JP5589551B2 - 加速度センサの試験装置及び加速度センサの試験方法 - Google Patents
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Description
また、共振周波数による影響だけでなく、落下などの外力を検知するために電子装置に加速度センサを搭載することもある。
以下、加速度センサに振動を印加し、加速度センサが検知する電子装置について、実施形態に基づいて説明する。
まず、図1、図2を参照して、本実施形態の電子装置の構成を説明する。図1は、本実施形態の電子装置の一例を示す概略構成図である。図1に示されるように、本実施形態の電子装置は、振動印加部10と、制御部12と、支持部20と、検査部100と、を備える。支持部20は、台座22と、保持部30と、基板50と、カバー60と、支持用プレート72と、第1バネ(第1弾性部材)74と、第2バネ(第2弾性部材)76と、を備える。
また、保持部30には、加速度センサ40を保持するための凹部32が設けられている。凹部32の内部には、加速度センサ40の端子42と対応する複数の端子34が設けられている。図2(b)に点線で示される部分に加速度センサ40が保持される。
加速度センサ40が検知した加速度を示す信号は、加速度センサ40の端子42から保持部30の端子34に入力される。
基板50は、例えば、プリント基板である。基板50は、保持部30の端子34と電気的に接続されている。また、基板50は、検査部100に接続されている。基板50は、保持部30の端子34に入力された信号を、加速度センサ40の検査のための検査部100に出力する。
なお、カバー60の両端に設けられた孔に挿入されたピンを抜くことによって、保持部30の凹部32に保持された加速度センサ40を容易に取り出すことができる。
カバー60と支持用プレート72との間には、ピン90の軸と同軸となるように、各ピン90の周囲に第2バネ76が設けられている。第2バネ76は、例えば、コイルバネである。第2バネ76の一端はカバー60に固定されており、他端は支持用プレート72に固定されている。
ここで、第1バネ74の弾性定数と第2バネ76の弾性定数とは、互いに異なる。また、本実施形態では、カバー60と支持用プレート72との間に、2つの第2バネ76が設けられているが、2つの第2バネ76の弾性定数は、互いに等しい。
検査部100は、振動印加部10を制御するために制御部12が出力した信号の入力を受ける。また、検査部100は、基板50を介して、加速度センサ40が検知した加速度を示す信号の入力を受ける。検査部100は、制御部12から入力された信号と、基板50から入力された信号とが一致するか否かを判別することにより、振動印加部10により印加された振動を加速度センサ40が正常に検知したか否かを検査する。
以上が本実施形態の電子装置の概略構成である。
その結果、例えば、振動印加部10が周波数F1の振動を印加することで第1バネ74が共振し、第1バネ74が加速度センサ40を十分に支持することができない場合においても、第2バネ76が加速度センサ40を十分に支持することができる。また、例えば、振動印加部10が周波数F′1の振動を印加することで第2バネ76が共振し、第2バネ76が加速度センサ40を十分に支持することができない場合においても、第1バネ74が加速度センサ40を十分に支持することができる。そのため、本実施形態の電子装置によれば、第1バネ74又は第2バネ76のいずれか一方が共振した場合にも、加速度センサ40を十分に支持することができる。
次に、変形例1の電子装置について説明する。変形例1の電子装置の概略構成は、図1を参照して説明した実施形態と同様である。本変形例の電子装置は、バネや支持用プレートの構成が上述した実施形態とは異なる。以下、図7を参照して、加速度センサ40の第二面から加速度センサ40を支持する支持機構について詳細に説明する。図7は、本変形例の支持部20の一部を示す概略構成図である。本変形例のカバー60には、ピン90を挿入するための孔が4つ設けられている。本変形例では、各ピン90がカバー60に設けられた孔に挿入された状態で、各ピン90の端部が4つの支持用プレート72の各々に固定されている。
ここで、第1バネ74の弾性定数、第2バネ76の弾性定数、第3バネ78の弾性定数、第4バネ80の弾性定数は、互いに異なる。
次に、変形例2の電子装置について説明する。変形例2の電子装置の概略構成は、図1を参照して説明した実施形態と同様である。本変形例の電子装置は、各バネの配置が上述した実施形態とは異なる。以下、図8を参照して、本変形例の各バネの配置について説明する。図8(a),(b)は、支持用プレート72の一例を示す平面図である。
ここで、第1バネ74の弾性定数と第2バネ76の弾性定数は、互いに異なる。
ここで、第1バネ74の弾性定数、第2バネ76の弾性定数、第3バネ78の弾性定数は、互いに異なる。
次に、変形例3の電子装置について説明する。変形例3の電子装置の概略構成は、図1を参照して説明した実施形態と同様である。本変形例の電子装置は、第2バネ74の構成が上述した実施形態とは異なる。以下、図9を参照して、本変形例の支持部20の一部の構成を説明する。図9は、本変形例の支持部20の一部を示す概略構成図である。図9に示されるように、本変形例の2つの第2バネ76の各々は、加速度センサ40が支持される平面に対して傾斜する方向に弾性力を印加する。また、本変形例の2つの第2バネ76が印加する弾性力の合力は、加速度センサ40が支持される平面と直交する方向に作用する。
次に、変形例4の電子装置について説明する。変形例4の電子装置の概略構成は、図1を参照して説明した実施形態と同様である。以下、図10を参照して、本変形例の支持部20の一部の構成を説明する。図10は、本変形例の支持部20の一部を示す概略構成図である。図10に示されるように、本変形例のカバー60には、第1ゴム82と、第2ゴム84と、第3ゴム86と、第4ゴム88の一端が固定されている。第1ゴム82、第2ゴム84、第3ゴム86、第4ゴム88の形状は、例えば、ブロック形状である。また、第1ゴム82、第2ゴム84、第3ゴム86、第4ゴム88の弾性定数は、互いに異なる。
本実施形態では、加速度センサの検査のことを考慮して、振動印加部10および検査部100を搭載しているが、これら構成は、検査時以外は省略可能である。
12 制御部
20 支持部
22 台座
30 保持部
32 凹部
34 端子
40 加速度センサ
42 端子
50 基板
60 カバー
62 ピン
72 支持用プレート
74 第1バネ
76 第2バネ
78 第3バネ
80 第4バネ
82 第1ゴム
84 第2ゴム
86 第3ゴム
88 第4ゴム
90 ピン
100 検査部
Claims (3)
- 電子機器に搭載される加速度センサの試験装置であって、
基板と、
前記加速度センサを前記基板に固定する支持部と、
前記支持部と前記基板に固定された加速度センサとの間に配置された第1部材と、
前記支持部と前記基板に固定された加速度センサとの間に、前記第1部材に対して所定の傾斜方向に傾けて配置され、前記第1部材と弾性定数が異なる2つの第2部材と、
前記支持部に振動を印加する振動印加部と、
前記振動印加部が印加する振動の周波数を制御する制御部と、
前記振動印加部により振動が印加された後に、前記基板に固定された加速度センサの出力を検査する検査部と、を備え、
前記加速度センサが支持される平面に対する一方の第2部材の傾斜方向は、前記平面に対する他方の第2部材の傾斜方向の反対方向であり、
前記2つの第2部材が印加する弾性力の合力は、前記平面と直交する方向に作用することを特徴とする加速度センサの試験装置。 - 前記平面において、前記第1部材の重心が前記加速度センサの重心に位置し、かつ、前記第2部材の重心が前記加速度センサの重心に位置するように、前記第1部材と前記第2部材とが配置される、請求項1に記載の加速度センサの試験装置。
- 電子機器に搭載される加速度センサの試験方法であって、
支持部と前記加速度センサとの間に第1部材を配置し、前記支持部と前記加速度センサとの間に、前記第1部材に対して所定の傾斜方向に傾けて、前記第1部材と弾性定数が異なる2つの第2部材を配置することで、前記加速度センサを基板に固定し、
前記基板に振動を印加し、
前記振動の周波数を制御し、
前記基板に固定された加速度センサの出力を検査することを含む加速度センサの試験方法であって、
前記加速度センサが支持される平面に対する一方の第2部材の傾斜方向は、前記平面に対する他方の第2部材の傾斜方向の反対方向であり、
前記2つの第2部材が印加する弾性力の合力は、前記平面と直交する方向に作用することを特徴とする加速度センサの試験方法。
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