JP5585670B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
従来、燃料噴射弁から燃料が噴射されてから燃料が着火するまでの時間である着火遅れ時間を算出する技術が知られている。例えば特許文献1には、基本燃料噴射時期において燃料が噴射された場合の着火遅れ時間を基本燃料噴射時期における筒内温度および筒内圧力に基づいて算出する技術が開示されている。
特開2008−101591号公報
ところで、着火遅れ時間は燃料のセタン価に応じて変化すると考えられるが、特許文献1に係る技術では、着火遅れ時間の算出に用いられるパラメータにセタン価が用いられていないため、セタン価に応じた着火遅れ時間を精度よく算出できるとは必ずしもいえなかった。
本発明は、セタン価に応じた着火遅れ時間を精度よく算出することができる内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置は、燃料のセタン価に基づいて、内燃機関の気筒内における燃料の着火に必要なエネルギである着火エネルギを算出する着火エネルギ算出部と、燃料が前記気筒内に噴射されてから前記気筒内に付与された熱エネルギを積算した値である筒内エネルギの積算値を算出する筒内エネルギ積算値算出部と、燃料が前記気筒内に噴射されてから前記筒内エネルギの積算値が前記着火エネルギ以上になるまでに要する時間を、着火遅れ時間として算出する着火遅れ時間算出部と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る内燃機関の制御装置によれば、燃料が気筒内に噴射されてから筒内エネルギの積算値がセタン価に基づいて算出された着火エネルギ以上になるまでに要する時間を着火遅れ時間として算出することができる。それにより、セタン価に応じた着火遅れ時間を精度よく算出することができる。
上記構成は、前記着火遅れ時間算出部によって算出された前記着火遅れ時間に基づいて、燃料の噴射時期を制御する制御部を備えていてもよい。
この構成によれば、セタン価に応じた着火遅れ時間に基づいて燃料の噴射時期を制御することができる。それにより、内燃機関の燃料として当初想定していたセタン価とは異なるセタン価の燃料が用いられた場合であっても、燃費やエミッション等の燃焼状態が悪化することを抑制することができる。
本発明によれば、セタン価に応じた着火遅れ時間を精度よく算出することができる内燃機関の制御装置を提供することができる。
図1は制御装置が適用される内燃機関の一例を示す模式図である。 図2は制御装置が着火遅れ時間算出制御を実行する際のフローチャートの一例を示す図である。 図3(a)は着火エネルギをセタン価に関連付けて規定したマップの一例を示す模式図である。図3(b)は着火遅れ時間の算出手法を視覚的に説明するための模式図である。
以下、本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の実施例に係る内燃機関の制御装置(以下、制御装置100と称する)について説明する。まず、制御装置100が適用される内燃機関の構成の一例について説明し、次いで制御装置100の詳細について説明する。図1は、制御装置100が適用される内燃機関5の一例を示す模式図である。図1に示す内燃機関5は車両に搭載されている。本実施例においては内燃機関5の一例として、圧縮着火式内燃機関、具体的にはディーゼル機関を用いる。内燃機関5は、機関本体10と、吸気通路20と、排気通路21と、スロットル22と、燃料噴射弁30と、コモンレール40と、ポンプ41と、EGR(Exhaust Gas Recirculation)通路50と、EGRバルブ51と、過給機60と、インタークーラ70と、エアフロセンサ80と、温度センサ81と、筒内圧センサ82と、燃料性状センサ83と、制御装置100とを備えている。
機関本体10は、気筒11が形成されたシリンダブロックと、シリンダブロックの上部に配置されたシリンダヘッドと、気筒11に配置されたピストンとを有している。本実施例において、気筒11の数は複数(具体的には4つ)である。吸気通路20は下流側が分岐して各々の気筒11に接続している。吸気通路20のうち上流側の端部からは新気が流入する。排気通路21は上流側が分岐して各々の気筒11に接続している。スロットル22は吸気通路20に配置されている。スロットル22は制御装置100からの指示を受けて開閉することで、気筒11に導入される空気量を調整する。
燃料噴射弁30、コモンレール40およびポンプ41は、配管によって連通されている。車両に搭載された燃料タンク42に貯留された燃料(本実施例では燃料として軽油を用いる)は、ポンプ41によって圧送されてコモンレール40に供給され、コモンレール40において高圧になった後に燃料噴射弁30に供給される。本実施例に係る燃料噴射弁30は、各々の気筒11に燃料を直接噴射するように機関本体10に複数配置されている。
EGR通路50は、気筒11から排出された排気の一部を気筒11に再循環させる通路である。これ以降、気筒11に導入される排気をEGRガスと称する場合がある。本実施例に係るEGR通路50は、吸気通路20の通路途中と排気通路21の通路途中とを接続している。EGRバルブ51はEGR通路50に配置されている。EGRバルブ51は、制御装置100からの指示を受けて開閉することでEGRガスの量を調整している。
過給機60は内燃機関5に吸入される空気を圧縮する装置である。過給機60は、排気通路21に配置されたタービン61と、吸気通路20に配置されたコンプレッサ62とを備えている。タービン61およびコンプレッサ62は連結部材によって連結されている。タービン61が排気通路21を通過する排気からの力を受けて回転した場合、タービン61に連結されたコンプレッサ62も回転する。コンプレッサ62が回転することで、吸気通路20の空気は圧縮される。それにより、気筒11に流入する空気は過給される。インタークーラ70は、吸気通路20のコンプレッサ62よりも下流側且つスロットル22よりも上流側に配置されている。インタークーラ70には冷媒が導入される。インタークーラ70は、インタークーラ70に導入された冷媒によって吸気通路20の空気を冷却している。なお、インタークーラ70に導入される冷媒の流量は制御装置100が制御している。
エアフロセンサ80は吸気通路20の空気量(g/s)を検出するセンサである。エアフロセンサ80は検出結果を制御装置100に伝える。なお本実施例に係るエアフロセンサ80は、吸気通路20のコンプレッサ62よりも上流側に配置されているが、エアフロセンサ80の配置箇所はこれに限定されるものではない。温度センサ81は吸気通路20の空気の温度を検出するセンサである。温度センサ81は検出結果を制御装置100に伝える。本実施例に係る温度センサ81は吸気通路20のスロットル22よりも下流側の部位に配置されているが、温度センサ81の配置箇所はこれに限定されるものではない。筒内圧センサ82は、気筒11内の圧力である筒内圧を検出するセンサである。筒内圧センサ82は検出結果を制御装置100に伝える。本実施例に係る筒内圧センサ82は機関本体10に配置されている。燃料性状センサ83は燃料の性状を検出するセンサである。燃料性状センサ83は検出結果を制御装置100に伝える。本実施例に係る燃料性状センサ83は燃料タンク42に配置されて、燃料タンク42の燃料の性状を検出しているが、燃料性状センサ83の配置箇所はこれに限定されるものではない。なお内燃機関5は、これらのセンサ以外にも、クランクポジションセンサ等、種々のセンサを備えている。
制御装置100は内燃機関5を制御する装置である。本実施例に係る制御装置100は、内燃機関5のスロットル22、燃料噴射弁30、ポンプ41、EGRバルブ51およびインタークーラ70を制御している。また制御装置100は、燃料の着火遅れ時間を算出し、算出された着火遅れ時間に基づいて燃料の噴射時期を制御する(以下、この制御処理を着火遅れ時間算出制御と称する)。本実施例においては、制御装置100の一例として、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102およびRAM(Random Access Memory)103を備える電子制御装置(Electronic Control Unit:ECU)を用いる。なお、後述する各フローチャートの各ステップはCPU101が実行する。またROM102およびRAM103は、CPU101の動作に必要な情報を記憶する記憶部としての機能を有している。
続いて制御装置100の着火遅れ時間算出制御の詳細についてフローチャートを用いて説明する。図2は、制御装置100が着火遅れ時間算出制御を実行する際のフローチャートの一例を示す図である。制御装置100は、図2のフローチャートを所定周期で繰り返し実行する。まず制御装置100は、燃料のセタン価(CN)を取得する(ステップS10)。ここで、セタン価とは、着火性を示す指標をいい、その値が大きくなるほど燃料は着火し易くなり、その値が小さくなるほど燃料は着火し難くなる。本実施例に係る制御装置100は、燃料性状センサ83の検出結果に基づいてセタン価を取得する。なお燃料性状センサ83の検出結果からセタン価を取得する具体的な手法は、公知の手法を適用することができるため、詳細な説明は省略する。
なお制御装置100によるセタン価の具体的な取得手法は、上述した手法に限定されるものではない。他の例を挙げると、セタン価が低いほど内燃機関5に失火が生じ易い傾向があるため、セタン価が低いほど所定期間中の失火の回数(つまり失火の頻度)は多くなる。そこで制御装置100は、所定期間中の失火の回数を公知の手法を用いて検出し、この検出結果に基づいてセタン価を取得することもできる。
ステップS10の後に制御装置100は、ステップS10で取得したセタン価に基づいて着火エネルギ(Ei)を算出する(ステップS20)。着火エネルギとは、気筒11内における燃料の着火(具体的には圧縮着火)に必要なエネルギをいい、より詳しくは、燃料噴射弁30から燃料が気筒11内に噴射されてから噴射された燃料が着火するまでの期間における気筒11内の空気に付与されることが必要な熱エネルギをいう。
具体的には本実施例に係るステップS20は次のように実行される。図3(a)は、着火エネルギをセタン価に関連付けて規定したマップの一例を示す模式図である。図3(a)に図示されている曲線は着火エネルギ(Ei)を示しており、セタン価(CN)が高くなるほど低い値を採る。すなわち図3(a)のマップは、セタン価が高くなるほど着火エネルギが低くなるように着火エネルギをセタン価に関連付けて規定したマップとなっている。図3(a)のマップは実験、シミュレーション等によって予め求めておき、記憶部に記憶させておく。ステップS20において制御装置100は、ステップS10で取得されたセタン価に対応した着火エネルギを図3(a)のマップから抽出し、抽出された着火エネルギを記憶部に一時的に記憶することで、セタン価に基づいて着火エネルギを取得している。図3(a)のマップの使用例を挙げると、例えばステップS10で取得されたセタン価がAの場合、制御装置100は着火エネルギとしてBの値を取得する。なお、ステップS20に係る着火エネルギの具体的な取得手法は、このようなマップに基づいて取得する手法に限定されるものではなく、例えば制御装置100は、所定の演算式に基づいて着火エネルギを算出することもできる。
ステップS20の後に制御装置100は、筒内エネルギの積算値である筒内エネルギ積算値(Ea)を算出する(ステップS30)。筒内エネルギ積算値とは、燃料が気筒11内に噴射されてからの気筒11内(つまり筒内)に付与されたエネルギ(つまり筒内エネルギ)の積算値をいう。理解を容易にするために別の表現でこれを説明すると、筒内エネルギ積算値とは、気筒11内への燃料噴射開始時点からの筒内に付与されたエネルギ(筒内エネルギ)の積算値をいい、より具体的には、気筒11内への燃料噴射開始時点を積算の起算点として、気筒11内の空気、燃料および混合気(燃料+空気)に付与された熱エネルギを積算したものをいう。
ステップS30の具体的な実行手法は、筒内エネルギ積算値を算出できるものであれば特に限定されるものではないが、本実施例に係る制御装置100は一例として次の手法によって筒内エネルギ積算値を算出する。具体的には本実施例に係る制御装置100は、筒内圧(気筒11内の圧力)と筒内温度(気筒11内の温度)とに基づいて筒内エネルギ積算値を算出する。より具体的には制御装置100は、以下に示す数1(これはLivengood−Wuの式として知られている)に基づいて筒内エネルギ積算値(Ea)を算出する。数1に係るLivengood−Wuの式は、筒内エネルギ積算値を筒内圧および筒内温度に基づいて算出する演算式であり、制御装置100の記憶部が予め記憶しておく。
Figure 0005585670
数1において、τ0は燃料が気筒11内に噴射された時間であり、これは燃料噴射弁30が燃料を噴射した時間である。なお、これは後述するが、本実施例に係る制御装置100は、ステップS40で着火が生じたと判定されるまでステップS30を実行する。そのため、本実施例においてτ1は、ステップS40で着火が生じたと判定された時間となる。したがって、本実施例に係る筒内エネルギ積算値(Ea)は、燃料が気筒11内に噴射されてから着火が生じたと判定されるまでの間の筒内エネルギの積算値ということもできる。
また数1において、Pは筒内圧であり、Tは筒内温度である。本実施例に係る制御装置100は、筒内圧を筒内圧センサ82の検出結果に基づいて取得する。但し筒内圧の具体的な取得手法はこれに限定されるものではなく、例えば制御装置100は、筒内圧を筒内圧と相関を有する指標に基づいて取得してもよい。また本実施例に係る制御装置100は、筒内温度を、筒内温度と相関を有する指標に基づいて取得する。この指標の一例として、制御装置100は吸気通路20の空気の温度(空気温)および内燃機関5の負荷を用いている。なお空気温が高いほど筒内温度は高くなり、負荷が高いほど筒内温度も高くなる。この場合、制御装置100の記憶部には、筒内温度が空気温および負荷(本実施例では負荷の一例として回転数を用いる)に関連付けて規定されたマップが記憶されている。制御装置100は、温度センサ81の検出結果に基づいて吸気通路20の空気温を取得し、クランクポジションセンサの検出結果に基づいて内燃機関5の回転数を取得する。制御装置100は、取得された空気温および回転数に基づいて記憶部のマップから筒内温度を抽出し、抽出された筒内温度を数1の筒内温度(T)として用いる。
但し制御装置100による筒内温度の取得手法は上記手法に限定されるものではない。他の例を挙げると、例えば筒内圧と筒内温度とは相関を有しているため、制御装置100は、筒内圧センサ82の検出した筒内圧に基づいて筒内温度を取得することもできる。また、仮に内燃機関5が筒内温度を直接検出できる温度センサを備えている場合、制御装置100はこの温度センサの検出結果に基づいて筒内温度を取得することもできる。
また数1において、a、bおよびnは所定の定数である。本実施例においては、数1のa、bおよびnとして、所定のセタン価を有する燃料に対応するa、bおよびnの値を用いる。具体的には本実施例では、所定のセタン価の一例として、燃料の一般的なセタン価である53を用いる。そしてセタン価が53の燃料が用いられた場合に数1を満たすようなa、bおよびnを予め求めておき、このa、bおよびnの値を数1のa、bおよびnとして用いる。このように本実施例に係る制御装置100は、数1のa、bおよびnとして、セタン価に応じて異なる値を用いるのではなく、所定のセタン価(具体的には燃料の一般的なセタン価である53)の燃料に対応するa、bおよびnの値(定数)を用いている。
ステップS30の後に制御装置100は、ステップS30で取得された筒内エネルギ積算値(Ea)がステップS20で取得された着火エネルギ(Ei)以上であるか否かを判定する(ステップS40)。また制御装置100は、筒内エネルギ積算値(Ea)が着火エネルギ(Ei)以上であると判定した場合(Yesの場合)、気筒11内の燃料が着火した(すなわち、着火が生じた)と判定する。制御装置100は、筒内エネルギ積算値(Ea)が着火エネルギ(Ei)以上であると判定しなかった場合(Noの場合)、着火が生じなかったと判定する。また制御装置100はステップS40でNoと判定した場合、ステップS30を実行し、次いでステップS40を実行する。その結果、本実施例に係る制御装置100は、ステップS40でYesと判定されるまで、ステップS30に係る数1の演算を繰り返し実行する。
ステップS40でYesと判定された場合、制御装置100は着火遅れ時間を算出する(ステップS50)。本実施例に係る制御装置100は、燃料噴射弁30から燃料が気筒11内に噴射されてから、ステップS30で取得された筒内エネルギ積算値(Ea)がステップS20で取得された着火エネルギ(Ei)以上になるまでに要する時間を着火遅れ時間として算出する。具体的には本実施例に係る制御装置100は、燃料噴射弁30から燃料が噴射されてからステップS40の判定処理がYesと判定されるまでに要する時間を取得し、この取得された時間を着火遅れ時間として取得する。
ステップS50を図を用いて説明すると次のようになる。図3(b)は着火遅れ時間の算出手法を視覚的に説明するための模式図である。図3(b)の縦軸は筒内エネルギ積算値(Ea)を示し、横軸は噴射開始からの経過時間を示している。図3(b)に図示されている斜めの直線は、筒内エネルギ積算値の時間変化を示す直線であり、横軸で右に行く程上昇している。ここで、噴射開始からの経過時間がCになった時点において筒内エネルギ積算値(Ea)が着火エネルギ(Ei)以上になったとする。この場合、時間CにおいてステップS40がYesと判定され且つ着火が生じたと判定されることになる。この場合、制御装置100はステップS50において、時間Cを着火遅れ時間として算出することになる。
図2を参照して、ステップS50の後に制御装置100は、ステップS50で算出された着火遅れ時間に基づいて燃料の噴射時期を制御する(ステップS60)。具体的には制御装置100は、ステップS50で算出された着火遅れ時間に応じて、燃費やエミッション等の内燃機関5の燃焼状態を示す指標が適切な値となるように燃料の噴射時期を補正している。より具体的には、制御装置100の記憶部には基準となる着火遅れ時間(以下、基準着火遅れ時間と称する)が予め記憶されている。ステップS60において制御装置100は、ステップS50で算出された着火遅れ時間と基準着火遅れ時間との差が大きいほど(つまりステップS50で算出された着火遅れ時間が予め設定された基準着火遅れ時間よりも長いほど)、燃料の噴射時期を早い時期に変更している。但しステップS60の具体的な制御内容は、ステップS50で算出された着火遅れ時間に応じて燃費やエミッション等が適正化できるものであれば、これに限定されるものではない。ステップS60の後に制御装置100は、フローチャートの実行を終了する。
なおステップS10を実行する制御装置100のCPU101は、内燃機関5に使用される燃料のセタン価を取得するセタン価取得部としての機能を有している。ステップS20を実行するCPU101は、セタン価に基づいて着火エネルギを算出する着火エネルギ算出部としての機能を有している。ステップS30を実行するCPU101は、筒内エネルギ積算値を算出する筒内エネルギ積算値算出部としての機能を有している。ステップS40を実行するCPU101は、筒内エネルギ積算値算出部によって算出された筒内エネルギ積算値が着火エネルギ算出部によって算出された着火エネルギ以上であるか否かを判定する判定部としての機能を有するとともに、この判定結果に基づいて着火が生じたか否かを判定する着火判定部としての機能も有している。ステップS50を実行するCPU101は、燃料が気筒11内に噴射されてから筒内エネルギ積算値が着火エネルギ以上になるまでに要する時間を着火遅れ時間として算出する着火遅れ時間算出部としての機能を有している。ステップS60を実行するCPU101は、着火遅れ時間算出部によって算出された着火遅れ時間に基づいて燃料の噴射時期を制御する制御部としての機能を有している。
以上説明したように、本実施例に係る制御装置100によれば、燃料が気筒11内に噴射されてから筒内エネルギ積算値がセタン価に基づいて算出された着火エネルギ以上になるまでに要する時間を着火遅れ時間として算出することができる。それにより、セタン価に応じた着火遅れ時間を精度よく算出することができる。
なお、燃料の着火遅れ時間は、例えば内燃機関5に使用されている燃料の粘性等の物理特性および燃料の組成割合等の化学組成を分析器を用いて分析し、この分析結果に基づいて算出することも可能ではある。しかしながら、車両にこのような分析器を搭載して、燃料を給油する毎に分析器によって着火遅れ時間を算出することは容易とはいえない。これに対して本実施例に係る制御装置100によれば、電子制御装置(ECU)によってセタン価に応じた着火遅れ時間を算出できることから、内燃機関5および車両への搭載性は良好である。このように本実施例に係る制御装置100は、内燃機関5または車両に搭載されたオンボード(すなわちECU)によって着火遅れ時間を容易に算出することができる点において産業上の利用可能性が高いといえる。
また本実施例に係る制御装置100によれば、着火遅れ時間算出部によって算出された着火遅れ時間に基づいて燃料の噴射時期を制御している(ステップS60)ことから、セタン価に応じた着火遅れ時間に基づいて燃料の噴射時期を制御することができる。それにより、内燃機関5の燃料として当初想定していたセタン価とは異なるセタン価の燃料が用いられた場合であっても、燃費やエミッション等の燃焼状態が悪化することを抑制することができる。
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
5 内燃機関
10 機関本体
11 気筒
20 吸気通路
21 排気通路
22 スロットル
30 燃料噴射弁
40 コモンレール
50 EGR通路
51 EGRバルブ
60 過給機
70 インタークーラ
100 制御装置

Claims (2)

  1. 燃料のセタン価に基づいて、内燃機関の気筒内における燃料の着火に必要なエネルギである着火エネルギを算出する着火エネルギ算出部と、
    燃料が前記気筒内に噴射されてから前記気筒内に付与された熱エネルギを積算した値である筒内エネルギの積算値を算出する筒内エネルギ積算値算出部と、
    燃料が前記気筒内に噴射されてから前記筒内エネルギの積算値が前記着火エネルギ以上になるまでに要する時間を、着火遅れ時間として算出する着火遅れ時間算出部と、を備えることを特徴とする内燃機関の制御装置。
  2. 前記着火遅れ時間算出部によって算出された前記着火遅れ時間に基づいて、燃料の噴射時期を制御する制御部を備える請求項1記載の内燃機関の制御装置。
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