JP2014041381A - 液晶光学素子及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶分子の制御性を高めることが可能な液晶光学素子及び画像表示装置。
【解決手段】第1基板と第2基板との間に液晶層を挟持し、前記液晶層への電圧印加により当該液晶層にレンズとして作用する屈折率分布を発生させる液晶光学素子であって、前記第1基板上の前記液晶層側で、且つ前記レンズの端部に対応する位置に設けられる複数の第1電極と、前記第1基板上の前記液晶層側で、且つ前記レンズの不連続点に対応する位置に設けられる複数の第2電極と、前記第1基板上の前記液晶層側で、且つ前記レンズのレンズ面に対応する位置に設けられる複数の第3電極と、前記第2基板上の前記液晶層側に設けられ、前記第3電極との対向部分に電極を取り除いた第1切欠部を有する第4電極と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、液晶光学素子及び画像表示装置に関するものである。
従来、液晶分子の複屈折性を利用し、所定の電圧を印加することで屈折率の分布を変化させる液晶光学素子が知られている。また、この液晶光学素子と、画像表示部と、を組み合わせた立体画像表示装置が提案されている。
上記の立体画像表示装置では、液晶光学素子の屈折率の分布を変化させることで、画像表示部に表示された画像を、そのまま観察者の眼に入射させる状態と、複数の視差画像として観察者の眼に入射させる状態とを切り替える。これにより、二次元表示動作と、三次元画像表示動作とを実現している。また、フレネルゾーンプレートの光学原理を利用して光の経路を変更する技術も知られている。
特開2011−197640号公報
しかしながら、上記従来技術では、液晶分子の制御性について特段考慮されていないため、目標とするレンズの屈折率分布特性を実現することが困難となる場合がある。また、この場合、所望の集光性能を得ることができないため、立体画像表示時の画質が劣化するという問題が発生する。
実施の形態の液晶光学素子は、第1基板と第2基板との間に液晶層を挟持し、前記液晶層への電圧印加により当該液晶層にフレネルレンズとして作用する屈折率分布を発生させる液晶光学素子であって、複数の第1電極と、複数の第2電極と、複数の第3電極と、第4電極とを備える。第1電極は、前記第1基板上の前記液晶層側で且つ前記フレネルレンズの端部に対応する位置に設けられる。第2電極は、前記第1基板上の前記液晶層側で且つ前記フレネルレンズの段差部に対応する位置に設けられる。第3電極は、前記第1基板上の前記液晶層側で且つ前記フレネルレンズの端部及び段差部以外の位置に設けられる。第4電極は、前記第2基板上の前記液晶層側全面に設けられ、前記第3電極との対向部分に電極を取り除いた第1スリットを有する。また、前記第1スリットの幅は、前記第3電極と等しい以上の幅で形成され、前記第1スリットが設けられた領域は、前記第1基板及び前記第2基板の対向方向から見て、当該第1スリットに対向する前記第3電極の全域を包含する。
図1は、第1の実施形態に係る液晶光学素子の構成を例示する模式的断面図である。 図2は、第1の実施形態に係る液晶光学素子の上面図である。 図3は、第1の実施形態に係る画像表示装置の構成を例示する模式図である。 図4は、第1の実施形態に係る液晶光学素子の電圧印加時に液晶層に発生する電位分布及び屈折率分布のシミュレーション結果の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る液晶光学素子の屈折率分布をモデル的に示す図である。 図6は、第3電極及び第1切欠部を形成しない液晶光学素子において、電圧印加時に液晶層に発生する電位分布及び屈折率分布のシミュレーション結果の一例を示す図である。 図7は、第1の実施形態に係る他の液晶光学素子の構成を例示する模式断面図である。 図8は、第1の実施形態に係る他の液晶光学素子の構成を例示する模式断面図である。 図9は、第1の実施形態に係る他の液晶光学素子の構成を例示する模式断面図である。 図10は、第2の実施形態に係る液晶光学素子の構成を例示する模式的断面図である。
以下、図面を参照して、この発明に係る液晶光学素子及び画像表示装置の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作を行うものとして、重複する説明を適宜省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る液晶光学素子の構成を例示する模式的断面図である。また、図2は、第1の実施形態に係る液晶光学素子の上面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る液晶光学素子100は、第1基板11と、当該第1基板11に対向配置された第2基板12と、第1基板11と第2基板12との間に狭持された液晶層13とを有している。
第1基板11の液晶層13側の面には、第1電極14、第2電極15及び第3電極16が設けられている。これらの第1電極14、第2電極15及び第3電極16はそれぞれ、図2に示すように、第1方向D1と交差する第2方向D2に延在するように設けられる。なお、図2では、第2方向D2は、第1方向D1と直交するように配置された例を示しているが、これに限らず、直交していなくてもよい。
第1電極14は、第1基板11の液晶層13側の面上において、後述するフレネルレンズのレンズ端に対応する第1方向D1の各位置に配置されている。これらの第1電極14のうち、隣接する二つの第1電極14の第1方向D1における略中心位置には、後述するフレネルレンズでのレンズ中心に相当する中心軸(以下、レンズ中心LCという)が存在する。なお、レンズ中心LCは、第2方向D2に対して平行である。
また、隣接する二つの第1電極14の間には、第2電極15が第1方向D1に複数個並列に配置されている。第2電極15は、後述するフレネルレンズの不連続点に対応する各位置に配置され、各配置位置はレンズ中心LCに対し線対称となっている。
さらに、隣接する二つの第1電極14の間には、第3電極16が第1方向D1に複数個並列に配置されている。ここで、第3電極16は、後述するフレネルレンズのレンズ面に対応する位置に配置され、当該配置位置はレンズ中心LCに対し線対称となっている。なお、図2では、第3電極16を、レンズ中心LC(レンズ中心)と当該レンズ中心LCに隣接する第2電極15(不連続点)との間に設けた例を示しているが、これに限らないものとする。
第2基板12の液晶層13側の面には、第4電極17が設けられている。第4電極17は、上記第1電極14、第2電極15及び第3電極16に対向するように設けられ、第2基板12の液晶層13側の面の全面に設けられる。また、第4電極17における第3電極16との対向部分には、電極基板を取り除いた第1切欠部17aが設けられている。
ここで、第1方向D1における第1切欠部17aの幅(以下、切欠幅という)は、この第1切欠部17aに対向する第3電極16の幅(以下、電極幅)に対し、相対的に広く形成されている。また、前記第1基板11及び前記第2基板12の対向方向(第3方向D3)から見て、第1切欠部17aが設けられた領域が、当該第1切欠部17aに対向する第3電極16の全域を包含するよう形成されている。
上記の構成において、第1基板11、第2基板12、第1電極14、第2電極15、第3電極16及び第4電極17は、光に対して透過性である。具体的には透明である。
第1基板11及び第2基板12には、例えば、ガラス又は樹脂等の透明材料が用いられる。第1基板11及び第2基板12は、板状又はシート状である。第1基板11及び第2基板12の厚さは、特に問わず、例えば、50マイクロメートル(μm)以上、2000μm以下等、任意の厚さを採用することが可能である。
第1電極14、第2電極15、第3電極16及び第4電極17は、例えば、In、Sn、Zn及びTiよりなる群から選ばれた少なくとも一つ(一種)の元素を含む酸化物を含む。これらの電極には、例えばITOが用いられる。例えば、IN23及びSnO3の少なくとも何れかを用いてもよい。これらの電極の厚さは、例えば約200ナノメートル(nm)(例えば100nm以上350nm以下)である。電極の厚さは、例えば、可視光に対して高い透過率が得られる厚さに設定される。また、第1電極14、第2電極15及び第3電極16の第1方向D1方向に沿う長さ(電極幅)は、例えば、5μm以上300μm以下である。
液晶層13は、ネマティック液晶等の液晶材料を含んでいる。液晶材料は、正の誘電異方性又は負の誘電異方性を有する。液晶層13は、液晶の初期配列(液晶層13に電圧を印加しないときの配列)及び電圧印加時の配列の何れかにおいて、液晶のダイレクタ(液晶分子の長軸)は、第1方向D1に対して平行な成分(水平配向)を有する。なお、本実施形態では、液晶の初期配列において、液晶のダイレクタは水平配向を有するものとする。
第1電極14、第2電極15及び第3電極16と、第4電極17との間に電圧を印加することで、液晶層13における液晶配列が変化する。この変化に伴って液晶層13に屈折率分布が形成され、この屈折率分布により、液晶光学素子100に入射する光の進行方向を変化させる。この光の進行方向の変化は、主に屈折効果に基づく。
図3は、本実施形態に係る画像表示装置の構成を例示する模式図である。同図に示すように、画像表示装置200は、上述した液晶光学素子100に加え、表示部21と、表示駆動部22と、駆動部23とを備える。
表示部21は、例えば、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等の表示ユニットであって、液晶光学素子100に積層される。表示部21は、画像情報を含む光を液晶層13に入射する。
表示駆動部22は、表示部21を駆動する。表示部21は、表示駆動部22から供給される信号に基づいて変調された光を生成する。表示部21は、例えば、複数の視差画像を含む光を出射する。液晶光学素子100は後述するように、光路を変更する動作状態と、光路を実質的に変更しない動体状態とを有する。光路を変更する動作状態の画像表示装置200に光が入射することで、表示部21は、例えば三次元画像表示を提供する。また、例えば、光路を実質的に変更しない動作状態において、画像表示装置200は、例えば二次元画像表示を提供する。
駆動部23は、第1電極14、第2電極15、第3電極16及び第4電極17と電気的に接続され、当該電極の各々に所定の電位を設定する。具体的に、駆動部23は、第1電極14と第4電極17との間に第1電圧を印加し、第2電極15及び第3電極16と第4電極17との間に第2電圧を印加する。駆動部23は、例えば、第4電極17の電位をGNDとし、第1電極14の電位をV1、第2電極15及び第3電極16の電位を同一のV2とすることで、第1電極14と第4電極17との間に第1電圧(GND−V1)を印加し、第2電極15及び第3電極16と第4電極17との間に第2電圧(GND−V2)を印加する。なお、本実施形態では、二つの電極間の電位を同じにする(零ボルトにする)状態も、便宜的に、電圧をオンする状態に含まれるものとする。
第1電極14、第2電極15、第3電極16及び第4電極17への電圧印加により、液晶層13の液晶配列が変化し、それに基づいて、屈折率分布が形成される。屈折率分布は、電極の配置と、電極に印加する電圧とによって定まる。なお、駆動部23は、表示駆動部22と有線又は無線(電気的又は光学的)により接続されてもよい。また、画像表示装置200は、駆動部23と表示駆動部22とを制御する制御部(図示しない)を更に含んでもよい。
以下、図4〜図6を用いて、本実施形態の液晶光学素子100により実現される屈折率分布について説明する。
液晶光学素子100に所定の電圧を印加した場合、液晶層13内での電位分布及び屈折率分布は、図4のように表される。ここで、図4は、液晶光学素子100の電圧印加時に液晶層13に発生する電位分布及び屈折率分布のシミュレーション結果の一例を示す図である。同図において、破線は、等電位曲線13aであり、実線は、屈折率分布13bの曲線である。
例えば、第4電極17の電位をGNDに設定し、第1電極14の電位をV1に設定することで、第1電極14と第4電極17との間に、GND−V1の電位差の第1電圧が印加される。また、第2電極15及び第3電極16の電位をV2に設定することで、第2電極15及び第3電極16と第4電極17との間に、GND−V2の電位差の第2電圧が印加される。なお、図4では、V1>V2とした例を示しているが、これに限らず、V1=V2としてもよいし、V1<V2としてもよい。
第1電圧及び第2電圧の印加により、第1電極14、第2電極15及び第3電極16と、第4電極17との間の電位は、第1電極14、第2電極15及び第3電極16の電極位置で高電位(山)となり、電極間で低電位(谷)となる。これにより、液晶層13の屈折率分布13bは、図4に示すように、フレネルレンズにおけるレンズの厚さの分布に対応する形状を有する。
このように、液晶光学素子100は、屈折率が面内で変化する液晶GRINレンズ(Gradient Index lens)であり、液晶光学素子100全体としてシリンドリカルレンズアレイとしての機能を有する。なお、屈折率分布13bにおいて、レンズ中心LCは、フレネルレンズでのレンズの中心位置に対応する。また、第1電極14は、フレネルレンズのレンズ端の位置に対応し、第2電極15は、フレネルレンズの不連続点に対応している。さらに、第3電極16(第1切欠部17a)は、フレネルレンズのレンズ面部分に対応している。
ここで、第3電極16及び第1切欠部17aの組が存在する部位に着目すると、第1切欠部17aの部位にかかる電位は、当該第1切欠部17a周辺の第4電極17の電位(GND)より高まり、第3電極16と第1切欠部17aとの組に対応する液晶層13部分の電位差は、第2電圧以下となる。そのため、液晶光学素子100の屈折率分布は、図4に示すように、第2電極15からレンズ中心LCにかけて、なだらかな上昇傾向を示すことになる。
図5は、図4と同様の電圧を印加したときの、液晶光学素子100の屈折率分布13bをモデル的に示す図である。ここで、図5の横軸は、第1方向D1方向であり、各符号位置は第1電極14、第2電極15及び第3電極16の配置位置に対応している。縦軸は屈折率n(実効的な屈折率)である。また、図5中のL1、L2は、目標とするレンズの屈折率分布である。
図5に示すように、液晶光学素子100においては、第1電極14、第2電極15及び第4電極17による液晶層13への電界効果により、外側のレンズを実現する屈折率分布R1が形成される。また、第2電極15、第3電極16及び第4電極17(第1切欠部17a)による液晶層13への電界効果により、内側のレンズを実現する屈折率分布R2が形成される。ここで、屈折率分布R1及びR2と、目標とするレンズの屈折率分布L1、L2とを比較すると、両形状は略同等となるため、液晶光学素子100によるフレネルレンズの集光性能を目標値に近付けることができる。
一方、例えば、液晶光学素子100において、第3電極16及び第1切欠部17aの組を形成しない参考例においては、第3電極16及び第1切欠部17aの組による電界効果が液晶層13に作用しないため、第2電極15からレンズ中心LCにかけて、屈折率が急峻に上昇することになる。
ここで、図6は、第3電極16及び第1切欠部17aを形成しない液晶光学素子において、電圧印加時に液晶層13に発生する電位分布及び屈折率分布のシミュレーション結果の一例を示す図である。図6において、破線は、等電位曲線13cであり、実線は、屈折率分布13dの曲線である。
図6において、図4での条件と同様に、第4電極17の電位をGND、第1電極14の電位をV1、第2電極15の電位をV2に設定したとすると、その屈折率分布13dは、図4と同様にフレネルレンズにおけるレンズの厚さの分布に対応する形状を有する。しかしながら、第2電極15からレンズ中心LCにかけて、屈折率が急峻に変化するため、図4の屈折率分布13bと比較し、レンズの中央部分が扁平した形状となる。この場合、図6の屈折率分布の形状は、目標とするレンズの屈折率分布の形状に沿わないため、目標とする集光性能が得られず、立体画像表示時の画質が劣化するという問題が発生する。
これに対して、本実施形態に係る液晶光学素子100では、第3電極16及び第1切欠部17aの組の作用により、フレネルレンズのレンズ面(屈折率)をより滑らかに形成することができるため、上記の問題点を解消することができる。
以上のように、本実施形態の液晶光学素子100(画像表示装置200)によれば、第3電極16と第1切欠部17aとの組をレンズ面部分に設けることで、電界分布の制御性を高めることができる。また、第3電極16と第1切欠部17aとの組をレンズ面部分に設けることで、限られた電源系統数(電圧種)であっても、多様な電圧を液晶層13に印加することができる。これにより、目標とする屈折率分布特性を容易に実現することが可能となるため、良好なレンズ効果を得ることができる。また、屈折率分布の特性が向上し、高品位の表示を実現可能な画像表示装置200を提供することができる。
なお、上記実施形態では、レンズ中心LCと第1電極14(又は第2電極15)との間に一つの第3電極16を設ける形態としたが、これに限らず、複数の第3電極16を設ける形態としてもよい。以下、この形態の液晶光学素子について、図7を用いて説明する。
図7は、第1の実施形態に係る他の液晶光学素子100aの構成を例示する模式断面図である。本実施形態にかかる液晶光学素子100aでは、レンズ中心LCと第1電極14(第2電極15)との間に、二つの第3電極16を設けた例を示している。また、各第3電極16に対応する第1切欠部17aが、第2基板12上に設けられており、第3電極16とレンズ中心LCとの離間距離が近いほど、当該第3電極16に対向する第1切欠部17aの幅が広く形成されている。
図7に示すように、第1基板11及び第2基板12の対向方向(第3方向D3)から見て、第1切欠部17aが設けられた領域位置とレンズ中心LCとの離間距離が近いほど、第1切欠部17aの幅が広く形成されている。より具体的には、第3電極16が設けられるレンズ面のレンズ(図5の内側のレンズ)において、当該第3電極16の電極幅に対する第1切欠部17aの切欠幅の比率が、レンズの端側より中心側の方が大きくなるよう形成されている。これにより、第3電極16の対により形成されるレンズ面を、より滑らかに形成することができる。
なお、第3電極16の設置位置は、内側のレンズのレンズ面(レンズ中心と第2電極15との間)に限らず、外側のレンズのレンズ面(第1電極14と第2電極15との間)に設ける形態としてもよい。また、この形態においても、図7と同様に、第1切欠部17aの第1方向D1における切欠幅は、対応する第3電極16とレンズ中心LCとの離間距離に応じた大きで形成されるものとする。
また、上記実施形態では、第1基板11上に第1電極14、第2電極15及び第3電極16を設ける形態としたが、これに限らず、他の電極を設ける形態としてもよい。例えば、図8に示すように、第1基板11のレンズ中心LC部分に、中心部電極18を設ける形態としてもよい。
ここで、図8は、第1の実施形態に係る他の液晶光学素子100bの構成を例示する模式断面図である。同図に示すように、本実施形態にかかる液晶光学素子100bでは、第1基板11のレンズ中心LC部分に中心部電極18を設けた例を示している。この構成を採用する場合、中心部電極18に、第4電極17と同値の電圧(GND)を印加することで、レンズ中心LC部分の液晶のダイレクタを水平配向に保持することができる。これにより、レンズ中心LC周辺の第3電極16による、レンズ中心LC部分への影響を抑えることができるため、より高品位の屈折率分布特性を有した液晶光学素子100bを提供することができる。
また、上記実施形態では、第4電極17での第3電極16との対向部分に切欠部(第1切欠部17a)を設ける形態としたが、これに限らず、他の部分に切欠部を設ける形態としてもよい。例えば、図9に示すように、第2電極15に対応する位置に切欠部を設ける形態としてもよい。
ここで、図9は、第1の実施形態に係る他の液晶光学素子100cの構成を例示する模式断面図である。同図に示すように、本実施形態にかかる液晶光学素子100cにおいて、第4電極17には、第1切欠部17aと同様に電極基板を取り除いた複数の第2切欠部17bが設けられている。
ここで、第2切欠部17bは、第4電極17における、第2電極15との対向部分に設けられる。なお、第2切欠部17bの第1方向D1における切欠幅は特に問わず、例えば、対応する第2電極15の電極幅と同等としてもよいし、当該電極幅以上としてもよい。また、第1基板11及び第2基板12の対向方向(第3方向D3)から見て、第2切欠部17bが設けられる領域は、対応する第2電極15の周辺であればよく、第2電極15の全域又は一部を包含する形態としてもよいし、非包含とする形態としてもよい。
この構成を採用する場合、第2電極15と第4電極17との間の電界は、当該第2電極15に対応する第2切欠部17bの作用を受けることになる。これにより、第2切欠部17bの部分に、電極に対して非対称な屈折率分布を容易に形成することができる。つまり、理想的なフレネルレンズの不連続な屈折率分布に近いレンズ形状の屈折率分布を形成することができる。
なお、図9では、第1電極14とレンズ中心LCとの間に一つの第2電極15を設ける形態としたが、これに限らず、複数の第2電極15を設ける形態としてもよい。この場合、各第2電極15に対向する第2切欠部17bの切欠幅を、当該第2電極15とレンズ中心LCとの離間距離が近いほど、広く形成する形態としてもよい。また、第1基板11及び第2基板12の対向方向(第3方向D3)から見て、第2切欠部17bが設けられた領域位置とレンズ中心LCとの離間距離が近いほど、第2切欠部17bの幅を広く形成する形態としてもよい。
[第2の実施形態]
図10は、第2の実施形態に係る液晶光学素子の構成を例示する模式的断面図である。図10に示すように、本実施形態に係る液晶光学素子110は、第1基板11と、当該第1基板11に対向配置された第2基板12と、第1基板11と第2基板12との間に狭持された液晶層13とを有している。
第1基板11の液晶層13側の面には、第1電極14及び第2電極15が設けられている。ここで、第1電極14及び第2電極15は、第1基板11の液晶層13側の面に設けられた絶縁層19内に埋設されている。絶縁層19には、例えば、SiO2等が用いられる。また、絶縁層19の厚さは、例えば、100nm以上1000nm以下である。これにより、適正な絶縁性と高い透過率とが得られる。
絶縁層19上には、第3電極16が第1方向D1に複数個並列に配置されている。ここで、第3電極16は、レンズ面に対応し、レンズ中心LCに対し線対称となる位置に設けられる。なお、図10では、第3電極16を、レンズ中心LCと第2電極15との間に設けた例を示しているが、これに限らないものとする。
第2基板12の液晶層13側の面には、第4電極17が設けられている。この第4電極17は、上記第1電極14、第2電極15及び第3電極16に対向するように設けられ、第2基板12の液晶層13側の面の全面に設けられる。また、第4電極17における第3電極16との対向部分には、第1切欠部17aが設けられている。なお、第3電極16の電極幅と第1切欠部17aの切欠幅との関係は、上述した第1の実施形態と同様であるとする。
上記した図10の構成において、例えば、第4電極17をGND電位に設定し、第1電極14の電位をV1に設定し、第2電極15及び第3電極16の電位をV2に設定する。この場合においても、第1の実施形態と同様、第3電極16及び第1切欠部17aの組の作用により、レンズ面(屈折率)をより滑らかに形成することができる。そのため、液晶光学素子110の屈折率分布特性を、目標とする屈折率分布特性に近付けることが可能となる。
以上のように、本実施形態の液晶光学素子110によれば、上述した第1の実施形態と同様に、目標とする屈折率分布特性を容易に実現することが可能となるため、良好なレンズ効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記の各実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記の各実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、追加等を行うことができる。また、上記の各実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100、100a、100b、100c、110 液晶光学素子
11 第1基板
12 第2基板
13 液晶層
14 第1電極
15 第2電極
16 第3電極
17 第4電極
17a 第1切欠部
17b 第2切欠部
18 中心部電極
19 絶縁層
200 画像表示装置
21 表示部
22 表示駆動部
23 駆動部

Claims (8)

  1. 第1基板と第2基板との間に液晶層を挟持し、前記液晶層への電圧印加により当該液晶層にフレネルレンズとして作用する屈折率分布を発生させる液晶光学素子であって、
    前記第1基板上の前記液晶層側で且つ前記フレネルレンズの端部に対応する位置に設けられる複数の第1電極と、
    前記第1基板上の前記液晶層側で且つ前記フレネルレンズの段差部に対応する位置に設けられる複数の第2電極と、
    前記第1基板上の前記液晶層側で且つ前記フレネルレンズの端部及び段差部以外の位置に設けられる複数の第3電極と、
    前記第2基板上の前記液晶層側全面に設けられ、前記第3電極との対向部分に電極を取り除いた第1スリットを有する第4電極と、
    を備え、
    前記第1スリットの幅は、前記第3電極と等しい以上の幅で形成され、前記第1スリットが設けられた領域は、前記第1基板及び前記第2基板の対向方向から見て、当該第1スリットに対向する前記第3電極の全域を包含する液晶光学素子。
  2. 前記第1電極と前記フレネルレンズの中心軸との間に複数の前記第3電極を有し、
    前記第3電極と前記中心軸との離間距離が近いほど、当該第3電極に対向する前記第1スリットの幅が広く形成されている請求項1に記載の液晶光学素子。
  3. 前記第1電極及び前記第2電極は、前記第1基板の前記液晶層側に積層された絶縁層内に埋設され、
    前記第3電極は、前記絶縁層の前記液晶層側で、且つ前記フレネルレンズの端部及び段差部以外の位置に設けられる請求項1又は2に記載の液晶光学素子。
  4. 前記第4電極上での前記第2電極と対応する位置に第2スリットが設けられている請求項1〜3の何れか一項に記載の液晶光学素子。
  5. 前記第1電極と前記フレネルレンズの中心軸との間に複数の前記第2電極を有し、
    前記第2電極と前記中心軸との離間距離が近いほど、当該第2電極に対向する前記第2スリットの幅が広く形成されている請求項4に記載の液晶光学素子。
  6. 前記第1電極、前記第2電極及び前記第3電極は、前記フレネルレンズの中心軸に対して線対称に設けられる請求項1〜5の何れか一項に記載の液晶光学素子。
  7. 前記第1基板上の前記液晶層側で、且つ前記フレネルレンズの中心軸に対応する位置に設けられた第5電極を更に備える請求項1〜6の何れか一項に記載の液晶光学素子。
  8. 請求項1〜7の何れか一項に記載の液晶光学素子と、
    前記液晶光学素子に積層され、画像情報を含む光を前記液晶光学素子が備える液晶層に入射させる表示部を含む画像表示部と、
    を備える画像表示装置。
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