JP5583198B2 - 石炭乾留装置 - Google Patents

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Description

本発明は、石炭乾留装置に関する。
褐炭や亜瀝青炭等のような水分含有量の多い低品位炭(低質炭)は、単位重量当たりの発熱量が低いため、加熱されることにより、乾燥や乾留されると共に、低酸素雰囲気中で表面活性を低下させるように改質されることにより、自然発火を防止されつつ単位重量当たりの発熱量を高めた改質炭としている。
ここで、前記低品位炭を乾燥させた乾燥炭を乾留する石炭乾留装置として、例えば、固定保持された外筒(ジャケット)の内側に内筒(胴本体)を回転可能に支持し、外筒の内部(外筒と内筒との間)に加熱ガスを供給されると共に、前記乾燥炭を内筒の一端側から内部に供給して、当該内筒を回転させることにより、当該乾燥炭を当該内筒の一端側から他端側へ移動させつつ撹拌しながら加熱乾留して、当該内筒の他端側から乾留炭および乾留ガスを送出するようにしたロータリキルン方式のものが知られている。
特開2003−176985号公報 特開2004−003738号公報 特開平10−230137号公報
ところで、前記乾燥炭を乾留すると、一酸化炭素や水蒸気やタールなどだけでなく、当該乾燥炭に含まれている微量のHgSやHgCl2などの水銀系物質を含有する乾留ガス(熱分解ガス)が発生してしまう。
また、前述したロータリキルン方式の前記石炭乾留装置において、前記内筒の内部は、前記外筒で覆われて前記加熱ガスで加熱されている部分(軸方向中央)にて高い温度を維持できるものの、前記外筒で覆われずに当該外筒から突出して前記加熱ガスで加熱されていない部分(軸方向他端側)にて温度の低下が生じてしまう。
このため、前記石炭乾留装置の前記内筒の内部の前記乾留炭および前記乾留ガスは、当該内筒の内部を他端側へ移動すると、温度が低下して、当該乾留炭に当該乾留ガス中の前記水銀系物質が物理吸着してしまい、当該内筒の他端側から送出される当該乾留炭中の水銀濃度が高くなってしまっていた。また、前記乾留炭温度が高い場合は、当該乾留炭に当該乾留ガス中の前記水銀系物質が化学吸着してしまい、当該内筒の他端側から送出される当該乾留炭中の水銀濃度が高くなってしまっていた。
このようなことから、本発明は、生成する乾留炭中の水銀濃度の上昇を抑制することができる石炭乾留装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決する第1の発明に係る石炭乾留装置は、外筒の内側に内筒を回転可能に支持し、前記外筒の内部に加熱ガスを供給されると共に、前記内筒の一端側から内部に石炭を供給して、当該内筒を回転させることにより、当該石炭を当該内筒の一端側から他端側へ移動させつつ撹拌しながら加熱乾留して、当該内筒の他端側から乾留炭および乾留ガスを送出するロータリキルン方式の石炭乾留装置であって、前記内筒の他端側に連結して設けられ、前記乾留炭を排出する乾留炭排出手段と、前記乾留炭排出手段に連結して設けられ、前記乾留ガスを排出するガス排出手段と、前記乾留炭排出手段に設けられ、前記ガス排出手段へ排出される前記乾留ガスの流速を調整するガス流速調整手段とを備え、前記乾留炭排出手段がシュータであり、かつ、前記ガス排出手段が前記シュータの上方に配置され、前記ガス流速調整手段が、前記乾留ガスを前記ガス排出手段側へ排出可能であって、前記シュータ内の空間を前記内筒側と前記ガス排出手段側とに仕切り、前記シュータ内の空間における前記ガス排出手段側の水平断面の大きさを調整可能な仕切り板を備えることを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る石炭乾留装置は、前述した第の発明に係る石炭乾留装置であって、前記仕切り板が、前記シュータの高さ方向に延在するように配置されるモータの出力軸に設けられ、当該モータの作動により先端部側が水平方向で揺動可能な2つの板体で構成されることを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係る石炭乾留装置は、前述した第2の発明に係る石炭乾留装置であって、前記シュータにおける前記内筒と連絡する箇所に対向する側壁が水平断面にて外側に凸となる円弧状をなし、前記2つの板体は、前記モータの出力軸と前記シュータの側壁間にて、前記シュータの天板から前記内筒と連絡する箇所の下方まで延在する大きさを有することを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係る石炭乾留装置は、前述した第の発明に係る石炭乾留装置であって、前記仕切り板が、駆動シリンダのシリンダロッドに設けられ、当該駆動シリンダの作動により前記内筒に対して進退可能な板体で構成されることを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係る石炭乾留装置は、前述した第4の発明に係る石炭乾留装置であって、前記板体は、前記シュータにおける前記内筒の径方向に位置する側壁間にて、前記シュータの天板から前記内筒と連絡する箇所の下方まで延在する大きさを有することを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る石炭乾留装置は、前述した第の発明に係る石炭乾留装置であって、前記仕切り板が、モータの出力軸に設けられ、当該モータの作動により少なくとも一端部側が前記内筒に対して揺動可能な板体で構成されることを特徴とする。
上述した課題を解決する第7の発明に係る石炭乾留装置は、前述した第6の発明に係る石炭乾留装置であって、前記モータの出力軸は、前記シュータにおける前記内筒の径方向に位置する側壁間で延在するように配置され、前記板体は、前記シュータの前記側壁間にて、前記シュータの天板から前記内筒と連絡する箇所の下方まで延在する大きさを有することを特徴とする。
上述した課題を解決する第の発明に係る石炭乾留装置は、前述した第の発明に係る石炭乾留装置であって、前記モータの出力軸は、前記シュータにおける前記内筒の径方向に位置する側壁間で延在するように配置され、前記板体を複数組み備え、前記板体は、前記シュータの前記側壁間の大きさと同じであり、複数組みの前記板体は、前記シュータの高さ方向で隣接して配置され、最下段の組みの前記板体は、前記内筒と連絡する箇所の下方に配置されることを特徴とする。
上述した課題を解決する第9の発明に係る石炭乾留装置は、外筒の内側に内筒を回転可能に支持し、前記外筒の内部に加熱ガスを供給されると共に、前記内筒の一端側から内部に石炭を供給して、当該内筒を回転させることにより、当該石炭を当該内筒の一端側から他端側へ移動させつつ撹拌しながら加熱乾留して、当該内筒の他端側から乾留炭および乾留ガスを送出するロータリキルン方式の石炭乾留装置であって、前記内筒の他端側に連結して設けられ、前記乾留炭を排出する乾留炭排出手段と、前記乾留炭排出手段に連結して設けられ、前記乾留ガスを排出するガス排出手段と、前記乾留炭排出手段に設けられ、前記ガス排出手段へ排出される前記乾留ガスの流速を調整するガス流速調整手段とを備え、前記乾留炭排出手段がシュータであり、かつ、前記ガス排出手段が前記シュータの上方に配置され、前記ガス流速調整手段が、前記シュータの天板に連結され、前記乾留ガスおよび前記乾留炭が流通する送給管と、前記送給管に連結すると共に前記ガス排出手段に連結し、遠心分離により前記乾留炭を前記乾留ガスから分離する遠心分離器と、前記遠心分離器に連結すると共に前記シュータの側壁に連結する排出管と、前記排出管に設けられたロータリバルブと、前記送給管における前記乾留ガスの前記遠心分離器への入口流速に影響を及ぼす位置に設けられ、前記乾留ガスが流通する径断面の大きさを調整可能な仕切り板とを備えることを特徴とする。
上述した課題を解決する第10の発明に係る石炭乾留装置は、前述した第9の発明に係る石炭乾留装置であって、前記仕切り板は、駆動シリンダのシリンダロッドに設けられ、当該シリンダの作動により前記送給管を閉塞可能に移動することを特徴とする。
上述した課題を解決する第11の発明に係る石炭乾留装置は、前述した第1乃至第10の何れか一つの発明に係る石炭乾留装置であって、前記ガス排出手段により排出される前記乾留ガスのガス流速を検知可能なガス状態検知手段と、前記ガス状態検知手段により検知されたガス流速に基づき前記ガス流速調整手段を制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係る石炭乾留装置によれば、加熱ガスで加熱されない部分にて、乾留炭の温度が低下すると、微粉乾留炭の粒子径が平均粒子径よりも遥かに小さく、その単位重量当たりの比表面積が平均粒子径のものよりも遥かに大きいため、乾留ガス中の水銀系物質の大部分が乾留炭の中の微粉乾留炭に物理吸着するようになり、また、物理吸着が起こらない場合でも、乾留炭温度が化学吸着の限界温度を越えると当該乾留炭中の微粉乾留炭に当該乾留ガス中の前記水銀系物質が化学吸着してしまうが、ガス流速調整手段によってガス排出手段により排出される乾留ガスのガス流速を調整することで、前記乾留ガスに同伴される乾留炭をその平均粒子径よりも遥かに小さい微粉にすることができることから、前記乾留炭から前記微粉乾留炭を分離し、生成する乾留炭中の水銀濃度の上昇を抑制することができる。
本発明に係る石炭乾留装置の第一番目の実施形態の概略構成図であって、図1(a)にその要部を示し、図1(b)に図1の矢視Iを示す。 前記石炭乾留装置のシュータ内の乾留ガスの終端速度と当該乾留ガスに搬送される石炭の粒子径との関係を示すグラフである。 前記石炭乾留装置により製造される乾留炭の粒度分布を示すグラフである。 前記石炭乾留装置のチャンバー(シュータ)内のガス流速とチャンバー(シュータ)断面積との関係を示すグラフである。 本発明に係る石炭乾留装置の第二番目の実施形態の概略構成図であって、図5(a)にその要部を示し、図5(b)に図5の矢視Vを示す。 本発明に係る石炭乾留装置の第三番目の実施形態の概略構成図であって、図6(a)にその要部を示し、図6(b)に図3の矢視VIを示す。 本発明に係る石炭乾留装置の第四番目の実施形態の概略構成図であって、図7(a)にその要部を示し、図7(b)に図7の矢視VIIを示す。 本発明に係る石炭乾留装置の第五番目の実施形態の概略構成図である。 本発明に係る石炭乾留装置の第六番目の実施形態の概略構成図であって、図9(a)にその要部を示し、図9(b)に図9の矢視IXを示す。 前記石炭乾留装置が具備する遠心分離器への入口流速と捕集限界粒子径の関係を示すグラフである。 前記遠心分離器入口の流速と当該入口の断面積との関係を示すグラフである。
本発明に係る石炭乾留装置の実施形態を図面に基づいて説明するが、本発明は、図面に基づいて説明する以下の実施形態のみに限定されるものではない。
[第一番目の実施形態]
本発明に係る石炭乾留装置の第一番目の実施形態を図1(a),(b)、図2〜図4に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、褐炭や瀝青炭等のような水分含有量の多い石炭である低品位炭(低質炭)を乾燥させた乾燥炭1を乾留させる石炭乾留装置100は、乾燥炭1を搬送する乾燥炭搬送ライン105からの前記乾燥炭1を受け入れるホッパ101と、回転可能に支持されて前記ホッパ101内の前記乾燥炭1を一端側(基端側)から内部に供給される内筒(胴本体)102と、前記内筒102の回転を可能としながらも当該内筒102の外周面を覆うように固定支持されて内側(内筒102との間)に加熱媒体である加熱ガス11を供給される外筒(ジャケット)103と、前記内筒102の回転を可能とするように当該内筒102の他端側(先端側)に連結されて乾留された乾留炭2を当該内筒102の他端側(先端側)から下方へ落下送出するシュータ(チャンバー)104とを備える。なお、前記シュータ104の側壁104は水平断面にて円弧状をなしている。
前記石炭乾留装置100の前記シュータ104の上部である天板104aには、一酸化炭素や水蒸気やタールなどの乾留ガス(熱分解ガス)12および当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aを排出する排気ライン106の一端側(基端側)が連結している。前記排気ライン106の他端側(先端側)は、空気および助燃剤を供給される燃焼炉(図示せず)に連結している。
前記外筒103の内側には、前記燃焼炉に基端側が連結し、当該燃焼炉内で前記空気および前記助燃剤を燃焼して生成した加熱ガス11を送給する加熱ガス送給ライン107が連結している。また、前記外筒103の内側には、前記加熱ガス11の排ガス11aを当該外筒103から排出する排ガスライン108の一端側(基端側)が連結している。なお、前記排気ライン106、前記燃焼炉、前記加熱ガス送給ライン107、前記排ガスライン108がなす系統には、ブロア(図示せず)が設けられており、前記乾留ガス12および前記微粉乾留炭2a、前記加熱ガス11、前記排ガス11aなどが前記排気ライン106、前記加熱ガス送給ライン107、前記排ガスライン108を流通可能になっている。
さらに、前記シュータ104には、図1(a),(b)に示すように、前記乾留ガス12および前記微粉乾留炭2aを排気可能としながらも、前記内筒102と連絡する箇所を含む空間と、前記排気ライン106と連結する箇所を含む空間とに区画し、その大きさを変えることが可能であり、当該乾留ガス12の流速である終端速度を調整することが可能なガス流速調整装置110が設けられる。前記ガス流速調整装置110は、モータ111と、前記モータ111の出力軸112(軸体)に一端側(基端側)が接続して設けられ当該出力112の回転に応じて他端側(先端側)が前記シュータ104の側壁104bに沿って周方向に揺動する2枚の仕切り板113,114とを備える。なお、前記出力軸112は、前記シュータ104の高さ方向に延在する形状をなしている。
前記仕切り板113,114は、前記出力軸112と前記シュータ104の側壁104b間の大きさと略同じであり、前記シュータ104の天板104aから前記内筒102と連絡する箇所の下方まで延在する大きさを有する板体である。前記仕切り板113,114は、前記シュータ104と同様な素材で作製されたものであって、例えば鋼板製などである。前記モータ111を制御して前記モータ111の作動により、前記出力軸112が回転して、前記2つの仕切り板113,114は離間する方向へ移動する、もしくは、前記2つの仕切り板113,114は近接する方向へ移動する。すなわち、前記仕切り板113,114の先端部側は、水平方向で揺動可能になっている。
上述した乾留ガス12の終端速度は、前記シュータ104内から前記排気ライン106へ排出するときの速度である。前記乾留ガス12の終端速度は、前記排気ライン106下方の前記シュータ104の側壁104bと前記仕切り板113,114とで構成される空間の水平断面の大きさに応じて変わる。前記乾留ガス12の終端速度と前記乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径とは相関しており、前記乾留ガス12の終端速度が速くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は大きくなり、前記乾留ガス12の終端速度が遅くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は小さくなる。
このような本実施形態においては、前記ホッパ101、前記内筒102、前記外筒103、前記シュータ104、前記ガス流速調整装置110などが石炭乾留装置100を構成し、前記シュータ104などが乾留炭排出手段を構成し、前記シュータ104、前記排気ライン106などがガス排出手段を構成し、前記モータ111、前記出力軸112、前記仕切り板113,114などがガス流速調整手段であるガス流速調整装置110を構成している。
次に、石炭乾留装置100の中心となる作動をまず説明する。
前記石炭乾留装置100の前記外筒103に加熱ガス(約1000〜1100℃)11を供給し、前記ホッパ101に前記乾燥炭(平均粒子径:5mm前後、約150〜200℃)1を入れて当該乾燥炭1を前記内筒(胴本体)102内に供給すると、前記乾燥炭1は、前記内筒102の回転に伴って、撹拌されながら当該内筒102の一端側から他端側へ移動することにより、前記外筒103に送給された前記加熱ガス(約1000〜1100℃)11によってまんべんなく加熱乾留(350〜450℃)されて乾留炭(平均粒子径:5mm前後)2となり、前記シュータ104を介して冷却装置(図示せず)のホッパ(図示せず)内に供給される。
前記石炭乾留装置100の前記内筒102内で乾留に伴って発生した前記乾留ガス(約350〜450℃)12は、前記シュータ104の上方から前記排気ライン106を介して前記燃焼炉(図示せず)に送給され、不活性ガス(一酸化炭素を含む)および空気(必要に応じて前記助燃剤)と共に燃焼されて前記加熱ガス11の生成に利用される。
ここで、上述したようにロータリキルン方式の前記石炭乾留装置100においては、前記内筒102の、前記外筒103で覆われずに当該外筒103から突出して前記加熱ガス11で加熱されない部分(軸方向他端側)が温度の低下を生じてしまう。このため、従来は、前記内筒の、前記外筒で覆われずに当該外筒から突出して前記加熱ガスで加熱されない部分(軸方向他端側)で前記乾留炭に前記水銀系物質が再び物理吸着してしまい、また、物理吸着が起こらない場合でも、乾留炭温度が化学吸着の限界温度を越えると当該乾留炭中の微粉乾留炭に当該乾留ガス中の前記水銀系物質が化学吸着してしまい、当該内筒の他端側から送出される当該乾留炭中の水銀濃度が高くなってしまっていた。
また、従来のロータリキルン方式の石炭乾留装置では、シュータ(チャンバー)の空間容積が一定であるため、当該石炭乾留装置の運転条件が変わると、空間ガス流速が変わり、排気ラインから排出される乾留ガスに搬送される微粉乾留炭の粒子径が成り行きで決まってしまい、当該乾留ガスの気流により分離する微粉炭の粒子径を制御することができなかった。
このような問題を鑑みてなされた本実施形態に係る石炭乾留装置100においては、前記乾留炭2中の水銀濃度の上昇を抑制すると共に、前記排気ライン106から排出される乾留ガス12のガス流速を調整することができるようにするために、さらに、以下のように作動する。
前記モータ111を制御して当該モータ111を駆動し当該モータ111の前記出力軸112が回転し、前記仕切り板113,114の他端側が移動することにより、前記排気ライン106の下方であって、前記仕切り板113,114と前記シュータ104の側壁104bとで囲まれる空間の水平断面の大きさが調整され、前記排気ライン106へ流通する前記乾留ガス12のガス流速(終端速度)が調整される。
ところで、前記ホッパ101内に供給された前記乾燥炭1は、当該内筒102の回転に伴って、当該内筒102内の一端側から他端側へ移動する一方、前記乾燥炭1は、先に説明したように、前記加熱ガス11によってまんべんなく加熱乾留(350〜450℃)されて乾留炭2となると共に、微量のHgSやHgCl2などの水銀系物質のガスを含有する前記乾留ガス12を発生する。
そして、前記内筒102内の他端側へ前記乾留炭2が移動し、前記加熱ガス11で加熱されていない部分に位置して、当該乾留炭2の温度が低下すると、前記乾留ガス12中の前記水銀系物質は、前記乾留炭(平均粒子径:5mm前後)2中の微粉乾留炭2aが当該乾留炭2よりも遥かに小さく、その単位重量当たりの比表面積が前記乾留炭2よりも遥かに大きいため、前記水銀系物質の大部分が、前記乾留炭2よりも前記微粉乾留炭2aに物理又は化学吸着するようになる。
ここで、前記シュータ(チャンバー)104内から前記排気ライン106に排出される乾留ガス12の当該シュータ(チャンバー)104内のガス流速(終端速度)と当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径との関係および乾留炭の歩留まりの一例について、図2および図3を参照して説明する。
まず、前記乾留炭2の温度が低下することにより、前記乾留炭2の表面にて乾留ガス12中の水銀系物質の物理吸着により再付着が起こり、特に粒子径の小さい乾留炭である微粉乾留炭2aへの前記水銀系物質の再付着の割合が大きくなることが分かっている。このことから、前記シュータ104から排出される乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径を例えば150μmとした場合には、図2に示すように、前記シュータ104から排出される乾留ガス12のガス流速(終端速度)を0.6m/s弱にすることで、前記乾留ガス12に粒子径150μmの微粒乾留炭2aを同伴させることができることが分かる。
乾留プロセス(乾留温度、乾燥炭の初期水銀濃度など)により、乾留ガス中の水銀系物質が乾留炭に再付着する割合の大きい粒子径が変わるものの、概ね粒子径150μmプラスマイナス50μmの範囲で可変する。よって、シュータから排出される乾留ガスのガス流速(終端速度)を0.25m/sから1.1m/sの範囲で制御することで、粒子径100μmから200μmの微粉乾留炭を前記乾留ガスに同伴させることができ、生成する乾留炭、すなわち、シュータの下方から送出される乾留炭の水銀濃度の上昇を抑制することができる。
また、図3に示すように、粒子径150μmの微粉乾留炭2aを分離した場合には、乾留炭2の歩留まりが約92%であることから、微粉乾留炭2aを乾留炭2から除くことに起因する製造効率の低下も抑制できることが確認される。
前記ガス流速調整装置110により前記乾留ガス12の終端速度を調整して当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径が調整されることから、前記水銀系物質が吸着された前記微粉乾留炭2aが前記乾留ガス12と共に前記排気ライン106を通って前記燃焼炉へ排出されることになる。そのため、前記シュータ104から前記冷却装置へ送出される前記乾留炭12は、前記水銀系物質が物理又は化学吸着した前記微粉乾留炭2aを含有していないことから、前記乾留炭2中の水銀濃度の上昇が抑えられるようになる。
ここで、シュータ(チャンバー)104内の排気ライン側の断面積とシュータ(チャンバー)内のガス流速(終端速度)との関係についてその一例を示す図4を参照して説明する。粒子径Dpの微粉乾留炭を乾留ガスに同伴させることが可能な乾留ガスのガス流速をVtとする。
前記石炭乾留装置100の運転負荷が100%のときには、前記排気ライン106側の断面積と前記シュータ104内のガス流速が直線L11となることから、前記ガス流速調整装置110により前記シュータ104内の前記排気ライン106側の断面積を変えることが可能な範囲内であってシュータ内断面積をA1とすることにより、前記シュータ104内における前記乾留ガス12の終端速度であるガス流速をVtとすることができることが明らかとなった。
前記石炭乾留装置100の運転負荷が80%のときには、前記排気ライン106側の断面積と前記シュータ104内のガス流速が直線L12となることから、前記ガス流速調整装置110により前記シュータ104内の前記排気ライン106側の断面積を変えることが可能な範囲内であってシュータ内断面積をA2とすることにより、前記シュータ104内における前記乾留ガス12の終端速度であるガス流速をVtとすることができることが明らかとなった。
前記石炭乾留装置100の運転負荷が60%のときには、前記排気ライン106側の断面積と前記シュータ104内のガス流速が直線L13となることから、前記ガス流速調整装置110により前記シュータ104内の前記排気ライン106側の断面積を変えることが可能な範囲内であってシュータ内断面積をA3とすることにより、前記シュータ104内における前記乾留ガス12の終端速度であるガス流速をVtとすることができることが明らかとなった。
つまり、前記石炭乾留装置100の運転負荷が下がると、前記内筒102内で発生する乾留ガス量も減少するが、このような場合であっても、前記シュータ104内の前記排気ライン106側の断面積を可変とすることにより、粒子径Dpの微粉乾留炭2aを同伴させることが可能な乾留ガス12のガス流速を維持することができることが明らかとなった。すなわち、前記石炭乾留装置100の運転負荷に依らず、前記シュータ104内における前記排気ライン106側でのガス流速は粒子径Dpの終端速度Vtを維持でき、これにより、粒子径Dp以下の微粉乾留炭2aを乾留ガス12に同伴させることができることが明らかとなった。
他方、前記水銀系物質を物理又は化学吸着した前記微粉乾留炭2aは、前記乾留ガス12と共に前記石炭乾留装置100の前記シュータ104の上方から前記排気ライン106を介して前記燃焼炉へ送給されることにより、先に説明したように、前記不活性ガス(窒素、一酸化炭素などを含む)および空気(必要に応じて助燃剤)と共に燃焼されて前記加熱ガス11の生成に利用される。このとき、前記微粉乾留炭2aに吸着していたHgSやHgCl2等の前記水銀系物質は、前記燃焼に伴って、前記加熱ガス11中にガス状のHgとして存在するようになる。前記加熱ガス11は、前記石炭乾留装置100の前記内筒102の加熱に利用された後に排ガス処理装置で処理され、塩化水銀や硫酸カルシウム等に置換されて回収された後、系外へ排出される。
したがって、本実施形態によれば、加熱ガス11で加熱されない部分にて、乾留炭2の温度が低下すると、微粉乾留炭2aの粒子径が平均粒子径よりも遥かに小さく、その単位重量当たりの比表面積が平均粒子径のものよりも遥かに大きいため、前記乾留ガス12中の水銀系物質の大部分が乾留炭12の中の微粉乾留炭12aに物理又は化学吸着するようになるが、前記ガス流速調整装置110の前記仕切り板113,114により前記排気ライン106側の前記シュータ104内の断面積を調整することにより、排気ライン106から排出される乾留ガス12のガス流速を調整して、当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径を調整することができることから、乾留ガス12に同伴される乾留炭をその平均粒子径よりも遥かに小さくその平均粒子径のものの単位重量当たりの表面積よりも遥かに大きい微粉乾留炭2aとし、前記乾留炭2から前記微粉乾留炭2aを分離し、生成する乾留炭2中の水銀濃度の上昇を抑制することができる。
[第二番目の実施形態]
本発明に係る石炭乾留装置の第二番目の実施形態を図5(a),(b)に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第一番目の実施形態に係る石炭乾留装置と同一の部材には同一の符号を付記しその説明を適宜省略する。
本実施形態に係る石炭乾留装置200は、図5(a),(b)に示すように、前記内筒102の回転を可能とするように当該内筒102の他端側(先端側)に連結されて乾留された乾留炭2を当該内筒102の他端側(先端側)から下方へ落下送出するシュータ204を備える。なお、前記シュータ204の側壁204b,204c,204dは、それぞれ平面をなしている。
前記シュータ204には、前記乾留ガス12および前記微粉乾留炭2aを排気可能としながらも、前記内筒102と連絡する箇所を含む空間と、前記排気ライン106と連結する箇所を含む空間とに区画し、その大きさを変えることが可能であり、当該乾留ガス12の流速である終端速度を調整することが可能なガス流速調整装置210が設けられる。前記ガス流速調整装置210は、駆動シリンダ211と、前記駆動シリンダ211のシリンダロッド(軸体)212と、前記シリンダロッド212に設けられ当該シリンダロッド212の進退に応じて前記シュータ104の天板204a、前記側壁204c,204dに沿って前後方向に進退する仕切り板213とを備える。なお、前記シリンダロッド212は、前記内筒102側に延在する形状をなしている。
前記仕切り板213は、前記シュータ204の側壁204c,204d間の大きさと略同じであり、前記シュータ204の天板204aから前記内筒102と連絡する箇所の下方まで延在する大きさを有する板体である。前記仕切り板213は、前記シュータ204と同様な素材で作製されたものであって、例えば鋼板製などである。前記駆動シリンダ211を制御して当該駆動シリンダ211の作動により、前記シリンダロッド212が伸長すると、これに伴い前記前記仕切り板213は前記内筒102側へ移動し、前記シリンダロッド212が収縮すると、これに伴い前記仕切り板213は前記内筒102側から離間し、前記シュータ204の側壁204b側に移動する。
上述した乾留ガス12の終端速度は、上述した第一番目の実施形態と同様、前記シュータ204内から前記排気ライン106へ排出するときの速度である。前記乾留ガス12の終端速度は、前記排気ライン106下方の前記シュータ204と前記仕切り板213とで構成される空間の水平断面の大きさに応じて変わる。前記乾留ガス12の終端速度と前記乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭12aの粒子径とは相関しており、前記乾留ガス12の終端速度が速くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は大きくなり、前記乾留ガス12の終端速度が遅くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は小さくなる。
なお、本実施形態においては、前記ホッパ101、前記内筒102、前記外筒103、前記シュータ204、前記ガス流速調整装置210などが石炭乾留装置200を構成し、前記シュータ204などが乾留炭排出手段を構成し、前記シュータ204、前記排気ライン106などがガス排出手段を構成し、前記駆動シリンダ211、前記シリンダロッド212、前記仕切り板213などがガス流速調整手段であるガス流速調整装置210を構成している。
このようなガス流速調整装置210を備えた本実施形態に係る石炭乾留装置200においては、前述した第一番目の実施形態の石炭乾留装置100の場合と同様に中心となる作動を生じさせることにより、前記乾燥炭1から乾留炭2を製造することができる。
そして、前記駆動シリンダ211の作動により前記シリンダロッド212を伸縮し前記仕切り板213を前記シュータ204の前記内筒102側に対して進退して、前記排気ライン106の下方であって、前記仕切り板213と前記シュータ204とで囲まれる領域の水平断面の大きさを調整することにより、前記乾留ガス12の終端速度が調整され、前記乾留ガス12の終端速度に応じて当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径が調整される。前記内筒102の軸方向中央よりも温度低下を生じる他端寄り、すなわち、前記外筒103で覆われず前記加熱ガス11で加熱されない部分にて前記乾留ガス12中の水銀系物質が前記乾留炭に物理吸着するが、前記水銀系物質が物理吸着されるのは、前記乾留炭2のうちの前記微粉乾留炭2aであり、前記微粉乾留炭2aが前記乾留ガス12に同伴されて前記排気ライン106から前記燃焼炉へ排出されることになる。つまり、前記シュータ204の下方から送出される前記乾留炭2は、前記水銀系物質の吸着が少ないものとなる。
したがって、本実施形態によれば、前述した実施形態の場合と同様、前記ガス流速調整装置210の前記仕切り板213により前記排気ライン106側の前記シュータ204内の断面積を調整することにより、排気ライン106から排出される乾留ガス12のガス流速を調整して、当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径を調整することができることから、乾留ガス12に同伴される乾留炭をその平均粒子径よりも遥かに小さくその平均粒子径のものの単位重量当たりの比表面積よりも遥かに大きい微粉乾留炭2aとし、前記乾留炭2から前記微粉乾留炭2aを分離し、生成する乾留炭2中の水銀濃度の上昇を抑制することができる。
[第三番目の実施形態]
本発明に係る石炭乾留装置の第三番目の実施形態を図6(a),(b)に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第二番目の実施形態に係る石炭乾留装置と同一の部材には同一の符号を付記しその説明を適宜省略する。
本実施形態に係る石炭乾留装置300は、図6(a),(b)に示すように、前記シュータ204に設けられ、前記乾留ガス12および前記微粉乾留炭2aを排気可能としながらも、前記内筒102と連絡する箇所を含む空間と、前記排気ライン106と連結する箇所を含む空間とに区画し、その大きさを変えることが可能であり、当該乾留ガス12の流速である終端速度を調整することが可能なガス流速調整装置310を備える。
前記ガス流速調整装置310は、モータ311と、前記モータ311の出力軸(軸体)312と、前記出力軸312に設けられ当該出力軸312の回転に応じて一端部側(上端部側)および他端部側(下端部側)が前記内筒102側に対して進退方向に揺動する仕切り板313とを備える。なお、前記出力軸312は、前記シュータ204の側壁204c,204d間にて延在する形状をなしている。
前記仕切り板313は、前記シュータ204の側壁204c,204d間の大きさと略同じであり、前記シュータ204の天板204aから前記内筒102と連絡する箇所の下方まで延在する大きさを有する板体である。前記仕切り板313は、前記シュータ204と同様な素材で作製されたものであって、例えば鋼板製などである。前記モータ311を制御して前記モータ311の作動により、前記出力軸312が回転すると、これに伴い前記前記仕切り板313の一端部側(上端部側)または他端部側(下端部側)は前記内筒102側へ移動する。ただし、前記仕切り板313の他端部側(下端部側)が前記内筒102側へ揺動したとき、当該仕切り板313の一端部側(上端部側)の側面部が前記排気ライン106の下方に対向することができるようになっている。この場合、前記内筒102から前記シュータ104内に流通した乾留ガス12の一部は、前記仕切り板313の他端部側(下端部側)の下方を回り込んで前記排気ライン106へ流通し、前記乾留ガス12の残部は、前記仕切り板313の側面部に衝突し前記排気ライン106側へ誘導されることになる。
上述した乾留ガス12の終端速度は、前記シュータ204内から前記排気ライン106へ排出するときの速度であり、前記排気ライン106下方の前記シュータ204と前記仕切り板313とで構成される空間の水平断面であって、最も小さくなる箇所の大きさに応じて変わる。この乾留ガス12の終端速度と当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径とは相関しており、前記乾留ガス12の終端速度が速くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は大きくなり、前記乾留ガス12の終端速度が遅くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は小さくなる。
なお、本実施形態においては、前記ホッパ101、前記内筒102、前記外筒103、前記シュータ204、前記ガス流速調整装置310などが石炭乾留装置300を構成し、前記シュータ204などが乾留炭排出手段を構成し、前記シュータ204、前記排気ライン106などがガス排出手段を構成し、前記モータ311、前記出力軸312、前記仕切り板313などがガス流速調整手段であるガス流速調整装置310を構成している。
このようなガス流速調整装置310を備えた本実施形態に係る石炭乾留装置300においては、前述した第二番目の実施形態の石炭乾留装置200の場合と同様に中心となる作動を生じさせることにより、前記乾燥炭1から乾留炭2を製造することができる。
そして、前記モータ311の作動により前記出力軸312を回転し前記仕切り板313を揺動して、前記仕切り板313と前記シュータ204とで囲まれる領域の水平断面の大きさを調整することにより、前記乾留ガス12の終端速度が調整され、前記乾留ガス12の終端速度に応じて当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径が設定される。前記内筒102の軸方向中央よりも温度低下を生じる他端寄り、すなわち、前記外筒103で覆われず前記加熱ガス11で加熱されない部分にて前記乾留ガス12中の水銀系物質が前記乾留炭に物理吸着するが、前記水銀系物質が物理吸着されるのは、前記乾留炭2のうちの前記微粉乾留炭2aであり、前記微粉乾留炭2aが前記乾留ガス12に同伴されて前記排気ライン106から前記燃焼炉へ排出されることになる。つまり、前記シュータ204の下方から送出される前記乾留炭2は、前記水銀系物質の吸着が少ないものとなる。
したがって、本実施形態によれば、前述した実施形態の場合と同様、前記ガス流速調整装置310の前記仕切り板313により前記排気ライン106側の前記シュータ204内の断面積を調整することにより、排気ライン106から排出される乾留ガス12のガス流速を調整して、当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径を調整することができることから、乾留ガス12に同伴される乾留炭をその平均粒子径よりも遥かに小さくその平均粒子径のものの単位重量当たりの比表面積よりも遥かに大きい微粉乾留炭2aとし、前記乾留炭2から前記微粉乾留炭2aを分離し、生成する乾留炭2中の水銀濃度の上昇を抑制することができる。
[第四番目の実施形態]
本発明に係る石炭乾留装置の第四番目の実施形態を図7(a),(b)に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第三番目の実施形態に係る石炭乾留装置と同一の部材には同一の符号を付記しその説明を適宜省略する。
本実施形態に係る石炭乾留装置400は、図7(a),(b)に示すように、前記シュータ204に設けられ、前記乾留ガス12および前記微粉乾留炭2aを排気可能としながらも、前記内筒102と連絡する箇所を含む空間と、前記排気ライン106と連結する箇所を含む空間とに区画し、その大きさを変えることが可能であり、当該乾留ガス12の流速である終端速度を調整することが可能なガス流速調整装置410を備える。
前記ガス流速調整装置410は、モータ411と、前記モータ411の出力軸(軸体)412と、前記出力軸412に設けられ当該軸体412の回転に応じて一端部側(上端部側)および他端部側(下端部側)が前記内筒102側に対して進退方向に揺動する仕切り板413とで構成される組みを複数(図示例では3つ)備える。これらの組みは、前記シュータ204の高さ方向で隣接して設けられる。最下段の組みは、前記シュータ204における前記内筒102と連絡する箇所の下方に設けられる。なお、前記出力軸412は、前記シュータ204の側壁204c,204d間にて延在する形状をなしている。
前記仕切り板413は、前記シュータ204の側壁204c,204d間の大きさと略同じ大きさを有する板体である。前記仕切り板413は、前記シュータ204と同様な素材で作製されたものであって、例えば鋼板製などである。前記モータ411を制御して前記モータ411の作動により、前記出力軸412が回転すると、これに伴い前記前記仕切り板413の一端部側(上端部側)または他端部側(下端部側)は前記内筒102側へ移動する。
上述した乾留ガス12の終端速度は、上述したガス流速調整装置310の場合と同様、前記シュータ204内から前記排気ライン106へ排出するときの速度であり、前記排気ライン106下方の前記シュータ204と前記仕切り板413とで構成される空間の水平断面であって、最も小さくなる箇所の大きさ応じて変わる。この乾留ガス12の終端速度と当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径とは相関しており、前記乾留ガス12の終端速度が速くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は大きくなり、前記乾留ガス12の終端速度が遅くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は小さくなる。
なお、本実施形態においては、前記ホッパ101、前記内筒102、前記外筒103、前記シュータ204、前記ガス流速調整装置410などが石炭乾留装置400を構成し、前記シュータ204などが乾留炭排出手段を構成し、前記シュータ204、前記排気ライン106などがガス排出手段を構成し、前記モータ411、前記出力軸412、前記仕切り板413などがガス流速調整手段であるガス流速調整装置410を構成している。
このようなガス流速調整装置410を備えた本実施形態に係る石炭乾留装置400においては、前述した第三番目の実施形態の石炭乾留装置300の場合と同様に中心となる作動を生じさせることにより、前記乾燥炭1から乾留炭2を製造することができる。
そして、前記モータ411の作動により前記出力軸412を回転し前記仕切り板413を揺動して、前記仕切り板413と前記シュータ204とで囲まれる領域の水平断面の大きさを調整することにより、前記乾留ガス12の終端速度が調整され、前記乾留ガス12の終端速度に応じて当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径が設定される。前記内筒102の軸方向中央よりも温度低下を生じる他端寄り、すなわち、前記外筒103で覆われず前記加熱ガス11で加熱されない部分にて前記乾留ガス12中の水銀系物質が前記乾留炭に物理吸着するが、前記水銀系物質が物理吸着されるのは、前記乾留炭2のうちの前記微粉乾留炭2aであり、前記微粉乾留炭2aが前記乾留ガス12に同伴されて前記排気ライン106から前記燃焼炉へ排出されることになる。つまり、前記シュータ204の下方から送出される前記乾留炭2は、前記水銀系物質の吸着が少ないものとなる。
したがって、本実施形態によれば、前述した実施形態の場合と同様、前記ガス流速調整装置410の前記仕切り板413により前記排気ライン106側の前記シュータ204内の断面積を調整することにより、排気ライン106から排出される乾留ガス12のガス流速を調整して、当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径を調整することができることから、乾留ガス12に同伴される乾留炭をその平均粒子径よりも遥かに小さくその平均粒子径のものの単位重量当たりの比表面積よりも遥かに大きい微粉乾留炭2aとし、前記乾留炭2から前記微粉乾留炭2aを分離し、生成する乾留炭2中の水銀濃度の上昇を抑制することができる。
[第五番目の実施形態]
本発明に係る石炭乾留装置の第五番目の実施形態を図8に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第二番目の実施形態に係る石炭乾留装置と同一の部材には同一の符号を付記しその説明を適宜省略する。
本実施形態に係る石炭乾留装置500は、図8に示すように、前記排気ライン106に設けられ、当該排気ライン106内を流通する乾留ガス12の流速を検知するガス流速検知器(ガス流速センサ)521と、前記ガス流速検知器521と電気的に接続される流量計522と、前記流量計522と入力側が電気的に接続すると共に前記駆動シリンダ211と出力側が電気的に接続する制御装置523と有するガス流速調整装置510を備える。
なお、本実施形態においては、前記ホッパ101、前記内筒102、前記外筒103、前記シュータ204、前記ガス流速調整装置510などが前記石炭乾留装置500を構成し、前記シュータ204などが乾留炭排出手段を構成し、前記シュータ204、前記排気ライン106などがガス排出手段を構成し、前記駆動シリンダ211、前記出力軸212、前記仕切り板213、前記ガス流速検知器521、前記流量計522、前記制御装置523などがガス流速調整手段であるガス流速調整装置510を構成し、前記ガス流速検知器521、前記流量計522、前記制御装置523などがガス状態検知手段を構成し、前記制御装置523などが制御手段を構成している。
このようなガス流速調整装置510を備えた本実施形態に係る石炭乾留装置500においては、前述した第二番目の実施形態の石炭乾留装置200の場合と同様に中心となる作動を生じさせることにより、前記乾燥炭1から乾留炭2を製造することができる。
前記ガス流速検知器521で前記排気ライン106内を流通する乾留ガス12の流速を検知すると、この検知値が前記流量計522に表示されると共に、前記制御装置523に送られる。前記制御装置523は、前記検知値に基づき、前記駆動シリンダ211の作動により前記仕切り板213を移動して、前記仕切り板313と前記シュータ204とで囲まれる領域の水平断面の大きさを調整することにより、前記乾留ガス12の終端速度が調整され、前記乾留ガス12の終端速度に応じて当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径が調整される。前記内筒102の軸方向中央よりも温度低下を生じる他端寄り、すなわち、前記外筒103で覆われず前記加熱ガス11で加熱されない部分にて前記乾留ガス12中の水銀系物質が前記乾留炭に物理吸着するが、前記水銀系物質が物理吸着されるのは、前記乾留炭2のうちの前記微粉乾留炭2aであり、前記微粉乾留炭2aが前記乾留ガス12に同伴されて前記排気ライン106から前記燃焼炉へ排出されることになる。つまり、前記シュータ204の下方から送出される前記乾留炭2は、前記水銀系物質の吸着が少ないものとなる。
したがって、本実施形態によれば、前記ガス流速検知器521により前記排気ライン106を流通する乾留ガス12の流速に応じて、前記制御装置523が前記駆動シリンダ211の作動を制御して、前記仕切り板213により前記排気ライン106側の前記シュータ204内の断面積を調整することにより、排気ライン106から排出される乾留ガス12のガス流速を調整して、当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径を調整することができることから、乾留ガス12に同伴される乾留炭をその平均粒子径よりも遥かに小さくその平均粒子径のものの単位重量当たりの比表面積よりも遥かに大きい微粉乾留炭2aとし、前記乾留炭2から前記微粉乾留炭2aを分離し、生成する乾留炭2中の水銀濃度の上昇を確実に抑制することができる。
[第六番目の実施形態]
本発明に係る石炭乾留装置の第六番目の実施形態を図9(a),(b)、図10、図11に基づいて説明する。なお、本実施形態では、上述した第二番目の実施形態に係る石炭乾留装置と同一の部材には同一の符号を付記しその説明を適宜省略する。
本実施形態に係る石炭乾留装置600は、図9(a),(b)に示すように、前記シュータ204に設けられ、前記乾留ガス12および前記微粉乾留炭2aを排気可能としながらも、前記内筒102と連絡する箇所を含む空間と、前記排気ライン106と連結する箇所を含む空間に区画し、その大きさを変えることが可能であり、当該乾留ガス12の遠心分離器612への入口流速を調整することが可能なガス流速調整装置610を備える。
前記ガス流速調整装置610は、前記シュータ204の天板204aに連結される送給管611と、前記送給管611に連結する遠心分離器612と、前記送給管611にて、駆動シリンダ616により移動可能に設けられた仕切り板(遮蔽壁)615と、前記遠心分離器612に一端部側が連結すると共に前記シュータ204の側壁204bに連結する排出管617と、前記排出管617の途中に設けられたロータリバルブ618とを備える。前記遠心分離器612は、小径をなし前記排気ライン106に一端部側(先端部側)が連結する内筒614と、前記内筒614を覆い、一端部側(上端部側)が前記送給管611と連結すると共に他端部側(下端部側)が前記排出管617と連結する外筒613とを備える。
前記仕切り板615は、前記送給管611の直径よりも大きい形状をなす板体である。前記仕切り板615は、前記シュータ204と同様な素材で作製されたものであって、例えば鋼板製などである。前記駆動シリンダ616の作動により、前記駆動シリンダ616のシリンダロッドが伸長すると、これに伴い前記仕切り板615は前記送給管611を閉塞するように移動し、前記シリンダロッドが収縮すると、これに伴い前記仕切り板615は前記送給管611を全開するように移動する。つまり、前記仕切り板615により前記送給管611内にて前記乾留ガス12および前記微粉乾留炭2aの流通可能な径断面積を調整可能になっている。
上述した乾留ガス12の遠心分離器612への入口流速は、前記シュータ204内から前記ガス流速調整装置610の前記送給管611を介して前記遠心分離器612へ流入するときの速度であり、前記送給管611と前記仕切り板615とで構成される空間の径断面積の大きさに応じて変わる。この乾留ガス12の前記遠心分離器612への入口流速である前記送給管611の前記仕切り板615による前記遠心分離器612への入口流速と、当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径、つまり、前記遠心分離器612により捕集可能な粒子径(捕集限界粒子径)とは相関しており、図10に示すように、前記遠心分離器612による微粒子の遠心力分離では前記送給管611の前記仕切り板615での入口流速Viの1/2乗に比例して捕集限界粒子径が小さくなる。すなわち、前記入口流速が大きいほど捕集できる限界の粒子径は小さくなり、捕集されずに乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径は小さくなる。したがって、前記仕切り板615により前記送給管611の径断面積を可変とすることで前記入口流速を変えて捕集できる粒子径(すなわち、捕集できずに乾留ガス側に搬送される微粉乾留炭の粒子径)の制御が可能となる。前記乾留ガス12の前記遠心分離器612への入口流速が速くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は小さくなり、前記乾留ガス12の前記遠心分離器612への入口流速が遅くなると当該乾留ガス12に同伴される前記微粉乾留炭2aの粒子径は大きくなる。
なお、本実施形態においては、前記ホッパ101、前記内筒102、前記外筒103、前記シュータ204、前記ガス流速調整装置610などが石炭乾留装置600を構成し、前記シュータ204などが乾留炭排出手段を構成し、前記シュータ204、前記排気ライン106、前記ガス流速調整装置610などがガス排出手段を構成し、前記送給管611、前記遠心分離器612、前記外筒613、前記内筒614、前記仕切り板(遮蔽壁)615、前記駆動シリンダ616、前記排出管617、前記ロータリバルブ618などがガス流速調整手段であるガス流速調整装置610を構成している。
このようなガス流速調整装置610を備えた本実施形態に係る石炭乾留装置600においては、前述した第二番目の実施形態の石炭乾留装置200の場合と同様に中心となる作動を生じさせることにより、前記乾燥炭1から乾留炭2を製造することができる。
ここで、前記仕切り板615による前記送給管611の断面積(前記遠心分離器612の入口断面積)と前記送給管611を通じて前記排気ライン側に排出される乾留ガス12の前記仕切り板615でのガス流速である前記遠心分離器612への入口流速との関係について、その一例を示す図11を参照して説明する。粒子径Dcの微粉乾留炭を乾留ガスに同伴させて捕集することが可能な乾留ガスのガス流速をVcとする
前記石炭乾留装置600の運転負荷が100%のときには、前記送給管611の前記仕切り板(遮蔽壁)615による前記遠心分離器612の入口断面積と前記遠心分離器612の入口をなす前記送給管611のガス流速が直線L21となることから、前記ガス流速調整装置610の前記仕切り板615により前記送給管611内の断面積を変えることが可能な範囲内であって前記送給管611の断面積をAc1とすることにより、前記送給管611における前記乾留ガス12の前記遠心分離器612への入口流速であるガス流速をVcとすることができることが明らかとなった。
前記石炭乾留装置600の運転負荷が80%のときには、前記送給管611の前記仕切り板(遮蔽壁)615による前記遠心分離器612の入口断面積と前記遠心分離器612の入口をなす前記送給管611のガス流速が直線L22となることから、前記ガス流速調整装置610の前記仕切り板615により前記送給管611内の断面積を変えることが可能な範囲内であって前記送給管611の断面積をAc2とすることにより、前記送給管611における前記乾留ガス12の前記遠心分離器612への入口流速であるガス流速をVcとすることができることが明らかとなった。
前記石炭乾留装置600の運転負荷が60%のときには、前記送給管611の前記仕切り板(遮蔽壁)615による前記遠心分離器612の入口断面積と前記遠心分離器612の入口をなす前記送給管611のガス流速が直線L23となることから、前記ガス流速調整装置610の前記仕切り板615により前記送給管611内の断面積を変えることが可能な範囲内であって前記送給管611の断面積をAc3とすることにより、前記送給管611における前記乾留ガス12の前記遠心分離器612への入口流速であるガス流速をVcとすることができることが明らかとなった。
つまり、前記石炭乾留装置600の運転負荷が定格値以下に下がると、前記内筒102内で発生する乾留ガス量も減少するが、このような場合であっても、前記送給管611の断面を可変とすることにより、粒子径Dcの微粉乾留炭2aを同伴させることが可能な乾留ガス12の前記遠心分離器612への入口流速を維持することができることが明らかとなった。すなわち、前記石炭乾留装置600の運転負荷に依らず、前記遠心分離器612入口のガス流速は粒子径Dcを捕集可能な速度Vcを維持でき、これにより、粒子径Dc以下の微粉乾留炭2aを乾留ガス12に同伴させることができることが明らかとなった。
他方、前記水銀系物質を物理又は化学吸着した前記微粉乾留炭2aは、前記乾留ガス12と共に前記石炭乾留装置600の前記シュータ204の上方から前記排気ライン106を介して前記燃焼炉へ送給されることにより、先に説明したように、前記不活性ガス(窒素、一酸化炭素などを含む)および空気(必要に応じて助燃剤)と共に燃焼されて前記加熱ガスの生成に利用される。このとき、前記微粉乾留炭2aに吸着していたHgSやHgCl2等の前記水銀系物質は、前記燃焼に伴って、前記加熱ガス11中にガス状のHgとして存在するようになる。前記加熱ガス11は、前記石炭乾留装置600の前記内筒102の加熱に利用された後に排ガス処理装置で処理され、塩化水銀や硫酸カルシウム等に置換されて回収された後、系外へ排出される。
したがって、本実施形態によれば、加熱ガス11で加熱されない部分にて、乾留炭2の温度が低下すると、微粉乾留炭2aの粒子径が平均粒子径よりも遥かに小さく、その単位重量当たりの比表面積が平均粒子径のものよりも遥かに大きいため、前記乾留ガス12中の水銀系物質の大部分が乾留炭12の中の微粉乾留炭12aに物理又は化学吸着するようになるが、前記ガス流速調整装置610の前記仕切り板615により前記送給管611内の径断面積を調整することにより、前記送給管611から前記排気ライン106側へ排出される乾留ガス12のガス流速を調整して、当該乾留ガス12に同伴される微粉乾留炭2aの粒子径を調整することができることから、乾留ガス12に同伴される乾留炭をその平均粒子径よりも遥かに小さくその平均粒子径のものの単位重量当たりの比表面積よりも遥かに大きい微粉乾留炭2aとし、前記乾留炭2から前記微粉乾留炭2aを分離し、生成する乾留炭2中の水銀濃度の上昇を抑制することができる。
[他の実施形態]
上述したガス流速調整装置510を上述したガス流速調整装置110,310,410610に適用することも可能である。
上記では、前記出力軸412と前記仕切り板413とで構成される組みを3つ有するガス流速調整装置410を備える石炭乾留装置400を用いた説明したが、前記出力軸412と前記仕切り板413とで構成される組みの数量は3つに限らず2つや4つ以上としたガス流速調整装置を備える石炭乾留装置とすることも可能である。
上記では、略中央部に出力軸312が設けられて一端部側(上端部側)および他端部側(下端部側)が揺動可能な仕切り板313を有するガス流速調整装置310を備える石炭乾留装置300を用いた説明したが、一端部側(上端部側)に出力軸が設けられて、他端部側(下端部側)が揺動可能な仕切り板を有するガス流速調整装置を備える石炭乾留装置とすることも可能である。
本発明に係る石炭乾留装置は、生成する乾留炭中の水銀濃度の上昇を抑制することができるので、各種産業において、極めて有益に利用することができる。
1 乾燥炭
2 乾留炭
2a 微粉乾留炭
100 石炭乾留装置
101 ホッパ
102 内筒
103 外筒
104 シュータ
105 乾燥炭搬送ライン
106 排気ライン
107 加熱ガス送給ライン
108 排ガスライン
110 ガス流速調整装置
111 モータ
112 出力軸(軸体)
113,114 仕切り板(板体)
200 石炭乾留装置
204 シュータ
210 ガス流速調整装置
211 駆動シリンダ
212 シリンダロッド(軸体)
213 仕切り板
300 石炭乾留装置
310 ガス流速調整装置
311 モータ
312 出力軸(軸体)
313 仕切り板
400 石炭乾留装置
410 ガス流速調整装置
411 モータ
412 出力軸(軸体)
413 仕切り板
500 石炭乾留装置
510 ガス流速調整装置
521 ガス流速検知器
522 流量計
523 制御装置
600 石炭乾留装置
610 ガス流速調整装置
611 送給管
612 遠心分離器
613 外筒
614 内筒
615 仕切り板(遮蔽壁)
616 駆動シリンダ
617 排出管
618 ロータリバルブ

Claims (11)

  1. 外筒の内側に内筒を回転可能に支持し、前記外筒の内部に加熱ガスを供給されると共に、前記内筒の一端側から内部に石炭を供給して、当該内筒を回転させることにより、当該石炭を当該内筒の一端側から他端側へ移動させつつ撹拌しながら加熱乾留して、当該内筒の他端側から乾留炭および乾留ガスを送出するロータリキルン方式の石炭乾留装置であって、
    前記内筒の他端側に連結して設けられ、前記乾留炭を排出する乾留炭排出手段と、
    前記乾留炭排出手段に連結して設けられ、前記乾留ガスを排出するガス排出手段と、
    前記乾留炭排出手段に設けられ、前記ガス排出手段へ排出される前記乾留ガスの流速を調整するガス流速調整手段と
    を備え
    前記乾留炭排出手段がシュータであり、かつ、前記ガス排出手段が前記シュータの上方に配置され、
    前記ガス流速調整手段が、前記乾留ガスを前記ガス排出手段側へ排出可能であって、前記シュータ内の空間を前記内筒側と前記ガス排出手段側とに仕切り、前記シュータ内の空間における前記ガス排出手段側の水平断面の大きさを調整可能な仕切り板を備える
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  2. 請求項に記載された石炭乾留装置であって、
    前記仕切り板が、前記シュータの高さ方向に延在するように配置されるモータの出力軸に設けられ、当該モータの作動により先端部側が水平方向で揺動可能な2つの板体で構成される
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  3. 請求項2に記載された石炭乾留装置であって、
    前記シュータにおける前記内筒と連絡する箇所に対向する側壁が水平断面にて外側に凸となる円弧状をなし、
    前記2つの板体は、前記モータの出力軸と前記シュータの側壁間にて、前記シュータの天板から前記内筒と連絡する箇所の下方まで延在する大きさを有する
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  4. 請求項に記載された石炭乾留装置であって、
    前記仕切り板が、駆動シリンダのシリンダロッドに設けられ、当該駆動シリンダの作動により前記内筒に対して進退可能な板体で構成される
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  5. 請求項4に記載された石炭乾留装置であって、
    前記板体は、前記シュータにおける前記内筒の径方向に位置する側壁間にて、前記シュータの天板から前記内筒と連絡する箇所の下方まで延在する大きさを有する
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  6. 請求項に記載された石炭乾留装置であって、
    前記仕切り板が、モータの出力軸に設けられ、当該モータの作動により少なくとも一端部側が前記内筒に対して揺動可能な板体で構成される
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  7. 請求項6に記載された石炭乾留装置であって、
    前記モータの出力軸は、前記シュータにおける前記内筒の径方向に位置する側壁間で延在するように配置され、
    前記板体は、前記シュータの前記側壁間にて、前記シュータの天板から前記内筒と連絡する箇所の下方まで延在する大きさを有する
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  8. 請求項に記載された石炭乾留装置であって、
    前記モータの出力軸は、前記シュータにおける前記内筒の径方向に位置する側壁間で延在するように配置され、
    前記板体を複数組み備え
    前記板体は、前記シュータの前記側壁間の大きさと同じであり、
    複数組みの前記板体は、前記シュータの高さ方向で隣接して配置され、
    最下段の組みの前記板体は、前記内筒と連絡する箇所の下方に配置される
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  9. 外筒の内側に内筒を回転可能に支持し、前記外筒の内部に加熱ガスを供給されると共に、前記内筒の一端側から内部に石炭を供給して、当該内筒を回転させることにより、当該石炭を当該内筒の一端側から他端側へ移動させつつ撹拌しながら加熱乾留して、当該内筒の他端側から乾留炭および乾留ガスを送出するロータリキルン方式の石炭乾留装置であって、
    前記内筒の他端側に連結して設けられ、前記乾留炭を排出する乾留炭排出手段と、
    前記乾留炭排出手段に連結して設けられ、前記乾留ガスを排出するガス排出手段と、
    前記乾留炭排出手段に設けられ、前記ガス排出手段へ排出される前記乾留ガスの流速を調整するガス流速調整手段と
    を備え、
    前記乾留炭排出手段がシュータであり、かつ、前記ガス排出手段が前記シュータの上方に配置され、
    前記ガス流速調整手段が、前記シュータの天板に連結され、前記乾留ガスおよび前記乾留炭が流通する送給管と、前記送給管に連結すると共に前記ガス排出手段に連結し、遠心分離により前記乾留炭を前記乾留ガスから分離する遠心分離器と、前記遠心分離器に連結すると共に前記シュータの側壁に連結する排出管と、前記排出管に設けられたロータリバルブと、前記送給管における前記乾留ガスの前記遠心分離器への入口流速に影響を及ぼす位置に設けられ、前記乾留ガスが流通する径断面の大きさを調整可能な仕切り板とを備える
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  10. 請求項9に記載された石炭乾留装置であって、
    前記仕切り板は、駆動シリンダのシリンダロッドに設けられ、当該シリンダの作動により前記送給管を閉塞可能に移動する
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
  11. 請求項1乃至請求項10の何れか一項に記載された石炭乾留装置であって、
    前記ガス排出手段により排出される前記乾留ガスのガス流速を検知可能なガス状態検知手段と、
    前記ガス状態検知手段により検知されたガス流速に基づき前記ガス流速調整手段を制御する制御手段と
    を備える
    ことを特徴とする石炭乾留装置。
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