以下、本発明の第1の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
(1)第1の実施形態
図1は 本発明の第1の実施形態に係るスロットマシン1の構成例を示した斜視図である。
初めにスロットマシン1全体の説明をする。
図1において、スロットマシン1は、遊技機であって、外装として筐体2と前扉3とを備えている。筐体2は前方が開放した略矩形状の箱体である。前扉3は筐体2に対して蝶番機構により回動可能に取付けられることで筐体2の開放面を開閉可能な状態で閉塞させる。
以下、前扉3について詳細に説明する。
前扉3は、遊技者側に面する「前面パネル部」として上側から順に上部パネル部4、操作部5、下部パネル部6、及びメダル受皿部7が設けられている。
上部パネル部4、操作部5、下部パネル部6は、硬質プラスチックにより一体的に形成されている。
上部パネル部4の上部には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する左、中央、右の上側演出用照明部41L、41C、41Rが配置されている。左右の上側演出用照明部41L、41Rの下側には、ゲームに係る効果音を発生させるスピーカを内蔵する左右の演出用放音部42L、42Rが配置されている。
スロットマシン1は、ゲームの進行に応じて上述した左、中央、右の上側演出用照明部41L、41C、41R等が点灯又は点滅することで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるように形成されている。
また、演出用放音部42L、42Rの間には、表示窓43が配置されている。表示窓43には、透明な硬質プラスチック板44が嵌め込まれている。表示窓43の内側には、遊技機の演出装置として液晶表示装置45が配置されている。なお、液晶表示装置45は、ゲームの演出に係る映像やゲーム(遊技)に関する情報を主に表示する。
上部パネル部4の略下半分には、硬質プラスチック板等で形成されたパネル面46が設けられている。パネル面46の略中央には略長方形の透明な透明窓47が形成されている。
前扉3を閉じた状態で、透明窓47の裏面側には、筐体2に取り付けられたリールユニット8の3個のリール9L、9C、9Rが配置する。透明窓47の裏面側とリール9L、9C、9Rの間には、所定の間隔が置かれており、後述のハーフミラーが介挿されている。スロットマシン1は、このような透明窓47を通してリールユニット8の3個のリール9L、9C、9Rが目視されるようになっている。リール9L、9C、9Rの外周面には再帰性反射材がコーティングされている。
ここで、筐体2内に設置されているリールユニット8は、円筒形状のリール9L、9C、9Rがそれぞれ回転軸方向に並べられ、各リール9L、9C、9Rの外周面にはその周方向に沿って複数種類の図柄401、402、403…が描かれている。遊技者は、透明窓47を通して3列のリールに描かれたそれぞれ上下方向3個の図柄を目視できる。
また、図1において、パネル面46における透明窓47の下方には、スロットマシン1にクレジット(貯留)されているメダル数を数値表示する数値情報表示部48と、入賞によって獲得したメダル数及び入賞役を抽選する抽選確率の設定を切換選択して数値表示する数値情報表示部49と設けられている。数値情報表示部48、49は、どちらも二桁の7セグの発光ダイオードで構成されており、二桁の数字を表示する。
パネル面46の左右両脇には、高輝度発光ダイオード等のランプ類を内蔵する左右の演出用照明部50L、50Rが設けられている。
図1において、操作部5の上面を構成する上面パネル51の右側部にはメダル投入ガイド52が設けられている。メダル投入ガイド52はメダルを投入するためのメダル投入口53を有する。メダル投入ガイド52の左隣には、本実施形態の要部となる目押しアシストボタン190が設けられている。また、上面パネル51の左側部には、押しボタンスイッチであるマックスベットボタン54及び1ベットボタン55が設けられている。
ベットボタン54、55はスロットマシン1の1ゲームに賭けるメダルの枚数を提示するためのボタンスイッチである。本スロットマシン1においては、ゲームを開始する際に、1ベットボタン55が押圧操作されることで、貯留されているメダルから1枚のメダルがゲームに対して賭けられる。同様に、マックスベットボタン54が押圧操作されることで最大の枚数(例えば3枚)のメダルが当該ゲームに賭けられる。
操作部5の前面を構成する前面パネル56の左側部には、リール9L、9C、9Rの回転開始を指示するためのスタートレバー57が設けられている。
前面パネル56の中央には、ストップボタンユニット58が設けられている。ストップボタンユニット58には、各リール9L、9C、9Rの回転停止をそれぞれ指示するためのストップボタン59L、59C、59Lが各リールの配列に対応して並設されている。
さらに、操作部5の前面パネル56の左隅には、精算ボタン60が設けられている。精算ボタン60は、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルして払い出させることを指示すると共に、後述するメダルクレジット手段が内部貯留したメダルを精算して払い出させることを指示するためのものである。
操作部5の前面パネル56の右隅には、前扉用シリンダ錠61が設けられている。前扉用シリンダ錠61には、前扉3を開錠するための鍵が挿入される鍵穴62が設けられている。スロットマシン1の管理者等が鍵穴62に所定の扉キーを挿入して開錠操作すると、蝶番機構によって筐体2に取付けられている前扉3を前方へ開くことができ、また前扉3を筐体2側に閉じると、自動的にこれらを施錠するようになっている。
下部パネル部6には、表示パネル63が設けられている。表示パネル63は、スロットマシン1のモデルタイプを遊技者へ認識させる等のため、登場キャラクターの絵や製品名等を表示している。
下部パネル部6の下側に配置されたメダル受皿部7には、入賞時に遊技媒体のメダルを排出するメダル払出口71と、払い出されたメダルを貯留するメダル受皿72とが配置されている。
次に、図2を参照して、筐体2の内部構造と前扉3の裏面構造とを説明する。
図2は、図1に示した筐体2の内部構造と前扉3の裏面構造とを説明する説明図である。
図2において、筐体2は、前方に開放面11を有し、上面板12、底面板13、左右の側面板14、15及び背面板16を備え、上面板12、底面板13、左右の側面板14、15及び背面板16に囲まれる空間に各種機材を収納する。
筐体2の開放面11内の左内側面となる左の側面板14の内側面の上部には、上下のブラケット部材17、18を介して硬質プラスチックの基板ケース19に収納された主制御基板20が取付けられている。主制御基板20は、スロットマシン1の全体動作を集中制御するCPU(マイコン)を備えている。
筐体2内の中央には、リール9L、9C、9Rを備えるリールユニット8が設けられている。この場合、リールユニット8は、左右の側面板14、15にネジ止めされた取付台81に載置されネジ止め固定されることで、前扉3が筐体2側に閉じられた状態で前扉3の透明窓47にリール9L、9C、9Rが対向するように位置決めされている。なお、各リール9L、9C、9Rは、それぞれに内蔵されたステッピングモータによって回転駆動される。
また、リールユニット8の上部には、各リールを回転駆動する上記ステッピングモータへ4相の駆動パルス信号を送出するリール基板10が取付けられており、主制御基板20がリール基板10に回胴駆動(励磁)パルスデータを送出することで、各リールの回転と制動及び停止の制御を行っている。
前記筐体2の内部におけるリールユニット8の後方には、本実施の形態の要部となる光学迷彩投射ユニット201の下側から中間部が配置している。リールユニット8の上方には、光学迷彩投射ユニット201の上部が配置している。光学迷彩投射ユニット201は、リールユニット8の後側からの各リール9L、9C、9Rの撮像し、撮像した映像の投射光を前側斜め下方向に出射する。
リールユニット8を固定する取付台81下方には、ホッパ装置82と、補助貯留部83と、電源ユニット84が設けられている。ホッパ装置82の前面には、メダルを排出するメダル排出口85が設けられている。ホッパ装置82は、ホッパータンク内のロータリーディスクを回転させ、前記ホッパータンク内のメダルを一枚ずつメダル排出口85へ送り出す。補助貯留部83は、ホッパ装置82から溢れたメダルを収容する。電源ユニット84の内部には、いわゆる配電盤に相当する電源基板86が設けられている。
電源ユニット84は、ハーネスを介してホッパ装置82及び主制御基板20等の電気部品と電気的に接続する。前記筐体2の背面板16に形成された貫通孔87には、電源コード88が挿通されている。
電源ユニット84は、電源コード88を介して筐体2の外部から電力が供給され、供給された電力から所定の電圧値の電力を生成してホッパ装置82及び主制御基板20等の電気部品に供給する。
更に、筐体2の右の側面板15の筐体内側面には、遊技場に設置されている「管理用コンピュータ(ホールコンピュータ)と接続可能な外部集中端子基板89が取付けられている。
筐体2の左の側面板14の筐体内側面の前側上下には、上下の開閉連結支持機構91、92の一端側が取り付け固定されている。上下の開閉連結支持機構91、92の他端側は、前扉3の裏面の左上コーナー近傍及び左下コーナー近傍に取り付けられている。上下の開閉連結支持機構91、92は、筐体2に対して前扉3を開放及び閉塞方向に回動可能な状態で取り付けている。
前扉3の裏面側の上部には、電飾基板93L、93C、93Rが配置されている。電飾基板93L、93C、93Rは、上述の左、中央、右の上側演出用照明部41L、41C、41R(図1参照)の光源である高輝度の発光ダイオードが複数配列され、この発光ダイオードを発光駆動する駆動回路が実装されている。
前扉3の裏面側における電飾基板93L、93Rの下方には、上述の演出用放音部42L、42R(図1参照)に対向してスピーカ94L、94Rが取付けられている。また、スピーカ94L、94Rの間には、表示窓43に対向して液晶表示装置45が取付けられている。更に、液晶表示装置45の裏面側には、電気回路基板で形成され硬質プラスチックの基板ケース95に収納されたサブ制御基板100が取付けられている。
主制御基板20及びサブ制御基板100は、スロットマシン1の作動を制御する制御基板である。
前扉3の裏面側におけるスピーカ94L、94Rの下方には、電飾基板96L、96Rが配置されている。電飾基板96L、96Rは、上述の左右の演出用照明部50L、50R(図1参照)の光源である高輝度の発光ダイオードが複数配列され、この発光ダイオードを発光駆動する駆動回路が実装されている。
スロットマシン1は、ゲームの進行に応じて上述した左、中央、右の上側演出用照明部41L、41C、41R、左右の演出用照明部50L、50R等を点灯又は点滅されることで、ゲームにおける視覚的な演出効果を高めるように形成されている。
サブ制御基板100の下方には、リール9L、9C、9Rを目視させるための透明窓47が形成されたパネル板46が配置されている。透明窓47の裏側面には、ハーフミラーユニット371が透明窓47を覆うように取り付けられている。ハーフミラーユニット371は、横長の板状に形成されたハーフミラー372と、ハーフミラーを左右から保持する取付部373R、373Lとから構成されている。
ハーフミラーユニット371の下方には、中央表示基板97が設けられている。中央表示基板97は、前面に数値情報表示部48、49を構成する複数の7セグメントディスプレイを実装し、背面に設定変更ボタン98を設けている。中央表示基板97は、前面側のスタートレバー57(図1参照)及びストップボタンユニット58(図1参照)等の操作スイッチ類の操作検出信号を主制御基板20へ転送する中継基板として機能する。
中央表示基板97の下方には、メダルセレクタ101が取付けられている。メダルセレクタ101は、メダル投入ガイド52(図1参照)に投入されたメダルの適否を判別し振り分ける装置である。また、メダルセレクタ101はメダルセンサを内蔵しており、ゲームの待機状態等において正規のメダルが投入され、メダルセンサがこのメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示す信号を主制御基板20へ送信する。
メダルセレクタ101の装置本体の下方には、ガイド部材102、103が設けられている。ガイド部材102は、メダルセレクタ101によって振り分けられた正規のメダルを筐体2内に設けられているホッパ装置82へ案内する。ガイド部材103は、メダルセレクタ101により排除されたメダル(又は異物)をメダル払出口71へ案内するガイド部材103が設けられている。また、前扉3の裏面側下部には、ホッパ装置82のメダル排出口85から排出されたメダルをメダル払出口71へ案内するガイド部材104が設けられている。
なお、スロットマシン1全体の動作は、筐体2側に設けられている主制御基板20によって統括制御されており、同様に筐体2側に設けられているサブ制御基板100は、演出用放音部42L、42Rのスピーカ94L、94Rを使った演出効果音制御など、ゲームの演出に係る制御を主に行っている。
次に、図3を参照して、スロットマシン1に設けられている制御システムについて説明する。
図3は、スロットマシン1に設けられている制御システムを示すブロック図である。
図3において、主制御基板20は、CPU120と、メインROM121、メインRAM122と、クロック信号発生回路123と、乱数発生装置124と、I/Oポート125と、表示部駆動回路126と、ホッパ装置駆動回路127と、払出完了信号回路128とを主要構成として備えている。CPU120と、メインROM121、メインRAM122と、クロック信号発生回路123と、乱数発生装置124と、I/Oポート125とは、いわゆるマイクロコンピュータを構成している。
メインROM121には、スロットマシンゲーム用のシステムプログラムが予め記憶されている。主制御基板20は、クロック信号発生回路123から受信したクロック信号を動作により動作の同期を取り、メインROM121に記憶されたシステムプログラムに従ってCPU120が演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の動作を統括制御している。
また、メインRAM122には記憶領域の一部としてメダルクレジット手段が設けられている。メダルクレジット手段はスロットマシン1が内部貯留するメダルの数であるクレジットを記憶する。
また、主制御基板20のCPU120は、I/Oポート125を介して主制御基板20内の表示部駆動回路126、ホッパ装置駆動回路127及び払出完了信号回路128に接続されるとともに、I/Oポート125を介して主制御基板20外のリール基板10、サブ制御基板100、設定変更ボタン操作検出センサ131、メダルセンサ132、精算ボタン操作検出センサ133、マックスベットボタン操作検出センサ134、1ベットボタン操作検出センサ135、スタートレバー操作検出センサ136及びリール停止信号回路137に接続される。
設定変更ボタン操作検出センサ131、精算ボタン操作検出センサ133、マックスベットボタン操作検出センサ134、1ベットボタン操作検出センサ135及びスタートレバー操作検出センサ136は、操作スイッチ類の操作検出センサになっている。
乱数発生装置124は、CPU120の制御によりスロットマシン1の各種抽選を行うための乱数値のデータを発生してCPU120に送信する。
設定変更ボタン操作検出センサ131は、図2に示した設定変更ボタン98の操作を検出し、この検出結果の操作検出信号をハーネス及び主制御基板20のI/Oポート125を介してCPU120に送信する。
主制御基板20のCPU120は、設定変更ボタン操作検出センサ131からの操作検出信号や設定変更キーの操作等に基づいてメインRAM122に記憶されたスロットマシン1の各種抽選の設定を変更する。
メダルセンサ132は、図2に示したメダルセレクタ101にメダルを検出することによって、メダル投入の受け付けを示すメダル投入受付信号をハーネス及び主制御基板20のI/Oポート125を介してCPU120に送信する。
精算ボタン操作検出センサ133は、図1に示した精算ボタン60の操作を検出し、この検出結果の操作検出信号をハーネス及び主制御基板20のI/Oポート125を介してCPU120に送信する。
マックスベットボタン操作検出センサ134は、図1に示したマックスベットボタン54の操作を検出し、この検出結果の操作検出信号をハーネス及び主制御基板20のI/Oポート125を介してCPU120に送信する。
1ベットボタン操作検出センサ135は、図1に示した1ベットボタン55の操作を検出し、この検出結果の操作検出信号をハーネス及び主制御基板20のI/Oポート125を介してCPU120に送信する。
スタートレバー操作検出センサ136は、図1に示したスタートレバー57の操作を検出し、この検出結果の操作検出信号をハーネス及び主制御基板20のI/Oポート125を介してCPU120に送信する。
リール停止信号回路137は、ストップボタンユニット58に設けられ、ストップボタン59L、59C、59Lの操作をそれぞれ検出することで、各リール9L、9C、9Rの回転停止を個別に指示するためのリール停止信号を生成し、生成したリール停止信号をハーネス及び主制御基板20のI/Oポート125を介してCPU120に送信する。
表示部駆動回路126は、I/Oポート125を介したCPU120の制御に基づいて数値情報表示部48、49を構成する複数の7セグメントディスプレイの発光駆動を行い、数値情報表示部48、49に数値を表示させる。
ホッパ装置駆動回路127は、電源装置84を介してホッパ装置82の駆動部141に設けられたロータリーディスクを回転させるモータの駆動制御を行うとともに、駆動部141においてロータリーディスクの回転を検出した検出信号を、電源装置84を介して受信し、前記モータの停止制御を行う。ホッパ装置82のメダル検出部142は、メダル排出口85近傍に設けられたメダルセンサであり、メダル排出口85から排出されるメダルを一枚毎に検出し、この検出結果のメダル検出信号を払出完了信号回路128に電源装置84を介して送信する。払出完了信号回路128は、受信したメダル検出信号から一枚毎のメダルの払い出しの完了を示す払出完了信号を主制御基板20のI/Oポート125を介してCPU120に送信する。
主制御基板20は、操作スイッチ類の操作検出センサやメダルセレクタ101のメダルセンサ132からの出力信号によりゲームに係る操作を検出する。
また、主制御基板20は、動作モードがメダルベット待機状態となっている場合において、メダルセンサ132がメダルを検出した場合、検出したメダルをゲームの賭数に加算する。
また、主制御基板20は、動作モードがメダルクレジット入力待機状態となっている場合において、メダルセンサ132がメダルを検出した場合、検出したメダルをメダルクレジット手段のクレジットに加算する。ここで、メダルベット待機状態とは、1つのゲームが終了した後、当該ゲームにメダルが賭けられるのを待機している状態のことを示している。メダルクレジット入力待機状態とは、当該ゲームにメダルが賭けられた後、メダルクレジット手段の前記クレジット数が最大値(50)になるまでの状態のことを示している。
リール9L、9C、9Rには、それぞれステッピングモータ151L、151C、151R、基準位置センサ152L、152C、152Rが設けられている。また、リール9L、9C、9Rには、前側のバックライト153L、153C、153Rがそれぞれ設けられると共に、後側のバックライト154L、154C、154Rがそれぞれ設けられている。
主制御基板20は、各リール9L、9C、9Rに設けられる基準位置センサ152L、152C、152Rの検出信号を入力し、各リールの基準となる回転位置を把握しながら、リール基板10に所定の回胴駆動パルスデータを送出する。リール基板10は、主制御基板20からの回胴駆動パルスデータに従って各ステッピングモータ151L、151C、151Rを回転駆動することで、各リール9L、9C、9Rの回転及び停止の動作制御を行っている。
目押しアシストボタン操作検出センサ191は、図1に示した目押しアシストボタン190の操作を検出し、この検出結果の操作検出信号をハーネスを介してサブ制御基板100に送信する。
サブ制御基板100は、主制御基板20からのコマンドデータと目押しアシストボタン操作検出センサ191の操作検出信号に基づいてバックライト153L、153C、153R、154L、154C、154Rの発光制御を行う制御信号をリール基板10に供給する。
また、主制御基板20は、入賞が確定した場合等において、電源基板86を介してホッパ装置82を制御することで、所定数のメダルをメダル受皿72に払い出す。
さらに、主制御基板20は、精算ボタン60が操作された場合、ゲームに賭けられたメダルをキャンセルしてホッパ装置82に払い出させると共に、メダルクレジット手段が内部貯留したメダルを精算してホッパ装置82に精算前のクレジット数のメダルを払い出させる。
サブ制御基板100には、遊技機用演出装置200が接続されている。遊技機用演出装置200は、演出用照明部41L、41C、41R、50L、50R(図1参照)、演出用放音部42L、42R(図1参照)のスピーカ94L、94R(図2参照)、液晶表示装置45及び光学迷彩投射ユニット201から構成される。
サブ制御基板100は、主制御基板20からのコマンドデータに基づいて演出用照明部41L、41C、41R、50L、50R(図1参照)、演出用放音部42L、42R(図1参照)のスピーカ94L、94R(図2参照)、液晶表示装置45等を制御駆動することで、遊技者の視覚や聴覚に訴える演出をゲームの進行に応じて行っている。
また、サブ制御基板100は、目押しアシストボタン操作検出センサ191の操作検出信号に基づいて光学迷彩投射ユニット201を制御駆動する。
一方、主制御基板20のメインROM121には、入賞抽選テーブルが記憶されている。また、メインRAM122には、内部当選した入賞役に対応するフラグを記憶する内部抽選フラグ記憶領域が設定されている。
さらに、メインRAM122、前記入賞役を抽選する抽選確率の設定を記憶する設定記憶領域が設定されている。
CPU120は、スタートレバー57の操作を検出することを契機に乱数発生装置124から乱数値を取得し、設定記憶領域に記憶された設定に対応する入賞抽選テーブルを参照することで、得られた乱数値に割り当てられた入賞役またはハズレを抽選する。そして、CPU120は、乱数値に対応する入賞役が存在すると、それを当該ゲームの入賞役として抽選結果を当選にし、メインRAM122の内部抽選フラグ記憶領域における当選した入賞役のフラグをオンにする。ここでは、かかる入賞役の抽選方法を「内部抽選」と呼んでいる。
次に、スロットマシン1におけるゲーム動作の概要を説明する。
スロットマシン1は、先のゲームにおいて入賞しメダルの配当が完了した時、又は先のゲームにおいてハズレが確定すると待機状態となる。この待機状態においては、当該状態を遊技者に示唆すると共にゲーム操作を促す待機モードの演出が液晶表示装置45等によって行われる。次に、遊技者がメダル投入ガイド52にメダルを投入し、もしくは、何れかのベットボタン54、55を押圧操作することで、スロットマシン1は、内部に貯留したメダル(クレジット)から当該ゲームに所定枚数のメダルが賭けられゲームを準備する。
ゲーム準備の状態でスタートレバー57が傾動操作されゲームが開始されると、主制御基板20は、3個のリール9L、9C、9Rを一斉に回転させ始めると共に、上述した内部抽選を実行する。内部抽選の結果は、内部抽選フラグ記憶領域に記憶される。
次に、遊技者により何れかのストップボタン59L、59C、59Lが押圧操作されることで、リール9L、9C、9Rが停止し、主制御基板20は、停止した各リールが表示する図柄と上述の内部抽選フラグ記憶領域に記憶された内部抽選の入賞役に係る図柄の組合せとが一致しているかどうか判定する。
これら図柄の組合せが一致し役への入賞が確定すると、スロットマシン1は、主制御基板20によりメダルクレジット手段の制御を行い、内部貯留しているメダルのクレジット数が所定の数になるまで、当該役の種類に応じて予め決められた配当数のメダルをクレジット数に加算する。さらに、スロットマシン1は、前記配当数と前記クレジット数の加算結果が前記所定の数を超過すると、この超過した数のメダルをメダル受皿72へ払い出す。
以下、前記筐体2の内部におけるリールユニット8及び光学迷彩投射ユニット201の取付構造を詳細に説明する。
図4は、筐体2及びその収納物の分解斜視図である。
図4において、前記筐体2の内部における上下の中間部の前寄りには、板状の取付台81がネジ止め固定されている。
取付台81は、金属板を折り曲げて形成したものであり、横長の板状部161を基本構造としている。板状部161の左右両側は、上方に折り曲げられ、ネジ締着部162、163が形成されている。板状部161の前方は、下方に折り曲げられ、ネジ止め部164が形成されている。板状部の後方は、上方に折り曲げられ、壁部165が形成されている。
ネジ締着部162、163は、前記筐体2の左右の側面板14、15の筐体内側面にネジ止め固定される。
取付台81の板状部161は、リールユニット8を載置する。この状態で、取付台81のネジ止め部164には、リールユニット8のフレーム291の前面下方に形成された板状部293がネジ160によりネジ止め固定される。
背面板16における取付台81の後側の斜め上方の位置には、光学迷彩投射ユニット201が四本のネジ171のネジ止めにより取り付け固定される。
以下、光学迷彩投射ユニット201について詳細に説明する。
図5は光学迷彩投射ユニット201の分解斜視図である。
図5において、光学迷彩投射ユニット201は、本体フレーム202と、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rと、照明ランプ204、205と、ソケット206L、206R、207L、207Rと、プロジェクタ208L、208C、208Rと、プロジェクタ取付金具209と、複数のネジ210、211、212、213とから構成されている。
本体フレーム202は、金属板をプレス加工により折曲して形成したものである。
本体フレーム202の下部には、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rと、照明ランプ204、205と、ソケット206L、206R、207L、207Rが固定される傾斜面部221が設けられている。傾斜面部221は、前面が前側斜め上方向(本実施形態の場合水平に対して+20°)を向いて配置している。
傾斜面部221には、上下の中間部の下寄りに、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rが挿通されて取り付けられる取付孔222L、222C、222Rが横方向に並べて形成させている。取付孔222L、222C、222Rの上方には、ネジ210、210、210のネジ部が後方から螺入されるネジ螺入孔223L、223C、223Rが形成されている。
傾斜面部221の左右下側コーナー近傍には、ネジ211、211のネジ部が後方から挿通されるネジ挿通孔224L、224Rが形成されている。
傾斜面部221に左右両端近傍の上寄りの位置には、ネジ212、212のネジ部が後方から挿通されるネジ挿通孔225L、225Rが形成されている。
傾斜面部221に左右両端は、後方に折り曲げられ左右の壁部231L、231Rが形成されている。左右の壁部231L、231Rは、下辺が水平方向に形成され、後辺の下部に後方に延出する延出部232L、232Rが形成されている。延出部232L、232Rの後側は、外側に折り曲げられネジ締着部233L、233Rが形成されている。ネジ締着部233L、233Rには、図4に示したネジ171により背面板16にネジ止め固定されるようになっている。
図5において、傾斜面部221の上辺からは垂直面部234が上方に向いて延出している。垂直面部234は前面が真正面に向いている。垂直面部234には、軽量化のための貫通部235が形成されている。垂直面部234の左右両辺の上部には、後方に延出する延出部236L、236Rが形成されている。延出部236L、236Rの後側は、外側に折り曲げられネジ締着部237L、237Rが形成されている。ネジ締着部237L、237Rには、図4に示したネジ171により背面板16にネジ止め固定されるようになっている。
図5において、垂直面部234の上辺からは、水平面部238が前方に向いて延出している。水平面部238には、軽量化のための貫通部239が形成されている。水平面部238の前辺には、傾斜面部240が前側斜め下方向に延出して設けられている。傾斜面部240は、上面が前側斜め上方向(本実施形態の場合水平に対して+50°)を向いて配置している。
傾斜面部240には、ネジ213のネジ部が螺入されるネジ螺入孔241L、241Rが形成されている。
プロジェクタ取付金具209は、前方から見て断面コ字状の収納部251L、251C、251Rを平面部252、253で接続した構造になっている。収納部251L、251C、251Rの上壁の下側面には、プロジェクタ208L、208C、208Rのケース271の凹部281に嵌入する凸部254が形成されている。平面部252、253の中央には、ネジ213、213のネジ部が上方から挿通されるネジ挿通孔255、256が形成されている。
ビデオカメラユニット203L、203C、203Rは、箱型のケース261と、公知の撮像レンズ262(図6参照)と、撮像レンズ262により結象して映像を光電変換する撮像素子263(図6参照)とから構成されている。撮像素子263(図8参照)としては、CCD固体撮像素子やCMOS固体撮像素子等、各種適用可能である。
ビデオカメラユニット203L、203C、203Rは、箱型のケース261の前面に設けられた鏡筒部264に取り付けられている。撮像素子263は、ケース261内で撮像レンズ262の焦点の位置に配置している。ケース261の上面後部には、ネジ締着部265が設けられている。ネジ締着部265には、ネジ210のネジ部が後方から挿通されるネジ挿通孔が形成されている。ケース261からは、撮像素子263と電気的に接続したハーネス266が延出している。
ネジ210は、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rのケース261が傾斜面部221の取付孔222L、222C、222Rに後方から挿通された状態で、ネジ部がネジ締着部265のネジ挿通孔に挿通し、ネジ螺入孔223L、223C、223Rに螺乳して締め付けられることで、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rを傾斜面部221にネジ止め固定している。ビデオカメラユニット203L、203C、203Rを傾斜面部221にネジ止め固定した状態では、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの撮像レンズ262が傾斜面部221の下側で横一列に並んで設けられる。
照明ランプ204は、高圧放電ランプを用いており、左右両端にソケット206L、206Rが取り付けられている。
ネジ211、211は、ネジ部が傾斜面部221の後方からネジ挿通孔224L、224Rに挿通し、ソケット206L、206Rに形成されたネジ螺入孔に螺入して締め付けられることで照明ランプ204を取り付けたソケット206L、206Rを傾斜面部221の下部にネジ止め固定する。これにより、照明ランプ204は、図4に示すように、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの下方に設けられる。
図5において、照明ランプ205は、高圧放電ランプを用いており、左右両端にソケット207L、207Rが取り付けられている。
ネジ212、212は、ネジ部が傾斜面部221の後方からネジ挿通孔225L、225Rに挿通し、ソケット207L、207Rに形成されたネジ螺入孔に螺入して締め付けられることで照明ランプ205を取り付けたソケット207L、207Rを傾斜面部221の下部にネジ止め固定する。これにより、照明ランプ205は、図4に示すように、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの上方に設けられる。
図6は、スロットマシン1のリールユニット8及びその周辺部の断面図である。
図6において、プロジェクタ208Lは、ケース271と、鏡筒272と、鏡筒272の内側に設けられた投射レンズ273と、ケース271内に設けられた液晶表示パネル274、拡散板275及び発光ダイオード276と、サブ制御基板100(図2参照)に接続されたハーネス277と接続するコネクタ278と、液晶表示パネル274を駆動する液晶駆動回路279と、フレキシブルフラット基板280とから構成される。フレキシブルフラット基板280は、液晶表示パネル274、発光ダイオード276及び液晶駆動回路279を電気的に接続する。発光ダイオード276は、サブ制御基板100(図2参照)からハーネス277、コネクタ278及びフレキシブルフラット基板280を介して供給される電力により発光する。発光ダイオード276が発光した光は拡散板275により拡散され液晶表示パネル274の裏面に入射する。液晶駆動回路279は、サブ制御基板100(図2参照)からハーネス277、コネクタ278及びフレキシブルフラット基板280を介して供給される映像信号により液晶表示パネル274の複数の画素の透過率を制御して複数の画素に拡散板275により拡散された光を透過させる。これにより、液晶表示パネル274の表面には映像が表示される。液晶表示パネル274の表面に表示された映像は、投射レンズ273により投射される。
ケース271の上面の中央には、凹部281が形成されている。
図5において、ネジ213、213は、プロジェクタ取付金具209の収納部251L、251C、251Rにプロジェクタ208L、208C、208Rを収納し、プロジェクタ208L、208C、208Rのケース271の凹部281に納部251L、251C、251Rの凸部254を嵌入した状態で、ネジ部がプロジェクタ取付金具209ネジ挿通孔255、256に挿通し、本体フレーム202の傾斜面部240のネジ螺入孔241L、241Rに螺入して締め付けられることで、プロジェクタ208L、208C、208Rが取り付けられたプロジェクタ取付金具209を傾斜面部240にネジ止め固定する。プロジェクタ208L、208C、208Rが取り付けられたプロジェクタ取付金具209を傾斜面部240にネジ止め固定した状態では、プロジェクタ208L、208C、208Rの投射レンズ273が傾斜面部240の上側で横一列に並んで設けられる。
以下、リールユニット8を詳細に説明する。
図4において、リールユニット8は、樹脂及び金属製の板材を組合せて箱状に形成したフレーム291内に、各リール9L、9C、9Rの回転軸が水平方向の横一線上に位置するように各リール装置300L、300C、300Rが固定されて組み立てられている。なお、リールユニット8のフレーム291の一部である天板部292には、各リール9L、9C、9Rの回転駆動源としてのステッピングモータへ例えば4相の駆動パルス信号を供給するリール基板10が設けられている。
以下、3個のリール装置の内の一つとなるリール装置300Lについて詳細に説明する。
図7は、リール装置300Lの分解斜視図である。
図7において、リール装置300Lは、円筒状の回転体の外周に複数(本実施例では21個)の図柄401、402、403、404、405…を配置したリール9Lと、リール9Lを回転駆動する回転モータとしてのステッピングモータ151Lと、前後のバックライト153L、154Lと、フォトセンサからなる基準位置センサ152Lと、これらが取付けられる金属製のベース板301とから主に構成されている。
バックライト153L、154Lは、ブラケット部材302を介してベース板301に取付けられる。前側のバックライト153Lは、3個のバックライト用発光ダイオード311、312、313を縦に配列している。後側のバックライト154Lは、3個のバックライト用発光ダイオード321、322、323を縦に配列している。
リール9Lは、ドラムとも呼ばれる円筒形の部材である。リール9Lは、ステッピングモータ151Lの駆動軸331Lが嵌着される軸穴を有するハブ部332と、ハブ部332を中心に放射状に延びる複数本のスポーク部333と、スポーク部333の先端部分に接続されハブ部332の中心から同心円状に形成された環状の外リング部334と、この外リング部334と同一の径寸法を有し、複数カ所の連結部335を介して所定の間隔をおいて平行に位置する環状の内リング部336と、一つのスポーク部333から内側に向けて延びる舌片状の遮光片337とを有し、これらを骨組み体とする円筒状の回転体338が樹脂材料を用いた例えば射出成形により一体的に形成されている。また、回転体338の円筒外周には、複数の識別図柄が印刷された帯状のリールテープ339が巻回され、無端状となって外リング部334と内リング部336の端面に接着されている。
ベース板301にボルト等で固定されたステッピングモータ151Lの駆動軸331Lには、リール9Lのハブ部332に形成された軸穴が嵌合し固定されることで、リール9Lがこの駆動軸331Lと一体的に回転するよう取付けられている。ステッピングモータ151Lは、リールユニット8の天板部に設けられたリール基板10(図4参照)から送出される4相の駆動パルス信号に従って回転動作する。すなわち、主制御基板20が所定の遊技操作に応じて回胴制御信号としてのパルスデータをリール基板10へ出力し、リール基板10がそのパルスデータを相変換して電流増幅した駆動パルス信号をステッピングモータ151Lに送出することにより、それぞれに接続されたリール9Lの回転及び停止の制御が行われるように構成されている。
前側のバックライト153Lは、リール9Lの内側の前方に若干斜め上を向いた状態で収容され、各バックライト用発光ダイオード311、312、313が前方の若干上側に位置するリールテープ339の裏面を照射する。これにより、前側のバックライト153Lは、リールテープ339に描かれた複数(本実施例では21個)の図柄401、402、403…の内、前方の透明窓47に対向する縦3個の図柄を明るく表示する。
後側のバックライト154Lは、リール9Lの内側の後方に若干斜め下を向いた状態で収容され、各バックライト用発光ダイオード321、322、323が後方の若干上側に位置するリールテープ339の裏面を照射する。これにより、後側のバックライト154Lは、リールテープ339に描かれた複数(本実施例では21個)の図柄401、402、403…の内、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rに対向する縦3個の図柄を明るく表示する。
また、バックライト153L、154Lのバックライト用発光ダイオード311、312、313、321、322、323はリール基板10に電気的に接続しており、遊技の進行または選択された演出パターンに応じてリール基板10がバックライト用発光ダイオード311、312、313、321、322、323に駆動電流を出力し、点灯または点滅の制御を行うように構成されている。
また、リール装置300Lは、ブラケット部材302を介して基準位置センサ152Lがベース板301に取付けられており、リール9Lが一回転する毎に一つのスポーク部333に形成された遮光片337が基準位置センサ152Lを遮光してオン作動させる。基準位置センサ152Lは、リール基板10を介して主制御基板20と電気的に接続され、その検出信号が主制御基板20に入力されるようになっている。すなわち、主制御基板20は、遮光片337が基準位置センサ152Lをオン作動させる位置をリール9Lの基準位置として検出し、出力したパルスデータと照合しながらリール9Lの回転位置を常時正確に把握して回転制御を行っている。
なお、リール9Lを停止させるときには、主制御基板20はステッピングモータ151Lに対し、加速及び定速駆動の際に行われるフィードバックを伴ったパルス制御をせず、4相の駆動パルス信号を全て電流供給状態にして強制停止している。このため、強制停止時のリール9Lの制動量(時間・距離)は、ステッピングモータの制動トルクと、リール9Lの質量(慣性モーメント)とに主に依存し、目的とする停止位置にリールを停止させる制動開始のタイミングが予め主制御基板20内に設定されている。
ベース板301の上下の端部には、前部に摘みを有する弾性係止具303、303が設けられ、リール装置300Lをリールユニット8のフレーム291に係止してその内部に収容固定するようにしている。なお、ベース板301の前方に取付けられた扇状のカバー部材304は、リールユニット8をスロットマシン1の透明窓47側から見た場合に、隣接するリール110との隙間から当該リール装置300Lの内部機構が見えないようにするために設けられている。
図4に示したリール装置300C、300Rについても、リール装置300Lと同様の構造になっている。
図7において、リールテープ339には、裏面に塗料により図柄401、402、403…の塗り分けが行われ、表面に再帰性反射材がコーティングされている。
以下、リールテープ339にコーティングされる再帰性反射材について説明する。
図8は、リールテープ339の断面図である。
図8において、リールテープ339は、透明樹脂で帯状に形成された透明テープ351の裏面に半透明の塗料352により図柄401、402、403…の塗り分けが行われ、透明テープ351の表面に再帰性反射材353がコーティングされている。
再帰性反射材353は、透明テープ351の表面に塗布され形成されたアクリル系樹脂の固着樹脂層354に、直径500μm以下で、屈折率が少なくとも1.7以上の透明性微小球(例えばガラス小球)355が直径40〜80%の埋没率で埋設され、かつこの透明性微小球355の後部埋没側の球面に錫および/またはニッケルを主成分とする反射層356を設けられている。
透明性微小球355に入射した入射光L1は、透明性微小球355の前部により屈折され、後部埋没側の球面の反射層356により50%程度、反射され、透明性微小球355の前部により屈折されて入射方向に略平行な反射光L2として出射する。後部埋没側の球面の反射層356を透過した光は、固着樹脂層354、透明テープ351を透過し塗料352と透明テープ351の境界面で乱反射し、再度、透明テープ351及び固着樹脂層354を透過し反射層356を透過して乱反射光L3として外側に出射する。これにより、リールテープ339は、入射光L1の略平行の逆方向に反射光L2として反射するとともに、塗料352と透明テープ351の境界面で乱反射を行い乱反射光L3として出射する。これにより、遊技者の視線の方向とリールテープ339に投射される光の方向が一致する場合、リールテープ339から反射層356で反射された反射光の方が遊技者に強く視線され、遊技者の視線の方向とリールテープ339の投射される光の方向が大きく異なる場合、塗料352と透明テープ351の境界面で乱反射された光の方が遊技者に強く視線される。リールテープ339の裏側から半透明の塗料352を透過したバックライトからの光は、透明テープ351及び固着樹脂層354を透過し反射層356を透過して光L4として外側に出射する。
図9は、筐体2に光学迷彩投射ユニット201及びリールユニット8を取り付けた状態の斜視図である。
図9において、筐体2に光学迷彩投射ユニット201及びリールユニット8を取り付けた状態では、リールユニット8の上側には光学迷彩投射ユニット201のプロジェクタ208L、208C、208Rの投射レンズ273が傾斜面部240の上側で横一列に並んで設けられる。
プロジェクタ208L、208C、208Rは、前方から見てそれぞれリール9L、9C、9Rの真上に配置する。
以下、ハーフミラーユニット371について詳細に説明する。
図10は、ハーフミラーユニット371及びその周辺部の後方右上から見た斜視図である。
図10において、ハーフミラーユニット371の取付部373R、373Lは前扉3の背面の透明窓47の左右両脇にネジ止め固定される。
取付部373R、373Lは横から見て略直角三角形状に形成されており、ハーフミラー372の背面を後側斜め上方向(本実施形態の場合水平に対して+15°)に向けて配置している。
ハーフミラー372は、プラスチック基板として厚さ3mmのポリメタクリル酸メチル(MMA)基板を使用している。
ハーフミラー372は、公知の構造を採用している。ハーフミラー372のプラスチック基板の背面側には、例えば、3μmの酸化スズを含む被覆層が熱硬化により形成され、該被覆層上にはケイ素層(1nm)が形成され、該ケイ素層上にはアルミニウム層(20nm)が形成され、該アルミニウム層上には二酸化ケイ素層(50nm)が形成されている。
次に、遊技機用演出装置200及びリールユニット8のバックライト153L、154L、153C、154C、153R、154Rを駆動制御する回路系統について詳細に説明する。
図11は遊技機用演出装置200及びリールユニット8のバックライト153L、154L、153C、154C、153R、154Rを駆動制御する回路系統を示すブロック図である。
図11において、遊技機用演出装置200は、電気回路系統として、プロジェクタ208L、208C、208Rの液晶表示パネル274、発光ダイオード276及び液晶駆動回路279と、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの撮像素子263と、照明ランプ204、205と、液晶表示装置45と、演出用照明部41L、41C、41R、50L、50Rの電飾基板93L、93C、93R、96L、96Rと、演出用放音部42L、42Rのスピーカ94L、94Rとを備えている。
サブ制御基板100は、CPU431、乱数発生装置432、演出制御用ROM433、画像データ用ROM434、音声データ用ROM435、RAM436に加えて、ランプ駆動回路440と、撮像素子駆動回路441と、映像処理回路442と、発光ダイオード駆動回路443と、スピーカ駆動回路444と、発光制御回路445と、映像処理回路446と、を備えている。
CPU431には、主制御基板20が接続されるとともに、目押しアシスト検出ボタン操作センサ191がI/Oポートを介して接続されている。
演出制御用ROM433には、演出用のシステムプログラムが予め記憶されている。
サブ制御基板100は、演出制御用ROM433に記憶されたシステムプログラムに従ってCPU431が演算処理を実行することで、スロットマシン1全体の演出動作を統括制御している。
CPU431は、主制御基板20から受信したコマンドデータがリール9L、9C、9Rの少なくとも一つが回転中であることを示した場合において、目押しアシストボタン操作センサ191の検出信号が目押しアシストボタン190の操作を検出した場合、ランプ駆動回路440と、撮像素子駆動回路441と、映像処理回路442と、発光ダイオード駆動回路443に動作を行わせるコマンドを送信し、主制御基板20から受信したコマンドデータがリール9L、9C、9Rの全ての回転が停止を示した場合、ランプ駆動回路440と、撮像素子駆動回路441と、映像処理回路442と、発光ダイオード駆動回路443に動作を停止させるコマンドを送信する。
また、CPU431は、主制御基板20から受信したコマンドデータがリール9L、9C、9Rの少なくとも一つが回転中であることを示した場合において、目押しアシストボタン操作センサ191の検出信号が目押しアシストボタン190の操作を検出した場合、前側のバックライト153L、153C、153Rを消灯し、後側のバックライト154L、154C、154Rを点灯させるコマンドデータをリール基板10に送信し、前側のバックライト153L、153C、153Rを消灯し、後側のバックライト154L、154C、154Rを点灯させる。
リール基板10は、主制御基板20から受信したコマンドデータがリール9L、9C、9Rの少なくとも一つが回転中であることを示した場合において、前側のバックライト153L、153C、153Rを消灯し、後側のバックライト154L、154C、154Rを点灯させるコマンドデータを送信されなかった場合、前側のバックライト153L、153C、153Rを点灯し、後側のバックライト154L、154C、154Rを消灯する。
また、リール基板10は、主制御基板20から受信したコマンドデータがリール9L、9C、9Rの全てが停止したことを示した場合、前側のバックライト153L、153C、153Rを所定時間点灯した後、消灯状態にし、後側のバックライト154L、154C、154Rを消灯状態にする。
ランプ駆動回路440は、CPU431からのコマンドデータに基づき照明ランプ204、205を発光させ各リール9L、9C、9Rの後側の図柄及びその周辺部の照明を行わせる。
撮像素子駆動回路441は、CPU431からのコマンドデータに基づき撮像素子263の駆動制御を行い、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの撮像素子263に各リール9L、9C、9Rの後側の図柄及びその周辺部の撮像を行わせ、撮像素子263に撮像した映像の映像信号を映像処理回路442に送信する。
撮像素子駆動回路441は、撮像素子263と映像処理回路442の同期を取るため、タイミング信号を映像処理回路442に送信する。
映像処理回路442は、CPU431からの制御信号と撮像素子駆動回路441のタイミング信号に基づいて映像のサイズ調整や明るさ調整等と映像信号処理を行い、液晶パネル表示用の映像信号を液晶駆動回路279に出力する。液晶駆動回路279は、映像処理回路442からの映像信号に基づいて液晶表示パネル274の画素の透過率を制御する。
発光ダイオード駆動回路443は、CPU431からの制御信号に基づいて液晶表示パネル274のバックライトとなる発光ダイオード276に電力を供給して発光させる。
スピーカ駆動回路444は、CPU431からの制御信号に基づいて、音声データ用ROM435から読み出された音声データから音声信号を生成し、演出用放音部42L、42Rのスピーカ94L、94Rに音声信号を送信して音声出力させる。
発光制御回路445は、CPU431からの制御信号に基づいて演出用照明部41L、41C、41R、50L、50Rの電飾基板93L、93C、93R、96L、96Rに基づいて発光制御を行う。
映像処理回路446は、CPU431からの制御信号に基づいて、画像データ用ROM434から読み出された画像データから映像信号を生成し、この映像信号を液晶表示装置45に送信して液晶表示装置45に映像を表示させる。
プロジェクタ208L、208C、208Rは、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの撮像素子263が撮像したリール9L、9C、9Rの後側の上下左右反転した図柄及びその周辺部の映像を、上下の画素の並べ替えを行うことで左右のみ反転した前記図柄及びその周辺部の映像に変換して映像表示パネル274の投射方向側の面(表面)に表示し、この表示した映像を投射レンズ273に上下左右反転する方向に屈折させ前記投射光として出射する。
この場合、プロジェクタ208L、208C、208Rは、図6(図6ではプロジェクタ208Lのみ示しているがプロジェクタ208C、208Rの場合も同様)に示すように前記ハーフミラー372の背面の斜め上方向(水平方向に対して+50°)から当該ハーフミラー372の背面に向けて映像の投射光を出射する。前記プロジェクタ208L、208C、208Rからの投射光は、前記ハーフミラー372の背面を反射してリール9L、9C、9Rの前側に投射する。これにより、リール9L、9C、9Rの前側には、リール9L、9C、9Rの後側の図柄及びその周辺部の映像がリールの内周側から見た状態と同様の状態で映し出される。リール9L、9C、9Rの前側に投射された投射光は、図8に示す透明性微小球355の前部により屈折され、当該透明性微小球355の後部埋没側の球面の反射層356により50%程度、反射され、透明性微小球355の前部により屈折されて入射方向に略平行な反射光L2として出射する。図6に示すように、反射光L2は、50%程度が前記ハーフミラー372によりプロジェクタ208L、208C、208R側に反射され、残り50%程度が前記ハーフミラー372を透過してその一部が遊技者の目380に入射して視認される。
図6において、前記プロジェクタ208L、208C、208Rの投射軸S1は、水平面に対して斜め下方向に50°傾斜した方向に設定され、前記ハーフミラー372は、水平面の垂直方向に対し上側が前方に15°倒れる方向に配置されるので、ハーフミラー372を反射した前記プロジェクタ208L、208C、208Rの投射光L1の投射軸S2は、前側斜め上方向に20°傾斜した方向になり、遊技者の目380の視線の中心軸S3と一致する。投射光L1が再帰性反射材353により反射された反射光L2は、遊技者の目380の視線の中心軸S3と一致した状態で前記ハーフミラー372と透明窓47を透過して遊技者の目380に入射する。このため、前記プロジェクタ208L、208C、208Rがリール9L、9C、9Rの後側の図柄及びその周辺部の映像を投射した場合、遊技者の視線の方向とリール9L、9C、9Rに投射される光の方向が一致するので、リール9L、9C、9Rから反射層356で反射されたリール9L、9C、9Rの後側の図柄及びその周辺部の映像の反射光の方がリール9L、9C、9Rの塗料352と透明テープ351の境界面で乱反射された光よりも遊技者に強く視線される。この状態では、リール9L、9C、9Rに光学迷彩が施された状態となり、遊技者の目380には、リール9L、9C、9Rの前側が透明になったように見える。
前記プロジェクタ208L、208C、208Rが映像を投射しなかった場合、遊技施設の照明からの照明光がリール9L、9C、9Rの塗料352と透明テープ351の境界面(図8参照)で乱反射した光が遊技者に強く視線されるとともに、リール9L、9C、9Rを透過した前側のバックライト153L、153C、153Rの光が遊技者に強く視線される。この状態では、リール9L、9C、9Rに光学迷彩が施されない状態となり、遊技者の目380には、リール9L、9C、9Rが普通の状態で視認される。
図12は、透明窓47から遊技者に視認されるリール9L、9C、9Rの状態を示す説明図であり、図12(a)は通常の状態のリール9L、9C、9Rの状態を示し、図12(b)は光学迷彩が行われた通常の状態のリール9L、9C、9Rの状態を示している。
通常の状態では、リール基板10は、前側のバックライト153L、153C、153Rを点灯し、後側のバックライト154L、154C、154Rを消灯させる。また、前記プロジェクタ208L、208C、208Rはオフ状態になるので、図12(a)に示すように透明窓47からリール9L、9C、9Rの図柄411L、412L、413L、411C、412C、413C、411R、412R、413Rが通常の状態で視認される。
リール9L、9C、9Rの少なくとも一つが回転中で目押しアシストボタン190の操作された場合、リール基板10は、前側のバックライト153L、153C、153Rを消灯し、後側のバックライト154L、154C、154Rを点灯し、サブ制御基板100は、光学迷彩投射ユニット201のプロジェクタ208L、208C、208R、ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの撮像素子263、照明ランプ204、205をオン状態にしてリール9L、9C、9Rの図柄を後側のバックライト154L、154C、154Rの光で輝かせるとともに、照明ランプ204、205の照明光によりリール9L、9C、9Rの図柄及びその周辺部の適度な照明を行い、このような状態の図柄及びその周辺部をビデオカメラユニット203L、203C、203Rで撮像して上下の画素の並べ替えを行いプロジェクタ208L、208C、208Rの液晶表示パネル274に表示して投射レンズ273により投射する。これにより、図12(b)に示すようにリール9L、9C、9Rの後側の図柄及びその周辺部の映像411L1、412L1、413L1、411C1、412C1、413C1、411R1、412R1、413R1が9L、9C、9Rの内周側から見た状態と同様の状態で映し出され、遊技者には、透明窓47からリール9L、9C、9Rの前側が透けて後側が見えるように感じさせることができる。
ここで、リール9L、9C、9Rが左側から見て時計回りの方向に回転した場合、図12(a)に示すように透明窓47からリール9L、9C、9Rの図柄411L、412L、413L、411C、412C、413C、411R、412R、413R、上から下に移動し、図12(b)に示すようにリール9L、9C、9Rの後側の図柄及びその周辺部の映像411L1、412L1、413L1、411C1、412C1、413C1、411R1、412R1、413R1は、下から上に移動する。
初心者の遊技者が目押しを行う場合、目押しアシストボタン190を操作し、図12(b)に示すようにリール9L、9C、9Rの後側の図柄の映像411L1、412L1、413L1、411C1、412C1、413C1、411R1、412R1、413R1を目印にして目押しを行う。例えば、リール9Lの大当たりの7の図柄を透明窓47の上段に停止させたい場合、透明窓47にリール9L、9C、9Rの大当たりの7の図柄の映像412L1が見えたらストップボタン59Lを指で押す、ここで人間は目で見てから指を動作するまで0.3秒程度のタイムラグがあるため、映像412L1で示された7の図柄が5コマの引き込み制御可能な位置まで移動することになり、リール9Lの大当たりの7の図柄を透明窓47の上段に停止させることができる。
以上、説明した構成及び作用を纏めて説明すると、スロットマシン1は、前扉3に透明窓47が形成された遊技機になっている。
リール9L、9C、9Rは、前記透明窓47の裏面側に所定の間隔を置いて配置され、外周面に複数種類の図柄が描かれるとともに、外周面に再帰性反射材353がコーティングされている。
ハーフミラー372は、前記リール9L、9C、9Rと前記透明窓47の間に配置し、背面側から入射した光の一部を反射し、背面側から入射した光の一部を透過する。
プロジェクタ208L、208C、208Rは、前記ハーフミラー372より背面側に配置し、所定の条件が成立した場合に、前記リール9L、9C、9Rの回転に同期した前記リール9L、9C、9Rの後側の映像の投射光を前記ハーフミラー372の背面の斜め方向から投射することで、前記リール9L、9C、9Rの前側に前記リール9L、9C、9Rの後側の映像を映し出す投射手段になっている。
ビデオカメラユニット203L、203C、203Rは、前記リール9L、9C、9Rの後側の撮像を行う撮像手段になっている。
前記プロジェクタ208L、208C、208Rは、前記ビデオカメラユニット203L、203C、203Rが撮像した前記リール9L、9C、9Rの後側の映像を即時に投射光に変換して出射する。
ビデオカメラユニット203L、203C、203Rは、前記リール9L、9C、9Rの後側の上下左右反転した前記図柄及びその周辺部の撮像を行う。
前記プロジェクタ208L、208C、208Rの映像表示パネル274は、所定の条件が成立した場合に前記ビデオカメラユニット203L、203C、203Rが撮像した上下左右反転した前記図柄及びその周辺部の映像を左右のみ反転した前記図柄及びその周辺部の映像に変換して前面に表示する。
前記プロジェクタ208L、208C、208Rの投射レンズ273は、当該映像表示パネル274の前面側に取付けられ当該映像表示パネル274の前面に表示される映像の光を前方から見て上下左右反転する方向に屈折させ前記投射光として出射する。
前記リール9L、9C、9Rの前側には、前記投射レンズ273からの投射光が前記ハーフミラー372の背面で反射して投射されることで、前記リール9L、9C、9Rの後側の図柄をリール9L、9C、9Rの内周側から見た状態と同様の映像が映し出される。
ストップボタン59L、59C、59Lは、外部操作によりリール9L、9C、9Rを停止させる停止手段になっている。
以上説明した第1の実施形態によれば、目押しアシストボタン190が操作される等の所定の条件が成立した場合に、前記リール9L、9C、9Rの前側に前記リール9L、9C、9Rの回転に同期した前記リール9L、9C、9Rの後側の映像を映し出されるので、前記リール9L、9C、9Rの前側に映し出されるリール9L、9C、9Rの後側の図柄を目押しの基準にすることで、リール9L、9C、9Rの目押しを行う場合のタイミング調整を容易にすることができるとともに、十分な演出効果を遊技者に与えることができ、遊技機の稼働率を向上でき、遊技施設の関係者と遊技者の双方に好印象を与えることができる。
また、第1の実施形態の第1の変形例として、前記プロジェクタ208L、208C、208Rが、前記ビデオカメラユニット203L、203C、203Rが撮像した前記リール9L、9C、9Rの後側の映像を調整可能な遅延時間を置いて投射光に変換して出射するように構成してもよい。このような第1の変形例によれば、遊技者の層(年齢、性別、目押しのテクニック)に対応したタイミングで前記リール9L、9C、9Rの前側に前記リール9L、9C、9Rの後側の図柄を表示できる。
また、第1の実施形態の第2の変形例として、前記ストップボタン59L、59C、59Lが外部操作されることで停止した前記リール9L、9C、9Rの停止角度を検出し、この場合の検出結果に基づいて前記プロジェクタ208L、208C、208Rにおける前記遅延時間の調整を行うように構成してもよい。これにより遊技者が一度目押しを行うことで、目押しのタイムラグの個人差に対応したタイミングで前記リール9L、9C、9Rの前側に前記リール9L、9C、9Rの後側の図柄を表示できる。
(2)第2の実施形態
以下、本発明の第2の実施形態によるスロットマシンを図13乃至図18の図面を参照して説明する。図13は本発明の第2の実施形態による筐体及びその収納物の分解斜視図である。図14は図13のリールユニット508及び光学迷彩投射ユニット601の位置関係を示す斜視図である。図15は遊技機用演出装置600及びリールユニット508のバックライト153L、154L、153C、154C、153R、154Rを制御する回路系統を示すブロック図である。図16はサブ制御基板500のCPU531の動作を示すフローチャートである。図17は本発明の第2の実施形態によるリールユニット及びその周辺部の断面図である。図18は前記ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの位置調整を示す説明図である。図13乃至図18に図示しない第2の実施形態の構成要素は、図1乃至図12に図示しない第1の実施形態の構成要素と同様になっている。図13乃至図18を用いた第2の実施形態の説明において、第1の実施形態の構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
図13において、第2の実施形態によるスロットマシンに用いられるリールユニット508は、天板部512の後方を図4に示した第1の実施形態の天板部292より短く形成し、天板部292に設けられるリール基板510も前後の幅を短く形成している。リールユニット508の後側の後側のバックライト554L、554C、554R(図15参照)は、第1の実施形態の後側のバックライト154L、154C、154Rよりも上方に向けて大型に形成されており、図17及び図18に示すように、バックライト154Lがリール9Lの後側の7コマの画柄の照明を同時に行えるようになっている。
図13において、光学迷彩投射ユニット601は、本体フレーム602の下側に垂直面部621を設け、この垂直面部621の左右の辺の中間部から前方に向けて前後に長い板状部622L、622Rを延出して設けている。板状部622L、622Rの前側部には、それぞれ円盤部623L、623Rが左右方向を回転軸として回動可能な状態で取り付けられている。
左側の円盤部623Lからは、2本の複数本のアーム部624L、625Lが20°の角度を成して円盤部623Lの回転軸と直角を成す方向に延出している。右側の円盤部623Rからは、2本の複数本のアーム部624R、625Rが20°の角度を成して円盤部623Rの回転軸と直角を成す方向に延出している。左側のアーム部624L、625Lの先端側は右側に折り曲され、取付板部626の左辺に連続している。右側のアーム部624R、625Rの先端側は左側に折り曲され、取付板部626の右辺に連続している。取付板部626には、図5に示した第1の実施形態の傾斜板部221と同様にビデオカメラユニット203L、203C、203Rと、照明ランプ204、205と、ソケット206L、206R、207L、207R(図5参照)とが取り付けられている。
円盤部623L、623R、複数本のアーム部624L、625L、624R、625Rとビデオカメラユニット203L、203C、203Rと、照明ランプ204、205と、ソケット206L、206R、207L、207R(図5参照)は本体フレーム602に対して回動する回動部630になっている。板状部622Rの前側部の左面には、図14に示すように回動部630を回動させる回動駆動部631が設けられている、回動駆動部631は、ステッピングモータ641(図15参照)と、このステッピングモータ641の動力を回動部630に伝達する複数のギアと、ギアの回転位置を検出することでビデオカメラユニット203L、203C、203R(図13参照)の位置を検出するカメラ位置検出センサ642(図15参照)を備えている。
このような構造により、前記ビデオカメラユニット203L、203C、203Rは、前記リール9L、9C、9Rに対する撮像位置を前記リール9L、9C、9Rの回転方向に沿って調整可能な状態でリール9L、9C、9Rの後側の撮像を行う。
本体フレーム602の垂直面部621より上側は、図4に示した第1の実施形態と同様の構造になっており、上部にプロジェクタ208L、208C、208Rが設けられている。
図14において、垂直面部621の左右には、延出部232L(図5参照)、232Rが形成されている。延出部232L(図5参照)、232Rの後側は、外側に折り曲げられネジ締着部233L(図5参照)、233Rが形成されている。
本体フレーム602のネジ締着部233L(図5参照)、233R、237L、237Rは、図13のネジ171により筐体2の背面板16にネジ止め固定されるようになっている。
図15において、第2の実施形態のスロットマシンに用いられる遊技機用演出装置600は、図11に示した遊技機用演出装置200の構成要素に加えて、光学迷彩投射ユニット601の回動駆動部631(図14参照)のステッピングモータ641とカメラ位置検出センサ642を備えている。サブ制御基板500には、モータ駆動回路541が設けられている。サブ制御基板500のCPU531には、カメラ位置検出センサ642が接続されている。CPU531は、演出制御用ROM533に記憶されたシステムプログラムに従ってCPU531が演算処理を実行する。そしてCPU531は、カメラ位置検出センサ642の検出結果に基づいてモータ駆動回路541を制御してステッピングモータ641を回転駆動し、回動部630(図14参照)を回動させる。
CPU531は、主制御基板450から送信される目押しのずれを示すコマンドデータを受信すると、全てのリールが停止し光学迷彩を解除した後に、目押しのずれに対応した角度で回動部630を回動させる。リールの1回転がA秒(一般的なスロットマシンでは0.79秒)で、目押しのずれが理想的な目押しのタイミングよりt秒早かった場合、回動駆動部631が回動部630を回動させる角度は、右側から見て反時計回りに(t/A)×360°の角度となる。
以下、16を用いてCPU531における光学迷彩の実行及び回動部630の位置調整に関わる動作を図16のフローチャートを用いて説明する。
CPU531は、リール9L、9C、9Rが回転開始したことを示すコマンドデータを主制御基板450から受信することで図16に示す処理を開始する。まず、CPU531は、ステップS1において、主制御基板450から受信したコマンドデータに基づいてリール9L、9C、9Rの全てが停止したか否かの判別を行う。ステップS1において、リール9L、9C、9Rが全て停止した場合、ステップS1の判別結果はYesとなり、CPU531は、光学迷彩の実行及び回動部630の位置調整に関わる処理を終了する。ステップS1において、リール9L、9C、9Rが停止していなかった場合、ステップS1の判別結果はNoとなり、CPU531は、ステップS2の処理に移行する。
ステップS2において、CPU531は、目押しアシストボタン操作検出センサ191の検出結果に基づいて目押しアシストボタン190が操作されたか否かの判別を行う。ステップS2において、目押しアシストボタン190が操作されていなかった場合、ステップS2の判別結果はNoとなり、CPU531は、ステップS1の処理に戻る。ステップS2において、目押しアシストボタン190が操作されていた場合、ステップS2の判別結果はYesとなり、CPU531は、ステップS3の処理に移行する。
ステップS3において、CPU531は、ランプ駆動回路440、撮像素子駆動回路441、映像処理回路442及び発光ダイオード駆動回路443に動作を行わせるコマンドを送信し、光学迷彩投射ユニット601のビデオカメラユニット203L、203C、203Rと、照明ランプ204、205と、プロジェクタ208L、208C、208Rとをオン状態にし、リール基板510を制御してリール9L、9C、9Rの前側のバックライト153L、153C、153R(図15参照)をオフ状態にし、リール9L、9C、9Rの後側のバックライト554L、554C、554R(図15参照)をオン状態にして、図1乃至図12に示したリール9L、9C、9Rに対して第1の実施形態と同様の光学迷彩を実行してステップS4の処理に移行する。
ステップS4において、CPU531は、主制御基板450から受信したコマンドテータに基づいて現在実行中のゲームが大当たりに内部当選しているか否かの判別を行う。大当たりに内部当選していた場合、ステップS4の判別結果はYesとなり、CPU531は、ステップS5の処理に移行する。ステップS4において、大当たりに内部当選していなかった場合、ステップS4の判別結果はNoとなり、CPU531は、ステップS11の処理に移行する。
ステップS11において、CPU531は、主制御基板450から受信したコマンドデータに基づいてリール9L、9C、9Rの全てが停止したか否かの判別を行う。ステップS11において、リール9L、9C、9Rが停止していなかった場合、ステップS11の判別結果はNoとなり、CPU531は、ステップS11の処理を繰り返す。ステップS11において、リール9L、9C、9Rが全て停止した場合、ステップS11の判別結果はYesとなり、CPU531は、ステップS12の処理に移行する。
ステップS12において、CPU531は、ランプ駆動回路440と、撮像素子駆動回路441と、映像処理回路442と、発光ダイオード駆動回路443に動作を停止させるコマンドを送信し、光学迷彩投射ユニット601のビデオカメラユニット203L、203C、203Rと、照明ランプ204、205と、プロジェクタ208L、208C、208Rをオフ状態にし、リール9L、9C、9Rの前側のバックライト153L、153C、153Rをオン状態にし、リール9L、9C、9Rの後側のバックライト554L、554C、554Rをオフ状態にして、リール9L、9C、9Rの光学迷彩を解除して処理を終了する。
一方、CPU531は、ステップS5において、ストップボタン59L、59C、59Lの何れかが操作されリール9L、9C、9Rの内、最初のリールが停止した際に、主制御基板450から受信したコマンドデータが示すリールの停止位置から目押しのタイミングのずれを検出してステップS6の処理に移行する。
ステップS6において、CPU531は、ステップS5の検出結果から目押しのタイミングのずれが目押しのタイミングにずれがあるか否かを判別する。ステップS6において、目押しのタイミングにずれがなかった場合には、ステップS6の判別結果はNoとなり、CPU531は、ステップS12処理に移行する。ステップS6において、目押しのタイミングにずれがあった場合には、ステップS6の判別結果はYesとなり、CPU531は、ステップS7の処理に移行する。
ステップS7において、CPU531は、ステップS5で検出した目押しのタイミングのずれの時間のデータをRAM436に記憶してステップS8の処理に移行する。
ステップS8において、CPU531は、主制御基板450から受信したコマンドデータに基づいてリール9L、9C、9Rの全てが停止したか否かの判別を行う。ステップS8において、リール9L、9C、9Rが停止していなかった場合、ステップS8の判別結果はNoとなり、CPU531は、ステップS8の処理を繰り返す。ステップS8において、リール9L、9C、9Rが全て停止した場合、ステップS8の判別結果はYesとなり、CPU531は、ステップS9の処理に移行する。
ステップS9において、CPU531は、ステップS12と同様の方法で光学迷彩を解除してステップS10に処理に移行する。ステップS10においてCPU531は、RAM436に記憶した目押しのタイミングのずれの時間のデータに対応した角度で回動部630を回動させ、例えば図17の位置から8図18に示すようにビデオカメラユニット203L、203C、203Rの位置を目押しのずれ時間に基づいて調整して処理を終了する。このような処理により、大当たりに内部当選した状態で目押しアシストボタン190が操作された場合、前記ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの撮像位置が前記リール9L、9C、9Rの回転方向に沿って調整され、次回の目押しから目押しのタイミングのずれを高確率で無くすことでできる。
このような構成及び動作を纏めて説明すると、前記ビデオカメラユニット203L、203C、203Rは、前記リール9L、9C、9Rに対する撮像位置を前記リール9L、9C、9Rの回転方向に沿って調整可能な状態でリール9L、9C、9Rの後側の撮像を行う。
リールユニット508の基準位置センサ152L、152C、152R(図3参照)、主制御基板450、サブ制御基板500及び回動駆動部631は、前記ストップボタン59L、59C、59Lが外部操作されることで停止した前記リール9L、9C、9Rの停止角度を検出し、この場合の検出結果に基づいて前記ビデオカメラユニット203L、203C、203Rの撮像位置の調整を行う撮像位置調整手段になっている。
このような第2の実施形態によれば、図1乃至図12に示した第1の実施の形態と同様の効果が得られるとともに、遊技者が大当たりに内部当選した際に目押しアシストボタン190を操作して前記リール9L、9C、9Rの前側に前記リール9L、9C、9Rの後側の図柄を表示して一度目押しを行うことで、大当たりに内部当選したゲームの終了直後に目押しのタイムラグの個人差に対応して前記後側の図柄の表示位置を自動調整することが可能になり、以後のゲームにおいて遊技者の目押しの成功率を高めることが可能になる。
(3)第3の実施形態
以下、本発明の第3の実施形態によるスロットマシンを図19乃至図22の図面を参照して説明する。図19は本発明の第3の実施形態による筐体2及びその収納物の分解斜視図である。図20は本発明の第3の実施形態によるリールユニット808及びその周辺部の断面図である。図21は遊技機用演出装置900及びリールユニット808のバックライトバックライト153L、153C、153Rを制御する回路系統を示すブロック図である。図22はサブ制御基板のCPUの動作を示すフローチャートである。図19乃至図22に図示しない第3の実施形態の構成要素は、図1乃至図12に図示しない第1の実施形態の構成要素と同様になっている。図19乃至図22を用いた第3の実施形態の説明において、第1の実施形態の構成要素には同じ符号を付して説明を省略している。
図19において、第3の実施形態によるスロットマシンに用いられるリールユニット808は、前側のバックライト153L、153R、153Cは設けているが、図20に示すように第1の実施形態と異なり後側のバックライト(図3及び図6に示すバックライト154C、154L、154R)を設けていない。
図19において、光学迷彩投射ユニット901は、本体フレーム902の下側に垂直面部921を設けているが図5に示した第1の実施形態のビデオカメラユニット203L、203C、203Rと、照明ランプ204、205と、ソケット206L、206R、207L、207R(図5参照)は設けていない。
本体フレーム902の垂直面部921より上側は、図4に示した第1の実施形態と同様の構造になっており、上部にプロジェクタ208L、208C、208Rが設けられている。
垂直面部921の左右には、延出部232L、232Rが形成されている。延出部232L、232Rの後側は、外側に折り曲げられネジ締着部233L、233Rが形成されている。
本体フレーム602のネジ締着部237L、237R、233L、233Rは、ネジ171により筐体2の背面板16にネジ止め固定されるようになっている。
図21において第3の実施形態のスロットマシンに用いられる遊技機用演出装置900は、図11に示した遊技機用演出装置200の構成要素からビデオカメラユニット203L、203C、203R及び照明ランプ204、205を取り除いたものである。
サブ制御基板850には、図11に示したサブ制御基板100の構成要素からランプ駆動回路440及び撮像素子駆動回路441を取り除き、その代わりに画像データ用ROM851を設けている。CPU831は、演出制御用ROM833に記憶されたデータに基づいて処理を行う。
画像データ用ROM851は、前記リール9L、9C、9Rの図柄及びその周辺部と略同一の映像の画像データの各々リール一回転分、42フレームの連続画像として予め記憶している。画像データ用ROM851は、CPU831からのコマンドデータに基づき記リール9L、9C、9Rの図柄及びその周辺部と略同一の映像の画像データを映像処理回路442に供給する。
CPU831は、主制御基板450から送信される目押しのずれを示すコマンドデータを受信すると、全てのリールが停止し光学迷彩を解除した後に、目押しのずれに対応して画像データ用ROM851から読み出す画像データの同期タイミングに調整を行う。
前記プロジェクタ208L、208C、208Rは、画像データ用ROM851が記憶した映像を左右のみ反転した前記図柄及びその周辺部の映像として42フレームをリールの一回転毎に繰り返して液晶表示パネル45の前面に表示する。
以下、図22を用いてCPU831における光学迷彩の実行及び回動部630の位置調整に関わる動作を図22のフローチャートを用いて説明する。
CPU831は、リール9L、9C、9Rが回転開始したことを示すコマンドデータを主制御基板450から受信することで図22に示す処理を開始する。まず、CPU831は、ステップS1〜S9、S11〜S12において、光学迷彩に用いられる映像としてビデオカメラユニットで直接撮像した映像を用いる代わりに画像データ用ROM851に記憶された映像を用いるだけで、これ以外の動作は図16と同様になっている。第3の実施形態では、ステップS9の処理の後に移行するステップS20において、CPU831は、RAM436に記憶した目押しのタイミングのずれの時間のデータに対応して目押しのずれに対応して画像データ用ROM851から読み出す画像データの同期タイミングの調整を行うことで、以降のゲームにおける光学迷彩の映像と各リール9L、9C、9Rの回転の同期タイミングを調整する。具体的には、目押しのタイミングが0.1秒遅れていた場合には、前記リール9L、9C、9Rの回転位置に対する画像データの出力タイミングを0.1秒早める。
このような処理により、大当たりに内部当選した状態で目押しアシストボタン190が操作された場合には、前記リール9L、9C、9Rに表示される映像に同期タイミングが調整され、次回の目押しから目押しのタイミングのずれを高確率で無くすことでできる。
このような構成及び動作を纏めて説明すると、画像データ用ROM851は、前記リール9L、9C、9Rの図柄及びその周辺部と略同一の映像を予め記憶したビデオメモリになっている。
プロジェクタ208L、208C、208Rは、前記ハーフミラー372より背面側に配置し、所定の条件が成立した場合に、前記リール9L、9C、9Rの回転に同期して前記画像データ用ROM851が記憶した映像を投射光に変換して前記ハーフミラー372の背面の斜め方向から投射することで、前記リール9L、9C、9Rの前側に前記画像データ用ROM851が記憶した映像を映し出す。
リールユニット808の基準位置センサ152L、152C、152R(図3参照)、主制御基板450及びサブ制御基板850は、前記ストップボタン59L、59C、59Lが外部操作されることで停止した前記リール9L、9C、9Rの停止角度を検出し、この場合の検出結果に基づいて前記リール9L、9C、9Rの回転に対する前記プロジェクタ208L、208C、208Rの映像の投射タイミングの同期調整を行う同期調整手段になっている。
前記プロジェクタ208L、208C、208Rは、所定の条件が成立した場合に画像データ用ROM851が記憶した映像を左右のみ反転した前記図柄及びその周辺部の映像として前面に表示する映像表示パネル274と、当該映像表示パネル274の前面側に取付けられ当該映像表示パネル274の前面に表示される映像の光を前方から見て上下左右反転する方向に屈折させ前記投射光として出射する投射レンズ273とを備えている。
前記リール9L、9C、9Rの前側には、前記投射レンズ273からの投射光が前記ハーフミラー372の背面で反射して投射されることで、前記リール9L、9C、9Rの後側の図柄をリール9L、9C、9Rの内周側から見た状態と同様の映像が映し出される。
以上説明した第3の実施形態によれば、図1乃至図12に示した実施の形態と同様の効果が得られるとともに、遊技者が大当たりに内部当選した際に目押しアシストボタン190を操作して前記リール9L、9C、9Rの前側に前記リール9L、9C、9Rの後側の図柄と略同一の映像を表示して一度目押しを行うことで、大当たりに内部当選したゲームの終了直後に目押しのタイムラグの個人差に対応して前記後側の図柄と略同一の映像表示位置を自動調整することが可能になり、以後のゲームにおいて遊技者の目押しの成功率を高めることが可能になる。
尚、第1乃至第3の実施形態では、本発明のリールに光学迷彩を行う構成を回胴式遊技機であるスロットマシンに適用したが、本発明の特許請求の範囲のいずれかの要件を満たすのならば、例えば演出用の回転リール(回転ドラム)を用いたパチンコ遊技機に用いて当該回転リールに光学迷彩を行う等、他の遊技機にも適用可能である。