膨脹弁27の開度が所定開度の一例としての最小値MINで、水ポンプ13への指令回転速度が所定速度の一例としての最小値MINである状態の運転時間が予め定められた設定時間Dよりも長く継続していないと、つまり、冷媒回路2の加熱能力が低くて沸き上げ能力が低い状態の運転時間が設定時間Dよりも長く継続していない場合、デフロスト運転を行う必要がある程の着霜が生じている可能性がないと判別して、ステップS1に戻る。一方、上記デフロスト突入判定手段112は、電動膨脹弁27の開度が最小値MINで、水ポンプ13への指令回転速度が最小値MINである状態の運転が予め定められた設定時間Dよりも長く継続した場合、つまり、冷媒回路2の加熱能力が低くて沸き上げ能力が低い状態の運転時間が、設定時間Dよりも長く継続している場合は、デフロスト運転を行う必要がある程の着霜が生じている可能性があると判別して、ステップS5に進む。上記設定値Dは、メモリ111に予め記憶されていて、例えば、10分である。
ここで、電動膨脹弁27の所定開度の一例を最小値MINとし、水ポンプ13の所定速度の一例を最小値MINとして、これらが最小値MINであるときに、所定開度以下および所定速度以下である条件を満足するとしている。尤も、所定開度および所定速度として、最小値MINよりも大きい値、好ましくは、最小値MINに近い適宜な値を設定しても、同様な作用、効果を奏することは勿論である。
次に、ステップS5で、上記デフロスト突入判定手段112は、1回の沸き上げ運転中に既にデフロストに突入した回数(デフロスト突入回数)をカウントして、メモリ111に記憶しており、この記憶しているデフロスト突入回数と、予め定められた設定値Eとを比較する。そして、デフロスト突入回数≦設定値Eが成立した場合、例えば、設定値E=1の場合、今まで1回以下のデフロスト突入回数の場合、デフロスト突入回数≦設定値Eを満足するから、ステップS6に進んで、デフロストに突入し、デフロスト突入回数を1だけインクリメントして、メモリに記憶する。すなわち、設定値E=1の場合、デフロストは、2回まで突入可能である。そして、設定値E=1の場合、デフロスト突入回数が既に2回であると、それ以後は、デフロスト突入回数≦設定値Eを満足しないから、デフロスト運転をしないで、ステップS1に戻るのである。このように、このカウントして記憶されているデフロスト突入回数と、予め定められた設定値Eとを比較して、デフロスト突入回数≦設定値Eが成立しない場合、誤検出あるいはデフロスト過剰の虞があると判断して、ステップS1に戻って、デフロスト運転を行わない。一方、デフロスト突入回数≦設定値Eが成立した場合、誤検出の可能性がないとして、ステップS6に進んで、デフロスト運転を行う。上記設定値Eは、メモリ111に予め記憶されていて、例えば、E=1の場合、2回までデフロストの突入を許容し、E=2の場合、3回までデフロストの突入を許容することになる。
このように、上記デフロスト突入判定手段112は、ステップS1〜S5の全てが成立するか否かを、圧縮機25の運転周波数、外気温度、空気熱交換器28の温度、沸き上げ能力が低い状態の運転時間、および、1回の沸き上げ運転中のデフロスト突入回数を、夫々、予め定められた設定値A,B,C,D,Eと比較して、決定し、従来例のように、外気温度と空気熱交換器との温度差や沸き上げ能力の遷移のみによって、着霜を判断するのではないので、例えば、氷雪、霜のブリッジによって、空気熱交センサと外気温度センサとの検出温度に差が生じない場合や、冷媒回路の沸き上げ能力が最初から低くて沸き上げ能力の低下する方向への遷移がない場合であっても、確実に、空気熱交換器の着霜を検出できて、デフロスト運転の必要性の判断を正しくできる。
次に、ステップS6では、デフロスト制御手段110は、圧縮機25を駆動し、デフロスト弁39を開放し、ファン34をオフにし、電動膨脹弁27を閉鎖または小開度にして、圧縮機25からのホットガスを、デフロスト弁39を介して空気熱交換器28に供給して、デフロスト運転を行う。このとき、基本的には、水ポンプ13を停止し、第1開閉弁17を閉鎖し、第2開閉弁18を開放する。
なお、デフロスト運転自体は、本件発明の主題(デフロスト運転の要否)ではなく、特許文献1に記載されているので、詳しい説明は省略する。
上記第1実施形態では、ステップS1〜S5の判断を昇順に順次行っているが、ステップS1〜S5の判断は、どのような順序で行ってもよい。
上記第1実施形態では、デフロスト弁39を開放して、順サイクルのデフロスト運転をするようにしているが、例えば、4路切換弁をデフロスト弁として設けて、逆サイクルのデフロスト運転をすることも可能である。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態のヒートポンプ式給湯機の回路図である。この第2実施形態のヒートポンプ式給湯機は、図1に示す第1実施形態のヒートポンプ式給湯機とは、デフロスト弁39とデフロスト回路38が除去されている点と、制御装置200およびデフロスト制御手段210の構成とが異なる。
図4は、第2実施形態のヒートポンプ式給湯機の回路図である。この第2実施形態のヒートポンプ式給湯機は、図1に示す第1実施形態のヒートポンプ式給湯機とは、デフロスト弁39とデフロスト回路38が除去されている点と、制御装置200およびデフロスト制御手段210の構成とが異なる。
また、図5に示す第2実施形態のブロック図は、図2に示す第1実施形態のブロック図とは、デフロスト弁を除去し、図2のデフロスト制御手段110とは異なるデフロスト制御手段210を備える点が異なる。
したがって、図4,5の第2実施形態において、図1,2の第1実施形態の構成要素と同一構成要素については、図1,2の構成要素と同一参照番号を付して、その説明を省略する。
この第2実施形態のデフロスト突入判定手段112も、第1実施形態と全く同様に、図3のステップS1〜S5の判別を行う。したがって、この第2実施形態でも、第1実施形態と同様に、例えば、氷雪、霜のブリッジによって、空気熱交センサ48と外気温度センサ37との検出温度に差が生じない場合や、冷媒回路の沸き上げ能力が最初から低くて沸き上げ能力の低下する方向への遷移がない場合であっても、確実に、空気熱交換器28の着霜を検出できて、デフロスト運転の必要性の判断を正しくできる。
図4,5において、上記デフロスト突入判定手段112がデフロスト運転に突入すると判定すると、制御装置200のデフロスト制御手段210は、水ポンプ13の運転を停止して、水熱交換器14で熱が奪われないようにし、電動膨脹弁27を全開にして、空気熱交換器28に極力高い温度の冷媒を流して、デフロスト運転を行う。
1 給湯回路
2 冷媒回路
3 貯湯タンク
13 水ポンプ
14 水熱交換器
16,17 開閉弁
25 圧縮機
27 電動膨脹弁
28 空気熱交換器
37 外気温度センサ
48 空気熱交温度センサ
100,200 制御装置
110,210 デフロスト制御手段
111 メモリ
112 デフロスト突入判定手段
2 冷媒回路
3 貯湯タンク
13 水ポンプ
14 水熱交換器
16,17 開閉弁
25 圧縮機
27 電動膨脹弁
28 空気熱交換器
37 外気温度センサ
48 空気熱交温度センサ
100,200 制御装置
110,210 デフロスト制御手段
111 メモリ
112 デフロスト突入判定手段
Claims (2)
- 圧縮機(25)、水熱交換器(14)、膨脹機構(27)および空気熱交換器(28)を順次接続している冷媒回路(2)と、
貯湯タンク(3)、水ポンプ(13)および上記水熱交換器(14)を接続している給湯回路(1)と、
外気温度センサ(37)と、
上記空気熱交換器(28)の温度を検出する空気熱交温度センサ(48)と、
上記圧縮機(25)の運転周波数、上記外気温度センサ(37)および空気熱交温度センサ(48)の出力に基づいて、デフロスト運転への突入の可否を判定するデフロスト突入判定手段(112)と
を備え、
上記デフロスト突入判定手段(112)は、
(i)上記圧縮機(25)の運転周波数>外気温度に応じて予め定められた着霜が起こる可能性を判別するための運転周波数の設定値A、
(ii)上記外気温度センサ(37)で検出された外気温度<着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた外気温度の設定値B、
(iii)上記空気熱交温度センサ(48)で検出された空気熱交換器(34)の温度<着霜が起こる可能性を判別するための予め定められた空気熱交換器(34)の設定温度C、かつ、
(iv)上記膨脹機構(27)の開度が所定開度以下で、上記水ポンプ(13)への指令回転速度が所定速度以下である状態の運転時間>予め定められた設定時間D
の全ての条件(i)〜(iv)が成立したときに、デフロスト運転へ突入すると判定することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。 - 請求項1に記載のヒートポンプ式給湯機において、
上記デフロスト突入判定手段(112)は、さらに、
(v)1回の沸き上げ運転中のデフロスト突入回数≦予め定められた設定値E
の条件が成立したときに、デフロスト運転へ突入すると判定することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
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