JP5583158B2 - 液晶光学素子、駆動装置及び画像表示装置 - Google Patents

液晶光学素子、駆動装置及び画像表示装置 Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、液晶光学素子、駆動装置及び画像表示装置に関する。
液晶分子の複屈折性を利用し、電圧の印加に応じて屈折率の分布を変化させる液晶光学素子が知られている。また、この液晶光学素子と、画像表示部と、を組み合わせた立体画像表示装置がある。
この立体画像表示装置では、液晶光学素子の屈折率の分布を変化させることで、画像表示部に表示された画像をそのまま観察者の眼に入射させる状態と、画像表示部に表示された画像を複数の視差画像として観察者の眼に入射させる状態と、を切り替える。これにより、二次元表示動作と三次元画像表示動作とを実現する。フレネルゾーンプレートの光学原理を利用して光の経路を変更する技術も知られている。このような表示装置において高い表示品位が求められている。
特開2011−186431号公報
本発明の実施形態は、高品位の表示を提供する液晶光学素子、駆動装置及び画像表示装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、第1基板部と、第2基板部と、液晶層と、駆動部と、を備えた液晶光学素子が提供される。
前記第1基板部は、第1主面を有する第1基板と、複数の第1電極と、複数の第2電極と、を含む。前記複数の第1電極は、前記第1主面上に設けられ、第1方向に延び、前記第1方向に対して非平行な方向に並ぶ。前記複数の第2電極は、前記第1主面上に設けられ、前記第1方向に延びる。前記複数の第2電極のうちの1つの第2電極は、最近接の2つの前記第1電極の、前記第1主面に対して平行で前記第1方向に対して垂直な第2方向における中心を結ぶ線分の中点を通り前記第1方向に対して平行な中心軸と、前記最近接の2つの第1電極のうちの一方と、の間に配置される。前記複数の第2電極のうちの別の1つの第2電極は、前記中心軸と、前記最近接の2つの第1電極のうちの他方と、の間に配置される。
前記第2基板部は、前記第1主面と対向する第2主面を有する第2基板と、対向電極と、を含む。前記対向電極は、前記第2主面上に設けられ、前記第1電極及び前記第2電極と対向する。
前記液晶層は、前記第1基板部と前記第2基板部との間に設けられる。
前記駆動部は、前記第1電極、前記第2電極及び前記対向電極に電気的に接続され、前記第1電極と前記対向電極との間の電位差、及び、前記第2電極と前記対向電極との間の電位差を制御して前記液晶層に屈折率分布を形成する。
前記屈折率分布は、前記第1電極の前記第2方向の前記中心の前記第2方向の位置上の端部分から、前記中心軸の第2方向の位置上の中心部分に向かって単調に上昇する。前記屈折率分布のうちの第1部分における前記屈折率の第1上昇率は、前記屈折率分布のうちの前記第1部分と前記中心部分との間の第2部分における前記屈折率の第2上昇率よりも高い。前記第2上昇率は、前記屈折率分布のうちの前記第2部分と前記中心部分との間の第3部分における前記屈折率の第3上昇率よりも低い。前記第3上昇率は、前記屈折率分布のうちの前記第3部分と前記中心部分との間の第4部分における前記屈折率の第4上昇率よりも高い。
実施形態に係る液晶光学素子の構成を例示する模式図である。 実施形態に係る液晶光学素子の光学特性を例示するグラフ図である。 実施形態に係る液晶光学素子の構成を例示する模式図である。 実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。 実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。 実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。 図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。 図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。 実施形態に係る液晶光学素子の特性を例示するグラフ図である。 図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。 図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚さと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施形態)
図1は、実施形態に係る液晶光学素子の構成を例示する模式図である。
図1に表したように、本実施形態に係る液晶光学素子111は、第1基板部10uと、第2基板部20uと、液晶層30と、駆動部72と、を含む。
図1では、液晶光学素子111の一部の構成の断面を模式的に表している。
第1基板部10uは、第1基板10と、複数の第1電極11と、複数の第2電極12と、を含む。第1基板10は、第1主面10aを有する。複数の第1電極11及び複数の第2電極12は、第1主面10a上に設けられる。複数の第1電極11のそれぞれは、第1方向に延びる。複数の第1電極11は、第1方向に対して非平行な方向に沿って並ぶ。第1主面10aに対して平行で第1方向に対して垂直な方向を第2方向とする。複数の第1電極11は、例えば、第2方向に沿って並ぶ。図1においては、複数の第1電極11のうちの2つが図示されている。複数の第1電極11の数は任意である。
ここで、第1方向をY軸方向とする。第2方向をX軸方向とする。X軸方向とY軸方向とに対して垂直な第3方向をZ軸方向とする。
最近接の第1電極11の間には、中心軸59がある。中心軸59は、最近接の2つの第1電極11のそれぞれのX軸方向における中心を結ぶ中点を通る。中心軸59は、Y軸方向に対して平行である。
第1主面10aのうちで、中心軸59と、最近接の2つの第1電極11のうちの一方の電極11pと、の間の領域を第1領域R1とする。第1主面10aのうちで、中心軸59と、最近接の2つの第1電極11のうちの他方の電極11qと、の間の領域を第2領域R2とする。中心軸59から電極11pに向かう方向を、+X方向とする。なお、中心軸59から電極11qに向かう方向は、−X方向に相当する。
複数の第2電極12は、最近接の2つの第1電極11と、中心軸59と、のそれぞれの間に設けられる。すなわち、複数の第2電極12は、最近接の2つの第1電極11の間に、2つ設けられる。複数の第2電極12は、それぞれY軸方向に延びる。第1領域R1に存在する1つの第2電極12と、第2領域R2に存在する1つの第2電極12とは、例えば、中心軸59を対称軸とした実質的な線対称の配置とされている。ただし、厳密な線対称でなくても良い。例えば、液晶層30の配列の分布(例えばプレチルト角など)に基づいて、微小な非対称性が導入されても良い。
このように、複数の第2電極12のうちの1つの第2電極12は、最近接の2つの第1電極11の第2方向における中心を結ぶ線分の中点を通り第1方向に対して平行な中心軸59と、最近接の2つの第1電極11のうちの一方(電極11p)と、の間に配置される。複数の第2電極12のうちの別の1つの第2電極12は、中心軸59と、最近接の2つの第1電極11のうちの他方(電極11q)と、の間に配置される。
第1電極11のX軸方向の中心位置から中心軸59までの距離をL1とする。第2電極12のX軸方向の中心位置から中心軸59までの距離をL2とする。このとき、距離L2は、例えば、距離L1の40%以上60%以下である。
第1電極11の配設ピッチ(最近接の第1電極11どうしのそれぞれのX軸方向の中心の間の距離)は、例えば、10マイクロメートル(μm)以上1000μm以下である。従って、距離L1は、例えば、5μm以上500μm以下である。配設ピッチは、所望な仕様(後述する屈折率分布型レンズの特性)に適合するように設定される。距離L2は、例えば、2μm以上300μm以下である。第1電極11及び第2電極12のX軸方向に沿う長さ(幅)は、例えば、5μm以上300μm以下である。
第2基板部20uは、第2基板20と、対向電極20cと、を含む。第2基板20は、第1主面10aと対向する第2主面20aを有する。対向電極20cは、第2主面20a上に設けられる。対向電極20cは、X−Y平面に射影したときに、複数の第1電極11、及び、複数の第2電極12のそれぞれと重なる。対向電極20cは、例えば、X−Y平面内に延在する。
第1基板10、第1電極11、第2電極12、第2基板20及び対向電極20cは、光に対して透過性である。具体的には透明である。
第1基板10及び第2基板20には、例えば、ガラスまたは樹脂などの透明材料が用いられる。第1基板10及び第2基板20は、板状またはシート状である。第1基板10及び第2基板20の厚さは、例えば、50μm以上2000μm以下である。ただし、厚さは任意である。
第1電極11、第2電極12及び対向電極20cは、例えば、In、Sn、Zn及びTiよりなる群から選ばれた少なくとも1つ(1種)の元素を含む酸化物を含む。これらの電極には、例えばITOが用いられる。例えば、In及びSnOの少なくともいずれかを用いても良い。これらの電極の厚さは、例えば約200ナノメートル(nm)(例えば100nm以上350nm以下)である。電極の厚さは、例えば、可視光に対して高い透過率が得られる厚さに設定される。
液晶層30は、第1基板部10uと第2基板部20uとの間に設けられる。液晶層30は、液晶材料を含む。液晶材料には、ネマティック液晶(液晶光学素子111の使用温度においてネマティック相)が用いられる。液晶材料は、正の誘電異方性または負の誘電異方性を有する。正の誘電異方性の場合、液晶層30における液晶の初期配列(液晶層30に電圧を印加しないとき)は、例えば、実質的に水平配向である。負の誘電異方性の場合、液晶層30における液晶の初期配列は、実質的に垂直配向である。ここで、本願明細書においては、水平配向においては、液晶のダイレクタ(液晶分子の長軸)とX−Y平面との角度(プレチルト角)は、0°以上30°以下である。垂直配向においては、例えば、プレチルト角は、60°以上90°以下である。初期配列、及び、電圧印加時の配列の少なくともいずれかにおいて、液晶のダイレクタは、X軸方向に平行な成分を有する。
以下では、液晶層30に含まれる液晶の誘電異方性は正であり、初期配列が実質的に水平配向である場合について説明する。
実質的な水平配向の場合、初期配列において、X−Y平面に射影したとき、ダイレクタは、X軸方向に対して実質的に平行である。例えば、X−Y平面に射影したとき、ダイレクタとX軸方向との角度(の絶対値)は、10度以下である。液晶層30の第1基板部10uの近傍での配向方向は、液晶層30の第2基板部20uの近傍での配向方向に対して反平行である。すなわち、初期配向はて、スプレイ配列ではない。
第1基板部10uは、配向膜(図示しない)をさらに含んでも良い。第1基板部10uの配向膜と、第1基板10と、の間に、第1電極11及び第2電極12が配置される。第2基板部20uは、配向膜(図示しない)をさらに含んでも良い。第2基板部20uの配向膜と、第2基板20との間に、対向電極20cが配置される。これらの配向膜には例えばポリイミドが用いられる。配向膜に例えばラビング処理を行うことで、液晶層30の初期配列が得られる。第1基板部10uのラビング処理の方向は、第2基板部20uのラビング方向に対して反平行である。配向膜に光照射処理を行うことで、初期配向を得ても良い。
第1電極11と対向電極20cとの間、及び、第2電極12と対向電極20cとの間に電圧を印加することで、液晶層30における液晶配向が変化する。液晶配向の変化に伴って液晶層30に屈折率分布が形成される。この屈折率分布により、液晶光学素子111に入射する光の進行方向を変化させる。この光の進行方向の変化は、主に屈折効果に基づく。
駆動部72は、第1電極11、第2電極12及び対向電極20cに電気的に接続される。駆動部72は、第1電極11、第2電極12及び対向電極20cに電圧を印加することにより、屈折率分布RDを液晶層30に形成する。駆動部72は、第1電極11と対向電極20cとの間の電位差、及び、第2電極12と対向電極20cとの間の電位差を制御して、液晶層30に屈折率分布を形成する。液晶光学素子111は、屈折率分散型の液晶光学素子である。駆動部72と実質的に同じ機能を有する駆動装置100を液晶光学素子111と別に設けてもよい。
図2は、実施形態に係る液晶光学素子の光学特性を例示するグラフ図である。
図2の横軸は、X軸方向の位置xである。図2の縦軸は、屈折率nである。
図2は、駆動部72が液晶層30に形成する屈折率分布RDのX−Z平面(X軸方向とZ軸方向とに対して平行な平面)における屈折率の分布曲線を模式的に表している。
図2に表したように、屈折率分布RDは、第1電極11から中心軸59に向かって屈折率が単調に上昇する。屈折率分布RDは、第1電極11の第2方向の中心の第2方向の位置上の端部分11xから、中心軸59の第2方向の位置上の中心部分59xに向かって、単調に上昇する。屈折率分布RDは、第1電極11から中心軸59に向かう方向において屈折率の減少する部分を持たない。
屈折率分布RDのうちの第1電極11の近傍の一部を第1部分PA1とする。屈折率分布RDのうちの第1部分PA1と中心軸59との間の一部を第2部分PA2とする。屈折率分布RDのうちの第2部分PA2と中心軸59との間の一部を第3部分PA3とする。屈折率分布RDのうちの第3部分PA3と中心軸59との間の少なくとも一部を第4部分PA4とする。
第1部分PA1の屈折率分布RDの傾き(X軸方向の位置の変化に対する屈折率の変化の度合い)を第1傾きS1とする。第2部分PA2の屈折率分布RDの傾きを第2傾きS2とする。第3部分PA3の屈折率分布RDの傾きを第3傾きS3とする。第4部分PA4の屈折率分布RDの傾きを第4傾きS4とする。屈折率分布RDにおいて、第2傾きS2は、第1傾きS1よりも小さい。第3傾きS3は、第2傾きS2よりも大きい。第4傾きS4は、第3傾きS3よりも小さい。
第1電極11のX軸方向の中心位置を第1位置PT1とする。第2電極12のX軸方向の中心位置を第2位置PT2とする。第1位置PT1と第2位置PT2との間のX軸方向における中心位置を第3位置PT3とする。第2位置PT2と中心軸59との間のX軸方向における中心位置を第4位置PT4とする。
第1部分PA1は、例えば、第1位置PT1と第3位置PT3との間の部分である。第2部分PA2は、例えば、第3位置PT3と第2位置PT2との間の部分である。第3部分PA3は、例えば、第2位置PT2と第4位置PT4との間の部分である。第4部分PA4は、例えば、第4位置PT4と中心軸59との間の部分である。第1部分PA1、第2部分PA2、第3部分PA3及び第4部分PA4は、屈折率分布RDの第1電極11と中心軸59との間の任意の部分でよい。
第1傾きS1とは、例えば、第1部分PA1における屈折率分布RDの曲線の近似直線ALの傾きである。第2傾きS2とは、例えば、第2部分PA2における屈折率分布RDの曲線の近似直線ALの傾きである。第3傾きS3とは、例えば、第3部分PA3における屈折率分布RDの曲線の近似直線ALの傾きである。第4傾きS4とは、例えば、第4部分PA4における屈折率分布RDの曲線の近似直線ALの傾きである。
このように、屈折率分布RDのうちの第1部分PA1における屈折率の第1上昇率(第1傾きS1)は、屈折率分布RDのうちの第1部分PA1と中心部分59xとの間の第2部分PA2における屈折率の第2上昇率(第2傾きS2)よりも高い。
第2上昇率は、屈折率分布RDのうちの第2部分PA2と中心部分59xとの間の第3部分PA3における屈折率の第3上昇率(第3傾きS3)よりも低い。
第3上昇率は、屈折率分布RDのうちの第3部分PA3と中心部分50xとの間の第4部分PA4における屈折率の第4上昇率(第4傾きS4)よりも高い。
駆動部72は、第1電極11と対向電極20cとの間に第1電圧V1を印加し、第2電極12と対向電極20cとの間に第2電圧V2を印加する。ここで、2つの電極の間の電位を同じにする(零ボルトにする)状態も、便宜的に、電圧を印加する状態に含まれるものとする。
第1電圧V1の絶対値は、第2電圧V2の絶対値よりも大きい。第1電圧V1及び第2電圧V2は、直流電圧でも交流電圧でも良い。交流電圧である場合は、第1電圧V1の実効値は、第2電圧V2の実効値よりも大きい。
対向電極20cの電位を固定し、第1電極11及び第2電極12の少なくともいずれかの電位を交流で変化させても良い。例えば、対向電極20cの電位の変化の極性とは逆極性の電圧を第1電極11に供給することで、第1電圧V1の絶対値(実効値)を比較的大きくできる。このような駆動法を用いることで、駆動回路の電源電圧を小さくでき、駆動ICの耐圧仕様が緩和される。
液晶層30のプレチルト角が比較的小さい(例えば10度以下)場合は、液晶層30の液晶配向の変化に関する閾値電圧Vthが比較的明確である。この場合、例えば、第1電圧V1及び第2電圧V2は、閾値電圧Vthよりも大きく設定される。
第1電圧V1及び第2電圧V2は、液晶層30の液晶配向を初期配列から変化させる電圧である。各電極に印加する電圧により、液晶層30の液晶配向が変化し、それに基づいて、上記の屈折率分布RDが形成される。例えば、液晶層30の誘電異方性が正で、電圧がかかっている場合に液晶が立ち上がり、電圧をかけない場合、配向方向に液晶が倒れている場合において、屈折率分布RDを形成する場合、駆動部72は、例えば、第1電圧V1の絶対値(実効値)を4V以上20V以下にする。駆動部72は、例えば、第2電圧V2の絶対値(実効値)を1V以上10V以下にする。
また、液晶光学素子111において、例えば、第1電極11と対向電極20cとの間の電圧が第1電圧V1以下、第2電極12と対向電極20cとの間の電圧が第2電圧V2以下である場合には、液晶層30に均一な屈折率分布が形成される。この場合、液晶光学素子111に入射する光の進行方向は、実質的に変化しない。
図3は、実施形態に係る液晶光学素子の構成を例示する模式図である。
図3は、液晶光学素子111の使用状態の例も示している。液晶光学素子111は、画像表示部80と共に用いられる。実施形態に係る画像表示装置211は、実施形態に係る任意の液晶光学素子(この例では液晶光学素子111)と、画像表示部80と、を含む。画像表示部80には、任意の表示装置を用いることができる。例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置またはプラズマディスプレイなどを用いることができる。
画像表示部80は、表示部81を含む。表示部81は、液晶光学素子111と積層される。表示部81は、画像情報を含む光を液晶層30に入射させる。この例では、光は、第1基板部10uを介して液晶層30に入射し、第2基板部20uを介して外部に出射する。
光は、実質的にZ軸方向に進行する直線偏光状態にある。この直線偏光の偏光軸(電場の振動面のX−Y平面における方位軸)は、X軸方向である。すなわち、この直線偏光の偏光軸は、液晶層30の液晶分子のダイレクタ(長軸)と平行な方向である。この直線偏光は、例えば、X軸方向を偏光軸とする光学フィルタ(偏光子)を光路上に配置することで形成される。
画像表示部80は、表示部81を駆動する表示駆動部82をさらに含むことができる。表示駆動部82は、駆動信号を表示部81に供給する。表示部81は、表示駆動部82からの駆動信号を基に、変調された光を生成する。
液晶光学素子111は、第1電極11、第2電極12及び対向電極20cに印加する電圧により、光路を変更する動作状態と、光路を実質的に変更しない動作状態と、を有する。光路を変更する動作状態の液晶光学素子111に光が入射することで、画像表示装置211は、例えば、三次元表示を提供する。また、例えば、光路を実質的に変更しない動作状態において、画像表示装置211は、例えば、二次元画像表示を提供する。
駆動部72は、表示駆動部82と有線または無線の方法(電気方法または光学方法など)により、接続されても良い。また、画像表示装置211は、駆動部72と表示駆動部82とを制御する制御部(図示しない)をさらに含んでも良い。
最近接の2つの第1電極11の間に4つ以上の電極を設け、各電極に印加する電圧を調整することにより、フレネルレンズ状の屈折率分布を液晶層30に形成する液晶光学素子がある。また、例えば、複数の第1の電極11と対向電極20cとの間に電圧を印加し、凸レンズ状の屈折率分布を液晶層30に形成する液晶光学素子もある。フレネルレンズ状の屈折率分布を形成する構成では、凸レンズ状の屈折率分布を形成する構成に比べて、液晶層30の厚さを薄くすることができる。また、光路を変更する動作状態と、光路を実質的に変更しない動作状態と、の間の切り替えにおける液晶層30の応答速度を向上させることができる。
しかしながら、フレネルレンズ状の屈折率分布を形成する構成には、逆向きの傾きが液晶層30に形成されるという問題がある。逆向きの傾きとは、屈折率分布によって形成されるレンズの焦点と、異なる方向を向く傾きである。例えば、図2において、第1領域R1における第1傾きS1〜第4傾きS4は、それぞれ、左上がりの傾きである。液晶光学素子111の第1領域R1の液晶層30において、左上がりの傾きを正とするとき、逆向きの傾きとは、左下がりの傾きである。
液晶層30の逆向きの傾きによって集光された光は、オフセット輝度と呼ばれる妨害視差として漏れ込む。液晶層30の逆向きの傾きは、三次元表示の際に、視差画像の混視(クロストーク)の要因となり、観察者の立体視の妨げとなる。また、フレネルレンズ状の屈折率分布を形成する構成において、逆向きの傾きを抑えるためには、各電極に比較的高い電圧を印加する必要がある。しかしながら、各電極に高い電圧を印加すると、液晶の立ち上がる際に配向方向以外の成分が生じ、液晶の配向欠陥が生じやすくなり、目的とする屈折率分布が得られなくなってしまう。
一方、液晶光学素子111が形成する屈折率分布RDにおいては、逆向きの傾きの発生を抑えることができる。これにより、液晶光学素子111では、クロストークの発生を抑えることができる。液晶光学素子111では、高品位な表示が可能になる。また、屈折率分布RDの形成は、比較的低い電圧の印加で実現できる。屈折率分布RDでは、凸レンズ状の屈折率分布に比べて、液晶層30の厚さを薄くでき、応答速度も速い。液晶光学素子111では、低電圧で段差をゆるやかに形成することにより、オフセット輝度の漏れ込み量を小さくし、3D表示劣化を低減させることができる。
図4は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。
図4に表したように、液晶光学素子112の第1基板部10uは、複数の第3電極13を、さらに含む。複数の第3電極13は、第1主面10a上に設けられる。複数の第3電極13は、Y軸方向に延びる。第3電極13は、第1主面10a上の中心軸と重なる位置に設けられる。例えば、第3電極13は、最近接の2つの第1電極11の間のX軸方向の中央に設けられる。すなわち、第3電極13は、中心軸59上に設けられる。複数の第3電極13は、駆動部72に電気的に接続される。駆動部72は、屈折率分布RDの形成の際に、第3電極13と対向電極20cとの間の電位差をさらに制御する。
駆動部72は、第1電極11と対向電極20cとの間に第1電圧V1を印加し、第2電極12と対向電極20cとの間に第2電圧V2を印加し、第3電極13と対向電極20cとの間に第3電圧V3を印加する。第1電圧V1の絶対値(実効値)は、第3電圧V3の絶対値(実効値)よりも大きい。第2電圧V2の絶対値(実効値)は、第3電圧V3の絶対値(実効値)よりも大きい。例えば、対向電極20cの電位を交流で変化させ、その変化の極性と同じ極性の電圧を第3電極13に供給することで、第3電圧V3の絶対値(実効値)は比較的小さくできる。例えば、第3電圧V3は、液晶層30の液晶配向の変化に関する閾値電圧Vth以下に設定される。第3電圧V3は、例えば、液晶層30の液晶配向を、初期配列、または、初期配列に近い配向状態に維持する電圧である。第3電圧V3の絶対値(実効値)は、例えば、0V以上2V以下である。
このように、第1基板部10uに第3電極13を設け、第3電極13に第3電圧V3を印加することで、屈折率分布RDを、より適切に形成することができる。
図5は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。
図5に表したように、液晶光学素子113の第1基板部10uは、複数の第4電極14を、さらに含む。複数の第4電極14は、第1主面10a上に設けられる。複数の第4電極14は、Y軸方向に延びる。複数の第4電極14は、第1電極11と第2電極12とのそれぞれの間に設けられる。複数の第4電極14のうちの1つの第4電極14は、最近接の2つの第1電極11のうちの一方(電極11p)と中心軸59との間に配置された第2電極12と、最近接の2つの第1電極11の一方(電極11p)と、の間に配置される。複数の第4電極14のうちの別の1つの第4電極14は、最近接の2つの第1電極11のうちの他方(電極11q)と中心軸59との間に配置された第2電極12と、最近接の2つの第1電極11のうちの他方(電極11q)と、の間に配置される。
例えば、最近接の2つの第1電極11の間において、2つ設けられる。これら2つの第4電極14は、最近接の2つの第1電極11の一方と2つの第2電極12の一方との間、及び、最近接の2つの第1電極11の他方と2つの第2電極12の他方との間、のそれぞれに設けられる。複数の第4電極14は、それぞれ駆動部72に電気的に接続される。駆動部72は、屈折率分布RDの形成の際に、第4電極14と対向電極20cとの間の電位差をさらに制御する。
第1領域R1に存在する1つの第4電極14と、第2領域R2に存在する1つの第4電極14とは、例えば、中心軸59を対称軸とした実質的な線対称の配置とされている。ただし、厳密な線対称でなくても良い。第4電極14のX軸方向の中心位置から中心軸59までの距離をL4とする。このとき、距離L4は、例えば、距離L1の55%以上80%以下である。
駆動部72は、第1電極11と対向電極20cとの間に第1電圧V1を印加し、第2電極12と対向電極20cとの間に第2電圧V2を印加し、第3電極13と対向電極20cとの間に第3電圧V3を印加し、第4電極14と対向電極20cとの間に第4電圧V4を印加する。第4電圧V4の絶対値(実効値)は、例えば、第1電圧V1の絶対値(実効値)よりも小さく、第2電圧V2の絶対値(実効値)と±0.5V以内の同じ程度の電圧が望ましい。第4電圧V4の絶対値(実効値)は、例えば、0.5V以上3V以下である。
このように、第1基板部10uに第4電極14を設け、第4電極14に第4電圧V4を印加することで、屈折率分布RDを、より適切に形成することができる。
図6は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。
図6に表したように、液晶光学素子114の第1基板部10uは、第2電極12及び第3電極13に加え、絶縁層18と、複数の第4電極14と、をさらに含む。
絶縁層18は、基板10と第2電極12との間に設けられる。複数の第4電極14は、基板10と絶縁層10との間に設けられる。複数の第4電極14は、第1方向に延びる。
複数の第4電極14のうちの1つの第4電極14xの第2方向に沿った位置は、最近接の2つの第1電極11のうちの一方(電極11p)の第2方向に沿った位置と、中心軸59の第2方向に沿った位置と、の間にある。
複数の第4電極14のうちの別の1つの第4電極14yの第2方向に沿った位置は、最近接の2つの第1電極11のうちの他方(電極11q)の第2方向に沿った位置と、中心軸59の第2方向に沿った位置と、の間にある。
第4電極14の一部は、Z軸方向において、第2電極12に積層されている。この例では、第1基板10の第1主面10aの上に複数の第4電極14が設けられ、複数の第4電極14及び第1主面10aの上に絶縁層18が設けられる。そして、絶縁層18の上に、第1電極11と、第2電極12と、第3電極13と、が設けられる。
図6に例示したように、この例では、最近接の2つの第1電極11のうちの一方(電極11p)と中心軸59との間に配置された第2電極12(第2電極12x)は、X軸方向とY軸方向とに対して平行な平面(X−Y平面)に射影したときに、上記の1つの第4電極14xと重なる第1重畳部分12pと、重ならない第1非重畳部分12qと、を有する。
上記の1つの第4電極14xは、X−Y平面に射影したときに、最近接の2つの第1電極11のうちの一方(電極11p)と中心軸59との間に配置された第2電極12(第2電極12x)と重なる第2重畳部分14pと、重ならない第2非重畳部分14qと、を有する。
絶縁層18は、第2電極12と第4電極14との間に設けられ、第2電極12と第4電極14とを絶縁する。絶縁層18には、例えば、SiO、あるいは有機絶縁膜などが用いられる。絶縁層18の厚さは、例えば、100nm以上2000nm以下である。これにより、適正な絶縁性と高い光透過率とが得られる。この例おける距離L4は、例えば、距離L1の40%以上80%以下であり、かつ、第2電極12のできるだけ近傍においた方がよい。また、この例における第4電圧V4の絶対値(実効値)は、例えば、0.5V以上3V以下である。
このように、X−Y平面に射影したときに重なる部分と重ならない部分とができるように第2電極12と第4電極14とをZ軸方向に積層させることで、屈折率分布RDを、より適切に形成することができる。例えば、屈折率分布RDの微調整が容易になる。なお、第2電極12の上に絶縁層18を形成し、絶縁層18の上に第4電極14を形成してもよい。第1電極11と第3電極13とは、それぞれ第1基板10と絶縁層18との間に設けてもよい。
以下、屈折率分布RDの設計の例について説明する。
図7(a)及び図7(b)は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。
図7(a)は、屈折率分布RDを例示するグラフ図である。図7(b)は、屈折率分布RDの設計例を示す模式図である。図7(a)の横軸は、X軸方向の位置x、縦軸は、屈折率nである。
図7(a)及び図7(b)に表したように、屈折率分布RDを設計する際には、例えば、第1レンズ曲線LC1と第2レンズ曲線LC2とを用意する。第1レンズ曲線LC1及び第2レンズ曲線LC2は、屈折率分布RDのレンズ効果を検討するための仮想的な曲線である。
第1レンズ曲線LC1は、半状または半楕円状である。第1レンズ曲線LC1の光学中心のX軸方向の位置は、中心軸59と実質的に同じである。第1レンズ曲線LC1は、第1基板10側に焦点を持つ。第1レンズ曲線LC1の焦点距離は、例えば、液晶光学素子と表示部81との距離に合わせる。第1レンズ曲線LC1は、例えば、視差画像を形成するための表示部81の複数の画素に向けて光を結像させる。第1レンズ曲線LC1のX軸方向の幅は、複数の第1電極11の配列ピッチよりも狭くする。
第2レンズ曲線LC2は、半円状または半楕円状である。第2レンズ曲線LC2の光学中心のX軸方向の位置は、中心軸59と実質的に同じである。また、第2レンズ曲線LC2の中心のZ軸方向の位置は、第1レンズ曲線LC1の中心のZ軸方向の位置と実質的に同じである。第2レンズ曲線LC2は、第1レンズ曲線LC1に重ねられる。
第2レンズ曲線LC2は、第1基板10側に焦点を持つ。第2レンズ曲線LC2のX軸方向の幅は、複数の第1電極11の配列ピッチと実質的に同じにする。第2レンズ曲線LC2の高さ(Z軸方向の長さ)は、第1レンズ曲線LC1の高さよりも低くする。従って、第2レンズ曲線LC2の焦点距離は、第1レンズ曲線LC1の焦点距離よりも長い。第2レンズ曲線LC2においては、第1レンズ曲線LC1との交点IP1のX軸方向の位置が、第2電極12の位置にくるように、高さや曲率を調整する。
中心軸59から交点IP1までは、第1レンズ曲線LC1に沿う曲線とする。そして、交点IP1から第1電極11側の端部までは、第2レンズ曲線LC2に沿う曲線とする。これにより、屈折率分布RDi1が得られる。
屈折率分布RDi1においては、中心軸59と第2電極12との間に、第1の焦点距離を持つ第1焦点部41が形成され、第2電極12と第1電極11との間に、第1の焦点距離よりも長い第2の焦点距離を持つ第2焦点部42が形成される。
実際に液晶層30に形成される屈折率分布RDが、この屈折率分布RDi1に近づくように、各電極に印加される電圧が決定される。ただし、液晶光学素子の実際の駆動状態においては、印加する電圧の誤差等により、図2に表したように、屈折率分布RDi1から少し崩れた分布となる。図2に表した屈折率分布RDにおいては、第3部分PA3及び第4部分PA4が第1焦点部41に対応し、第1部分PA1及び第2部分PA2が第2焦点部42に対応する。
第1レンズ曲線LC1は、例えば、小サイズのレンズピッチを有する仮想的な屈折率分布である。第2レンズ曲線LC2は、例えば、大サイズのレンズピッチを有する仮想的な屈折率分布である。屈折率分布RDi1は、第1焦点部41と第2焦点部42との間に、1つの変曲点FPを有する。
図8(a)及び図8(b)は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。
図8(a)は、屈折率分布RDを例示するグラフ図である。図8(b)は、屈折率分布RDの設計例を示す模式図である。図8(a)の横軸は、X軸方向の位置x、縦軸は、屈折率nである。
図8(a)及び図8(b)に表したように、屈折率分布RDを設計する際に、3つの曲線を用いてもよい。
この例において、第2レンズ曲線LC2のX軸方向の幅は、複数の第1電極11の配列ピッチよりも広い。
第3レンズ曲線LC3は、半円状または半楕円状である。第3レンズ曲線LC3の光学中心のX軸方向の位置は、中心軸59と実質的に同じである。また、第3レンズ曲線LC3の中心のZ軸方向の位置は、第1レンズ曲線LC1の中心のZ軸方向の位置、及び、第2レンズ曲線LC2の中心のZ軸方向の位置と実質的に同じである。第3レンズ曲線LC3は、第1レンズ曲線LC1及び第2レンズ曲線LC2に重ねられる。第3レンズ曲線LC3は、第1レンズ曲線LC1の形状を拡大した形状である。従って、第3レンズ曲線LC3の焦点距離は、第1レンズ曲線LC1の焦点距離と実質的に同じである。
この例においては、中心軸59から交点IP1までは、第1レンズ曲線LC1に沿う曲線とする。交点IP1から第2レンズ曲線LC2と第3レンズ曲線LC3との交点IP2までは、第2レンズ曲線LC2に沿う曲線とする。そして、交点IP2から第1電極11側の端部までは、第3レンズ曲線LC3に沿う曲線とする。これにより、屈折率分布RDi2が得られる。
この屈折率分布RDi2においては、中心軸59と第2電極12との間に、第1の焦点距離を持つ第1焦点部41が形成され、第2電極12と第1電極11との間の一部に、第1の焦点距離よりも長い第2の焦点距離を持つ第2焦点部42が形成され、第2焦点部42と第1電極11との間に、第1の焦点距離と実質的に同じ焦点距離を持つ第3焦点部43が形成される。
この屈折率分布RDi2は、例えば、第4電極14を持つ液晶光学素子113において、第4電極14の距離L4を、距離L1の40%以上80%以下とし、第4電圧V4の絶対値(実効値)を、第2電極12の±0.5V以内の同程度の電圧とすることで実現できる。
この例において、第1レンズ曲線LC1は、例えば、小サイズのレンズピッチを有する仮想的な屈折率分布である。第2レンズ曲線LC2は、例えば、大サイズのレンズピッチを有する仮想的な屈折率分布である。第3レンズ曲線LC3は、例えば、中サイズのレンズピッチを有する仮想的な屈折率分布である。屈折率分布RDi2は、焦点距離が同一で、レンズピッチの中小異なる2種類の屈折率分布において、それらのレンズを上記焦点距離よりも長い焦点距離を持つレンズピッチが最大な屈折率分布で上記中小レンズと焦点水平位置がほぼ同一となるように接続している。屈折率分布RDi2は、第1焦点部41と第2焦点部42との間の変曲点FP1と、第2焦点部42と第3焦点部43との間の変曲点FP2と、の2つの変曲点を有する。
この例では、略同一焦点距離で、略同水平位置に焦点を結ぶレンズピッチの大、中、小と異なる3種類の屈折率分布形状からなるひとつのレンズにおいて、中サイズのレンズピッチを持つ屈折率分布(第3レンズ曲線LC3)をレンズ端に配置し、該中サイズのレンズピッチの屈折率分布と大サイズのレンズピッチの屈折率分布(第2レンズ曲線LC2)とが交点を結ぶレンズピッチ内水平位置1(交点IP2)から、該大サイズのレンズピッチの屈折率分布と小サイズのレンズピッチの屈折率分布(第1レンズ曲線LC1)が交点を結ぶレンズピッチ内水平位置2(交点IP1)まで、大サイズのレンズピッチの屈折率分布とし、該水平位置2からレンズ中心までの屈折率分布は小サイズのレンズピッチの屈折率分布とする。これにより、フレネルレンズにおいて、段差の傾きがレンズ球面と順方向の傾きのみで形成され、反対視差画像に集光する光線を抑制することができる。
第3レンズ曲線LC3の屈折率をNmiddleとする。フレネルレンズにする場合は実際の中心は第1レンズ曲線LC1の中央の屈折率となるが、第3レンズ曲線LC3のレンズ中心での屈折率をNとする。2次の係数をAとする。レンズ中心からの距離をxとする。このとき、Nmiddleは、下式(1)で表される。
液晶のダイレクタ方向と直交する偏光軸を有する偏光に対する液晶の屈折率をNとする。液晶のダイレクタ方向と平行な偏光軸を有する偏光に対する屈折率をNとする。Nは、Nよりも高い。第3レンズ曲線LC3のレンズピッチの半分をlp3hとする。このとき、Aは、下式(2)で表される。
また、第3レンズ曲線LC3のZ軸方向における見かけ上の厚さ(高さ)をt3とする。第1レンズ曲線LC1のZ軸方向における厚さをt1とする。第3レンズ曲線LC3の焦点距離f3は、下式(3)で表される。

Nmiddle=N・A … (1)
=((N−N)/t1)×t3+N … (1A)

=(N−N)/(lp3h) … (2)
=(lp3h)/(2・(N−N)・t3) … (3)

(3)のNに上式(1A)より得られたNを導入すると、
=(lp3h)/(2・(N−N)・t1) … (3A)
となる。
第1レンズ曲線LC1の屈折率をNsmallとする。第1レンズ曲線LC1のレンズ中心での屈折率をNとする。このとき、Nsmallは、下式(4)で表される。
また、第1レンズ曲線LC1のレンズピッチの半分をlp1hとしたとき、Aは、下式(5)で表される。
また、第1レンズ曲線LC1のZ軸方向における厚さ(高さ)をt1としたとき、第1レンズ曲線LC1の焦点距離f1は、下式(6)で表される。

Nsmall=N-A … (4)
=((N−N)/t1)×t1+N=N … (4A)
=(N−N)/(lp1h) … (5)
f1=(lp1h)/(2・(N−N)・t1) … (6)

第2レンズ曲線LC2の屈折率をNlargeとする。第2レンズ曲線LC2のレンズ中心での屈折率をNする。このとき、第2レンズ曲線LC2の屈折率分布Nlargeは、下式(7)で表される。
また、第2レンズ曲線LC2のレンズピッチの半分をlp2hとしたとき、Aは、下式(8)で表される。
また、第2レンズ曲線LC2のZ軸方向における厚さ(高さ)をtlargeとしたとき、第2レンズ曲線LC2の焦点距離f2は、下式(9)及び(10)で表される。

Nlarge=N−A … (7)
=((N−N)/t1)×t2+N … (7A)
=(N−N)/(lp2h) … (8)
f2=(lp2h)/(2・(N−N)・tlarge) … (9)

一方、(7A)式を(9)に代入すると、
f2=(lp2h)/(2・(N−N)・t1) … (10)
上式(3A)、(6)、(10)より、焦点距離f1、f2、f3が一致するためには、厚さt1が一定の場合、レンズピッチの関係がlp1h<lp3h<lp2hである場合には、(N−N)<(N−N)<(N−N)とする。
図8(a)及び図8(b)に示した例では、(N−N)<(N−N)<(N−N)であるため、(N−N)の条件は、焦点距離が一定の条件を満たさない。そのため、第2レンズ曲線LC2の焦点距離が長くなり、中小レンズの焦点距離位置において、図8(b)に示すように、デフォーカスが生じる。例えば、レンズピッチが第3レンズ曲線LC3とほぼ同一の場合、液晶層30の厚さは2/3で、f=1.5倍となり、レンズピッチの1/3程度のデフォーカスが生じる。しかし、逆方向の傾きはなくなるので、反対視差画素への集光成分はなくなり、オフセット輝度は低減する。
図9は、実施形態に係る液晶光学素子の特性を例示するグラフ図である。
図9は、図6に例示した構成のモデルを用いたときの液晶光学素子の液晶ダイレクタシミュレーションの結果である。図9の横軸は、X軸方向の位置x、縦軸は、屈折率nである。図9には、印加電圧が異なる4種類の特性CH1〜CH4が示されている。図6に例示した断面形状において、距離L2を、距離L1の50%とし、距離L4を、距離L1の55%とした。この例においては、液晶層30の厚さを40μmとし、液晶層30に用いる液晶材料の屈折率異方性を0.2とした。
図9に表したように、特定の電圧を印加した場合(この例では、第4電圧V4は第2電圧V2と同じ電圧とし、1V以上2V以下の電圧をかけ、第1電極11に5V以上12V以下の電圧をかけた場合)に、図8(a)に例示した屈折率分布RDi2に近い特性が得られている。
図10(a)及び図10(b)は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。
図10(a)は、屈折率分布RDを例示するグラフ図である。図10(b)は、屈折率分布RDの設計例を示す模式図である。図10(a)の横軸は、X軸方向の位置x、縦軸は、屈折率nである。
図10(a)及び図10(b)に表したように、屈折率分布RDを設計する際に、4つの曲線を用いてもよい。
この例において、第2レンズ曲線LC2のX軸方向の幅は、複数の第1電極11の配列ピッチよりも広い。第2レンズ曲線LC2の光学中心のX軸方向の位置は、第1レンズ曲線LC1の光学中心のX軸方向の位置(中心軸59)から+X方向にシフトしている。第2レンズ曲線LC2は、第3レンズ曲線LC3と2点で交わる。また、第2レンズ曲線LC2の頂点部(光学中心の部分)は、第1レンズ曲線LC1の内側に位置する。
第4レンズ曲線LC4の形状は、第2レンズ曲線LC2の形状と実質的に同じである。第4レンズ曲線LC4の光学中心のX軸方向の位置は、第1レンズ曲線LC1の光学中心のX軸方向の位置(中心軸59)から−X方向にシフトしている。第4レンズ曲線LC4のシフト量の絶対値は、第2レンズ曲線LC2のシフト量の絶対値と実質的に同じである。すなわち、第2レンズ曲線LC2と第4レンズ曲線LC4とは、中心軸59を対称軸として実質的に線対称である。
この例では、第1領域R1における第1レンズ曲線LC1と第4レンズ曲線LC4との交点を交点IP1とする。第1領域R1における第3レンズ曲線LC3と第4レンズ曲線LC4との交点を交点IP2とする。第2領域R2における第1レンズ曲線LC1と第2レンズ曲線LC2との交点を交点IP3とする。第2領域R2における第3レンズ曲線LC3と第2レンズ曲線LC2との交点を交点IP4とする。
この例では、中心軸59から交点IP1までは、第1レンズ曲線LC1に沿う曲線とする。交点IP1から交点IP2までは、第4レンズ曲線LC4に沿う曲線とする。そして、交点IP2から電極11p側の端部までは、第3レンズ曲線LC3に沿う曲線とする。また、この例では、中心軸59から交点IP3までは、第1レンズ曲線LC1に沿う曲線とする。交点IP3から交点IP4までは、第2レンズ曲線LC2に沿う曲線とする。そして、交点IP4から電極11q側の端部までは、第3レンズ曲線LC3に沿う曲線とする。これにより、屈折率分布RDi3が得られる。
屈折率分布RDi3においては、屈折率分布RDi2と同様に、第1焦点部41と第2焦点部42と第3焦点部43とが形成される。屈折率分布RDi3においては、屈折率分布RDi2に比べ、第2焦点部42の光学中心が、第1焦点部41及び第3焦点部43の光学中心と異なる。反面、屈折率分布RDi3においては、屈折率分布RDi2に比べ、第2焦点部42のX軸方向におけるデフォーカスの範囲を狭めることができる。
屈折率分布RDi3を形成する場合は、例えば、第4電極14を持つ液晶光学素子113において、第4電極14の距離L4を、距離L1の40%以上80%以下とし、第4電圧V4の絶対値(実効値)を、第2電圧の絶対値と±0.5V以内の同じ程度の電圧とすることが望ましい。
この例では、大レンズ(第2レンズ曲線LC2及び第4レンズ曲線LC4)で接続する場合に、レンズ左側の屈折率分布における水平焦点位置は右側にずらし、レンズ右側の屈折率分布における水平焦点位置は左側にずらす。すなわち、斜めから入射する光線に対して液晶ダイレクタの傾きが異なることにより生じる集光位置のずれに対して、最も大きなレンズピッチを持つ屈折率分布において、電圧を変化させることにより、集光位置のずれを補正するように予め焦点位置を逆方向にずらしておく。これにより、大レンズによるデフォーカス位置がそれぞれ中央により、デフォーカス範囲が狭くなる。
図11(a)及び図11(b)は、実施形態に係る液晶光学素子の別の構成を例示する模式図である。
図11(a)は、屈折率分布RDを例示するグラフ図である。図11(b)は、屈折率分布RDの設計例を示す模式図である。図11(a)の横軸は、X軸方向の位置x、縦軸は、屈折率nである。
この例において、第2レンズ曲線LC2のX軸方向の幅は、第1レンズ曲線LC1のX軸方向の幅よりも狭い。第2レンズ曲線LC2の高さは、第1レンズ曲線LC1の高さよりも低い。これにより、第2レンズ曲線LC2の焦点距離を、第1レンズ曲線LC1の焦点距離と実質的に同じにする。第2レンズ曲線LC2の光学中心のX軸方向の位置は、第1レンズ曲線LC1の光学中心のX軸方向の位置(中心軸59)から+X方向にシフトしている。第2レンズ曲線LC2の頂点部(光学中心の部分)は、第1レンズ曲線LC1の内側に位置する。
第4レンズ曲線LC4の形状は、第2レンズ曲線LC2の形状と実質的に同じである。第4レンズ曲線LC4の光学中心のX軸方向の位置は、第1レンズ曲線LC1の光学中心のX軸方向の位置(中心軸59)から−X方向にシフトしている。第4レンズ曲線LC4のシフト量の絶対値は、第2レンズ曲線LC2のシフト量の絶対値と実質的に同じである。すなわち、第2レンズ曲線LC2と第4レンズ曲線LC4とは、中心軸59を対称軸として実質的に線対称である。
この例では、第1領域R1における第1レンズ曲線LC1と第2レンズ曲線LC2との交点を交点IP1とする。第1領域R1における第2レンズ曲線LC2と第3レンズ曲線LC3との交点を交点IP2とする。第2領域R2における第1レンズ曲線LC1と第3レンズ曲線LC3との交点を交点IP3とする。第2領域R2における第3レンズ曲線LC3と第4レンズ曲線LC4との交点を交点IP4とする。
この例では、中心軸59から交点IP1までは、第1レンズ曲線LC1に沿う曲線とする。交点IP1から交点IP2までは、第2レンズ曲線LC2に沿う曲線とする。そして、交点IP2から電極11p側の端部までは、第3レンズ曲線LC3に沿う曲線とする。また、この例では、中心軸59から交点IP3までは、第1レンズ曲線LC1に沿う曲線とする。交点IP3から交点IP4までは、第4レンズ曲線LC4に沿う曲線とする。そして、交点IP4から電極11q側の端部までは、第3レンズ曲線LC3に沿う曲線とする。これにより、屈折率分布RDi4が得られる。
屈折率分布RDi4は、第1焦点部41と、第2焦点部42と、第3焦点部43と、を有する。第1焦点部41は、中心軸59と第2電極12との間に設けられる。第1焦点部41は、第1の焦点距離を持つ。第2焦点部42は、第2電極12と第1電極11との間の一部に設けられる。第2焦点部42の光学中心は、第1焦点部41の光学中心と異なる。第2焦点部42の焦点距離は、第1の焦点距離と実質的に同じである。第3焦点部43は、第2焦点部42と第1電極11との間に設けられる。第3焦点部43の光学中心は、第1焦点部41の光学中心と実質的に同じである。第3焦点部43の焦点距離は、第1の焦点距離と実質的に同じである。
屈折率分布RDi4においては、屈折率分布RDi3に比べ、第1焦点部41及び第3焦点部43の光学中心からの、第2焦点部42の光学中心のシフト量が大きくなる。反面、屈折率分布RDi4においては、屈折率分布RDi3に比べ、第2焦点部42のデフォーカス量を抑えることができる。
屈折率分布RDi4を形成する場合は、例えば、第4電極14を持つ液晶光学素子113において、第4電極14の距離L4を、距離L1の40%以上80%以下とし、第4電圧V4の絶対値(実効値)を、第2電圧V2の絶対値と±0.5V以内の同じ程度の電圧とすることが望ましい。
この例では、小レンズ(第2レンズ曲線LC2及び第4レンズ曲線LC4)で接続する場合に、レンズ左側の屈折率分布における水平焦点位置は左側にずらし、レンズ右側の屈折率分布における水平焦点位置は右側にずらす。すなわち、略同一焦点距離で、略同水平位置に焦点を結ぶレンズピッチの大、中、小と異なる3種類の屈折率分布形状からなるひとつのレンズにおいて、大サイズのレンズピッチを持つ屈折率分布(第3レンズ曲線LC3)をレンズ端に配置し、該小サイズのレンズピッチの屈折率分布と大サイズのレンズピッチの屈折率分布とが交点を結ぶレンズピッチ内水平位置1(交点IP2、交点IP4)から、該小サイズのレンズピッチの屈折率分布と中サイズのレンズピッチの屈折率分布(第1レンズ曲線LC1)が交点を結ぶレンズピッチ内水平位置2(交点IP1、交点IP3)まで、小サイズのレンズピッチの屈折率分布とし、該水平位置2からレンズ中心までの屈折率分布は中サイズの屈折率分布とし、小サイズの水平焦点位置は、レンズ左側に位置する屈折率分布においては、左側にずらし、レンズ右側に位置する屈折率分布においては、右側にずらす。
このように、大レンズによるデフォーカス位置は、それぞれ画素の位置内でずれるようにすることにより、デフォーカスはなくなるが、射出される画素情報は広くなる。フレネルレンズにおいて、段差の傾きをレンズ球面と順方向の傾きのみで形成することにより、反対視差画像に集光する光線を抑制することができる。
実施形態によれば、高品位の表示を提供する液晶光学素子及び画像表示装置が提供できる。
なお、本願明細書において、「垂直」及び「平行」は、厳密な垂直及び厳密な平行だけではなく、例えば製造工程におけるばらつきなどを含むものであり、実質的に垂直及び実質的に平行であれは良い。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。例えば、液晶光学素子に含まれる第1基板部、第2基板部、液晶層、第1基板、第2基板、第1〜第4電極、絶縁層及び駆動部、並びに、画像表示装置に含まれる表示部及び表示駆動部などの各要素の具体的な構成に関しては、当業者が公知の範囲から適宜選択することにより本発明を同様に実施し、同様の効果を得ることができる限り、本発明の範囲に包含される。
また、各具体例のいずれか2つ以上の要素を技術的に可能な範囲で組み合わせたものも、本発明の要旨を包含する限り本発明の範囲に含まれる。
その他、本発明の実施の形態として上述した液晶光学素子及び画像表示装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての液晶光学素子及び画像表示装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…第1基板、 10a…第1主面、 10u…第1基板部、 11…第1電極、 11p、11q…電極、 11x…端部分、 12…第2電極、 12p…第1重畳部分、 12q…第1非重畳部分、 13…第3電極、 14…第4電極、 14p…第2重畳部分、 14q…第2非重畳部分、 18…絶縁層、 20…第2基板、 20a…第2主面、 20c…対向電極、 20u…第2基板部、 30…液晶層、 41〜43…第1〜第3焦点部、 59…中心軸、 59x…中心部分、 72…駆動部、 80…画像表示部、 81…表示部、 82…表示駆動部、 100…駆動装置、 111〜114…液晶光学素子、 211…画像表示装置、 AL…近似直線、 CH1〜CH4…特性、 IP1〜IP4…交点、 L1、L2、L4…距離、 LC1〜LC4…第1〜第4レンズ曲線、 PA1〜PA4…第1〜第4部分、 PT1〜PT4…第1〜第4位置、 R1、R2…第1及び第2領域、 RD、RDi1〜RDi4…屈折率分布、 S1〜S4…傾き

Claims (6)

  1. 第1基板部であって、
    第1主面を有する第1基板と、
    前記第1主面上に設けられ第1方向に延び前記第1方向と非平行な方向に並ぶ複数の第1電極と、
    前記第1主面上に設けられ前記第1方向に延びる複数の第2電極であって、前記複数の第2電極のうちの1つの第2電極は、最近接の2つの前記第1電極の、前記第1主面に対して平行で前記第1方向に対して垂直な第2方向における中心を結ぶ線分の中点を通り前記第1方向に対して平行な中心軸と、前記最近接の2つの第1電極のうちの一方と、の間に配置され、前記複数の第2電極のうちの別の1つの第2電極は、前記中心軸と、前記最近接の2つの第1電極のうちの他方と、の間に配置される、複数の第2電極と、
    を含む第1基板部と、
    第2基板部であって、
    前記第1主面と対向する第2主面を有する第2基板と、
    前記第2主面上に設けられ、前記第1電極及び前記第2電極と対向する対向電極と、
    を含む第2基板部と、
    前記第1基板部と前記第2基板部との間に設けられた液晶層と、
    前記第1電極、前記第2電極及び前記対向電極に電気的に接続され、前記第1電極と前記対向電極との間の電位差、及び、前記第2電極と前記対向電極との間の電位差を制御して前記液晶層に屈折率分布を形成する駆動部と、
    を備え、
    前記屈折率分布は、前記第1電極の前記第2方向の前記中心の前記第2方向の位置上の端部分から、前記中心軸の第2方向の位置上の中心部分に向かって単調に上昇し、
    前記屈折率分布のうちの第1部分における前記屈折率の第1上昇率は、前記屈折率分布のうちの前記第1部分と前記中心部分との間の第2部分における前記屈折率の第2上昇率よりも高く、
    前記第2上昇率は、前記屈折率分布のうちの前記第2部分と前記中心部分との間の第3部分における前記屈折率の第3上昇率よりも低く、
    前記第3上昇率は、前記屈折率分布のうちの前記第3部分と前記中心部分との間の第4部分における前記屈折率の第4上昇率よりも高い液晶光学素子。
  2. 前記第1基板部は、前記第1主面上の前記中心軸と重なる位置に設けられ前記第1方向に延びる第3電極をさらに含み、
    前記駆動部は、前記第3電極にさらに電気的に接続され、前記駆動部は、前記屈折率分布の前記形成の際に、前記第3電極と前記対向電極との間の電位差をさらに制御する請求項1記載の液晶光学素子。
  3. 前記第1基板部は、前記第1主面上に設けられ前記第1方向に延びる複数の第4電極をさらに含み、
    前記複数の第4電極のうちの1つの第4電極は、前記最近接の2つの第1電極のうちの前記一方と前記中心軸との間に配置された前記第2電極と、前記最近接の2つの第1電極の前記一方と、の間に配置され、
    前記複数の第4電極のうちの別の1つの第4電極は、前記最近接の2つの第1電極のうちの前記他方と前記中心軸との間に配置された前記第2電極と、前記最近接の2つの第1電極のうちの前記他方と、の間に配置され、
    前記駆動部は、前記第4電極にさらに電気的に接続され、前記駆動部は、前記屈折率分布の前記形成の際に、前記第4電極と前記対向電極との間の電位差をさらに制御する請求項1または2に記載の液晶光学素子。
  4. 前記第1基板部は、前記基板と前記第2電極との間に設けられた絶縁層と、
    前記基板と前記絶縁層との間に設けられ前記第1方向に延びる複数の第4電極と、
    をさらに含み、
    前記複数の第4電極のうちの1つの第4電極の前記第2方向に沿った位置は、前記最近接の2つの第1電極のうちの前記一方の前記第2方向に沿った位置と、前記中心軸の前記第2方向に沿った位置と、の間にあり、
    前記複数の第4電極のうちの別の1つの第4電極の前記第2方向に沿った位置は、前記最近接の2つの第1電極のうちの前記他方の前記第2方向に沿った位置と、前記中心軸の前記第2方向に沿った位置と、の間にあり、
    前記最近接の2つの第1電極のうちの前記一方と前記中心軸との間に配置された前記第2電極は、前記第1方向と前記第2方向とに対して平行な平面に射影したときに、前記1つの第4電極と重なる第1重畳部分と、重ならない第1非重畳部分と、を有し、
    前記1つの第4電極は、前記平面に射影したときに、前記最近接の2つの第1電極のうちの前記一方と前記中心軸との間に配置された前記第2電極と重なる第2重畳部分と、重ならない第2非重畳部分と、を有する請求項1または2に記載の液晶光学素子。
  5. 液晶光学素子を駆動する駆動装置であって、
    前記液晶光学素子は、
    第1基板部であって、
    第1主面を有する第1基板と、
    前記第1主面上に設けられ第1方向に延び前記第1方向と非平行な方向に並ぶ複数の第1電極と、
    前記第1主面上に設けられ前記第1方向に延びる複数の第2電極であって、前記複数の第2電極のうちの1つの第2電極は、最近接の2つの前記第1電極の、前記第1主面に対して平行で前記第1方向に対して垂直な第2方向における中心を結ぶ線分の中点を通り前記第1方向に対して平行な中心軸と、前記最近接の2つの第1電極のうちの一方と、の間に配置され、前記複数の第2電極のうちの別の1つの第2電極は、前記中心軸と、前記最近接の2つの第1電極のうちの他方と、の間に配置される、複数の第2電極と、
    を含む第1基板部と、
    第2基板部であって、
    前記第1主面と対向する第2主面を有する第2基板と、
    前記第2主面上に設けられ、前記第1電極及び前記第2電極と対向する対向電極と、
    を含む第2基板部と、
    前記第1基板部と前記第2基板部との間に設けられた液晶層と、
    を含み、
    前記駆動装置は、前記第1電極、前記第2電極及び前記対向電極に電気的に接続され、前記第1電極と前記対向電極との間の電位差、及び、前記第2電極と前記対向電極との間の電位差を制御して前記液晶層に屈折率分布を形成し、
    前記屈折率分布は、前記第1電極の前記第2方向の前記中心の前記第2方向の位置上の端部分から、前記中心軸の第2方向の位置上の中心部分に向かって単調に上昇し、
    前記屈折率分布のうちの第1部分における前記屈折率の第1上昇率は、前記屈折率分布のうちの前記第1部分と前記中心部分との間の第2部分における前記屈折率の第2上昇率よりも高く、
    前記第2上昇率は、前記屈折率分布のうちの前記第2部分と前記中心部分との間の第3部分における前記屈折率の第3上昇率よりも低く、
    前記第3上昇率は、前記屈折率分布のうちの前記第3部分と前記中心部分との間の第4部分における前記屈折率の第4上昇率よりも高い駆動装置。
  6. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の液晶光学素子と、
    前記液晶光学素子と積層され画像情報を含む光を前記液晶層に入射させる表示部を含む画像表示部と、
    備えた画像表示装置。
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