JP5586168B2 - 電動縦型ブラインドの制御装置及び制御方法 - Google Patents
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Description
この状態からスラット1を畳み込むと、図17(b)に示すように、先頭ランナー2で後続のランナー3がハンガーレールの一端側に順次押し戻される。このとき、各スラット1とハンガーレールの中心線Cとの挟み角がZ度となり、各ランナー2,3間に隙間Tが存在する状態で各ランナー2,3が押し戻される。
次いで、図17(c)に示すように、全てのランナー2,3がハンガーレールの一端側に畳み込まれた状態から、さらに先頭ランナー2を同方向に押し戻すと、図17(d)に示すように、各ランナー2,3間の隙間がなくなる。このとき、スラット1がさらに矢印A方向に回動されてハンガーレールの中心線Cと各スラット1との挟み角がX+Yとなる。
このような動作により、スラット1はその畳み込み寸法が最小となる状態でハンガーレールの一端側に畳み込まれる。
特許文献1には、スラットの回動量を検出するエンコーダを備え、スラットの昇降操作に先立ってスラットを所要の角度に回動させる電動横型ブラインドが開示されている。このような構成では、スラットの回動角を常時検出しているので、昇降操作に先立ってスラットを所要の角度に回動するための時間を短縮可能である。しかし、エンコーダを備える必要があるので、コストが上昇する。
請求項3では、前記制御部は、前記動作時間を制御するタイマーを備えた。
前記マイクロコンピュータ30にはEEPROM38が接続され、マイクロコンピュータ30の処理内容を格納可能となっている。
操作スイッチあるいは中央制御装置からスラットの畳み込みを指示する操作信号あるいは指令信号がマイクロコンピュータ30に入力されると、マイクロコンピュータ30により畳み込み動作の制御が開始され、チルト用モーター23を作動させてスラット15を全閉方向に向かって回動させる動作が開始される(ステップ1)。
ステップ8で動作時間t2をカウントアップすると、スラット15の畳み込み動作が開始され、誘導用モーター22がスラット畳み込み方向に作動して、図7(d)に示すように、スラット15が回動されることなく畳み込まれる。
図8は、スラット15の畳み込み動作を開始するとき、各スラット15がハンガーレールの中心線Cから45度回動された状態にある場合を示す。
この場合には、スラット15が全閉方向に動作時間t1の間回動されて、図9(a)に示す状態から同図(b)に示す状態まで90度回動される。次いで、スラット15が逆全閉方向に動作時間t2回動されて図9(c)に示すように45度回動されて全開方向まで回動され、その後同図(d)に示すようにスラット15が回動されることなく畳み込まれる。
この場合には、スラット15が全閉方向に動作時間t1の間回動されて、図10(a)に示す状態から同図(b)に示す状態まで90度回動される。次いで、スラット15が逆全閉方向に動作時間t2回動されて図10(c)に示すように45度回動されてハンガーレールの中心線Cから130度の位置まで回動され、その後同図(d)に示すようにスラット15が回動されることなく畳み込まれる。
この場合には、スラット15の全閉方向への回動動作が動作時間t1の間行われるが、図11(a)及び同図(b)に示すように、各ランナー12,13で空回りが生じて各スラット15は回動されない。次いで、スラット15が逆全閉方向に動作時間t2回動されて図11(c)に示すように45度回動されてハンガーレールの中心線Cから50度の位置まで回動され、その後同図(d)に示すようにスラット15が回動されることなく畳み込まれる。
この場合には、スラット15の全閉方向への回動動作が動作時間t1の間行われて、図12(b)に示すように、全てスラット15が全閉状態まで回動される。
この場合には、各スラット15が全閉方向に動作時間t1の間回動されて、図13(a)に示す状態から同図(b)に示す状態まで90度回動される。すると、各スラット15は全閉状態まで回動されるスラット15と、全閉状態まで40度を残す状態となるスラット15とが混在する状態となる。
この場合には、各スラット15が全閉方向に動作時間t1の間回動されて、図14(a)に示す状態から同図(b)に示す状態まで90度回動される。すると、各スラット15は全閉状態まで回動されるスラット15と、全閉状態まで80度を残す状態となるスラット15とが混在する状態となる。
すると、図14(e)に示すように、回動角の異なるスラット15が互いに逆方向に回動して同図(f)に示すように同一角度となり、その後スラット15が回動されることなく畳み込まれる。
すると、図15(e)に示すように、回動角の異なるスラット15が互いに逆方向に回動して同図(f)に示すように同一角度となり、その後スラット15が回動されることなく畳み込まれる。
すると、図16(e)に示すように、回動角の異なるスラット15が互いに逆方向に回動して同図(f)に示すように同一角度となり、その後スラット15が回動されることなく畳み込まれる。
(1)スラット15の畳み込み動作を行うとき、スラット15を移送する誘導用モーター22の動作に先立ってスラット15を回動させて、スラット15の角度をスラット移送時に誘導用モーター22の負荷を軽減し得る角度、すなわち各スラット15を平行に積層した状態で回動させることがない角度に回動することができる。従って、誘導用モーター22を小型化してコストを低減することができるとともに、誘導用モーター22を収納する収納ボックス21を備えたハンガーレール11を小型化することができる。
(2)マイクロコンピュータ30のタイマー機能を利用し、チルト用モーター23の作動時間をカウントしてスラット15の回動角を制御することができる。従って、エンコーダを使用することなくスラット15の回動角を制御することができるので、コストを低減することができる。
(3)スラット15の畳み込み動作に先立って、スラット15を全閉方向に動作時間t1回動させ、次いでスラット15を逆全閉方向に動作時間t2動作させて、前記スラット15を平行に積層した状態で回動させることがない角度に調整することができる。
(4)スラット15を畳み込み限界位置に畳み込むときのスラット15と中心線Cとの挟み角X+Yに対し、動作時間t1でスラット15を全閉方向に2×(X+Y)の角度で回動し、次いで動作時間t2でスラット15を逆全閉方向にX+Yの角度で回動させる。すると、各スラット15の回動角度を、前記スラット15を平行に積層した状態で回動させない角度に調整することができる。
(5)畳み込み動作時にスラット15の角度が揃っているとき、誘導用モーター22の作動に先立って、スラット15の角度を、ハンガーレールの中心線Cを基準として、X+Y≦スラット角度≦180度−(X+Y)の範囲に調整することができる。従って、誘導用モーター22を作動させてスラットを移送するとき、スラット15が積層された後には同スラット15を回動させることはないので、誘導用モーター22の負荷の増大を防止することができる。
(6)畳み込み動作時にスラット15の角度が不揃いであっても、その角度差が2×(X+Y)を超えない時には、全てのスラット15の角度をハンガーレールの中心線Cを基準として、X+Y≦スラット角度≦180度−(X+Y)の範囲で同一角度に調整することができる。従って、スラットを移送するとき、隣り合うランナーが当接するまでスラット15が回動することはない。また、隣り合うランナーが当接してスラット15が積層された状態となった後にはスラット15を回動させないので、誘導用モーター22の負荷の増大を防止することができる。
(7)畳み込み動作時に角度が不揃いで、その角度差が2×(X+Y)を超える時には、隣り合うスラット15は、畳み込み動作時に各スラット15の回動中心から離れた位置、すなわち各スラット15の幅方向の端部が互いに当接して角度が揃う方向にそれぞれ回動するので、誘導用モーター22の負荷を大きく増大させることはない。
(8)スラット15を全閉方向に2×(X+Y)の角度で回動し、次いでスラット15を逆全閉方向にX+Yの角度で回動させた後にスラット15の畳み込み動作を行うので、スラット畳み込み動作に先立つスラット回動動作に要する時間を短縮することができる。
・スラット15を逆全閉方向に2×(X+Y)の角度で回動し、次いでスラット15を全閉方向にX+Yの角度で回動させてもよい。
Claims (5)
- ハンガーレールに移動可能に支持された多数のランナーからスラットを回動可能に吊下支持し、誘導用モーターの駆動力で前記ランナーを前記ハンガーレールに沿って移送してスラットの引き出し操作及び畳み込み操作を行い、チルト用モーターの駆動力で前記スラットを回動する電動縦型ブラインドにおいて、
前記スラットの畳み込み操作時には、前記誘導用モーターの動作に先立って、スラット畳み込み限界位置にまで該スラットを回動する制御部を備え、
前記スラット畳み込み限界位置は、前記スラットの畳み込み動作時に前記多数のランナー間に隙間が生じない状態で前記スラットを平行に積層できる位置であり、
前記制御部は、前記スラット畳み込み限界位置での該スラットと前記ハンガーレールの中心線との挟み角の最小角度を第一の角度としたとき、前記誘導用モーターの動作に先立って、前記スラットを前記第一の角度の2倍の角度で全閉方向或いは逆全閉方向へ回動させ、次いで第一の角度で前記方向とは逆方向へ回動させて、前記スラットの角度を(第一の角度)≦スラット角度≦180度−(第一の角度)の範囲内とすることを特徴とする電動縦型ブラインドの制御装置。 - 前記制御部は、前記チルト用モーターの動作時間を制御して、前記スラットの回動角を制御することを特徴とする請求項1記載の電動縦型ブラインドの制御装置。
- 前記制御部は、前記動作時間を制御するタイマーを備えたことを特徴とする請求項2記載の電動縦型ブラインドの制御装置。
- スラットの畳み込み操作時には、前記スラットを回動可能に吊下支持する多数のランナーをハンガーレールに沿って移送して前記スラットの引き出し操作及び畳み込み操作を行う誘導用モーターの動作に先立って、前記スラットの畳み込み動作時に前記多数のランナー間に隙間が生じない状態で前記スラットを平行に積層できる位置であるスラット畳み込み限界位置にまで該スラットを回動し、
前記スラット畳み込み限界位置での該スラットと前記ハンガーレールの中心線との挟み角の最小角度を第一の角度としたとき、前記スラットを前記第一の角度の2倍の角度で全閉方向或いは逆全閉方向へ回動させ、次いで第一の角度で前記方向とは逆方向へ回動させて、前記誘導用モーターの動作に先立って、前記スラットの角度を(第一の角度)≦スラット角度≦180度−(第一の角度)の範囲内に回動させることを特徴とする電動縦型ブラインドの制御方法。 - チルト用モーターの動作時間を制御して、前記スラットの回動角を制御することを特徴とする請求項4記載の電動縦型ブラインドの制御方法。
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