JP5585914B2 - スイッチ装置 - Google Patents
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Description
このスイッチ装置は、スイッチ動作部10を配置した回路基板11がケース12内に設けてあり、また、ケース12の正面側の支持板部12aには、スイッチ動作部10に対応して孔部12bが形成され、その孔部12bを覆うように押釦13が固着されている。
この押釦13は、ケース12の支持板部12aに溶着する固定部材17によって、この固定部材17と支持板部12aとの間に固定脚部13bを挟み込んで固着してある。
押し操作を止めれば、押釦13の軸部13aおよび操作パネル14の押圧部14aが元の位置に戻る。
上記したスイッチ装置は、ケース12の正面側および押釦13の表面側を操作パネル14で覆ってあるので、押釦13の周辺から水などがケース12内に入り込むことがない。
この結果、スイッチ動作部10の可動部10aに加わる押動力方向が片寄るために、可動部10aに動作抵抗が生じ、スイッチ動作が不安定になるおそれがあり、その上、適当な操作フィーリングを得ることが困難なスイッチ装置となるなどの問題があった。
前記支持板には、前記孔部の周囲に沿った溝部を設け、前記スイッチボタンの操作板部と弾性部とで前記孔部を覆うようして前記フランジ部を前記溝部に突入し、フランジ部を前記溝部の溝壁に圧接させる構成としたことを特徴とするスイッチ装置を提案する。
この結果、操作パネルの押圧部のどの位置を押圧操作しても、スイッチボタンの軸部がガイド部に案内されて移動するから、スイッチ動作部の可動部には偏りのある押圧力が作用しない。
このことから、操作パネルの押圧部はどの位置を押圧操作しても、スイッチ作動部の可動部には動作抵抗が生じないので、スイッチボタンの移動が滑らかとなり、操作フィーリングの良いスイッチ装置となる。
なお、スイッチボタンの操作板部に偏りのある押圧力が加わっても、軸部が円錐形体部と円柱形部とで形成されているので、軸部が捩れたり屈曲したりすることなく、その偏りのある押圧力に対し充分に耐えることができる軸部となる。
そして、スイッチボタンの操作板部と弾性部とで支持板の孔部を覆うようにしたフランジ部を支持板の溝部に嵌入させ、フランジ部を前記溝部の溝壁に圧接させてある。
したがって、スイッチボタンを取り付けるための部材やスイッチボタンを復帰させるための部材などを必要としないから、部品点数を少なくして構成簡単化に適するスイッチ装置となる。
すなわち、フランジ部を支持板部の溝部に突入させると、フランジ部の突状部が溝壁に圧接してスイッチボタンが支持板に確実に取り付けられる。
通常は、支持板が操作パネルによって覆われているから、支持板の孔部から浸水することがないが、操作パネルが破れたときなどには、その破れた部所から入り込んだ水がスイッチボタンを経由して支持板の孔部から浸水し、ケース内の回路基板などに障害を与えることがある。
つまり、操作パネルが破れて水が入り込むと、スイッチボタンのフランジ部に設けた突状部により浸水が防止される。
上記のように、第2の発明のスイッチ装置は、操作パネルによる防水と、スイッチボタンのフランジ部の突状部による防水とで2段階の防水構造となっている。
図1はスイッチ装置の斜視図、図2は同スイッチ装置の分解斜視図である。
これらの図面に示すように、スイッチ装置100は、操作パネル20、スイッチボタン30、支持板40、回路基板50、スイッチケース60から構成してある。
なお、この操作パネル20には、押圧部20aの各々にスイッチ機能を示す文字や記号、図形などが表示してある。
上記の操作パネル20は、支持板40の表面40aに接着材などで固着するが、この操作パネル20を固着する前に、多数のスイッチボタン30を支持板40の各々の孔部40bに取り付ける。
すなわち、多数のスイッチ動作部50aを配置した回路基板50を支持板40内に収納し、その上に支持板40を重ねた状態で、スイッチケース60の下面からネジ(図示省略)を通し、これら支持板40と、回路基板50と、スイッチケース60とを一体的にネジ止めし、図1に示したスイッチ装置100が構成してある。
なお、これら図3、図4は一つのスイッチボタン30とその取り付け構成を示しているが、その他のスイッチボタンと取り付け構成は同様の構成となっている。
なお、このスイッチボタン30は、そのヘッド部と軸部とがゴムや樹脂材などで一体に形成してある。
また、この支持板40には、上記した孔部40bの周囲には、空気抜き用に設けた溝部40eが形成してある。
なお、上記の溝部40eは図2に示してあるように、各孔部40b間を連通し、さらには、支持板40の外壁面の排気孔に連通させてある。
なお、このように取り付けられたスイッチボタン30に対しては、その軸部30fの真下方向にスイッチ動作部50aの可動部50bを位置するように配置してあり、また、操作板部30aの直上に操作パネル20の操作部20aが位置するように構成してある。
つまり、突状部30gが溝壁40fに当接することによって、フランジ部30cには外方に押し出す力が作用し、フランジ部30cが弾性力を蓄えるため、突状部30gが強い当接力で溝壁40fに当接する。
この結果、スイッチボタン30の取り付けが確実となり、また、溝壁40fに当接する突状部30gによって断水構成となる。
図3の非動作状態で操作パネル20の操作部20aを押圧操作すると、図6に示すように、スイッチボタン30の操作板部30aが下方に押動されるため、弾性部30bが撓み操作板部30aが下降する。
また、操作部20aの押圧操作を解放させると、スイッチボタン30の操作板部30aが弾性部30bの復元力で上昇して図3の位置に戻る。
この場合、スイッチ動作部50aの可動部50bが自力で図3の位置に復帰するので、非動作のスイッチ動作となる。
なお、操作パネル20の押圧部20aも自力で隆起状態に復帰するので、図3に示す状態に戻る。
すなわち、中央部から外れた押圧部部所を押圧操作した場合でも、軸部30fが円錐形体部30dと円柱形部30eとで形成されているので、軸部30fが捩れたり屈曲したりすることなく、その偏りのある押圧力に対し充分に耐えることができる軸部となる。
したがって、軸部30fがガイド部40によって確実に案内されて下方に移動するので、スイッチ動作部50aの可動部50bには常に垂下方向(図3において下方向)の押動力が作用するから、可動部50bの動作抵抗が増加しない。
しかし、操作パネル20の押圧部20aは頻繁に押圧操作されて変形するため、経年使用に伴って操作パネル20に亀裂などが発生し、この亀裂から浸水することがあり、このために、スイッチ装置100が障害を受けることがある。
すなわち、操作パネル20が破ければ、雨水などが操作パネル20を通過して浸水するが、スイッチボタン30は操作板部30aと弾性部30bとで支持板40の孔部40bを覆うようにしてフランジ部30cを支持板40の溝部40e内に挿入して取付けており、スイッチボタン30を取付けた後のフランジ部30cと支持板40の溝部40eとの間には隙間が形成されるため、水はこの隙間を伝って空気抜き用の溝部40eに溜まる。
このような水は、溝壁40fに当接したスイッチボタン30の突状部30gによって断水される。
つまり、図5に矢印70をもって示した如く、溝壁40fから孔部40bに向かう水が突状部30gによって断水されるため、孔部40bから装置内に入る浸水が確実に防止される。
なお、溝部40eに溜まった水は、孔部40b間を連通させた溝部を通じて装置外に排出されたり、また、自然乾燥して消滅する。
20a 押圧部
30 スイッチボタン
30a 操作板部
30b 弾性部
30c フランジ部
30d 円錐形体部
30e 円柱形部
30f 軸部
30g 突状部
40 支持板
40b 孔部
40d ガイド部
40e 溝部
40f 溝壁
50 回路基板
50a スイッチ動作部
50b 可動部
60 スイッチケース
Claims (3)
- 押圧部を有する操作パネルと、この操作パネルを固着した支持板と、操作パネルの押圧部に対応した前記支持板位置に設けた孔部に前記押圧部の押圧方向に移動可能に内装したスイッチボタンと、当該スイッチボタンに連動するスイッチ動作部を備えたスイッチケースとからなるスイッチ装置において、
前記スイッチボタンは、操作パネルの押圧部に対向する円形の操作板部と、その操作板部から押圧方向に延設し、円錐形体部の先端部を円柱形とした軸部とから形成し、
前記支持板には、前記孔部内に延設し、前記スイッチボタンの円柱形軸部を前記押圧方向に摺動自在に案内するガイド部を設け、
さらに、前記スイッチボタンは合成ゴムなどの弾性材で形成すると共に、このスイッチボタンには、円形の操作板部の周囲に延びる肉薄の弾性部と、この弾性部の周囲から押圧方向に延設したフランジ状部とを設け、
前記支持板には、前記孔部の周囲に沿った溝部を設け、
前記スイッチボタンの操作板部と弾性部とで前記孔部を覆うようして前記フランジ部を前記溝部に突入し、フランジ部を前記溝部の溝壁に圧接させる構成としたことを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項1に記載したスイッチ装置において、
前記スイッチボタンは、フランジ部の内周面に突状部を設け、この突状部を溝部の溝壁に圧接させる構成としたことを特徴とするスイッチ装置。 - 請求項1または2のいずれかに記載したスイッチ装置において、
前記ガイド部は支持板と一体に形成されていることを特徴とするスイッチ装置。
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